女騎士「くっ、殺せ!」オーク「おはよう姉さん」
女騎士「くっ、オークなんかが街でのさばってるなんて…」
オーク「ヒャハハハハ!!!この街の野菜市場は俺たちのもんだ!!」
(1レスで完。たった1レスなのでここにも掲載)
↓
魔王「よくぞここまでたどり着いたと言っておこうか」勇者「めんどくせえ」
(↑の奴の前章譚、あまり面白くならなかったので地の文並べて完)
↓
女騎士「くっ、殺せ!」オーク「おはよう姉さん」
(このスレ、一番上の後日の話。昨日の朝電車で書いてたが途中でスレが落ちた。よって続きがこれ)
オーク「ヒャハハハハ!!!この街の野菜市場は俺たちのもんだ!!」
女騎士「ーー野菜市場ってなによ野菜市場って」
オーク「そりゃオイラしがない八百屋だもんさ、んで?何か買ってくの?買わないの?」
女騎士「あ、カレーの材料をお願い」
オーク「あいよ…んで姉さんいつまで合うたんびにこのノリやるんだい?」
女騎士「だって平和すぎてつまんないんだもん。せっかく伝説に憧れて鍛えて騎士になったのに、仕事といえばコソ泥捕まえたり、夜道の警備ぐらいだなんて」
オーク「7年前、平和主義の魔王様がやる気のない勇者様、永久的な和平結んじまったからねえ。ついでに魔種差別人種差別も無くしてくださった。まあまったり平和なのは良い事じゃねぇか」
女騎士「世界の脅威と戦いたい」
オーク「世界の脅威なんかより、まずその胸囲をなんとかしたらどうさね?」
女騎士「あ、オークさんセクハラ!しょっぴくよ!!」
オーク「カレーの材料いらないならお縄にかかっても良いけどねぇ、大体オークが人間相手にセクハラだのどうのなんざあるわけないだろう」
女騎士「戦争時代ではオークに陵辱される女の子が何人かいたって聞いたもんだけどね」
オーク「なんだいそれ気色悪い、はいジャガイモにんじんたまねぎ、ベビーコーンもいる?」
女騎士「あ、お願い。これ代金ね」
オーク「まいど」
女騎士「あ、オークさん。これ差し入れのエリクサー」
オーク「おーこりゃどうも。ちょうど喉乾いてたんだよ」
女騎士「じゃあね」
オーク「またのお越しをー」
オーク「はぁ、平和だねぇ」
ー完ー
オーク「朝っぱらから何言ってんだい。こっちは毎日やられるせいでネタが尽きてんのさ」
女騎士「ちぇ、つまんないの」
オーク「今日も仕事かいね?」
女騎士「仕事っていうか訓練っていうか、今日の訓練教官ギガデーモンさんでさ、キツそうなんだよねぇ…」
オーク「文字通り鬼教官だな」
女騎士「あれ、オークさん…それ旅支度?どこか行くの?」
オーク「ちょっと魔国の南村まで里帰りするのさ。
人間国出身の商人さんが魔国のツタおばけ達と農園やってるんだが、なにやら新種のレタスの出来が良いらしいので見てみようかとね」
女騎士「へぇ、流石八百屋さん。ーーどれくらいで帰ってくるの?」
オーク「まあ一か月くらいかね~」
オーク「無茶言いなさんな、移動時間だってバカにならないんだ。寂しいのかい」
女騎士「え?い、いやそういうんじゃないよ!!ほら、オークさんいなかったらアタシどこでお野菜買えば良いのさ」
オーク「別に他にも買えるとこあるだろうに」
女騎士「え?あ、そうか……じゃあそうじゃなくーー」
ギガデーモン「ゴラァ貴様!!女騎士!人間のくせに召集時間に遅れようたぁいい度胸だなぁ???あん?」
女騎士「ギ、ギガデーモン教官!?しかし召集時間にはまだまだ余裕が」
ギガデーモン「バカモォォン!!貴様1時間前行動を知らんのか!?!?」
女騎士「初耳であります!!」
ギガデーモン「口答えするな!!貴様には特別メニューを用意してやる。嬉しいだろ!!」
女騎士「はい!!!喜んで務めさせていただきますぅ!!!(勘弁してよ…)」
女騎士「はっ!」
オーク「姉さんがんばれー」
女騎士(手フリフリ
女騎士「やっとあのクソ鬼教官から解放された…ん?誰か走ってる?」
誰か「大変だ大変だ」
女騎士「あ、元教官ではありませんか」
元教官「待てお前、俺は一応4大幹部に昇格してるんだから元教官って呼ぶな、なんか情けなく見えるだろ!!」
女騎士「それより、何かあったのですか?お慌てのようでしたが」
元教官「それよりって…まあいい。魔国南村で大規模な土砂崩れがあったらしい。それなりに被害も出てるらしく、俺もこれから現場の災害対策本部に向かうんだ」
女騎士「み、南村…?ーーオークおじさん!!」
女騎士「元教官!!私も連れて行ってはくれませんか!?」
元教官「なんで?」
女騎士「オークさんが!…えっと、この町で八百屋をしていたオークが今、南村に里帰りしているんです!!巻き込まれてたらどうしよう…!助けないと!!」
元教官「落ち着け女騎士。オークって、お前が仲良くしていたあの人か。なるほどな、気持ちはわかる。ーーお前は優秀な騎士だ。だが優秀とはいえただの騎士を遠い地から連れて行く理由がない」
女騎士「そんな…」
元教官「大体その八百屋が巻き込まれてるとも限らんだろう。南村には近くの地域から、騎士団と魔軍が総出で救援にあたる。ここで報告を待つんだ」
女騎士「……」
元教官「……さてと準備準備、バタバタするぞこりゃ」
ワイバーン「キシャー」
女騎士「あれ、キミは元教官のワイバーンちゃん。そっか今回は急ぎだから、馬じゃなくてキミに乗っていくんだね?」
ワイバーン「シャーシャー」
女騎士「そうそうって言ってるの?もう魔物なのにかわいいな…」ナデナデ
ワイバーン「キャッキャ」
女騎士「…はぁ」
ワイバーン「??」
女騎士(アタシ、なんのために騎士になったんだろう。せっかくそんじょそこらの人には負けないくらい強くなったのに。あの頃憧れた勇者との冒険もできなければ、悪い有象無象と戦う事もない。)
女騎士(大切な人を助けに行く事も出来ない…)
女騎士(…戦争もないのに、この槍だってなんのために作られたんだろう)
女騎士(ーーー騎士をやっている意味はないのかもしれない)
女騎士「ねぇワイバーンちゃん」
ワイバーン「ショ?」
女騎士「アタシを南村まで連れてってくれない?」
元教官「よし準備万端。さて…あぁ"!?ワイバーンがいねえ!!!?え、なんで?なんで?」
~~~~~~~~~~
「原因はなんだ?この不自然に大量発生しているレタスか??」
「いや、それは単に豊作なだけだ」
「しかし魔国の地盤はやはり性質が独特だ」
「ふむ、どうしたものか…ん?あれは?」
女騎士「ありがとう!ワイバーンちゃん!」
ワイバーン「シャー!」
「キミは?」
女騎士「はい!お初にお目にかかります、私は人間国南町の騎士であります!」
首刈り族「そうか、私は四天王の首刈り族。今はこの災害対策本部を仕切らせてもらっている。む?南町からは、教官上がりの人間が来るはずだったが…?」
女騎士「はい!私はその元教官のワイバーンに乗って勝手に来ました!!」
首刈り族「んな!?」
首刈り族「おおい!?馬鹿馬鹿待て女狐!!」
女騎士「処罰制裁なら後ほど受けますので!」
首刈り族「そうではない!いやツッコミたいところはたくさんあるが」
女騎士「じゃあなに!?」
首刈り族「地盤が著しく不安定なのだ、下手に動けば二次災害に繋がる。今助けられる者どももそうでなくなってしまうかもしれないのだ!」
女騎士「二次災害…!じゃあ、どうすれば…」
首刈り族「む?お前は…!!」
女騎士「……勇者…」
勇者「あーまったく、来るんじゃなかったぜ」
首刈り族「人の英雄か、なぜここに…?」
勇者「いやここアイツの故郷なんだよ。めんどくせえけど義理ってもんがあるだろ?」
首刈り族「アイツ?」
勇者「知らねえのか?世界征服を果たしたおめぇんとこの王だよ。ーーまぁ、今は俺にとっても王なのか?現代のアイツの扱いは良くわかんねえな…」
女騎士「それって魔王…様?」
勇者「まあそんなとこ。さて、お前騎士だな?」
女騎士「え?は、はい!」
勇者「うん、腕は立ちそうだな」
女騎士(褒められた…のかな?)
女騎士「アタシがですか?」
首刈り族「なんとかすると簡単には言うが、聖剣も無い状態で具体的にどうするのだ?」
勇者「お前種族は首刈り族だよな?斧あるだろ?貸せ」
首刈り族「斧?手斧だがこれでいいのか」
勇者「充分充分」
勇者「すぅ……」
女騎士(大きく振り上げた…?)
首刈り族「待て、何を!?」
勇者「おらよぉ!!!!!」ダーン!!
首刈り族「この不安定な地面に振り下ろしたああああああ!!!?!?!?」
女騎士「な、なんで……?」
「ん?地盤が安定したぞ」
「これならすぐにでも作業が開始できる」
首刈り族「どういう事だ?」
勇者「まあ、不安定な力を今のでうまい具合に分散したんだよ、型破りなのは勇者の特権だからな」
勇者「大規模なのはもうないと思うが、小せえのはあるかもしれねえ、気をつけろよ?さぁ、お仕事完了。あとは任せた」
女騎士「ありがとうございます!……それでは、いざ救援へ!!!」
~~~~~~~~
オーク(真っ暗…息苦しい…何があったんさ…?)
オーク(ーーあ、思い出した農園を見て回ってたら、大きな地震と、なんか上から色々降って来たんだったっけかねぇ)
オーク「んぐぐ…動けない」
オーク(生き埋めってやつか、こりゃ…もうダメかも)
オーク(まったく、武器を持たなくても済む時代のなったのに、こんなんで死ぬなんてなぁ…勿体ない人生だった)
オーク(………結局、1か月でも帰れなかったねぇ)
ガンッ!ガンッ!
オーク(うん?)
「誰か……さんっ…!…いますか…!?」
オーク(最初はオークの売る野菜なんて食べれるかとか言ってたっけな?まあ単なる野菜嫌いだったけども……)
「誰かいますか!!」
オーク(ーーむ!急に眩しい!!?)
「…ああ!!オークさん!!」
オーク「……あ…ねさん??」
女騎士「オークおじさん!!良かった、待ってて、今助けるから!!」
オーク「出、出られた…姉さんどうしてこーー」
女騎士(ダキッ!
オーク「うぉ!?突然抱きつくな!!」
女騎士「…ぐすっ…良かった……周りでツタおばけ達が沢山亡くなってて、商人さんも重傷負ってるし……もう心配で、ひぐっ…心配で」
オーク「……あー、すまないねぇ。こんなおっさん助けてもらって」
女騎士「ううん…生きててくれてありがとう」
オーク「いやいや、お礼を言うのはオイラの方さね」
女騎士「……ごめんオークさん、もうちょっと話していたいけど、要救助者まだ沢山居るから行ってくる」
オーク「ああ、行っておいで…立派な女騎士さん」
女騎士「!ーーうん、行ってくる」
~~~~~~~~~
オーク「そうなのかい?」
女騎士「うん、元教官のワイバーンちゃん勝手に乗ってっちゃったし、その処罰とかで辞めなきゃだろうなって理由もあったけど」
オーク「それで怒られてたのかい」
女騎士「えへへ…。それ以上にあの時、自分の無力さが情けなかったんだ。戦闘に関する実力には自信があったのに、何もできなかったからさ。ほら規律違反を犯さなきゃオークさん助けに行けなかったし」
オーク「まあおかげでオイラは今日もここで野菜を売ってるわけだけどねぇ」
女騎士「でも、あの場所でいろんな人や魔物達を助けみてさ。この平和な世の中でも、出来る事は結構あるんだなって思えてさ。そり
ゃ、憧れの冒険には程遠いけど」
オーク「うんうん、いいじゃないか」
女騎士「だから、私またオークさんに立派って言われるように頑張っていくよ!」
オーク「じゃあ沢山食べないとだねぇ、今良いトマトが入ってるんだけど、どうだい?」
女騎士「え、いや、トマトは…そのぉーーあ、聞いてよ!やっぱり凄い人だったんだよ勇者様……
ワイバーン(いやまったく、平和じゃのう)
ー完ー
文字数(空白・改行含む):4,770文字
文章の分け方雑ですまん
間違って変な一行入れちまった
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- 相葉夕美「花言葉」
- 時オカリンク「俺の不遇な運命を変えてみせる」
コメント一覧 (3)
-
- 2019年07月18日 21:27
- スレタイからオークの女騎士かと思ったけど違うとわ・・・
-
- 2019年07月19日 15:40
- 仲良くていいな
-
- 2019年07月21日 00:48
- 女騎士が生んだオークと女騎士の姉弟の話だと思ったのに