【ベイブレードSS】ファントムフォックスMSの上半分「今度の新作、分身するらしいわ」ギュンギュン
ファントムフォックスMSの上半分「そう、分身」ギュンギュン
ファントムフォックスMSの下半分「すごい! 私達の後継機だ!」ギュルギュル
ファントムフォックスMSの上半分「まあ、そうなるわね」ギュンギュン
PFMSの上半分「上がらないわよ、こんなツイッターの反応見た後じゃ」
PFMSの下半分「ん? 何々……」
ツイート1『分身するとか画期的すぎで草』
ツイート2『発想が天才のソレ』
ツイート3『youtuberの◯◯さんのアイデアですね!』
PFMSの下半分「……割と好評じゃん。良いんじゃないの?」
PFMS下「……あっ! 言われてみれば確かに!」
PFMS上「元祖分身ギミック搭載ベイと言えば私達なのに、誰も彼もが『初めて見た』みたいなリアクションなのよ!? おかしいわよこんなの!」
PFMS下「本当だ! いくら私達の発売から15年経ってるって言ってもひどい!」
PFMS下「タカラトミーに?」
PFMS上「それは流石に怖いから却下」
PFMS下「15年前はまだ合併前だったね」
PFMS上「余計な事言わないの! ほら、さっさと出掛ける準備する!」
PFMS下「あの女って?」
PFMS上「察しが悪いわね。新発売のベイのに決まってるでしょ」
PFMS下「えっと、なんて名前だっけ。なんか毒々しくて禍々しい感じだったような……」
PFMS下「うわっ、ビックリした!」
PFMS上「外出中だったのね」
ベノムディアボロス.Vn.Blの本体「えっと、何かご用ですか?」
PFMS上「あなたに抗議しに来たの」
PFMS下「お前と喧嘩しに来たの」
ベノムディアボロス.Vn.Blの本体「どっちなんですか!?いや、どっちでも嫌ですけど!」
PFMS下「お邪魔しまーす」
VDVB本「ちょっ、そんな勝手に……」
PFMS上「あらあら、年長者に楯突いたりして良いの?」
PFMS下「へー、最近のベイは偉くなったもんだ」
VDVB本(何なのこの人達……)
VDVB本「い、今お持ちするので……」
PFMS下「お茶菓子もよろしくねー」
VDVB本(ほんと何なのこの人達……)
PFMS上「そうそう。鼻持ちならない新参に痛い目を見せに来たの。あと、このお茶おいしいわね」ズズツ
PFMS下「私達と戦え。私達が勝ったら新型機として発売される権利は私達が貰う。それと、このクッキーおかわり無い?」パクパク
VDVB本「そんな滅茶苦茶な!私達が何をしたって言うんですか!」
PFMS上「私達を差し置いてあなたが初の分身ベイみたいな扱われ方されてるのが気に入らないのよ!」
PFMS下「こちとら15年前に発売されてるんだぞ!年季が違うんだ年季が!」モグモグ
VDVB本「そんな事言われても困りますよ!」
PFMS下「うわっ、今の聞いた?私先輩って呼ばれちゃった!ね、もっと先輩って呼んで!」
VDVB本「せ、先輩……?」
PFMS下「うはーテンション上がるなー!」
PFMS上「呼び方一つで絆されてるんじゃないの!」
PFMS下「この家結構広いね。ベイスタジアムどっち?」
VDVB本「いえ、今はバトルはちょっと……」
PFMS上「何?スタジアムが故障中なの?」
PFMS下「あっ、こっちの部屋にあったよ。別に壊れてる感じでもなさそうだけど」
PFMS下「何、体調でも悪いの?」
PFMS上「……そういえばあなた、心なしかネットで見かけた時より身長が低い気がするわね」
VDVB本「じ、実は……」
VDVB本「昨晩ちょっと喧嘩してしまって、私が朝起きた時にはいなくなってたんです……」
PFMS下「あー、それならバトルどころじゃないかぁ」
VDVB本「色んなところを探しに行ってみたんですけど、どこにもいなくて……」
PFMS上「それでさっき外出から戻ってきたところだったのね」
VDVB本「ああ、思い出したらまた心配になってきた……どうしよう、あの子に嫌われちゃったら私……」
PFMS下「すげー気に病んでる」
最後に宣伝するから…
PFMS上「ちなみに喧嘩の原因は?」
VDVB本「実はギミックの調整が上手くいってなくて、何がいけないのかを話し合ってるうちに言い合いみたいになってしまって……」
PFMS下「普通はそういうの、開発スタッフの間でされるやり取りなんじゃないの?」
PFMS上「もっと言えば、発売直前にされるやり取りでもないわね」
PFMS上「なんて言ったの?」
VDVB本「『私達が勝てないのはあなたが足を引っ張ってるからだ』って……どうしよう、本当は全然そんな事ないのに……」
PFMS下「ほうほう。それから他には」
VDVB本「他にはというか、私が言ったのはそのくらいですけど……」
PFMS下「へっ、それだけ?」
PFMS上「あのね、私達みたいな分身ベイにはその程度の喧嘩なんて日常茶飯事よ。一々気に病んでたりしたらキリが無いわ」
VDVB本「そうなんですか……?」
PFMS上「そうなの。あなたも長くバトルしてれば分かるようになるわよ」
PFMS下「私達もしょっちゅう罵倒し合ってるし、なんなら私達だけでバトルしたりするし」
PFMS下「ほっときなよ。その内帰ってくるでしょ」
VDVB本「そんな無責任な……!」
PFMS上「大事な時期に家出なんてしてるあなたのパートナーの方がよっぽど無責任じゃない?ちょっと喧嘩したくらいですぐ姿を消すようだと、この先長く組んでいくのは難しいわよ」
VDVB本「そ、そんな事ありません!確かにあの子は私に比べて体は小さいですし精神的にも未熟ですけど、それでもいつだって一生懸命で私の事を支えてくれてるんですっ!無責任だなんて、軽々しく言わないでくださいっ!」
VDVB本「あっ、すみません。今すぐ……」トポトポ
PFMS上「普通このタイミングでおかわり要求する?」
PFMS下「えー、だってさー……」
ベノムディアボロス.Vn.Blのバレット「ただいまー!」ギュイ-ンッ
PFMS下「あ痛っ!熱っ!お茶こぼしたっ!」
VDVB本「馬鹿っ、ずっとどこ行ってたの!心配したんだから!」ギュッ
VDVB弾「わわっ!」
PFMS上「あれが分身?」
PFMS下「随分小さいな」
PFMS下「おーおー、私もいきなり後輩にお茶引っ掛けられるとは思わなかったぞ」
PFMS上「今日はあなた達と戦いに来たの。あなたの家出のせいで少し待ちくたびれたわ」
VDVB弾「……家出?私がですか?」
VDVB本「えっ、私はてっきり愛想を尽かされて捨てられたのかと……」
VDVB弾「捨てる?なんで?」
PFMS上「なんだか話が噛み合ってないわね」
VDVB弾「あー、そっか……あはは、私の方こそごめんなさい、色んな事言っちゃって」
VDVB本「……私の事、嫌いになったんじゃないの?」
VDVB弾「もう、嫌いになんてならないよ。パートナーでしょ?」
VDVB本「……っ!」ダキッ
VDVB弾「わっ!やだ、人前で恥ずかしいよ///」
PFMS上「私達は何を見せられてるのかしらね」
PFMS下「カチコミのタイミング間違えたな」
VDVB弾「実は、これを受け取りに行ってたの」スッ
VDVB本「これって……」
PFMS下「何あれ、アタックリング?」
PFMS上「最近はベースって呼ぶらしいわ」
VDVB本「そんな話、初めて聞いたけど……」
VDVB弾「ごめんね。ビックリさせようと思って、内緒にしてたの」
VDVB本「……っ!」ヒシッ
VDVB弾「きゃっ!ふふっ、もう///」
PFMS上「……」
PFMS下「……」
PFMS上「イチャつくのは私達が帰ってからにしなさいね」
PFMS下「私達の存在忘れられてるのかと思った」
VDVB弾「えっ、いいんですか!?よろしくお願いします!」
VDVB本「あれ、でもそれって私達が負けたら……」
PFMS下「いいよもうその話は。すっかり毒気抜かれちゃったし」
VDVB本「なんか、色々とすみません……」
PFMS上「こちらこそ」
VDVB弾「ねぇねぇ、せっかくだから左回転バージョンで行こうよ!」
VDVB本「そうだね、せっかくだし」
PFMS下「じゃ、私達も左回転でいく?」
PFMS上「いいわね。あとあなたはスマッシュじゃなくてアッパースタイルでお願い。その方が相性が良いはずだから」
PFMS下「おー、大会でもないのに本気ですなぁ」
PFMS上「相手は最新式のベイなのよ。下手に手加減して負けたりしては、HMSシリーズの沽券に関わるわ」
VDVB本「ちょっ、着替えくらい一人でするから!///」
VDVB弾「……私が着替えさせてあげたいの///」
VDVB本「もう、しょうがないなぁ……///」
PFMS上「……」
PFMS下「……」
PFMS上「ええ、本当に」
PFMS下「何回舌打ちしようかと思ったわ」
イレイズディアボロス.Vn.Blのバレット「ごめんなさい……」
PFMS上「左回転仕様だと白くなるのね」
イレイズディアボロス.Vn.Blのバレット「右回転バージョンもカッコいいけど、こっちはこっちで綺麗だよ!」
イレイズディアボロス.Vn.Blの本体「もう、綺麗だなんてそんな……///」
PFMS下「そういうのは二人きりの時にやれっつってんだろ」
EDVB「シュート!」ギュルッ
PFMS上「痛っ!」ガキンッ
PFMS下「よし分身した!こっからが本番だ!」
PFMS上「……あら?でもあなたのパートナー、もう……」ギュンギュン
EDVB本「えっ?」チラッ
EDVB弾「きゅう……」パタリ
EDVB本「ちょっと!?なんでもう場外にいるの!?」ギュルギュル
PFMS下「小っちゃくて軽いからじゃない?」ギュンギュン
PFMS上「分身ギミックにはよくある話よ」ギュンギュン
PFMS上「あら、随分と甘く見られたものね」ギュンギュン
PFMS下「新人風情が舐めてくれるじゃん?」ギュンギュン
PFMS上「ほら、挟み撃ちにするからあなたは向こう側へ行きなさい」
PFMS下「そっちこそ、私が押し留めてるから早くあっち行ってよ」
PFMS上「あなたが行くの」
PFMS下「そっちが行けって」
PFMS上「……」
PFMS下「……」
EDVB本「ひっ!」
PFMS下「行くぞオラァッ!」ガキンッ
EDVB本「うぐっ!」
PFMS上「ちょっと!私の軌道を遮るのやめてよ!」
PFMS下「一撃与えたんだからいいでしょ!」
PFMS上「……」
PFMS下「……」
PFMS上「ふん、返り討ちにしてやるわよ!」
EDVB本「あうっ!」ゴキャッ
PFMS上「痛っ!」
PFMS下「ちょっ、危ないからこっちに飛んでくるなってば!」
PFMS上「あなたがそこにいるのが邪魔なのよ!」
PFMS下「……」
PFMS上「……」
PFMS下「……」ゲシッ
PFMS上「あっ、今ぶった!ついに味方に手を出したわねあなた!」
PFMS下「わざとじゃないもーん。ついぶつかっちゃっただけでーす」
PFMS上「えいっ」ビシッ
PFMS下「痛っ!やりやがったなお前!」
PFMS上「何よ!」
PFMS下「何だよ!」
EDVB本(何なのこの人達……)
PFMS下「別に本気で仲間割れしてた訳じゃないから。『味方同士で喧嘩して大人気ないな』とか思わないように。オッケー?」ボロッ
VDVB本「わ、分かりました……」
VDVB弾「私達のためにわざわざ実演してくれたんですね!ありがとうございます!」
VDVB弾「諍いかぁ……」
VDVB本「どうすれば上手く仲直りできるんですか?」
PFMS上「……パートナーの好きな所でも思い返してみたら?」
VDVB本「なるほど!」
VDVB弾「いっぱいあり過ぎて思い出し切れないなー」
VDVB本「んー、私もかなー」
VDVB弾「えへへ♪」
VDVB本「ふふっ♪」
PFMS上「……」
PFMS下「……チッ」
VDVB本「今日は本当にありがとうございました。すっごく勉強になりました!」
VDVB弾「また今度遊びに来てくださいねー!」
PFMS上「はいはい。発売直後にエゴサーチとかしないようにね」
PFMS下「結構長居しちゃったな。最初はクレーム入れに来ただけなのに」
PFMS上「目的は変わっちゃったけど、こうして後輩と話すのも悪くないわね」
PFMS上「何?」
PFMS下「さっきパートナーの好きな所が何とかって言ってたじゃん?」
PFMS上「ええ、言ったわね」
PFMS下「……私の好きな所って、どの辺?」
PFMS上「何、気になるの?」
PFMS下「別にー。暇だから聞いてみただけ」
PFMS上「ふーん……」
PFMS下「……は!?二つ目おかしくない!?」
PFMS上「別にそこまで気にする事もないわよ。私の主観に過ぎないんだし」
PFMS下「いや、でもなんか……」
PFMS下「へー、気になるんだ?」
PFMS上「別に。聞き返すのが礼儀かと思っただけよ」
PFMS下「ふーん……」
PFMS上「二つ目は無理矢理ひねり出さなかった?」
PFMS下「本心本心」
PFMS上「……まあ、別にいいけど」
PFMS下「いいんだ」
PFMS上「少しは自覚もあるもの」
PFMS上「そうじゃないと、15年間も同じパートナーと一緒に居続けたりしないでしょ。お互いに」
PFMS下「んー、それもそっか」
PFMS上「そうよ」
PFMS上「……何よ、突然」
PFMS下「いや、甘えんぼな誰かさんが喜ぶかと思って」
PFMS上「仕方ないわね……寂しがり屋な誰かさんの為に、甘んじて受け入れてあげるわ」
PFMS下「満更でもない癖にー」
PFMS上「うるさいわよ」
バトル中に射出されるバレットと共に、スタジアムを縦横無尽に駆け巡れ!
二種類のベースでどんな相手も逃がさず破壊しろ!
レイヤーをリヴァイブフェニックスに変えるのも面白いぞ!
「B-145 DXスターター ベノムディアボロス.Vn.Bl」は7月6日(土)発売!
詳しくは公式サイトをチェックだ!
よい子のみんな!おもちゃ屋さんに急げ!
終わり
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- アスカ「日本のバレンタイン?」
コメント一覧 (3)
-
- 2019年07月03日 00:15
- ツヴァイロンギヌスは歴代のベイで一番カッコいいと思う
-
- 2019年07月03日 04:57
- え?分身するの??
-
- 2019年07月03日 18:18
- でもそんなに強いベイでもないよ