【ガルパン】みほ「黒森峰での戦車道」
- 2019年06月25日 18:10
- SS、ガールズ&パンツァー
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みほ「……あ、お姉ちゃん」
みほ「やっぱり……間違いだったのかな」
みほ「プラウダとの試合の時……助けなきゃって体が勝手に動いちゃって」
まほ「…………」
みほ「でもそのせいで負けちゃったんだよね……」
みほ「本当にごめんなさい……」
まほ「……みほ。謝る必要なんて無いんだ」
まほ「みほはそれが正しいと思って行動に移したんだろう?」
まほ「確かに今回の戦いはその隙を突かれ優勝を逃してしまったが」
まほ「優勝は次の戦いですれば良い」
みほ「は……ははは。ありがとう……わざわざ私なんかの為に気を使ってくれて」
みほ「やっぱりお姉ちゃんは優しいな……」
みほ「でもね……本当は分かってるんだ。私はお荷物だって」
まほ「別にお荷物だなんて……」
まほ「……どうしてそれを」
みほ「お母さんから聞いたの……」
みほ「決勝戦敗退の責任を取って転校するんだって」
みほ「もしあの時……私が助けようとしなければ……」
みほ「みんなは転校しなくて済んだのかな?」
まほ「…………みほ」
みほ「お姉ちゃん……これ以上みんなに迷惑を掛けられないから」スッ
まほ「これは……辞表届けか?」
みほ「私ね…………転校しようと思うの。戦車道のない学校に」
みほ「やっぱり私もみんなみたいに責任を取らなくちゃって思うし」
みほ「今までずっと耐えてきたけど……やっぱり戦車道を楽しく思えなくて……」
みほ「これ以上……続ける自信がないんだ」ポロポロ
まほ「みほ……」
まほ「だがこの辞表はしばらく保留にさせてくれないか」
みほ「……保留?」
まほ「お前はお母様に叱られた後で感情的になっているかも知れないが」
まほ「しばらく休めば考えだって変わるかも知れないだろ?」
みほ「…………」
まほ「とにかくこの一週間よく考えるんだ」
まほ「それでも黒森峰を去るというのなら……私は止めたりしないよ」
みほ「……ごめんなさい」ガチャ
まほ「相当ショックだったんだな。自分の行動を否定されたことが……」
まほ「私としてはみほに戦車道を通して自分だけの道を見つけてほしいと思っている」
まほ「だが……お母様に否定された今……それは難しいかも知れないな」
まほ「とにかくこのまま放っておいても意味がない」
まほ「私は私として出来ることをしないとな」
しほ「こんな時間に何か用ですか?」
しほ「私は今日中に仕事で黒森峰から去らなければなりません」
しほ「話は手短にお願いします」
まほ「お時間のほど取らせてしまい申し訳ありません」
まほ「単刀直入に申し上げますがお母様はみほが転校すると言っていることを知っていますか?」
しほ「…………いいえ。今のが初耳です」
しほ「ですが辞めるのであれば別に止めるつもりはありません」
しほ「西住流に逃げるという道はありません」
しほ「あの程度のことで逃げるのであればみほは西住流に相応しくなかった……それだけのことです」
まほ「お母様……」
しほ「少なくとも良い行動とは思えません」
しほ「Ⅲ号が沈んだ際……みほは身を乗り出して直接助けようとしましたが」
しほ「あそこでは信号弾を撃った後、審判に判断を乞うのが正解です」
しほ「いえ……仮に直接助けようとしたとしても自分の役割を認識して他の乗員に指示を出した後、救助活動をすれば良かったのではありませんか?」
まほ「確かに理屈ではそうです」
まほ「ですが今回は急を要する状況でした」
まほ「現に逃げ遅れた小梅は事故で今も入院しています」
まほ「みほのおかげでみんなが助かったのは事実です」
しほ「それは結果論です。それにみほが助けなくとも戦車は安全なカーボンで守られています浸水もそこまで起きないでしょう」
しほ「むしろあの時……みほが助けに来たから乗員たちはキューボラを開き水が入ってきた」
しほ「みほの勝手な行動が周りの連携を瓦解させ黒森峰を敗北に追い込んだのです」
しほ「だからこそ叱りました。戦車道はチーム戦です。だからこそ勝手な行動は辞めるようにと」
まほ「…………」
まほ「…………私?」
しほ「貴方はみほに対して優しすぎる所があります」
しほ「それは他の隊員からすれば贔屓と見れるしあまり良いものではありません」
しほ「今回だってそうです。みほのことを心配する暇があるのなら次の大会に向けて準備を行いなさい」
しほ「私から話すことは以上です。次の大会……必ず優勝するように」テクテク
まほ「……お母様」
まほ(私が妹を贔屓しているか……)
まほ(それの何が悪いというんだ)
まほ(大切な家族なんだ。助けたいと思うのは当然のことじゃないか……)
まほ「みほ……今日も学校に行かないのか?」
みほ「……ごめんなさい」
みほ「学校……行こうとは思うんだけど」
みほ「黒森峰に行こうとすると嫌なこと色々思い出しちゃって」
みほ「不安で身体が動かなくて……」
まほ「……そうか」
まほ「あまり無理はするな」
まほ「ゆっくり休んで体調が……いや気持ちが落ち着いてからで良いんだ」
みほ「……」
まほ「今日の昼食……テーブルに置いてあるから」
まほ「お腹が空いた時に食べるんだ」
まほ「……それじゃ私は学校に行ってくるよ」
キーンコーンカーンコーン
まほ(ようやく昼食の時間か……)
まほ(みほはちゃんとご飯を食べてくれているだろうか)
まほ(やはり……このまま引きこもらせるよりは別の学校に行かせた方が良いのかもしれないな)
まほ(願わくばここ黒森峰で自分だけの戦車道を見つけてほしいと思っていたが)
まほ(あの事故があったあとではな……)
エリカ「あ、隊長……」
まほ「……エリカか? どうかしたのか」
エリカ「いえ……その副隊長が今日も学校に来ていなかったみたいですから」
まほ「そうか……心配してくれてありがとう」
まほ「みほは……少し体調を崩していてな」
まほ「体調が落ち着くまで休ませているんだ」
エリカ「……本当にそれだけですか?」
エリカ「私には普通に休んでるようには見えませんけどね」
まほ「……何が言いたい」
エリカ「要するに私たちに会いたくないんじゃないかって思ってるんです」
エリカ「今回の全国大会は副隊長のせいで負けたわけですし」フンス
まほ「……エリカ」
エリカ「あの娘の勝手な行動で黒森峰は十連覇を逃した」
エリカ「なのに……謝罪も何もないだなんて」
まほ「エリカはみほの行動が間違っていると思っているのか?」
エリカ「正しいなら堂々とすれば良いんです」
エリカ「なのにあの娘はいつも中途半端。だから見ててむしゃくしゃするんです」
まほ「…………みほはお前みたいに強くないんだ」
まほ「アイツはやりたいことをずっと否定され続けて来たんだ」
まほ「だから堂々とすることなんて難しいんだよ」
エリカ「副隊長と話をさせてくれませんか」
まほ「言っただろ? みほは体調が優れないと」
エリカ「どうせ仮病でしょう?」
まほ「…………」
エリカ「分かりました。だったら副隊長のお見舞いってことで良いですよね」
まほ「そ、それは……」
エリカ「私も部下として副隊長の身が心配ですし」
エリカ「まさか副隊長もお見舞いに来た人を断ったりはしないでしょう」
エリカ「それじゃ……放課後、土産を持って行くので副隊長にも伝えておいて下さい」
まほ「…………」
まほ(エリカの気持ちもわかる)
まほ(彼女にとって黒森峰は王者のような存在だ)
まほ(そんな黒森峰の敗因を作ったみほをエリカは許すことが出来ないのだろう)
まほ(エリカに言い負かされてみほと会わせることになってしまったが)
まほ(本当に大丈夫なんだろうか)
まほ(エリカに責められて転校することを決めなければ良いが)
みほ「……そっか、エリカさん……私のところに来るんだ」
まほ「その……無理に会う必要はない」
まほ「みほが嫌なら体調が悪いと誤魔化して拒否することも出来るが」
みほ「ううん……私……エリカさんと話すよ」
まほ「……良いのか?」
みほ「うん……これも罰だと思うから」
みほ「エリカさんには私を責める権利があって私には責められる義務があるって思うの」
みほ「だってエリカさんは誰よりも黒森峰の優勝を夢見てたから」
まほ「……みほ」
まほ「確かにエリカは真っ直ぐで全国大会優勝を目標に人一倍努力をしていたからな」
まほ「色々と思うところはあるんだろう」
まほ「でもだからといってお前の行為を否定出来るものは誰もいないんだよ」
みほ「……あはは大丈夫だよ。もうお母さんに否定されたから」
みほ「だからもう何を言われても平気」
みほ「私が間違ってたってことはもう分かってるから」
まほ「……みほ」
みほ「あ……エリカさんが来たみたい」
まほ「私が出るよ」ガチャ
エリカ「隊長……こんにちは。副隊長は部屋の中に?」
まほ「あ……ああ。その手に持っているのは?」
エリカ「マカロンです。一応お見舞いという体なので」
まほ「そうか……みほも喜ぶよ」
エリカ「…………」
まほ「…………」
エリカ「その……あの娘と二人きりで話しても構いませんか」
エリカ「隊長がいると話しづらいこともあるので」
まほ「ああ……すまなかったな」
まほ「みほ……私は自分の部屋に戻ることにするよ」
みほ「……うん」
まほ「何かあったらすぐに電話するんだ」
みほ「大丈夫……エリカさんだってお見舞いに来ただけなんだし」
みほ「お姉ちゃんも心配しずきだよ」
まほ「そ、そうか……」
まほ「とりあえず話が終わったら連絡をくれ」
まほ「みほの連絡が来るまで私は夕食の準備でもしておくよ」
みほ「うん……いつもありがとう」
まほ「なに……大切な妹の為だ。これぐらい苦じゃない
まほ「エリカ……みほのことは頼んだぞ」
エリカ「……はい。分かってます」
みほ「…………」
エリカ「はい。これ」ドサッ
みほ「えっと……これって」
エリカ「マカロンよ。一応お見舞いってことで」
みほ「……ありがとう。私がマカロン好きだってこと覚えててくれたんだね」
エリカ「別に……単にマカロンが一番安かったってだけ」
エリカ「黒森峰を敗北に導いたのは貴方だもの」
エリカ「そんな貴方には一番安いものがお似合いなのよ」
みほ「うん……そうだね。ごめんなさい」
エリカ「……それだけ?」
みほ「それだけって何が?」
エリカ「もっと反論しなさいよ! なんでそんな諦めたような表情なの!?」
みほ「お母さんに言われたんだ。私の行動は間違いだって」
みほ「あの時もっと冷静に状況を見て信号弾で助けを呼んでいれば」
みほ「せめて助けにいくにしても他の乗員たちに的確な指示を出しておけば」
みほ「色々手段はあったはずなのに……」
みほ「目の前で赤星さんたちが沈んでいくのを見て」
みほ「考えるよりも先に身体が動いちゃって……」
みほ「それでみんなに迷惑掛けちゃった」
みほ「エリカさんも私に怒ってるんだよね」
みほ「私……知ってるの。エリカさんが誰よりも戦車道を頑張ってきたことを」
みほ「戦車道の授業が終わってみんなが帰ってもエリカさんはいつも残って練習してた」
みほ「分からないところがあったらお姉ちゃんにすぐに聞いてたしすぐにそれを吸収していったよね」
みほ「そんなエリカさんからしたら許せないはずだよ」
みほ「私みたいな足手まといのせいで優勝を逃しちゃったんだから」
みほ「でもね……もう心配いらないの」
エリカ「心配いらないって……貴方何を言って」
みほ「私ね……転校することにしたんだ」
エリカ「…………なっ」
みほ「そこは戦車道がない学校だからもう誰かの邪魔者にならずに済むの」
みほ「えへへ……エリカさん次の大会応援してるから頑張ってーー」
ーーパシン!
みほ「……え?」
エリカ「なんで……なんでそれで転校するってなるの?」
エリカ「なんでそんな平気な顔で頑張ってって言えるのよ?」
エリカ「なんでそんな他人事みたいに言えるのよ!」
みほ「私は只……これ以上みんなの迷惑にならないようにって」
みほ「負けた責任を取るためにも転校するしかないって……そう思ったから」
エリカ「逃げるの?」
みほ「逃げるって……私は……だから……責任を取って」
エリカ「黒森峰は貴方のせいで十連覇を逃したわ」
エリカ「責任を取るって言うなら転校なんてせず勝って果たしなさい」
みほ「勝つって……」
エリカ「次の全国大会で優勝すれば良いのよ! それが王者としての責任の取り方でしょ!」
みほ「無理だよ。私のせいで……みんなに迷惑かけちゃった」
みほ「Ⅲ号のみんなだって赤星さんを除いて転校しちゃったし」
みほ「黒森峰のみんなに合わせる顔なんて」
エリカ「……聞きなさい。私たちは貴方が思っているより怨んではいないわ」
エリカ「貴方が助けたくて小梅の元に行ったことはみんな分かっているもの」
エリカ「でもね……もしここで逃げたら私はあなたを許さない」
エリカ「だって逃げるってことは小梅を助けたことを間違いだって言ってるようなものだもの」
エリカ「あの時助けに向かったのは貴方が自分で選択したことなんでしょ?」
エリカ「自分で選択したことなら誰かに否定されても胸を張って間違ってないって主張すれば良いのよ!」
みほ「エリカさん……」
みほ「でも私……みんなが怨んでないなんて信じられないよ」
みほ「きっとⅢ号のみんなだって私が助けに行かなければって思ってるに決まってる」
エリカ「そう思うなら直接聞けばいいのよ」
みほ「…………」
エリカ「小梅のお見舞い……行ってあげたら」
みほ「…………でも嫌われてたらどうしようって思うと…………怖くて」
エリカ「なんで命を助けてもらった恩人を嫌わなきゃならないのよ」
みほ「……でも他のみんなは責任を感じて転校しちゃったでしょ」
みほ「もし私が助けなければみんな転校しなかったんじゃないかって思うと」
エリカ「貴方と同じように責任から逃れるためにね」
エリカ「でもきっとあの子たちも小梅も感謝こそすれ怨んでなんかないわよ」
エリカ「それを信じれないっていうなら確かめるために会いに行きなさい」
みほ「どうしてそこまで言ってくれるの?」
みほ「私は戦犯……なんだよ?」
エリカ「確かに貴方のせいでプラウダとの戦いは敗北したわ」
エリカ「でもね……私は貴方がやったこと間違いだなんて少しも思ってない」
みほ「……え?」
エリカ「そりゃ確かに他にもやり方はあったでしょうね」
エリカ「でもそんな色んなことを考えるよりも先に貴方は人を助けることを優先した」
エリカ「大事な時に人を守れない道なんて戦車道じゃないわ」
エリカ「だから貴方は自信を持って小梅と会いに行けばいいの」
エリカ「きっと彼女も会いたがっているわよ」
みほ「私……赤星さんと話してみる」
みほ「やっぱりちゃんと話さないと……逃げてばっかりじゃ……ダメだもんね」
エリカ「……ようやく覚悟が決まったみたいね」
みほ「うん……ごめんなさい。迷惑かけちゃって」
エリカ「本当よ。貴方は戦車道以外はダメダメなんだから」
エリカ「そんな貴方が戦車道を辞めたら何も残らないじゃない」
エリカ「ま、だから次の試合では私に越されないよう精々頑張ることね」
みほ「あはは……」
みほ「エリカさん……ありがとう」
みほ「エリカさんのおかげでちょっとだけ前を向こうって思えたから」
エリカ「別に私は何もしてないわよ」
エリカ「ただウジウジしてる貴方が見てて堪えられなかっただけ」
エリカ「後は勝手にしなさい」
みほ「……うん」
みほ「ありがとう……今日はエビフライなんだね」
まほ「ああ……揚げ物は苦手だったんだがためしに練習してみたよ」
まほ「何とか上手くできたみたいで良かった」
みほ「本当に色々と面倒を見てくれてありがとう」
まほ「これぐらい姉としては当たり前のことだ」
まほ「それに人前では甘やかすことが出来ないからな」
まほ「その反動が出ているのかも知れないな」
みほ「あはは……」
みほ「でも私……確かにお姉ちゃんがいないと生きていけないかも」
みほ「ほら私ってばドジだし」
まほ「…………確かに少し心配なところはあるが」
まほ「戦車道においてみほの状況判断能力は目を見張るものがある」
みほ「……そうかな?」
まほ「みほ……思っているよりもお前は才能があるんだ」
まほ「だから自分に自信を持った方がいい」
まほ「確かに指揮は無理に定石通りにしようとして結果として私の劣化になっている」
まほ「だがそれはお前が西住流に合わせようとするからだ」
まほ「お前はお前のやりたい道を見つけるんだ」
まほ「西住流に拘る必要はない」
みほ「私に見つけられるかな」
まほ「なに……私やエリカだってサポートするさ」
みほ「うん」
みほ「あのね。明日……赤星さんの所に行こうと思うんだけど」
みほ「私……ずっと顔を合わせるのが怖くて逃げてきたから」
みほ「ちゃんと会って会話しなきゃって」
まほ「そうだな。きっと小梅だって会いたがってる」
みほ「うん」
トントン
小梅「お客さん? どうぞー」
ガラガラ
みほ「…………」
小梅「みほさん!?」
みほ「……あ、その」
小梅「みほさん……来てくれたんですね」
小梅「ずっと会いたかった。会って直接言いたかったから」
みほ「言いたかったって何を?」ビクビク
みほ(やっぱり私のせいで負けたから……怒ってるんだよね)ガグガク
小梅「みほさん……」
小梅「あの時はありがとう」
みほ「……え?」
みほ「ありがとうって……怒ってないの?」
みほ「でもだって私のせいで試合負けちゃって……」
みほ「私以外にもⅢ号が水没したのが悪いってみんなから責められて……」
みほ「だからあの時……助けなければって……凄く後悔して」
小梅「みほさん……」
小梅「確かに試合には負けたかも知れませんが私はみほさんの選択は間違ってないって思ってます」
小梅「少なくとも私が助かったのはみほさんのおかげです」
小梅「だから……ありがとう」
みほ「…………赤星さん」
みほ「私……間違って無かったんだ」ポロポロ
小梅「勿論です」
小梅「だから次の大会では優勝して他のみんなに示すんです」
小梅「みほさんは間違ってないって」
小梅「だからその時側にみほさんがいないと私寂しいです」
みほ「…………」
小梅「隊長から聞きました。転校するかどうか迷ってるんですよね」
小梅「無理に止める権利は私にはありません」
小梅「けど……私はみほさんと一緒に戦いたいです!」
みほ「赤星さん……私そんなこと言われたの初めて」
みほ「いつもはいらない子だってずっと言われてきたから」
小梅「そんなことありません! 私もエリカさんもみほさんのことが必要なんです」
小梅「だからこの黒森峰で一緒に戦ってくれませんか?」
みほ「うん……私も赤星さんと一緒なら頑張れる気がする」
小梅「はい! 一緒に頑張りましょう! 私も退院したらすぐに向かいますね!」
みほ「うん」
みほ(でもそうじゃなかったんだ)
みほ(お姉ちゃんにエリカさんに赤星さん)
みほ(みんな私のことを大切な仲間だって思ってくれてる)
みほ(そのことに気づくまで時間が掛かったけど)
みほ(もう気づくことが出来たから大丈夫)
みほ(だから今なら言える。私たちなら見つけることが出来る)
みほ(西住流じゃない自分だけの戦車道を)
みほ「いよいよ……だね」
エリカ「今度こそあの時の屈辱を晴らしてやるわよ!」
小梅「はい。今度こそみんなと一緒に優勝しましょう!」
まほ「みほ……今回の作戦や指揮はお前に任せるよ」
みほ「……え? いいの? 大事な決勝戦なのに」
まほ「私はもう少しで卒業だ。あとの黒森峰を引っ張っていくのはみほ……お前だ」
まほ「だから最後に見せてくれないか? みほの戦車道を」
みほ「でも良いのかな? 私のやり方だと西住流らしくないってお母さんに怒られちゃいそうだけど」
まほ「気にするな。例えお母様に興られたとしてもそれが自分の戦車道だと胸を張れば良い」
みほ「……うん。ありがとうお姉ちゃん」
みほ「それじゃエリカさん小梅さん……作戦の概要についてお話ししますね」
エリカ&小梅「はい!」
完
ここまで読んでくださりありがとうございます!
それではHTML依頼出しておきますね!
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- P「真お嬢様」
コメント一覧 (42)
-
- 2019年06月26日 07:15
- >>3
>>1
桃「西住みほが居ねえなら、西住みほになればいい」
-
- 2019年06月27日 07:41
- >>1
みんなが寄ってたかってあの子を軍神に仕立てあげたんだ!
-
- 2019年06月25日 21:30
- えっ…?え…??
-
- 2019年06月25日 21:46
- こうして大洗は廃校となった
-
- 2019年06月25日 22:28
- 大洗が廃校だからバッドエンドじゃねーか!
-
- 2019年06月25日 22:36
- 黒森峰サイドからすれば、見事汚名返上するからグッドエンドわに。
この場合みほとエリカどっちが隊長になるのか気になるが
-
- 2019年06月25日 23:24
- >>5
ハンバーグ隠せよカリエ
-
- 2019年06月25日 23:22
- アニメのガルパンが始まらない世界線か。
-
- 2019年06月25日 23:35
- 廃校になるから桃介も留年しなくてすむやん
-
- 2019年06月25日 23:46
- 何かしらのイベントでみほとエリカのまほコンプレックスをどうにかしてれば、或いは有り得るかもしれない。結局みほが自分らしさを見付けて、エリカがそれを肯定するかに全部集約されていく。
大洗女子はぶっちゃけ、あれだけ人材抱えといて廃校寸前まで追い込まれてる時点で怠慢が過ぎる気もするが。華道家元なんて大御所いるんだから華道部でも作って実績上げれば良いし、なんなら自動車部主体でなんかするだけで余裕だろってなる。
-
- 2019年06月26日 03:34
- >>9
へー、学園長のスポーツカーと張り合ってレースしてる自動車部の子がいるんだー。気を付けてね〜。
五十鈴流華道の家元の子が入ってきたの?そりゃ大物だね〜。じゃ、地域振興のどろんこプロレスやるんでよろしく〜。
戦車道のために実績のない大洗女子を廃校?じゃ、戦車道やろっか。前の学校で戦車道やってたけど辛くなってこっち来た子がいるから、その子にやらせよう。
前会長のクソムーブが過ぎる…
-
- 2019年06月26日 05:06
- アカン、全国大会でみほin大洗を目にしたエリカ以下黒森峰のメンバーの気持ち想像したら、廃校とか大したダメージやないやろって思ってしまった
-
- 2019年06月26日 07:01
- >>11
しかも、黒森峰にいた頃と全く違く、キャッキャウフフしてる模様
-
- 2019年06月26日 09:44
- 西住流捨ててないアンド姉の傘下のみほは怖くないぞ
プラウダの二連覇ルートあるな
-
- 2019年06月26日 17:26
- >>14
最後みほに指揮権を譲ってたからワンチャンあるし・・・
-
- 2019年06月26日 10:01
- 本編でこの辺の事情完全にすっ飛ばしてるから不当に黒森峰が悪役になるんだよな
みほにも問題はもちろんあっただろうし
その辺最終章は少しでもスッキリさせて欲しいわ
-
- 2019年06月26日 17:35
- ※10
学園間解体ラッシュの理由が戦車道振興のために金属集め=文科省は戦車道推しだからそこを攻めるのは全然間違ってないぞ。
自動車部や華道だと個人がすごいだけ、で終わるしね。
※15
助けられた張本人が命の恩人って認めてて、軍神ダイブなしでも実は助かったという描写もなくて、攻められてる一番の要因が負けた原因になったことで、黒森峰と西住流がだいぶ闇深だったことは確定してるから不当に悪役というのは言い過ぎでしょ。
-
- 2019年06月26日 21:36
- >>17
少なくとも作中誰一人としてIII号の滑落が危険だったなんて言ってないんだけど、それならあの世界が闇深ってことになるよね。
-
- 2019年06月26日 21:43
- >>20
なんという低レベルの難癖・・・
戦車が乗員ごと川の中に落ちて、助けて貰った乗員が命の恩人ですって感謝してるのに「危険だって直接口で言ったシーンがないから安全(キリッ)」
それ言い出したら「作中で○○が女性って言ってたシーンがないから実は男(キリッ)」も通用するやん。
西住殿アンチこっわ・・・
-
- 2019年06月27日 00:47
- >>21
いつ赤星ちゃんが命の恩人だなんて言ったんだ?
-
- 2019年07月03日 23:39
- >>21
結局、作中で一言も言ってないセリフを妄想ででっち上げて、勝手に自分でフィルター作ってただけかよこいつ。よくそれで他人様に低レベルな難癖なんて言えたな。
-
- 2019年06月26日 17:41
- このSSたぶんエリカスキーが西住殿踏み台にしてエリカ上げのために書いたんだろうけどifの分岐点がもしエリカが
・心と視野が広くて
・コンプレックスや嫉妬心こじらせてなくて
・頭もだいぶ回ってて
・精神年齢一回り大人だったら
なのは皮肉としか言いようがないなぁ。
あと本編なり公式でそう描写されたわけでもないのに、「手段が間違い浸水は開けたせい」にしちゃってるのもなんかね・・・・・・踏み台にしたい意図が隠せてなさすぎる。
-
- 2019年06月26日 18:45
- >>18
イライラし過ぎだろ
別にSSなんて、あり得ない仮定ばっかじゃん
-
- 2019年06月27日 15:55
- >>19
横からだけどありえない仮定そのものじゃなくてそのせいで他のキャラが割を食った事にイラついてるんだと思うよ
それも含めてありふれてると言えばそうなんだろうけど不快に感じるのはしゃーない
-
- 2019年06月28日 13:23
- >>29
18は流石にキレすぎ。
本編や公式で描写されてない部分を埋めるのが二次創作だし、これはその中でも十分あり得る範囲の解釈だろうよ。
他人の創作なんか見んなよってレベルの噛みつき方だわ
-
- 2019年06月29日 07:54
- >>32
これがキレてるように見える人は割と真面目に病院行った方が良いと思う。
-
- 2019年06月26日 22:04
- エリカ「私達そんなに仲良かったっけ…?」のコメントの方でも西住殿西住殿言ってるのいるけど同じ臭いがするね
-
- 2019年06月26日 22:14
- ※22
ヒッエ
西住殿呼びなんてハマーン様とか山田ぁ!!みたいな定番のよび名みたいなもんなのに透視し始めた・・・
-
- 2019年06月27日 07:42
- >>23
ろくに調べない上に二次設定を公式だと勘違いしてるバカがあっちにもこっちにもいるって点では同じだけどな。同一人物かどうかなんてどうでも良いしそもそも同一人物ですねとも言ってないが。
-
- 2019年06月26日 22:28
- みほゆか以外邪道だからこの話はダメ
-
- 2019年06月27日 09:39
- >>24
カプ厨心狭スギィ!!
もっと色んな百合を認める広い心を持って、どうぞ
-
- 2019年06月28日 09:53
- >>24
ガルパンの闇を一身に背負ったみほ杏をすこれ
-
- 2019年06月28日 12:52
- >>30
みほ杏って腹パンばっかしてるカップリングだよな(偏見)
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- 2019年06月28日 14:16
- 闇のみほ杏推しはガルパンファンとしては一番信用ならん人種やけん、せめて光で推していきましょうね〜。
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- 2019年06月28日 14:51
- 何この一人連投感
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- 2019年06月28日 17:26
- 黒森峰残留ルートだと大洗は大会の抽選で名前だけ出てくる感じになるんかなあ
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- 2019年06月29日 14:22
- >>35
町でたまたま出会って仲良くなった子達が実は大洗のメンバーで
二回戦の対戦相手になるわけだけど
彼女達の事情を知ってしまったみほに躊躇いが生じていまい、それが原因でピンチにつながる
窮地に立たされてなお自身を持ち直せないみほだけど、こちらに向かい真剣に勝負を挑もうとする大洗の姿にみほも覚悟を決めて試合に勝利する
って感じにかるのかな
もし三年生編とかがあったら廃校になって転校した旧大洗生が転校先の戦車道チームに所属して再びみほに挑むみたいな展開もありそうだな
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- 2019年06月29日 12:50
- あったなそう言えば、みほ黒森峰残留ルートの大洗SSが。あれだと優花里が隊長で桃ちゃん覚醒、バトルスタイルが相手の過去の戦績情報全て洗って確率論に持ち込むって展開だったけど、本編ぐらいの無茶振りに収まってて良く書けてた。
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- 2019年07月04日 02:48
- あげ。。。
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- 2019年07月31日 00:28
- 妄想SSにガチ討論やめろや
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- 2019年12月10日 05:41
- 読み耽ってしまった。
良いSS。
しかし、アニメ1話で みほが「自分には友達が居なかった」
と述懐している程だから、黒森峰の人間関係はギスギス&ギスギスしていたのだろう。
それこそ、赤星やエリカが許しても、他の生徒が許さなかっただろうから、結局みほは、追い出されたのではないか。
だから──この話はここでお終いなんだ。