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【ぼく勉】 成幸 「今週末は、水希と出かける約束なんだ」

191:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:24:28 ID:cxG0DenQ

うるか 「ほへー、みずきんと?」

成幸 「ああ、買い物に付き合ってほしいらしいんだ」

成幸 「勉強もあるけど、最近あんまりあいつに構えてないしな」

成幸 「ま、たまの家族サービスかな」

理珠 「サラリーマンみたいなことを言いますね……」

文乃 (ふふ、成幸くん、微笑ましいなぁ。パパみたい)

ハッ

文乃 (……ん? 今週末?)

ペラッ……ペラッ……

文乃 「………………」

文乃 「……えっと、成幸くん、あの、水を差すようで悪いんだけど、」

成幸 「ん? どうした、古橋?」

文乃 「今週末、わたしの新しい問題集選びに付き合ってくれる約束をしていたような……」

成幸 「え……?」



192:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:25:20 ID:cxG0DenQ

成幸 「!? そういやそんな約束してたような気がするぞ……」

ペラッ……ペラッ……

成幸 「で、でも、手帳の予定表には何も書いてないぞ。おかしいな……」

文乃 「えっと、その約束したとき、たしか成幸くんは、」

文乃 「……手帳じゃなくて、スマートフォンの方に予定を登録していたような……」

成幸 「へ……?」

スッ……

成幸 「うわっ、ほんとだ。しっかりカレンダーに予定登録してある……」

理珠 「……まったく。機械オンチなのに無理してスマホの機能を使うからです」

うるか 「あちゃー。完全にブッキングしちゃってるねぇ」

成幸 「ど、どうしよう。水希とは昨日約束してしまったし……」

成幸 「古橋とはもっと前から約束してるわけだし……」

オロオロオロオロ……

文乃 「………………」 ハァ 「……まったくもう、仕方ない弟だよ、君は」

文乃 「わたしのことは気にしなくていいよ。また別の日に付き合ってよ」



193:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:26:00 ID:cxG0DenQ

成幸 「いや、しかしな。お前の勉強を円滑に進めるために、できるだけ早く参考書は買っておきたいし……」

成幸 「何より、お前の方が先に約束をしていたんだから、そっちをなくすというのも道義的にな……」

文乃 「そ、そこまで深刻に考えなくても……」

成幸 「………………」

成幸 「よしっ、決めた! 古橋、週末はやっぱり一緒に参考書選びをしよう!」

文乃 「えっ、でも水希ちゃんは?」

成幸 「水希も一緒に買い物に行く! 三人で一緒に行けば全部解決だ!」

文乃 「………………」

文乃 (……さも名案を思いついたような顔で何を言い出すのかな!?)

うるか 「まぁ、そうすれば問題ないよね」 理珠 「ですね」

文乃 (君たちもどうしてしたり顔でうなずけるのかな!?)

文乃 (相手はあの水希ちゃんだよ!? お兄ちゃんとのデートにわたしが着いていったりしたら……)


―――― 水希 『……へぇ。お兄ちゃんと私のデートを邪魔するつもりですか。いい度胸ですね』 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!


文乃 (ってなるに決まってるじゃない!!)



194:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:26:37 ID:cxG0DenQ

成幸 「とりあえず帰ったら水希に聞いてみるから、またメッセージで伝えるな!」

文乃 「あっ、ちょっと、成幸くん!?」

成幸 「じゃあ、また明日な!」

ビューン!!!!

文乃 「……あー、もうっ。行っちゃったよ」

理珠 「? どうかしましたか、文乃?」

うるか 「文乃っち元気ない?」

文乃 「いや、うん、まぁ……大丈夫だよ……」

シュン……

文乃 「………………」

文乃 (……ふんだ。成幸くんの、バカ)

文乃 (参考書選びとはいえ、久々にふたりきりでのお出かけだって、楽しみにしてたのに)

文乃 (……楽しみに、してたのにな)



195:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:27:08 ID:cxG0DenQ

………………週末 デパート

成幸 「……あ、古橋。悪い、待たせたな」

文乃 「成幸くん。ううん、今来たトコだよ。大丈夫」

成幸 「そうか。ならよかった」

文乃 「えへへ……」

文乃 (……なんか、デートみたいな受け答えしちゃった)

文乃 (これで……)

水希 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

水希 「……どうも、こんにちは、古橋さん」

文乃 「こ、こんにちは、水希ちゃん」

文乃 (……圧たっぷりの水希ちゃんがいなければなぁ、なんて)

ハッ

文乃 (いけないいけない。今日のわたしは、兄妹水入らずを邪魔してしまっている立場なんだから)

文乃 (謙虚な気持ちを忘れないようにしないと……)

文乃 「水希ちゃん、今日はごめんね。せっかく兄妹でのお出かけなのに、邪魔しちゃって……」



196:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:27:41 ID:cxG0DenQ

水希 「ふふ、可笑しなことを言いますね、古橋さん」 ニコッ

文乃 (……? あれ、意外と怒ってないのかな……?)

水希 「しっかりと邪魔をしておいて、“ごめんね” なんて、ああ可笑しい……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

文乃 (あ、うん。しっかり怒ってるね、これは)

成幸 「こ、こらこら、水希。悪いのは約束をブッキングさせてしまった俺なんだから、古橋を責めるなよ」

水希 「………………」

ニコッ

水希 「……そうだね、お兄ちゃん。ごめんなさい、古橋さん。変なこと言っちゃって」

文乃 「う、ううん。大丈夫だよ。邪魔しちゃってるのは事実だし……」

成幸 「邪魔なんかじゃないよ。ほら、まずは古橋の問題集選びだ。行こうぜ」

水希 「うん、お兄ちゃん♪」

文乃 「うん、成幸くん。よろしくね」



197:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:28:42 ID:cxG0DenQ

………………書店

成幸 「うーん、古橋もだいぶ応用がきくようになってきたからな」

成幸 「ちょっと難しい問題集にするべきか……」

成幸 「いやしかし、受験も近い。今から応用を鍛えるよりは、基礎を固めた方が堅実か……」

成幸 「うーむ……」

水希 「………………」

文乃 「………………」

文乃 (うー……。問題集選びを手伝ってもらうと言えば聞こえはいいけど、実質選ぶのは成幸くんだし……)

文乃 (水希ちゃんとふたりきりは、少し気まずいな……)

文乃 「そ、そういえば、水希ちゃんも高校受験だよね」

文乃 「どこを受けるのかな?」

水希 「……一応、水泳のスポーツ推薦を狙っているので、取ってくれるところなら、どこでも」

水希 「二ツ葉でも、一ノ瀬でも、どこでも……」

文乃 「スポーツ推薦かぁ。大変だね、それは」



198:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:29:25 ID:cxG0DenQ

水希 「大変でも、頑張らないと。武元先輩みたいになりたいですし、何より……」

文乃 「? 何より?」

水希 「……お兄ちゃんに、これ以上負担をかけられないから」

水希 「お兄ちゃんが、大学で伸び伸びと、がんばりたいことをがんばれるように……」

水希 「せめて私の高校の学費は、できる限り減らしたいから……」

文乃 「水希ちゃん……」

成幸 「……よし、決めた。この問題集がいいな!」

成幸 「おーい、古橋。ちょっと見てくれ。これがいいと思うんだけど、どうだー?」

文乃 「あ、うん! いま行くよ!」

文乃 (……そっか。そうだよね。成幸くんの家、裕福ってわけじゃないもんね)


―――― 『まぁそりゃ あなたの境遇には同情しますけど』


文乃 (……それなのに、あのとき……、あんな風に言ってくれたんだよね)

文乃 (本当に、優しくて良い子。成幸くんの妹って感じだよね……)



199:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:30:22 ID:cxG0DenQ

………………水着店

成幸 「………………」

文乃 「………………」

成幸 「……買いたいものって、水着?」

水希 「うん! 実は、そろそろ部活用の水着がきつくてね。どこがとは言わないけど!」 ジーーーーッ

文乃 (めっちゃ見てくる! めっちゃ見てくる!)

文乃 (くぅぅぅ!! 中学生のくせにぃ~~~!!)

水希 「だから、新しい水着を買わなきゃなんだ。わたしひとりじゃ不安だから、お兄ちゃん、付き合って♪」

成幸 「不安も何も、サイズ合うの買うだけだろ!? しかも競泳用だろ!?」

水希 「いやぁ、ほら、間違えて古橋さんサイズのを買っちゃうとさ、」 ニコッ 「私には絶対入らないからさ」

文乃 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!! 「……うん、そうだね、水希ちゃん。間違えたら大変だね」

ガシッ

水希 「へ……?」

文乃 「じゃあ、お姉さんが一緒に見てあげようかな。間違いなくサイズが合う水着を……」 ニコッ



200:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:31:04 ID:cxG0DenQ

………………数分後

水希 「………………」 ズーーーーン 「……お兄ちゃんに、見てもらう予定が……」

文乃 「………………」 ズーーーーン 「で、でけえ、だよ……。一ノ瀬に入ったら間違いなくC組以上だよ……」

成幸 「お前ら、何で水着店に入っただけでそんな満身創痍なんだ……?」

水希 「やってくれましたね、古橋さん……」

文乃 「ふふふ……。無為に年上に喧嘩を売るからこうなるんだよ、水希ちゃん……」

成幸 (……まぁなんか楽しそうだからいいか)

成幸 「そろそろお昼だな。せっかくデパートまで来たんだから、何か食べて行こうぜ」

水希 「で、デパートでお昼!? 私、そんなお金持ってないよ」

成幸 「心配するなよ。今日のお詫びだ。ふたりとも俺が奢ってやるよ」

水希 「お兄ちゃん、そんなお金あるの……?」

成幸 「バイトで貯めたお金があるよ。それにこんなことするのは今日だけだし、大丈夫だよ」

文乃 「でも、わたしまでご馳走になるのは悪いよ」

成幸 「水希の水着選び手伝ってくれたんだろ? そのお礼もあるから気にするなよ」



201:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:31:41 ID:cxG0DenQ

文乃 「でも……」

水希 「………………」

水希 「……うん。じゃあ、ご馳走になろうかな」

水希 「もちろん、古橋さんも行きますよね?」

文乃 「へ……?」

文乃 「あ……えっと……」

文乃 「……じゃあ、わたしも、お言葉に甘えて……」

成幸 「決まりだな。じゃあ行こうぜ」

文乃 「……?」

文乃 (水希ちゃん、どうして……?)



202:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:32:16 ID:cxG0DenQ

………………

文乃 「ごちそうさまでした、成幸くん。美味しかったよ」

水希 「ごちそうさま、お兄ちゃん! ありがとね」

成幸 「いやいや、どういたしまして。ふたりとも、今日は悪かったな」

水希 「気にしてないよ。また今度、埋め合わせでデートしてくれればね」

成幸 「はは、さすがに受験が終わってからにしてくれよ……」

成幸 「……ん、ちょっとお手洗いに行ってくるな。待っててくれ」

水希 「はーい」

文乃 「いってらっしゃい、成幸くん」

水希 「………………」

水希 「……座って待ちましょうか」

文乃 「あ……うん」



203:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:32:52 ID:cxG0DenQ

水希 「………………」

水希 「……ふたりきりになれて良かったです。今日は、古橋さんとお話もしたかったので」

文乃 「ん……。だからお昼ご飯、わたしも一緒にって言ってくれたの?」

水希 「……それもあります」

文乃 「? それ “も” ?」

水希 「……気にしないでください。言葉の綾です」

オホン

水希 「そんなことより、お兄ちゃんが戻ってくる前に、聞きたいことがあるんです」

文乃 「……何かな?」

水希 「………………」

水希 「……古橋さんが家に泊まったとき、お風呂場で言っていた言葉は、本当ですか?」

文乃 「へ……?」


―――― 『わたしと…… お兄さんは 絶対そんな関係にはならないから』


文乃 「あっ……」 (あ、あのときの、あれか……)



204:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:33:25 ID:cxG0DenQ

水希 「………………」

文乃 「……えっと、その……」

文乃 「……もちろん、本当だよ。うそじゃないよ」

水希 「……本当ですか?」

水希 「本当に、兄のことを好きになったり、ましてや恋人になったりなんてこと、ないんですね?」

文乃 「………………」

文乃 「……うん。もちろん、そうだよ。わたしは……」


―――― 『天文学の前は…… 幸せなお嫁さんになるのも夢だったから!!』

―――― 『じゃあさ古橋…… 今からデートしないか』

―――― 『星のこと話してる古橋 俺は好きだけどな』

―――― 『お前が本当にやりたいこと 俺が 全力で応援してるからな』


文乃 「わ、わたし……は……」


―――― 『起きてる』



205:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:34:04 ID:cxG0DenQ

文乃 「………………」

水希 「……古橋さん?」

文乃 「………………」

スッ……

文乃 「……ごめん、水希ちゃん」

水希 「……?」

文乃 「わたし、うそついたね。うそに、なっちゃったんだね……」


文乃 「ごめん、水希ちゃん。わたし、お兄さんのこと……成幸くんのこと、好き」

文乃 「大好き、なの……」


水希 「………………」

文乃 「……だから、そういう関係になりたい。恋人になりたい。成幸くんの……」

文乃 「お嫁さんに、なりたいっ……!」

水希 「………………」

文乃 「………………」



206:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:34:48 ID:cxG0DenQ

水希 「………………」

フゥ

水希 「……そう。そうですか」

水希 「そう、ですよね」

文乃 「へ……?」

文乃 「怒らないの……?」

水希 「はぁ?」 ジロリ 「怒って欲しいんですか?」

文乃 「い、いや、そういうわけじゃないけど……」

水希 「怒りませんよ。怒れるわけないじゃないですか。お兄ちゃんのこと、好きになったことを」

水希 「仕方ないです。お兄ちゃんは本当に魅力的な人ですから」

文乃 「そっか……」

水希 「わたしはただ、煮え切らない態度を取っているあなたに怒っていただけです」

水希 「あなたは、好きになることを遠慮しているような、ためらっているような……」

水希 「……そんな風に、見えたから」

文乃 「んっ……」



207:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:35:30 ID:cxG0DenQ

文乃 「……そうだね。そうかもしれない」

文乃 「でも、決めたよ。わたし、もう逃げない。わたしは、“起きてる” から」

文乃 「わたし、負けたくない。成幸くんのこと、大好きだから」

水希 「……そうですか」

水希 「………………」

ギリッ

水希 「……私は……――」


文乃 「――――だからわたしたち、今からライバルだね!!」


水希 「……へ?」

文乃 「え? だってそうでしょ? わたしは成幸くんのことが好き。水希ちゃんも成幸くんのことが好き」

文乃 「ってことは、ライバルでしょ?」

水希 「………………」

水希 「……へぇ!?」 カァアアアア……

水希 「わ、わたしは、べ、べべべべべべつに!? お兄ちゃんのことなんか好きじゃないですけど!?」



208:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:36:04 ID:cxG0DenQ

文乃 「………………」

文乃 「え、えぇぇええ~~……今さらツンデレ妹キャラ出しちゃう……?」

水希 「だ、だってそんな、わたし、妹だし……」

水希 「お兄ちゃんは、お兄ちゃんだし……そんなの……」

文乃 「? でも、水希ちゃん、お兄ちゃんのこと好きなんでしょ?」

水希 「……そ、それは、まぁ……その……」

コクリ

水希 「……好き、です、けど」 ボソッ

文乃 「じゃあわたしたちライバルだよ! 負けないからね!」

水希 「ら、ライバルって……古橋さんは、変だと思わないんですか?」

水希 「気持ち悪いって思わないんですか? 私のこと……」

文乃 「へぇ? 何で?」

水希 「何でって……実の、血の繋がった兄が好きって、変でしょう……?」

文乃 「んー……まぁ、一般的な社会通念的にはズレてるかな、とは思うけど」

文乃 「でも、成幸くんのこと好きなんでしょ?」



209:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:36:57 ID:cxG0DenQ

水希 「す、好き……ですけど……」

文乃 「じゃあいいじゃない。マイノリティが尊重される時代だよ」

文乃 「妹がお兄ちゃんを好きでも、べつに問題ないじゃない。まぁ、遺伝子的にはちょっとアレかもしれないけど……」

グッ

文乃 「なんにせよ、がんばれ、水希ちゃん! 応援してるよ!」

水希 「………………」

クスッ

水希 「応援って……。それ、まずいんじゃないですか?」

文乃 「はっ!? そ、そういえば、わたしも成幸くんのこと好きなんだった!」

文乃 「い、今の取り消し! やっぱり応援はしない!」

文乃 「負けないからね、水希ちゃん!」

水希 「………………」 ニヤリ 「こちらこそ、です」

水希 「絶対負けませんからね、古橋さん!」



210:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:37:49 ID:cxG0DenQ

水希 「………………」

水希 (ああ、この人は、こういう人だ……)

水希 (だからわたしは、この人のことが、好きなんだ……)

水希 (お兄ちゃんから約束のブッキングのことを聞いて、悔しくて、でも……)

水希 (同時に、古橋さんと一緒に出かけられるのが、少し楽しみで……)

水希 (そう、わかってたんだ。この人は、優しくて、とてもいい人)

水希 (わたしの、お兄ちゃんへの、拙い愛情すら、肯定してくれる人


―――― 『……それもあります』

―――― 『? それ “も” ?』


水希 (ああ、もう。バレてないよね)

水希 (“あなたにだったら、お兄ちゃんを任せてもいいよ” って……)

水希 (思いかけてしまっていること、バレていないよね……)

おわり



211:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/05/30(木) 02:38:38 ID:cxG0DenQ

………………幕間 『最強の敵』

水希 「それにしても、誰も彼も、お兄ちゃんのことを好きになりますね」

文乃 「ああ、りっちゃんたちのこと?」

水希 「そうです。緒方さんや、この前家に来ていた先輩と先生もです」

水希 「まったく。お兄ちゃんの魅力に気づくのはいいですが、虫みたいにたからないでほしいです」

文乃 「虫って……」

水希 「でも、大丈夫です。お兄ちゃんと私には、とてても心強い味方がいますから」

文乃 「味方?」

水希 「もちろん、武元先輩です!」

文乃 「えっ」

水希 「武元先輩は、いつもお兄ちゃんのことを気にかけてくれて、変化があるとすぐに教えてくれるんです!」

水希 「武元先輩だけは、私の味方なんです!」 キラキラキラキラ……

文乃 「あー……」

文乃 (……ごめん、水希ちゃん。うるかちゃんは多分、最強の敵だよ)

おわり



元スレ
【ぼく勉】 文乃 「今週末、天体観測に行くんだよ」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1556892433/
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         コメント一覧 (5)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年05月30日 16:26
          • 文乃っちは可愛いなぁ
            本編でも水希と文乃の絡みもっと見れそう
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年05月30日 21:44
          • この手の話、男がはっきり意思表示すりゃ五秒で終わるよなと思う
            漫画に何言ってんだと自分でも思うけど
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年05月31日 03:50
          • >>2
            現状ではっきり意思表示すると全員フるぞこいつ
            飽くまで家族に負担かけない勉学メインだから
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年05月31日 06:40
          • >>2
            意思表示もなにも周りが自分に(ライクじゃなくラブの方の)好意を寄せてると思ってないから表示する意思がそもそも無いんだよなぁ…
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年05月31日 23:43
          • >>2
            成幸くんは自分が好かれてるとは思ってないからなぁ
            たぶん全員がガチ告白してきたとしたら誰も選べないから素直に「トモダチ」で終わらせるだろうよ

            誰と結ばれてもいい、と思えるラブコメはやっぱりいいね

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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