【citrus×ポケモン】柚子「ポケモンバトル?」
時間軸としては原作最終巻後。
バトルは第7世代準拠。
作者はss初心者、バトルエンジョイ勢のザコですのであしからず。
こんなパーティ構成や技構成ありえないだろ、とか諸々多いと思いますが気にせんでください。
誤字脱字等も同じく。
需要はまったくないと思いますが自己満で書いていきますのでよろしくお願いします。
とりあえずは書き溜め分をどんどん投下していきます。
芽衣「・・・相変わらず読みが甘いのよ、柚子は」
柚子「知るかっ! ハッサムの悪Zなんてどう読めってんだよ!?」
芽衣「テンプレだけを警戒していてはダメということよ。主流の型を意識するのも大事だけど」
柚子「そうは言ってもさぁ、難しいことはよくわかんないし・・・。技とか特性とか道具とか、いろいろあって覚えらんないし・・・」
芽衣「・・・」
柚子「うぅ~、やっぱアタシには無理なのかな~・・・」
柚子「ん? あぁ、ウルガモスって物理の防御力が低いから、こうしておけば安全に蝶の舞できるかなーって・・・」
芽衣「そうやってポケモンの個性を活かしたり、弱いところを補う育て方ができるのは、とてもいいことだと思うわ。以前のあなたなら、まともに努力値も振っていなかったけど」
柚子「そ、そうかな? えへへ、アタシも少しは成長してるってことかな?」
芽衣「そうやってすぐに調子に乗るのはよくないけど、あなたなりに頑張っていることは認めるわ」
芽衣「私とばかりじゃなくても、ネットに繋げば他の人とも対戦できるでしょ?その方が勉強にもなるだろうし・・・」
柚子「ん~、それもそうなんだけど、アタシはやっぱり芽衣と一緒にやりたいからさ!」
芽衣「私と?」
柚子「だってさ、アタシと芽衣って、同じ趣味とか一緒にできる遊びってあんまりないじゃん?」
芽衣「まぁ・・・、そうね」
柚子「だからさ、こうやって2人で一緒に遊べるものができてずごく嬉しくってさ! もっともっも、芽衣と一緒に遊べたらなーって!」
芽衣「・・・」
柚子「あっ、もちろん他の人とも対戦するよ? いっぱい対戦して、いつかは芽衣を倒しちゃうから、覚悟しといてよねっ!」
芽衣「・・・そう、それはとても楽しみだわ」フフッ
芽衣「そんなことないわ。あなたの言葉に力があることは、私がいちばんよく知っているし。それはそうと・・・」スッ
柚子「? なんだよ?」
芽衣「・・・」
ドサッ
柚子「うおっ!?」
芽衣「・・・」
柚子「め、芽衣・・・?」
芽衣「頑張っているあなたに、ご褒美をあげようと思うのだけれど・・・」
柚子「・・・ぅえぇ!?/// ご、ご褒美って、まだお昼ですけど!?」
芽衣「そんなこと気にする必要もないでしょう? 私たちは夫婦なんだから・・・」
柚子「そ、そりゃそうだけど・・・」
芽衣「まぁ、あなたがどうしてもイヤと言うなら何もしないけど」
柚子「まっ、待って・・・っ!」
芽衣「・・・」
柚子「い、イヤじゃないです・・・///」カーッ
芽衣「ふふっ。可愛いわ、柚子・・・」スッ
柚子「・・・っ///」ギュッ
ピンポーーーン
柚子芽衣「・・・」
ピンピンピンピンピンポーーーーーン!
柚子「うるせーっ!!」バンッ
まつり「やっほー柚子ちゃん、遊びにきたよー♪」
柚子「まつり・・・」
はるみ「こら、連打するなって言っただろ?」
寧音「ご近所迷惑ですよ~」
柚子「はるみんに寧音ちゃんまで」
はるみ「いやー、ごめんなゆずっち。なんかまつりが急に藍原家に遊びにいくとか言い出して」
まつり「だって、なんかこっちの方から淫気を感じたというか~」
柚子「いんき?」
まつり「もしかして、柚子ちゃんと芽衣さんが〇ッチの真っ最中じゃないかな~って♪」
柚子「なっ!?///」
柚子「そっ、そんなわけねーだろ!?」
まつり「んふふ~、ホントかな~?」
はるみ「こーら」ポカッ
まつり「あたっ」
はるみ「アホなこと言ってるんじゃねーっての。まったくお前は」
まつり「も~、殴ることないじゃないですか~」サスサス
はるみ「お前が変なこと言うからだろ。こんな昼間っから盛るなっての」
柚子「そっ、そうだよ! まだなんもしてねーし!///」
まつり「まだ?」
柚子「あっ///」
はるみ「ゆずっち・・・」
寧音「はるみ先輩は柚子先輩とエッ〇しないんですか?」
はるみ「全然しゃべらないと思ってたら何いってんだお前は?」
まつり「あ、芽衣さんこんにちは~」
寧音「こんにちはです!」
はるみ「おー会長。悪いな騒がしくして」
芽衣「気にしなくていいわ」
柚子 (芽衣、機嫌悪くなってないよな?)
芽衣「柚子、わざわざ来てくれたんだし、せっかくだから上がってもらいなさい」
柚子「あぁ、そうだな。みんな時間あるなら上がっていきなよ」
まつり「おっ、いいの?」
芽衣「そのために来たんでしょ? 遠慮する必要はないわ」
まつり「やった~ ♪ お邪魔しまーっす♪」
寧音「そういえば、先輩たちのお家に入るのは初めてです!」
はるみ「ごめんなゆずっち。急に押し掛けといて」
柚子「いいっていいって。はるみんもどうぞ」
芽衣「えぇ、さっきまで柚子と対戦していたの」
はるみ「おー、2人とも続けてるんだな。教えた身としては嬉しい限りだ」
芽衣「その点において、谷口さんにはとても感謝しているわ」ペコリ
谷口「いや、そこまで感謝されることじゃないと思うけど・・・」
芽衣「いいえ。クマ五郎と出会えたことは、私の人生において大きな意味を持っているわ」
寧音「クマ五郎?」
柚子「リングマのことだよ。芽衣のお気に入りでさ。ものすごい火力で・・・」
寧音「あぁ、なるほど。私はどっちかというと進化前の方が可愛くて好きですけど」
はるみ「ま、まぁ喜んでもらえてるようならよかったよ・・・」
はるみ「ん? まぁ、持ってきてるけど」
寧音「トレーナーとして当然のことです!」
まつり「よ~っし! それじゃあこれから、みんなでポケモンバトル大会しようよ♪」
柚子「ポケモンバトル大会?」
まつり「そっ♪ トーナメント式で対戦して、誰が1番強いか決めるの♪」
寧音「おー! なんだか面白そうですっ!」
はるみ「確かに面白そうだが、トーナメントをやるには人数が少なくないか?」
芽衣「そうね。5人ではすぐに終わってしまいそうだけど・・・」
まつり「他の人も呼べばいいじゃん。あと3人もいればちょうどいいでしょ?」
はるみ「それはそうだが、けっこう大所帯になっちゃうけど大丈夫か?」
柚子「別に大丈夫だよ。今日はパパもママも帰ってくるの遅くなるって言ってたし」
寧音「会長さんも大丈夫ですか?」
芽衣「えぇ、かまわないわ」
まつり「ふふふっ、楽しくなってきた♪」
姫子「メイメイと遊べると聞いて飛んで参りましたわっ!」バッ
芽衣「いらっしゃい、姫子」
鈴蘭「本日はお招きいただきます、ありがとうございます・・・」ペコリ
柚子「しらぽん先輩もいらっしゃい!」
みつ子「ふむ、ここが藍原たちの家か。しっかり整理整頓されていてたいへんよろしい」
加代「みっちゃん、あまり人様のお家を物色するのはよくないですよ?」
はるみ「」
まつり「? 谷口先輩どうしたの?」
はるみ「ど、ど、ど、どうしたじゃねぇよ! なんで姉ちゃんがここにいるんだよ!? (小声)」
寧音「あっ、みつ子さんなら私が呼びました!」
はるみ「はあぁーっ!? なんでお前が姉ちゃんを呼ぶんだよ!? お前の敵だろあの人は!! (小声)」
寧音「いやぁ、実はみつ子さんとはポケモン仲間なんですよ!」
はるみ「いやいや、いつの間にそんな・・・」
みつ子「はるみ、何をこそこそやっているんだ?」
はるみ「い、いやっ。なんでもないよ、気にしないでくれ!」
寧音「9人ってことは1人はシード扱いでしょうか?」
加代「あっ、私は審判をやらせてもらいますので、みなさんでバトルしてください」
柚子「えっ、メガネ先輩はやらないの?」
加代「私はどちらかというと観戦のほうが好きですので」
みつ子「ふむ、では丸田の分まで私が頑張るとしようか」
加代「よろしくお願いします、みっちゃん♪」
加代「わかりました」
みつ子「ふむ、旅行のときのように始めから仕込むことはしないのだな」
まつり「あれ、バレてた?」
姫子「っ! やはりあの部屋割りは仕込まれていたんですのね!? 私はメイメイと一緒の部屋になりたかったのに!!」
芽衣「落ち着きなさい、姫子」
姫子「で、ですが会長・・・」
加代「はいはい、すぐに出来ますから、静かにしていてくださいね?」
姫子「うぅ、わかりましたわ・・・」
鈴蘭「姫子嬢は今日も壮健のようですね」
1回戦 姫子VSみつ子
2回戦 芽衣VS鈴蘭
3回戦 柚子VSまつり
4回戦 寧音VSはるみ
加代「これが組み合わせの結果になります。みなさん頑張ってくださいね」
みつ子「1回戦か。よろしく頼むぞ桃木野」
姫子「よろしくお願いしますわ、みつ子先輩」
まつり「あっ、いい忘れてたけど、優勝した人には賞品としてこの中の誰かに何でもひとつ命令できる権利が与えられま~す♪」
寧音「ほっ、ホントですか!?」ガタッ
柚子「おいっ、なに言ってんだいきなよ!?」
芽衣「・・・」
鈴蘭「ふむ・・・」
まつり「え~? だって優勝賞品とかあった方が燃えるでしょ?」
はるみ「いや、だけど何でもっていうのはなぁ・・・」
まつり「どうですか審判のメガネさん?」
加代「いいんじゃないでしょうか?」
まつり「許可出ました~ ♪」
柚子「軽いなオイっ!?」
みつ子「何やら騒がしくなってきたな」
姫子「フフッ、フフフッ・・・」
みつ子「? 桃木野?」
姫子「うふふふふっ!! この戦いに勝てば、メイメイにあんなことやこんなことが・・・!!」ハァハァ
みつ子「ふ、ふむ」ヒキッ
はるみ「おぉ、あの姉ちゃんが引いている」
姫子「さぁ、始めましょうみつ子先輩! 今すぐにっ!
」
みつ子「あ、あぁ・・・」
丸田「それでは、これより1回戦を開始します」
加代「ルールはシングルの見せ合い6350です。伝説と幻の使用は不可になります」
姫子
・カプブルル
・エンペルト
・バシャーモ
・メタグロス
・霊獣ボルトロス
・ガブリアス
みつ子
・ドサイドン
・ヒートロトム
・ギルガルド
・ヘラクロス
・サザンドラ
・カプレヒレ
鈴蘭 (姫子嬢のパーティも、みつ子先輩のパーティも、やることは明白ですね・・・)
芽衣 (みつ子先輩のパーティ、これは・・・)
はるみ (姉ちゃん、相変わらずだな・・・)
加代「選出時間は60秒です」
姫子 (いちばん厄介なのはヒトムですわね。先発の可能性を考慮すれば、私の選出はこれで決まりですわ!)
みつ子「・・・」
姫子「はじめはこの子ですわ!」
ヒメコはガブリアスをくり出した!
みつ子「・・・」
ヤツコはカプレヒレをくり出した!
柚子「ヤツコ?」
ヤつ子「んんwwwwwww」
姫子「えっ?」ビクッ
ヤつ子「ヤケモーニンwwwwwww」
ヤプレヒレ「wwwww」
姫子「なっ、なんですの!?」
柚子「なんか気持ち悪くなったぞ!?」
鈴蘭「ゆずぽん、そんなことを言ってはいけませんよ・・・」
加代「そうです。みっちゃんは筋金入りの役割論者です」
ヤつ子「んんwwww」
はるみ「姉ちゃん・・・」
芽衣「役割論者。実在したのね」
寧音「そんなUMAみたいに・・・」
姫子「いきなり論者ですか・・・。ま、まぁ論者だとしても私のやることは変わりませんわ!」
ガブリアスのステルスロック!
ヤつ子「んんwww 補助技はありえないwwwwww」
カプレヒレのムーンフォース!
ガブリアス HP (0/215)
効果は抜群だ!
ガブリアスは倒れた!
カプレヒレの命が少し削られた!
カプレヒレHP(160/177)
寧音 (あれ、タスキじゃないんですか?)
ヤつ子「ボブの没落wwww我々には関係のない話ですなwwwww」
姫子「これくらいは想定の範囲内ですわ!」
ヒメコはバシャーモをくり出した!
芽衣 (ここでバシャーモ。なるほど。姫子の狙いは・・・)
まつり (そんなにうまくいくかな~?)
柚子「バシャーモって、桃木野さんタイプ相性知らないのか?」
姫子「うるさいですわね!黙って見ていなさいな!」
ヤツコはカプレヒレを引っ込めた!
ヤツコはロトムをくり出した。
ロトムにとがった岩がくい込んだ!
火ヤトム「んんwwww心地よい刺激wwwww」
ロトム HP(118/157)
バシャーモは剣の舞を使った!
バシャーモの攻撃がぐーんと上がった!
〈かそく〉
バシャーモは素早さが上がった!
ヤつ子「積み技wwwwぺゃっwwwwww」
柚子「あれ? なんで引いたんだ? タイプ的には完全に有利だったのに・・・」
鈴蘭「・・・恐らくこの後の展開を読んでの交代でしょう」
柚子「この後の展開?」
鈴蘭「見ていればわかりますよ・・・」
バシャーモは剣の舞を使った!
バシャーモの攻撃がぐーんと上がった!
ロトムのかみなり!
急所に当たった!
バシャーモ HP(1/187)
バシャーモはきあいのタスキで持ちこたえた!
〈かそく〉
バシャーモの素早さが上がった!
まつり (ホントにかみなり搭載してるんだ)
芽衣 (これが論者ということかしら)
姫子 (マヒになっていたら危なかったかもしれませんね。急所には当たりましたが、必然力とかいうものも大したことないようですわね)
ヤつ子「んんwwwww必然力とは背反する2つの事象を考えたときに、確立が高い方を起こす力のことですぞwwwww極めて低い確立事象を起こすものは運命力ですなwwwwww」
姫子「!? 心が読まれましたの!?」
鈴蘭「・・・ここが勝負所ですね」
柚子「?」
バシャーモのバトンタッチ!
ヒメコはメタグロスをくり出した!
柚子「おぉ!? バトンタッチ!?」
鈴蘭「能力変化を引き継いだまま交代する技です。今メタグロスには攻撃4段階上昇、素早さ2段階上昇が引き継がれています・・・」
柚子「えぇっ!? めっちゃ強いじゃん!」
鈴蘭「しかし、先行でバトンタッチを使った場合、そのターン後続のポケモンは何もできない案山子の状態となります・・・」
柚子「・・・えーっと?」
鈴蘭「つまり・・・」
鈴蘭「・・・狙いの的ということです」
ヤつ子「んんwwwwwwww」
まつり「あ~・・・」
芽衣「ここまでのようね・・・」
ロトムはZパワーを身にまとった!
ロトムが解き放つ全力のZ技!
寧音「こ、これはっ!」
ヤつ子「ヤイナミックフルフレイムがwwwwww大炸裂wwwwwwww」
キュイィィィィィン・・・
姫子「! お願いしますっ、メタグロス!」
ヤつ子「!?wwww」
まつり「うそっ!?」
芽衣「これはっ・・・!?」
ゴオオオォォォッッ!!!
寧音「オッカの実ですか!? これならもしかしたら!」
鈴蘭「・・・いや」
メタグロス HP(0/187)
メタグロスはオッカの実でダメージを弱めた!
メタグロスは倒れた!
姫子「メタグロス・・・」
メタグロス「すまぬ・・・」
姫子「いいえ、あなたが謝ることではありませんわ。ゆっくり休んでください」
ヒメコはバシャーモをくり出した!
姫子「ここまでのようですわね」
降参が選ばれました
ヤツコWIN!
寧音「先輩、どうしたんですが? まったく見てなかったみたいですけど」
はるみ「いやー、あの姉ちゃんはあんまり見たくないんだよな。なんていうか、うん・・・」
寧音「な、なるほど」
姫子「対戦ありがとうございました、みつ子先輩。いろいろと勉強になりましたわ」
みつ子「いや、こちらこそ驚かされた。まさかメタグロスの持ち物が半減実だったとはな」
柚子 (元に戻ってる・・・)
姫子「しかし、結局は耐えられませんでしたわ。私の戦法も、最初から読まれていたようですし」
みつ子「いや、今回の勝利は私の運がよかっただけさ」
姫子「論者の先輩が運だなんて、慰めなら必要ありませんわよ?」
みつ子「事実さ。丸田」
加代「先程のヒトムとメタグロスの戦闘ですが、ダメージ割合的には92~109%です。急所を考慮しなければ、倒れる確立はほぼ五分五分だったと言えます」
みつ子「私の最後の手持ちは影うちを切ったギルガルドだ。4段階上昇したじしんはいくらギルガルドの耐久でも耐えられない」
加代「ヒトムとカプレヒレも、それぞれ思念の頭突きとアイアンヘッドで確一です」
みつ子「バトン先をブルルかグロスと思わせて炎技を誘ったのだろう。Z技でなければオッカで耐えられていた可能性が高い」
鈴蘭「なるほど。バトンパを見破られることを考慮したパーティ構築ということですか・・・」
みつ子「今回は私の勝ちだったが、私もお前もまだまだ伸ばせる部分がたくさんある。精進するとしようじゃないか」
姫子「みつ子先輩・・・」
寧音「いやー、最初から面白い戦いでした!」
まつり「いきなり論者が出てくるなんてね~」
芽衣「お疲れ様、姫子。いい戦いを見せてもらったわ」
姫子「・・・うぅ~~、メイメぇ~~イ」グスッ
芽衣「もう、泣くことないじゃないの」
芽衣「だってぇ~、優勝してメイメイとイチャコラチュッチュしたかったからぁ~~~」ウワーン
芽衣「・・・」
2回戦 芽衣VS鈴蘭
芽衣「白帆先輩、よろしくお願いします」
鈴蘭「こちらこそお願いします、藍原芽衣。このような機会に恵まれたこと、たいへん嬉しく思います・・・」
芽衣「? そうですか」
柚子「・・・」ウーン
鈴蘭「・・・ゆずぽん、私のことはいいですから、藍原芽衣を応援してあげてください」
柚子「んー、いやっ! 2人とも応援するよ。芽衣もしらぽん先輩も頑張れよ!」
芽衣「えぇ」
鈴蘭「フフッ、ゆずぽんらしいですね・・・」
加代「選出時間は60秒です」
芽衣
・リングマ
・ゲッコウガ
・リザードン
・ギルガルド
・カプコケコ
・クレセリア
鈴蘭
・ミミッキュ
・ユキメノコ
・アローラガラガラ
・ブルンゲル
・ゲンガー
・ギルガルド
はるみ「うおっ、統一パだ!」
柚子「統一パ?」
まつり「手持ち6匹のポケモン全員のタイプを合わせたパーティのことだよ」
柚子「えーっと・・・あぁ、しらぽん先輩はゴーストタイプ統一ってことか!」
まつり「そういうこと」
柚子「でも、なんで合わせる必要があるんだ? ポケモンのタイプはバラバラにした方がいいんだろ?」
まつり「うん。統一パで高レートにいく人も稀にいるけど、さすがに偏りすぎるからね。普通に考えればネタの範囲だよ」
みつ子「対する藍原のパーティは悪くないバランスだなが、ガラガラが重く見えるな。それとリングマの存在感もよくわからん」
鈴蘭 (・・・)
加代「それではバトルを開始します!」
芽衣「いきます」
メイはカプコケコをくり出した!
鈴蘭「・・・」
スズはゲンガーをくり出した!
〈エレキメイカー〉
足元に電気がかけめぐる!
みつ子「ふむ、この対面は面白くて私は好きだな。ここでの行動でそのトレーナーの傾向がある程度掴める」
まつり「これは悩むね~」
柚子「・・・?」
はるみ「まぁ、ゆずっちは深く考えなくてもいいよ」
芽衣 (突っ張ってもいいけど、先行をとられればヘドばくで確一。引かれてガラガラを出されるのもよくない。ここは・・・)
鈴蘭 (・・・ゲッコウガに交代)
メイはゲッコウガをくり出した!
ゲンガーのヘドロばくだん!
芽衣 (っ! メガじゃない?)
ゲッコウガHP (28/147)
はるみ「えっ、メガじゃないのかよ!?」
まつり「ここで交代ってことは、ゲッコウガはスカーフかな?」
寧音「ゲンガーはタスキでしょうか? 会長さん的にはあまりよくない状況ですね・・・」
姫子「メガじゃないならスカーフでなくても素早さはゲッコウガの方が上ですわ。タスキで倒せなくても、コケコを死に出しすれば安全に狩れますが、控えにミミッキュかガラガラがいると厳しいですわね・・・」
柚子「桃木野さん、復活したんだ」
みつ子「しかし思い切った交代だな。下手をしたら落ちてたのではないか?」
加代「メガゲンガーのヘドばくでも無振りゲッコウガが落ちる確立は最低乱数です」
鈴蘭 (・・・)
芽衣 (切り替えましょう。タスキだとすれば、ゲンガーに対して最大火力を打ち込む必要はない。少しでも削ればコケコの10万ボルトで十分に倒せる)
芽衣 (仮にタスキでないとすれば交代してくる可能性が高い。この場合ミミッキュが出てくるなら水手裏剣が上策だけど、他の先制技持ちが出てきた場合はドロポンの方が負荷を掛けられる)
芽衣 (ゲンガーがタスキかつ裏にガラガラがいた場合、私の勝ち目はほとんどない。それなら私のやることはひとつ。その最悪の可能性はないものと考えて、相手の交代先を推測して行動する)
鈴蘭 (・・・いいでしょう、乗って差し上げます)
スズはミミッキュをくり出した!
ミミッキュ「シュリケンキライッキュ!」
芽衣 (っ!)
ゲッコウガのハイドロポンプ!
〈ばけのかわ〉
ミミッキュの化けの皮がはがれた!
姫子 (? 変幻自在ではないんですの?)
はるみ「引いたってことは、ゲンガーはタスキじゃなかったのか?」
寧音「そうなりますかね~」
柚子「あ、あぁ~うん、わかるわかる・・・」
まつり「柚子ちゃん無理しないでいいよ?」
みつ子「どちらにせよ、形勢は白帆が有利のようだな」
芽衣 (逆にこちらが影うちで落ちる前に引くのが賢明なのだろうけど、交代読みでZ技か剣の舞をされるのもよくない。ゲンガーがタスキである可能性も捨てきれないし、ここは一か八か・・・)
鈴蘭「・・・悩んでいるようですね、藍原芽衣」
芽衣「はい、少なからずここでの選択は勝敗に係わります」
鈴蘭「・・・ひとつ忠告しておきましょう。深く考えれば考えるほど、貴女は勝利から遠ざかっていきます」
芽衣「・・・話術で私を混乱させようとでもしているんですか?」
鈴蘭「事実です。貴女の次の行動、Z技か剣の舞を読んでのまきびしですね?」
芽衣「っ!」
相手の足元にまきびしが散らばった!
ミミッキュは剣の舞を使った!
ミミッキュの攻撃がぐーんと上がった!
寧音「まきびし!? ゲッコウガはスカーフではないんですか!?」
まつり「スカーフじゃないのに交代したんだ・・・。まきびしは控えのタスキ潰しだろうね」
姫子「まきびし搭載ゲッコウガ、少なからず存在は知っていますが、激流での採用とは・・・」
ヤつ子「補助技の撃ち合いwwwwぺゃっwwww」
加代「みっちゃん五月蠅いですよ」
芽衣「・・・」
ゲッコウガの水手裏剣!
3回当たった!
ミミッキュ HP (77/131)
ミミッキュの影うち!
ゲッコウガ HP (0/147)
効果はいまひとつのようだ
ゲッコウガは倒れた!
鈴蘭「私のパーティを見てコケコを選出したのはブルンゲルを重く見たからどしょう。さらにそこからリザードンはXであることが推測できます。激流ゲッコウガもいることですし。残りのポケモンの型と持ち物も、ここまでくればある程度推測できます・・・」
芽衣「あなた・・・」
芽衣「だから私の考えが分かるとでも?」
鈴蘭「私が見てきた貴女の姿、生徒会長としての手腕や次期理事長の責務を担う覚悟、それらはどれもが輝かしいものでした。私を惹き付けて止まない程に・・・」
芽衣「・・・」
鈴蘭「しかし、その輝きをいくら探究してみても、私は貴女のことを理解するには至りませんでした・・・」
柚子「それって・・・」
鈴蘭「その理由が今なら分かります。その輝きの中に、貴女の『本質』が存在しなかったからです・・・」
芽衣「・・・」
鈴蘭「・・・気高き生徒会長の姿を無理に演じていた。だからこそ貴女は他人に理解されることを恐れ、殻を被り自らを隠した」
姫子「白帆先輩っ! それ以上の言葉は私が許しませんわよ!」
柚子「桃木野さん・・・」
鈴蘭「・・・」
姫子「あなたは大切な友人ですが、会長を貶めるようなことを言うのであれば・・・」
柚子「待って、桃木野さん」
姫子「で、ですがっ!」
芽衣「姫子、口出しは無用よ」
姫子「っ! メイメイ・・・」
芽衣「私は大丈夫だから、あなたはこの戦いを見守って」
柚子「桃木野さん」
姫子「・・・わかりましたわ」
芽衣「ありがとう、姫子」
リザードンのリザードナイトXとメイのキーストーンが反応した!
芽衣「ごめんなさい、続けましょう」
リザードンはメガリザードンXにメガシンカした!
鈴蘭「・・・失礼な言動はお詫びします。ですが、今私が述べた貴女の姿はすべて過去のものです」
メガリザードンXのフレアドライブ!
ミミッキュは倒れた!
メガリザードンXは反動を受けた!
メガリザードンX HP(110/153)
足元の電気が消え去った
鈴蘭「今戦っているのが過去の貴女なら、私はここまで貴女の手の内を読むことは出来なかったでしょう・・・」
スズはガラガラをくり出した!
ガラガラはまきびしのダメージを受けた!
ガラガラ HP (147/167)
芽衣「・・・あの夏祭りでの大声の原因はそれですか」
鈴蘭「フフッ、お恥ずかしい限りです・・・」
メガリザードンXの逆鱗!
ガラガラ HP (6/167)
ガラガラのホネブーメラン!
メガリザードンX HP (0/153)
効果はバツグンだ!
2回当たった!
メガリザードンXは倒れた!
メイはカプコケコをくり出した!
〈エレキメイカー〉
足元に電気がかけめぐる!
カプコケコのマジカルシャイン!
ガラガラ HP (0/167)
効果はいまひとつのようだ
ガラガラは倒れた!
芽衣「・・・この状況を予測していた。いや、作り出したということですか?」
スズはゲンガーをくり出した!
ゲンガーはまきびしのダメージを受けた!
ゲンガー HP (119/135)
寧音「これは勝負ありましたか!」
まつり「まきびしがいい感じに決まったからね~。これでタスキも怖くない♪」
はるみ「・・・」
芽衣「・・・」
柚子「しらぽん先輩・・・」
鈴蘭「心配はいりませんよ、ゆずぽん。以前にもお話したと思いますが、自分の気持ちには既に決着をつけてあります・・・」
柚子「・・・」
鈴蘭「ですが、いやだからこそ、この勝負の結末だけは不確定な未来に託したいと思いました・・・」
ゲンガーのゲンガナイトとスズのキーストーンが反応した!
まつり「ええっ!?」
はるみ「!」
ゲンガーはメガゲンガーにメガシンカした!
芽衣「・・・受けて立ちます。貴女の心に」
鈴蘭「・・・ありがとうございます」
寧音「素早さは今度こそ同じです!」
姫子「・・・」
キラーンッ!
柚子「!」
カプコケコはZパワーを身にまとった!
カプコケコが解き放つ全力のZ技!
鈴蘭「・・・」フッ
スパーキングギガボルト!
ゲンガー HP (0/135)
メガゲンガーは倒れた!
メイWIN!
芽衣「試合に勝って勝負に負けた、といったところでしょうか」
鈴蘭「どうでしょうね。一つ言えるとすれば、人それぞれが納得する結末は同じものとは限らないということです・・・」
芽衣「・・・」
鈴蘭「藍原芽衣。友人として、貴女の幸せを心から祈っています・・・」
芽衣「・・・ありがとうございます。白帆先輩」
姫子「白帆先輩」
鈴蘭「姫子嬢、先程は申し訳ありませんでした・・・」
姫子「いいえ、私の方こそ感情的になって申し訳ありませんでしたわ」
鈴蘭「他人のために感情的になれることが、姫子嬢のよい所だと私は思っています・・・」
姫子「ふふっ、そう言ってくださると嬉しいです」
柚子「お疲れさま、芽衣。やったな!」
芽衣「これは私の勝ちとは言えないわ。完全に白帆先輩の手の中で踊らされていたもの」
みつ子「確かに、白帆が勝ち確となる選択肢は多く存在したな」
加代「不確定の結末。敢えて最後の対面を作ったとすれば、かなりのゲームメイク能力だと思います」
はるみ「あの読みスキルは尋常じゃなかったな」
寧音「白帆先輩には勝てる気がしないです・・・」
3回戦 柚子VSまつり
柚子「よっし、あたしの出番だな! よろしくなまつり!」
まつり「よろしくね、柚子ちゃん♪」
はるみ (ゆずっちとまつりか。ぶっちゃけ勝敗はわかりきってると思うが・・・)
寧音「これ勝負になるんですかね?」
はるみ「口に出すなよお前は・・・」
芽衣「柚子、選出は慎重にするのよ? 相手の先発をしっかり予想しなさい」
柚子「おうっ! 芽衣に鍛えられた実力をここで発揮するぞ~!」
まつり「ふふっ♪」
加代「選出時間は60秒です」
柚子
・ゲッコウガ
・ウルガモス
・アローラキュウコン
・ワルビアル
・ルカリオ
・カイリュー
まつり
・ボーマンダ
・ナットレイ
・カバルドン
・ミミッキュ
・ゲッコウガ
・リザードン
みつ子「お互いに単純明快な構築だな」
姫子「腕前的には、藍原柚子はどの程度なんですの会長?」
芽衣「・・・」
姫子「会長?」
芽衣「・・・努力はしているわ」
姫子「そ、そうですの・・・」
柚子 (えーっと、カバルドンがいるから先発キュウコンはやめた方がいいんだよな? ボーマンダがいるからゲッコウガは入れて・・・。よしっ、こんなもんだろ!)
まつり「~ ♪」
柚子「いくぞ~!」
ユズはワルビアルをくり出した!
まつり「ほいっと」
マツリはカバルドンをくり出した!
カバルドン「まつり殿のために頑張る所存であります!」フンスッ!
〈いかく〉
カバルドンの攻撃が下がった!
〈すなおこす〉
砂嵐が吹き荒れた!
柚子 (やっぱりカバルドンだったか。 これなら・・・)
まつり「~♪」
ワルビアル「お前のご主人、趣味悪くね?」
カバルドン「まつり殿を悪くいうヤツは許せないであります!」フンスフンスッ!
カバルドンは挑発に乗ってしまった!
カバルドンは挑発に乗ってあくびが出せない!
まつり「あれ~、失敗しちゃった~」
柚子「よしっ、うまくいった!」
はるみ (まつり、完全に遊んでるな・・・)
芽衣 (・・・)
まつり「う~ん、それじゃあね~」
まつりはカバルドンを引っ込めた!
まつりはボーマンダをくり出した!
ボーマンダ「まつり殿のためなら玉砕覚悟であります!」
柚子「うえぇ!? もう出てきた!」
ワルビアルのステルスロック!
相手のまわりにとがった岩がただよい始めた!
ボーマンダを砂嵐が襲う!
ボーマンダ HP (185/197)
柚子 (ボーマンダは竜の舞をされたらヤバいんだよな? はやく倒しちゃわないと!)
柚子「えっ?」
ユズはワルビアルを引っ込めた!
ユズはゲッコウガをくり出した!
ボーマンダのボーマンダナイトとマツリのキーストーンが反応した!
ボーマンダはメガボーマンダにメガシンカした!
メガボーマンダの竜の舞!
メガボーマンダの攻撃が上がった!
メガボーマンダの素早さが上がった!
メガボーマンダを砂嵐が襲う!
メガボーマンダ HP (173/197)
ゲッコウガを砂嵐が襲う!
ゲッコウガ HP (138/147)
柚子「ああっ!? 砂嵐のダメージ忘れてたっ!」
はるみ「ゆずっち・・・」
柚子「い、いや。その・・・」
みつ子「ふむ、本当にスカーフなら悪くない選択ではあるが」
姫子「それはないでしょう。砂嵐のダメージを先に受けたのはマンダですし」
鈴蘭「あの様子だと、ゲッコウガはタスキでしょう。完全にプレイングミスですね、ゆずぽん・・・」
柚子 (ど、どうしよう!? タスキが使えないゲッコウガじゃボーマンダは止められないし、控えのウルガモスに交代しても意味ないし・・・。そうだ! ワルビアルに交代して威嚇で攻撃を下げよう! てかもうそれしか思いつかないしっ!)
芽衣 (攻撃を下げてその後どうするの・・・)ハァ
ユズはワルビアルをくり出した!
〈いかく〉
メガボーマンダの攻撃が下がった!
メガボーマンダの竜の舞!
メガボーマンダの攻撃が上がった!
メガボーマンダの素早さが上がった!
柚子「」
メガボーマンダ「迸りますよまつり殿~~っ!」グイングインッ!
鈴蘭 (・・・確かにいい趣味とは言えませんね)
はるみ「ゆずっち、もうここまでじゃないか?」
柚子「い、いやっ! アタシは最後まで戦う!」
芽衣「・・・」ハァ
※ダイジェスト
ボーマンダの恩返し!
ワルビアルは倒れた!
ボーマンダの恩返し!
ゲッコウガは倒れた!
ボーマンダの恩返し!
ウルガモスは倒れた!
ウルガモス「玉砕覚悟とか言っておいて捨て身じゃないんですか・・・」ガクッ
メガボーマンダ「やつあたりじゃない所にまつり殿の愛を感じるであります」ハァハァ
まつりWIN!
柚子「」チーン
寧音「まぁ予想はしていましたけどね」
はるみ「ノーコメントで」
姫子「同じくですわ」
みつ子「ふむ」
鈴蘭「・・・」
芽衣「柚子、大丈夫?」
柚子「う、うん。ごめんな芽衣。いいところ全然見せられなくて・・・」
芽衣「気にすることはないけど、まだまだ勉強が必要みたいね」
柚子「うぅ、よろしくお願いします・・・」
まつり「柚子ちゃん残念だったね~ ♪」
柚子「まつりぃ・・・、次は絶対負けないからなっ!」
まつり「~ ♪」
4回戦 寧音VSはるみ
寧音「はるみ先輩、よろしくお願いします!」
はるみ「おう、よろしくな」
みつ子「しっかりな、はるみ」
はるみ「わかってるよ姉ちゃん」
まつり「寧音さんもガンバ~」
寧音「はいっ! 絶対優勝して、濃厚なユズハルを実現させてみせますっ!」
まつり「そ、そう・・・」ヒキッ
柚子 (まつりをドン引きさせるって、寧音ちゃんスゲーな・・・)ヒキッ
芽衣 (ユズハル?)キョトン
加代「選出時間は60秒です」
寧音
・ペロリーム
・バンギラス
・ゲンガー
・ポリゴン2
・霊獣ランドロス
・カプテテフ
はるみ
・テッカグヤ
・フェローチェ
・アシレーヌ
・トリトドン
・ヒートロトム
・ガルーラ
みつ子「ペロリームか・・・。腹太鼓で全抜きするスタイルならテッカグヤが壁になるし、素早さの調整次第では1舞マンダに抜かれる可能性もあるな」
まつり「テテフがいるから、シード持ちでねばねばネット搭載の起点役かもよ?」
姫子「どちらにせよ、谷口さんとしては選出を悩む必要はあまりありませんわね」
はるみ (確かにアタシのやることは明白だな。ペロリームが腹太鼓型ならテッカグヤでなんとかなるし、毒々があるからポリ2にも最低限の仕事はできる。他も特に注意するヤツはいないみたいだし・・・)
寧音 (鋼枠はテッカグヤでしたか。ペロリームに泥棒を採用している分ギルガルドの方がまだよかったのですが・・・。ならば私の選出はこれです!)
寧音「いきますよ~!」
ネネはゲンガーをくり出した!
はるみ「最初はこいつだ!」
ハルミンはフェローチェをくり出した!
柚子「はるみんも寧音ちゃんも頑張れー!」
芽衣「柚子、応援もいいけどちゃんと勉強もするのよ?」
柚子「わ、わかってるよ」
鈴蘭 (ゲンガーの先発率はやはり高いですね・・・)
はるみ (ゲンガーならドリルライナーで中乱数か。ポリ2が控えてるならフェローチェをここで落とされるのは怖いが、引く宛もないし突っ張るか!)
寧音 (ゲンガーはこのバトルの要です。予定通りいきますよ~)
ゲンガーはメガゲンガーにメガシンカした!
メガゲンガーの守る!
メガゲンガーは守りの体制に入った!
フェローチェのドリルライナー!
メガゲンガーは身を守った!
姫子「ここで守るですか。あのゲンガーは滅び型でしょうか?」
まつり「恐らくね~。とりあえずはフェローチェの技構成を知るための様子見ってところかな?」
はるみ (初手で守る・・・。まつりのいう通り様子見か? どちらにせよ、影踏みされてるこの状態じゃあやることはひとつだな!)
寧音 (メガシンカ完了です!お次は・・・)
鈴蘭 (・・・なるほど。寧音さんの考えがある程度わかりました)
ネネはカプテテフをくり出した!
カプテテフ「テフーッ!」
〈サイコメイカー〉
足元が不思議な感じになった!
フェローチェのドリルライナー!
カプテテフ HP (78/145)
みつ子「ここでテテフか。スカーフなのだろうが、フェローチェがタスキなら野村としてはかなり厳しい状況だな」
まつり「下手したら3タテもあり得るかもね~」
柚子「3タテ?」
芽衣「1匹のポケモンで相手のポケモン3匹を倒してしまうことよ。さっきのあなたがやられたみたいに」
柚子「あぁ~、はい、なるほど・・・」ズーン
はるみ (残念なことにこのフェローチェはタスキじゃないんだよなぁ。ここは大人しく引くか)
ハルミンはフェローチェを引っ込めた!
ハルミンはテッカグヤをくり出した!
寧音 (よしっ、ここです!)
ネネはカプテテフを引っ込めた!
鈴蘭 (むっ・・・?)
ネネはメガゲンガーをくり出した!
姫子「ここでお互い交代ですの!?」
みつ子「ほー・・・」
まつり「あ~、なるほどね~」
柚子「? なんだかよく分からないんだけど?」
芽衣「・・・谷口さんは、テッカグヤを誘い出されたってことよ」
柚子「??」
みつ子「開幕でのゲンガーの守るは無傷でメガシンカするためだったんだな。始めからテッカグヤを仕留めることを考えて」
姫子「これは上手く合わせましたわね」
柚子「な、なぁ。どういうことなんだ?」
芽衣「このバトルにおいて、谷口さんの要となるポケモンはテッカグヤ。それは逆に言えば、野村さんが最も優先して排除しなければならないポケモンでもあるわ」
柚子「うんうん」
まつり「寧音さんのパーティでテッカグヤを安全に倒すには、メガシンカした状態の滅びゲンガーを対面させることが理想的。メガシンカするば特性が影踏みになるから、テッカグヤは逃げられないしね」
芽衣「そのために野村さんはゲンガーを無傷でメガシンカさせた後にテテフを出して、谷口さんがテテフを対処するためにテッカグヤを出してくることをさらに先読みしてメガゲンガーに交代したのよ」
柚子「えーっと、つまり、はるみんは寧音ちゃんの思惑通りに動かされたってこと?」
芽衣「そういうことになるわね」
はるみ (マジで滅びか!? いや、それなら逆に問題ない。スカーフテテフがいたってことは寧音の控えに脱出ボタン持ちはいないだろうし、いたらいたでペロリームの可能性がなくなる。ヘビボン連打してればカウント0になる前にゲンガーは仕留められるし、2連守るさへ成功しなければ・・・)
メガゲンガーの10万ボルト!
はるみ「っ!」
効果は抜群だ!
テッカグヤ HP (65/203)
ヒョイッ、ガツッガツッガツッ!
テッカグヤはオボンの実で体力を回復した!
テッカグヤ HP (125/203)
テッカグヤのヘビーボンバー!
ゲンガー HP (12/135)
寧音 (危なかったです。A振りテッカグヤでしたか!)
姫子「状況は野村さんに傾きましたわね」
メガゲンガーの10万ボルト!
テッカグヤ HP (0/203)
効果は抜群だ!
テッカグヤは倒れた!
まつり「これで、ペロリームを止めることが厳しくなったね」
鈴蘭「・・・」
はるみ「・・・」
ハルミンはフェローチェをくり出した!
フェローチェ「カグヤさんたら、情けないですわよ?」ファサッ
テッカグヤ「申し訳ありません。あとはお任せしました」
姫子「フェローチェが毒突きを備えていたらまだチャンスがあるのでは?」
まつり「フェローチェの毒突きじゃあ、耐久調整してるペロリームを落とすのは難しいでしょ。逆にオボンが発動して、腹太鼓でパワー全快じゃないかな?」
メガゲンガー HP (0/135)
効果は今一つのようだ
メガゲンガーは倒れた!
足元の不思議な感じが消え去った!
芽衣 (ここで毒突き?)
鈴蘭 (・・・やはり)
寧音「ではでは、真打ちの登場ですよ~!」
ネネはペロリームをくり出した!
ペロリーム「ネネたんお腹空いた!」
寧音「ポケマメはバトルが終わった後です!」
寧音「ふふふっ、先輩、この勝負はもらいましたよ。待っていてくださいね? 私がユズハルを・・・。先輩の理想を叶えてあげますっ!」ハァハァ!
柚子「いや、それはお前の理想だろ?」ビシッ
はるみ (・・・私の理想、か)
まつり「・・・」
ペロリーム HP (61/176)
効果は抜群だ!
ヒョイッ、ガツッガツッガツッ!
ペロリームはオボンの実で体力を回復した!
ペロリーム HP (119/176)
寧音「ふふふっ、ショータイムですっ!」
ペロリームの腹太鼓!
ペロリーム「ドンッドンッカッ!」
ペロリーム HP (31/176)
ペロリームは体力を削ってパワー全快!
姫子「ここまでですかね・・・」
鈴蘭「・・・」
寧音「さぁ、いきますよ~!」ハァハァ!
はるみ「・・・」
フェローチェの毒突き!
ペロリーム HP (0/176)
効果は抜群だ!
ペロリームは倒れた!
寧音「・・・はい?」
みつ子「!」
姫子「これは・・・!」
芽衣「やっぱり・・・」
鈴蘭「・・・スカーフでしたか」
まつり「・・・」
はるみ「悪いな、寧音。アタシの方が一枚上手だったようだな」フフッ
寧音「っ、先輩・・・!」グッ
ネネはカプテテフをくり出した!
カプテテフ「テ、テフーッ!」
〈サイコメイカー〉
足元が不思議な感じになった!
フェローチェ「私のスピードに着いてこられるとでも?」
カプテテフ「テフゥ・・・」ビクビク
姫子「お互いにスカーフなら、勝負は決まりましたわね」
寧音「うぅ・・・」
降参が選ばれました
ハルミンWIN!
フェローチェ「私とはるみさんの美しさには敵わなかったようですわね」ファサッ
芽衣「白帆先輩は、この結果が分かっていたようですが?」
柚子「えっ、そうなの?」
鈴蘭「最初のフェローチェとテテフの対面で、フェローチェがテテフよりも先に交代を行っていましたので、スカーフを持っていると推測しました・・・」
みつ子「スカーフフェローチェか。素早さのインフレを感じさせるな」
姫子「もともと速いフェローチェの素早さをさらに押し上げるとは」
鈴蘭「両刀でスカーフゲッコウガ、1舞マンダを単体で処理できるとなれば、採用の価値は十分にあるでしょう・・・」
はるみ「まーだそんなこと言ってんのか、お前は」
寧音「うぅ、だけど負けは負けです。今回の優勝賞品は諦めますが、私はユズハルまで諦めたつもりはありませんからっ!」グッ
はるみ「まったく、お前は・・・。まっ、その優勝賞品とやらはアタシが有効活用させてもらうさ。お前は大人しくアタシの応援でもしてろって」
寧音「谷口先輩は優勝賞品でなにをするつもりなんですか?」
はるみ「・・・」
寧音『待っていてくださいね? 私がユズハルを・・・。先輩の理想を叶えてあげますっ!』
はるみ「そうだな・・・。アタシも、少し確かめたいことが出来た」チラッ
柚子「・・・ん? はるみんどうかした?」キョトン
はるみ「んーいや、なんでもねーよ」
柚子「?」
まつり (・・・やっぱり、谷口先輩は)
準決勝
みつ子VS芽衣
まつりVSはるみ
加代「準決勝第1試合はみっちゃん対会長になります」
みつ子「藍原、お前との勝負、楽しませてもらうぞ」
芽衣「よろしくお願いします、みつ子先輩」
ヤつ子「んんwwwwwwww藍原殿にも役割理論の素晴らしさをたっぷりと味わってもらいますぞwwwwwwwwwwww」
芽衣「・・・」
寧音「おぉ! ここに新旧生徒会長対決が実現したわけですね!」
柚子「いや、片っぽあんなだけど大丈夫か?」
ヤつ子「wwwwwwwwww」
はるみ「姉ちゃん・・・」ハァ
加代「選出時間は60秒です」
みつ子
・ドサイドン
・ヒートロトム
・ギルガルド
・ヘラクロス
・サザンドラ
・カプレヒレ
芽衣
・リングマ
・ゲッコウガ
・リザードン
・ギルガルド
・カプコケコ
・クレセリア
柚子「へ~、弱点なんてあるのか?」
寧音「論者の使うポケモンは素早さに努力値を振られていないので、ダメージがかさむバトル終盤ではどうしても不利になります。技構成がダメージ重視なので、先制技も採用されませんしね」
鈴蘭「ヤーティは2体ほどS振り個体を入れるだけでもかなり安定するように見えますが、持ち物同様に拘りがあるのでしょう・・・」
まつり「今思うと、まゆげちゃんのバトンパってヤーティになかなか刺さってたんじゃない?」
姫子「バトンの瞬間を狙い撃ちされれば、あの様ですがね」
芽衣 (現状みつ子先輩のパーティで判明しているのは珠レヒレと炎Zヒトム。だけど論者とわかっている以上、他のポケモンの技構成と持ち物もある程度なら予想できる)
ヤつ子 (藍原殿の手持ちはかなり晒されていますぞwww白帆殿に感謝する以外ありえないwwwwwヤサイドンが刺さりまくりですなwwwwゲッコウガには注意が必要ですが、激流ボッコならいくらでも対処のしようはありますぞwwwwwヤプレヒレも入れたい所ですが、ヤザンドラも同時に見られるコケコが厄介ですなwwwwww
芽衣「いきます」
メイはクレセリアをくり出した!
みつ子「バトルスタートですぞwwwwww」
ヤツコはドサイドンをくり出した!
ヤサイドン「よろしくですなwwww」
姫子「やはりドサイドンですか」
寧音「会長さんも警戒していたようですね。クレセリアならドサイドンのメインウェポンでも受けられます」
ヤつ子 (先発クレセは少々以外でしたなwwww確かにヤサイのメインは有効打になりませんぞwwwww相変わらず耐久だけは非の打ち所がないですなwwwwしかし役割理論の素晴らしさは技範囲の広さにもありますぞwwwwwww)
クレセリアのれいとうビーム!
ドサイドン HP (113/191)
効果は抜群だ!
ドサイドンのメガホーン!
芽衣「っ!」
クレセリア HP (42/195)
効果は抜群だ!
まつり「おぉ! メガホーン仕込んでたんだ!」
柚子「うわっ、めっちゃ削れてるじゃん。クレセリアってかなり硬いんじゃなかったっけ?」
姫子「いくら硬くても、ドサイドンの攻撃力で弱点を突かれればかなりの負荷ですわ。不一致とは言えメガホーンの威力の高さもありますしね」
寧音「これは痛いですね~」
芽衣 (危なかった。ドサイドンの持ち物によっては落とされていたわ。ここでクレセリアを失うのはよくないし、ゲッコウガに交代ね)
ヤつ子 (んんwwww我のヤサイは鉢巻きではないですが、思った以上のダメージが入りましたなwwwwwそして次の藍原殿の考えが手に取りように分かりますぞwwwwwww)
メイはゲッコウガをくり出した!
ドサイドンのロックブラスト!
芽衣「! しまっ・・・」
ドサイドン「んんwwwんんwwwんんwwwんんwww」
4回当たった!
ゲッコウガ HP (5/147)
柚子「! メイっ・・・!」
寧音「おぉ~、これは危なかったですね」
姫子「ロックブラスト、ゲッコウガのタスキ潰しですか。完全に読まれていましたわね・・・」
まつり「これは芽衣さん、油断しちゃったねぇ。 まぁ生き残ったから問題ないけど」
ヤつ子 (5回当たっていれば、もしくはもう少し威力が高かったら万々歳でありましたが、たらればはありえないと言った所ですかなwwww役割理論の真髄であるサイクル戦を見せて上げたいのは山々ですが、れいとうビームの可能性がある以上、ボッコに後出し安定のヤケは手持ちにいないですぞwwwwここはヤサイに落ちてもらう以外ありえないwwwwww)
ヤサイドン (wwwwwww)
芽衣 (今のドサイドンの体力なら水手裏剣2回ヒットでも落とせると思うけど、裏への負荷を考えればドロポンにするべきね。外れないことを祈るわ)
ゲッコウガのハイドロポンプ!
ドサイドン HP (0/191)
効果は抜群だ!
ドサイドンは倒れた!
柚子「おぉ、倒した!」
まつり「さすがに4倍ならね」
姫子「しかし、ドサイドン1匹にかなり削られてしまいましたわね・・・」
寧音「論者的には理想的な展開ですね」
ヤつ子 (ヤサイは十分な役割を果たしてくれましたなwwwwあとは手負いの蛙を始末する以外ありえないwwwwww)
ヤツコはサザンドラをくり出した!
柚子「おっ、サザンドラだ! やっぱカッコいいよな~!」
ヤツコ「んんwwwwその通りですなwwwwwヤザンは最高にカッコいいですなwwwwwwwフェアリーの登場で没落したという異教徒は多いですが、その火力と技範囲はまだまだ現役ですぞwwwwwwww」
柚子「うおっ、話しかけてかた!?」ビクッ
寧音「柚子先輩、大丈夫ですよ。論者はそこまで怖いものではありません。何いってるのか分からないことは多いですけど・・・」
ゲッコウガ (・・・)コクッ
ゲッコウガのれいとうビーム!
サザンドラ HP (78/199)
効果は抜群だ!
サザンドラの悪の波動!
ゲッコウガ HP (0/147)
効果は今一つのようだ
ゲッコウガは倒れた!
寧音「ここで悪の波動ということは、サザンドラは眼鏡ですかね?」
姫子「可能性は高いですが、そう思わせるためのブラフということも考えられますわね」
鈴蘭「珠はレヒレが持っていますから、他の候補といえば達人の帯でしょうか・・・」
まつり「どっちにしても、削られてるクレセリアじゃ何もできないだろうし、芽衣さんは最後の1匹に任せるしかなさそうだね」
柚子「・・・うんうん!」
芽衣「・・・」
寧音「おぉ? クレセリアです!」
まつり「芽衣さん、リザかコケコを選出してなかったのかな?」
姫子「そういうことになりそうですわね・・・」
鈴蘭「・・・」
ヤつ子 (んんwwwwwここでクレセといことは、藍原殿の最後の手持ちは異教徒御用達のボングシールド搭載ギルガルドですなwwwwww)
芽衣「・・・」
ヤつ子 (もはやこの勝負見えましたなwwwww我の最後の控えはヤーティ御用達のヤルガルドですぞwwwww最遅調整はありえないwwwwwそしてこのヤルガルドの持ち物は3種の神器のひとつ、眼鏡ですなwwwwww眼鏡シャドボであればシールドフォルムのボルガルドであっても確一ですぞwwwwwwww)
まつり「そーなの?」
ヤつ子「んんwwwwww我の紳士的なフェイスから心情を読み取るとはなかなかやりますなwwwwwwさすがは柚子殿でありますなwwwwwww」
柚子「いや、褒められてもぜんぜん嬉しくねーし・・・」
ヤつ子「やはり柚子殿には非常に興味をそそられますなwwwwwwこの戦いが終わった時には、貴殿とは心と体のタイプ相性を確かめ合いたい所存ですぞwwwwwww」
柚子「心と体のタイプ相性?」
ヤつ子「言った通りの意味ですなwwwwwこのトーナメントに優勝した暁には、我は柚子殿と熱い一夜を過ごさせてもらう所存ですぞwwwwwww」
柚子「はっ、はぁあっ!?/// なに言ってんだ!?」
加代「・・・」
みつ子「いやなに、以前に私が持ちかけた生徒会長選挙の折にお前が見せた、その強固な意思には少々引かれるところがあってな。それがどんなものなのか、直接味わってみたくなったのだよ」
柚子「いきなり元に戻るなよっ! な、なんかよく分かんないけど、それと一夜を過ごすのと、どう関係があるんだよ!?///」
みつ子「その者のことを知るには、直接本人の体に聞くのがいちばん手っ取り早いだろう? それだけの話だ」
柚子「いや意味わかんねーよっ! なんで体に聞くんだよ!?///」
まつり「はやい話エッ〇したいだけだよね?」
寧音「でしょうね」
鈴蘭「・・・///」
姫子 (白帆先輩・・・。以外とウブなんですのね)
ヤつ子「んんwwwwwこれは勝利者に与えられる権利であって、藍原殿の意思は関係ありませんぞwwwwwそれに、何もヤズ殿を藍原殿から奪おうとしている訳ではないですぞwwwww一夜たっぷりと堪能して、ヤズ殿のことを知れればそれでおしまいですなwwwwwww」
まつり「つまりヤ〇逃げってことだよね?」
寧音「さすがにオブラートに包みましょうよ・・・」
鈴蘭「・・・///」カーッ
姫子 (白帆先輩、可愛いです)
芽衣「・・・・・・」
加代「・・・・・・」
ヤザンドラ「ヤズ殿は夜の役割をもてますなwwww」
ヤつ子「先程も言いましたがこれは与えられる権利の活用ですなwwwwwヤズ殿の意思もまた、介在の余地はありませんぞwwwwwww」
柚子「んな訳あるか!! アタシは絶対イヤだからなっ! 抵抗しまくってやる!!」
ヤつ子「威勢がいいですなwwwwwしかし吠えていられるのは今の内ですぞwwwwwwwどの道、我の天使のキッスでヤズ殿は骨抜きになる運命ですからなwwwwwwww」
寧音 (悪魔のキッスの間違いでは・・・?)
ヤザンドラ「んんwwwww補助技はありえないwwwww」
柚子「お前さっきからうるせーんだよっ!!」
ヤザンドラ「wwwwwwwwww」
芽衣「・・・・・・」
加代「・・・・・・」
まつり (なんかヤバそうな空気じゃない?)
芽衣「・・・はい、下らない戯れ言は聞き飽きました」
柚子「め、芽衣・・・」
芽衣「大丈夫よ柚子。私以外の女の手を、あなたの体に触れさせたりはしないわ」
まつり (・・・ふぅーん)
ヤつ子「んんwwwwwヤズ殿同様に威勢がいいですなwwwwwwwさすがは恋人同士といった所ですかなwwwwwwwww」
芽衣「・・・」
ヤつ子「それではいきますぞwwwwwwまずは手負いのクレセを仕止めるとしますかなwwwwwww」
芽衣「・・・」
芽衣 (・・・まさか、気付かれた?)
みつ子 (リングマがいたのでトリル型と考えていましたが、このクレセはCS振りの可能性が大ですなwwwwwwそれならギルガルドではなくクレセが先に出てきたことにも頷けますぞwwwwwwアタッカーとしてはかなり火力不足ですが、今のヤザンの体力では危険ですなwwwwwwムンファなら満タンでも落とされてしまいますぞwwwwwww)
ヤつ子(クレセに先行をとられてヤザンが落とされれば、控えのヤルガルドでクレセを葬ったとしても、死に出しされたギルガルドに眼鏡シャドボを撃ち込む前に影うちで落とされてしまいますぞwwwwwwwブレードフォルムの耐久はまさに紙ですなwwwwwww)
ヤつ子 (ここはヤルガルドに交代する以外ありえないwwwwwwクレセが備えうる技のほとんどを半減に抑えられますぞwwwwwwやはりヤザンとヤルガルドの相性補完はシビれますなwwwwwww)
ヤツコはギルガルドをくり出した!
ヤルガルド「こんにちはですなwwwwwww」
寧音「えっ、ここで交代ですか?」
姫子「悪の波動安定だと思いましたが、みつ子先輩の狙いはいったい・・・」
柚子「・・・」ビクビク
鈴蘭 (・・・藍原芽衣、ゆずぽんを守るのならば、勝機はこの瞬間にしかありませんよ?)
芽衣「・・・!」カッ
ヤつ子「んんwww?」
寧音「と、トリックですか!?」
姫子「これは・・・!?」
クレセリアは拘り眼鏡を手に入れた!
ギルガルドは拘りスカーフを手に入れた!
ヤつ子「!!?wwwwwwww」
姫子「こ、これはどういうことですの!?」
寧音「え~っと・・・?」
鈴蘭「・・・」フッ
芽衣「・・・戦術を読まれたと思いましたが、どうやらここまでは読めなかったようですね?」
ヤつ子「wwwwwww」
柚子「め、芽衣が有利ってことでいいのか・・・?」
鈴蘭「トリックはお互いの持ち物を取り替える技です。論者が使うギルガルドはキングシールドを搭載していませんので、火力を一気に上げる眼鏡を奪われたのはかなり痛手のはずです・・・」
姫子「し、しかし拘り眼鏡を奪ったということは、クレセリアの技はトリックで縛られてしまったのでは?」
寧音「そうです! 再度トリックを使えば眼鏡をギルガルドに戻すことになりますし、縛りを解除するために交代している余裕は会長さんにはないのでは?」
柚子「ぜ、全然わかんないけど芽衣が勝つなら何でもいいや・・・」
ヤつ子 (それに合わせてヤザンに交代したとしても、我の帯ヤザンの悪の波動でもギルガルドを一撃で落とすことは出来ませんぞwwwww逆に返しの鋼技でこちらがアウトですなwwwwww弱点保険持ちなら交代読みのゴースト技でも落とされますぞwwwwww)
ヤつ子 (ヤザンが落とされればヤルガルドの攻撃をクレセで盾にされて、死に出しされたギルガルドの影うちをブレードフォルム状態に叩き込まれてゲームセットですなwwwwwwwww)
ヤつ子 (もはやここは交代で出てくるギルガルドの急所に当てる以外に道はありませんなwwwwwまさかこの我が運命力に頼ることになるとは思いませんでしたが、他に議論の余地はありませんぞwwwwwwしかしトリックに振り回されるヤトリックとはなかなか笑えませんなwwwwwww)
ヤルガルド (wwwwwwww)
メイはクレセリアを引っ込めた!
メイはギルガルドをくり出した!
ギルガルド「・・・」スッ
ヤルガルド「んんwwwwwいきますぞwwwww」
ギルガルドのシャドーボール!
〈バトルスイッチ〉
ブレードフォルム チェンジ!
ギルガルド HP (43/167)
効果は抜群だ!
ギルガルドは弱点保険で攻撃がぐーんと上がった!
ギルガルドは弱点保険で特攻がぐーんと上がった!
ヤつ子「wwwwwwwwww」
鈴蘭 (・・・勝敗は決まったようですね)
芽衣「・・・」
ヤつ子 (んんwwwww降参安定ですなwwwwwwww)
降参が選ばれました
芽衣WIN!
芽衣「柚子、苦しいわ」
柚子「えへへ~、芽衣なら絶対に守ってくれるって信じてたよ!」スリスリ
芽衣「・・・///」キュッ
姫子「お見事でしたわ、会長!」
鈴蘭「準速でも130族を抜けるスカーフクレセリアですか。貴女のポケモンの型は全て見抜いていたつもりでしたが、慢心していたようですね・・・」
芽衣「・・・いえ」
みつ子「そんなに警戒しなくてもいい。勝負に負けた以上、藍原柚子に手を出すつもりはないさ」
芽衣「当たり前です」
みつ子「ふっ・・・」
加代「・・・みっちゃん」スッ
みつ子「ん? どうした丸田?」
加代「・・・今日の帰りに、付き合ってもらいたい所があるんですけど、よろしいでしょうか?」
みつ子「ふむ。別に構わんぞ。どこか買い物にでも行きたいのか?」
加代「・・・それについては、また後ほど」
加代 (みっちゃんには少々、お仕置きが必要みたいですからね・・・)ボソッ
みつ子「?」
寧音「はるみ先輩、また見てなかったんですか? 決勝まで行けばどちらかと戦うことになるのに」
はるみ「いいんだよ、あの姉ちゃんの姿を見るよりはな・・・」
寧音「はぁ・・・」
まつり (・・・さて、と)
準決勝第2試合
まつりVSはるみ
はるみ「うっし、よろしくなまつり」
まつり「・・・」
はるみ「まつり?」
まつり「・・・よろしくね、谷口先輩?」
はるみ「お、おぅ」
柚子「?」
加代「選出時間は60秒です」
まつり
・ボーマンダ
・ナットレイ
・カバルドン
・ミミッキュ
・ゲッコウガ
・リザードン
はるみ
・テッカグヤ
・フェローチェ
・アシレーヌ
・トリトドン
・ヒートロトム
・ガルーラ
みつ子「前の試合を見ただけでは、お互いにまだ情報が不足している状態だな。楽しませてもらうとしようか」
寧音「先輩もまつりさんもファイトですよ~!」
はるみ (先発カバは抑制できると思うが、相手はあのまつりだ。裏をかかれて起点にしてくる可能性もある。選出は慎重にしないとな・・・)
まつり「・・・」
はるみ「いくぞ!」
ハルミンはトリトドンをくり出した!
トリトドン「ぽわぐちょ!」
まつり「・・・」
マツリはリザードンをくり出した!
リザードン「まつり殿のために魂燃やすであります!」バサッ
みつ子「ふむ、まずは水沢の読み勝ちか」
姫子「初手はまつりさんが有利ですわね」
柚子「でも、リザードンってメガシンカ2種類あるんでしょ? Xだったらはるみんの方が有利なんじゃないの?」
芽衣「通常、カバルドンがいればリザードンはYと考えていいわ。ボーマンダもいるから、物理竜2体は現実的ではないし」
鈴蘭「仮にXだとしても、メガシンカ前では安定して技を通すのが難しいところです。大地の力を読まれれば、メガシンカせずに技をすかして起点にされる可能性もあります・・・」
寧音「トリトドンが耐久型なら、また別なんでしょうけどね」
柚子「へ~・・・ (ダメだ、よくわかんない)」
芽衣「あなたは言葉で説明するより直接見て覚えた方が早いのだから、しっかり見ておきなさい」
柚子「は、はい・・・」
まつり「・・・」
マツリはリザードンを引っ込めた!
マツリはゲッコウガをくり出した!
ゲッコウガ「まつり殿のためなら白にも黒にもなるであります!」シュタッ!
はるみ「っ・・・!」
ハルミンはトリトドンを引っ込めた!
ハルミンはロトムをくり出した!
ヒトム「リザードンはどこに行ったロト?」
みつ子「ほう、交代読み交代か。なかなかやるな水沢」
寧音「私も読めなかったことはないですが、これがなかなか出来ないんですよね~」
柚子「これって、まつりははるみんがヒートロトムに交代するのを呼んで、ゲッコウガを出したっこと?」
芽衣「そういうことよ。だんだん分かってきたようね」
柚子「へへっ、だろ~!」
鈴蘭 (微笑ましいですね・・・)
はるみ (完全に読まれたか・・・。ゲッコウガの技構成が分からないままじゃあ、これ以上の甘えた交代はそのままゲームセットに直結しかねない。ゲッコウガの持ち物が強化系じゃないことを祈って突っ張るしかないな)
まつり「・・・」
寧音 (まつりさん、先程から少し様子がおかしいような・・・?)
〈変幻自在〉
ゲッコウガは水タイプになった!
ロトム HP (45/157)
効果は抜群だ!
ロトムのボルトチェンジ!
ゲッコウガ HP (8/147)
効果は抜群だ!
ロトムはハルミンの元へ戻っていく!
鈴蘭「あのヒトム、チョッキのようですね・・・」
みつ子「さすがの耐久だな。ゲッコウガが珠かZなら耐えられなかったかもしれないが」
芽衣「谷口さんは10万ボルトでもよかったと思うけど・・・」
鈴蘭「確かにボルトチェンジではC特化でもゲッコウガが落ちる確率は最低乱数ですが、控えのリザードンに役割を持てると考えたのでしょう。ゲッコウガが襷の可能性もありましたからね・・・」
はるみ (強化系じゃなくて助かったな。リザードンを止められるかが勝負の鍵だ。となれば、ここはトリトドンに任せる!)
ハルミンはトリトドンをくり出した!
トリトドン「ぽわっちゅ!」
姫子「トリトドン、ゲッコウガが草結びを搭載していたら厳しいと思いますが・・・」
みつ子「それははるみも承知の上だろう。それでも敢えて裏を呼ばなかったということは、アイツにも何か考えがあるということだ」
まつり「・・・」
〈変幻自在〉
ゲッコウガは氷タイプになった!
トリトドン HP (126/207)
トリトドンの熱湯!
ゲッコウガ HP (0/147)
ゲッコウガ「もっとまつり殿にいいとこ見せたかったであります・・・」ガクッ
ゲッコウガは倒れた!
はるみ (よし、ゲッコウガを落とせたな。これだけでも十分だ。サンキューなトリトドン!)
トリトドン「ぽわー?」
まつり「・・・」
リザードン「まつり殿のために再び推参であります!」バサッ
まつり「・・・フフッ」
はるみ「ん? なんだまつり?」
寧音 (まつりさん・・・?)
まつり「・・・先輩、このバトル勝ちたいですか?」
はるみ「はぁ? なに言ってんだ。負けたいって思ってバトルするやつはいないだろ?」
寧音「・・・」
はるみ「・・・別に願いなんてねーよ。優勝賞品なんてアタシにはどうでもいいし」
まつり「でも先輩、寧音さんとのバトルの後に言ってましたよね? 優勝賞品を使って確かめたいことがあるって。何を確かめたいんですか?」
はるみ「そんなこと、お前には関係ないだろ? それに、別にそれは優勝しなくても分かることだからな・・・」
まつり「・・・そんな半端な気持ちじゃダメですよ」ボソッ
はるみ「まつり?」
寧音 (・・・)
柚子 (なんか、2人とも全然楽しそうじゃないな・・・)
芽衣 (・・・)
リザードンはメガリザードンYにメガシンカした!
〈ひでり〉
日差しが強くなった!
メガリザードンYのソーラービーム!
トリトドン HP (0/207)
効果は抜群だ!
トリトドンは倒れた!
はるみ「・・・」
ハルミンはロトムをくり出した!
みつ子「今のロトムの体力なら、リザードンの攻撃に耐えられる可能性は少なくないな」
姫子「チョッキを持っていることですしね」
鈴蘭「・・・リザードンの技構成によっては、ですが」
まつり「・・・」
はるみ「っ!」
メガリザードンY「これはまつり殿を想うパワーであります!」カッ!
ロトム HP (0/157)
ロトムは倒れた!
姫子「気合玉を搭載していたのですね。威力は申し分ないのですが、命中率の低さから私は採用を躊躇いますわね」
ヤつ子「んんwwww我の必然力を持ってすれば外しはありえないwwwwww」
鈴蘭「後投げされやすいヒトムやヒードラン対策でしょう・・・」
みつ子「どうであれ、状況は水沢が圧倒的に有利だな」
姫子「谷口さんに手はあるのでしょうか?」
はるみ「・・・」
まつり (それならお望み通り、確かめさせてあげます。この私が、先輩の気持ちを・・・)
アシレーヌ「~ ♪」
みつ子「アシレーヌ、型が気になるところだな」
姫子「耐久調整をしていれば、ソラビでも耐えられると思いますが・・・」
鈴蘭「逆に耐久に振っていなければ中乱数です。どの道、はるみさんは相手をあと1体残したまま致命傷を負うことになりますね・・・」
はるみ (大丈夫だ、アタシのアシレーヌは・・・)
アシレーヌ HP (42/187)
効果は抜群だ!
姫子「耐えましたわ!」
みつ子「思ったよりも残ったな。Hだけでなく、Dにも多少振っていたか?」
鈴蘭「そのようですね。恐らくメガゲンガーのヘドばく、アーゴヨンのヘドロウェーブ耐えあたりの調整でしょう・・・」
キラーンッ!
アシレーヌはZパワーを身にまとった!
アシレーヌが解き放つ全力のZ技!
アシレーヌ「僭越ながら、歌わせていただきます・・・♪」
海神〈わだつみ〉のシンフォニア!
リザードンY HP (0/153)
メガリザードンY「美しい鎮魂歌でありました・・・」ガクッ
効果は抜群だ!
メガリザードンYは倒れた!
まつり「・・・」
みつ子「激流発動のわだつみ、やはり凄まじい威力だな」
鈴蘭「はい。抜群とはいえ、日照りの水半減をもろともしていませんね・・・」
姫子「まつりさんの最後の1体、これで勝敗が決まりますわね」
はるみ (残りの1体、カバルドンなら砂起こしで日照りが消えるから激流アリアで仕止められるが、ミミッキュかナットレイだった場合は・・・)
まつり「・・・残念だったね、谷口先輩?」
ナットレイ「まつり殿のためならどんな攻撃にも耐えられるであります!」ドンッ
姫子「ナットレイ、相性的にはアシレーヌの天敵ですわね」
みつ子「確かにそうだが、まだ分からないな・・・」
鈴蘭「はい、はるみさんが『あれ』を仕込んでいれば・・・」
寧音「・・・」
はるみ「・・・ふふっ」
まつり「?」
はるみ「もう勝った気でいるのかよ、まつり?」
まつり「はい、もう私の勝ちは決まりましたから」
はるみ「そうかよ。だが悪いな、アタシはそう簡単にやられる女じゃないんだよ!」カッ!
まつり「!」
みつ子「やはり仕込んでいたか、めざ炎!」
姫子「しかし、いくら4倍と言ってもナットレイの耐久には・・・」
鈴蘭「いいえ、今のフィールドには、はるみさんの勝ち筋が揃っています・・・」
姫子「! そうですわっ、今の天候は・・・!」
まつり (っ! 日差しが・・・)
はるみ「まつり! お前のリザードンが残した日照り、使わせてもらうぜっ!」
寧音 (はるみ先輩・・・!)
ナットレイ HP (1/149)
はるみ「なっ・・・!?」
みつ子「!」
姫子「こ、これは・・・!」
鈴蘭「・・・!」
ナットレイは気合いの襷で持ちこたえた!
はるみ「た、襷だと・・・!?」
まつり「あ~あ、これは決勝まで隠しておきたかったんだけど・・・」
まつり「でもまぁ、これでおしまいだね・・・」
はるみ「っ・・・!」
ナットレイのジャイロボール!
アシレーヌ HP (0/187)
アシレーヌ「っ・・・、すみません、はるみさん・・・」ガクッ
アシレーヌは倒れた!
寧音「先輩・・・」
柚子「・・・」
芽衣「・・・勝負あったようね」
まつりWIN!
はるみ (・・・負けた)
はるみ (すげぇ悔しい・・・。でも、何でこんなに悔しいんだ・・・?)
はるみ (そりゃあバトルに負けたら悔しいだろ? ・・・いや、今さら取り繕ったって仕方ないか・・・)
はるみ (こんなに悔しいのは、チャンスを逃したからだ。このチャンスを手に入れてたら、アタシはゆずっちを・・・)
まつり「・・・」
はるみ (ゆずっちを・・・何だ?)
はるみ(そのチャンスを使って、アタシはゆずっちをどうしたかったんだ? アタシはゆずっちと、どうなりたかったんだよ・・・)
はるみ「本当に、バカだな、アタシ・・・。こんな半端なままで、何が出来るってんだよ・・・」ボソッ
柚子「はるみん・・・?」
まつり「・・・自分の気持ち、分かりましたか? 先輩?」
はるみ「・・・いや、分かんねぇよ」
まつり「まだそんなこと言ってるんですか? いい加減、認めちゃったらどうです?」
はるみ「・・・本当に、何も分かんねぇんだよ。お前はアタシの気持ちを分かってるつもりみたいだが、多分それも違うと思う」
まつり「・・・」
はるみ「こんな半端なアタシじゃ、その気持ちに向き合う資格もないみたいだからな・・・」
はるみ「ふっ、どうだかな・・・」
はるみ (それに、例えその気持ちに向き合えたとしても、今さら遅いことだからな・・・)
芽衣「・・・」
寧音「・・・」ギュッ
はるみ「うおっ? なんだよ寧音、いきなり・・・」
寧音「んー・・・、なんとなくです。私もよく分からないです」ギュー
はるみ「なんだよそれ・・・。まったく、お前は・・・」ナデナデ
芽衣 (谷口さん、あなたは・・・)
まつり (遅いとか早いとか、そういう問題じゃないですよ。先輩)
まつり (自分の気持ちには、ちゃんとケリをつけないとダメなんです。それがどんなに、自分が望まないツラいものであったとしても・・・)
まつり (私は、そうしたから・・・)
決勝戦
芽衣VSまつり
まつり「ふふっ、こうなるんじゃないかなーって思ってたよ。芽衣さん?」
芽衣「そう」
まつり「・・・」
芽衣「・・・」
柚子 (な、なんだよこの空気・・・)
まつり (この機会にいろいろ試させてもらうよ、芽衣さん。そして・・・)チラッ
はるみ「・・・」
まつり (よく見ていてください、谷口先輩。私は、気持ちを隠したりしませんから・・・)
加代「選出時間は60秒です」
芽衣
・リングマ
・ゲッコウガ
・リザードン
・ギルガルド
・カプコケコ
・クレセリア
まつり
・ボーマンダ
・ナットレイ
・カバルドン
・ミミッキュ
・ゲッコウガ
・リザードン
みつ子「お互いに手の内をほぼ明かしている状態だ。この勝負、決着までにそう時間はかからないだろう」
姫子「メイメイを応援したい所ですが、ここまできたらお互いにベストを尽くして戦っていただきたいですわね」
芽衣 (ステロを撒かれたら一気に不利になる。カバリザ安定だと思うけど、ゲッコウガ読みの襷ナットで確実に撒いてくる可能性もある。大爆発が厄介だけど、先発リザも考えないといけないわね)
芽衣「・・・えぇ」
芽衣「だったら1戦くらいは使ってあげれば? せっかくパーティに入ってるのにかわいそうじゃない?」クスッ
芽衣「・・・」
柚子「クマ五郎か。こいつ状態異常になるとすごいパワーなんだよな」
鈴蘭「確かに根性発動の一致からげんきの威力は目を見張るものがありますが、カバマンダやミミッキュのいるパーティ相手に選出するのは無謀ですね・・・」
芽衣「私は勝てる可能性が最も高い選出をするだけよ。あなたに何か言われたところで、それを変えるつもりはないわ」
まつり「ふぅーん、そっか」クスクス
芽衣「・・・」
まつり「・・・」
柚子 (だからなんなんだよ、この空気は・・・!)
芽衣「・・・」
メイはゲッコウガをくり出した!
ゲッコウガ「・・・」シュタッ
まつり「ほいっ」
マツリはカバルドンをくり出した!
カバルドン「まつり殿のために邁進するであります!」フンスッ!
〈すなおこし〉
砂嵐が吹き荒れた!
みつ子「カバルドンか。藍原はうまく合わせたな」
姫子「襷持ちのナットレイでくる可能性もありましたからね。まずは会長が有利ですわ」
はるみ「・・・」
寧音 (はるみ先輩は、元気が出るまでもう少しかかりそうですね・・・)キュッ
芽衣「・・・」
ゲッコウガのハイドロポンプ!
カバルドン HP (14/215)
効果は抜群だ!
ヒョイッ、ガツッガツッガツッ
カバルドンはオボンの実で体力を回復した!
カバルドン HP (85/215)
芽衣「っ!」
姫子「ドロポンを耐えましたの!?」
みつ子「ふむ、どうやらD振りカバルドンのようだな」
鈴蘭「確かにカバリザでは少し意外ですが、型自体はさほど珍しいものでもありません。元々高い物理耐久に振るよりも、D振りにした方が遂行力が増す場面も多いです。回復実持ちなら、サブに採用されやすい草結び対策にもなりますしね・・・」
相手のまわりにとがった岩がただよい始めた!
姫子「ステロを撒かれてしまいましたわね・・・」
みつ子「これで藍原の裏にいるであろうリザードンはかなり機能を削がれたな」
砂嵐がゲッコウガを襲う!
ゲッコウガ HP (138/147)
まつり「ふふっ、ナットレイじゃなかったから大丈夫だと思ってた? 残念だったね~」クスクス
芽衣「・・・」
柚子 (・・・まつり、なんかやけに喧嘩腰じゃないか?)
カバルドン HP (0/215)
効果は抜群だ!
急所に当たった!
カバルドン「役目は果たしたであります・・・」ガクッ
カバルドンは倒れた!
砂嵐がゲッコウガを襲う!
ゲッコウガ HP (129/147)
まつり「おっと、急所に当たっちゃった。よかったね芽衣さん?」クスッ
姫子「急所と言っても、無駄急所でしょうに・・・」
芽衣「・・・」
柚子 (まつり・・・?)
リザードン「まつり殿のために全力投球であります!」バサッ
みつ子「やはりリザードンか。藍原の激流ゲッコウガでは厳しい状況だな」
姫子「ステロが撒かれている状態では、交代先も宛がありませんわね・・・」
鈴蘭「・・・」
リザードンのリザードナイトYとマツリのキーストーンが反応した!
リザードンはメガリザードンにメガシンカした!
〈ひでり〉
日差しが強くなった!
ゲッコウガのハイドロポンプ!
リザードン HP (69/153)
効果は抜群だ!
メガリザードンYのニトロチャージ!
ゲッコウガ HP (99/147)
効果は今一つのようだ
メガリザードンYの素早さが上がった!
芽衣「・・・」
ヤつ子「んんwwwwたらればはありえないwwwww」
加代「みっちゃん少し黙っててください」
みつ子「ふ、ふむ・・・」
姫子 (さすが丸田先輩ですわね・・・)
鈴蘭 (御見逸れします・・・)
ゲッコウガの水手裏剣!
メガリザードンY HP (5/153)
効果は抜群だ!
5回当たった!
メガリザードンYのソーラービーム!
ゲッコウガ HP (0/147)
効果は抜群だ!
ゲッコウガは倒れた!
ゲッコウガ「すまぬ、主よ・・・」ガクッ
芽衣「・・・」
姫子「5回当てましたが、落とせませんでしたか。もう少し火力があれば・・・」
ヤつ子「・・・」
加代「・・・」
鈴蘭「・・・藍原芽衣のゲッコウガの性格は控えめです。火力補正があっても、激流無しで日照り下のリザYを落とすのは難しいでしょう」
メイはリザードンをくり出した!
リザードンにとがった岩が食い込んだ!
リザードン「ぐっ・・・!」
リザードン HP (77/153)
みつ子「この体力ではリザYの気合玉を耐えるのは難しいだろうな」
鈴蘭「メガシンカしなければ気合玉を半減で受けられますが、その場合炎技は半減止まりですので日照り下の大文字とオバヒは耐えられません。ここは読み合いになりますね・・・」
まつり「んー、どうしようかなぁ~」
芽衣「・・・」
姫子「っ! メイメイ・・・!」
みつ子「これは決まったか!」
鈴蘭「いや・・・」
しかし メガリザードンYの攻撃は外れた!
メガリザードンY「えっ!?」
まつり「・・・」
姫子「外れた!?」
みつ子「ふむ、これだからポケモンバトルは最後までわからん」
鈴蘭「こればかりは誰にも読めませんからね・・・」
メガリザードンY HP (0/153)
効果は抜群だ!
メガリザードンYは倒れた!
メガリザードンY「も、申し訳ありませんであります、まつり殿・・・」ガクッ
姫子「これは、分からなくなってきましたわね」
みつ子「水沢の最後の1匹は果たしてな・・・」
鈴蘭「・・・」
まつり「・・・クスッ」
芽衣「・・・?」
まつり「ふふふっ、ここで外れるなんてね。芽衣さんはホントにすごいよ」
芽衣「・・・」
まつり「ホント、芽衣さんらしい・・・」フフッ
まつり「別に? 芽衣さんは運がいいな~って言ってるだけですよ?」
芽衣「・・・私の運がいいのではなくて、あなたの運が悪かったのではないかしら?」
まつり「それもあるかもね。だけど、芽衣さんの運がいいのは間違いないですよ? だって・・・」
芽衣「・・・」
まつり「そうじゃないと、芽衣さんは柚子ちゃんと一緒にはなれなかったはずですから」
はるみ「・・・」
芽衣「あなた、何が言いたいの?」
まつり「だってそうでしょう? 芽衣さんはもともと、学園を継ぐために店長と結婚するはずだったんだよね?」
寧音「・・・!」
姫子「ちょ、ちょっとあなた・・・!」
みつ子「水沢、今さらその話を持ち出すとはどういう了見だ?」
鈴蘭「・・・」
まつり「ちょっと黙っててくれる、柚子ちゃん?」
柚子「っ・・・!」
まつり「私、今は芽衣さんと話がしたいからさ」
柚子「だ、だけど・・・!」
芽衣「柚子」
柚子「っ!」
芽衣「構わないわ。あなたはそこで大人しくしていて」
柚子「でもっ・・・!」
芽衣「柚子」
柚子「っ!」
芽衣「・・・」
柚子「・・・わかった」
まつり「・・・」
メガリザードンY「あまり長話していると技選択時間が過ぎてしまうのでは?」ボロッ
カバルドン「今は不粋な話はなしであります」ボロッ
まつり「さっきの続きだけど、芽衣さんは学園を継ぐために店長と結婚するはずだったんだよね? 柚子ちゃんの気持ちを知っていたはずなのに・・・」
芽衣「・・・」
まつり「あの時は柚子ちゃんと、ここにいるみんなの力のおかげで、芽衣さんはもう一度柚子ちゃんに会うことができた」
芽衣「・・・その通りだわ」
まつり「芽衣さんはさ、本当に運がいいよね?」
芽衣「・・・」
芽衣「・・・あなたは、今私が柚子と一緒にいられるのは、ただの偶然だと言いたいの?」
まつり「・・・」
芽衣「確かにそうかもしれないわ。あなた達の力がなければ、きっと今の私はいない。あなた達には本当に感謝しているわ」
まつり「・・・感謝してるからなんなの」ボソッ
まつり「ねぇ、感謝しているからなんなの? 芽衣さんは何もしてないじゃん。ただ自分勝手に柚子ちゃんの前からいなくなって、柚子ちゃんを傷つけて・・・」
柚子「まつり・・・」
芽衣「・・・」
まつり「柚子ちゃんは芽衣さんともう一度会うために頑張った。みんなに自分の気持ちを打ち明けて、必死になって頑張ったよ」
柚子「・・・」
まつり「それなのに芽衣さんはなんなの? 自分の気持ちに向き合おうともしないくせに、柚子ちゃんと恋人ごっこを続けて、その時がきたら勝手にいなくなって・・・」
芽衣「柚子。いいから・・・」
柚子「いやっ、黙ってられない!」
芽衣「・・・」
柚子「まつり、芽衣にだって理由があったんだ。おじいちゃんの身体を心配して、早く学園を継がないといけないって焦りがあって・・・」
まつり「それなら早く結婚でもなんでもしてればよかったじゃん。親が再婚したからって柚子ちゃんと一緒にいないで、一人で理事長になるための勉強でもしてればよかったんだよ」
柚子「っ・・・」
まつり「結局芽衣さんは、柚子ちゃんを天秤にかけたんだよ。そして学園を継ぐことを選んだ・・・」
芽衣「・・・」
まつり「もう一度聞くよ? 芽衣さんは柚子ちゃんのために、何をしてあげたの?」
まつり「私が知っているだけでも、柚子ちゃんは芽衣さんにいろんなことをして上げてると思う。柚子ちゃんは芽衣さんのためにいつでも必死だった」
まつり「それじゃあ芽衣さんは? いつも柚子ちゃんに助けてもらってばかりで、芽衣さんはいったい柚子ちゃんに何をしてあげたの?」
芽衣「・・・」
まつり「自分勝手に恋人ごっこを続けて、自分勝手に期待させて、自分勝手にいなくなって・・・」
柚子「・・・」
まつり「何もしてないクセに、柚子ちゃんを傷つけただけのクセに・・・」
まつり「なんで私から、柚子お姉ちゃんをとったの・・・?」
はるみ (まつり、お前・・・)
芽衣「・・・」
『これからは 勉強もオシャレくらいがんばろっかなって!』
『芽衣といっしょにいれる可能性が 少しでもあるってわかったから あたしはゼッタイあきらめられない!』
『あたしと 結婚してください』
芽衣 (私は、柚子のために何をしてあげたのかしら・・・)
まつり「・・・フフッ」
まつり「あははっ、な~んてね♪」
柚子「まつり・・・?」
芽衣「・・・」
まつり「ごめんね、芽衣さん。ちょっと苛めすぎちゃったね?」
芽衣「・・・あなた」
まつり「勘違いしないでほしいんだけど、私は別に芽衣さんと柚子ちゃんに別れてほしいとか思ってるわけじゃないんだよ?」
芽衣「・・・」
柚子「まつり・・・」
はるみ「・・・」
まつり「だからさ、もしも私が言ったひどい言葉に、芽衣さんが少しでも思うところがあったなら、一度それにちゃんと向き合ってほしいんだ」
芽衣「・・・」
まつり「そうすればきっと、芽衣さんは柚子ちゃんのことをもっと分かってあげられると思う。柚子ちゃんがどれだけ、芽衣さんを大切に想っているのかを」
芽衣「・・・」
柚子「・・・」
まつり「・・・私が言いたかったのはそれだけ。さっ、バトルの続きをしよっか♪」
まつり『なんで私から、柚子お姉ちゃんをとったの・・・?』
はるみ (あんな悲しい顔しておいて、冗談でしたで納得できるかよ・・・)
はるみ「お前だって、結局ゆずっちなんじゃないかよ・・・」ボソッ
寧音「・・・」
ミミッキュ「キュキュ~」キラーン☆
姫子「あ、あれは!?」
みつ子「!」
鈴蘭「・・・色違いですか」
まつり「ふふっ、かわいいでしょ? 私の1番のお気に入りなんだ♪」
ミミッキュ「キュキュッ!」
メガリザードンY「くっ、自分もまつり殿の1番になりたいであります・・・」ボロッ
カバルドン「やはり時代はフェアリーでありますか・・・」ボロッ
まつり「そう来なくっちゃ♪」
ミミッキュは剣の舞を使った!
ミミッキュの攻撃がぐーんと上がった!
姫子「! リザードンより速いですわ!」
みつ子「あのミミッキュ、性格は陽気のようだな」
鈴蘭「準速リザードンでは抜かれてしまいます。ニトチャを備えていれば問題ありませんが、藍原芽衣のリザードンは・・・」
芽衣「・・・」
メガリザードンXのフレアドライブ!
〈ばけのかわ〉
ミミッキュの化けの皮がはがれた!
みつ子「どうやら藍原のリザードンは竜舞型のようだな」
姫子「しかし、会長の裏にはもう1匹控えがいます。化けの皮をはがせただけでも大きいですわ」
メガリザードンX HP (0/153)
メガリザードンXは倒れた!
日差しがもとに戻った
みつ子「水沢のミミッキュの持ち物はおそらくZだろう。剣の舞を積まれている今、一度でも行動を許せば高確率でゲームセットだ」
姫子「ミミッキュより速くて、一撃で倒すことが出来るポケモン・・・」
鈴蘭「藍原芽衣のパーティには、その条件を満たすポケモンが1匹だけ存在します・・・」
姫子「はい、リザYを警戒していた以上、会長は選出しているはずです。会長の最後の1匹は、電気Z持ちのカプコケコ!」
芽衣「・・・」
リングマ「・・・」
姫子「!?」
鈴蘭「・・・!」
みつ子「り、リングマだと・・・!?」
柚子「く、クマ五郎・・・!」
芽衣「・・・」
リングマにとがった岩がくい込んだ!
リングマ HP (152/173)
芽衣「・・・言ったはずよ。私は勝てる可能性が最も高い選出をすると」
まつり「ふふっ、そっか。じゃあ・・・、勝って見せてよ」
ミミッキュのじゃれつく!
ミミッキュ「キュッ、キュッ、キュッ!」ポコポコッ
リングマ HP (1/173)
姫子「な、なんとか耐えましたわっ」
鈴蘭「まつりさんのミミッキュ、どうやらゴーストZだったようですね・・・」
まつり (ゴーストZじゃリングマには効果ないからね。襷じゃないのに耐えたし、ホントに芽衣さんは運がいいよ)
みつ子「しかし、リングマにミミッキュへの有効打はあるのか?」
リングマのシャドークロー!
まつり「っ!」
姫子「シャドークロー!?」
まつり (やばっ、急所に当たったら・・・!)
効果は抜群だ!
芽衣「・・・」
まつり「・・・ふふっ、危なかったよ♪」
リングマは毒々玉で猛毒になった!
みつ子「シャドークローを搭載していたのか」
鈴蘭「リングマに採用されやすいノーマル技と格闘技では、ゴーストタイプへの役割を持てませんからね・・・」
まつり「惜しかったね、芽衣さん。急所に当たりやすい技だったけど、持ち前の運の良さでもダメだったみたいだね?」
芽衣「・・・」
みつ子「勝負あったようだな・・・」
姫子「・・・」
柚子「芽衣・・・」
まつり「私の勝ちみたいだね。そのリングマ、芽衣さんのお気に入りなんでしょ? 倒しちゃうのもかわいそうだし、降参したら?」
芽衣「・・・言ったはずよ。全力で戦うと。可能性があるかぎり、私は最後まで諦めないわ」
まつり「・・・」
芽衣「諦めるのは、もう止めにするわ」
姫子「しかし、もう会長に残された手は・・・」
みつ子「・・・いや、藍原は最後の可能性に賭けようとしている」
鈴蘭「・・・」
姫子「最後の可能性?」
みつ子「さっきも見ただろう? リザYの大文字だ」
姫子「・・・っ! 外しですか!?」
鈴蘭「じゃれつくの命中率は90%です。外れる確率は10%ですが、その確率がどれ程のものか、私達トレーナーならよく知っているはずです・・・」
まつり「・・・」
鈴蘭「ポケモンバトルにおける命中率・・・、とりわけ外す確率は実際の数値よりも遥かに高いと感じる場合が多々あります。10%という数値は、私の体感ではおよそ30%の確率と考えています・・・」
ヤつ子「んんwwwヤーティ神を信仰する我に外しは・・・」
加代「みっちゃん?」スッ
ヤつ子「・・・」
加代「・・・」
みつ子「・・・うむ」
姫子「確かにそうですわ。私も以前、レートで飛び膝を3回連続で外して寝込んだことがあります・・・」
みつ子「藍原はその確率に賭けるつもりなのだろう。ポケモンバトルに命中率という概念が存在する以上、運勝ちだって立派な勝利方法だ」
芽衣「・・・」
まつり (結局、芽衣さんはまた運に任せるの? 人任せの結果で、また『勝ち』を手に入れるつもりなの・・・?)
芽衣「・・・どうしたの? 私の技選択はもう終わっているわよ?」
まつり「・・・っ!」イラッ
芽衣「・・・」
芽衣「えぇ・・・」
まつり「・・・私が勝ったら、柚子ちゃんを1日貸してもらうから」
柚子「えっ・・・」
芽衣「・・・」
まつり「1日いっぱい遊んで、夜はホテルで一晩中〇ッチして、とろっとろになった姿で芽衣さんに返してあげるから」
柚子「ま、まつり!?/// お前までなに言って・・・///」
みつ子「ほう・・・」
鈴蘭 (またそういう話ですか・・・///)プシュー
姫子 (期せずにまた白帆先輩の可愛らしいお顔を拝見できましたわ・・・)
芽衣「別に、構わないわ」
まつり「へぇ・・・♪」
柚子「芽衣!? お前それマジで言って・・・」
芽衣「信じなさい、柚子」
柚子「っ!」
柚子「私は、絶対に勝ってみせるわ」
柚子「芽衣・・・」
まつり「・・・本当にいいんだね、芽衣さん?」
芽衣「えぇ、二言はないわ」
まつり「その言葉、忘れないでよ・・・?」
ミミッキュ「キュキュッ!」
リングマ「・・・」
みつ子「果たして勝者は・・・」
鈴蘭「・・・」
柚子「・・・っ」ギュッ
まつり「この機会に分からせてあげるよ。運だけに頼る芽衣さんが、どれだけカッコ悪いのかを・・・!」
芽衣「・・・運に頼らなくても、私はあなたに勝てる」
まつり「はぁ?」
芽衣「・・・私の、『あんそに子』なら」
まつり「っ!?」
姫子「えぇっ!?」
みつ子「!」
鈴蘭「これは・・・!」
ミミッキュ HP (0/131)
ミミッキュ「キュゥ・・・」コテッ
効果は抜群だ!
ミミッキュは倒れた!
みつ子「・・・『はやあし』か」
姫子「!」
鈴蘭「・・・藍原芽衣のリングマの特性は、根性ではなく『はやあし』だったのですね」
みつ子「なるほど、だから火炎玉ではなく毒々玉だったのだな」
柚子「あのリングマは、クマ五郎じゃなかったのか・・・!」
まつり「・・・」
芽衣「・・・私の勝ちのようね」
まつり「・・・そうみたいだね」
芽衣WIN!
柚子「芽衣・・・!」
姫子「やりましたわねメイメイ!」
みつ子「うむ」
鈴蘭 (リングマにはやあしとは、抜きラインはどこになるんでしょうか?)
まつり「あ~あ、負けちゃった」
芽衣「・・・」
まつり「本当に、運勝ちなんかじゃなかったね。いろいろヒドイこと言ってごめんね、芽衣さん」
芽衣「・・・あなたの言葉は、少なからず私の心に響いたわ」
まつり「・・・」
芽衣「あなたの言う通り、向き合うことにするわ。もう一度、自分の弱さに」
まつり「・・・そっか」
芽衣「えぇ、ありがとう柚子」
加代「それでは、優勝した会長には賞品として誰にでもひとつ命令できる権利が与えられます」
柚子「おぉ、そういえば」
姫子「会長は誰にどんなお願いをするんですの?」
芽衣「・・・私は」
みつ子「うむ」
芽衣「・・・」
鈴蘭 (藍原芽衣の望み、気になりますね・・・)
芽衣「・・・」ウーン
姫子「会長?」
芽衣「・・・ないわね」
柚子「」ガクッ
芽衣「仕方ないでしょ? なにも思い付かないのだから」
姫子「会長・・・」
芽衣「・・・! そうだわ」
柚子「おっ、なにか思い付いたのか?」
芽衣「えぇ、明日のゴミ出し当番、柚子に代わってもらうわ」
柚子「」ガクッ
姫子「ゴミ出しですの・・・」
柚子「小さいな!? 他にないのかよ!?」
芽衣「・・・ないわね」
柚子「」
鈴蘭「貴女らしいと言えば、貴女らしいと思いますけどね・・・」
柚子「まぁ、芽衣がそれでいいんなら・・・」
芽衣「・・・待って」
柚子「ん?」
芽衣「・・・」
柚子「?」
芽衣「・・・やっぱり、ふたりでやりましょう」
柚子「ゴミ出し?」
芽衣「えぇ」
柚子「・・・いいけど」
芽衣「・・・」フフッ
柚子 (・・・嬉しそうだし、まぁいいか!)
はるみ「・・・」ポンッ
まつり「・・・先輩」
はるみ「お疲れ」ナデナデ
まつり「・・・なんで撫でてるんですか?」
はるみ「んー、なんとなくだ」ナデナデ
まつり「・・・そうですか」
はるみ「・・・」ナデナデ
まつり「・・・」
はるみ「・・・お前は強いな」
まつり「・・・谷口先輩よりは、そうかもね」
はるみ「ふふっ、言ってくれるな」ナデナデ
はるみ「あぁ? いいじゃねーかよ別に」ワシャワシャ
まつり「うぅ~・・・。そうだ、芽衣さん!」
芽衣「?」
まつり「谷口先輩が芽衣さんとふたりで話したいことがあるんだって!」
はるみ「はぁ!? お前、なに言って・・・」
芽衣「谷口さん?」
はるみ「あぁ、いや、アタシは・・・」
まつり「話してきなよ、先輩」
はるみ「まつり・・・!」
寧音「私も、お話してきた方がいいと思います」
はるみ「っ! 寧音・・・」
芽衣「構わないわ。別の部屋に行きましょうか」
はるみ「・・・」
柚子「はるみん?」
はるみ「・・・わるい、ゆずっち。少し会長のこと借りるな?」
柚子「う、うん」
芽衣「・・・」
はるみ「・・・」
芽衣「・・・」
はるみ「あぁー、ごめんな会長? まつりが変なこと言って・・・」
芽衣「・・・あなたには」
はるみ「っ!」
芽衣「あなたには、誠意をもって話すべきだと思っているわ」
はるみ「会長・・・?」
芽衣「私は、ずっと柚子と一緒に生きていくつもりよ」
芽衣「・・・」
はるみ「・・・」グッ
芽衣「あなたの心を探るするつもりはないわ。だけど、あなたが柚子を大切に思っていることは私にも分かる」
はるみ「・・・」
芽衣「柚子は、あなたのことを親友と思っているから」
はるみ (・・・親友)
はるみ「私を・・・?」
芽衣「私は、柚子と『友達』になったことがないから」
はるみ「・・・」
芽衣「私が柚子と初めて会ったときは、ただ生徒会長と転校生という関係だった。その後すぐに姉妹になって、その次には恋人になった」
はるみ「・・・」
芽衣「私が見たことのない柚子の顔を、あなたはたくさん知っている。『親友』のあなたしか知らない、柚子の姿を・・・」
芽衣「・・・」
はるみ「・・・ずるいな、会長は」
芽衣「・・・」
はるみ「なぁ、会長・・・」
芽衣「・・・」
はるみ「アタシたち、大事なモノは同じなんだよな・・・」
芽衣「・・・そうね」
はるみ「・・・フフッ、そっか」
芽衣「・・・」
はるみ「アタシたち、長い付き合いになりそうだな?」ニッ
芽衣「・・・えぇ」ニコ
はるみ「おぅ、待たせたな」
まつり「ちゃんと、話はできました?」
はるみ「ったく、お前は。余計な気ぃ回しやがって・・・」
まつり「・・・」
はるみ「でもまぁ、ありがとな」
まつり「・・・はい♪」
柚子「ん? どしたのはるみん?」
はるみ「これ、貸してやるよ」スッ
柚子「これって、本? えーっと・・・、『翔ぶが如く』?」
はるみ「そっ、アタシお気に入りの歴史小説だ」
柚子「あぁ、これってはるみんがテストの時に学校で読んでたやつじゃん。なんでまた急に?」
はるみ「まぁ、なんとなくだ。気が向いたら読んでみろって。返すのはいつでもいいからさ」
柚子「んー、わかった。ありがとはるみん」
はるみ「おぅ」
芽衣「・・・」
鈴蘭「そうですね。お二人とも、今日はお招きいただきありがとうございました・・・」ペコリ
姫子「とても楽しい一時でしたわ、会長。それから藍原柚子! あなたはもう少しバトルの腕を磨いておきなさいな!」ビシッ
柚子「わ、わかってるよ!」
加代「それではみっちゃん、行きましょうか?」
みつ子「あぁ、そうだったな。少し遅くなってしまったが大丈夫か?」
加代「はい、もう部屋の予約はしてありますから・・・」ボソッ
みつ子「?」
鈴蘭「それは、是非ご一緒させていただきたいと思います。暗くなってきましたし、ウチの使いもお供させましょう・・・」
寧音「はるみ先輩、まつりさん! これからファミレスでバトルの反省会といきましょう!」
まつり「んー、別にいいけど」
はるみ「元気だなお前ら。明日も学校だろ?」
寧音「いいじゃないですか! 行きましょうよ~!」
はるみ「あー、わかったわかった。行くよ」
寧音「えへへ、やりました!」ギュッ
はるみ「うおっ!? ったく、またお前は・・・」
寧音「~ ♪」ギュー!
まつり「・・・」フフッ
柚子「みんな今日はありがとな。またいつでも来てね!」
芽衣「みんな、気をつけて帰ってください」
柚子「・・・」ペラッ
芽衣「ずいぶん真剣に読んでいるわね。谷口さんに借りた本」
柚子「あぁ、けっこう面白いんだよこれ。明治時代の西郷さんと大久保利通の話なんだけど」
芽衣「司馬遼太郎ね。確か、何年か前に大河ドラマになってた気がするわ」
柚子「そうなんだ? いやー、だけどこの二人の関係がすごくてさ。時代の流れで敵対しちゃうんだけど、お互いに親友だってことはいつまでも忘れないでいる感じが伝わってきて・・・」
芽衣「・・・そう」
柚子「芽衣も読んでみれば? はるみんならきっといいって言ってくれるだろうし」
芽衣「・・・そうね。そうさせてもらおうかしら」
芽衣「・・・」
柚子「今日は楽しかったな」
芽衣「そうね」
柚子「みんな強かったなぁ。アタシ全然着いていけなかったよ」
芽衣「私もまだまだ、勉強が必要みたいだわ」
柚子「・・・」
芽衣「・・・」
芽衣「・・・なに?」
柚子「・・・アタシは、芽衣が何もしてないなんて、思ってないから」
芽衣「・・・」
柚子「芽衣は、アタシに『恋』を教えてくれたから」
柚子「恋なんて一度もしたことなくて、恋ってなんなのか全然わからなかったアタシに、それを教えてくれたから」
芽衣「・・・」
柚子「・・・///」
芽衣「自分で言っておいて、何を恥ずかしがっているの?」
柚子「う、うるせーなっ!いいだろ別に・・・」
芽衣「フフッ、そうね・・・」
柚子「・・・///」
柚子「・・・///」ギュッ
芽衣「・・・」キュッ
柚子「芽衣・・・///」スッ
芽衣「・・・///」スッ
梅「たっだいま~~!」
梅「帰ったわよ~。ごめんね、遅くなっちゃって」
翔「いやー、やっぱり日本はいいね。時間を忘れちゃったよ。ふたりともお腹空いただろ?」
柚子「い、いや、大丈夫だよ!?///」
芽衣「・・・お帰りなさい///」
梅「そう? けどまぁ、これだけ遅くなっちゃったし、今日はみんなで外に食べに行っちゃおうかって話してたんだけどいいかしら?」
柚子「う、うん! いいんじゃない?///」
芽衣「私も、それで・・・///」
梅「そっ♪ よかったわ!」
梅「ち、違うわよ! だいたい、こんなに遅くなったのは翔さんのせいでしょ?」
翔「ハッハッハ、確かにそうだ!」
梅「まったく・・・。それじゃあふたりも、出掛ける準備してきてくれる?」
柚子「ん、わかった」
芽衣「はい」
梅「ほら、翔さんは私と荷物を運ぶ。すごい量なんだから」
翔「はいはい、わかったよ」
柚子「・・・」
芽衣「・・・」
コレ ホトンドキミノニモツダヨナ?
オンナノカイモノハコーユーモノヨ
芽衣「・・・」
柚子「・・・準備しよっか」
芽衣「・・・そうね」
柚子「よいしょっ、と」
芽衣「・・・柚子」
柚子「ん?」
───チュッ
芽衣「・・・///」
柚子「・・・///」ドキドキ
芽衣「・・・好きよ///」
柚子「・・・」
芽衣「・・・///」
柚子「・・・うん、アタシも!」
Fin
需要はまったくない組み合わせだったと思いますが、読んでくださった、コメントくださった方ありがとうございました
ニナサラ出したかったけどさすがに厳しかった・・・
なにぶん初ssだったので気になる点など多くあったと思いますが、そこら辺は脳内補完していただければ幸いです
いろいろと勝手にキャラの人間関係を書いていきましたが、作者は大人しく今後のcitrus plusの連載を楽しみにしたいと思います
読んでくださった方には重ねて感謝であります
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- 上条「子供が欲しい」
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コメント一覧 (6)
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- 2019年05月08日 23:33
- メイとはるみんのくだりが原作でありそうでよかった
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- 2019年05月09日 00:03
- スカーフゲコでゲンガー引くか?
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- 2019年05月09日 00:25
- シトラスSSはうれしいがポケモンわからん
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- 2019年05月09日 19:46
- cirusの部分だけでまとめてくれ
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- 2019年05月09日 19:58
- 良かったよ。
だが長い