後輩♀「先輩結局平成の内に彼女出来なかったんですか? かわいそ~」俺「じゃあ今から作ってやるよ!」
俺「そりゃ今からさ! 今日は29日、まだ時間は残ってる!」
後輩♀「なんかやけにやる気ですね……でも何か目星はついてるんですか? あ、そういえばここに可愛い後輩ちゃんが」
俺「うーんそうだな、幼馴染にアプローチかけてみるか!」
後輩♀「……」
幼馴染♀「あ、こんちはー俺君。そういえば俺君と会うのは久し振りかなぁ。俺君のお母さんとは先週会ったばっかりなんだけどね」
俺「それでさ、ちょっと話があるんだけどさ……」
幼馴染♀「ん? なに?」
俺(……とは言ったものの、俺は女の子を口説いたことはない……)
俺(いきなり切り出すのもなんだし何か取っ掛かりになるものは……たくさんあるじゃないか! そうだ、幼馴染との思い出を話題にしてそこから告白だ!)
俺「いやこの前風呂入ってたらさ、そういえば昔は幼馴染と一緒に入ってたなーってこと思い出してさ」
幼馴染♀「は?」
幼馴染♀「え、えっ、は? 熱くなった? どういう意味?」
俺「結構覚えてるもんだよな。今でもはっきり覚えてるよ」
幼馴染♀「はぁ? な、なにを?」
俺「何って……まぁそりゃ全部かな」
幼馴染♀「ぜ、ぜぜ、全部って……!」
俺「なんか思い出してたら色んなものが込み上げてきてさぁ……立ち上がって思いっきり(深呼吸)したらさ、すげぇすっきりした。なんていうかそういう気持ちのいい仲なんだよな、幼馴染って」
幼馴染♀「はっ!? お、俺君、何を……!」
俺「んで幼馴染に今会ってそのことをまた思い出してさ」
幼馴染♀「ど……」
俺「ん?」
幼馴染♀「何処見てるのよ、ヘンタイ!」ドゴォ
後輩♀「あーあ、漫画みたいにはやっぱりいかないんですねー。それとも先輩の甲斐性がないからですか?」ニヤニヤ
俺「なぁに、めげてても始まらない! 次だ次!」
後輩♀「先輩のその前向きさは何処から来るんですか? ところで、次はやっぱりわた……」
俺「同級生に当たってみるかな!」
後輩♀「……」
同級生「な、なにかな……」
俺(前は下手に前置きを長くして失敗してしまったんだよな……よし、今回は単刀直入に言ってみるか!)
俺「好きだ、付き合って貰えませんか?」
同級生「ええっ」
俺「あっ、だめ?」
同級生♀「だめっていうか……」
俺「なんだか煮え切らない反応だね」
同級生♀「俺君って野球部君と友達だよね……?」
俺「うん、まぁそうだけど。小学校の頃野球やってたから、その縁でね」
同級生♀「それで、俺君って無個性な顔じゃない?」
俺「まぁそういわれてみるとそうかもしれない」
同級生♀「それでその、絡ませる相手に丁度いいっていうか……大体誰とでも合うんだけど、やっぱり野球部君が一番いいっていうか……」
俺「はぁ(つまり野球部君のことが好きなのかな?)」
同級生♀「それでやっぱりこういうのって直接手を出すのは如何なものかって言うか、とにかく……応援してるね」
俺「そっか。振ったけどエールをくれるなんて、同級生さんは優しいな。ありがとう」
後輩♀「いや、それは……」
俺「なんだか元気が湧いてきたよ」
後輩♀「それで元気湧かなくていいって言うか、そもそも先輩ずっとやたらと元気じゃないですか」
俺「よーし、じゃあその有り余った元気を有効活用するかな! じゃあ次は……」
後輩♀「そうですね、やっぱり近いところに目を向けてみるって大事じゃないですか? ほら、たとえば」
俺「妹だ!」
後輩♀「……」
妹「んー、お兄、なんか用?」
俺「お前って彼氏いる?」
妹「……セクハラだよ、それ」
俺「まぁまぁ。この兄にこっそり教えてくれよ」
妹「なにそれ……いないけど」
俺「そうか、よかった」
妹「えー、よかったってどゆこと?」
俺「よし、本題に入るぞ。妹よ、俺と付き合おう」
妹「えぇ?」
妹「えっ……お兄、正気?」
俺「あぁ。今まで恋愛なんてめんどくせーみたいな雰囲気出してたけど、実は興味津々だったし、彼女も欲しかったんだ」
妹「いや、そうじゃなくて。だからって妹を彼女にしようっていう精神を疑ってるんだけど」
俺「大丈夫だ、安心してくれ。実は俺とお前は血が繋がってないんだ」
妹「えっ?」
俺「お前は知らなかったかもしれないが……実は俺、母さんが昔遊んでて出来た子供でな」
妹「私じゃなくてお兄の方の血が繋がってないんだ……」
妹「いやぁ、血が繋がってなくても家族と付き合うのはさすがに……」
俺「あ、そう」
妹「っていうか改元を前にして告りまくってる人と付き合うなんてヤだよ」
俺「確かに」
後輩♀「まさか本当に行くとは思いませんでしたよ。というか幼馴染同級生と来て次が妹って、先輩の周囲の女性少なすぎじゃないですか?」
俺「まぁ、それで彼女出来なかったってわけだな」
後輩♀「それ以外にも問題がありそうな気がしますけど……じゃあ次はどうするんです? さすがに、そろそろ……声をかける人は限られてきますよね?」チラッチラッ
俺「そうだな、じゃあ母さんにアタックしてみよう」
後輩♀「え?」
母親「……何も言わなくていいわよ」
俺「えっ!? もしかして、母さん……?」
母親「これを持っていきなさい」スッ
俺「母さん、これは……! クーポン券?」
母親「お父さん行きつけの風俗のクーポン券よ。これで童貞捨ててきなさい」
俺「……」
後輩♀「先輩の家庭環境って問題ありません?」
俺「それにしても、さすがに弱ったなぁ……母さんもダメだとは」
後輩♀「もう考えるまでもなく勝算はなかったと思いますけど……」
俺「いや、でもまだ諦めないぞ。頑張れば何かしら希望はあるけど、諦めたら全部終わりだからな」
後輩♀「でも、もう相手なんてほぼ残ってないですよね? ということは? つまり?」
俺「ようし、人生初ナンパだ!」
後輩♀「……」
俺「ダメだった! ってまだ俺言ってなかったんだけど」
後輩♀「いやまぁ、分かりますよ。先輩ってそもそもモテないですし、口説くの下手ですし」
俺「うーん、手厳しいなぁ」
後輩♀「それで、次はどうしますか?」
俺「そうだな……」
後輩♀「もう大体の選択肢には手を出しましたよね……じゃあそろそろ? いい加減? 満を持して?」
俺「うーん、万策尽きたな」
後輩♀「……」
俺「……」
後輩♀「……はぁ、しょうがないですね」
俺「え、まだ明日が平成最後の日だし、明日は結婚相談所に行ってみようかなって思ってたんだけど」
後輩♀「いや、彼女が欲しいならマッチングアプリとかあるじゃないですか。飛ばし過ぎですよ。というか流石に1日でカップル成立は無理です」
俺「そうかなぁ。でもやってみなくちゃ、分からない」
後輩♀「その謎の根性は何処から来るんですか……とにかく、もう先輩は足掻かないで下さい」
俺「えぇ」
後輩♀「いいから明日は黙って駅前に来てください。分かりましたか?」
俺「うーん、でもなんで?」
後輩♀「ふふふ……そうですね、後輩ちゃんから平成最後のプレゼント、ってところですかね」
俺「なるほど、分かったような分からないような。まぁいいよ。6時だね、うん。オッケー」
後輩♀「開口一番言うセリフはこれで決まりです。『先輩、平成が終わるまでの間、私が彼女になってあげますよ』」
後輩♀「いやぁ、先輩の面食らう顔が楽しみです!」
後輩♀「ぶっちゃけあまり意識されてないみたいですから……そこからの6時間で徹底的に先輩を落とします!」
後輩♀「明日は総力戦ですね。私の持てる武器全てを使って先輩を射止めます!」
後輩♀「そして、令和になったらこう言うんです……『先輩が望むなら、令和でも彼女でいてあげてもいいですよ?』」
後輩♀「そうしたら夜景の中でキス! くうーっ!」
後輩♀「うーん、完璧な作戦ですね……これでもう先輩は落としたも同然ですね……ぐふふ」
後輩♀「おっと、そろそろ寝ましょうか。寝不足になってしまったら目も当てられませんし……明日が楽しみです」
後輩♀「すー、はー、すー、はー……」
後輩♀「……身だしなみのチェックはばっちりです。段取りも頭に入ってる……うん、大丈夫ですね」
後輩♀「ようし、あとは行くだけ……出陣です!」テクテク
俺「……」
後輩♀「あ、もう先輩いる。まだ15分前なのに。でも逆に丁度いいですね、こっちからいきなり声かけて驚かしちゃおっと」スタスタ
俺「……」
後輩♀「せーんぱい! これから平成が終わ……」
野球部♂「あっ、おい俺、後輩ちゃん来てるぞ」
後輩♀「えっ!?」
後輩♀「えっ、あっ……あ、先輩、どうも」
俺「よし、それじゃあまずは何処か入るか? それともなんだっけ、何かあるんだっけ?」
後輩♀「あ、いや……それは今はいいんですけど……」
俺「うん」
後輩♀「なんで野球部さんがここにいるんですか?」
俺「あぁ、それか。それはな……」
野球部♂「いやさ、今日って平成最後の日だろ?」
後輩♀「……はい」
野球部♂「それでさ……今日くらいは俺と一緒にいたいな、って……」
後輩♀「……」
俺「大丈夫さ! 折角の改元のお祭りムードだ、人数が多いに越したことはないさ!」
後輩♀「……」
野球部♂「いや、でも……やっぱりいきなり来る形になってさ、迷惑じゃねえかって……」
俺「そんなことない!」
野球部♂「!」
俺「俺は野球部が来てくれて嬉しいぞ! 感謝の言葉を述べたい!」
野球部♂「俺……」
後輩♀「……」
俺「後輩も喜んでるしな!」
後輩♀「は?」
野球部♂「なぁ、俺……」
俺「ん、どうした?」
野球部♂「お前はもう野球をやめちまったけど、俺たち……令和になっても友達だよな?」
俺「あぁ、勿論! 友達だ!」
野球部♂「……!」
俺「ズッ友だ!」
野球部♂「あぁ、ズッ友だ!」
後輩♀「……」
野球部♂「あぁ、ありがとう」
俺「またうちに風呂入りに来いよ。背中流し合いっこしようぜ」
野球部♂「いや、でもあまり頻繁に行くのも……」
俺「遠慮すんなよ。俺たち、ズッ友だろ?」
野球部♂「あぁ……ズッ友だ!」
俺「おう! ん? どうした、後輩なんかさっきからやけに無口だな。身体の調子でも……」
後輩♀「せんぱいの……」
俺「ん?」
後輩♀「先輩のおたんこなすーっ!」ドゴォ
END
元スレ
後輩♀「先輩結局平成の内に彼女出来なかったんですか? かわいそ~」俺「じゃあ今から作ってやるよ!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556634710/
後輩♀「先輩結局平成の内に彼女出来なかったんですか? かわいそ~」俺「じゃあ今から作ってやるよ!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556634710/
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コメント一覧 (12)
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- 2019年05月01日 18:37
- >>2
水面斬りかますぞコラ
-
- 2019年05月01日 18:38
- >>2
自分に食らわせてどうするんだよ
-
- 2019年06月11日 01:29
- >>2で草
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- 2019年05月01日 19:00
- 千代に八千代に同定だよ
-
- 2019年05月01日 19:35
- 同級生ちゃんはちゃんと見てたんだなあwww
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- 2019年05月02日 00:15
- このご時世におたんこ茄子とは
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- 2019年05月02日 03:03
- いろはすっぽいww
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- 2019年05月02日 07:33
- 母親が遊んでようが父親が遊んでようが血は繋がってるんですが……
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- 2019年05月02日 11:20
- >>8
妹は父親の連れ子なのかもしれない
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- 2019年05月03日 01:38
- 女って人間以下の玩具の癖にたとえ上司でも男性に対して上から目線だな。そろそろその蛆の湧いた脳みそで女は男性に生かされてる生き物だと理解して欲しい。所詮女は社会に出たら貧乏人で男性に寄生しないとすぐ死ぬからな
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- 2019年05月03日 13:37
- >>10
おっ、どうしたどうした?