【けもフレ】キュルル「よし、出来た……!」 レッサーパンダ「これって……?」 サーバル「なにこれなにこれー!」
カラカル「遊び道具……には見えないわね」
バーベル「」
サーバル「なんか、この長い棒の先にこのまんまるをはめれるね。おっもーい!」
キュルル「う、うーん。ボクにもこれがなんなのか、よく分からないよ」
ガサガサ
??「おッ、なんだなんだ……こんなところにトレーニング器具があるじゃねぇか!」
??「いやぁ、竹林を迷ってたら思わぬ発見マッチョねぇ!」
キュルル「!」
トレーナー「おまけにパワーラックとバーベルもあるじゃねぇか。
こいつぁ、至れり尽くせりだぜ!」
キュルル「だ、誰!?」
トレーナー「俺達は旅のトレーニーだ」
マッチョ「よく分からない島に流れ着いたと思ったら、トレーニング器具があるなんて僥倖マッチョ!」ムキムキムキッ
カラカル「な、なによコイツら!」
サーバル「すっごーい! あなたはガタイMAXなフレンズなんだね!」
カラカル「そ、そうね!」
レッサーパンダ「は、はい!」
ガシッ!!
キュルル「ひいいっ!」
トレーナー「待ちねィ!」
マッチョ「このトレーニング器具達を組み立てたということは……さては君たちもトレーニーマッチョね!?」
キュルル「ち、違います!」
マッチョ「照れなくていいマッチョよ!」
トレーナー「みんなでトレーニングといこうぜ!!」
カラカル「じょ、冗談じゃないわよ!」
レッサーパンダ「わだじだけは許してくだざい゛ぃ゛い゛い゛!」
ガシャーン!
マッチョ「ナイススクワット!!」
トレーナー「膝とつま先の向きは常に一致させろ。
特に、人間の膝は内側に曲がると簡単に怪我しちまうからな!」
マッチョ「スタンス幅を広げると、腿の内側にとくに効くマッチョよ!」
カラカル「キュ、キュルルぅ……」プルプル
サーバル「おっもしろーい!」プルプル
トレーナー「おッ、そこの猫の姉ちゃんは見所あるな! デッドリフト、楽しいかい?」
サーバル「うんっ! なにこれなにこれー!」ガシャーン!!
トレーナー「背中が丸まると負担が集中するからな!」
サーバル「わかったー!」プルプル
キュルル「ボ、ボクもう無理……!」
トレーナー「なに!? 無理は良くないな!」
マッチョ「無理は良くないマッチョねえ!」
キュルル「……」ホッ
マッチョ「じゃあ次は上半身を鍛えるマッチョよ、キュルルちゃん!」
キュルル「!?」
トレーナー『キュルルちゃん! 二の腕が床と平行になったときに前腕が床と直角になるのが基本の手幅だ!!』
キュルル「う、うぅ……う、うう」
キュルル「うわぁぁぁぁあああああ!!」ガバァ!
キュルル「はぁ……はぁ……夢の中にまで……」
カラカル「身体中が痛いわ……キュルル、アンタも起きたのね」
サーバル「……スピー」
カラカル「サーバルったら呑気に寝ちゃって。キュルル、アンタも眠れそうにない?」
キュルル「うん……」
カラカル「あのキンニクバカ二人はどこかに出掛けたわ。逃げるなら、今のうちよ!」
キュルル「う、うん……いたた……む、むりだ。足が筋肉痛で……」
カラカル「どんくさいわね!」ギスッ
ガシャーン!!
キュルル「ふぅっ……!」
マッチョ「キュルル、成長スピード早いマッチョねぇ!」
キュルル「……ありがとうございます、マッチョさん」
カラカル「なんやかんやでもう3ヶ月も竹林で止まってるわ……」
レッサーパンダ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!
無理ですぅ゛う゛う゛う゛う゛う゛!!」プルプル
ジャイアントパンダ「あと2レップぅ〜」プルプル
キュルル「……っ」キュルルルル
マッチョ「おッ、お腹空いたマッチョか?」
トレーナー「みんな、プロテイン入りジャパリまん貰ってきたぞ」
サーバル「わぁーい!」
マッチョ「食事も大事なトレーニングマッチョ」
トレーナー「ほれ、キュルルちゃん、カラカル。
プロテインとマルトデキストリンとクレアチンを混ぜたドリンクだ」
カラカル「うぷっ……不味いじゃない!」
キュルル「うう……」
マッチョ「食べてどんどんデカくなるマッチョよ〜!」
トレーナー「明日もガンガン追い込むからな!」
カラカル「ひいいっ!」
マッチョ「今日は鶏胸肉マッチョか。低カロリー高タンパクマッチョね」
トレーナー「鶏肉は水分が多いが、それでも100グラムで20グラムほどタンパク質が摂れるぞ」
マッチョ「皮の部分はカロリーが多めだから、減量してる方は注意するマッチョよ」
トレーナー「さて、この胸肉……薄切りにして、酒とパパインなどプロテアーゼ……つまりタンパク質用の酵素につける!」
マッチョ「塩コショウで下味もつけマッチョ!」
トレーナー「臭みをもっと落としたいという方は、塩をまぶして放置してから表面を拭いたり、湯ぶりしたり色々方法はあるから試してみてくれ!」
トレーナー「続いて、この胸肉の薄切りに小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけて……」
ジュワッ…ジジジジジジジジ!!
トレーナー「いっきに揚げる!!」
マッチョ「美味しそうマッチョ!!」
カラカル「これが、リョウリ……?」
サーバル「すっごーい!!」
ワイワイガヤガヤ…!マルマルモリモリ!
カラカル「ふん、料理だけは褒めてあげるわ!」ガツガツ
サーバル「おーいしーい!」
レッサーパンダ「はふっ…はふっ」
ジャイアントパンダ「……」スヤァー
トレーナー「おかわりもあるぞ!」
ドォオオオン…グラグラ
サーバル「?」
キュルル「じ、地震……?」
マッチョ&トレーナー「……!」
トレーナー「どうやら、このジャパリパークという島……やはり近くに海底火山があるようだな」
マッチョ「そのようマッチョね。サンドスターにあてられて、強力なセルリアンが出ないか心配マッチョよ」
カラカル「(こ、こいつら……たまにいないかと思ったら、遊びに行ってるわけじゃないのね)」
マッチョ「……トレーナー」
トレーナー「……そうだな」
マッチョ「……これより、竹林ジムからマッチョ達は旅立つマーッチョ!」ムキムキムキッ
トレーナー「短い間だったが、世話になったぜ!」
ざわざわ……
レッサーパンダ「先生え゛え゛え゛え゛!」
サーバル「えー? なんでなんでー?」
マッチョ「お世話になったこの島に、少しでも恩返しがしたいマッチョ」
トレーナー「あぁ。何が出来るか分からないが、とりあえず各地をまわろうと思う」
キュルル「せ、先生たち……」
カラカル「……」
カラカル「……ふん、勝手にすればいいじゃない」
キュルル「カラカル!」
カラカル「あーあ、清々するわ! ほら、キュルル、サーバル、あたしたちも明日ここを出るわよ」
カラカル「……」
サーバル「カラカル……」
キュルル「……ここがうみべちほー、か」
カラカル「気を付けなさい、ここはなんでも、噂だと一々ご褒美と称してカツアゲしてくるフレンズがいるらしいわ」
カリフォルニアアシカ「あ、お客さんですよ!」ガシャーン!
バンドウイルカ「君達も筋トレするー!?」プルプル
キュルル「あ、あれ?」
カラカル「あいつらよ! 気を付けて!」
サーバル「わーい! ベントオーバーロウするするー!」タッタッタ
カラカル「サーバル!」
キュルル「ボ、ボクも……」プルプル
バンドウイルカ「君もおいでよ!」
カラカル「は、はぁ? あたしは、別に……」ウズウズ
カリフォルニアアシカ「遠慮なさらずに」
カラカル「べ、別にあたしは……筋トレのことなんて全然好きじゃないんだからね!」
カラカル「ただ、なんとなく……そう、なんとなくよ。
キュルルとサーバルがどうしてもしたいなら……付き合うわ!」
サーバル「筋トレ楽しかったねー」
カリフォルニアアシカ「あ、お待ちください」
カラカル「な、なによ。まさかご褒美とか言い出すんじゃ……」
カリフォルニアアシカ「さっきベンチするときに補助してもらったお礼です。このジャパリプロテインをどうぞ!」
バンドウイルカ「わたしもジャパリEAAあげる! 一緒に飲も!」
カラカル「な、なんか噂と違う……」
カリフォルニアアシカ「噂というのは何か分かりませんが……確かに、私達はあの二人との出会いで変わったのかもしれません」
バンドウイルカ「あの人達は言ってたもんね。
『困ったときにそっと手を差し伸べて補助してあげられる、それが真のトレーニーマッチョよ!』って!」
キュルル「!」
ヒョウ「おいイリエワニぃ、中々大腿四頭筋キレとるやないか」
イリエワニ「ふん、アンタこそ三角筋デカくなってきたじゃないのさ」
チーター「やっぱりスプリント能力を上げるには大内転筋や大臀筋も重要よね。
プロングホーン、ワイドスタンスでフルスクワットするから補助しなさい!」
プロングホーン「あぁ、あとで私も頼むな」ピトッ
チーター「もちろんよ!」ニコッ
ロードランナー「へん、ダンベルがないからバーベルのプレートで上腕二頭筋を鍛えちゃいけないなんてルールはなかったぜぇ」
プリンセス「オッケー(筋トレの)準備はいい?」
イワビー「ロックに(ベータアラニンとカフェインを)キメるぜー!」
コウテイ「(ダンベルフライしまくれば)いつか空も飛べるよー!」
イエイヌ「オオセンザンコウさん、今日はどこですか?」
センちゃん「今日はまず背中からですね」
アルマー「私は胸ー。でもよかったの? あの人間放っといて」
イエイヌ「いいんです。……トレーニーは、どこにいようと仲間なんですから。
こうやって、バーベルを握ってるとき……あの二人もトレーニングしてますから」ニコッ
イエイヌ「筋トレという概念……それこそが私の帰るべきおうちだったんです!」
キュルル「(そして、気付けばボクも――)」
キュルル「ふんっ!」ガシャーン
リョコウバト「キュ、キュルルさん? 何をやっているんですか?」
キュルル「ハーフデッドですよ」ニコッ!
キュルル「……そこに隠れてないで、カラカルもどうだい?」
??「……ふん」
サッ
カラカル「バレてたとはね。やるじゃない」
キュルル「カラカル」ムキムキムキッ
カラカル「出会ったときはヒヨッコだったのに、ずいぶんバルクでかくなったじゃない」
キュルル「カラカルこそ」
カラカル「はぁ? どういう意味よ?」
カラカル「!」
キュルル「君の服の下に隠れたワガママボディは激しく自己主張している」
カラカル「!!」
キュルル「本当はさ、竹林を出たあとも……こっそり鍛えてたんだろ?」
カラカル「な、なにを根拠に!」
カラカル「な!」
キュルル「上腕二頭、三頭筋」
カラカル「なな!」
キュルル「それに、スカートから覗く外側広筋と中間広筋のカット」
カラカル「ななな!」
キュルル「こっそり鍛えて……いたんだろ、カラカル。
隠さなくたっていいんだ。自分のままで……! ありのままで……!」
カラカル「ち……」
カラカル「違うわよ!」
キュルル「カラカル……」
カラカル「あ、あたしは筋トレなんか全然好きじゃないんだから!」
おまけに、勝手にどこかにいなくなるし!」
カラカル「あの筋トレバカ二人に出会ってから、ロクなことがないわ!」
カラカル「あたしは清々してるのよ! あのバカ二人から離れてからね!」
カラカル「だ、誰が……誰が、筋トレなんか……っ!」ジワァ
キュルル「カラカル……?」
カラカル「ふんっ、もう知らない!」タタタッ
キュルル「カラカル!!」
ロードランナー「早く! このホテル、もうすぐ沈んじゃうって!」
ガラガラガラ…!!
アムールトラ「……」
キュルル「!」
サーバル「キュルルちゃん! ビーストの子が!」ムキムキムキッ
キュルル「あぁ、分かってる――」
ムキムキムキッ
キュルル「――もちろん、助けにいくさ!!」タッ!!
ガシッ!!
アムールトラ「!?」
キュルル「間一髪、か……!」
サーバル「なんとか瓦礫を受け止められたね!」
キュルル「で、でも長くはもたないよ……!」プルプル
サーバル「たしかにねー!」プルプル
ヒョウ「ア、アンタらなにしとるんや!」
メガネカイマン「あなた達が助けようとしてるのは、危険なビーストですよ!?」
アリツカゲラ「危ないですよぉ!」
ヒョウ「え……?」
キュルル「黙りねィ!!」
キュルル「ビーストだって、のけものには出来ないよ……!」
キュルル「このッ、ジャパリパークに息づくッ……仲間(フレンズ)でしょうがッ!」
ヒョウ「キュ、キュルル……」
ガクン……!
キュルル「くっ……でも……そろそろ限界……!」
??「まったく、キュルルもサーバルも、案外頼りないのね!」
ガシッ!!
キュルル「!」
サーバル「カラカル……!」
カラカル「――そんなパワーでビーストを救おうだなんて、片腹筋肉痛だわ!」ニコッ
カラカル「う、うるさいうるさいうるさーい!」
カラカル「あたしはただ、筋トレになりそうだから駆けつけただけなんだからね! 勘違いしないでよね!」プイッ
サーバル「で、でもさすがに3人だけじゃ」
ガシッ!
ガシッ! ガシッ! ガシッ!
ヒョウ「アンタらだけに任せてられんわぁ!」
チーター「私の強靭な下半身でこのくらいの瓦礫どかしてみせるわ!」
ロードランナー「へんッ、ビーストを見捨てないといけないなんてルールなかったぜぇ」
イエイヌ「キュルルさんたちだけに良いカッコさせませんよぉ」ニコッ
プリンセス「オッケー準備はいい?」
イワビー「ロックをどけるぜー!」
ガシッ! ガシッガシッガシッガシ!
キュルル「み、みんな……!」
カラカル「パークのみんなが……!」
キュルル「待ってて……! いま、君を助ける!!」
ザバァン!!
船型セルリアン「――」
カラカル「で、デカイのが来たわよ!!」
オオミミギツネ「あ、あいつです! アイツが私のホテルを……!」
船型セルリアン「――」ズォオオオ……!
キュルル「くっ……! みんなデカい岩を持ち上げて、身動きがとれないのに、このままじゃ……!」
キュルル「う、うぅ……」グッ
キュルル「――マッチョさん! トレーナーさぁん!!」
キュルル「!?」
カラカル「そ、空からジムが……降ってきた!?」
??「――君達の熱い想い、確かにこの大胸筋に届いたマッチョよ」
??「あぁ、トレーニングフレンズには指一本触れさせないぜ」
マッチョ「この心筋に懸けてな」
トレーナー「待たせたな、兄弟」
キュルル「あ、あぁ……マッチョさん……トレーナーさん……」
カラカル「お、遅いのよぉ!」
マッチョ「謝っチョ」ペコリ
インストラクター「まったく、バカ二人は相変わらず変な騒動に広頚筋突っ込んでんのね!」
筋肉幼女「かけっこのトレーニングを早めに切り上げて、駆けつけてきたよ!」
筋肉幼女の相棒「目の付け所がトレーニーだな!」
\マッチョさん!/ \トレーナーさん!/ \ビーストを守ろうぜ/ \ジャパリパークを幸せにしない男は、挨拶できない男と一緒ですよ/
キュルル「お、大勢のトレーニーさん達が……!」
カラカル「うぅ……マッチョさんたちぃ……!」
マッチョ「ここはマッチョたちに任せな三角筋!」
カラカル「で、でも相手は巨大なセルリアンなのよ!
フレンズのあたしたちでさえ勝てるかどうか……!」
トレーナー「ハッ、あのデカブツがどうしたって?」
カラカル「だ、だから! ただのヒトのアンタたちの勝てる相手じゃ――」
マッチョ「黙ッチョねィ!」
トレーナー「勝てる勝てないじゃない、戦うか戦わないかさ」
マッチョ「それに、カラカル……君は一つ、勘違いをしてるマッチョ」
カラカル「え……?」
マッチョ「……人間は決して弱くはない」
カラカル「!」
マッチョ「確かに、虎やライオンには勝てないマッチョ……!
弱く、儚い、吹けば飛ぶような存在マッチョ」
マッチョ「けど、唯一、自分を意識的に鍛え上げ……そして、一秒前の自分を超えていくッ」
マッチョ「それが出来るのが、人間マッチョ!!」
マッチョ「漸進性の原則ッ」
トレーナー「そうさ、俺達はいつだってッ」
マッチョ「前へ、前へ、前へ進むマッチョ
!
負荷が足りなくなったら、どんどん加重していきマッチョ!」
トレーナー「100日でも1000日でも続けたらッ」
マッチョ「セルリアンなんて――」
パッカーン!!!!!!!
マッチョ「――なんてことないマッチョよ!」
カラカル「う、うそ……!」
トレーナー「あいたた……さすがに、生身じゃ堪えるぜ!」
キュルル「当たり前ですよ! サンドスターの恩恵も受けられない身体だし……」
博士「それでセルリアンを倒すなんて、メチャクチャなのです」
助手「まったく、ヒトという生き物は、まだ謎が多いのです」
マッチョ「いやぁ、みんな無事で良かった良かったマッチョ!」
かばんさん「良かった……」
マッチョ「と思いきや、あと一仕事残ってマッチョねぇ」
かばんさん「?」
サーバル「あ……う……」バタンキュー
カラカル「サ、サーバル!? ちょっとマッチョさん! なにしたのよ!
アンタが力んだ途端、サーバルが……」
サーバルちゃん「うみゃ……わたし……あれ?」
カラカル「サーバル!? なんか雰囲気が……! 顔付きも変わって……」
サーバルちゃん「あれ? かばんちゃん……?」
かばんさん「!」
かばんさん「サ、サーバル……」ジワァ
かばんさん「ほ、本当にサーバル、ちゃん……なの?」
かばんさん「一番最初に会ったときにしたお話覚えてる……?」ポロポロ
サーバルちゃん「うん、うん……忘れるわけないよっ」
サーバルちゃん「かばんちゃんが……わたしに……言ったんだよ?」
サーバルちゃん「食べないでください」ポロポロ
かばんさん「〜〜〜〜〜っっ!」
かばんちゃん「食べないよぉ!」
ダキッ!
サーバルちゃん「かばんちゃん……私もだよ!」
博士「こ、これは……」
助手「いったいどういう……」
トレーナー「サーバルの脳内には、一番大切な思い出であるかばんちゃんとの記憶が残っていたみたいだな」
トレーナー「記憶、それは言っちまえば、脳内の電気信号だ。身も蓋もない言い方だけどな」
トレーナー「マッチョは自身の筋肉を震わせ、全身の筋肉に走る電気信号……つまり生体電気をサーバルにぶつけ、自身の筋肉で調整した。昔のサーバルちゃんに戻したんだ。
大切な記憶を思い出させて……な」
助手「そんなことが……!」
博士「いや、確かに……理論上、可能なのです……! あくまで理論上はですが……!」
トレーナー「ハンッ、確かにな!」
キュルル「マッチョさん、トレーナーさん……行ってしまうんですね」
トレーナー「ナハハ、分かってしまうか」
マッチョ「キュルルちゃん、そんな悲しい顔しちゃダメマッチョ」
マッチョ「これからは、君が新しいジャパリパークを担うマッチョよ」
マッチョ「この世には悪意や理不尽があるかもしれ内側広筋……けど、トレーニーは鍛えて、壁を乗り越えることが出来マッチョ!」
マッチョ「――そして、ここにいるフレンズはみんな、それが出来るトレーニーマッチョよ!」
キュルル「マッチョ、さん……!」
\マッチョさん!/ \行かないで!/
トレーナー「あぁ、だが、別れは辛いことじゃない……トレーニーに別れは付き物だ。
俺達だって、毎回旅路の中で悲しい別れを繰り返してきた……そんなときに出会ったんだ」
トレーナー「――マイプロテインと!」
トレーナー「マイプロテインはイギリス発のスポーツ系サプリメーカーだ!」
マッチョ「トレーニーに嬉しいサプリメントを、各種お手頃価格で取り揃えておりマッチョ!
毎月ゾロ目の日にはお得なセールも行われていマッチョよ!」
トレーナー「そんなマイプロテインはなんと、初回注文に限り、お得な割引コードが使えるのだ!
通常のセールのコードと併用できるぜ!」
マッチョ「これは使うしかないマッチョー!」
トレーナー「初回割引コードはJ42R-R1だ!
500円も割り引かれるぞ! これは買うしかないぜ!!」
マッチョ「紹介制度で、そのコードを使ってもらえたら、マッチョたちもポイントが貰えてサプリ買えるマッチョもんね!」
トレーナー「それは言わない約束だ!!」
カラカル「結局それが目的じゃない!」ギスッ
トレーナー「いやあそこ日本語対応してないし……まぁ、いい。帰ろうぜ!」
マッチョ「そうマッチョねぇ!」
ゴゴゴゴゴゴ……!
キュルル「マッチョさん達がジムに入って……エアロバイクを漕ぎ始めたらジムが浮いた!!」
コウテイ「そ、空を飛ぶジムだと……」
ゴゴゴゴゴゴ…バシュン!!
キュルル「あっという間に、空の彼方へ消えてっちゃった……」
カラカル「まったく、なんだったのかしら……悲しむ暇もくれないのね」
キュルル「……カラカル」
カラカル「ふん、えぇそうよ!」
カラカル「……あたし、トレーニングが大好き!
そして、トレーニングを教えてくれたあの二人や、トレーニング仲間のアンタも、みんなも!」
キュルル「カラカル……」
カラカル「なんとなく、分かるわ」
キュルル「カラカルも? うん、なんかいつかまた、どこかでヒョッコリ会える気がするんだ。
どこかのジムで」
キュルル「そう、トレーニングを続けてたら――」
――――――――――――――
――――――――――――
――――――――――
ガシャーン!!
キュルル「ふうっ……! 今日のメニューはあとインクラインベンチだけか」
カラカル「精が出るわね」
キュルル「さて、今日もお客さんいっぱいだね」
サーバルちゃん「そうだねー。ね、かばんちゃん!」
かばんちゃん「うん。あ、備品のお手入れしますね」
サーバルちゃん「わたしもやるー!」
プルプル…!
キュルル「(そして、ボクだって!)」
ガシャーン!
キュルル「(いつか、きっとまた、出会えることを信じて!
その日まで――)」
\こんにちはー!/ \今日も鍛えにきたよー/
キュルル「――よーし、今日もみんなでトレーニングだ!」ニッコリ
デリヘル嬢「ハァー……仕事だる。適当に終わらせて帰るか」
近所の幼女「かけっこ早くなりたい!」男「オーケー!トレーニングといこうぜ!」
元スレ
キュルル「よし、出来た……!」 レッサーパンダ「これって……?」 サーバル「なにこれなにこれー!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556107043/
キュルル「よし、出来た……!」 レッサーパンダ「これって……?」 サーバル「なにこれなにこれー!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1556107043/
「SS」カテゴリのおすすめ
- モバP「四面楚歌と遊び人」
- 雪歩「萩原ムキぽ17歳です!プロテインが大好きです!」
- 衛宮士郎「何やってるんだセイバー」
- 産婦人科「おめでたですね!」 胎児ワイ「何がおめでたやねん!!」
- オーク「女騎士警報!!女騎士警報!!」カンカンカン
- 朝倉「キョン君が好き」
- ゆっこ「魔法少女!ゆっこマギカ!参上!なんつって」QB「」
- 達也「ポケモンをやろう」深雪「さすがはお兄様です!」
- 十時愛梨「炬燵へ潜ってぎゅうっとちゅうっと」
- 武内P「彼氏役?」
- 【艦これ】青葉「最近みなさんに恋人が出来たそうですよっ」
- 心「は?お見合い?」モバP「ん?」
- 兄「妹が増えた」
- 【モバマス】喜多見柚「Pサンが出張?」
- 双葉杏「れ、恋愛とか、興味、ないし……」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- P「アイドル達にマッサージをして疲れを取ってやろう」
- モバP「役作りの為に藍子のストッキングを破くぞ」
- 【牙狼】鋼牙「艦隊これくしょん…?」【艦これ】
- 橘ありす「缶コーヒーも飲めるけど」
- モバP「アニソンライブをやるぞ」奈緒「」
- ハルヒ「我が能力……『閉鎖空間-クローズドワールド-』!!!!」
- 醜男「ねんがんの 奴隷販売所 にきたぞ!」
- 千早「秘密特訓・・・・・・ですか?」
- 島村卯月「第2回!水曜日の346プロ!」
- 勇者「なんかあれだ」
- 雪ノ下「もしも由比ヶ浜さんが奉仕部に入部しなかったら……」
- 妹「さわんな!」
- モバP「……はぁ」
- 東方不敗project
- まどか「わたしの初恋のひと、ほむらちゃん」
コメント一覧 (15)
-
- 2019年04月25日 03:03
- これを本編にしろ(感動)
-
- 2019年04月25日 03:24
- キュルルって文字見るだけで不愉快だわ
-
- 2019年04月25日 04:11
- ギスッって効果音ほんと好き
-
- 2019年04月25日 04:23
- こうなって欲しくはないが
何故こうならなかったのかと思わせる
複雑な気分になる内容であった
-
- 2019年04月25日 06:19
- すごい…
本編と違ってなんていう伏線回収率だ…
これが…これがマッチョのチカラ…!!
-
- 2019年04月25日 07:12
- スレで貼られてたカ○ウタカがけもフレ2に出てくるやつもまとめてほしい
下ネタってわけでもないし
-
- 2019年04月25日 09:35
- >>6
他所で見たけど後半の描写がちょっと怪しい感じ
-
- 2019年04月26日 11:25
- >>9
ア○ルリレーやれたからアレぐらい全然大丈夫と思ったらそうでもないのか・・・
-
- 2019年04月25日 08:09
- 世界はフレンズ(友達)と筋肉で出来てるんだ!
-
- 2019年04月25日 08:36
- 体絞るんじゃなくて作ってる時期なら炭水化物もちゃんと摂れ。
-
- 2019年04月25日 12:19
- 本 編 で や れ
-
- 2019年04月25日 14:08
- 強引な理屈でサーバルの記憶取り戻すのほんと草
-
- 2019年05月28日 23:18
- これはいいキュルル
-
- 2019年05月29日 01:57
- くそつまらん
-
- 2019年07月25日 04:17
- >>14
で?