【モバマスSS】晶葉「猫のロボットを作るぞ!」雪美「手伝う、よ……」

1: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 00:43:03.64 ID:+6dIVjn00

雪美「猫のロボット……〇ラえもん……?」

晶葉「違う! リアルな猫を、ロボットに落とし込むんだ!」

雪美「リアルな、猫……ペットロボット……?」

晶葉「ああ! この、年号が変わろうという時代! 現代日本に求められているのは何か! それは、〇ラえもんのような、なんでもしてくれるロボットじゃなく……」

雪美「……猫のロボット……」

晶葉「いきなり結論に飛ぶんじゃない!」



2: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 00:44:48.92 ID:+6dIVjn00

雪美「……めんどくさい……」

晶葉「あーもう説明端折るぞ!」

雪美「私、説明、端折るの……得意……」


参考 『モバP「雪美が話の大事な部分を端折る」


晶葉「この現代日本、ストレス社会には、癒しが求められている! 多くの人が見るだけで癒されるもの、それは猫!」

雪美「猫といると……癒される……よね……」

晶葉「しかし! 現代人は多忙で、猫の世話もできない人も多い! そこで、今求められているのは、お世話のいらない猫!」

雪美「猫……お世話してる時が、一番……癒される……のに……」

晶葉「擬似的にお世話できるようにもする……名付けて、ネコロボだ!」

雪美「シンプルで、可愛いね……」



3: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 00:48:49.02 ID:+6dIVjn00

晶葉「だが、猫のロボットを作るには、猫について詳しくならなければならない」

雪美「うん……知らないもの、作れない……よね……」

晶葉「そこで、雪美とペロから猫について教えてもらいたい。猫とコミュニケーションをとれる唯一のアイドルだからな!」

雪美「いいよ……ペロも、いいよね……?」

ニャー

雪美「報酬は? ……だって……」

晶葉「ちゃおちゅ〇るでどうだ」

ニャー

雪美「よしきた、何すればいい? って……」

晶葉「お、ノリノリだな。じゃあまずは、仕草を作りたいから……毛づくろいあたりから見せてもらおうかな」



4: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 00:53:24.97 ID:+6dIVjn00

~~~~~~~~

晶葉「なるほど、首をこんな風に動かして……こんな順番で……」

雪美「……ちょっと……リアルになりすぎて……嫌……」

晶葉「しまった、不気味の谷に入ってしまったか!」

雪美「不気味の谷……?」

晶葉「中途半端に現実のものに似てると、途端に不気味になることだ。不気味の谷を越えるのは難しいから……ちょっとだけ似非にして……これでどうだ!」

雪美「……猫のロボット……可愛い……」

晶葉「よし。じゃあ次に、ペロにはこの動きを……って、寝ちゃってるか……」

雪美「ペロ、疲れたんだね……」

晶葉「まあ色々話を聞かせてもらったし、参考動画も撮らせてもらったから、大丈夫かな……雪美、本当にありがとう。ペロにもありがとうと伝えておいてくれ」

雪美「うん……ネコロボ、できたら……教えて……」



5: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 00:57:04.89 ID:+6dIVjn00

こうして、晶葉は一ヶ月間、徹夜をし続け、ネコロボを作り続けた。

仕草をロボットらしく愛らしい動きに落とし込み、

行動のアルゴリズムも、気まぐれな猫の性格をできるだけ反映させた。

スランプに陥りかけながらも、雪美と相談し、ペロに癒され、ロボ制作を続けることができた。

そして……



6: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 00:59:50.88 ID:+6dIVjn00

晶葉「雪美! できたぞ、ネコロボだ!!」

雪美「すごい……! 猫らしい……!」

晶葉「不気味ではない程度の、なめらかな動き! 猫らしい、気まぐれな行動! しかも、ロボットだからお世話も不要! 動力源も電気のみ!」

雪美「晶葉、天才……!」

晶葉「だろう!! 参考までに、この猫の動画と見比べてみろ!」

雪美「……動き方、猫、そっくりだね……」

晶葉「……………………はぁ…………」

雪美「……どうしたの……?」

晶葉「……まず、実はこいつ……燃費が非常に悪くてな……連続稼働時間は10分だ」

雪美「10分……短いね……」

晶葉「それに、撫で心地もロボットそのものになったし、近くにいるとファンの音がうるさいし、お世話する良さが出せなかった……」

雪美「それは……仕方ない……仕方ないよ……猫、やわらかすぎる……」

晶葉「で……観賞用になってしまって……途中から少しだけ考えて、すぐに頭から離すようにしてたんだが……」

雪美「…………?」



7: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 01:03:49.79 ID:+6dIVjn00

晶葉「……こいつより、猫の動画見てる方がいいじゃん……」


雪美「…………あっ…………」


晶葉「撫でたかったら猫カフェもあるし……車輪の再発明よりも滑稽だ……」

雪美「……ううん……晶葉……そんなこと、ない……よ……」

晶葉「慰めはいらないよ、雪美……」

雪美「本当……これ、必要な人……知ってる……」

晶葉「……それは本当か?」



8: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 01:07:46.28 ID:+6dIVjn00

――数時間後


留美「晶葉ちゃん……本当にこの子、貰ってもいいの……?」

晶葉「ああ、ぜひ可愛がってくれ」

留美「ありがとう、晶葉ちゃん……私、猫を飼うのが一生の夢だったの……でも、猫アレルギーだから……ううっ……飼える日が来ると思わなかったわ……アイドルになって良かった……」

雪美「アイドル、関係ない……」

留美「晶葉ちゃん、一生大切にするわね……」


その後、留美さんがネコロボの動画を上げ、一時期ブームになったのだった……


おしまい



9: ◆qTT9TbrQGQ 2019/04/19(金) 01:12:55.66 ID:+6dIVjn00

雪美は晶葉の工作をじっと見てそう。

もしよければ池袋晶葉と佐城雪美に投票お願いします。

HTML化依頼してきます。



元スレ
【モバマスSS】晶葉「猫のロボットを作るぞ!」雪美「手伝う、よ……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1555602183/
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         コメント一覧 (4)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年04月19日 14:30
          • まさしくわくわくさんみたいな人の為の発明
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年04月19日 20:56
          • 完成したらのあさんだったってオチじゃなくてよかった
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年04月20日 09:51
          • よかった、機械仕掛けの体にされる前川はいなかったんだな
            あとサイボーグペロちゃんになるかと思った
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年04月21日 11:33
          • ネコ型機械獣:《私はマシン・アイルロフィリア、今後ともよろしく。》

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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