【モバマス】美穂「乙女ゲームのお仕事ですか?」
\俺は中途半端な恋には興味ねえぞ。俺が欲しいってならそこはわかっといてくれ/
\おじさんが良いの?若いコちゃんの趣味ってよくわかんないけど…期待に応えなきゃね!/
美穂「…ゲームの宣伝ですか?」
P「ああ。いわゆる乙女ゲームの販促の仕事依頼がお前たちに来てね」
卯月「内容は…ゲーム紹介イベントでのミニステージですか!頑張ります!」
響子「でもなんでよりによって私たちに?こういうお仕事は男性アイドルの方が向いてるんじゃ…」
P「このゲームはどうも男性にもターゲットを当ててるらしくてね。女性はこういう情報はすぐに集めるだろうし男性の顧客層を広げる目的でお前たちに仕事が来たらしい」
美穂「へえー。男性にもこういうのって需要あるんですね」
P「一部の人だけだぞ、たぶん」
卯月「えっと、ステージの内容は」
P「簡単に言うとお前たちの誰かが男装して残りの2人をオトす茶番をやるんだ。ゲーム内容がゲーム内容だしそれに合わせた演技を頼むぞ」
響子「茶番って…」
美穂「男の人の役って誰がやるんですか?」
P「そりゃお前だ頼んだぞ美穂」
美穂「ええっ私!?」
響子「美穂ちゃん…うん、確かに私たちの中じゃ適任かも」
卯月「何より一番髪短いですもんね!お願いします!」
美穂「そんな理由で!?私にできるかなぁ…」
美穂「うーん…男役…うぅーん…」
卯月「美穂ちゃん、そんなに悩むことないですよ!」
響子「そうですよー。きっと台本とかは向こうが用意してくれますし、心配はないですって」
美穂「だけど…せっかくお仕事を任されたんだから、できるなら本気でやりたくて…」
卯月「じゃあ私、名案があります!美穂ちゃん、しばらく男の人になりきって生活したらどうですか?」
美穂「えっ?」
卯月「喋り方を男の子っぽくしてみるんです!少しずつ練習していけばきっと男の人に近づくことが出来ますよ!」
響子「あ、それいいかも!日頃から慣れておけば演技練習もスムーズにいくかもですし!」
卯月「決まりですね!今日から男の娘美穂ちゃん、誕生です!」
美穂「ちょ…えっ?えぇ~っ!?」
美穂「や、やぁウヅキ…キョウもゲンキそうだね…」ギクシャク
卯月「美穂ちゃん、まだ固いですよ!肩の力を抜きましょう!」
美穂「は、はい~~~っ!」
響子「美穂ちゃん!先生を連れてきました!この子を参考にしてください!」
飛鳥「誰が男の子だ!僕はそんなつもりでこういう口調になってるんじゃない!!」
美穂「飛鳥ちゃ…飛鳥の喋り方を真似だって?フッ、本人だったら否定するだろうけど僕はこの身体の主の欲望に逆らわずに君の人格を投影するよ…?」
飛鳥「クッ…僕はそんなこと言わないっ!!いじわる!!」
美穂「卯月ちゃん響子ちゃん!私、今日こそカッコよく決めるからね!」
響子「おおっ、美穂ちゃんがすっごいやる気出してる!」
卯月「頑張ってください!美穂ちゃん!」
夏樹「おーっす、来たぞー」
美玲「今日はウチたちの次のライブの打ち合わせだなッ!さっさと終わらせて遊びにでも行くぞッ!」
凛「こら美玲、仕事なんだからそんなこと言っちゃいけないでしょ」
美穂「そうだよ。俺たちはアイドルなんだから仕事はきっちりこなさないとな」キリッ
夏樹「…?」
美穂「う…どうした?俺の顔に何かついてるか…?」
夏樹「ぶわはははははは!!すまん!!あまりにも普段の美穂とかけ離れすぎて…!!」ゴロゴロ
美玲「ひーっ!ひーっ!!!ミホが…ミホが…『俺』なんて…!!」バンバン
凛「どうしたの美穂、イメチェン?それにしても…うふっ可笑しいね、可愛いよ美穂…っ」プルプル
美穂「うわあああああん!思い切って一人称も変えたのに皆が俺のこと笑うー!!」
卯月「くくっ…どうどう、美穂ちゃん」
響子「チャレンジ精神は凄いよ!でもやっぱり『俺』はないかなー…」
美穂「昨日、晴ちゃんから漫画借りて男の人の振る舞いについて勉強したんだ!だから今日こそ大丈夫!」
卯月「おお!美穂ちゃん頑張りました!」
響子「頑張って!美穂ちゃん!」
美穂「はいっ!さっそく使っていくからっ!」
比奈「おはよーございまーッス…ねむ…」ガチャ
由里子「おはーっす…ふあ…」ガチャ
美穂「オッス、オラ美穂!先生たちまた締め切りに追われてるのか~!ひゃあ~!」
響子「!?」
卯月「!?」
比奈「…??」
由里子「…新しい遊び?よくわからないけど面白そうだじぇ」
卯月「いやあの、違うんです…」
響子「美穂ちゃん、自分の在り方に迷走してて…」
美穂「そういうこった!オラ一体どうしちまったんだぁ!?」
比奈「?????」
由里子「よくわかんないけど仕事熱心でお姉さん嬉しいじぇ!」
【と、そんなこんなで…】
【あっという間に1週間が経過した。】
響子「美穂ちゃん…やっぱり無理はよくなかったよ…」
卯月「うん…言い出しっぺの私が言うのもなんですけど悪いコトしちゃいました…」
響子「まさかこんなに追い詰められるなんてね…ごめんなさい、美穂ちゃん…」
美穂「うえええん…男の子になりきるなんて無理だったよう…ぐすぐす…」
響子(うわぁ自信もすっかり折られちゃってる…本当にごめんなさい…)
卯月「ご、ごめんねー美穂ちゃん!ほら、お姉ちゃんが慰めてあげるから!」
響子「お姉ちゃんって…美穂ちゃんと卯月ちゃんって同い年くらいじゃなかったっけ…」
卯月「ま、まぁまぁ…ほら響子ちゃんも…」
響子「あ、うん…美穂ちゃん、ごめんね…」ヨシヨシ
美穂「うう…ぐすん」
卯月「あ、プロデューサーさん」
響子「これにはちょっとした訳があって…」
P「よくわからないけどとにかく今から前話した仕事についての打ち合わせあるからなー。いくぞー」
3人「よろしくお願いしまーす」
P「…という訳ではい、台本ね。頑張って」
卯月「わかりました!頑張ります!」
響子「…美穂ちゃん、大丈夫?」
美穂「うぅ…男の人役なんて無理だよぅ…けど頑張らなきゃ…男にならなきゃ…」ブツブツ
卯月(あっこれ本気でやばいやつかも…)
卯月「そうですよ!物は試しです!まずは台本を流してみましょう!」
P「そうだな。とりあえず衣装もいただいたしさっそく着てやって流れを掴むのもありかもな」
美穂「うぅ…まだできないよ絶対…嫌ですよぅ…」シュン
響子「ほらほら美穂ちゃん!更衣室行くよ!」
卯月「まずは1回!1回だけ!セリフを見れば役のヒントが見つかるかもですし!」
響子(とにかくまずは褒めて自信を取り戻させてあげなきゃ!!)
卯月(このままだと絶対にまずいです!とにかくネガティブをなんとかしないと!)
美穂「ううう…男の人男の人…」ブツブツブツブツ
卯月「美穂ちゃん!マニッシュなショートパンツにダラけたネクタイ!似合ってますよ!」
響子「うん!なんだか最近ませてきた弟のこと思い出してきちゃった!かわ…かっこいいですよ!」
P「おお、さすが響子だ。こんな短時間でもう台本を流し読みしたとは」
響子「へ?」
P「んじゃ、よーいアクション!!」
響子「…?」
美穂「できるかな…けどやらなきゃ…男の人男の人…」ビクビク
響子「んーと、『今日もお姉さんがせっかく仕事から帰って来たんだぞ!もっと喜びなさいっ♪』」
卯月(ん?あれ?私、なんか思ってた役と違う…?)
響子(お姉さん…?あれ?これってもしかして…)
美穂「うう…」
美穂「『お、おねえちゃん…あんまりボクを構っちゃやだよ…またクラスの子から変なウワサ建てられちゃうよ…』」オドオド
卯月響子「!!!???」ズギューン
卯月響子(まさかのおねショタぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?)
響子(それがこんな男の子みたいな恰好して、自信喪失した美穂ちゃんの上目遣いも完璧で…あっ、姉としての血が…!!)
美穂「『ボク、いつも失敗ばかりだし…おねえちゃんもボクと一緒にいてつまんないでしょ…』」
美穂「『…ボク、おねえちゃんのこと、優しいから好きなのに…おねえちゃんはいつもボクがつらくないようにしてくれるけど、ボクは何も…』」
卯月響子「!!!!!!!!」ドドギュウウーン!!!!!!!!
卯月「あーもー!!!!美穂君可愛いいいいっ!!!嫌だって言っても遊びに連れてっちゃいますよ!!!」グイグイ
響子「美穂君ちょっと上手くいかなかったからって落ち込まないのっ!!ほら今日はお姉ちゃんと一緒に1日中遊んで辛いコトは全部吹き飛ばしちゃお!!!」グイグイ
美穂「えっ!?そんなセリフ台本にはな…ちょっとぉぉぉ!?どこ行くのぉぉぉ!?」ズルズル
P「フ、さすがだな、PCS…」
P「『両親がおらず残された弟を育てそのまま母性を持て余すようになった2人の姉』と『臆病で自分に自信にもてない小学生男子』の役をすぐに理解しこなすとは…」
P「素晴らしい。このユニットを選んで正解だった」
P「…で、あいつらはどこに行ったんだ?」
卯月「しばらく美穂君の役を徹底しましょう!美穂君には色々と素質があります!」
響子「基本的には1人称はボク2人称はおねえちゃん!これ決定ね!!!」
美穂「えっえっ!?てか響子ちゃんなんだか口調ちょっと変わってない!?」
夏樹「おはよーございまーす…っておう美穂ー。俺ブームは終わったのかー?」ガチャ
美穂「あっ、夏樹…おねえちゃん!おはよー!」
夏樹「ぶふっ…おねっ…!?何言ってんだお前…!?」
美玲「おはよー…ってどうしたナツキ。なんか顔赤いぞー?」ガチャ
美穂「あっ、美玲おねえちゃんも!おはよっ!」
美玲「おねえッ…!?なんだオマエ!?ウチのことからかってんのか!?」
卯月(頑張り屋な美穂ちゃんからの「おねえちゃん」呼び…これの破壊力は凄まじいものがありますね!)
響子(本人がそれを理解してないのも…うん、美穂ちゃん罪な娘だよ!)
卯月(そうですね響子ちゃん!このまま美穂ちゃんをみんなの妹…いや、弟にしちゃいましょうか!)
【こうして、すっかりショタ要因にされてしまった美穂は…】
【週刊誌では美穂と他アイドルがデートらしき行為をしている姿が頻繁に盗撮され…】
【「美穂は他アイドル全員を攻略をしようとしている」との根も葉もない噂が流れたが】
【美穂以外は否定をしなかったという、少々異例の事態になったのはまた別のお話】
続きません。
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コメント一覧 (14)
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- 2019年03月09日 03:59
- ええやん、気に入ったわ
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- 2019年03月09日 04:31
- 冒頭でじろちゃんらしき人がいてびっくりした
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- 2019年03月09日 06:23
- ???「小日向美穂だぞ」
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- 2019年03月09日 09:24
- ?「うちら声優やぞ」
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- 2019年03月09日 09:36
- 響子には、美少女ゲームの仕事が来そう
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- 2019年03月09日 12:43
- >>5
みくと一緒の現場が多発してそう
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- 2019年03月09日 13:12
- >>8
その話はまずいですよ!
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- 2019年03月09日 16:23
- >>8
ゆずと泰葉もセットだな
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- 2019年03月10日 04:21
- >>11
泰葉にまだ声はないんだ。目を覚ませ
今年も総選挙の時期やぞ
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- 2019年03月09日 09:55
- なんかアルセウス混じってるんですけど…
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- 2019年03月09日 10:51
- ミホは二人に精通させられるわけか
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- 2019年03月09日 13:09
- 卯月はバットエンド好き
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- 2019年03月09日 18:05
- 美央とブッキングさせたら大変なことに
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- 2019年03月10日 00:33
- 小日向んがかな子がゆるい百合をするのかも思ったら違った…が、これはこれで良いものだ