【ゆるゆり】ちなつ「妄想夢枕?」
ちなつ「暇だなあ、テレビ見よ」ピッ
『七森直販の、ネットショッピング!』
ちなつ「ネットショッピングか、チャンネル変えようかな…」
『今、あなたに好きな人はいますか?』
ちなつ「好きな人!?」ビクッ
『思いを伝えたいけど、なかなかできない……そんなこと、ありますよね』
ちなつ「あるある!」
『そんなあなたにオススメなのが、この枕です!!』
ちなつ「枕?」
『この枕は、妄想夢枕。この枕で寝ると、レム睡眠の時に、枕の内部に内蔵されている電気信号発送機が特殊な信号を脳に発信し、あなたが望んだ夢を見ることができます!』
ちなつ「本当かしら?」
『この枕を使って寝れば、告白できなくても、夢の中で憧れの人とあーんなことや、こーんなこともできちゃいますよ~』
ちなつ「あーんなことやこーんなことを、結衣先輩と!?」ホワワ-ン
結衣『チィナトゥ、私は君がいないとおかしくなっちゃいそうなんだ!』
ちなつ『私もです、結衣先輩…』
結衣『チィナトゥ、こっちにおいで』
ちなつ『はい、先輩///』
_________________________
ちなつ「キャーーーーー!!結衣せんぱぁぁぁぁい!!」クネクネ
ちなつ「よし!買いね!!」スマホポチ-
ちなつ「よぉし!ついに届いたこの枕で寝れば」
ちなつ「グフフ…その先は、極楽浄土!」
ちなつ「じゃあおやすみなさーい。そして、夢の世界へ、行ってきマァァァァす!!」ガバッ
ともこ「ちなつ、あんなに騒いでどうしたのかしら?あ、いつものことか」
ちなつ「はっ!ここは……?あ、そうか。ここは枕が作った2つの意味での夢の世界!この枕で作った夢は、これが夢だと言う自覚もあるのね、なかなかハイテクじゃない」
??「チーナ姫、こんなところで何をしておられるのですか?」
ちなつ(チーナ姫)「あ、結衣先輩!王子のコスチュームなんて着ちゃって、似合ってますよ!!」フンス-
??「結衣先輩?姫、私はユーイ王子ですよ。もしかして、寝ぼけておいでですか?」
チーナ姫(ユーイ王子?……ああ!これは夢の中。設定もいろいろ現実と違ってるのね。もしかして、結衣先輩私のことチーナ姫って言ってたから、私たち王子と姫のだってことだから、婚約関係!?いやん、夢見たい!あ、夢か)
ユーイ王子「チーナ姫、もうすぐ結婚式が始まりますよ、急ぎましょう」ヒョイ
チーナ姫「え!?///」
チーナ姫(お、お姫様抱っこ!?顔から火が出ちゃいそう…///)
神父「あなたたちは、これからも愛し合うことを誓いますか」
ユーイ王子「誓います」
チーナ姫「ち、ち、誓います」モゴモゴ
チーナ姫(あ、あれ?うまく声が出ない…….なんでだろ?)
神父「では、誓いの口づけを」
ユーイ王子「はい」
チーナ姫「はい…」
チーナ姫(これで、夢の中とはいえついに結衣先輩とキスを…….)
??「ちょっと待ったーーーー!!」
ザワザワ
チーナ姫(なんなのよもぉ~!肝心な時に!)
??「チーナ姫と結婚するのは、この私だ!」
ユーイ王子「な、何を言っているのだ部外者め!」
チーナ姫「アカリンさん!」
チーナ姫(あ、あれ?口が勝手に、あとアカリンってもしかして!?)
アカリン「」キリッ
チーナ姫(やっぱりあかりちゃんだあああ)
アカリン「私は部外者ではない。チーナ姫と愛し合っているからね。」
ユーイ王子「な、何を言っているんだ。チーナ姫と愛し合っているのは今から結婚する私たちに決まっているだろう!」
チーナ姫(そうよそうよ)パクパク
チーナ姫(あれ!?口が開かない!?)
アカリン「今からやろうとしているのは政略結婚でしょ!美人の姫君を利用して、貴族からお金を釣り上げようという、姑息なね!」
ユーイ王子「な、何を言うか!」
ザワザワ
アカリン「これが証拠だ」ポチッ
ユーイ王子『おお、この女君はなんと美しいのだろう。』
側近『王子、そのお方をお気に入りに?』
ユーイ王子『あ、いや……すまない…』
側近『彼女の服装から察するに、彼女は農奴。姫君を迎え入れるのは……」
側近『……んっ?そうだ!』
ユーイ王子『どうした?』
側近『彼女の美貌は利用してしかるものだ。ぜひ姫君にむかえ入れよう。そして、彼女に色目を使わせて、貴族からお金を巻き上げるのだ。そうすれば、私たちはもっと財産を独占できるぞ!』
ユーイ王子『な、彼女をお金目当てで利用としようと』
側近『しかし、そうでもしなければ、あの身分では、姫君として迎え入れるのは、とてもできませんなぁ。バレたとき、なんと言われるか……勿論、そう言う目的でなければ、隠す協力はいたしませんよ』
ユーイ王子『ぐっ…』
プツッ
ザワザワ
チーナ姫「アカリン!」ダキッ
アカリン「チーナ姫、いや、ちなつちゃん」ダキッ
ちなつ「あ、あの人、とってもカッコよくて、イケメンだけど……怖かったの!だから、私は一生懸命姫を演じるしかなった」グスッ
アカリン「うんうん…」ナデナデ
ちなつ「やっぱり、私を「姫」じゃなくて、「ちなつ」としてみてくれる、アカリンがいい!!」
あかり「私もだよ、ちなつ」
ちなつ「あ、あかりちゃん///」ポッ
神父「あなたたちは、これからも愛し合うことを誓いますか?」
あかり「誓います」
ちなつ「誓います」
神父「では、口づけのキスを…」
あかり「はい…」スッ
ちなつ「はい…」スッ
ちなつ「はぁーはぁーはぁー!!」ガバッ
ちなつ「なんなのよあの夢ぇぇぇぇぇ!!」
ちなつ「途中から、言いたいこと言えなくなるし、変なこと勝手に言っちゃうし」
ちなつ「最後の方は、なんか意識飛んじゃって、本当の夢みたいになってたし!」
ちなつ「なにより、なぜか結衣先輩とじゃなくて、あかりちゃんと結ばれちゃってるし!!」
ちなつ「これじゃあ、私があかりちゃんのこと好きみたいじゃない!!!///」
ちなつ「えぇっと、今何時?」
AM:2:00
ちなつ「え!?まだ2時!?」
ちなつ「てことは、まだまだ寝れるわ!」
ちなつ「今度こそ、結衣先輩とイチャイチャしてみせる!」ガバッ
櫻子「ちょっと、ちなつちゃん!ちなつちゃん!」
ちなつ「う、う~ん、あれ?櫻子ちゃん?」
櫻子「ほらほら、部活遅れちゃうよ、はやく行こ!」
ちなつ「部活?櫻子ちゃんは生徒会じゃ」
櫻子「何言ってるのーちなつちゃん、私生徒会入ってないよ。私たちテニス一筋じゃぁん」
ちなつ(あ、そうか!これは夢の中。今回は、櫻子ちゃんとテニス部の設定なのね。)
ちなつ「あぁ、そうだったね、じゃあ行こうか」
櫻子「うん!」
櫻子「くぅ~、ランニング疲れた~」ハアハア
ちなつ「ほんとほんと、辛すぎ」ハアハア
ちなつ(疲れる感じとか、ふくらはぎがパンパンになるのまでリアル……本当無駄なところが高性能なのね)
杉浦部長「みんな集合ー!」
部員たち「はーい!」
ちなつ(杉浦先輩が部長なのね)
杉浦部長「今日はこの後、みんな先輩と後輩でペアと組んで練習します。組む相手は昨日教えたわよね?じゃあ、始め!」パン
櫻子「はぁ~、私おヒマ夫人とペアなんだよね~厳しいからやだなぁ」
櫻子「ちなつちゃんはいいなあ。憧れの先輩とできるんだもんね。」
ちなつ「憧れの先輩!?」ズイッ
櫻子「え!?う、うん」
ちなつ(てことは、結衣先輩とペア……!キャーー!結衣先輩とテニス!いつもぐうたらばっかりだから、なんか新鮮!)クネクネ
櫻子「くねくねしちゃってぇ、本当にその先輩が好きなんだねぇ」
ちなつ「もちのろん!」
櫻子「あ、夫人が呼んでる!後でね、櫻子ちゃん!」
ちなつ「うん、後でね!」
おヒマ夫人「大室さん、よろしく」
櫻子「は、はい///」
ちなつ「何よ、顔赤らめちゃって、本当はその先輩好きなんじゃない。てあれ?」
おヒマ夫人「あなた、真面目に走ってました?」
櫻子「走ってましたよぉ~」プクゥ
ちなつ「やっぱり向日葵ちゃんだ!全く、私の夢の中でもこの2人は安定なのね」
ちなつ「あ、あれは……結衣先輩!?」
ちなつ「結衣せんぱぁぁぁぁい!!今行きまぁぁぁぁぁぁぁぁす!!」シュタタタタタ
ちなつ「お待たせしました!」
結衣「あれ、ちなつちゃん?どうしたの?」
ちなつ「え?私は結衣先輩とペアじゃ?」
結衣「え、違うはずだけど?私は、あ、見つけた!りせちゃん、こんなところに…」
りせ「……」
結衣「よし、りせちゃん、一緒に練習しようか」
りせ「……」コクッ
結衣「じゃあ、ちなつちゃん、そういうことだから……」フリフリ
ちなつ「は、はい…」
ちなつ(さっきの向日葵ちゃんと櫻子ちゃんといい、年齢もランダムなのね……で、私と組むのは…)
ちなつ「やっぱり」
あかり「えへへ」ニコッ
ちなつ(あかりちゃんだぁぁぁぁぁ)ガ-ン
ちなつ「や、やりましょう、あかりちゃ…じゃなくてあかり先輩」
ちなつ(はあ、なんであかりちゃんとなんかと)
あかり「いっくよー!はい!」ビュン
ちなつ「え、はや!…え、えい!」パコン
ちなつ(あれ、返せた。まあ、夢だしね。)
ちなつ(本当に、なんでまたあかりちゃんと……いやいや、まだよチーナ!ここからどんでん返しで、結衣先輩と結ばれるのよ!)キャ-
あかり「ちなつちゃん、危ない!」
ちなつ「へ?」
ちなつ「ぐえっ」バゴッ
ズサッ
あかり「ちなつちゃん!」タッタッタッ
ちなつ「いったー…」ジワッ
あかり「あ!さっき転んだから膝にすり傷が……もぅ、ちなつちゃんダメだよ!テニスでよそ見しちゃ!命の危険だってあるんだよ!」
ちなつ「い、命の危険だって大げさな」
あかり「」ギロッ
ちなつ「ひっ」
ちなつ(あかりちゃんに睨まれると、すんごい怖い!!いつも笑顔だからかな…)
あかり「もしも頭に当たったら、打ち所によっては、大変なことになるんだよ!」
ちなつ「は、はい…」
あかり「念のために、保健室へ行こう」ヒョイ
ちなつ「え、お姫様抱っこ!?///」
ちなつ(ってなんで私の顔赤くなってんの!?)
あかり「よし、消毒も完了!これで大丈夫だよ、ちなつちゃん」ニコッ
ちなつ「あかり先輩…私のために…///」
あかり「えへへ、困った時はお互い様だよぉ」
ちなつ「あ、あかり先輩、あの…」
ちなつ(また自分の制御が効かなくなってる!どうして…)
あかり「なにかな?」
ちなつ「わ、私、あかり先輩のことが…」
ちなつ(これってもしかして…)
ちなつ「好きなんです!!」
ちなつ(なんで告白なんかしてるのよぉ!あかりちゃんは鈍感だから、そんなのわかるはずないじゃない!!)
あかり「ちなつちゃん…あかりも、大好きだよ!!」
ちなつ「先輩…」ダキッ
あかり「え?」
ちなつ「私は、先輩を、ひとりの女性として好きなんです!……………愛してるんですぅ!!だから、つ、付き合って…」ジワッ
ちなつ「う、うぇっ、うわーーーん!!」
あかり「ちょ、ちなつちゃん?」アタフタ
ちなつ「……うっ、ぐすっ…」
あかり「落ち着いた…?」
ちなつ「う、うん…落ち着いた」
あかり「それで…返事だけど…」
ちなつ「……」
あかり「あ、あかりでよければ…///」
ちなつ「嘘よ!」
あかり「えっ?」
ちなつ「あかりちゃんのことだもん!どうせ私を振ったら可愛そうだからって言ったんでしょ…」グスッ
あかり「……」
あかり「違うよ!!!」
ちなつ「えっ…」
あかり「あかりは、ちなつちゃんだけを特別に思ってるんだよ」
あかり「ちなつちゃんっていつも物事を決めつけて、暴走するよね。」
あかり「そういうところ、いつも大好きなんだけど……今の決めつけは好きじゃないな」
ちなつ「えっ…?」
あかり「だって自分を信じてないじゃん!どうせ無理だって!肝心なところでヘタれるちなつちゃんは、あまり好きじゃないな」
あかり「なんか、ちなつちゃんらしくない」
ちなつ「あかりちゃん…」
あかり「そういうことを言えるのは、ちなつちゃんだけだよ」
ちなつ「……」
あかり「あかり、ちなつちゃんを笑顔を見ると、心がキュンってするんだよね。いつも頑張ってるちなつちゃんを見ると、心がときめくんだ」
あかり「それも、ちなつちゃんだけだよ」
あかり「それって、恋だよね」ギュ
ちなつ「あかりちゃん…///」
あかり「私は、ちなつちゃんのことを愛しています!付き合ってください!」
ちなつ「あかりちゃん……はい、私でよければ!///」
あかり「ちなつちゃん、こっちにおいで」
ちなつ「うん…///」ダキッ
あかり「ちなつちゃん…!」
ちなつ「あかりちゃん…!」
ちなつ(ほんと、夢みたい…)
・
・
・
ちなつ「グフフ、あかりちゃ~ん……ムニャムニャ」
ともこ「ちょっとちなつ!何時だと思ってるの?」
ちなつ「う、う~ん…いい夢だったのに…えっ…やば!もうこんな時間!?」
ともこ「遅刻しても知らないわよ!」
・
・
・
ちなつ「行ってきまーす!」
母「ちょっと、朝ごはんは!」
ちなつ「いい!」バタン
母「もう!」
ちなつ(伝えなきゃ、この思い…!)
・
・
・
あかり「どうしたのちなつちゃん?こんなところで話って?」
ちなつ「私、あかりちゃんに伝えたいことがあるの」
あかり「……?」
ちなつ「私、あかりちゃんのことが…」
終わり
これで終わりです。
ありがとうございました。
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- モバP「確保・収容・保護?」
- ていとくがこわれるはなし
コメント一覧 (2)
-
- 2019年02月24日 14:43
- これが睡眠学習っていうやつですね
と思うと軽くホラー