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【ぼく勉】 真冬 「自習監督の桐須です」 理珠 「…………」

690:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:02:44 ID:seYST57A

………………3-D教室 共通科目授業

真冬 「と、いうことで、体調不良の先生に代わって自習の監督を私が務めます」

ドーーーン

真冬 「好きな教科の好きな勉強をして構わないと言われています」

真冬 「各自、自習だからといって手を抜かず、受験に向けてがんばりなさい。以上よ」

男子1 (よ、よりによって “氷の女王” 桐須先生かよ……)

女子1 (眠るどころかまどろむことも許されない雰囲気……)

男子2 (最悪だ……)

理珠 「………………」

理珠 (よりによって桐須先生ですか……)

理珠 (まぁ、自習監督なら関係ないですね。私は私の勉強をするだけです)

理珠 (それにしても……)

シーーーーーン

理珠 (……水を打ったような静けさ、とはまさにこのことではないでしょうか)

真冬 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!



691:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:03:26 ID:seYST57A

理珠 (桐須先生が教卓についているだけで、すごい効果です。これは集中できそうですね)

理珠 (ちょうどいいタイミングです。今日成幸さんに教えてもらう予定だった範囲を先に仕上げて……)

理珠 (成幸さんを驚かせてあげましょう!)

理珠 「………………」 ガリガリガリガリ……

理珠 (ふふ……) フンスフンス (成幸さん、きっと喜んでくれますね!)

真冬 (……ふむ。緒方さんが開いている参考書は現国かしら。熱心に勉強しているようね)

真冬 (まったく。唯我くんが希望を与えるから、ああやってがんばってしまうのよ)


―――― 『でも俺は…… 「できない」 ことに本気で立ち向かっている奴らを』

―――― 『「できないからやめろ」 なんて見捨てるくらいなら 胸張って一緒に後悔する道を選びます』

―――― 『先生が 「才能」 の味方なら 俺は 「できない」 奴の味方ですから』


真冬 (……まぁ、あそこまでの信念を持っているのなら私はもう何も言うべきではない)

真冬 (……否。そもそも、私には何も言う権利もないというべきね)

真冬 (私は、緒方さんと古橋さんの教育係を放棄したも同然の身なのだから……)



692:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:04:01 ID:seYST57A

………………

真冬 「………………」

真冬 (……暇。自習監督をやるのはいいのだけれど、まったくもって暇だわ)

真冬 (仕事を持ってくるのも自習監督として適切とは思えないし、かといってボーッとしているのも無為だわ)

男子1 「……んー、ここってどうやって解くんだっけな……」

真冬 「……あら、わからないところでもあるのかしら?」

男子1 「あっ……き、桐須先生」 ビクッ 「そんな……大したことじゃ……」

真冬 「せっかくの自習時間だわ。分からないところは、自習監督に聞くのも手だと思うけれど」

男子1 「いや、でも、これ数学ですよ? 先生は世界史の先生じゃ……」

真冬 「当然。たとえどんな教科の内容であれ、高校レベルの問題が解けないはずないでしょう」

真冬 「……なるほど。連立合同式の証明ね。これは一工夫必要だけど、それさえ分かれば帰納法で証明できるわね」

真冬 「互いに素である条件に合致する場合、この連立合同式がどうなるのかを考えてみたらどうかしら」

真冬 「そうすれば、証明の道筋が立てられるはずよ」

男子1 「……あっ、なんかわかりそうな気がします! ちょっと考えてみます!」

真冬 「ええ。がんばって」



693:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:04:34 ID:seYST57A

女子2 (す、すごい……)

女子1 (さすが氷の女王! 数学まで完ぺきなんて……!)

男子2 (お、俺も教わっちゃおうかな……)

男子2 「すみません、桐須先生! 俺も教えてもらいたいところが……」

女子1 「あ! その次あたし、お願いします!」

女子2 「その後で私に教えてください!」

真冬 「わかったわ。順番に回っていくから待っていなさい」

理珠 「………………」 (……まぁ、さすがといったところでしょうか)

理珠 (私には関係のないことです。私は私の勉強に集中するだけです)

理珠 (さっさとこの評論問題を解いてしまいましょう。ん……?)

 『~近畿の一部地域では、翻車魚を御御御付けの具材として用いることがある。また~』

理珠 「なっ……」

理珠 (なんですかこの漢字は……!?)

理珠 (ほんしゃぎょ……? みみみづけ……? これは一体……)



694:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:05:34 ID:seYST57A

理珠 (漢字から推察するに、おそらく “ほんしゃぎょ” は魚の種類でしょう)

理珠 (そして、“みみみづけ” はなんらかの料理と考えられます)

理珠 (そこだけわかれば、別段この漢字の読み方が分からなくても、問題を解くことはでき――)


 『傍線部の漢字を答えなさい』

 『翻車魚           』

 『御御御付け         』


理珠 (――ないじゃないですかこれではーーー!!)

ガクッ

理珠 (……今は自習時間とはいえ授業中。しかも相手は桐須先生です)

理珠 (スマホを出したら怒られるでしょうし、この問題はもう諦めるしかないですね……)

理珠 「うぅ……」



695:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:06:16 ID:seYST57A

………………

真冬 「――……と、いったところね。これでわかったかしら?」

女子2 「はい! ありがとうございます! よくわかりました!」

真冬 (ふぅ。まぁ、教卓で暇しているよりははるかにマシね)

真冬 (私に教えられる程度の内容で助かったわ)

真冬 「ん……?」

理珠 「うぅ……」

真冬 (緒方さん? さっきまでまじめに勉強していたのに、肩を落としているわね)

真冬 (ひょっとして何か分からない問題でもあったのかしら)

真冬 「………………」


―――― 『そんなことで本当に文系受験するつもり?』

―――― 『言われるまでもありません!』


真冬 (……どうせ私が行ったところで、彼女を不快にさせてしまうだけだわ)

真冬 (私は彼女の望む進路を否定して、教育係を投げ出した、いわば敵のようなものなのだから)



696:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:06:58 ID:seYST57A

理珠 「………………」 ズーン

理珠 (情けないです……)

理珠 (漢字のひとつやふたつだけで、問題が進まなくなってしまうことが、本当に……)

理珠 (私は本当に文系受験なんてできるのでしょうか。勉強は進んでいるのでしょうか)

理珠 (一歩進んで、二歩下がっているような気がします……)

ズズズーン

真冬 「………………」

真冬 (……承前。然りとて、あれを放っておくこともできないかしらね)

真冬 「……緒方さん?」

理珠 「……!?」

理珠 (桐須先生……?)

理珠 「……何かご用ですか?」

真冬 「いえ、用というほどのものではないのだけれど、」

真冬 「もし勉強で困っているのなら、力になるわよ?」

理珠 「へ……?」



697:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:07:38 ID:seYST57A

理珠 「あ……えっと……」

理珠 「この漢字の読み方が分からなくて……」

ハッ

理珠 (や、やってしまいました! 漢字程度で困っていることを知ったら、この先生のことです……!)


―――― 真冬 『あらあら、文系受験を目指されている緒方さん? こんな漢字も分からないの?』

―――― 真冬 『失笑。冗談も大概にした方がいいと思うわよ?』


理珠 (きっとこんな風に、こちらの心を抉りにくるに決まって……――)


真冬 「―――― “マンボウ” と “おみおつけ” よ」


理珠 「えっ……?」

真冬 「だから、“マンボウ” と “おみおつけ” よ。おみおつけはお味噌汁のことね」



698:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:08:15 ID:seYST57A

理珠 「あっ……」 (メモをしておかなければ……) カリカリカリ……

真冬 「まぁ、これは初見ならば読めなくても仕方ないわね。雑学程度に覚えておくといいと思うわ」

真冬 「それにしても、この漢字の読みを答えさせるって、かなりいやらしい問題ね」

真冬 「……他に分からないことはある?」

理珠 「い、いえ、今のところはないです」

真冬 「そう。今後何か分からないことがあれば、気軽に言いなさい」

理珠 「は……はい。ありがとうございます」

理珠 (……なぜ、そんなことを言ってくれるのでしょうか)

理珠 (だって、桐須先生、あなたは……)


―――― 『笑止千万 あきらめなさい』


理珠 (そういう人だった、はずなのに……)



699:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:09:02 ID:seYST57A

カサカサカサ……

女子1 「……?」 ハッ 「ご、ごきぶり!?」

真冬 「……!?」

女子2 「きゃー! ほんとにゴキブリいる!」

男子1 「うお、びっくりした!」

ザワザワザワ……

真冬 「し、静かに! 騒ぐようなことではないわ!」

真冬 (ど、どうしたらいいかしら。って、私がなんとかするしかないわよね……)

真冬 (私が、どうにか……)

カサカサカサカサカサカサ……

真冬 「ヒッ……」 (で、できるわけないわ!!)

女子1 「ちょっと男子! 誰かなんとかしてよ!」

男子1 「あー、俺無理だわ。虫とか苦手なんだよ」

男子2 「俺も。生き物コロすのはちょっと……」

女子2 「あーん、もう! ヘタレー!」



700:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:09:37 ID:seYST57A

真冬 「………………」

キッ

真冬 (ここは、学校! 私は、教員! 情けないことを言っている場合ではないわね)

真冬 (いらないプリント類をまとめて丸めて……)

真冬 (これで、叩くだけ。それだけで終わるのよ、真冬)

真冬 「みっ……みんな、大丈夫よ。虫一匹くらい、私が退治するから」

理珠 (あれ、桐須先生、たしか……)


―――― 『少し……意外でした 先生……虫が苦手だったんですね』


理珠 (虫が苦手なはずですよね……?)

真冬 「大丈夫。大丈夫、だから……」 ガタガタブルブル

理珠 (……やっぱり。やせ我慢してるじゃないですか)



701:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:10:20 ID:seYST57A

理珠 「………………」


―――― 『まぁ、これは初見ならば読めなくても仕方ないわね。雑学程度に覚えておくといいと思うわ』

―――― 『そう。今後何か分からないことがあれば、気軽に言いなさい』


理珠 (……仕方、ありませんね) クスッ

真冬 「………………」

カサカサカサカサカサカサ……

真冬 「ひっ……」 (怖い怖い怖い……でも、生徒の前で醜態を晒すわけには……――)

――――パシッ

真冬 「へ……?」

理珠 「すみません、先生。この丸めたプリント借ります」

理珠 「太郎さん一名ご来店です!」

バシッッッ!!!

理珠 「……ゴキブリ一匹程度、桐須先生の手を煩わせるまでもありません」

女子1&2 ((緒方さんカッコイイ……!!!))



702:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:11:19 ID:seYST57A

理珠 「どなたか、ホウキとちりとりを持ってきてください」

男子1 「あ……じゃあ俺、持ってくるよ」

男子2 「あ、俺も行くよ」

真冬 「あ……では、私は職員室から消毒用のスプレーと拭くものを持ってくるわね」

理珠 「お願いします」

真冬 「………………」

トトトトト……

真冬 (……私のことなんて、好きではないでしょうに)



―――― 『すみません、先生。この丸めたプリント借ります』

―――― 『……ゴキブリ一匹程度、桐須先生の手を煩わせるまでもありません』


真冬 (まるで、私のことを庇うように、ゴキブリを退治して……)

真冬 (あまつさえ、私が虫が苦手だということを、周囲に悟られないように気遣っているようですらあった……)



703:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:11:55 ID:seYST57A

真冬 (なぜ、そんなことをしてくれたの、緒方さん……)

真冬 (あなたは、私のことなんて、好きではないはずなのに)


―――― 『尋問のようなマネはすぐやめてください!』

―――― 『言われるまでもありません!』


真冬 (……それに、彼女にとっては、恐らく苦痛に感じるようなこともたくさん言ったわ)


―――― 『どうしたって人には 向き不向きはあるものよ 緒方さん』

―――― 『そんなことで本当に文系受験するつもり?』

―――― 『笑止千万 あきらめなさい』


真冬 (後悔はしていない。今だって、緒方さんには、できれば理系受験をしてもらいたいもの)

真冬 (でも……)

真冬 (……目標に向かって一生懸命がんばっている彼女に、また同じ事が言えるの?)

真冬 (私は……)



704:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:12:27 ID:seYST57A

………………放課後

理珠 「ふふふ、どうですか? 成幸さん!」

成幸 「おー、まさかこの範囲を、ひとりで放課後までに終わらせてくるとはな」

成幸 「すごいぞ、緒方。えらいえらい」

ナデナデナデ

理珠 「はうっ……///」

理珠 「こっ、子ども扱いしないでください!」

成幸 「ああ、ごめんごめん。嬉しくってさ」

成幸 「難しい漢字やいやらしい問題も多かったのに、よく解けてるじゃないか。すごいぞ」

理珠 「ま、まぁ、私が本気を出せば、こんなものでしょうか」

クスッ

理珠 「……でも、本当は一箇所、桐須先生に教えてもらったところがあるのですが」

成幸 「えっ!? 桐須先生に!?」

理珠 「? そんなに驚くようなことですか?」



705:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:13:01 ID:seYST57A

成幸 「いや、驚くことだろ……桐須先生も、一体どういう風の吹き回しだよ」

成幸 「そんなキャラじゃないだろうに……――」


真冬 「――――失礼。それは言いすぎではないかしら、唯我くん」


成幸 「のわっ……!?」

真冬 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

成幸 (き、急に出てきた……心臓が飛び出るかと思った……)

真冬 「緒方さん、まだ学校にいてくれてよかったわ。話があるの」

理珠 「私に話ですか……?」

成幸 「あっ……俺、席外した方がいいですか?」

真冬 「……いえ、唯我くんなら、いてもらって構わないわ」

真冬 「……緒方さん」

理珠 「? はい」

真冬 「……その……今日は、ありがとう」

理珠 「……?」



706:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:13:35 ID:seYST57A

理珠 「お礼を言われるようなことは何もないと思うのですが……」

真冬 「自習の時間、ゴキ――虫が出たとき、私の代わりに虫を退治してくれたでしょう?」

理珠 「ああ……」

成幸 (そんなことがあったのか……。虫嫌いの桐須先生からしたら地獄だろうな……)

真冬 「そのお礼よ。本当に助かったから……」

理珠 「なんだ、そんなことですか」

理珠 「先生が虫が苦手というのは知っていますから、当然のことをしたまでです」

理珠 「お礼を言われるようなことではないと思います」

真冬 「……いえ、私は教師だわ。ならば、生徒に頼るようなことはしてはいけないはずよ」

真冬 「また、情けない姿を見せてしまったわね。でも、あなたのおかげで、他の生徒に醜態を晒さなくて済んだわ」

真冬 「……だから、ありがとう」

理珠 (情けない姿……?)



707:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:14:08 ID:seYST57A

理珠 「………………」


―――― 『みっ……みんな、大丈夫よ。虫一匹くらい、私が退治するから』


理珠 「……情けなくなんて、ないと思いますよ?」

真冬 「え……?」

理珠 「だって先生は、私たちのために、苦手な虫をなんとかしようとがんばっていたんですよね?」

理珠 「それを情けないなんて思う人の方が情けないと思います」

真冬 「緒方さん……?」

理珠 「私は、苦手だと分かっていても、果敢に立ち向かった先生を、すごいと思いますよ?」

真冬 「っ……///」

真冬 「せ……生徒が教員を褒めるようなことを言うものではないわ」

理珠 「む……」 プクゥ (せっかく本心を言ってあげているのに、嫌味な人ですね!)

真冬 「………………」 プイッ 「でも……」

真冬 「……嬉しいわ。ありがとう」



708:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:21:25 ID:seYST57A

真冬 (私は……)


―――― 『昔ね…… そんな限られた大切な時間を 一時の感情で無意味な道に費やして 二度と戻れなくなった女がいたの』

―――― 『馬鹿な女よね』

―――― 『故に結論 教育者は生徒の感情の如何に依らず 才ある道に導くことに徹するべきなのよ』


真冬 (それを間違いだとは思わない。それが正しいと信じている。けど……)


―――― 『先生が 「才能」 の味方なら 俺は 「できない」 奴の味方ですから』

―――― 『私は、苦手だと分かっていても、果敢に立ち向かった先生を、すごいと思いますよ?』


真冬 (……ああ、そうね。私はもう、きっと、)


―――― 『「できない」 自分を認め 向き合えること』

―――― 『……それが 君の長所でしょう?』


真冬 (「できない」 人の 「苦手」 を、応援したいと、思ってしまっているのね……)



709:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:22:06 ID:seYST57A

真冬 「……緒方さん」

理珠 「?」

真冬 (立場上、私は決して、この子の進路を応援することはできない。それは、私の信念を揺るがすことになるから。だから……)

真冬 「……正直、私はあなたに今からでも進路選択を変更してほしいと思ってはいるけれど、」

真冬 「でも、その道しかないというのなら、がんばりなさい。応援はできないけれど、ね」

理珠 「へ……?」

真冬 「では、ふたりとも、さようなら。日が落ちるのも早くなってきたわ。勉強もほどほどにして、早めに帰りなさいね」

成幸 「あ、はい。さようなら、桐須先生」

真冬 (願わくは、あなたの進路に、幸多からんことを)

真冬 (私のように、後悔だらけの人生を、歩まないで済みますように)



710:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:22:50 ID:seYST57A

………………

理珠 「一体全体、桐須先生は何が言いたかったのでしょうか?」

理珠 「わけが分かりません。応援していないと言いながら、がんばりなさいとも言う……」

理珠 「私には、本当にわけが分かりません……」

成幸 「……まぁ、仕方ないよ。あの人も色々と面倒くさい人だからさ」

成幸 「ま、せっかくがんばりなさいのお言葉もいただいたわけだし、さっさと図書室行って勉強始めようぜ」

成幸 「今日の分がもう終わってるってことは、明日の分に取りかかれるってことだからな」

理珠 「はい。そうですね」 フンス 「放課後もがんばります!」

成幸 「おお、気合い入ってるな。俺もがんばらないとな」

理珠 「………………」

理珠 「がんばりなさい、ですか……」

理珠 「言われなくたって、」

クスッ

理珠 「もちろん、がんばりますよ、桐須先生」

おわり



711:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:23:34 ID:seYST57A

………………幕間1 「眠り姫」

真冬 「自習監督の桐須です。各自、受験に向けて自由に自習をしてください」

文乃 (わーい、自習だー! バリバリ勉強して、成幸くんを驚かせるぞー!)

………………十分後

文乃 (バリ……バリ……やって……おど、ろ……むにゃ……)

文乃 (あっ……ダメ、昨日夜遅くまで勉強したから、緊張感ないと、眠気に勝てな……むにゃむにゃ……)

文乃 「………………」

Zzzz……

真冬 「………………」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!!

真冬 「……本当にいい度胸ね、古橋さん?」



712:以下、名無しが深夜にお送りします 2019/02/23(土) 00:24:34 ID:seYST57A

………………幕間2 「それは」

文乃 「……ってことで、桐須先生に昼休みにめっちゃ怒られたよ」 ズーン

文乃 「やっぱりわたし、桐須先生に嫌われてるのかなぁ……」

成幸 「ああ……」

うるか 「うん……」

理珠 「まぁ……」

成幸&うるか&理珠 「「「それは単純に古橋(文乃)(文乃っち)が悪い(です)よ」」」

文乃 「わーん! そんなの分かってるよー!」

文乃 「だからってそんな3人で追い打ちかけなくたっていいでしょー!」

おわり



元スレ
【ぼく勉】成幸 「キスと呼べない何か」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1541592657/
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         コメント一覧 (1)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年02月23日 05:02
          • 最近のぼく勉SSラッシュ最高すぎる
            今回も面白かった

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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