【幽遊白書】戸愚呂(弟)「玄海は可愛いねェ」
飛影「……何のつもりだ」
蔵馬「皆、気をつけろ……物凄い妖気だ」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「肉体、霊力共に衰えたが……」
戸愚呂(弟)「……色気は増したねェ」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「誰だい、コイツに酒を飲ませたのは!?」
飛影「……ふん、くだらんな」
蔵馬「だが、普段のヤツよりも……強い!」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「どうだ、玄海」
戸愚呂(弟)「ちょいとばかり、オレの部屋に来ないか」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「バカな事を言うんじゃないよ!」
飛影「面白い! 今、ここでオレが相手をしてやる!」
蔵馬「待つんだ……飛影、桑原くん」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「オレの部屋のベッドは広くてね」
戸愚呂(弟)「存分に楽しめる……!」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「さっさと帰って一人で寝るんだね!」
飛影「ヤツとやり合うまたと無いチャンスだ、邪魔をするな」
蔵馬「いや……あれは、そういうのじゃない」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「つれないねェ」
戸愚呂(弟)「だが、オレが簡単に引き下がるとでも?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「さっさと帰れってんだよ、このウスラトンカチ!」
飛影「蔵馬、ハッキリと言ったらどうなんだ」
蔵馬「……すまないが、オレの口からは言えない」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「……それにしても、この部屋は暑いねェ」
戸愚呂(弟)「ちょいと空調がききすぎている」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「今、温度を下げる! 大人しく待ちな!」
飛影「おい、一体何が起こっている?」
蔵馬「……言いたくないな」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「もう遅い」
バサッ!
戸愚呂(弟)「ふううう……!」
戸愚呂(弟)「そこのハンガーを借りるね?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「止めたって、無駄なんだろうに!」
飛影「ヤツめ……まだこれだけ力を隠していたとは」
蔵馬「皆、一つ提案がある」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「立ったまま話すのも何だねェ」
戸愚呂(弟)「……よっこいしょ、と」
ぼすんっ!
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「勝手にソファーに座るんじゃないよ!」
飛影「なめやがって……どうやら、死にたいらしいな」
蔵馬「そんな事より、二時間位散歩に行かないか?」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「良いソファーだ」
戸愚呂(弟)「オレと、あともう一人座っても余裕だね」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「はん! あんたの隣になんて、死んでも座るもんかね!」
飛影「ソファーデスマッチか……良いだろう」
蔵馬「そうだ、桑原くん。飛影、全然違う」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「だったら、横にならせて貰うよ」
ごろんっ
戸愚呂(弟)「……さすがに、足がはみ出るねェ」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「いい加減にしな! ガキ共も居るんだよ!」
飛影「おい、オレとやれ」
蔵馬「桑原くんは鋭いな。飛影、ややこしくなるから静かに」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「関係ないね」
戸愚呂(弟)「どうした玄海……怖いのか?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「あんたにビビる程、落ちぶれちゃいないよ!」
飛影「……ちっ」
蔵馬「皆、早くここから逃げよう」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「お前の肉体はピークをとっくに過ぎている」
戸愚呂(弟)「そうだねェ……30%位か」
ぐ…ぐぐっ…!
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「慌てるんじゃないよ、バカタレ!」
飛影「バカが、よく見ろ。あの野郎、武器を隠し持っていやがった」
蔵馬「桑原くん、あれは血液だ。バカ、飛影、バカ」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「……焦らすねェ」
戸愚呂(弟)「何か準備が必要かい?」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「はん! あんたのそういう所は、昔から変わっちゃいないね!」
飛影「おい、蔵馬。今、オレの事をバカと言ったか?」
蔵馬「そんな事より、早くここから脱出しよう」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「そう簡単に変わらないさ」
戸愚呂(弟)「……来ないなら、こっちから行くぞ」
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「待てって言ってるのがわからないのかい!」
飛影「蔵馬、返答次第ではお前だろうと容赦しない」
蔵馬「話は後だ! 早く脱出を!」
幽助「おい、ばあさん!」
戸愚呂(弟)「そんなにギャラリーが気になるか?」
戸愚呂(弟)「……なら、話は簡単だ」
戸愚呂(弟)「見せつけてやろうじゃないか……!」ニヤァッ!
戸愚呂(弟)「ヒック!」
玄海「あたしにそんな趣味は無いって、何度言わせるんだい!」
飛影「蔵馬、オレはバカじゃない」
蔵馬「良いから、早く! 逃げるんだ!」
幽助「おい、ばあさん!」
幽助「負けんじゃねえぞ」
ばんっ!
玄海「当然だよ」
玄海「あたしゃ、こんなヤツに負けるつもりは無い」
戸愚呂(弟)「良いねェ、実に良い」
戸愚呂(弟)「……お前をくだくのは――」
戸愚呂(弟)「技を超える限りない力!!」
数時間後
桑原「うっ……!? な、なんでぇ、この臭いは!?」
飛影「蔵馬、説明しろ」
蔵馬「嫌だ、絶対に嫌だ」
幽助「おい、ばあさん!」
覆面「――勝負は引き分けだよ」
覆面「だが、ヤツの妖力は大分削った」
覆面「逆に、あたしは霊力をかなり補充出来たよ」
蔵馬「……」
飛影「ちっ! それにしても、何だこの臭いは」
蔵馬「飛影、それに関してはもう触れてくれるな」
幽助「おい、ばあさん!」
覆面「ああ、この覆面かい?」
覆面「ちょいとばかり、肌ツヤが良くなりすぎてね」
覆面「厄介事を避けるためさ」
蔵馬「……」
飛影「おい、お前はわかってるんだろう?」
蔵馬「わかりたくは無かったし、言いたくも無いな」
幽助「おい、ばあさん!」
覆面「だが……次の試合は厳しい」
覆面「ヤツとやり合ったのは久々で、体が悲鳴を上げてるよ」
覆面「主に腰が」
蔵馬「……」
飛影「……ふん」
蔵馬「とりあえず換気をしよう、一刻も早く」
幽助「おい、ばあさん!」
幽助「やるじゃねえか」
ばんっ!
覆面「幽助、お前はヤツみたいになるんじゃないよ」
蔵馬「……戸愚呂は、どこへ?」
覆面「逃げたのさ」
覆面「服もサングラスも、全部捨てて」
おわり
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (24)
-
- 2019年01月26日 15:18
- きっつ
-
- 2019年01月26日 15:44
- 若い玄海ならワンチャン
-
- 2019年01月26日 15:49
- めちゃくちゃ優しい人達が不意に見せた、優しさのせいだったりするんだろうねぇ
-
- 2019年01月26日 15:57
- そら蔵馬も一刻も早く逃げたくなりますわ
-
- 2019年01月26日 16:23
- 原作で若い玄海になったのって1回だけだっけ?
-
- 2019年01月26日 16:31
- ソファデスマッチワロタ
-
- 2019年01月26日 16:51
- ※5
あまりよく覚えてないけど
試合中覆面が取れたとき(まだ覆面の正体は不明)、幽助に力を伝承するとき、死々若丸戦
戸愚呂と戦ったときはどうだったっけな
多分覆面してる間は若返ってたと思われる
-
- 2019年01月26日 17:34
- 幽助の台詞酷すぎワラタ
-
- 2019年01月26日 17:40
- 2つどころか3つも丸をつけてだいぶ大人さ
-
- 2019年01月26日 18:12
- おい、ばあさん!
原作でも言ったことあったような、無かったような…
-
- 2019年01月26日 18:13
- おい、ばあさん!
-
- 2019年01月26日 18:19
- おい、管理人!
-
- 2019年01月26日 18:32
- 邪念樹プレイしてる兄者のことも忘れないで
-
- 2019年01月26日 19:07
- そういや酒勧められても
オレンジジュース頼む猛者だった
-
- 2019年01月26日 19:26
- 幽介と桑原なら不良だしエ□本くらい読んでるだろw
いや、堅物っぽい戸愚呂がばあさん相手におっぱじめるなんて思わないか
-
- 2019年01月26日 20:23
- 誰も突っ込んでないから気になるんだが、ばあさんの漢字は幻海じゃないのか?今は玄海が正しいのか?
-
- 2019年01月26日 23:50
- >>16
言われるまで気付かなかったわ
-
- 2019年01月26日 21:42
- 幽白SSなんて珍しいと思って読んだら草生え散らかしたわ。
-
- 2019年01月26日 22:04
- 脳内再生余裕
-
- 2019年01月26日 22:27
- 幽助の台詞に草
-
- 2019年01月27日 13:44
- 昨日アニメ全話一気観し終わった余韻ぶち壊しだよ!
ぼくは魔界整体師時雨ちゃん!!
-
- 2019年01月27日 23:06
- 幽白と言えば、当時幼稚園だった俺には
結界師の瑠架の恰好が刺激強すぎた思い出
-
- 2019年01月28日 00:58
- 酒よりオレンジジュースを所望する戸愚呂の姿はかえってより不気味だった
-
- 2019年01月28日 10:56
- そういや、戸愚呂がメイドカフェでオレンジジュース飲むSSあったね