神谷奈緒「おはようございまーす」【ドラマデレマス】
※もしデレマスがドラマでだったら?という独自設定(妄想)です。
※キャストは互いに役名で呼び合っています。
――――――
【休憩室(スタジオセット)】
荒木比奈(以下比奈)『あ、おはようございます』
神谷奈緒(以下奈緒)『あれ、他の皆は?』
比奈『まだっスね』
奈緒『よいしょっと。比奈さんだけって珍しいですね』
比奈『いやーはっは。自分はコレでして』
奈緒『コレって……あー、漫画の原稿ですか』
奈緒『あっ、お邪魔しちゃいました?』
比奈『いえいえ。そろそろ休憩しようと思ってたんで』
奈緒『なら良かった。なんか淹れますよ。お茶?コーヒー?』
比奈『んー、コーヒーで』
奈緒『砂糖とミルクは』
比奈『ありありで』
奈緒『はーい』
比奈『ありがとうございます。あ゛ー、手を止めたら疲れが一気に……』
奈緒『やっぱり漫画描くのって体力使うんですか?』
比奈『それもそうなんスけど、昨日ちょっと……』
奈緒『何かあったんですか?』
比奈『大人組と飲みまして』
奈緒『……面子は?』
比奈『早苗さん、瑞樹さん、心さん』
奈緒『うわぁ……』
奈緒『へー意外……って思ったけど、普段からそういう気配りは出来る人達でしたね』
比奈『そうなんスよ。飲んではしゃぐより、はしゃぐついでに飲む人達っスから。昨日も、次の日仕事だって知ってるから早目に解散してくれましたし』
奈緒『それなら最初から誘わないでくれた方が』
比奈『それを言っちゃあお終いっスよ』
奈緒『今日午後からですし。あたしも早目に来ましたし』
比奈『奈緒ちゃんはなんで早めに?』
奈緒『あー……比奈さんなら大丈夫か。これですよ』
比奈『これは!今日発売のラブコメアニメのブルーレイ第1巻!』
奈緒『そう!開店待ちして買ったんです!』
比奈『開店凸っスか!?』
奈緒『仕事帰りに買おうもんなら加蓮に滅茶苦茶弄られますから』
比奈『あー……』
奈緒『そうなんですよ!まぁリアルタイムは逃しちゃったんですけど』
比奈『じゃあ録画勢っスか?』
奈緒『いや、その……知り合いに勧められて』
比奈『いきなり円盤っスか!?思い切り良いっスね』
奈緒『まぁ……はい』
比奈『……?』
奈緒『イベントかぁ……行ってみたいんですけどね』
比奈『おや?てっきり奈緒ちゃんなら行ってるかと思ったんスけど』
奈緒『いやその、なんていうか、一応芸能人だし……』
比奈『最近はお忍びも多いっスよ?』
奈緒『分かってるんですけど、今一歩、勇気っていうか……』
奈緒『慣らす?』
比奈『っス。自分のサークルが今度参加するのがあるんスけど、そこまで規模も大きくないし、なんだったらウチのサークルメンバーとして参加しても大丈夫っスよ』
奈緒『いや、そこまでしてもらうワケには』
比奈『むしろ売り子として手伝って下さいお願いします』
奈緒『それが本音かオイ!』
比奈『おー……これが奈緒ちゃんの生ツッコミ』
奈緒『え?あっ!』
比奈『いやいやいーんスよ無理して敬語使わなくて。自分こんななんで』
奈緒『いえ!年上だし歴だって!』
比奈『この仕事じゃ同じ最初期組じゃあないっスかー』
奈緒『でも……』
比奈『んー……実を言うとっスねぇ。自分、奈緒ちゃんには敬語使って欲しくないんスよね』
奈緒『え?』
奈緒『オタク仲間?』
比奈『そっス。勿論、他のメンバーもオタク趣味は理解してくれてますけどね?こう……同じジャンルで深い所まで語れる相手ってやっぱり限られるんスよ。由里子ちゃんとかは微妙に畑違いですし』
奈緒『あー……』
比奈『この前なんて春奈ちゃんに登場人物全員眼鏡キャラのアニメを見せたらストーリーそっちのけで眼鏡の作画について逐一駄目出ししてましたし』
奈緒『それは相手が悪い……いや、ある意味正しいのか?』
奈緒『まぁ……理由は納得はしまし、したけど。でも、それを言うなら比奈さんの方こそ敬語じゃないか?』
比奈『自分はこれが一番砕けた状態っスから』
奈緒『それズルくないか!?』
比奈『まぁまぁ。それよりアニメっスよ!あたしもそのアニメもう一度観たかったんスよ!』
奈緒『あ、ちょ、比奈さん原稿は!?』
比奈『大丈夫っスよー。いざとなったら短編扱いで既刊と混ぜて総集編ってことにすれば』
奈緒『分かんないけど多分駄目なヤツだよなそれ!?』
奈緒『ん?』
比奈『プロデューサーさんが結構推してたヤツっスよね』
奈緒『っ!!!べっ!ちがっ!これは!!!そんなんじゃないから!!!』
比奈『「そんなん」ってどんなんっスかー?あたしはプロデューサーさんが推してたとしか言ってないんスけどー?あ、勧めてくれた知り合いって』
奈緒『その!たまたま!!!偶然!!!』
テレビ<『へー?ふーん?』『その目をやめろォ!!!』
奈緒「な……ななな……」
プロデューサー(以下P)「お、奈緒か。おはようございまーす」
奈緒「ぷ、ぷぷプロデューサー!」
P「はいはいぷぷぷプロデューサーですが?」
奈緒「それ!この前!いつ!?なんで!?」
P「あー、これな」
奈緒「何がちょうどいいんだよ!?」
P「円盤の特典映像」
奈緒「……は?」
P「いやー偶然撮れたモノだし色々マズいかなと思ったけど比奈はOK出してくれたし、奈緒の事務所にも確認したんだけど「どうぞどうぞ!」って言われてさー」
奈緒「誰だよそれ言ったの!!!ふん縛ってやる!!!」
P「奈緒んとこの社長」
奈緒「チクショウふん縛っても「ありがとうございます!」しか言わねぇ!!!」
奈緒「当たり前だろ!?それ以外ならなんだって良いから!」
P「……なぁ奈緒」
奈緒「な、なんだよ?」
P「お疲れ様」
奈緒「は?」
背後から肩に手を置く北条加蓮(以下加蓮)「今、なんだって」
Pの机の下から這い出る渋谷凛(以下凛)「良いって言ったよね?」
奈緒「うわぁぁぁぁぁ!!!???」
加蓮「最初からいたよ?奈緒がモニターに釘付けになってる間に後ろに回っただけで」
凛「全く。そんな湧いて出たみたいな言い方しなくても」
奈緒「湧いて出たのはお前だよ凛!!!特に!!!なんで机の下から出てくるんだよ!!!」
凛「ロケでいない乃々の成分補給」
奈緒「……お、おぅ」
奈緒「へ?あ、あぁ」
加蓮「じゃあ行こっか」
奈緒「どこへ?」
加蓮「衣装室」
奈緒「な、なんでだ?」
加蓮「……はぁー。まさか奈緒がここまで察しが悪いなんてね」
凛「そうだよ加蓮」
奈緒「お、凛!言ってやってくれ!」
凛「ホントは奈緒だって薄々この先の展開がわかってるけど一縷の望みにかけて理解を拒んでるだけなんだから順序立てて説明して逃げ道を潰さないと」
奈緒「鬼か!!!」
加蓮「良い?奈緒」
奈緒「やめろぉ!!!説明しようとするな!!!」
P「そうだな。この映像が使えないなら尚更だ」
加蓮「この映像は奈緒の我儘で使えないんだよね?」
P「まぁ、言い方はあれだがそうだな」
加蓮「じゃあ奈緒が代わりの映像を用意するっていうのが筋だよね?」
奈緒「ぐ、ぐぐぐ……」
奈緒「……ない」
加蓮「じゃあ行こっか」
奈緒「うぅぅ……なんでこんな目に……」
凛「大丈夫だよ。天井のシミを数えてる間に終わるから」
奈緒「おいアイドル!!!」
――――――
【後日】
P「なぁ奈緒。この前の「プリティ奈緒のふわふわファッションショー」、結構評判良かったから第2回」
奈緒「絶っっっっっっ対嫌だ!!!!!!」
『おれは荒木比奈SS書いていたと思ったらいつのまにか神谷奈緒SSを書いていた』
な、何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった……
というわけで第3回です。
話を転がす為にキャラに任せてたらこんなことになってしまいました、荒木先生ごめんなさい。
あと今までで一番ドラマ設定が関係ない……どうすればいいのか……
こんな有様ですがまだまだ書いていくつもりなのでまたお目にかかれれば幸いです。
それでは、読んで下さってありがとうございました。
「シンデレラガールズ」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (4)
-
- 2019年01月20日 16:20
- この方々は「演技」無しの素なんですね、だからか実に生き生きしてらっしゃる
-
- 2019年01月20日 16:30
- イマイチ、コンセプトを活かしきれてない
設定は凄くいいのに
-
- 2019年01月20日 17:12
- ザ説明!
-
- 2019年01月21日 23:37
- 良いんだけど惜しい