TOP

【艦これ】高雄「大規模作戦を越えて」/高雄「秋の日々は混乱のうちに」/高雄「クリスマス」

1: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:24:50.66 ID:1gryqoJN0

とある鎮守府の高雄さんのお話。

※下のスレッドの続きとなっています。前スレッドを踏まえた内容もありますので、こちらを先に読んでいただければ幸いです。

高雄「賑やかな執務室」



2: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:28:16.96 ID:1gryqoJN0


七月某日 執務室

バタバタ

大淀「提督!」

提督「どうした?」

大淀「先ほど、作戦本部からこのような連絡が」

提督「なになに?」



提督「『先日提出された報告書の内容を鑑み、貴鎮守府の艦隊の前線投入命令は撤回する』」

高雄「撤回、ですか」

提督「撤回らしいね。ただ、続きがある」

提督「『代わって貴鎮守府には前線への輸送船団護衛任務を命ずる。詳細は別添の資料を参照せよ』」

大淀「こちらがその資料です」

提督「ありがとう」

提督「それから?『貴官の報告は遺憾ではあるが、その率直さは大いに評価するところである。今後もその率直さをもって麾下の艦娘を統率されたし』だと」

高雄「顔は立てていただけたようですね」

提督「みたいだね。前線参加を辞退してこの回答なら上々だ」



3: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:29:27.99 ID:1gryqoJN0


提督「ふむふむ……そうか、民間船もいるのか……」

高雄「行動計画を決めますか?」

提督「うん。すぐに来られるのは……霧島だな。霧島を呼んでくれるかい?」

高雄「了解しました」



……
霧島「状況は理解しました。では行動計画と艦隊編成を検討しましょうか」

提督「頼めるか?」

霧島「頼まれましょう。何名かお借りしても?」

提督「もちろん。この部屋でやるかい?」

霧島「ええ。お許しが出ればすぐにでも」

提督「じゃあすぐに頼む」

霧島「了解です」




4: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:30:41.26 ID:1gryqoJN0


翌日

霧島「いかがでしょう?」

提督「うーん……」

高雄(あら?いつになく険しい表情ね)

霧島(いつもならこんなに悩むことはないと思うのだけど)

提督「図上演習はやったかい?」

霧島「いえ。取り急ぎ計画を立てただけですので、図上演習はまだ」

提督「そうか」

霧島「今お時間をいただければすぐにいたしますが」

提督「執務は少し止めても大丈夫かな」

高雄「ええ。問題ありませんよ」

提督「じゃあやろう。名取ー、この間の作戦会議で使った海図出してもらえるー?」

名取「は、はい、すぐお持ちしますね」パタパタ



5: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:33:07.32 ID:1gryqoJN0


高雄「準備完了しました」

提督「よーし。順を追って戦力の推移をみていこうか」

高雄「はい」


五十鈴「まず第一段階、敵の潜水艦隊を掃討」スッ

霧島「第二段階で前衛の機動部隊基幹の艦隊を撃破」スッ

龍驤「この時点で前線に泊地に最初の船団を送るんやな」

霧島「命令ではそうなっているわね」

摩耶「じゃあ出すぜ」スッ

提督「……」


赤城「……なるほど」

霧島「ああー……ごめん、やっぱり考え直すわ」

摩耶「ん?何で?」

赤城「この機動部隊が進出してきたら、船団は海の藻屑ですね」コツコツ

摩耶「げえっ!」

比叡「ほんとだ!何で事前の索敵に引っかかってるのに放置してるの!?」



6: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:35:14.94 ID:1gryqoJN0


霧島「この機動部隊は確か、動きが鈍く練度も低いため、脅威度が低いと判定されていたのよね」

赤城「そうです。空母と重巡各四隻が基幹の部隊で、敵主力を撃破する上では比較的重要度が低いと判断された部隊です」

五十鈴「でも水雷戦隊基幹の護衛艦隊からしたら脅威なんてもんじゃないわよこれ」

高雄「敵艦隊が動かない、と希望的観測で作戦を決めるわけにはいきませんよね」

霧島「参考までに聞くけど、赤城がこの艦隊にいたらどうする?」

赤城「かの艦隊の索敵能力が未知数ではありますが、捕捉できればみすみす見逃す理由はありませんね。全力を持って船団を叩きます」

霧島「そうよね。そう言うと思ったわ」



7: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:36:24.20 ID:1gryqoJN0


摩耶「相手の練度が低いならどうにかならねーかな?」

長良「私たちだけならどうにかできるかもね。でも足が遅くて戦場にも慣れてない輸送船守って逃げ切れる?」

摩耶「あー……それはさすがにきついな」

霧島「この機動部隊に対抗するために必要な戦力は?赤城だけでは厳しい?」

赤城「敵の練度が低いとはいえ、四対一では数に差がありすぎますね。少なくともあと一隻は必要です。私抜きの場合なら三隻、あるいは飛鷹型の二隻で組むべきですね」

龍驤「それでも船団守り切るのが限界やろなあ。二隻で行くなら艦戦かなり多めにしとかなあかんやろうし」




8: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:38:10.90 ID:1gryqoJN0


赤城「更に、もしこの機動部隊を撃破するなら空母だけで四隻は投入したいところです」

霧島「そこまでやるなら三個艦隊ぐらい投入しないといけないわね」

五十鈴「三個艦隊同時投入なんてできるの?」

大淀「二個艦隊は同時投入可能ですが、それ以上は私たち自身の指揮能力の関係で避けるべきとされています。三個艦隊以上の同時投入は、前例も多くありません」


摩耶「じゃあどうする?」

霧島「二個艦隊の中に無理矢理機動部隊組み込む?」

五十鈴「でもこれ以上駆逐艦減らすのはまずくない?」

赤城「護衛を行う二個艦隊に機動部隊一個艦隊が同行するという形式ならどう?指揮系統を分けてしまえば指揮能力の問題は解決すると思いますが」

比叡「ああー」

霧島「それなら何とかなります……かね」

長良「明日明後日の訓練内容を変更して試してみますか?」

霧島「今からでも変更できる?」

長良「はい。訓練対象艦と内容を伝えていただければすぐにでも」

霧島「それじゃ、すぐに新しい案の詳細を決めるわね」



9: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:40:35.86 ID:1gryqoJN0


赤城「編成は護衛部隊二個艦隊と機動部隊一個艦隊で決まり?」

霧島「司令、それでよろしいですか?」

提督「うん。そうしてくれ」

霧島「了解しました。すぐ行動計画策定にかかります」

提督「頼んだ。長良も負担をかけるけど、よろしくな」

長良「大丈夫です!お任せください!」



提督「さて、どこで執務が止まってたんだっけな」

高雄「工廠関係の決裁ですね」

提督「そうだった。じゃあそれからやろう」

高雄「はい」



10: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:42:47.14 ID:1gryqoJN0


霧島「お待たせしました。船団護衛の修正案です」

提督「ありがとう」

提督「ふんふん……やっぱり燃料弾薬はかなり使うな」

霧島「よろしいですか?あまり使いこむと、鎮守府の継戦能力低下が心配ですが」

提督「懸念はあるが、ここは下手に使い惜しむ局面でもないだろうと思うよ」

霧島「もっともです」

提督「それに、念のため本部に資源の追加を要請しておいた。まだ通るかは分からないけどね」

霧島「敵主力撃破のためならともかく、船団護衛のための資源追加要請が通るでしょうか?」

提督「分からんね。大淀には想定される脅威を強調して伝えるように頼んでおいたけど、どうなることやら」



11: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/09(月) 21:43:48.00 ID:1gryqoJN0


大淀「その甲斐はあったようですよ。本部から『要請を受諾する』と回答がありました」コツコツ

提督「よし。その感じだと八割ぐらいは通ったかな?」

大淀「それが、まさかの満額回答でした」

提督「素晴らしい」グッ

高雄「良かったですね」

霧島「えらく気前がいいのね」

提督「で、条件は?」

大淀「あくまで今後補充される資源の先渡しという形ですので、作戦後しばらくの間は、資源の補充ペースが低下することになります」

提督「そういうことね。大規模作戦後は遠征を中心に艦隊を運用するようにして対応しようか。後で神通にも伝えておこう」

高雄「早く第四艦隊も運用したいところですね」

提督「そうだな。こればっかりは金剛の着任を待つしかないか」



13: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:05:09.11 ID:C8lH0rZ70


二週間後

神通「第一艦隊、出撃準備完了しました」

足柄「第二艦隊、出撃準備完了よ」

赤城「第三艦隊も準備完了。いつでも出られます」

提督「了解。時間になったら所定の行動計画に従って出撃してくれ」

神通「了解しました」

比叡「司令。訓示とかは言わないんですか?」

提督「特に考えてなかったんだが、言ったほうがいいかな」

比叡「はい」

霧島「大規模作戦にふさわしい訓示をお願いします」

提督「そうか。それじゃ……」




14: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:08:12.49 ID:C8lH0rZ70


提督「まずは全員に向けて」

提督「背伸びをする必要はない。訓練でやったこと、今の自分にできることを確実にこなしてくれ」

提督「それから各艦隊旗艦は、艦隊間及び鎮守府との連絡を密にすること。万が一不測の事態が生じたときは執務室に私がいるから……」

高雄(ゴクリ)



提督「判断を押し付けて責任回避を図るよーに」

高雄(あらっ)

比叡「ぷっ」

霧島「らしいわよ赤城」

赤城「これは良いことを聞きましたね」

高雄(実際良いことをおっしゃっているのに、わざわざかっこよくない言い回しをなさるのね)クスッ

足柄「そういうことなら、私も面倒な判断全部提督に投げようかしら」

満潮「あのねえ……」

霞「作戦当日に気の抜ける訓示なんて、バカじゃないの?」

黒潮「でもこのほうがうちらしくて面白いやん」




15: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:09:53.18 ID:C8lH0rZ70


提督「それと確認だが」

提督「今作戦で護衛する船団には、その全てに民間船が含まれている」

高雄(!)

提督「補給線を維持する重要性は私から言うまでもないが、万が一、任務と人命の二者択一を迫られるような局面になったら、その時は人命を優先して行動してくれ」

高雄(これが、提督が一番伝えたかったことなのね)

足柄「分かったわよ」

神通「了解しました。提督にご迷惑をおかけしないよう、任務に全力を尽くします」

足柄「相変わらず真面目ね~。提督の訓示聞いてたでしょ?」

赤城「要するに船団に手出しをさせなければよい。そういうことですね」

提督「そういうことだ。よろしく頼むよ」

神通「お任せください」




16: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:11:10.01 ID:C8lH0rZ70


……

高雄「全艦隊、予定通り出撃しました」

提督「了解。以後艦隊からの連絡と情報の整理は臨時の窓口に任せる」

暁「任せて!」

天龍「各機器とも動作に問題なし。通信状態は良好だぜ」

高雄(これで不測の事態にならない限り提督も執務に集中できるわね。ちょっとギリギリになったけど、提督に提案して良かったわ)

高雄(人員配置も問題なし。ちゃんと引継ぎできるよう、私もちゃんと監督しておかないとね)




17: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:13:01.92 ID:C8lH0rZ70


赤城「索敵機が船団を発見しました。位置は事前の情報通り。以後、本艦の戦闘機隊第一中隊第二小隊が船団の上空直掩にあたります」

神通「了解しました。各艦、針路速力このままで合流予定海域に向かいます」



……
暁「船団との合流完了、と」

響「第一艦隊、第二艦隊で船団外周を固めて、第三艦隊は少し距離を取って後続。予定通りだね」

天龍「ここまではな。問題はこっからだ」



18: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:14:50.43 ID:C8lH0rZ70


筑摩「……見つけました。例の機動部隊です」

赤城「艦隊の位置は?」

筑摩「事前の情報通りです。特に動く様子はありませんし、こちらの索敵機にも攻撃してくる様子もありません」

赤城「そう……しばらくはそのまま触接を維持しなさい」

筑摩「了解です」




19: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:15:48.49 ID:C8lH0rZ70


……
白露「船団は無事前線泊地に到着、だね」

那珂「結局今回は全然攻撃なかったねー」

時雨「とりあえずは一安心かな」

高雄「まだ帰り道もあるわ。油断は禁物よ」

高雄(とは言っても帰途は空荷だし、行きよりは安心かしらね)



20: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:17:02.95 ID:C8lH0rZ70


……
利根「……んん?」

赤城「どうしました?」

利根「まずいぞ。往路で筑摩が捕捉した海域に例の機動部隊がおらぬようじゃ」

霧島「なんですって!?」

赤城「索敵機を増やしましょう。鳳翔さん、出せますか?」

鳳翔「出せますよ。待機中の第二小隊を上げますね」

赤城「お願いします」




21: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:18:38.15 ID:C8lH0rZ70


荒潮「あら?あんなところに味方機なんて居たかしら~?」

足柄「どこどこ?」

荒潮「二時の方向、仰角三十度ってとこかしら」

赤城「利根、筑摩、帰還中の機体はありますか?」

利根「いや、ないぞ」

筑摩「私の機体でもありません」

霞「ということは……」

陽炎「見えた!深海棲艦艦載機です!友軍にあらず!」

神通「全艦、対空戦闘用意!」

龍驤「直掩隊、急行!打電される前に叩き落せ!」

赤城「一戦交える必要がありそうね。戦闘機隊、全機発艦!」




22: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:20:01.35 ID:C8lH0rZ70


……
五月雨「直掩隊、敵艦載機部隊と戦闘に突入しました!」

涼風「行きじゃなくて帰りに攻撃って、奴ら一体何考えてんだ」

由良「偶然かもしれないけど、行きより帰りのほうが油断しがちだからそこを狙ったのかもしれないわね」




23: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:21:27.96 ID:C8lH0rZ70


……
龍驤「ちっ。艦戦は全部落としたけど、他がすり抜けよったな」

赤城「私たちで第一段の防御線を構築します。第三艦隊は単横陣へ」

霧島「了解!」

満潮「あ、赤城さんもそっちなの??」

赤城「私がそっちにいても護衛対象が増えるだけですからね」

龍驤「出来るだけ落とすけど、そっちも覚悟はしときや」

霞「分かってるわよ」

神通「みなさん、お気をつけて」

比叡「大丈夫。任せて」




24: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:23:48.35 ID:C8lH0rZ70


……
五月雨「敵艦載機、撤退します。筑摩さんと霧島さんが小破、赤城さんと龍驤さんも至近弾で損傷はありますが、全艦戦闘に支障なし。船団には被害ありません」

涼風「赤城さんと龍驤さんで誘引するのが成功したからいいけど、危険な賭けだよなあ」

由良「何とか耐えた……のかしら」

高雄「そう思いたいけれど……まだ次があってもおかしくはないわよね」




25: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:25:14.01 ID:C8lH0rZ70


……
鳳翔「敵機動部隊、発見しました!我が艦隊から距離約八〇海里、一時の方向、徐々に接近してきます!」

赤城「龍驤!攻撃隊発艦用意!送り狼で敵機動部隊に打撃を与えます!」

龍驤「そう言うと思たわ!攻撃隊全機発艦用意!準備でき次第小隊ごとに発艦や!」




26: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:26:08.29 ID:C8lH0rZ70


……
由良「ええ!?船団守り切るのが精いっぱいって言ってなかったの?」

五月雨「提督、どうします?」

提督「現場に任せる。それに、このまま接近して砲撃戦にもつれ込む危険性を考えると」

高雄「航空攻撃で少しでも敵の戦力を削いでおくほうが望ましいですね」

涼風「確かに」




27: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:27:28.42 ID:C8lH0rZ70


……
筑摩「敵空母二隻撃沈、二隻は損傷して遁走中。重巡も一隻は撃沈。しかし、重巡三隻を基幹とする部隊が船団に接近中です」

赤城「砲撃戦に持ち込むつもりですね。私はともかく、龍驤は艦載機収容のため離脱しなさい」

龍驤「いや、赤城も艦載機収容せなあかんやろ」

比叡「一時的に指揮権預かってもいいなら、私たちだけで追い返してくるわよ」

足柄「そういうことなら第二艦隊も出るわ。黒潮と大潮で赤城と龍驤の直衛をして、残り四隻と第三艦隊から四隻で迎撃に向かう。これでどう?」

赤城「ではそれでいきましょう。第三艦隊の指揮権は比叡に預けます」

比叡「預かります。迎撃部隊は私に続いて!」

神通「第一艦隊各艦は、第二艦隊の穴を埋めるため配置を変更します。急いで!」




28: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:29:19.17 ID:C8lH0rZ70


……
大淀「うーん……大規模作戦だとやっぱりこうなるんですねえ」

高雄「他の鎮守府でもあるのですか?」

大淀「あるみたいです。特に、司令官が作戦行動に介入することが少ない鎮守府はこのように柔軟な対応を取ることが多いようで」

涼風「提督はそこんとこどう思ってんの?」

提督「現場がやりやすいのが一番だと思ってるよ」

涼風「だろうと思ったよ」




29: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:30:41.65 ID:C8lH0rZ70


……
霧島「主力の重巡は撃沈ないし撃破。他の艦は全艦撃沈または撤退」

比叡「これで完了、かな」

利根「待て待て。どうやら艤装が浮かんでおるようじゃぞ」

足柄「艤装?艦娘の?」

利根「そのようじゃな」

比叡「じゃあ艤装を回収したら船団に戻って赤城や龍驤とも合流しよっか」

足柄「そうね。そうしましょう」



30: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:31:26.23 ID:C8lH0rZ70


……
五月雨「戦闘の結果、空母と重巡の艤装をひとつずつ回収したそうです」

由良「訓練計画も見直しが必要そうね。後で長良姉さんにも伝えておきます」

提督「うん。頼むよ」

提督「空母……空母か……」

高雄「あの……何か?」

提督「いや、何でもないよ。ちょっと気になったけど、これは作戦の後で良いんだ」

高雄「そうですか」




31: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:33:10.15 ID:C8lH0rZ70


……
提督「おかえり。みんなよく帰ってきた。任務も完遂したし、成功と言ってよさそうだな」

神通「提督のおかげです」

霧島「本当に。提督が最初の案を却下していなければ大変なことになっていました」

提督「そうか?却下した覚えはないがなあ」

比叡「またまた~」

提督「ともかく、お疲れさま。しばらくはゆっくり休んでくれ」

提督「瑞鶴と鳥海は着任おめでとう。歓迎するよ」ニコッ

鳥海「ありがとうございます」ペコリ

瑞鶴「よろしくね」




32: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:34:23.47 ID:C8lH0rZ70


提督「それから赤城、相談というのは何かな?」

赤城「単刀直入に言えば、第三次の船団護衛に瑞鶴を参加させられないかということですね」

提督「なるほどな。確かに瑞鶴には船団護衛に出てもらえないかとは思っていた」

高雄(提督がお考えだったのはこのことだったのね)

高雄(ということは長良さんがここに呼ばれたのは……)

提督「でも通常のペースで訓練していては間に合わないな」

赤城「訓練のペースを最大限まで引き上げれば間に合いませんか?」

提督「間に合うと思うが、確証がないのでそこは長良に聞こう」

高雄(やっぱり)




33: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/10(火) 21:35:47.08 ID:C8lH0rZ70


提督「どうかな。訓練のペースを上げれば第三回の船団護衛に瑞鶴を参加させられそう?」

長良「他の艦の訓練を延期しても構わないのなら、船団護衛用の艦隊運動訓練まで何とか詰め込めますね」

提督「分かった。それなら他の娘たちには申し訳ないが、瑞鶴の訓練を最優先してくれ」

長良「了解です!鳥海さんはどうします?」

提督「瑞鶴の次に優先してくれるかな」

長良「分かりました!すぐ計画用意しますね!」

提督「頼むぞ」

赤城「無理言って悪いわね」

長良「いえいえ。今回の作戦に私は出撃しませんし、ちょっとでも力になれるなら何でもしますよ!」

赤城「頼りにしてるわ」

瑞鶴「着任早々迷惑かけます」ペコリ

長良「大丈夫。任せて」グッ




34: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:25:16.33 ID:Yt/5Q8gb0


数日後

初春「全艦隊、船団と合流。配置完了じゃな」

子日「今回は無事に行けるかな~」

北上「行きもだけど帰りも問題だよね~」




35: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:26:41.91 ID:Yt/5Q8gb0


……
祥鳳「あら?」

川内「どうかした?」

祥鳳「索敵機が敵艦隊を発見しました。距離はまだ百海里以上ありますけど……」

榛名「先日、船団を襲撃した艦隊でしょうか?」

祥鳳「いえ。空母は一隻いますが、基幹は重巡四隻のようです。空母はあくまで護衛程度に見えますね」

古鷹「……夜戦かな」

川内「夜戦狙いだね。この艦隊がどこから来たかも気になるけど、まずは船団を守らなきゃ」

榛名「そうですね。船団は針路を変更したほうがいいと思います」

古鷹「同感です。それに遭遇戦に備えないと。第二艦隊は先行するよ」

川内「お願い。第一艦隊も配置を変更するからね」

榛名「第三艦隊も船団前方に展開しましょう。空母のお二人は船団後方についてください」

川内「それじゃ、各艦隊の配置変更が完了したら針路も変更するよ」




36: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:27:41.82 ID:Yt/5Q8gb0


……
初霜「船団は針路を変更、当初予定より北寄りを進んでいます」

若葉「問題はさっきの敵艦隊だが……そろそろ接敵するだろうか」

球磨「会敵予想時刻まで三十分を切ってるクマ。もういつ戦闘が始まってもおかしくないクマ」




37: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:28:55.82 ID:Yt/5Q8gb0


……
榛名「見えました!二時方向、距離三万!敵艦隊です!」

加古「あれか。巡洋艦が四、いや五かな。後ろのが軽巡だとしたら祥鳳が見つけた艦隊で間違いないな」

古鷹「執務室!この海域に友軍はいますか!?」

初霜「当該海域に友軍がいるという情報はありません!」

古鷹「ありがとう!全艦、戦闘用意!」




38: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:30:20.04 ID:Yt/5Q8gb0


……
若葉「戦闘終了。古鷹と綾波が中破、榛名、青葉、衣笠が小破したが、第一艦隊と船団には被害なしだ」

球磨「何とか乗り切ったクマね」

初霜「それから艦娘の艤装を複数回収。内訳は重巡一、軽巡一、駆逐艦二つですね」

高雄「戦果もだけど、よくそれだけ回収できたわね」

球磨「半分くらい艦数の暴力クマ」

初霜「ただ、今後さらに戦闘が起きた際には投棄も覚悟しなければいけない、とのことです」

提督「それは仕方ないね。その時は躊躇せず投棄するよう、念を押しておいて」

初霜「了解です」




39: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:32:18.74 ID:Yt/5Q8gb0


……
川内「任務完了、全艦帰投したよ」

提督「ん。みんなお疲れさま」

古鷹「すいません、ご迷惑おかけして……」

提督「迷惑なわけないだろう。見事な指揮に素晴らしい戦いぶりだったよ」

古鷹「ありがとうございます」ペコリ




40: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:33:25.83 ID:Yt/5Q8gb0


さらに数日後

瑞鶴「まさか本当に初出撃が船団護衛になるなんて……」

赤城「不満?」

瑞鶴「そうじゃないですけど、ちょっと意外な感じしません?」

飛鷹「確かに違和感はあるわよね。単独で船団護衛とか航空機輸送ならまだしも、機動部隊で船団護衛なんて」

山城「そんなこと言ったら、船団護衛する戦艦なんて聞いたことないのだけど」

陸奥「あら。大西洋じゃ戦艦も船団護衛をしていたらしいわよ」

瑞鶴「そうなの?何か変な感じ」

隼鷹「ま、今にあたしたちが出る意味も分かるって」

瑞鶴「今に、ねえ」




41: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:36:22.30 ID:Yt/5Q8gb0


赤城「隼鷹、早くもその時が来たわよ」

隼鷹「お。見つけた?」

赤城「見つけました。空母四隻を基幹とした機動部隊ね。護衛に戦艦及び重巡の姿もあります」

隼鷹「我が艦隊上空には……敵機なし。触接されている様子はないね」

赤城「では先手必勝と行きましょう。全艦、攻撃隊発艦用意!」

隼鷹「よしきた!」

赤城「艦隊最大戦速。陸奥と山城は針路を風上に取って先行を」

陸奥「了解」




42: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:38:45.27 ID:Yt/5Q8gb0


……
望月「敵空母四隻とも撃沈または撃破、重巡も二隻撃破だってさ」

提督「さすがだな」

三日月「はい。それに、発艦準備中を攻撃できたのは幸いでした」

長良「問題は残りの艦隊か。まだ距離はあるけど、どうするのかな」




43: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:47:18.10 ID:Yt/5Q8gb0


……
飛鷹「まだ戦艦と重巡は残っているわね」

隼鷹「じゃあ第二次攻撃だな」

瑞鶴「損耗も結構あるけど、帰りのことは考えなくて大丈夫?」

赤城「このまま砲撃戦にもつれ込むと我が艦隊への被害も大きくなります。ここで敵の手数と戦意を少しでも削るべきでしょう」

陸奥「不本意ではあるけど、私も赤城に賛成ね。船団もいるわけだし、砲撃戦は最小限にするべきだと思うわ」

山城「同感ね」

赤城「決まりですね。第二次攻撃隊、発艦用意!」




44: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:49:48.35 ID:Yt/5Q8gb0


……
三日月「第二次攻撃で残った戦艦を撃沈しました」

望月「でも残りが船団に接近かあ。しつこいなあ」

長良「向こうも後がないからね。高速を武器に迎撃をかいくぐって船団に一撃、っていう算段かな」

夕張「こっちはどう対処する感じ?」

三日月「陸奥さん山城さんと第二艦隊が迎撃に向かうようです」




45: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:51:23.59 ID:Yt/5Q8gb0


……
陸奥「なるほど。駆逐艦を先行させてくるわけね」

山城「チッ。あまり嬉しくないわね。行儀よく重巡の後についてきなさいよ」

高雄「私たちが先行して駆逐艦を蹴散らしましょう。お二人は巡洋艦に集中していただければ」

陸奥「分かったわ。山城、用意は良い?」

山城「射程には捉えたわ。いつでもいいわよ」

陸奥「それじゃ、始めようかしら」

陸奥「目標、敵重巡!全砲門、開け!」

山城「主砲、撃ち方始め!」




46: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:53:53.59 ID:Yt/5Q8gb0


……
三日月「巡洋艦は全艦撃沈、駆逐艦も全て撃沈または撃破したそうです」

望月「艤装もいっぱい拾えたってさー」

夕張「これで終わり、ですかね」

提督「確信はできないが、こっちとしてはそろそろ終わってほしいな」

夕張「ほんとですね」




47: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:57:50.03 ID:Yt/5Q8gb0


……
白露「ふう~」

夕立「やっと着いたっぽい~」

時雨「まだ帰りもあるけどね」

那珂「そうだよ~。最初の時は帰りに攻撃されたんだし、最後まで気を引き締めなくちゃね」

陸奥「赤城。帰りの索敵、私と山城の水偵も使う?」

赤城「ちょうどその相談をしようと思っていたところです。そちらが問題ないなら使わせていただきましょう」




48: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:58:40.05 ID:Yt/5Q8gb0


……
皐月「船団は無事解散。それぞれの港に帰っていったよ」

文月「艦隊も鎮守府に帰投中。予定通りだね~」

名取「後は帰ってくるのを待つだけ、ですね」

提督「だな。大淀、前線の戦況は分かるかい?」

大淀「まだ決着はついていませんが、攻略はほぼ所定の計画通りに進んでいるとのことです」

提督「そうか」




49: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/12(木) 23:59:54.07 ID:Yt/5Q8gb0


那珂「艦隊帰投でーす☆」

提督「お疲れさま。みんな無事で良かった」

高雄「戦況はいかがですか?」

提督「さっき連絡が入った。前線の攻略作戦も成功したようだ」

白露「おおー!」

五月雨「良かったあ」

摩耶「あたしたちが頑張った甲斐もあったってことだな」

提督「ああ。大ありだよ」




50: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/13(金) 00:15:43.24 ID:j25mcMOO0


提督「今夜は全員ゆっくり休んでくれ。それから明日は軽く総括をする予定だけど、参加する元気のある人間だけでいいからな」

高雄「提督がお疲れでしたら、どういたしますか?」

提督「その場にいるメンバーで勝手にやってくれ」

エー?

提督「そんなに私がいたほうがいいか?」

夕張「そりゃそうですよ何言ってるんですか」

摩耶「最悪執務室まで引っ張ってくるからな」

足柄「私も手伝うわよ」

提督「そんなことしなくてもよっぽどじゃない限り私も出るから安心しろ」

提督「霧島。本当に私が出られないぐらい体調が悪かったら代理で進行しておいてくれ」

霧島「了解しました」





51: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/15(日) 23:27:04.76 ID:OW0it87t0


翌日 執務室

高雄「時間ですね」

提督「ん。なんだかんだ全員揃ったか」

高雄「そうですね」

高雄(私も一応確認していたけど、やはり提督もきっちり確認なさっていたのね)

提督「じゃあ、始めようか」

提督「みんな疲れたら部屋に帰ってもここで寝てもいいからなー」

ハーイ エッイイノ? イイノイイノ




52: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/15(日) 23:30:45.79 ID:OW0it87t0


高雄「まずは各作戦時の旗艦から報告をするという形でよろしいでしょうか」

提督「うん。そうしてもらおう」

高雄「はい。ではまずは……」

足柄「神通から?」

神通「私でよろしいですか?」

赤城「第一艦隊旗艦でしたし、問題ないでしょう」

高雄「ええ。神通さんからお願いします」

神通「分かりました」




53: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/15(日) 23:35:33.87 ID:OW0it87t0


……
提督「大体話すべきことは終わったかな」

高雄「提督から、何かございますか?」

提督「いや、特にない」

摩耶「だと思ったよ」

霧島「まあそんなこと言わずに、一言ぐらい締めの言葉をくださってもいいではありませんか」

提督「そうか。じゃあ一言二言しゃべろうか?」

高雄「お願いします」

比叡「司令官らしくビシッと締めてくださいビシッと」

提督「よっしゃ。任せとけ」

高雄(この感じ、また冗談を交えそうだけど……どうかしら)




54: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:02:45.18 ID:ylPnQnHZ0


提督「改めてお疲れさま。急な命令変更もあったが、みんなの力で無事作戦を終えることができた。ありがとう」


提督「それと、今回船団に被害を出すことなく任務を完遂できたことはとても大きい。撃沈数自体は前線の艦隊と比べるべくもないが、前線の作戦成功は我々が護衛に当たった船団あってのことだ。」

提督「花形という印象も強い前線での作戦行動はなかったが、この三回の船団護衛を完全に成功させたことは誇るべきだし、私自身も君たちを大いに誇りに思う」

高雄(これは……提督は、私たちが前線に参加できなかったことも気にかけてくださっているのね。提督の前では誰もそんな素振りを見せなかったのに)

高雄(確かに、私も前線に参加できなくて残念でなかったと言えば嘘になる。任務は成功したけれど、強敵を撃破したわけでも、鎮守府や国を滅亡の危機から救ったわけでもない)

高雄(それでも提督は私たちのことを誇りに思ってくださっているのね。そういうことなら、提督の思いにこれからも応えるために、一層頑張らないと)




55: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:07:45.78 ID:ylPnQnHZ0


提督「それに、今回の任務の成功は、今後の我が鎮守府にも少なからず影響があるだろう」

高雄(そこまで視野に入れていらっしゃるのね。具体的にはどんな影響が……)

提督「まあ、短期的には次も大規模な船団護衛任務が下りてくるとか、他の鎮守府が休んでる間の警戒を任されるとか、そういう方向になるんだろうがなー」

アー ダヨネー

高雄(あら。もう冗談モードに切り替えなさるのですか)

提督「もしそうなっても私は大人しく任務を受けるし、君たちには拒否権はないので大人しく任務に精励するよーに」

エー? ヤレヤレ ショーガナイナー

高雄(もう。途中までのかっこよさが台無しですよ)クスッ

高雄(安心してください。私もみんなも提督についてまいりますから)




56: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:09:45.70 ID:ylPnQnHZ0


提督「というわけで私からもこれでおしまい。他に何かあるかい?」

シーン

提督「では総括もこれで終わりだ。みんなお疲れさま。解散」

オツカレサマデース



高雄「今からどうなさいますか?」

提督「そうだな__」

白露「提督ー。白露たちとドッジボールやらない?」

提督「お。やるか。メンバーは?」

白露「とりあえず白露型全員!」

提督「よーし乗った。他にも呼ぶか?」

白露「まだ呼ぶよ。村雨ー、誰とやりたいー?」

村雨「そうだなあ」




57: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:11:00.24 ID:ylPnQnHZ0


村雨「赤城さん、一緒にやりません?」

赤城「いいですよ」

村雨「他に誰とやりたいですか?」

赤城「そうね……では飛龍、瑞鶴、」

飛龍「はいっ」

瑞鶴「わ、私も!?」

赤城「そうですよ。後は、たまには鳳翔さんにも来てもらいましょうか」

鳳翔「うふふ。私はいいですけど、戦力にはなりませんよ?」

赤城「問題ありませんよ。一次メンバーはこのあたりでいい?」

白露「もっちろん!」

夕立「提督さん、早く行くっぽい!」

提督「よーし行くか」ガタッ

高雄「ご無理なさらないでくださいね」

提督「ああ。ありがとう」ニコッ

ハヤクハヤクー オー




58: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:13:09.32 ID:ylPnQnHZ0


高雄「……はぁ」

金剛「高雄」

高雄「金剛さん」

金剛「今から私たちはtea timeにしますけど、高雄も来ナイ?」

高雄「お邪魔でなければ喜んで。妹たちもご一緒しても?」

金剛「モッチロン大歓迎ネ!」ニカッ

高雄「ではお言葉に甘えさせていただきます」ニコッ




59: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:14:11.06 ID:ylPnQnHZ0


金剛型姉妹の部屋

金剛「テートクはいつも執務室で何を飲んでるノ?」

高雄「その日によって違いますね。日本茶も紅茶もコーヒーもお飲みになりますよ」

比叡「飲み物にはあんまりこだわりないよね」

霧島「好き嫌いも少ない方ですしね」

摩耶「ただし甘党だな」

榛名「じゃあお砂糖は多めに使うの?」

摩耶「いや、飲み物にはそんなに入れないかな」

高雄「その代わりにミルクはよく入れるわよね。コーヒーもカフェオレのほうがお好きだし」




60: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:16:03.18 ID:ylPnQnHZ0


金剛「ということは、紅茶もミルクティーが一番好みカナ?」

高雄「そう思います。ミルクティーをお出しすることが一番多いですね」

金剛「なるほどネー」

比叡「そういえば、ロイヤルミルクティーはやったことないよね?」

高雄「ええ。さすがにそこまでは」

榛名「お姉さま。今度提督にご用意してみてはいかがですか?」

金剛「ソウネー。Stewed teaはチョット手間だケド、テートクのためなら練習しようカナー」




61: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:17:03.06 ID:ylPnQnHZ0


金剛「そうそう、高雄や摩耶にもテートクの印象を聞きたかったのデース」

高雄「提督の印象、ですか」

金剛「比叡や霧島からはある程度聞いたんですケドネー」

榛名「私も聞きたいです」

摩耶「印象っていってもなあ」




62: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:17:46.49 ID:ylPnQnHZ0


摩耶「あたしは第一印象通りだったな」

鳥海「第一印象はどうだったの?」

摩耶「『普通っぽいけどちょっとクセありそう』って感じ」

金剛「あー。ちょっと分かるカモ」

鳥海「私はそれほど気にならなかったけど……比叡さんはどうでした?」




63: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:19:28.55 ID:ylPnQnHZ0


比叡「普通に『話しやすそう』って感じかな。ほら、司令って気さくだし、着任の挨拶した時もにこってしてくれるし」

高雄「分かります。最初の挨拶で笑顔を見せてくださったのは嬉しかったですね」

霧島「意識的にせよ無意識にせよ、あれは良いわよね」

金剛「ちなみに霧島はどっちだと思っテルノ?」

霧島「意識的だと思っています。ああ見えて意外と思慮深い方ですから」

榛名「意識的にしては自然すぎると思うのだけど」

比叡「高雄はどう思う?」

高雄「どちらかといえば無意識だと思いますね」

高雄「でも提督自身が笑顔でお迎えになることで、新しく着任する娘を安心させられることは提督も意識しておいでだと思います」

金剛「フムフム」

比叡「確かにそんな感じするね」



64: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:30:08.09 ID:ylPnQnHZ0


金剛「私生活のほうはどうナノ?」

高雄「私生活は……謎、ですよね」

比叡「謎だよね。っていうか、司令に私生活の時間あるのかな?」

摩耶「業務外の時間なんて、誰かと遊ぶか飲むか寝るかしかしてないんじゃないか?」

霧島「多分そうね」

鳥海「じゃあ趣味とかもないのかしら?」

比叡「私は聞いたことないなあ」

霧島「比叡姉さまに同じですね。摩耶は?」

摩耶「あたしもないな。姉貴は?」

高雄「私も特に……あっでも」

榛名「何かあったの?」

高雄「先日の夜間直の時にですね」




65: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:33:03.06 ID:ylPnQnHZ0


……
提督「~~~♪」

高雄「提督?」

提督「ん?あっ、声に出てたか」

高雄「ええ」

高雄「何を歌っていらしたんですか?」

提督「ミュージカルの曲だよ」

高雄「ミュージカル、ですか」

提督「うん。親の影響でね」




66: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:35:54.90 ID:ylPnQnHZ0


高雄「先ほどの曲、続きもあるのですか?」

提督「あるけど、これ実は二人で歌う曲なんだよね。だから一人では歌えないんだよ」

高雄「そう、なのですか」

提督「うん。しかも男性と女性で歌う曲だから、一人二役というわけにもいかないしね」

高雄「女性……」

提督「ん?」

高雄「その……私も一応女、ですけど……私では役者不足でしょうか?」

提督「歌は得意?」

高雄「君が代や軍艦あたりでしたら何とか……」

提督「歌えるね。じゃあやろう」

高雄「は、はい」




67: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:41:34.84 ID:ylPnQnHZ0


高雄「結構難しいですね……」

提督「そりゃ高雄は知らない曲だろうし楽譜もないんだ。こんな短時間でこれだけ歌えれば上出来だよ」

高雄「恐縮です。またご指導いただければ、もう少しは上手く歌えるでしょうか?」

提督「今これだけ歌えているんだ。もっと上手くなるよ。ま、今度は執務以外の時間にやろうか」

高雄「ええ。いつになるか分かりませんけど」クスッ

提督「確かにそうだな」ハハッ




68: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/16(月) 00:43:27.04 ID:ylPnQnHZ0


……
高雄「ということがあって」

比叡「へーそうなんだ」

霧島(音楽も嗜むとは意外ね)

摩耶(全然キャラじゃねーぞおい)

金剛「歌うのも好きナノネー」

高雄「お好きみたいですね。いつもは私たちの迷惑にならないように部屋でこっそり歌っているとおっしゃっていましたけど」

榛名「迷惑だなんて。提督の歌、榛名もお聞きしたいです」

摩耶「でも執務室でいきなり歌い出されても困るしな」

金剛「そういう場を作れば歌ってくれるカナ」

比叡「いいですね。今日の打ち上げでお願いしてみます?」




69: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 22:46:37.24 ID:p1jeTt+F0


金剛「榛名」ヒソヒソ

榛名「はい」ヒソヒソ

金剛「噂通りの強敵みたいネ」ヒソヒソ

榛名「ええ。霧島の分析通り、対抗するより協力して提督に振り向いてもらうよう努めるほうが賢明かと」ヒソヒソ




70: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 22:48:34.54 ID:p1jeTt+F0


高雄「?どうかしましたか?」

金剛「高雄、」

高雄「はい」

金剛「テートクの奥さんの座をかけて、私とbattleデース!」

高雄「え……ええ??」

榛名「榛名も全力で参ります!いざ勝負!」

高雄「え、あ……どうすれば?」

摩耶「さあ」

鳥海「まあ、そうなるわね」




71: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 22:49:19.42 ID:p1jeTt+F0


金剛「今更デスケド、高雄もテートクのこと好きデショ?」

高雄「え、ええ」

榛名「提督と一緒にいると楽しい?」

高雄「楽しい……というよりは落ち着きますかね」

「「ああー」」

摩耶「あいつの周り、いつもうるさくないか?」

高雄「確かに賑やかだけど、提督のお側にいたら安心しない?」

摩耶「それは……ある、かなあ」




72: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 22:49:56.72 ID:p1jeTt+F0


比叡「私はあるなあ。だからみんな執務室に来たがるんじゃない?」

霧島「そうでしょうね」

鳥海「ということは、執務室にいる人はみんな提督LOVE予備軍……?」

比叡「まさかぁ!いや、でもあり得るかも……」

金剛「ウーン、rivalは多そうネー」

霧島「人当たりも付き合いもいいですからね」




73: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 22:55:09.45 ID:p1jeTt+F0


榛名「でも色男っていう雰囲気ではないのもいいですよね」

摩耶「あの顔で色男は無理だろ」

比叡「ぶふっ」

金剛「なかなか言いますネー」クスクス

霧島「確かに容姿は普通よね」

榛名「でも、そんな提督に「好きだ」とか言われたらーとか、想像することない?」

高雄「!」




74: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 22:56:14.67 ID:p1jeTt+F0


(「好きだよ」ニコッ)

高雄「////」

摩耶「えー……そんなこと言うキャラじゃないから想像したこともないな」

鳥海「確かに」

霧島「あら?高雄、どうしたの?」ニヤニヤ

高雄「えっ!?///」カオマッカ

比叡「あれー?何思い出したのー?」ニヤニヤ

高雄「な、何でもありませんから……///」

榛名「何かあったのですか?」




75: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 22:58:31.97 ID:p1jeTt+F0


比叡「司令に「好きだよ」って言ってもらえたんだよねー」ニヤニヤ

金剛「What!?」

榛名「本当ですか!?」

高雄「い、いえ、あれは恋愛とかそういう意味ではなくてですね……///」

金剛「その表情じゃ説得力ゼロデース」




76: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:00:08.90 ID:p1jeTt+F0


霧島「まあ、実際のところは(前回参照)っていう感じだったんですけどね」

金剛「あー。そういう感じネ」

摩耶(それで、あの時声かけたら赤くなってたのか)

榛名「それでも提督に「好き」って言ってもらえたのよね?」

高雄「ええ、まあ……///」

榛名「いいなあ……」

金剛「酔った勢いでなら言ってくれるカナ?」

比叡「あの時も飲みの席だったし、お酒が入ればチャンスはあるかもしれませんね」




77: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:01:35.01 ID:p1jeTt+F0


金剛「とにかく、私と高雄は恋敵という訳デース」

榛名「私とも恋敵ですね」

高雄「は、はあ」

摩耶「金剛さんも榛名さんも、こんな短期間であいつのこと好きになるとかすげえな」

鳥海「摩耶はどのぐらいかかったの?」

摩耶「えっとなー……って、あたしは特に恋愛感情は持ってないからな?」

比叡「なーんだ残念。摩耶もからかえるかと思ったのに」

摩耶「なんでだよ」




78: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:03:11.33 ID:p1jeTt+F0


金剛「面倒な話は置いといて、テートクLOVE同士、テートクに振り向いてもらえるように頑張りマショーって話デス」

高雄「ええっと……そうですね、こちらこそよろしくお願いします」

摩耶「そんなんでいいのか?」

金剛「今日のところはOkayデース」

榛名「せっかくなら同じ思いの人たちといろいろ話したいと思っていたので」

高雄「それで誘ってくださったのですね」

金剛「そういうことネ」




79: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:06:44.95 ID:p1jeTt+F0


金剛「ちなみに、他にもテートクLOVEな娘、いそう?」

高雄「そうですね……摩耶、どう?」

摩耶「そうだな……」



摩耶「ぱっと思いつくのは祥鳳かな。うちで最初の空母ってのもあって大事にされてるし。陸奥さん赤城さんは提督と仲良いけどそこまで恋愛感情はなさそうだから後は……軽巡だと長良型と夕張、駆逐だと十九駆と白露型は全体的に提督好みっぽいし仲も良いから提督LOVEになる可能性大だろ。それに明石と大淀も提督との関係は良いし何かきっかけがあれば提督LOVEに転ぶんじゃねえかな……とりあえずそんなもんか」



金剛「……Okay. それと摩耶もデスネ」

榛名「ええ。摩耶もカウントしましょう」

摩耶「は?え?何で??」




80: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:11:18.12 ID:p1jeTt+F0


鳥海「いや、摩耶も結構提督のこと見てるんじゃない」

摩耶「まあこの中じゃ一番着任早いし、他の娘も提督も分かりやすいからこのぐらいは普通じゃねーの?」

比叡「顔ぶれには同意だけど、そんなするする出てこないよ普通」

摩耶「そ、そうか……」ポリポリ

霧島「あら?摩耶も実は~?」

摩耶「いやいやないから。ないからな?」




81: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:16:21.15 ID:p1jeTt+F0


夜 食堂

提督「それでは、任務完遂と新たな仲間の着任、そして皆の無事を祝して、乾杯!」

「「乾杯!」」

ワー オツカレサマー



一時間後

金剛「Hey、祥鳳!ちょっとこっち来るネー!」ガシッ

祥鳳「えっ!?ちょ、ど、どうしたんですか?」

高雄「いいから行きましょ!」

祥鳳「え、あ、はい」




82: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:17:13.13 ID:p1jeTt+F0


祥鳳「そんな話してたんですか!?」

金剛「そうデース。でも私たちの部屋じゃあんまりたくさんは呼べなかったネ」

榛名「だから、これから続きを話しましょう!」

祥鳳「いいですね!ぜひぜひ!」




83: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:18:31.94 ID:p1jeTt+F0


敷波「だからってこのテーブルでやらなくても……」

高雄「あら。あなたたちも入ってるわよ」

敷波「はえっ!?」

磯波「私たちも、ですか?」

綾波「何の話をしましょうか?」

敷波「ちょ、ちょっと綾波……」

比叡「綾波たちが司令と遊んだときとかに面白いことなかった?」

綾波「そうですねえ……あ♪」

敷波「あ、綾波!?待ってあれはだmむぐぐ」

霧島「話して」ニッコリ

敷波「んーー!んんーーー!!」ジタバタ

綾波「分かりました♪」




84: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:21:54.02 ID:p1jeTt+F0


綾波「一回私たち三人と司令官でトランプして遊んだことがあるんですけど」

……
綾波「そろそろいい時間ですね」

提督「だね。次で最後にするか」

磯波「そうですね」

綾波「あ♪」

敷波「何?」

綾波「この勝負、もし私たちの誰かが勝ったらご褒美くれませんか?」

提督「できる範囲ならね」

敷波「い、いいの??」

提督「いいよ。個人的にそういうことできる機会もないしね」

綾波「や~りましたあ♪」




85: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:23:10.39 ID:p1jeTt+F0


……
比叡「へー」

祥鳳「いいなー」

榛名「それでそれで?」

綾波「それでですね~」




86: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:24:36.09 ID:p1jeTt+F0


……
敷波「あ、あれ……私、勝っちゃった?」

提督「お。敷波が一番か」

綾波「それで?敷波は何をお願いするの?」

敷波「え、ええー?何も考えてないよー……」

提督「何でもいいけど、思いつかなかったらまた今度にするか?」

敷波「あー……う、うん、そうしよっかなー……」




87: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:26:31.64 ID:p1jeTt+F0


磯波「敷波ちゃん」

敷波「うん?」

磯波「ほら、この間見た漫画にあったあれとかは?」

敷波「あれ?」

綾波「あー!あれ!いいと思う!」

磯波「だよね!」

敷波「な、なんだよー」




88: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:27:36.41 ID:p1jeTt+F0


提督「なになに?」

綾波「」ゴニョゴニョ

提督「それやって怒らないかな」

綾波「大丈夫です」グッ

磯波「敷波ちゃんのために、お願いします」

提督「わかったよ」スクッ

敷波「だからー、なんなのさー」

提督「今やるから待ってろ」




89: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:29:28.25 ID:p1jeTt+F0


提督「ほいっ!」ガバッ

敷波「えええええ!?」

綾波「さっすがあ!」

磯波「すごい……!」

提督「まあ君たちぐらいの体格ならね」

敷波「ちょ、何してるんだよー!?////」

提督「ん?お姫様抱っこってこれで合ってるよな」

綾波「はい♪」




90: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:29:54.20 ID:p1jeTt+F0


……
「「えええええ!?!!?」」

祥鳳「提督、お姫様抱っこなんてしてくれたの!?」

綾波「そうなんです!」




91: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:32:10.68 ID:p1jeTt+F0


……
磯波「提督、結構慣れてるんですか?」

提督「多少はね。昔は近所の小さい子にやってたこともあるから」

敷波「し、司令官?も、ももも、もういいよ?///」

提督「そう?じゃあ降ろそうか」

敷波(ほっ。でも、もうおしまいかー……)

綾波「ちょっと待ってくださいね、写真撮ります」

磯波「あっ、私も」

提督「おお。分かった」

敷波「待って、写真はだめだってー!///」ジタバタ

綾波「はい、チーズ♪」カシャ




92: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:32:46.74 ID:p1jeTt+F0


……
綾波「で、撮ったのがこれです」

祥鳳「ほんとうにお姫様抱っこされてるー」

榛名「いいなあ」

敷波「見せることないじゃーん!消してってー!///」

磯波「あれ?私と綾波ちゃんが送った写真、消したの?」

敷波「う……そ、それは……」

霧島「どうなの?」ニヤニヤ

敷波「……」モジモジ


敷波「消して、ない///」

高雄「かわいい!」

綾波「かわいいですよねー♪」

比叡「わたしも敷波みたいにかわいくなりたかったなー」ニヤニヤ

敷波「やめて、もうやめてってばー////」




93: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:34:04.89 ID:p1jeTt+F0


白露「提督の話と聞いて!」

夕立「飛んできたっぽい!」

時雨「ぼくたちも入れてよ」

金剛「もっちろん大歓迎ネ!」




94: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:35:47.75 ID:p1jeTt+F0


金剛「白露たちは何か提督と面白いことなかった?」

白露「そうだなー」

村雨「お姫様抱っこみたいにインパクトのある話はないよね」

時雨「あっ、でもあれがあるよ」

比叡「なになに?」

時雨「提督と間接キスした話」

「「間接キス!!?!??」」

村雨「あったあった」

涼風「っても、回し飲みしただけだからなー」

金剛「それでも間接キスは間接キスデース」

榛名「提督って、そういうのあまり気にしないの?」

村雨「あんまり気にしてないみたいですね」

五月雨「最初の頃は執務室で提督の飲み物をもらうこともよくありましたし」

綾波「ありましたね~」

高雄「うらやましいわ」




95: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:40:31.13 ID:p1jeTt+F0


時雨「でも、それを言ったら高雄さんのほうがうらやましいよ」

白露「そーだそーだー」

高雄「どうして?」

時雨「僕たちの鎮守府で秘書艦が二か月も変わらないの、高雄さんが初めてだよ」

高雄「変わってない、なんてことはないわよ。私だって出撃することもあるし、旗艦じゃないこともよくあるでしょ?」

霧島「それでも秘書艦をやった日数では高雄が断トツよ」

祥鳳「私や比叡さんも多いほうですけど、それでも多くて週に二回ぐらいでしたよね」

比叡「うんうん。そんな感じだったね」




96: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:41:12.21 ID:p1jeTt+F0


五月雨「それに、私たちの人員配置で提督が直接決めてるのは秘書艦だけなんですよ」

高雄「あっ……確かに」

高雄「でも秘書艦って言っても、執務室が広くなってから仕事はだいぶ分散してるし、私と提督以外にも大勢執務室にいるからそこまで特別でもないと思うのだけど」

涼風「それは高雄さんが秘書艦でいるのに慣れきってるからじゃないかな」

敷波「うんうん」




97: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:41:47.84 ID:p1jeTt+F0


比叡「改めて考えると、なんで高雄だけ固定なんだろうね。あ、変な意味じゃなくて、確かに仕事の手際は良いし真面目だし提督に対して失礼なこともしないんだけど」

高雄「それは私もずっと気になっているのですけど……なぜでしょうか」

夕立「提督さん、高雄さんのことが好きっぽい?」

高雄「そ、そんなことは……///」

村雨「あ。高雄さんもまんざらじゃないんですね」ニヤニヤ

五月雨「提督と高雄さんならお似合いだと思います」ニコニコ

高雄「そ、そうかしら……//」




98: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/17(火) 23:42:14.85 ID:p1jeTt+F0


比叡「それに、高雄はもう司令に「好き」って言ってもらってるもんねー」ニヤニヤ

「「ええっ!?!!??」」

高雄「そ、その話はちょっと……///」

綾波「本当ですか!?」

時雨「詳しく!」

ワイワイ




100: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 22:52:42.21 ID:AeUNtoJ00


深夜

高雄(あー楽しかった。盛り上がってすっかり遅くなっちゃったわね)テクテク

高雄(片付けもお風呂も終わったし、あとは寝るだけ__)

~~~~♪

高雄(あら?この歌声は……)




101: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 22:53:47.66 ID:AeUNtoJ00


中庭

提督「~~~♪」

提督「」クイッ

提督「ふう……」

高雄「提督?」

提督「ん?高雄か?」

高雄「ええ」




102: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 22:56:01.13 ID:AeUNtoJ00


高雄「もうお休みになったかと思っていました」

提督「そのつもりだったんだけど、気が変わって夜更かししているところだ」

高雄「あら。珍しいですね」

提督「たまにはね。高雄はもう寝るところかい?」

高雄「そのつもりでしたけど、お邪魔でなければ私もたまには夜更かしようかと思い始めたところです」

提督「邪魔なものか。歓迎するよ」ニッ

高雄「ありがとうございます」ニコッ




103: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:01:04.89 ID:AeUNtoJ00


高雄「改めて作戦完遂おめでとうございます」

提督「おめでとう。高雄もお疲れさま。連日の秘書艦から第二艦隊の旗艦までありがとう」

高雄「お気遣いありがとうございます。」

提督「打ち上げも楽しめたかな?」

高雄「ええ」

高雄(主に提督のことで盛り上がったからなのだけどね)

提督「それならよかった」クイッ




104: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:03:33.69 ID:AeUNtoJ00


高雄「打ち上げといえば、その際に秘書艦のことが話題に上ったのですけど」

提督「ほほう」

高雄「その……最近は私が秘書艦を任されることが多いのは何か理由があるのでしょうか?」

提督「そのことか」




105: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:05:25.31 ID:AeUNtoJ00


提督「ものすごく大ざっぱに言うと、高雄が適任だからだな」

高雄「これ以上ないほど大ざっぱですね」クスッ

提督「ややこしいことを考えるのが嫌いだからね」

高雄「またまた」

提督「それはそれとして、もう少しちゃんと説明聞きたい?」

高雄「提督がお話ししてくださるのでしたらぜひ」

提督「そう言う気はしてたよ。じゃあちょっと遠回りして話すか」




106: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:08:18.54 ID:AeUNtoJ00


提督「多分予想の範囲内だと思うけど、神通たちに艦隊編成を任せ始めたころに秘書艦の人員配置も任せようとしたんだよ」

高雄「やはりそうでしたか」

提督「うん。そのほうが艦隊の運用にも支障が出にくいし、秘書艦やってもいいかどうかは私じゃなくて神通や筑摩あたりに言えばいいから、みんなの意思も反映しやすいかなと思って」

高雄「ではなぜ提督が指名する形のままに?」

提督「それがね」




107: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:09:23.09 ID:AeUNtoJ00


……
提督「どうだろう」

神通「それは……合理的ではありますが、私としては、秘書艦は提督がお決めになるほうが良いと思います」

提督「それはなぜ?」

神通「提督のご希望やお考えを考慮できないからです」

提督「そうかな。希望ぐらいあれば君たちに言えば済むと思うけど」

神通「失礼ながら、提督がご自分の希望を私たちにおっしゃるとは思えません」

筑摩「訓練担当の長良さんたちもですけど、間宮さんや伊良湖さんも、提督にはもっといろいろ希望を言ってほしいと言っていますよ」

提督「確かに五十鈴には一度言われたけど、そうか間宮と伊良湖もか」

筑摩「そうですよ。せめて秘書艦ぐらいご自分の希望を通してはいかがですか?」




108: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:11:03.14 ID:AeUNtoJ00


提督「しかし、そんなことしたら今以上に人選が偏るぞ。負担も集中するし、やりたくない娘がいたってやりたくないと言いづらくないか?」

神通「この鎮守府に限ってそんなことはないと思いますが……」

筑摩「それに、提督は秘書艦を断られたこと、ありませんでした?」

提督「……あったな。何回か」

筑摩「そのぐらい提督には気軽に意見できますから、大丈夫ですよ」

提督「そうかねえ」

神通「それに、提督と秘書艦の関係は業務にも執務室の雰囲気にも影響します。その意味でも、提督が一番負担なく関われる艦娘を選ぶべきかと思いますが」

提督「あー。それは一理あるな……分かった。二人がそう言うなら、秘書艦はこれまで通り私の一存で決めさせてもらおう」

筑摩「そうしてください」




109: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:12:21.02 ID:AeUNtoJ00


……
高雄「部下の方から「もっと我を通せ」と言われたわけですか」クスクス

提督「そうなんだよ。説明しながら自分でも何言ってるのか分からないね」

提督「とにかくそういう経緯で、出撃や訓練計画も考慮しつつ、自分の気分に従って秘書艦を頼んでいるわけだが」

提督「特に高雄が多いのは会話していて一番楽だからだね」

高雄「楽、ですか」

提督「うん。いや、楽と言うのはあまり良くない言い方だな……どう言えば良いと思う?」

高雄「え?ええと、ええと……どう言えば良いでしょうか」

高雄「と言いますか、私は提督の心を読む力はありませんよ?」フフッ

提督「ごめんごめん」ハハハ




110: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:15:04.40 ID:AeUNtoJ00


提督「分かった。居心地がいい、だな。僕にとっては、高雄といるのはとても居心地がいいんだよ」

高雄「へえ……」

高雄(私も提督のおそばにいると心が落ち着くのだけど、提督も同じように思っていらっしゃるということかしら……なんだか素敵な気持ちになるわね)

提督「まあ高雄がどう思っているかは別だけどね」カタスクメ

高雄「ご心配なく。私も提督の隣はとても居心地がいいですから」ニコッ

高雄(好きになった方の隣なんですもの。居心地が悪いわけありません)

提督「そう言ってもらえるのは嬉しいな」ニコッ




111: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:18:01.09 ID:AeUNtoJ00


提督「精神的に負担がなさそうなのは良かったけど、業務のほうで疲れとかはないかい?非番の日も他の娘より少ないし、毎日あの量を処理するのはそんなに楽じゃないと思うんだが」

高雄「確かに楽ではないときもありますけど、他の方の力も借りられますし、お休みは充分いただいていますよ。業務に加えて責任もある提督に比べれば、疲れというほどではありません」

提督「疲れは他人と比べるものじゃないよ。でも、ありがとう。これからも頼むよ」ポンポン

高雄「ええ。お任せください」

高雄(!提督が私の肩を!提督から私に触れてくださったのは着任の時以来だわ!)

高雄(……でも提督と間接キスした娘が何人もいて、敷波ちゃんなんてお姫様だっこまでしてくれたのよね。こんなことで喜ぶなんて、我ながらちょっと初心すぎじゃないかしら……)

提督「?どうかした?」

高雄「い、いえ。何でもありません」




112: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:19:44.05 ID:AeUNtoJ00


提督「そうだ。私も高雄に聞いておきたいことがあるんだが、いいかな」

高雄「ええ。何でしょうか?」

提督「上官相手に言いにくいかもしれないが、高雄たちからみて私が直した方がいいところとか好きではないところとかあるかな」

高雄「直した方がいいところ、ですか」

提督「うん」

高雄「私は特に思い当たりませんが……例えばどのようなことを気になさっているのですか?」

提督「例えば、すぐに頭脳労働を部下に押し付けるとか、訓示を真面目に言わないとか、歌がうるさいとか、そんな感じかな」

高雄「結構気にかけていらっしゃるのですね」

提督「まあね。高雄からは特に注文もないかい?」

高雄「ええ。最初こそ冗談が多いのは意外でしたけど、今では楽しませていただいていますから」

提督「それはありがたい」




113: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:21:04.88 ID:AeUNtoJ00


高雄「あ。ただ、」

提督「ただ?」

高雄「年頃の女の子を気軽にお姫様抱っこするのは控えたほうがよろしいかと思いますね」クスッ

提督「おっと。その話が高雄から出るとはね」

高雄「先ほど綾波から聞かせてもらいまして」

提督「やっぱり綾波かー」ポリポリ




114: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:24:33.30 ID:AeUNtoJ00


提督「正直なところ、敷波ならいい反応してくれるかなーと思ってやった節はあるんだよね」

高雄「実際にいい反応をしてくれたようですね」

提督「だね。気軽にやったのは否定できないけど、あれは磯波と綾波へのネタ提供みたいなものだから許してほしいかな」

高雄「提督自らネタを提供なさるのですか」クスクス

提督「上官がふざけることによって部下もふざけたり冗談を言ったりしやすくなるわけだよ。ネタ提供も大事な任務だ」キリッ

高雄「なるほど。以前おっしゃっていた「気の抜ける場所」づくりには必要なことですね」

提督「好意的に言えばそういうことだね」

提督「敷波はその犠牲になったわけだけど」クスッ

高雄「かわいそうに」クスクス





115: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:31:31.23 ID:AeUNtoJ00


提督「一応確認だけど、敷波はそれを嫌がってはなかったかい?」

高雄「ええ。ただ恥ずかしがっていただけでしたよ」

提督「そうか。ならいいんだが」

高雄「?何を気にしていらっしゃるのですか?」

提督「いやあ。私なんかにお姫様抱っこされるのは普通に嫌なんじゃないかとまだ気になっていてね」

高雄「まさか。提督にお姫様だっこしていただけるなんて、私なら嫌でないどころかむしろ嬉しく思いますよ」

提督「えっ?」

高雄「あっ……」

高雄(つい口に出してしまったわ……さすがにはしたなかったかしら)

提督「……本当に?」

高雄「え、ええ」

提督「そうだよな。高雄が嘘ついたところなんて見たことないしな」

提督「そうか……それなら」





116: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:33:00.11 ID:AeUNtoJ00


提督「いつも世話になっているお礼に、しようか?お姫様抱っこ」

高雄「!」

高雄「本当に、してくださるのですか?」

提督「高雄が望むなら」

高雄(この表情にこの口調……本当にやってくださるおつもりね)

高雄「そういうことでしたらよろこんd……あ、でも」

提督「ん?」

高雄「敷波ちゃんは軽いから大丈夫でしょうけど、私ではその……重くはありませんか?//」

提督「いや、何とかなると思うよ」

高雄「本当ですか?無理なさらないでくださいね?」

提督「大丈夫だよ。ただ、背筋だけは伸ばしておいてくれるかな」スクッ

高雄「背筋を……分かりました」スクッ




117: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:33:37.11 ID:AeUNtoJ00


提督「それじゃ、いくよ」

高雄「はい……」

高雄(ち、近い……!提督の腕も背中に回されているし……///)

提督「ふー……せーのっ!」ガバッ

高雄「きゃっ!」




118: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:38:07.11 ID:AeUNtoJ00


提督「よし、これでどうだ」

高雄「これが、お姫様抱っこ……///」

提督「うん。私もそんなに力があるわけじゃないけど、やり方さえちゃんとすればある程度は何とかなるもんだ」

高雄「そ、そうなんですね……」

高雄(本当にお姫様抱っこをしていただけるなんて///)

高雄(見上げるとこんな近くに提督のお顔が……まるで恋人のような……////)

高雄(提督……)ドキドキ

提督「?どうかした?」

高雄「い、いえ。何でもありません……///」

高雄(私はこんなにドキドキしているのに、涼しい顔なさって。ずるい方です)

提督「?そ、そうか」




119: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:39:13.64 ID:AeUNtoJ00


提督「それじゃ、そろそろ降ろすよ」

高雄「え、ええ」

提督「ほいっ」

高雄「よっと」



高雄「……///」

提督「あー……やっぱり、あんまり良くなかったかな」

高雄「い、いえ。私は、嬉しかったです。本当に……///」

提督「そ、そうか。それなら良かったよ、うん」ポリポリ




120: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:42:31.69 ID:AeUNtoJ00


提督「そろそろ寝るとしようかな」

高雄「そうですね。お部屋までお送りします」

提督「おおっと。淑女を送るのは紳士たる私の役目だよ」キリッ

高雄「えっ!?///」

高雄(提督が、送ってくださるですって!それに『淑女』って、私のことよね!)

提督「いや、何でもない。忘れてくれ」クルッ

高雄「な、なぜですか?」

提督「ちょっと調子に乗ってしまったからね。やはりこういうのは私には似合わないよ」

高雄「そうでしょうか」

提督「そうだよ」




121: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:52:04.23 ID:AeUNtoJ00


提督「むしろ、今のは「紳士じゃないでしょ」っていうツッコミ待ちのつもりだったんだけどね」カタスクメ

高雄「そ、そうでしたか……」

提督「うん。摩耶あたりならツッコんでくれたかな」

高雄「かもしれませんね」

高雄(はあ。ご冗談への対応はまだまだね……じゃなくて、)

高雄(なるほど。提督はご自分をそういうふうに捉えていらっしゃるのね。男性らしさ、あるいは紳士らしさは不釣り合いだと)

高雄(だから自分をかっこよく見せようとなさらず、むしろ面白く見せようとされている、と)

高雄(私たちにセクハラの類を一切なさらないのもそういうことなのかしら……また提督の気になることができてしまったわね)




122: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/24(火) 23:59:17.93 ID:AeUNtoJ00


提督「冗談ももっと分かりやすいやつにしないとな。さ、戻ろう」

高雄「あの……提督?」

提督「ん?」

高雄「あー……いえ。戻りましょうか」

提督「ああ」




123: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:00:03.54 ID:GeBF+YNP0


テクテク

高雄「いろいろお話しさせていただき、ありがとうございます」

提督「こっちこそ。高雄は聞き上手だから、調子に乗ってしゃべりすぎてしまうから自重しないと」

高雄「私にとってはありがたいことですけどね」

提督「そうかい?」

高雄「そうですよ」ニコッ




124: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:02:58.09 ID:GeBF+YNP0


高雄「それと、」

提督「それと?」

高雄「提督がその……紳士らしさをお出しになりたいなら、私はいつでも歓迎しますから」

提督「それはありがたい。とは言っても生憎紳士らしさは持ち合わせてないから、演じるというほうが正しいんだろうけどね」

高雄「女の希望に応えてくださるのは充分紳士らしいと思いますよ」

提督「やめてくれ。そこまで持ち上げられるとさすがに照れるよ」ニコッ

高雄「たまには良いではないですか」ニコニコ

提督「そうだね。たまには良いかな」




125: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:03:33.37 ID:GeBF+YNP0


提督「それじゃ、また明日な」

高雄「ええ、また明日。お気を付けて戻ってくださいね」

提督「ありがとう。おやすみ」

高雄「おやすみなさい」

テクテク




126: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:05:11.14 ID:GeBF+YNP0


高雄型の部屋

ガチャ

高雄「ただいまー」

高雄(もう二人とも寝ているかしら。起こさないようにそっと……)

鳥海「あ。おかえり」

摩耶「遅かったな」

高雄「あら。起きてたの?」

摩耶「もう寝るところだけどな」




127: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:05:56.90 ID:GeBF+YNP0


鳥海「それより、こんな時間まで何してたの?」

高雄「え゛っ!?ま、まあ、ちょっとね」

鳥海(怪しい)

摩耶(提督絡みだな。間違いない)

鳥海(でも今から話を聞いたら明日に影響しそうね)

摩耶(今日は寝るとして、ほとぼりが冷めないうちにまた比叡さんあたりにいじってもらうか)




128: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:06:59.01 ID:GeBF+YNP0


高雄「さ、早く寝ましょ」

摩耶「だな」

鳥海「姉さん、明日も秘書艦でしょ?」

高雄「?ええ、そうよ」

摩耶「ふーん……」ニヤニヤ

高雄「な、なによ」

鳥海「頑張ってね」ニヤニヤ

摩耶「頑張れよ」ニヤニヤ

高雄「分かってるわよ」




129: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:25:02.21 ID:GeBF+YNP0


高雄(ふう……今日一日でいろいろありすぎたわね。作戦の総括に始まって金剛さんたちとお茶会、夜の打ち上げもしっかり盛り上がって、ようやく終わりかと思えばまさか提督と二人きりでお話しできるなんて……うふふ♪)

高雄(戦力や頭脳として評価していただけるのも嬉しいけれど、性格や提督との接し方をお気に召していただけるのはそれ以上に気持ちいいわね)

高雄(でも今日のことでまた提督の気になる一面を見てしまったし……本当の提督がどんな方なのか、もっともっと知りたいけど……)

高雄(……悩んでも仕方ないわね。まだ道は長そうだけれど、焦らず一歩ずつ提督に近づいていきましょう。その先には、きっと今以上に素敵な世界が待っているのだから)



130: ◆bcQPzU7u4E 2018/07/25(水) 00:44:10.05 ID:GeBF+YNP0


読んでくれたみなさん、ありがとうございます。

今回はここまでにします。
この続きはまだ完成が見えないので、一旦時間を置かせてください。
続きに興味のある方は、次の投稿までまたしばらくお待ちいただけると幸いです。



【艦これ】高雄「秋の日々は混乱のうちに」

3: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:02:08.09 ID:ZGZd1j/m0


比叡「いやー、今回の作戦も無事終わって良かったねー」

摩耶「にしても、案の定また船団護衛だもんな。確かにうちでもなきゃ喜んで引き受けないだろうけどさ」

足柄「逆に考えれば、それだけ当てにされているってことじゃないの?都合良く使われてるだけかもしれないけど」

提督「それならそれで我々に存在価値があるわけだし、悪い話ではないね」

大淀「ええ。船団の参加船からも感謝や労いの電文も少なからず頂きましたし、私たちの活動が評価されているのはありがたいことですよね」

提督「本当にありがたいよ。外部からの評価は特にね」

高雄(そういえば私たちは鎮守府から出られないから、外部の人と接触することがないのよね。提督が船団護衛に積極的なのはそういう理由もあるのかしら)




4: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:02:52.39 ID:ZGZd1j/m0


提督「明日から数日は休みをもらってあるから、みんなもしっかり休むようにな」

比叡「提督こそちゃんと休んでくださいよ。明日もどうせ遊ぶ予定が入ってるんでしょ?」

提督「ばれたか」ペロッ

高雄(実のところ、そもそも提督が誰と遊ぶかの予定だって私たちで調整しているからみんなだいたい把握してしまっているのよね)

高雄(明日は午前が朝潮型と陽炎型の子たちに大淀さん明石さん、午後は金剛型のみなさんと間宮さん伊良湖さんだったかしら。昼と夜は私も食堂の手伝いにいかないとね)

提督「遊びの予定ならいくら増えてもいいんだがなあ」

大淀「そういう日が来るのはいつになりますかねえ……」

提督「さあね。分からんから遊べるときに遊ぶんだよ」

足柄「あはは。短絡的だけど一理あるわね」

提督「だろう?というわけで」

高雄「遊びに出られますか?」クスッ

提督「いや、腹が減っては遊びにならないから飯だな」

摩耶「あっと。もうそんな時間か」

提督「そんな時間なんだよ。間宮たちを待たせるのも悪いし、行くとしようか」

高雄「ええ」




5: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:04:01.35 ID:ZGZd1j/m0


翌朝 食堂

ゴチソウサマデシター

黒潮「司令はん。もう行ける?」

提督「行けるぞ。明石もいいか?」

明石「大丈夫ですよ。大淀は上からの連絡の確認があるんだよね」

大淀「うん。確認したら私も合流しますね」

提督「いつもありがとうな」

大淀「いえいえ。これは私しかできませんから」

提督「そうだな。頼むよ」

大淀「お任せください。では後ほど」

提督「ああ」




6: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:04:48.51 ID:ZGZd1j/m0


広場

荒潮「大淀さん、遅いわね~」

明石「また何か連絡でもあったんじゃない?」

陽炎「それにしては遅すぎる気が、おっとっと」

黒潮「あー惜しい。あとちょっとやったのに」

霞「にしても、せっかくの休みになんで挟みドッジなんてやってるのかしら」

大潮「霞はバレーボールのほうが好きだもんねー」

朝潮「後でやるから機嫌悪くしないのよ」

霞「そういう意味じゃないわよ!」



7: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:05:23.85 ID:ZGZd1j/m0


ビーッ ビーッ ビーッ

提督「ん?」

不知火「全体放送ですね」

満潮「嫌な予感がするわね……」

大淀(放送)「近隣鎮守府より任務代行要請。繰り返します。近隣鎮守府より任務代行要請。提督は至急執務室へ起こしください」

黒潮「あちゃー」

明石「ついにうちにもきちゃいましたかー」

提督「残念だがここまでだな。執務室に行ってくるよ」

不知火「私たちも待機しましょうか」

提督「そうしてくれ。全員、さしあたり明日の配置に入るよう」

大潮「了解しました!」

朝潮「急ぎ出撃準備を整えます!」

明石「ドックも稼働させておきますね」

提督「頼んだ。黒潮は臨時秘書艦として執務室まで同行せよ」

黒潮「了解や」




8: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:06:45.85 ID:ZGZd1j/m0


執務室

大淀「お休みのところ申し訳ありません」

提督「お互いさまだよ。要請のあった任務は?」

大淀「こちらに」

黒潮「うわっ、結構多いなあ」

提督「編成を……そうか神通は出撃ドックか」

黒潮「筑摩はん……もおらんな。呼んでこよか?」

提督「いや、今はいい。現時点での明日の配置を全員分スクリーンに出してくれ」

黒潮「はいな」




9: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:07:44.35 ID:ZGZd1j/m0


黒潮「えーっと、こーやって……」カチカチカチ

黒潮「ほいっと」ッターン

提督「ふむ……」

黒潮(珍しく司令はんが編成考えてはるんかな)

大淀(それにしてもこの人数を割り振り直すなんて、頭の中だけですぐにできるとは……)

提督「よし。午前の第三艦隊と午後以降の第二艦隊を代行任務に当てる。編成は追って指示する。それから本日予定の訓練は全て中止。特に訓練予定だった水雷戦隊は夜間の任務に備え今のうちに休養を取ること。黒潮は日中の間秘書艦を頼む。明日は黒潮にも出撃の可能性があるため夜間は高雄に交代。それ以降は明日からの配置を決定してからだな」

黒潮「りょ、了解」

大淀(は、早い……!)

提督「ではまず午前の第三艦隊の配置を言うぞ」

黒潮「午前の第三艦隊午前の第三艦隊……はい、ええで~」

提督「旗艦山城、二番艦千歳、……」




10: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:09:38.54 ID:ZGZd1j/m0


提督「……以上だ」

黒潮「これで間違いない?」

提督「間違いない。運用計画の方に反映してくれ」

黒潮「編成変更……任務、代行……あっちゃうちゃう」アタフタ

提督「ははは。久しぶりの秘書艦がこんな異常事態とは災難だな」

黒潮「ほんまやで~。あっよし、これでいけたはずや」

提督「よし……よし、これでいい。各掲示板に共有してくれ」

黒潮「はいな!」ッターン

提督「よーし全体放送だ」




11: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:10:47.57 ID:ZGZd1j/m0


ビーッ ビーッ ビーッ

提督「達する。司令官だ。全員その場で聞くように」

提督「先ほど大淀から連絡された通り、近隣鎮守府の任務代行要請があった。これを受けて本日及び明日の行動計画を大幅に変更する。」

提督「各員は0900までに掲示板を確認し、各々の配置を把握すること。なお、本日及び明日の訓練は全て中止とする。質問及び意見具申があればいつでも執務室に来るように。以上だ」プツッ




12: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:11:20.02 ID:ZGZd1j/m0


提督「あんまりやりたくなかったが、こういうときはトップダウンが一番早いからな。大淀、任務代行受諾の連絡を頼むぞ」

大淀「は、はい」

黒潮「ほな、決裁やる?」

提督「やる。今日は多いぞ」

黒潮「ひえ~。気合い入れんといかんなあ」

提督「気合い入るか?」

黒潮「ハイタッチしたら入るかもなあ」

提督「よーしやるか。せーのっ」

黒潮「ほいっ」パチン

黒潮「よーし気合い入ったでえ。頑張ろ」




13: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:15:51.48 ID:ZGZd1j/m0


長良「失礼します。司令官、よろしいですか?」カツカツ

提督「構わない。何かな?」

長良「本日及び明日の訓練中止は決定ですね?」

提督「決定だ。相談無しに決めたのは申し訳ないが、代行任務もあるし訓練までやっては負担が大きすぎる」

長良「司令官の判断を支持します。予定していた訓練は明後日以降に順延ということでよろしいでしょうか」

提督「明後日……いや、しあさって以降にしてもらえるか?明日明後日で元の訓練ローテーションに戻せると思う」

長良「しあさって、ですか」

提督「うん」




14: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:17:24.86 ID:ZGZd1j/m0


黒潮「今の配置出す?」

提督「ああ、出してくれ」

黒潮「はいよっと」カチカチ

長良「えーっと今日がこれで……ああ!分かりました。ではしあさって以降に順延しておきますね」

提督「頼むよ」

長良「いえいえ、お任せください!では」ケイレイ

提督「ん」ケイレイ




15: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:18:23.44 ID:ZGZd1j/m0


筑摩「遅くなりました」タッタッ

提督「いやいや。バタバタして申し訳ないね」

筑摩「いえいえ。明日明後日の配置の件ですね?」

提督「そうだ。とりあえず私の案では……」

筑摩「なるほど」

提督「これで一応回るが、重巡組の負担がやや大きすぎるのが気になってな」

筑摩「そうですね。私自身はこの配置でも出撃しますが、他の方の負担はもう少し減らしたいところです」

提督「筑摩も今働いている分楽をしてもらいたいところだけどね」

筑摩「恐縮です」




16: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:19:17.90 ID:ZGZd1j/m0


提督「それはそれとして、どうだろう。筑摩ならどう配置する?」

筑摩「この任務配置でしたら……この任務とこの任務を金剛型のみなさんに代わっていただいて、今金剛型のみなさんが入っている任務に陸奥さん扶桑さん山城さんを充てるというのはいかがでしょう」

提督「そうなると三人のうち誰か一人は二回任務に入ることになるな。適任は陸奥かな?」

筑摩「ええ。扶桑さんと山城さんは今日も出撃しますし、現在のところ一番任務に余裕のある陸奥さんに少し負担をしていただくのが全体にとっては良いかと」

提督「同感だ。陸奥ー、そういうことだからよろしく頼むぞー」

陸奥「はーい。任せてー」

筑摩「では編成作業に入りますね」

提督「頼んだ」




17: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:20:24.21 ID:ZGZd1j/m0


昼 食堂

黒潮「ふあ~、疲れた~」グタッ

陽炎「ほんとに疲れてるわね」

黒潮「ほんまやで~。久しぶりの秘書艦がピンチヒッターで午前中休みなしとか勘弁してほしいわ~」ニヘラ

陽炎(とか言いながら割と嬉しそうなのよね)

不知火(隠れ司令LOVE筆頭は伊達ではありませんね)



18: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:21:39.25 ID:ZGZd1j/m0


不知火「そういえば司令の姿が見えませんが」

黒潮「執務室や。「決裁終わらーん」て言いながら愛宕はんと執務続けてはる」

陽炎「昼ごはん食べないの?」

黒潮「食べるで。後で伊良湖さんと執務室向けの昼ごはん持っていくねん」

陽炎「そっか」



19: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:23:00.48 ID:ZGZd1j/m0


執務室

黒潮「黒潮、戻ったで」

提督「お。おかえり」

伊良湖「提督、みなさん、お待たせしました。おにぎりとささやかなおかずですけど、お召し上がりください」ゴトッ

提督「あーありがとう!助かるよ本当に」

伊良湖「いえいえ!こんなことでお力になれるならいくらでも」

提督「いつもだって力になってもらってるよ」ニッ

伊良湖「あっありがとうございます!」ペコリ

愛宕「すぐ食べましょうか」

提督「食べよう。いただきます」

イタダキマース




20: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:23:58.22 ID:ZGZd1j/m0


高雄型の部屋

愛宕「ただいま~」

鳥海「おかえり」

高雄「お疲れさま」

愛宕「ほんとに疲れたわ~。は~」ボフッ

摩耶「黒潮とか大丈夫か?」

愛宕「多分ね。秘書艦のやることはもう終わりが見えてきたから」

高雄「その言い方だと、提督のほうはまだまだなのね?」

愛宕「今回は上と任務を回してきた鎮守府に報告しないといけないからいつも以上にやることが多いみたいなのよ。文書の作成は陸奥さんとか龍田さんも手伝ってるんだけど、確認と決裁は提督しかできないからね~」

摩耶「ああ、そういうことか」

高雄「全部終わったらしっかり休んでいただかないといけないわね」




21: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:24:39.41 ID:ZGZd1j/m0


鳥海「でも今夜も任務あるから、司令官さんは執務室にいるんじゃないの?」

高雄「そうなのよ。船団護衛の時も椅子で仮眠をお取りになっているだけだから、多分今日もそうなるわね」

摩耶「あいつ、あー見えて自分が他人より休んでるのは許せないタイプみたいだからな」

愛宕「結構真面目なのねえ」

高雄「真面目と言うかお人好しだからじゃないかしら」

高雄「とにかく、決裁が落ち着いたらお休みいただくよう進言してみるわ」




22: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:25:41.00 ID:ZGZd1j/m0


愛宕「あ♪」

高雄「どうしたの?」

愛宕「どうせなら「私が膝枕して差し上げますわっ」とか言ってみたら?」ニヤニヤ

高雄「な、なに言ってるのよ!///」

摩耶「なるほど。膝枕を餌にして自然に休んでもらおうって作戦か」

高雄「どうしてそういう解釈になるのよ」

鳥海「でもそれなら休んでいただく口実にはなるわよね」

愛宕「お姫さま抱っこもしてもらったんだし、そのお返しって言えばいいじゃない」

高雄「それは……そうね、考えておくわ」




23: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 13:26:20.19 ID:ZGZd1j/m0


鳥海「さてと」

摩耶「行くか」

鳥海「行きましょう。姉さんたちはちゃんと休んでね」

愛宕「そうするわ。今夜も長丁場になりそうだしね」

高雄「二人も無理しないでね」

摩耶「姉貴こそな。じゃ」

鳥海「いってきます」

高雄「いってらっしゃい」




24: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:28:45.27 ID:ZGZd1j/m0


夕刻 執務室

高雄「高雄、参りました」

提督「おお。お疲れ」

高雄「提督こそお疲れさまです。黒潮ちゃんもお疲れさま」

黒潮「ほんま疲れたわ~。でも、秘書艦のほうでやることは大体終わったで~」

高雄「ありがとう。後は引き継ぐわね」

提督「今晩はゆっくり休んでくれ」

黒潮「そうするわ。司令はんも無理せんといてや~」

提督「おう。無理するのは無理な体質だから安心してくれ」

高雄(とおっしゃりながら無理しがちなのよね……前の船団護衛の時も執務室に籠りきりだったのだし)

高雄(今日も一晩中執務室にいらっしゃることでしょうし、決裁が終わったらお休みいただかないとね)




25: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:29:50.25 ID:ZGZd1j/m0


深夜

提督「……よし!決裁終わり!」

高雄「お疲れさまです」

提督「ありがとう。高雄もお疲れさま」

高雄「提督に労っていただくほどでは。何かお飲みになりますか?」

提督「うん。お菓子も出してこようかな」ガタッ

高雄「いいですね」ガタッ




26: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:31:16.49 ID:ZGZd1j/m0


提督「ふう~」

高雄「やっと落ち着きましたね」

提督「ね。とはいえ、事故もトラブルもなかったのはみんなが落ち着いてテキパキ動いてくれたおかげだ。さすがだよ」

高雄「提督が落ち着いていらっしゃったからですよ」

高雄「それに人員配置の件も大淀さんや黒潮ちゃんから聞きましたよ。ものすごい速さで配置をお決めになったと」

提督「ああ。今日は神通や筑摩を呼びに行く余裕もなかったし、それに珍しく冴えてたからね」フフッ

高雄「ご謙遜を。いつも頭の中で訓練なさっていたのでは?」

提督「過大評価は良くないぞ」

高雄「分かりませんよ?能ある鷹は爪を隠すと言いますし」

提督「爪がなくても隠しているふりはできるものだよ」

高雄「またまた。ああ言えばこうおっしゃるのですね」クスクス

提督「あんまり持ち上げられると照れるからね」

高雄「なるほど、照れ隠しということでしたか」

提督「あっ……やれやれ。どうも高雄が相手だとしゃべりすぎてしまうな」ポリポリ

高雄「話すのが楽だから、ですか?」クスッ

提督「幸か不幸かそういうことだね」カタスクメ

高雄(こういう時の会話はいつもと違う提督を知れるから楽しいのよね。できれば起きていられる限り話していたいところだけど)




27: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:32:01.97 ID:ZGZd1j/m0


高雄(今はそれよりも)

提督「ふわあぁ……」

高雄「……さすがにお疲れですね。お休みになりますか?」

提督「寝ても大丈夫かな」

高雄「ええ。むしろお休みになっていただきませんと」

提督「高雄は?」

高雄「私は日中ずっと休んでいましたから問題ありませんよ」

提督「そうだった。じゃあお言葉に甘えて横になるよ」スクッ




28: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:33:42.06 ID:ZGZd1j/m0


高雄「あっ」

(愛宕「どうせなら「私が膝枕して差し上げますわっ」とか言ってみたら?」ニヤニヤ)

提督「ん?」

高雄「あー……その」

高雄「もしよろしければ、私の膝をお使いになりませんか?」

提督「え……?」

提督「つまり……膝枕?」

高雄「ええ、はい。そういうこと、です……」




29: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:34:19.42 ID:ZGZd1j/m0


提督「……」パチクリ

提督「高雄がそういえことを言うのは意外だね」フフッ

高雄「そ、そうですよね……」

高雄(やっぱり、そういうキャラのほうが良かったのかしら。愛宕ならそんなことを言っても不自然ではないし、あるいはもっとさらっと言えれば提督も気になさらなかったのかも……)

提督「でも高雄から言ってくれたわけだし、遠慮なく頼もうかな」

高雄「!は、はい。喜んで」イソイソ




30: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:35:41.61 ID:ZGZd1j/m0


高雄「ど、どうぞ」

提督「じゃあ、失礼して……」モゾモゾ

提督「はー……こんな感じなんだ」

高雄「膝枕は初めてですか?」

提督「記憶にある限り初めてだね」

高雄「そうでしたか」

高雄(提督が膝枕されるのは私が初めてなのね……うふふ///)




31: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:37:31.25 ID:ZGZd1j/m0


提督「しかし、あれだな」

高雄「?何か?」

提督「この距離でいるのにほとんど顔が見えないのはなかなか面白いな」ハハハ

高雄「ああっ!」

高雄「た、確かにそうですね……」

高雄(今更だけどやっぱり大きすぎるわよね。艦の時も艦橋が大きすぎて改造で絞ったけれど、改造による強化はこの間済ませたし、もう体をどうこうすることはできないわよね……)

高雄(……提督は、どう思っていらっしゃるのかしら。いつも気にするような素振りはなさらないけど……)




32: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:38:55.85 ID:ZGZd1j/m0


提督「それじゃ、少し休ませてもらうよ。足がつらかったらいつでも起こしてくれていいからね」

高雄「ええ。お気遣いありがとうございます」

提督「こっちこそ。おやすみ」

高雄「おやすみなさい」



提督「zzz……」

高雄(提督はおやすみになったみたいね)

高雄(艦隊が戻るまではまだまだ時間があるし、私も少しだけ仮眠を取ろうかしら。少しだけ……)




33: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:40:30.26 ID:ZGZd1j/m0


チュンチュン

高雄「ん……んん……」モゾモゾ

提督「お。おはよう」ニコッ

高雄「お、おはようございます……」

高雄(提督のお顔がこんなに近くに……)ボー

高雄「……ええっ!?」ガバッ

提督「おおっと」

高雄「し、失礼しました!」

提督「いやいや。全然失礼じゃないから気にしなくていいよ」

高雄「そうおっしゃられましても……」




34: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:41:13.59 ID:ZGZd1j/m0


高雄「あの……私、提督にもたれさせていただいてました?」

提督「まあ、そうだね」

高雄「それは、いつから……?」

提督「ちょっと前だよ。まだ30分も経ってないんじゃないかな」

高雄「提督はその間、ずっと起きていらっしゃったのですか……?」

提督「半分寝て半分起きて、ぐらいかな」

高雄「……申し訳ございません」フカブカ

提督「いいんだよ。私だって何時間も膝枕してもらったんだし」




35: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:42:00.06 ID:ZGZd1j/m0


提督「それに……」

高雄「何か……?」

提督「……いや、何でもないよ」

高雄「そ、そうですか……」

高雄(提督は何をおっしゃろうとしたのかしら……気になるわ……)




36: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/26(月) 21:45:24.87 ID:ZGZd1j/m0


提督「起きられるかい?」スクッ

高雄「ええ。少しはお休みいただけましたか?」スクッ

提督「おかげさまで。ありがとう」ニコッ

高雄(あっ……///)

高雄「い、いえ、私は提督のお力になれればお礼なんて……///」

提督「そんな謙遜しなくていいよ」ポンポン

高雄(ああああああ/////)

提督「さてと。やらないといけないことができたみたいだ」

高雄「え?あっ、第二艦隊と第四艦隊ですか」

提督「うん。さて、また決裁大会といきますか」

高雄「ええ。お茶でもお入れしましょうか?」

提督「ああ、頼むよ」

高雄「分かりました。少しお待ちくださいね」




38: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:44:52.72 ID:ZFA2HY4B0


五月雨「おはようございます」ヒョコッ

提督「お。おはよう」

高雄「おはよう」

五月雨「執務はもう落ち着いてますか?」

高雄「ええ。また朝食の後に日次の決裁が増えるけど、昨夜までのことは全部終わってるわよ」

五月雨「分かりました。お疲れさまです」

高雄「五月雨ちゃんこそ朝早くからごくろうさま」

五月雨「いえいえ」




39: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:45:48.78 ID:ZFA2HY4B0


五月雨「それじゃ、秘書艦業務引き継ぎます」

高雄「よろしくね。では私はこれで」

提督「ああ。一晩お疲れさま」

高雄「提督こそ。休める時にはお休みくださいね」

提督「そうするよ」

五月雨「私からもちゃんと休むように言いますね」

高雄「お願いね。失礼します」ペコリ

提督「うん」コクリ




40: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:46:25.89 ID:ZFA2HY4B0


高雄型の部屋

高雄「ただいま」ガチャ

鳥海「おかえり」

摩耶「ほいよ。青葉から」スッ

高雄「青葉さんから?何かしら」

摩耶「見ればわかるって」ニヤニヤ

高雄「?」

高雄「こ、これはっ!」




41: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:48:39.80 ID:ZFA2HY4B0


高雄(私が提督にもたれかかって寝ている写真じゃない!どうして!?)

鳥海「執務室に報告に行ったらこうなってたって」ニヤニヤ

高雄「報告?……ああっ!!」

高雄(そうよ、青葉さんは第四艦隊の旗艦だったわ!)

高雄(ということは、第二艦隊の旗艦だって報告に来たときは……)

高雄「もしかして、愛宕も……?」

鳥海「愛宕姉さんが行った時は膝枕だったらしいわよ」

高雄「そ、そう……」

高雄(うかつだったわ……誰にも見られないと思ったからやったのに……///)




42: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:51:16.09 ID:ZFA2HY4B0


コンコン

衣笠「おはよー。愛宕起きてる?」

高雄「衣笠さん?」

高雄(こんな時間にどうしたのかしら)

高雄「愛宕はまだ寝ていますけど、どうしました?」ガチャ

衣笠「あ。高雄戻ってるならちょうどいいや。はい」スッ

高雄「あ、はい。これは?」

衣笠「高雄が提督を膝枕してるときの写真」

高雄「ぶふっ」

衣笠「いいな~こういうのを仲睦まじいって言うんだろうな~」ニヤニヤ

高雄「あっいえ、決してそういうわけでは……///」




43: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:52:14.01 ID:ZFA2HY4B0


高雄「それにしても、どうして衣笠さんがこの写真を……?」

衣笠「私、さっきまで愛宕と一緒に出撃してたでしょ?で帰投して部屋に戻ったところに愛宕が来て」

衣笠「「今執務室がシャッターチャンスになってるわよ」って言うから青葉のカメラ借りて執務室行って撮ってきたってわけ」

高雄(愛宕~~~~~~~!!)

摩耶「記念写真増えて良かったな」ニヤニヤ

高雄「よ、良くないわよ!こんなところみんなに見られるなんて……///」

鳥海「じゃあその写真要らないの?」

高雄「そ、それは……」

高雄「取っておく、けど……///」

摩耶「ふ~ん」ニヤニヤ

衣笠「そっか~そうだよね~」ニヤニヤ

高雄「……/////」




44: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:53:50.13 ID:ZFA2HY4B0


ピピピピ ピピピピ

摩耶「おっと」パシッ

鳥海「もう朝食の時間なのね」

摩耶「姉貴起きてるかな」

衣笠「私も部屋に戻るね。じゃ、また後で」

高雄「え、ええ」

高雄「」チラッ

高雄(他の人に見られるなんて思ってなかったけど……)

高雄(うふふ……いい写真ね。これは大事にしないといけないわ)

鳥海「何考えてるの?」ニヤニヤ

高雄「な、何でもないわよ。さ、私たちも準備しましょう」

鳥海「そうね」




45: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:54:20.57 ID:ZFA2HY4B0


夕刻

提督「よし。代行任務も全部終わりだな」

五月雨「はい。お疲れさまでした」

提督「ありがとう」

五月雨「やっと休めますねー」

提督「本当にね。五月雨もお疲れさま」

五月雨「いえいえ」ニコニコ




46: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:55:19.31 ID:ZFA2HY4B0


大淀「提督!」バタバタ

提督「どうした?」

大淀「作戦本部より新たな命令です。こちらを」

提督「ありがとう。なになに?『クルーズ船団の護衛任務』?」

五月雨「今度はクルーズ船、ですか??」

提督「そうらしいよ。明後日のやつだな。通過するのは聞いていたが……『当初は護衛を行わない予定であったが、乗客からの要望多数により間接護衛の実施要請を受けた』か、なるほどなるほど」

五月雨「すぐ編成しますか?」

提督「いや、今はいいよ。夕食後に霧島たちを招集して考えよう」

五月雨「分かりました」




47: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:56:19.57 ID:ZFA2HY4B0


夕食後 執務室

摩耶「なんで面倒ごとってのは面倒なタイミングで降ってくるんだろうな」

霧島「摩耶、」

提督「構わないよ。面倒なのは私も同感だ」ハハハ

霧島「司令までそうおっしゃいますか」

提督「休日をつぶされて執務室に丸二日缶詰になった挙げ句のこれだからな。愚痴の一つも出ようってものだ」ニヤッ

摩耶「そりゃそうだよな。一番の被害者は提督なんだし」

提督「だが私は志願してこの身分になったから、あまり表だって文句は言えんのだよな」

摩耶「この空間は表じゃねえから大丈夫だって」

霧島「それに、司令がそういうことを言ってくださると私たちも多少は気が楽になりますから」

提督「そう言ってくれると助かるよ」カタスクメ




48: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:58:46.63 ID:ZFA2HY4B0


提督「確認するが、今回の任務は概ね安全な海域におけるクルーズ船団の護衛だ。隻数は先日の第二次船団の半分といったところ。編成に関する意見を頼む」

霧島「これまで以上に一般人の目に触れるとなれば気持ちとしては大盤振る舞いしたいところですが、そんなことをしては他の任務に支障をきたすのが容易に想像できますね」

妙高「それに、既に先日の船団護衛とここ数日の任務代行で燃料弾薬等が大きく減少しています。直ちに影響が出るほどではありませんが、任務に割く艦は必要最低限にしたいところです」

提督「同感だね。どのくらいの規模が適当だと思う?」

赤城「空母二隻及び戦艦乃至重巡洋艦二隻を基幹とする機動部隊と軽巡洋艦を旗艦に据えた水雷戦隊各一艦隊でいかがでしょう。隻数が少ないのでこの数でもカバーは可能かと」

由良「それなら軽巡洋艦と駆逐艦にはソナーの追加搭載をお願いします。この海域で一番脅威となるのは敵潜のはずですから」

摩耶「賛成。ソナーと爆雷は数あるよな?」

五月雨「ソナーも爆雷も各六つあります。第二艦隊全員に装備する分だけですけど、それでいいですか?」

霧島「では第一艦隊の駆逐艦は対空重視の装備としましょうか。確か長十センチ砲が四つあったわよね?」

五月雨「はい。それと対空電探が二つ」

赤城「上々ね。では改装済みの駆逐艦二隻を第一艦隊に編成、長十センチ砲二つと対空電探を装備しましょう」




49: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 15:59:31.92 ID:ZFA2HY4B0


摩耶「改装組で任務に一番余裕があるのは?」

川内「陽炎と不知火だけど、今のところ任務がかぶってる。次点で黒潮と五月雨かな」

提督「2人とも明日は休みだな」

五月雨「はい」

川内「じゃあ五月雨と黒潮に第一艦隊に入ってもらおうか。次、第二艦隊」

由良「旗艦は名取姉さんでどう?この間対潜戦闘訓練をしたところだし、任務には一番余裕があるから」

川内「だね。駆逐艦は……特型から五人かな。吹雪白雪初雪深雪叢雲にしよう」




50: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 16:00:23.28 ID:ZFA2HY4B0


赤城「主力はどうします?空母は任務の割り当てられていない私と祥鳳で確定でしょうが」

霧島「戦艦は出せる余裕がないわね。出撃がない私と比叡姉さまは艤装が全般検査中だし」

摩耶「じゃああたしと最上で出るぜ。二人とも重巡では前の任務から一番間隔が開いてるし、うちでは練度も高いほうだ」

霧島「ではそれで決定ね。司令、よろしいですか?」

提督「うん。今決めた編成でいこう。明日0900に艦隊の面々を召集、行動方針はそこで決定する」

霧島「了解です」

提督「では今日はこれでおしまいだ。みんな休みたいところありがとう。解散」

オツカレサマデシター フーオワッタオワッタ



提督「……ふう。あと三日か……」




51: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 16:04:16.26 ID:ZFA2HY4B0


二日後

赤城「艦隊帰投しました。帰途での報告の通り会敵は無し。任務完了です」

提督「任務完了了解。急な作戦だったが無事完遂してくれて感謝している。今晩こそゆっくり休んでくれ」

赤城「そうさせていただきましょう」



提督「ふう~…………」

夕張「提督も大変でしたね」

提督「まあね。せめて明日が休みなら良かったんだがなあ」

夕張「いっそ今から他所に任務投げて休んじゃいます~?」

提督「……ありだな。「明日熱出して倒れるから任務代わってください」って言っとくか」ニッ

夕張「当日になって押し付けられるよりましですからね」クスクス

提督「それはどこの鎮守府の話をしているのかな?」ニヤリ

夕張「え?私はこの鎮守府なんて一言も言ってませんよ?」ニヤニヤ

大淀「一体何の話をしているのかと思えば……」

提督「すまんすまん」

夕張「ごめんごめん」




52: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 16:04:55.07 ID:ZFA2HY4B0


提督「しかし……」

大淀「何か?」

提督「私が働きっぱなしということは大淀と明石も働きっぱなしだな」

大淀「まあ、そういう類の任務を一任されていますから」

提督「だよな……」

大淀「あ、あの……」

夕張「提督?」




53: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 16:05:33.64 ID:ZFA2HY4B0


提督「決めた。明日は休むぞ」

大淀「はい!?」

夕張「本気で言ってます……?」

提督「うん。大淀、最低限の哨戒任務だけ代行するよう近隣の鎮守府に要請してみてくれ」

大淀「わ、分かりました」

夕張「じゃあ明日予定の任務はしあさってに順延ですか?」

提督「順延だ。全部後ろにずらしてしまおう」

夕張「了解ですっ」カチカチ




54: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 16:06:15.78 ID:ZFA2HY4B0


大淀「任務代行要請、受諾すると返答がありました」

提督「ありがとう。これで今晩はゆっくり休めそうだ」

夕張「とか言って、今晩も飲む予定入ってるんでしょ」

提督「なーんで私の行動はこんなに筒抜けなんだろうな」フフッ

夕張「防諜体制に不備があるんじゃないですかー?」ケラケラ

大淀(まあ、提督が艦娘に隠すようなこともないでしょうけど)

大淀(今夜は……妙高型高雄型のみなさんでしたっけ。だとしたら心配はしなくても良さそうですね)

提督「まあいいや。いい時間だし、食堂に行くか」

夕張「そうしましょうか」




55: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 16:07:09.91 ID:ZFA2HY4B0


夜 食堂

提督「そういうわけで明日明後日は休みだ」

ザワザワ

高雄(提督がわざわざ休みをお取りになるなんて、初めてね)

衣笠「提督大丈夫?疲れてなぁい?」

提督「どちらかと言えば疲れてるんじゃないかな」ハハハ

高雄(冗談をおっしゃる程度にはお元気だけど、いつもほどの快活さはないわね……)

提督「それに、私を別にしても出撃以外の用事で休みがない者も多いし、特に今回は外からの任務に少なからず振り回されたからここで休んでリフレッシュしようと思うわけだ」

摩耶「さんせーさんせー」

比叡「いいと思いまーす」

提督「ありがとう」




56: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/27(火) 16:07:44.23 ID:ZFA2HY4B0


提督「そうだ。大淀、明日と明後日は任務の要請が来ても緊急じゃない限り断っておくように」

大淀「りょ、了解しました」

提督「他に何か連絡あるかい?」

シーン

提督「じゃあ夕食にしようか。いただきます」

イタダキマース




57: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 10:56:16.00 ID:9+GGYgDR0


夕食後

高雄「提督、よろしいのですか?」

鳥海「無理に今日でなくとも、私たちはいつでも集まれますけど」

提督「私が飲みたいからいいんだよ。そのためにわざわざ休みも取ったんだからな」

羽黒「え、ええ~??」

愛宕(提督、こういう本当か嘘か微妙な冗談好きなのよね~)

摩耶(しかも基本嘘だけど一部は本当っていうあれな)

那智「用意周到だな」フフッ

足柄「そうでなくても、任務が立て込んでもう二回も流れてたものね」

提督「そうそう。飲めるときに飲んで話せるときに話さないとな」




58: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 10:57:47.85 ID:9+GGYgDR0


提督「みんな飲み物はあるな?」

妙高「ええ」

提督「それじゃ、乾杯」

カンパーイ

提督「あ~、落ち着いて飲める酒のうまさよ」

高雄「ようやく緊張感から解放されましたね」

提督「ね。日数としては代行要請がきてから四日だから、大したことはないはずなんだけどな」

妙高「とはいえ立て続けの任務でしたからね。本当にお疲れさまです」

提督「みんなのほうこそ、出撃に運営にいろいろ動いてくれてありがとう。私一人で回していたら今頃まだ執務室だっただろうからなあ」

鳥海「確かにあの仕事量だと、可能性は十分ありますね」

足柄「他の鎮守府の苦労が思いやられるわね」

提督「だから手間のかかる任務はうちにばっかり回ってくるんだろうな」

摩耶「今更だけど、今の体制作っといて良かったな」

提督「まったくだよ」

ワイワイ




59: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 10:59:55.12 ID:9+GGYgDR0


提督「ふう……」

高雄「……提督?少し、お疲れでは?」

提督「やっぱりそう見える?」

高雄「ええ」

妙高「今日はもうお休みになってはいかがですか?」

那智「同感だな。休養も闘いだ」

提督「その通りだ。今日は休むよ。わざわざ時間を取ってもらったのにすまないな」スクッ

足柄「いいのいいの。何でも優先順位ってものがあるでしょ」

愛宕「提督が元気な時にまた飲みましょ」

提督「そうしよう。じゃあ、おやすみ」

オヤスミー オヤスミナサーイ




60: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:00:33.82 ID:9+GGYgDR0


朝 食堂

高雄「あら?提督は?」

五月雨「まだ来てないんです。いつもならいるはずなんですけど……」

高雄「もしかして……ちょっと様子を見てくるわね」

五月雨「はい。お願いします」




61: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:01:27.19 ID:9+GGYgDR0


提督の私室

コンコン

シーン

高雄(お目覚めじゃないのかしら……)

コンコン

高雄「提督?起きていらっしゃいますか?」

提督「……高雄か?」

高雄「!」

高雄「ええ、高雄です。入ってもよろしいですか?」

提督「ああ、入って」

高雄(声に力がなさそう……)




62: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:03:17.62 ID:9+GGYgDR0


高雄「失礼します」ガチャ

提督「ああ、おはよう」ムクリ

高雄「おはようございます。その……体調はいかがですか?」

提督「うーん……良くはないね。明らかに熱がある感じがする」

高雄「医療班(※妖精)を呼びましょうか?」

提督「そうだね。多分風邪だろうとは思うけど、朝食後にでも呼んでもらえるかな」

高雄「分かりました。提督のお食事はどういたしましょうか」

提督「あー……今はいいよ。みんなの朝食が終わったころに間宮に頼もうかな」

高雄「はい」




63: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:04:45.08 ID:9+GGYgDR0


高雄(そういえば食堂はどうなっているのかしら)

提督「食堂……みんな食べ始めてるかな」

高雄「どうでしょう……いつものように連絡の確認もできていないと思いますし」

提督「よし。確認するか」モゾモゾ

高雄「あっ。提督はそのままお休みになっていてください。私が連絡しますから」

提督「ああ、悪いね」

高雄「お気になさらず。むしろ、こういう時ぐらい私たちを頼ってください」




64: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:05:37.79 ID:9+GGYgDR0


ジリリリリリリン ジリリリリリリン

間宮「食堂です」

高雄「高雄です」

間宮「高雄さん。提督のご様子は?」

高雄「熱はあるということですけど、体を動かすのが少しおつらそうなこと以外はお変わりなさそうです」

間宮「そうなんですね。後でお粥でもご用意しましょうか?」

高雄「提督。間宮さんがお粥を用意しましょうかと言ってくださっていますが」

提督「用意してもらうよう伝えてもらおうか」

高雄「了解です」

高雄「用意をお願いするとのことです」

間宮「分かりました」

高雄「それと、明石さんに後で医療班を呼ぶよう伝えてくれませんか?」

間宮「ええ」




65: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:06:47.59 ID:9+GGYgDR0


高雄「そちらはもう朝食は食べ始めていますか?」

間宮「いえ。先ほど配膳が終わったところで、どうしようかと話していたところでした」

高雄「そうですか」

高雄(朝食、どうしようかしら……)

提督「高雄も朝食は食べないといけないな」

高雄「そう、ですね……」

高雄(でも提督をまたお一人にするのも……どうしようかしら)

間宮「え?……そうですか?」

高雄「?」

間宮「高雄さんの朝食は比叡さんがそちらまで持っていくとおっしゃってますけど、お願いしましょうか?」

高雄「ええ、お願いします」

間宮「いえいえ。提督の方はお願いしますね」

高雄「分かりました。では」ガチャン




66: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:08:12.90 ID:9+GGYgDR0


提督「ありがとう、高雄」

高雄「いえいえ。そういうことですので、もうしばらくお側に居させていただきますね」

提督「うん。そうしてくれると助かるよ」フー

高雄「何かお手伝いすることはありますか?」

提督「うーん……今は特にないかな」

高雄「そう、ですか」

提督「うん」




67: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:09:33.29 ID:9+GGYgDR0


提督「ただここにいてくれれば、それだけで嬉しいよ」

高雄「そうですか?」

提督「うん」

高雄「それは嬉しいお言葉ですね」

提督「そう?」

高雄「ええ」

高雄「では私たちが同じことを提督に申し上げたら、提督はどうお思いになりますか?」

提督「嬉しいに決まっているね」

高雄「それと同じですよ」

提督「そういうものかな」

高雄「ええ。そういうものです」

提督「そうか」




68: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:10:43.50 ID:9+GGYgDR0


提督「この調子だとまた寝るかもしれないな」

高雄「おやすみになるのが元気になる一番の近道ですよ。私はここにいますから」ニコッ

提督「高雄……」

高雄「?何か?」

提督「……いや、何でもないよ。ありがとう」

高雄「いいんですよ」ニコニコ




69: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:11:43.87 ID:9+GGYgDR0


コンコン

高雄「はい」

金剛「金剛デス。入っても大丈夫?」

高雄「ええ。今開けますね」

ガチャ

金剛「お待たせしマシタ。テートクのお粥と」

比叡「スポーツドリンクをお持ちしました」

提督「ああ、ありがとう」ムクリ

比叡「こっちは高雄の朝ごはんね。はい」

高雄「すみません。わざわざありがとうございます」

比叡「いいのいいの」




70: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:13:10.67 ID:9+GGYgDR0


金剛「テートク、体調はどうナノ?」

提督「部屋から一歩も出たくない程度には悪いね」フフッ

金剛「それはかなり悪いデスネ」

比叡「今日は提督の看病ローテーション組んでますから、何かあったら部屋にいる子に言ってくださいね」

提督「ローテーションまで組んだのか。分かったよ、ありがとう」




71: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:13:55.24 ID:9+GGYgDR0


金剛「さ、テートク。冷めないうちに」スッ

提督「ありがとう。いただきます」

提督「」モグモグ

提督「あー……」

金剛「どうかシマシタ?」

提督「優しい味だなと思って」

金剛「間宮にも伝えておくネ」

提督「頼むよ」




72: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:15:40.99 ID:9+GGYgDR0


比叡「高雄」ヒソヒソ

高雄「どうしました?」ヒソヒソ

比叡「「あーん」とかしなくて良かった?」ニヤニヤ

高雄「な、なな何言ってるんですか!///」

提督「?どうかしたか?」

高雄「えっ!?い、いえ、なんでも」アタフタ

金剛「見たところgirls’ talkみたいデスヨ」

提督「そうか。じゃあ聞かないようにするからこっちは気にしないで」

高雄「は、はあ……」




73: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:16:35.13 ID:9+GGYgDR0


高雄「どうしたんですか急に」ヒソヒソ

比叡「だって、体調崩してる提督に「あーん」って距離縮める定番パターンじゃない?」ヒソヒソ

高雄「そ、それはそうかもしれませんけど……」ヒソヒソ

比叡「けど?」ヒソヒソ

高雄「」チラッ

提督「」モグモグ

高雄「もうご自分で召し上がっているのにわざわざ「あーん」なんてしにいくのはおかしいと思いません?」ヒソヒソ

比叡「やっぱそうかな」ヒソヒソ

高雄「ええ」ヒソヒソ



74: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:18:05.64 ID:9+GGYgDR0


比叡「じゃあ次のチャンスを待つしかないか」ヒソヒソ

高雄「チャンス……ありますかね」ヒソヒソ

比叡「お昼ご飯とか?」ヒソヒソ

高雄「さすがにそんなに長く居座るつもりはありませんよ」ヒソヒソ

比叡「そうなの?」ヒソヒソ

高雄「え、ええ」ヒソヒソ

比叡「なんで?」ヒソヒソ

高雄「他のみなさんがローテーションなのに私だけ長居するわけにはいきませんし」ヒソヒソ

比叡「うーん……そういうところだよねえ」ヒソヒソ

高雄「?何がですか?」ヒソヒソ

比叡「何でもないよ」ヒソヒソ




75: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:19:06.06 ID:9+GGYgDR0


提督「私の他に体調を崩してる子はいなかったかい?」

比叡「あー……」

金剛「体調を崩してる子はいなかったケドー……」

高雄「何か問題が……?」

金剛「朝だけで割れた食器の数が先月ひと月分と同じ数になったネ」

提督「おおっと」

高雄「そんなにみんな動揺してましたか」

比叡「そんなにみんな動揺してたのよ」

金剛「テートクの部屋から電話してきたのが高雄だったのもあってネー」

比叡「私も含め、電話もできないほど体調が悪いのかと思った子もいたほどなので」

提督「なるほどなあ」ポリポリ




76: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:21:03.55 ID:9+GGYgDR0


提督「横着せず私が電話すればよかったかな」

比叡「まあまあ。今日ぐらい横着すればいいじゃないですか。実際体調良くないんですから」

金剛「そうデース。いつもは食器の片付けさえ私たちにさせてくれないんですカラ」

提督「そんなの部下にやらせることじゃないだろ。レストランじゃあるまいし」

比叡「私たちだってやりたい時もあるんです」

高雄(おっしゃる通り!些細なことでも提督のお力になりたいんですから)コクコク

提督「えー……」

提督「……じゃあ今日はその分みんなに迷惑かけるか」

金剛「Yes! そうと決まれば」スクッ

高雄「どちらへ?」

金剛「食堂で待機してる子たちに連絡するネ。医療班と看病ローテーション第一陣を呼ばないと」




77: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:23:20.80 ID:9+GGYgDR0



コンコン

明石「明石です。医療班連れてきました」

提督「ありがとう。入ってくれ」

明石「はーい。失礼しまーす」ガチャ

医療妖精A「じゃまするでー」

提督「邪魔するんやったら帰ってー」

医療妖精A「はいよー」クルッ

明石「いやいやいやいや」

比叡「ぶふっ」

高雄(こんな体調でもそういうことは欠かさないのね)クスッ




78: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:25:38.94 ID:9+GGYgDR0


医療妖精A「ていとくもさすがですな」クルッ

提督「病人の部屋に入るなり打ち合わせ無しで新喜劇吹っ掛けるきみには敵わんよ」

医療妖精B「むかしはこんなやつではなかったのだが」

医療妖精A「よくいうだろう、しゅにまじわればあかくなると」

高雄(妖精まで提督の影響を受けるなんて、なかなか面白いわね)

医療妖精C「それはともかく、はなしにきいたよりげんきそうでなにより」

明石「提督の体調はちょっと誇張したかもね。ともかく、診察お願いしますね」

医療妖精A「あいよ」

医療妖精B「それでは」

医療妖精C「やりますか」

提督「よろしく」




79: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:26:40.54 ID:9+GGYgDR0


医療妖精A「しんさつのけっかですが」

提督「うん」

医療妖精A「ひろうをげんいんとしたたいりょくのていかによるはつねつですな」

金剛「やっぱりネ」

医療妖精B「ふつかもやすめばたいちょうはもどるでしょう」

比叡「二日、か」

高雄(となると明日も食事はお運びしないといけないわね)

医療妖精C「それでもなおらないならわれわれがなんとかします」

高雄(私たちが言えることでもないけど、謎の技術よね)

提督「なんとか、ね。そうならないように今日は安静にしておくよ」フフッ




80: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:28:29.56 ID:9+GGYgDR0


ガチャ

五月雨「失礼しま~す」ソロリ

高雄「あら」

五月雨「お邪魔しても大丈夫、ですか?」

提督「もちろん」

比叡「ただし控えめに、ね」

五月雨「はい」

白露「お邪魔しまーす」

時雨「提督、大丈夫?」

提督「熱はあるけど、それぐらいだね」

村雨「良かった、思ったより元気そうで」




81: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 11:29:19.12 ID:9+GGYgDR0


金剛「それじゃ、私たちはお暇シマスカ」スクッ

比叡「そうですね。片付けもしないといけませんしね」スクッ

高雄「では私も」スクッ

提督「朝早くからありがとうな」

高雄「いえいえ」

比叡「あとよろしくね」

白露「うん。任せて」

金剛「それじゃテートク、お大事に」

比叡「お邪魔しました」

高雄「失礼しました」

ガチャ



高雄「……」




82: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:04:33.21 ID:9+GGYgDR0


夜 高雄型の部屋

高雄(そろそろ今日の看病組はみんな部屋に戻ったころかしら)

高雄(だとすると、提督はきっとお部屋でお一人なのよね……)

(「ただここにいてくれれば、それだけで嬉しいよ」)

高雄(提督……)

摩耶「なあ」

高雄「なに?」

摩耶「行ってくれば?提督のとこ」

鳥海「「ものすごく気になる」って顔に書いてあるわよ」

高雄「うっ……」




83: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:06:44.74 ID:9+GGYgDR0


高雄「でも、今から行っても夜遅いし、少しだけ顔を出すっていうのも余計に迷惑じゃないかしら」

摩耶「だ……だったら、提督の部屋で寝てくりゃいいじゃん」

高雄「提督のお部屋で!?」

鳥海「いいんじゃないかしら。体調が悪いときは人恋しくなるって言うし」

愛宕「いっそ添い寝でもしてあげたら?」ニヤニヤ

高雄「そ、そそ添い寝っ!?///」

高雄(私が、提督と同じ布団に……!?////)

摩耶「まあ寝ようと思えばソファでも寝られるだろうけど」

鳥海「司令官さんがそんなこと許すとも思えないし」

愛宕「決まりね♪」




84: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:08:03.33 ID:9+GGYgDR0


高雄「ま、待って待って。いくらなんでも夫婦でも恋愛関係でもない男女で同衾は良くないと思わないの?」

摩耶「ま、まあ、それはちょっとどうかとは思うけど……」

鳥海「でも司令官さんの体調も良くないし、同衾しても今日は何もないんじゃない?」

摩耶「ぶっ」

高雄「た、確かにそれは同感だけど……」

愛宕「じゃあいいじゃない♪」




85: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:10:19.31 ID:9+GGYgDR0


愛宕「高雄が“何か”を期待してるなら話は別だけど」ニヤニヤ

高雄「そんなわけないでしょっ///」

鳥海「えっ!?」

高雄「ええっ!?」

鳥海「姉さん、司令官さんと同じ布団に入っても何か起こること期待しないの??」

高雄「そ、それは……」

摩耶(今日の鳥海は調子いいなあ)

愛宕(いい感じいい感じ♪)ウフフ




86: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:11:57.66 ID:9+GGYgDR0


高雄「期待……しないわけじゃないけど、今日は話が別よ。あくまで提督に気持ちよく休んでいただくためだけなんだから」

愛宕「それはそうよね」

摩耶「……提督、寝られっかな」

鳥海「逆に興奮して寝られないんじゃないかってこと?」

摩耶「うん」

高雄「ちょっと!///」

摩耶「だって、もう着任して半年以上になるのにそんな話全然ないんだぜ」

愛宕「これだけ女だらけの環境なのにすごいわよね~」

鳥海「そんな司令官さんの部屋に姉さんみたいな女性が一晩いたら……」




87: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:14:06.82 ID:9+GGYgDR0


高雄「さすがにそれだけで女性に手を出すような方じゃないわよ、あの人は」

愛宕(“あの人は”、ねえ)ニヤニヤ

愛宕「じゃあ添い寝してくる?」

高雄「う……うーん……」

鳥海「とりあえず提督のとこ行って、それから後のこと考えれば?」

摩耶「だな。提督のことだし、悪いようにはならねえって」

高雄「はあ……そうね。ちょっと行ってくるわ」

愛宕「いってらっしゃ~い♪」




88: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:14:44.11 ID:9+GGYgDR0


提督の私室

コンコン

高雄(結局来てしまったけど……もう、おやすみよね。もう一回ノックしても反応がなかったら戻りましょう)

提督「……誰かな?」

高雄(まだ起きていらっしゃるのね!)

高雄「夜分に申し訳ありません、高雄です」

提督「ああ……入って」

高雄「ありがとうございます」




89: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:15:42.61 ID:9+GGYgDR0


ガチャ

高雄「失礼します。夜分遅くにすみません」

提督「いいんだよ」ニコッ

提督「どうかしたかい?」

高雄「あー……その……」

高雄「提督のことが心配、でして……///」

高雄(これだけ言うとただの心配性よね……)

提督「」パチクリ

提督「それで、こんな時間に来てくれたのか?」

高雄「え、ええ。妹たちに「そんなに心配なら行ってくれば」と言われまして……」

提督「そうか……」




90: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:16:48.51 ID:9+GGYgDR0


提督「そうか~~~~~」

高雄「あ、あの……提督?」

提督「いや、正直さっきまで賑やかだった分、部屋に一人だと少し気分が落ち込んでいたところなんだ。来てくれて嬉しいよ」

高雄「!」パアァ

高雄「そう言っていただければ、私も来て良かったです」ニコニコ

提督「良かったのはこっちのほうだよ。ありがとう」ニコッ




91: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:17:29.02 ID:9+GGYgDR0


高雄「体調はいかがですか?」

提督「良くなってきているよ。まだ動きたくはないけどね」

高雄「では何か御用がありましたらいつでもお申し付けくださいね」

提督「そうさせてもらうよ」




92: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:18:14.35 ID:9+GGYgDR0


提督「でも後は寝るだけだからなあ」

高雄「そう、ですよね……」

提督「とはいえ……せっかく、来てくれたことだし、できれば今晩はこの部屋にいてほしいところ、なんだが」

高雄(!)

提督「横になれる場所がなあ……ソファに寝てもらうわけにもいかないし」

提督「体調が良ければ高雄にベッドで寝てもらって私がソファで寝てもいいんだが……」

高雄「あー……それでしたら」




93: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:19:16.13 ID:9+GGYgDR0


高雄「添い寝……というのは、いかがでしょう、か……?////」

提督「……添い寝?……高雄が?」

高雄「え、ええ……////」

提督「」

提督「……そんな贅沢して大丈夫かな。明日、槍の雨とか降らないかな」

高雄「ぜ、贅沢だなんてそんな」

提督「贅沢だよ。それに、いくら体調が悪いとは言え部下に添い寝してもらうのはあんまり恰好がつかないな」クスッ

高雄「では……」

提督「でも……こ、今晩だけは、高雄の好意に甘えさせてもらおう、かな」

高雄(!やったわね!)

高雄「ええ。ぜひそうなさってください」ニコニコ




94: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:19:52.95 ID:9+GGYgDR0


高雄「失礼します」オズオズ

提督「どうぞどうぞ」

高雄(勢いでここまできてしまったけど……提督がこんなに近くに……/////)

提督「二人で入ると結構温かいんだな」フフッ

高雄「そ、そうですね……////」

提督「私はちょうどいいけど、高雄は暑くない?」

高雄「い、いえ。大丈夫です////」

高雄(顔はものすごく熱いのですけど……////)




95: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:20:35.91 ID:9+GGYgDR0


提督「高雄」

高雄「は、はい」

提督「あ……ありがとう」

高雄「いえいえ。窮屈にしておいてなんですが、ゆっくりおやすみになってくださいね」ニコッ

提督「うん。それじゃ、おやすみ」

高雄「おやすみなさい」




96: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:21:51.19 ID:9+GGYgDR0


提督「スー……スー……」

高雄(提督はおやすみになった……のかしら)

高雄(さすがにこの場所は誰も見ていないわよね)キョロキョロ

高雄(ち、ちょっとだけ……)スッ

ムギュッ

高雄(提督……)

高雄「お疲れの時は、この高雄の胸でお休みになってくださいね。提督がお望みなら、私はいつでもお側にいますから」ギュッ

高雄(さすがに露骨すぎかしら……で、でも今は誰も見ていないし提督もおやすみだから大丈夫よね)

提督「スー……スー……」

高雄(早く元気になってくださいね。おやすみなさい……)




97: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:23:16.60 ID:9+GGYgDR0


チュンチュン

高雄「ん……」モゾモゾ

高雄「朝ね……」

高雄(提督は……?)

提督「zzz……ん……」モゾモゾ

提督「んん……朝、か……」

高雄「ええ。おはようございます」ニッコリ

提督「」パチクリ

提督「ああ……おはよう」ニコッ




98: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:24:41.23 ID:9+GGYgDR0


高雄「気分はいかがですか?」

提督「病み上がりとは思えないほどいい気分だよ。高雄のおかげかな」

高雄「恐縮です」ニコッ

高雄「もう一度お休みになりますか?それとも、何か目覚ましにお飲みになりますか?」

提督「何か飲もうかな。高雄も飲む?」

高雄「ええ。用意してまいりますね」ウフフ






鳥海「なお、この後姉さんは他の艦娘から「昨夜はお楽しみでしたね」とさんざんからかわれたのですが、それはまた別のお話です」

摩耶(急に誰に向かって話してんだ??)




99: ◆bcQPzU7u4E 2018/11/28(水) 20:26:42.43 ID:9+GGYgDR0

 今回はここまでです。これはもう1スレ続く流れですね!
 続きも書き始めてますので、興味のある方はもうしばらくお待ちください!



【艦これ】高雄「クリスマス」

2: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:16:14.90 ID:TIVU1sUfO


提督「クリスマスパーティー?」

五月雨「はい!」

漣「せっかくの機会ですし、みんなでぱーっとパーティーしちゃいません?」

提督「なーるほど。面白そうだね」




3: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:18:03.75 ID:TIVU1sUfO


提督「クリスマスに何も任務がなければの話だけど」

漣「ですよね~」ガクッ

五月雨「クリスマスとか年末年始の任務はまだ連絡ないんですか?」

高雄「まだなのよ。運用計画を立てるためにもそろそろ連絡がほしいのだけど」

提督「とりあえず神通たちには仮案だけでも作っておいてもらおうかな」

高雄「そうしましょうか」




4: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:19:07.26 ID:TIVU1sUfO


大淀「提督」カツカツ

提督「どうした?」

大淀「本部から年末年始の活動に関して通達がありました。こちらです」スッ

提督「ありがとう。なになに?」

『クリスマス休暇に関する告知』

『本年度稼働開始の鎮守府は12月24日及び25日をクリスマス特別休暇とする。各鎮守府司令官はこの機会に麾下の艦娘との親睦を深め、さらに良好な関係を築くことを期待する』

提督(なんだこれは)

高雄(とお考えのような表情ね)

大淀「その……どうなさいますか?」

提督「どう、と言われてもなあ……」ポリポリ

提督「……うん。休みは休みだ。ありがたくみんなとゆっくりしよう」

高雄「了解しました」




5: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:21:03.13 ID:TIVU1sUfO


大淀「それから年末年始については、このような連絡が」スッ

提督「ん?……ほ~う」

高雄「どうなさいました?」

提督「『貴鎮守府は各大規模作戦における船団護衛及びクルーズ船団護衛の成功で民間からの信頼獲得に大きく貢献した。この功績を称え……』」

提督「『年末年始の6日間を特別休暇とする』!!」

五月雨「おおー!!」

高雄「やりましたね」

提督「やったね。早くみんなにも伝えないと」

高雄「掲示板で共有しましょうか」

提督「そうしよう。今やるかい?」

高雄「ええ。ちょうど手空きですので」

提督「じゃあ頼むよ」

高雄「お任せください」カタカタ




6: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:21:49.97 ID:TIVU1sUfO




五月雨「というわけで!」

漣「第1回クリスマスパーティー会議!」

二人「はっじまっるよ~!」

イエーイ パチパチ

黒潮「で、何話すん?」

五月雨「今日はとりあえずやりたいことを思いつくだけ出して、その中から実際にやることを決めるって感じかな」

黒潮「おっけー」




7: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:29:59.84 ID:TIVU1sUfO


漣「はいはーい。サンタ服着たいでーす」

榛名「面白そうですけど、どうやって用意します?」

明石「余裕があれば工廠で用意できますよ。提督に許可もらって資材さえ用意できれば後は妖精さんに任せればいいから」

五月雨「すごい!そんなこともできるんですね!」

黒潮(ありがたいけどほんま謎の技術やなあ)

由良「資材はどれくらい使うんですか?」

明石「他鎮守府の話だと、艦種によりますけど資源資材各1単位量で十人分ぐらいは作れるらしいですよ。戦闘には使えませんけど、パーティーで着る分なら大丈夫ですよね」

祥鳳「ええ。資材の消費もそれだけなら運営にも支障は出なさそうですし、提督も許可してくださるでしょうね」

高雄「資源資材には十分余裕もありますから大丈夫だと思いますよ。夕張さんとも相談して予定を調整しましょうか」

明石「そうですね。早めに調整して準備しましょう」




8: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:30:43.92 ID:TIVU1sUfO


明石「あ……ただ、あれですね」

由良「どうしました?」

明石「こっちが何も言わないと妖精さんたちはどういう服出してくるか全然分からないんで、希望があるならある程度デザインを指定しておいたほうがいいです」

黒潮「あー……」

榛名「確かにどんな服になるのか完成するまで分からないというのは不安要素ですね」

綾波「サンタ服……デザイン指定の要有り……」メモメモ




9: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:31:32.83 ID:TIVU1sUfO


漣「参考までにちょっとサンタ服の写真持ってきましたけど見ます?」

祥鳳「見せて見せて」

漣「はい。こんな感じのが普通みたいですね」

五月雨「へー。こんななんだー」

黒潮「いわゆるサンタクロースみたいなのはないん?長袖長ズボンの」

漣「あるけど動きにくいしかわいくないかなーって」

明石「そっちは提督に着てもらいますかね」

五月雨「いいですね。提督だけ軍服なのも変ですし、みんなサンタ服にしてしまいましょうか」

高雄(提督は二つ返事で受け入れてくださるでしょうけど、一応お伺いしておかないといけないわね)




10: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:32:35.06 ID:TIVU1sUfO


漣「あとはこんなのもありますけど、さすがになしですかねー」

明石「どれどれ?ぶふっ」

五月雨「こ、これはちょっとパスかな~……」

高雄「どんなの?」

漣「こんなのですけど、高雄さん着ます?」ニヤニヤ

高雄「こ、これを!?」

(チューブトップ)(へそ出し)(ミニスカ)

高雄(こ、こんな服着られるわけないじゃない!///)

高雄「祥鳳さん、どう思います?」

祥鳳「こ、これは……さすがに恥ずかしいですよね///」

高雄「そうよね////」

漣(しょっちゅう着物の上をはだけさせてる人やパンチラ上等のスリット入ったスカート履いてる人が何言ってるんだろう)

黒潮(そこは気にしてもしゃーないで)




11: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:33:27.39 ID:TIVU1sUfO


榛名「……提督は、こういうのお好きなのでしょうか」

五月雨「どうなんですかね。こういう服が好き、みたいな話は聞いたことがないですけど」

綾波「高雄さんも聞いたことありませんか?」

高雄「ないわね。私たちのほうからお聞きするのもあからさまじゃないかと思って」

黒潮「確かにうちらから聞くのも露骨やわなあ」

漣(もしかして:ご主人様も同じ理由で話題にしてない)

祥鳳「まさか提督はそういうことの興味がないとか?」

由良「さすがにそんなことはない、と思いますけど……」

高雄(でもセクハラだって全然ないし、間接キスも気になさらないっていう話だから、可能性は否定できないのよね……)




12: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:34:10.81 ID:TIVU1sUfO


明石「いっそ提督の好みを知るためにも何種類か用意してみましょうか?」

黒潮「それおもろいなあ」

漣「さんせーでーす」

五月雨「私も賛成ですけど、反対とか、他に意見のある人います?」

由良「私も賛成。ただ、これみたいにあんまり露出が多いのはちょっと、ね?」

祥鳳「由良さんに同じです」

明石「そうですよね。そこは私の方から妖精さんたちによーく言っておきます」




13: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:37:56.53 ID:TIVU1sUfO


五月雨「他にはありますか?」

由良「せっかくだし、私たちから提督に何かプレゼントするのはどう?」

五月雨「いいですね!」

黒潮「何プレゼントしたらええかな~」

漣「ご主人様って何もらったら喜ぶんですかね。何もらっても喜びそうなイメージしかできないんですが」

榛名「そうですよね」

明石「作ろうと思えば大抵のものは工廠で作れますけどねえ」

五月雨「でもそれだと提督の承認いるからばれちゃいますよね」

祥鳳「それに、あんまり私たちの心がこもっている感じも出せませんよね」

高雄「だったら、寄せ書きというか、私たち全員からのメッセージカードはどうかしら」

黒潮「それやわ」

由良「賛成です」

漣「決まりかな?」

五月雨「メッセージカードに決めちゃいましょうか」




14: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:39:10.45 ID:TIVU1sUfO


漣「逆に提督からも何かプレゼントしてもらいます?」

祥鳳「そうね。私たちがプレゼントするだけだと提督がかえって気を遣いそうだし、プレゼントがほしいっていう子もいるかもしれないしね」

榛名「じゃあ、提督には何か歌を歌っていただくのはどう?」

綾波「いいですね!そうしましょう!」

黒潮「何歌ってもらうん?」

漣「そもそも提督ってどんな曲歌えるんですか?」

高雄「好んで歌うのはミュージカルの曲が多いっておっしゃっていたわよ」

黒潮「ミュージカルかー」

漣「まずどんな曲があるのか分からない件」

由良「私たちが決めるよりも、提督に選んでいただいたほうが良いかもしれないわね」

五月雨「高雄さん、提督にお願いしてもらえますか?」

高雄「いいわよ。時間を見つけてお願いしてみるわね」




15: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:40:30.83 ID:TIVU1sUfO


黒潮「そういえば料理はどうする?」

伊良湖「皆さんから意見を出してもらえれば間宮さんと私で考えますよ」

榛名「でも厨房の人数は増やした方がいいですよね」

伊良湖「そう、ですね。配膳する必要はなくなりますけど品数はいつもより増えると思いますから」

五月雨「分かりました。具体的に何人増やすかとか、誰を配置するかは間宮さんや古鷹さんとも相談しましょうか」

伊良湖「そうですね。間宮さんには私からも伝えておきます」

五月雨「お願いしますね」



漣「他には他には?」

黒潮「余興みたいな感じで出し物でもする?」

五月雨「面白そうだね」

ワイワイ




16: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:41:10.02 ID:TIVU1sUfO


翌日

高雄「提督。クリスマスパーティーに関してお願いしたいことがあるのですけど、少しお時間をいただいてもいいですか?」

提督「いいよ。何かな?」

高雄「二つありまして。一つ目はパーティーの時の服なのですが、全員サンタ服(のようなもの)を着ることになったのですけど、提督も着ていただけますか?」

提督「もちろん。一人だけ軍服はさすがに変だしね」

高雄「そうですよね」クスッ




17: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:42:20.85 ID:TIVU1sUfO


高雄「二つ目ですけど、パーティーの際に何か提督に歌っていただきたいという話になったのですが、歌っていただいてもよろしいですか?」

提督「ほほう。いいけど……」

高雄「何か?」

提督「……ああ。私からのプレゼントはそれで手を打とうということかな」ニッ

高雄「手を打つというわけではありませんけど、提督の歌をお聞きしたいという声は以前からありますのでこの機会に歌っていただければと思いまして」

提督「そうか……高雄も?」

高雄「ええ。ぜひお聞きしたいです」ニコッ

提督「そういうことなら喜んで歌わせてもらうよ」

高雄「ありがとうございます」ペコリ




18: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:44:12.76 ID:TIVU1sUfO


提督「ん?もしかして、食堂だと伴奏なしで歌うことになるかな?」

提督「ご心配なく。明石さんと夕張さんがカラオケ機器を用意してくださるとのことです」

提督「あれ?前に承認した時は、使う予定のない部屋の一室を防音室に改装してそこに置くって話じゃなかったっけ」

高雄「ええ。それをパーティーの時だけ食堂に移動させるよう取り計らってくれますので」

提督「なるほど。そこまでお膳立てされたら歌わないわけにもいかないな」クスッ

高雄「ぜひお願いします」

提督「喜んで。曲の希望はあるかい?」

高雄「いえ。提督が歌える曲が分からないので、提督にお選びいただくのが良いかと思いまして」

提督「分かった。パーティーの雰囲気に合うような曲を選ぶよ」

高雄「ありがとうございます。よろしくお願いします」



19: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 16:44:49.59 ID:TIVU1sUfO


提督「それはそうと、高雄はクリスマスパーティーの後時間あるかい?」

高雄「え?ええ、今のところは」

提督「ちょっと用事があるんだけど、一緒に来てもらっていいかな」

高雄「了解しました」

提督「せっかくのパーティーなのに悪いね」

高雄「お気になさらず。提督こそ気が休まらず大変ですね」

提督「まあね。とにかく、頼むよ」

高雄「分かりました」

高雄(休みなのに用事なんて珍しいわね。一体何かしら)

高雄(パーティーの後だったら、片付けの担当からは外しておいてもらわないといけないわね。五月雨ちゃんに伝えておかないと)




20: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:44:06.86 ID:TIVU1sUfO


数日後

愛宕「た~か~おっ」

高雄「どうしたの?」

愛宕「耳寄りな話があるんだけど聞かない?」

高雄「どんな話?」

愛宕「クリスマスパーティーの後、提督が誰かとデートするらしいわよ」ヒソヒソ

高雄「ええっ!?」

高雄(提督が!?誰と!?そんなことになっているなんて全然知らなかったわ……)

高雄「そ、それは誰から聞いたの?」

愛宕「陸奥さんよ。陸奥さんが誰から聞いたかは教えてくれなかったけど」

高雄「そう……」




21: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:44:43.46 ID:TIVU1sUfO


愛宕「」ニヤニヤ

高雄「な、なによ」

愛宕「それで?高雄は提督から何って誘われたの?」

高雄「どうして私が誘われたことになってるの」

愛宕「高雄なら声かけられてるんじゃないかなーと思って」

高雄「ただの噂でしょ?第一、私はお声をかけていただいてなん、か……」

愛宕「なになに?」




22: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:45:29.50 ID:TIVU1sUfO


……

提督「ちょっと用事があるんだけど、一緒に来てもらっていいかな」

高雄「了解しました」

……

高雄(あれって……まさかそういうことなの??)

摩耶「心当たりありそうだな」

鳥海「司令官さんは何って?」

高雄「何って……パーティーの後でちょっと用事があるとおっしゃっただけよ」

摩耶「なんだ。つまんねーの」

愛宕「でもそれ以上言うのも野暮じゃない?」

摩耶「確かに」




23: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:46:11.47 ID:TIVU1sUfO


鳥海「それに、あんまり明確に誘って波風が立つのを避けたかったのかもしれないわよ」

高雄「……確かに、提督ならそうお考えになってもおかしくないかもね」

摩耶「ってことは?」

愛宕「やっぱり~?」

高雄「そ、そうなのかしら……////」

高雄(確かにいつもの提督なら休みの時に業務はなさらないし……あああそう言われるとデートのお誘いにしか思えなくなってしまったわ///)

鳥海「姉さん。24日、勝負下着のほうがいいんじゃない?」

摩耶「ぶっ」

愛宕「何言ってるの。毎日勝負下着だから大丈夫よ♪」

高雄「愛宕っ!///」

高雄(でもわざわざパーティーの後なんだし……い、一応下着も良いのを選んでおこうかしら)




24: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:46:53.21 ID:TIVU1sUfO


数日後朝 食堂

高雄「他に連絡のある方はいらっしゃいますか?」

明石「あ、はいはい」

高雄「どうぞ」

明石「前から用意してたサンタ服ですけど、今日の午前中には全員分用意できますから皆さん取りにきてくださいねー」

ハーイ

明石「それと、サイズは大丈夫だと思いますけど念のため試着しておいてくださいね。ダメなら直しますから」




25: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:47:40.73 ID:TIVU1sUfO


夕刻 高雄型の部屋

高雄「ただいま」ガチャ

愛宕「おかえり~」ファサッ

高雄「あら。もう着てみてるのね」

摩耶「い、一応な……」

鳥海「見た目の割にかさばらなくて動きやすいのはさすが妖精さんの謹製よね」

愛宕「高雄のももらってきたわよ」

高雄「ありがとう。私も着てみようかしら」




26: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:48:15.37 ID:TIVU1sUfO


高雄「なっ……」

高雄「何よこれっ!////」(チューブトップ)(ミニスカ)(制服並みのスリット付き)

愛宕「うふふ♪似合ってるわよ~」

高雄「どうして私だけ……」

鳥海「妖精さんたちの気まぐれで違うデザインの人もいるらしいわよ」

摩耶「当たりだってよ。良かったな」

高雄「これが当たりって……」

高雄(こんな服を着て、提督に破廉恥な女だと思われないかしら……)

愛宕「いいじゃない♪これで提督に「私のこと、プレゼントします……♡」って言えば」

高雄「何言ってるのっ///」




27: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:48:51.88 ID:TIVU1sUfO


鳥海「それに姉さんの他にもいるらしいから、一人だけ浮くなんてことはないはずよね」

高雄(それでも少数派だし浮くのは間違いないと思うのだけど……)

摩耶「誰だろうな。こんなのに当たったかわいそう、じゃなかった、運のいいやつは」

鳥海「当日までのお楽しみかしら」

愛宕「多分夕食の時には分かるんじゃない?こんな楽しいこと話題にしないわけないわよ」




28: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:49:38.73 ID:TIVU1sUfO


夕刻 食堂

イタダキマース

高雄「えっ!黒潮ちゃんもなの!?」

黒潮「そやね~ん。うち、なんかしたかなあ」タハハ

愛宕「もしかして、黒潮ちゃんも提督のことを?」ヒソヒソ

陽炎「そうなんですよ」ヒソヒソ

鳥海「もしかしてそういう服が当たったのって……」ヒソヒソ

不知火「答え合わせをしてみるのも面白いかもしれませんね」ヒソヒソ

摩耶(答え合わせ、ねえ)




29: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:50:23.99 ID:TIVU1sUfO


摩耶「なあ祥鳳」

祥鳳「どうかしました?」

摩耶「祥鳳もサンタ服、他のやつと違うの当たったりしてるんだろ?」

祥鳳「ど、どうして分かるんですか!?」

摩耶「まあ、勘かな」

摩耶(はいビンゴ)




30: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:50:59.85 ID:TIVU1sUfO


敷波「えっ!?みんな、もっと普通のなの!?」

吹雪「う、うん」

白雪「スカートの丈もひざくらいまであったし」

深雪「なんなら長袖だし」

磯波「え、ええ~!?」

叢雲「むしろ何をしたら三人そろって当たり引くのよ」

綾波「え、えっと~……」

愛宕(あっちもそうみたいね)




31: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:52:26.99 ID:TIVU1sUfO


大淀「ほんとに?ほんとにあてつけじゃない??」

明石「違う違う!だいたいあのデザイン採用したのも誰に当てるか決めたのも妖精さんたちだから!」

夕張「それ言ったら私も明石も大淀と同じようなデザインだからね」

大淀「そうなんですか?」

夕張「うん。なんでかなー……」

明石「こんなはずじゃなかったんだけど……」

鳥海(ふ~ん……なるほどね)クイッ





提督「……」




32: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:53:22.13 ID:TIVU1sUfO


12月24日 夕刻

(五月雨「準備終わったので、高雄さんは提督のお迎えをお願いしますっ」)

高雄(と頼まれたから来てしまったけど……)

高雄(こんな格好……提督がご覧になったらどう思われるかしら……それに夜の用事のことも……///)

高雄「」ブンブン

高雄(とにかく、今は今やることに集中しましょっ)

コンコン

高雄「高雄です。パーティーの準備が出来ました」

提督「ああ、ありがとう。今行くよ」




33: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:54:05.82 ID:TIVU1sUfO


ガチャ

提督「おお……」

高雄「お、お待たせいたしました……」

高雄(うう、そんなまじまじと見られると恥ずかしいです……////)

提督「え……っと、よく似合ってるね。可愛いよ」

高雄「えっ!?////」

高雄「あ、ありがとうございます……///」

高雄(か、かかか可愛いですって!?提督がそんなことをおっしゃるなんて!)

高雄(……それなら、こんな服が当たって良かったかもしれないわね。うふふ///)

提督「それじゃ、行こうか」ニコッ

高雄「ええ」ニコッ




34: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:54:39.31 ID:TIVU1sUfO


食堂

五月雨「みなさーん、準備大丈夫ですかー?」

ハーイ オー

五月雨「提督。一言お願いします」

提督「はいよ」

提督「私は今回のパーティーには関与していないから二言だけだ」

提督「みんな準備ありがとう!今夜は思いっきり楽しもう!」

イエーイ!!




35: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:55:44.95 ID:TIVU1sUfO


五月雨「それじゃ提督、早速歌をお願いしてもいいですか?」

提督「いいよ」

夕張「何歌ってくれるんです?」

提督「好きなミュージカルの一曲だ。それ以上細かい説明はいずれゆっくりな」

提督「じゃあ3、4分だけ付き合ってもらうぞ」

ワー パチパチパチ




36: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:56:12.72 ID:TIVU1sUfO


提督「~~~~♪」

高雄(そういえば、提督の歌をちゃんとお聴きするのは初めてだけど、こんなにお上手だなんて……)

高雄(すごい……かっこいい……)

高雄(私も、いつかは提督と一緒に……)




37: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:57:14.58 ID:TIVU1sUfO


提督「ふう……」

パチパチパチパチ

摩耶「すげー……」

鳥海「かっこいい……」

愛宕「あら?鳥海も本格的に提督LOVEの仲間入りしちゃう?」

鳥海「え゛?いや、そういうわけじゃ……」

高雄(これだけかっこいいところを見せられたら、好きになる娘が増えてもおかしくないわよね)クスッ




38: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:58:38.83 ID:TIVU1sUfO


五月雨「提督、ありがとうございました」

ワー パチパチパチパチ

五月雨「じゃあ、乾杯の音頭お願いしますっ」

提督「よーし。グラスを持って……乾杯!」

カンパーイ!!!




39: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 18:59:21.56 ID:TIVU1sUfO


五月雨「それじゃ、パーティーもそろそろおしまいなんですけどー」

五月雨「提督、こちらへお願いします」

提督「ん?うん」テクテク

提督「何かな?」

五月雨「はい。いつもお世話になっている提督に、私たちからもプレゼントです!」スッ

ワー パチパチ

提督「おおっと。今日は上司の機嫌を取る日じゃないと思ってたんだけどな」

五月雨「提督には歌のプレゼントをしてもらいましたから、そのお返しだと思ってください」

提督「分かったよ。ありがとう」

提督「みんなもありがとうなー」

オー ドウイタシマシテー


五月雨「それじゃ、これでクリスマスパーティーは終わりです。ありがとうございましたっ!」

ワー パチパチ



40: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/23(日) 19:03:47.43 ID:TIVU1sUfO


五月雨「それじゃ、パーティーもそろそろおしまいなんですけどー」

五月雨「提督、こちらへお願いします」

提督「ん?うん」テクテク

提督「何かな?」

五月雨「はい。いつもお世話になっている提督に、私たちからもプレゼントです!」スッ

ワー パチパチ

提督「おおっと。今日は上司の機嫌を取る日じゃないと思ってたんだけどな」

五月雨「提督には歌のプレゼントをしてもらいましたから、そのお返しだと思ってください」

提督「分かったよ。ありがとう」

提督「みんなもありがとうなー」

オー ドウイタシマシテー


五月雨「それじゃ、これでクリスマスパーティーは終わりです。ありがとうございましたっ!」

ワー パチパチ



42: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:49:57.57 ID:eHt0ScQiO


提督「よし、行くか」

高雄「はい」

鳥海「いってらっしゃ~い」ニヤニヤ

愛宕「今晩は戻ってこなくていいわよ~」ニヤニヤ

高雄「な、何言ってるの。終わったらすぐ戻るわよ」

高雄(なんて言って、本当に朝帰りになったりして……///)

高雄(いけないいけない。まだデートと決まったわけじゃないんだから、しゃんとしないと)




43: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:50:28.27 ID:eHt0ScQiO


テクテク

提督「クリスマスパーティー、楽しかったな」

高雄「ええ。提督にも楽しんでいただけたようで良かったです」

提督「おかげさまでね。高雄も企画お疲れさま」

高雄「私はほとんど連絡係みたいなものでしたけどね」クスッ

高雄「来年もまたやれるといいですね」

提督「そうだね。やれるようにこれからも自分たちの務めをちゃんと果たさないと」

高雄「ええ」




44: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:51:05.23 ID:eHt0ScQiO


高雄「それはそうと、用事というのは一体……」

提督「ああ、それね」




45: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:51:41.54 ID:eHt0ScQiO


提督「一言で言うとデートだね」

高雄「なるほど、デート……えっ?」




46: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:53:57.81 ID:eHt0ScQiO


高雄「ええっっ!?!??」

提督「どうした?」ニッ

高雄「で、デート!?私とですか!?」

提督「そうだよ。君とのデートだ」ニコッ

高雄「提督は、ただ「用事がある」としかおっしゃいませんでしたけど」

提督「そりゃ、デートなんて言ったら要らぬ噂も立つし高雄も構えるかもしれないと思ったからね」





47: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:54:37.20 ID:eHt0ScQiO


提督「まあ、デートのデの字も口にしてないのに陸奥と金剛が散々噂をばらまいてくれたみたいだけど」カタスクメ

高雄「パーティーの後、提督がデートするという噂ですか?」

提督「そう。実はこの間ね……」




48: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:56:00.29 ID:eHt0ScQiO


……

金剛「で?テートクはChristmas partyの後は誰と一緒に過ごすんデスカ?」ニヤニヤ

提督「藪から棒にどうした」

金剛「いいからいいから。早く答えるネ」

提督「パーティーの後は一人だよ。いい気分に浸りながら寝るだけだ」

陸奥「つまんないの。せっかくのクリスマスなんだから女の子の一人ぐらい部屋に連れ込まないの?」

提督「ぶふっ」

提督「急にどうしたんだ。今までそんなこと一言も言ってなかったのに」

陸奥「だって、今言わないと提督が私たちを女として相手してくれる日がいつになるか分からないんだもの」

提督「あっそういうこと?」

陸奥「そういうことよ」




49: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:57:54.03 ID:eHt0ScQiO


提督「うーん……女友達はともかく淑女の相手は得意じゃないんだがなあ」

金剛「じゃあ、テートクはgirl friend ほしくないノ?」

提督「いてくれればありがたいな」

陸奥「恋人になってほしい娘はいるんでしょ?」

提督「……いないことはない」

金剛「じゃあその娘をChristmasに誘いだしマショウ。これで決まりネ」




50: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 12:59:52.76 ID:eHt0ScQiO


提督「そんなことやってみろ。鎮守府の空気が今のままで済むか?」

陸奥「他所は知らないけどうちは大丈夫よ」

提督「自信ありそうだな。なぜそう言い切れる」

陸奥「だって、提督のこと好きな子同士で提督のこと取り合いしてないでしょ?」

提督「まず私のことを好きな子がいるというのが初耳なんだがな」

金剛「気づいてなかったノ?」

提督「先輩提督から聞いたような派手なアピールがなかったからてっきりいないものと思っていたぞ」

陸奥「高雄の添い寝も?」

提督「あれは妹たちにけしかけられたからだろ。嫌われてないのは確信したけど」

金剛「愛宕たちがけしかけたのは合ってますケド、そこまでされても独り身を貫くのはもはや強情デース」

提督「そりゃ恋愛とは縁遠い人生だったし、恋人になるのも慎重になるさ」

陸奥「ふ~ん。そういうことなのね」




51: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:00:46.29 ID:eHt0ScQiO


提督「恋愛沙汰は上手くいかないと面倒だし上手くやれる自信がないから、出来るだけ先送りにしたかったんだけどなあ」

陸奥「別に先送りにしたからって上手くいくものでもないでしょ?」

金剛「それに、先送りしてもいずれケッコンカッコカリが来ますヨ」

提督「その言い方だと、ケッコンカッコカリをただの強化とは思ってないというわけか」

金剛「当ったり前ネ」

陸奥「ケッコンカッコカリを意識しない子なんてほとんどいないわよ」

金剛「だから今テートクがgirl friendを作るのも同じことデース」

陸奥「ジュウコンするにしてもしないにしても、提督が恋人を作ることでみんなも夢を見られるんだからね」

提督「私とケッコンカッコカリできるかもしれないという夢をか??」

金剛「Yes! もっと言うなら、ケッコンカッコカリによってテートクのspecialな存在になれるっていう夢ネ」




52: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:01:22.26 ID:eHt0ScQiO


陸奥「今なんて、提督がどんな子が好きとかどんな女の子がタイプみたいな話しないどころかセクハラもしないから、そういうことには興味がないんじゃないかって噂も出てるだからね」

提督「それはちょっと、良くない傾向だな」

陸奥「でしょ?」

金剛「その噂を払拭してみんなを安心させるためには提督自身がgirl friendを作るのが一番デス」

陸奥「特にクリスマスなんてみんな浮かれてるんだし、声をかける相手さえ間違えなければ恋人ぐらい作れるわよ」

提督「相手さえ間違えなければ、ね」




53: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:01:55.88 ID:eHt0ScQiO


金剛「で?どうするノ?」

提督「……分かったよ。前向きに考えておく、とだけ言っておこう」

金剛「フーン」ニヤニヤ

陸奥「前向きに、ね」ニヤニヤ




54: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:03:12.27 ID:eHt0ScQiO


……

提督「というわけだ」

高雄「そんなことが……」

高雄(でも、今の話からすると……)

高雄「あ、あの……提督?」

提督「うん?」

高雄「つかぬことをお伺いしますけど、その……私をデートに誘ってくださったのは、もしかして……」

提督「多分想像通りだよ」




55: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:04:16.64 ID:eHt0ScQiO


提督「君のことが好きだからだ」




56: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:04:53.99 ID:eHt0ScQiO


高雄「!!!」

高雄(て、提督が!私のことを好きって!!)

高雄「本当ですか!?」

提督「本当だよ」

高雄「か、確認ですけど、今おっしゃった「好き」という言葉の意味は……」

提督「そりゃもちろん仲間としてっていう意味もあるけど、今はそれよりも私的な時間でもそばにいてほしいとかパートナーになってほしいとか」




57: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:06:03.47 ID:eHt0ScQiO


提督「要するに、恋人になってほしいんだよ」

高雄「わ……私が、提督の恋人に……?」

提督「うん」




58: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:07:04.87 ID:eHt0ScQiO


提督「……あっ。さすがに先走りすぎたな。悪いけど今のは一旦なかったことn」

高雄「あっ、あのっ!」

提督「うん?」

高雄「その……私は、提督がお望みでしたら、喜んで恋人にならせていただきたい、と……///」

提督「……いい、のか?」

高雄「え、ええ……////」

提督「高雄……」

高雄「はい……///」

提督「……ありがとう!」ギュッ

高雄「きゃっ///」

提督「あっごっごめん」サッ

高雄「あっいっいえ……////」




59: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:07:38.55 ID:eHt0ScQiO


提督「えーっと……」

提督「とりあえず一番の用事は終わったわけなんだけど……」

高雄「は、はい……///」

提督「その……まだ話したいこともあるし、よかったら私の部屋に来ないか?」

高雄「お邪魔してもよろしいですか?」

提督「もちろん」

高雄「この格好でもよろしければ、ぜひ」

提督「ありがとう。じゃあ、行こうか」

高雄「ええ」




60: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:08:08.38 ID:eHt0ScQiO


提督の私室

高雄「失礼します」

提督「入って入って。何か飲むかい?」

高雄「あー……いえ。お気遣いなく」

提督「そうか」




61: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:08:57.12 ID:eHt0ScQiO


提督「さて。何から話そうかな」

高雄「何から話してくださるのですか?」

提督「何からでもいいよ。高雄が気になることがあればそこから話すし」

高雄「気になることはいろいろとありますけどね」クスッ

提督「だよねえ」フフッ




62: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:09:28.20 ID:eHt0ScQiO


高雄「一番気になるのは、なぜ私なのか、ですかね」

提督「なぜ君なのか、か」

高雄「ええ」

高雄「私自身は着任も早い方ではありませんでしたし、他の方に比べて主張も強いほうではないと思うのですけど、どのあたりが提督のお眼鏡にかなったのでしょうか」

提督「まあ、そうなるよね」

高雄「容姿が好みとか一緒に居るときの距離感が心地いいとかいろいろあるけど」

提督「一番の理由は一目惚れだね」

高雄「一目惚れ……えっ?一目惚れですか??」

提督「うん。一目惚れ」




63: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:10:06.23 ID:eHt0ScQiO


……

高雄「こんにちは。高雄です。貴方のような素敵な提督でよかったわ」ニコッ

提督「!」ズキューン

……

高雄「それだけで、ですか」

提督「それだけでなんだよ」




64: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:11:00.23 ID:eHt0ScQiO


提督「逆に聞くけど、高雄も僕のことはどこかのタイミングで好きになってくれたんだよね」

高雄「え、ええ。そうですね」

提督「僕もそれがいつなのか気になるな」

高雄「私の場合、最初に意識したのは比叡さんたちにご一緒して提督のお部屋にお邪魔した時でしょうか」

提督「夏の作戦会議の夜だね」

高雄「ええ。それから、決定的だったのは夏の作戦の打ち上げの後の一件ですね」

提督「あー……あの完全に下心丸出しでお姫様抱っこなんてしてしまった時の」

高雄「そうでしたか?私は自分が嬉しかったので全く気づきませんでしたけど」

提督「そうだったんだ。なら、結果的に良かったのかな」

高雄「ええ。良かったと思いますよ」




65: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:11:51.74 ID:eHt0ScQiO


提督「金剛と陸奥にはほぼしゃべってしまったけど、今まで恋人がいたことがないんだよね」

高雄「私が提督の初めての恋人なのですか?」

提督「そうだよ。だから、正直言って僕は恋人として至らないところが多々あると思う。そんなときは言える範囲で言ってほしいんだ。言いにくいなら誰か別の娘を経由してもいいから」

高雄「その心配はいらないと思いますよ。私は普段通りの提督のことが……好き、ですから」ニコッ

提督「そ、そうか……」ポリポリ

高雄「私にも至らないところがあればいつでもおっしゃってくださいね」

提督「そんなところがあればね。少なくとも今まで不足だと思ったことはないよ」

高雄「ありがとうございます」




66: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:12:39.57 ID:eHt0ScQiO


提督「むしろ、高雄の場合は何て言うか……サービスしてくれすぎ、って感じかな」

高雄「サービスしすぎ、ですか?」

提督「うん。この間の添い寝の件もそうだし」

提督「それに……」チラッ

高雄「?……ああっ!///」バッ

提督「まあ、そういうことだね……」ポリポリ




67: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:13:32.14 ID:eHt0ScQiO


高雄「お見苦しいものをお見せしてしまって……////」

提督「あっいや見せてくれてるならむしろありがたいというか嬉しいんだけど、制服の時も含めていつ見えるか期待してしまって申し訳ないというかなんというか」

高雄「えっ?」

提督「あっ」

高雄「提督、もしかして以前から気にしていらっしゃいました……?」

提督「……うん。まあ、一応男だし異性愛者だからね」

高雄「ちなみに、今日は……?」

提督「今日も、何回かは……」

高雄「ですよね……///」




68: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:14:05.32 ID:eHt0ScQiO


提督「それに、高雄の場合いつもは露出が控えめだから、今日はその……余計に新鮮だよね」

高雄「やはり、出しすぎでしょうか……///」

提督「うーん、出しすぎというほどでもないと思うけど、僕には眩しすぎるというか」

提督「あんまり見ていたら自制心が負けそうというか……」ポリポリ

高雄「えっ……?」

提督「いや、いろんな意味で魅力的すぎるんだよ」

高雄「この服が、ですか?」

提督「その服を着た高雄が、だよ。特に隣に座ってたらいろんなところが危なくて」

高雄「////」バッ

提督「やっぱり、着てても気になるよね」

高雄「ええ……////」




69: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:14:46.05 ID:eHt0ScQiO


提督「でも、着たんだね」

高雄「ええ……提督がお好きでしたら、喜んでいただけるかと思いまして……///」

提督「そっか……それは、ありがとう」

高雄「お気に召していただけましたか?」

提督「もちろん。高雄がそんなふうに思っていてくれたことも含めて嬉しいよ」

高雄「そうおっしゃっていただければ、着たかいがありました」




70: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:15:36.52 ID:eHt0ScQiO


高雄「あっ……」

高雄(そういえばあのこと……この機会にお伺いしてしまおうかしら)

提督「どうかした?」

高雄「以前私が膝枕させていただいた時のこと、覚えていらっしゃいますか?」

提督「もちろん」

高雄「あの時、確か提督のお顔がほとんど見えなかったと思うのですけど」

提督「そうだったね」クスッ

高雄「それで……提督は、女性の胸は小さいほうが良いと思われますか?」

提督「えっ?どうして?」

高雄「それは、できれば膝枕した時にお互い顔が見える方が良いと思いますし」

高雄「それに私は艦の時も艦橋を大きく設計したものの大きすぎて小型化する改装もしたぐらいですから、胸にしてもあまり大きすぎるのは良くないのではないかと気になっていまして」

提督「ああー、そういう理由なんだね」

高雄「ええ」




71: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:16:08.21 ID:eHt0ScQiO


提督「そうだね……特に小さい方が良い、大きいのは良くないとは思わないかな」

高雄(ほっ)

提督「それに、高雄の胸は僕は好きだよ」

高雄「ほ、本当ですか!?」

提督「うん」

提督「ただ、油断するとすぐに高雄の胸を見てしまいそうになるんだよね」

高雄「えっ?そうだったのですか?」

提督「そうだよ。いつもはまだましだけど、今日なんてまじまじ見ないようにするのに必死だったんだから」

高雄「提督がそんなことをおっしゃるなんて意外です」

提督「頑張って見ないようにしていたからね」カタスクメ

提督「失望した?」

高雄「いえ。恥ずかしくはありますけど、むしろ嬉しいくらいですよ」ニコッ

提督「そ、そうか……」




72: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:16:43.18 ID:eHt0ScQiO


高雄「あの……提督?」

提督「うん?」

高雄「私の胸、ゆっくりご覧になりたいですか?///」

提督「そりゃあ、ね?」

高雄「でしたら、他の人のいない今だけでもしっかり目に焼き付けていただければ……////」

提督「あ、ああ……うん……」

高雄「あ……少し、はしたなかったでしょうか……?」

提督「いや、嬉しいんだけど、これ以上見続けてしまうと下手すると一線を越えてしまうんじゃないかなー、って」ポリポリ

高雄「一線を越える……//」

提督「うん。さすがに付き合ってすぐっていうのはどうかなと思わなくもないんだが……」




73: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:17:31.40 ID:eHt0ScQiO


高雄「……私は、いいですよ///」

提督「……え?」

高雄「提督がお望みなら、どうぞ私を、提督のものになさって、ください……/////」

提督「高雄……」

高雄「提督……」




74: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:20:00.17 ID:eHt0ScQiO


翌朝 高雄型の部屋

高雄(まさか本当に朝帰りになってしまうなんて……////)

高雄(まだ起床前だし、みんな寝ているわよね)

高雄(起こさないようにそーっと……)ガチャリ

愛宕「あら?おかえり~」ニヤニヤ

高雄「え?」

金剛「こんな時間までどこで何してたノ?」ニヤニヤ

高雄「えっえっ」




75: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:20:40.30 ID:eHt0ScQiO


霧島「あら?その胸の赤いの、何?」

高雄「!?///」バッ

陸奥「あははっ。そんなのついてないわよっ」

高雄「あっ……ああああ////」カアア

祥鳳「そういう反応をするっていうことは?」

榛名「やっぱり?」

鳥海「やることをやった、ということでいいのよね?」

高雄「//////」




76: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:22:27.17 ID:eHt0ScQiO


比叡「榛名。司令の今日の予定は?」

榛名「今日は一日駆逐艦や軽巡の娘達と遊ぶことになっています」

金剛「高雄。貴女の今日の予定ハ?」

高雄「え?わ、私は食事の用意の手伝いがありますけどそれ以外は特になにも」

金剛「決まりネ。今日は一日かけて高雄の尋問デース!」

高雄「ええっ!?」

比叡「おー!」

愛宕「場所はここを提供しますよ♪」

祥鳳「お菓子や飲み物も用意しますねっ」

高雄「あ、あの、ちょっと」

鳥海「駆逐と軽巡の娘たちはどうします?」

摩耶「五月雨あたりに言っておけば勝手に広まるだろ」

霧島「完璧ね」

陸奥「そういうことだから,よろしくね♪」

高雄「え、ええー??」




77: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:25:00.92 ID:eHt0ScQiO


午前

榛名「それで?どんな感じで告白されたの?」

高雄「それは……>>54からのような感じで……」

由良「えっそんな流れだったんですか?」

夕張「なんかあんまりムードないなあ」

愛宕「でもそれは高雄がいろいろ聞いちゃったからじゃないの?」

霧島「確かに司令ならそれだけ聞かれたら答えちゃうわよね」




78: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:25:51.92 ID:eHt0ScQiO


五月雨「提督が恋人になった高雄さんと話す時って、どんな感じなんですか?」

高雄「うーん……話しているときはいつもと特に変わりないかしら。提督は以前からお優しかったし、少し距離が近くなったように感じるぐらいね」

涼風「意外とそんなもんなのかあ」

由良「でもまだ恋人になったところですもんね」

霧島「それに高雄が最初の恋人なんでしょ?だったらそのうち距離感とか接し方も変わるかもしれないわよ」

愛宕「どうする?提督と高雄が執務室や食堂でもいちゃいちゃするようになったら」

涼風「ええー……」

五月雨「なんか、あんまり想像つかないですね」

榛名「今度提督と一緒にいる時、どんな感じか録画してくれない?」

高雄「えっ!?それはちょっと……///」

夕張「なんで?青葉さんあたりに言えば録ってもらえるでしょ?」

高雄「そういう問題じゃありませんっ////」




79: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:26:36.01 ID:eHt0ScQiO


午後

明石「じゃあ提督のほうが先に高雄さんを好きになったんですね?」

高雄「ええ、まあ……///」

黒潮「一目惚れか~ええな~」

大淀「つまり提督が高雄さんを秘書艦によく指名したのは高雄さんのことが好きだったからでしたか」

高雄「そういう節もなくはないと思いますけど……」




80: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:27:11.40 ID:eHt0ScQiO


綾波「やっぱりお姫様抱っこは良かったですか?」

高雄「そう、ね……ほら、提督の顔がすぐそばにあるわけだし」

磯波「敷波ちゃん、そうなの?」

敷波「うえっ!?う、、、うん、まあ……」

明石「でも敷波ちゃんの写真見てるとそこまで顔近くないよね」

大淀「そう?十分近いと思うけど」

衣笠「そこは身長分の差かなあ」

黒潮「高雄はんの写真もあれば比べられるのになあ」

衣笠「今度青葉のカメラで撮ってもらおっか!」

綾波「いいですね!」

高雄「やめてっ!///」




81: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:27:46.38 ID:eHt0ScQiO




金剛「高雄のbodyについては何か言われてないノ?」

高雄「体については……胸は好き、と言っていただけましたけど///」

比叡「ひ、ひえー!」

摩耶「結構ぶっこんできたなあ」

高雄「でもそれは私の方がお聞きしたからなのよ。提督の好みがどうなのか知りたくて」

鳥海「確かに私たちは大きいことにはコンプレックスがあるものね」




82: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:30:50.90 ID:eHt0ScQiO


村雨「それにしても、「高雄さんの胸が好き」ねえ」

祥鳳「高雄さん並みかそれ以上なんて、今のこの鎮守府には愛宕さんと千歳さん千代田さんぐらいしかいないんじゃないですか?」

夕立「陸奥さんは?」

陸奥「バストはそんなに変わらないけど、体に対しては高雄のほうが断然大きいわよね」

高雄「提督は別に大きい胸が好きっておっしゃったわけじゃないのよ」

時雨「でも高雄さんの胸が好きってことはそういうことじゃないの?」

愛宕「少なくとも反例が出ない限りは納得できないわよね」

比叡「祥鳳!頑張って!」

祥鳳「わ、私ですか!?」

村雨(祥鳳さんも小さくはないはずなんだけど……)

白露(高雄さんが圧倒的だから仕方ないね)




83: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:32:01.97 ID:eHt0ScQiO


愛宕「じゃあ本番の時もおっぱいばっかりいじめられた感じ?」ニヤニヤ

高雄「まあ、そうね……あっでもお尻の方も結構……////」

鳥海「そうなの?かなり触られたとか?」

高雄「それもあるし、あとは後ろから、こう……///」

金剛「それはちょっと意外ネ」

白露「結構ムッツリなんだ……」

時雨「でも高雄さんのお尻ってきれいだよね」

摩耶「ぶっ」

愛宕「でしょでしょ?大きいけど大きすぎないし、腰から脚のラインもえっちなのよね」

陸奥「しかもおっぱいとのバランスもいいし、どの角度から見てもきれいに見えるのほんとうらやましいわ」

時雨「うんうん」

高雄「恥ずかしいからやめて……///」




84: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:32:40.73 ID:eHt0ScQiO


金剛「そう言えば、テートクからケッコンカッコカリの話はあった?」

高雄「いえ、そこまではまだ何も」

村雨「昨日の今日ですもんね」

時雨「提督はどういうつもりなのかな。単婚派ならこれで決まりだろうけど」

陸奥「ジュウコン派ならこれからが本番よね」

比叡「でも司令のことだからそこも保留していそうな気がするよねえ」

愛宕「私たちの気持ちを尊重するってことですか?」

比叡「そうそう」




85: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:33:17.63 ID:eHt0ScQiO


祥鳳「となると、ジュウコン……になるんですかね」

金剛「それなら私たちも希望が持てマス」

陸奥「高雄。提督に今度それとなく話してみない?」

高雄「そうですね。提督に申し上げるなら私が適任でしょうし」

愛宕「さりげなく正妻アピールしてますね」ヒソヒソ

金剛「たった一日でこんなに変わるとは面白いネ」ヒソヒソ

高雄「あっ、そういうわけでは……///」




86: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:33:50.20 ID:eHt0ScQiO


12月28日夜 提督の私室

高雄「などということがありまして……」

提督「それは何と言うか……災難だったね」

高雄「ええ、まあ……///」




87: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:34:39.12 ID:eHt0ScQiO


提督「しかし、そういうことなら他の娘ともたまには二人の時間を作って少しずつでも男女の関わりを持つようにしようかなあ」

高雄「そうしていただけると他の方たちも喜ぶと思います」

提督「……高雄はそれでいいのか?私と居られる時間は多少なりとも減るわけだけど」

高雄「それは……気にならないと言えば嘘にはなります。ですけど、いずれにしても私一人の提督ではありませんし、提督が描く理想の鎮守府をつくるために協力するのは、提督の、その……パートナーとしての務めだと思いますから」

提督「そういうところ、高雄らしいし好きだよ」

高雄「えっ!?あ、ありがとうございます///」




88: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:35:46.71 ID:eHt0ScQiO


高雄「ただ……」

提督「ただ?」

高雄「贅沢を言えば、提督にはもう少し私を頼っていただきたいと思いますし、いつもおっしゃらないわがままも少しは言っていただければと思うのですが」

提督「なるほどね」

提督「高雄を頼るってことだけど、実はケッコンカッコカリや他の娘たちとの関わり方の話は、いずれ高雄から他の娘たちに聞いてほしいと思っていたことなんだ」

高雄「そうなのですか?」

提督「うん。結果的にはみんなの方が先手を打ってきたわけだけど、そういう話題はまだこれからも気持ちや考えのすり合わせが必要だし、私がみんなと直接話すのも時と場合によると思う。その時には高雄のことを頼らせてもらいたいんだ」

高雄「分かりました。お任せください」




89: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:36:31.71 ID:eHt0ScQiO


提督「それからわがまま……わがままか」

高雄「何か、ございますか?」

提督「……そうだ」

提督「高雄。ここにおいでよ」ポンポン

高雄「提督のお膝の上に……?」

提督「うん。ここに座らない?」

高雄「そ、それは……私は少し重いでしょうし、恥ずかしい気もするのですが」モゾモゾ

提督「と言いながら座ってくれるあたり高雄は優しいよね」ナデナデ

高雄「あっ///……こ、これでよろしいのですか?」モジモジ

提督「うん。とりあえずこれでよし」ギュッ

高雄「そう、ですか///」




90: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:37:13.87 ID:eHt0ScQiO


提督「高雄もわがまま全然言わないけど、何かない?」

高雄「あー……では、一つ聞いていただけませんか?」

提督「いいよ。何かな?」

高雄「そちらを向きたいのですけど、よろしいですか?」

提督「ちょっと待って。今のままじゃ足の置き場がないんじゃないかな」モゾモゾ

提督「いいよ」

高雄「ありがとうございます」クルッ




91: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:38:40.62 ID:eHt0ScQiO


ムギュッ

提督「?高雄?」

高雄「提督。もしまたお疲れになった時は、この高雄の胸でお休みになってくださいね。提督がお望みなら、私はいつでもお側にいますから」ギュッ

提督「ああ……ありがとう」

提督「これからも、その……よろしくね。いろんな意味で」ニコッ

高雄「ええ。こちらこそ」ニコッ

高雄「あなたのような素敵な提督で、本当に良かったわ」チュッ



おしまい



92: ◆bcQPzU7u4E 2018/12/24(月) 13:40:07.94 ID:eHt0ScQiO


なんとかクリスマスに間に合いました……

最初の投稿から半年以上、ようやく完結ですね。もっと上手く書けたんじゃないかと思うところは正直多々あるんですが、ほぼ自給自足用に書いたものですし、そのあたりは割り引くなりご自分で補完するなりして楽しんでいただければ幸いです。

とりあえず書きたいことは書いた(高雄以外の好きな娘もだいたい出演させられた)ので今後の投稿予定はありません() 気が向けば後日談とか別の娘の作品も書くかもしれませんが、いつになることやら……


何はともあれ、ここまで読んでくださってありがとうございました。



元スレ
【艦これ】高雄「大規模作戦を越えて」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531139090/
【艦これ】高雄「秋の日々は混乱のうちに」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543204477/
【艦これ】高雄「クリスマス」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1545549292/
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote

        • 月間ランキング
        • はてぶ新着
        • アクセスランキング

        SSをツイートする

        SSをはてブする

         コメント一覧 (5)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年12月24日 17:00
          • 変身したけりゃ今夜だよ
            サンタのおぢさんもびっくりだ
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年12月24日 18:07
          • SS書く人が減ったねぇ
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年12月24日 20:21
          • ≫1
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年12月26日 01:42
          • 5 ここの妖精さんは新人類か

            前作好きだったから続き読めてうれしい。
            次も期待だわ
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2019年01月13日 01:14
          • 5 こう言った話、出来云々は気にしないで読めるから大好物なんだよね。
            此れからも、この様な話がどんどん増えてくれると嬉しいな(~▽~@)♪♪♪

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

        カテゴリ別アーカイブ
        月別アーカイブ
        記事検索
        スポンサードリンク
        画像・動画
        • 【グランベルム】満月「最近私の私物がなくなってる気がする…」
        • 彡(゚)(゚)「ワイは空条J太郎やで」
        • 彡(゚)(゚)「ワイはヤキウ・Jスターや!」
        • 彡(゚)(゚)「ワイはヤキウ・Jスターや!」
        • 彡(゚)(゚)「ワイはヤキウ・Jスターや!」
        • 彡(゚)(゚)「ワイはヤキウ・Jスターや!」
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【前半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【前半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        • ドラえもん「ダンガンロンパ?」【後半】
        新着コメント
        最新記事
        読者登録
        スポンサードリンク

        • ライブドアブログ
        © 2011 エレファント速報:SSまとめブログ. Customize by yoshihira Powered by ライブドアブログ