姫騎士「負けたら犯される。それがこの世界の理ですものね…」
女騎士「いやいや犯しませんよ…自分から竹刀に当たってきてなんなんですかもう!」
姫騎士「うそつき!」
女騎士「私が何かしましたか!?」
女騎士「自分で何言ってるか分かってます?」
姫騎士「くっ、こうなったら!」グビグビグビ
女騎士「あっちょっとそれお酒!? 姫まだ未成年でしょ!!」
姫騎士「私を犯せぇーー!!」ガバッ
女騎士「ちょ、ちょっとこら、やめっ…強っ! 組み伏せる力が強…あたたたっ」
姫騎士「うふふ、犯さなければ犯しますよ」
女騎士「だれかたすけてー!!!」
姫騎士「!?」
女騎士「私そんな強くないし、合同鍛錬では負けばっかりだし…」
姫騎士「…」スッ
女騎士「姫?」
姫騎士「男騎士どもを成敗してきます」タタタッ
女騎士「あっ、ちょっと!」
女騎士「勝ったら犯すんですか!?」
姫騎士「犯しませんよ!!!!」
姫騎士「……」
姫騎士「なぜ私だけ一人でこのようなぬるい鍛錬をしなくてはならないのですか」
指南役「姫は国の象徴です。戦に出る必要はありません」
姫騎士「……」
指南役「さあ始めてください」
姫騎士「ふんっ…ふんっ…」ブォンブォン
指南役「今なんと」
姫騎士「サボタージュです!」タタタッ
指南役「せめて目的と行き先を少しでも隠す努力をしてください」
姫騎士「あっ」
女戦士「森で寝てたらいつのまにかオオカミに囲まれててさぁ」
女騎士「ははは、よく生きてたね」
女戦士「ていうか私だけ置いていく騎士団も酷くない?」
女騎士「好き勝手やってるからでしょ。団長に怒られるよ」
女戦士「どうしたって眠くなったら寝ちゃうだろー」
姫騎士「……」
騎士団長「姫、またここへ来たのですか。あなたは入ってはいけない事になっているのですぞ」
姫騎士「……はい」
女騎士「女戦士ったら剣を落としても普通に殴ってくるしなぁ。いててて…」
女騎士「早く布団に入って休も」ガチャ
姫騎士「こんばんは」
女騎士「なんで私の部屋にいるんですか!?」
姫騎士「話があります」
女騎士「はぁ、ていうか鍵かけてたはずなんですけど」
姫騎士「メイド長に言って合鍵を作らせました」
女騎士「堂々たる職権濫用ですね」
女騎士「え?」
姫騎士「女戦士さんと…いえ、騎士団員の皆さんと」
女騎士「それはもちろん、戦場において臨機応変に陣を組めるようコミュニケーションはとても大切で」
姫騎士「どうして私とはコミュニケーションを取ってくれないんですか!?」
女騎士「姫と下っぱ騎士は必要ないでしょう!?」
姫騎士「お食事も鍛錬もお風呂もベッドも違うのにどうやってあなたと仲良くなればいいんですか!」
女騎士「ベッドは普通誰しも別々です!」
姫騎士「そもそもあなた普段くだけた口調じゃない! なぜ私には敬語なのよ!?」
女騎士「姫だからです!! 姫こそ敬語じゃないですか!」
姫騎士「私は元からです!」
姫騎士「自覚しています。だからこそ合鍵も作らせたし今日だってこの部屋の付近は人払いさせています」
女騎士「それ全然自覚してな……人払い?」
姫騎士「はい。助けを呼んでも泣き叫んでも誰か来ることはありませんよ」
女騎士「えっ、えっ」
姫騎士「負けたら犯される。それがこの世界の理ですもの」
女騎士「ちょっと待って…」
姫騎士「一応王族の加護や精霊の守護もついていますし、一般人よりは丈夫な身体と自負しているんです」
女騎士「だ、だから…?」
姫騎士「私、今日は犯すことにしました」ニコ
女騎士「」
女騎士「誰か助けてぇぇぇ!!!!」
指南役「今日の残りは、えーナイフの使い方を…」
姫騎士「飽きました。女騎士に会ってきます」
指南役「…行ってらっしゃいませ」
女戦士「姫、女騎士ならあっちにいますよ」
女戦士「騎士団長は会議中だし、しばらくは見つからないと思います」
姫騎士「えっ、あ、ありがとうございます…」
女戦士「今日は陽射しも暖かいんで寝てきます」
女戦士「バレたら姫の特権で何とかしてくださいね」
姫騎士「ふふ、任せてください」
姫騎士(いた……)
女騎士「……ZZ…」ウツラウツラ
姫騎士「女騎士も暖かい陽射しには負けてしまうんですね。座ったまま寝てしまうなんて」
姫騎士「…隣、失礼しますね」
女騎士「……ふぁ」
女騎士「……」ポスン
姫騎士(女騎士が寄りかかって来た───!?)
女騎士「ZZZ……」
姫騎士「じいや! じいや!? 画家を!速筆の画家を大至急ここへ呼びなさい!!」
女騎士「あれ、私寝てた…………姫?」
姫騎士「すー……すー……」
女騎士「……」ナデ
女騎士「まったくもう……」
女騎士「振り回されてばかりで呆れる事もありますが」
女騎士「あなたの幸せそうな顔にはいつも負けていますよ。姫」
姫騎士「じゃあ犯していいですか!?」ガバッ
女騎士「そこは寝ててくださいよ!?」
おわり
姫騎士「素敵でしょう?」ニコ
女騎士「今すぐ取り外してください!!」
スレンダーで柔らかくてギリギリ未成年の甘酸っぱい果実のような女の子だもん
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コメント一覧 (8)
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- 2018年12月10日 10:16
- 1がかわいい
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- 2018年12月10日 13:01
- 1かわいいな
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- 2018年12月10日 13:52
- 女戦士と女騎士の会話は一瞬どっちがどっちかわからなくなったわ
1が最初竹刀にツッコミ入れられてキレておいて、最後駄々っ子してるのは可愛かった
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- 2018年12月10日 19:36
- >鍛錬に決まってんだろボケめが
てめーの描写不足だろーが
と思ったら最後が可愛かった
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- 2018年12月11日 02:27
- なるほど
もうちょっと続けたまえ
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- 2018年12月15日 12:08
- 鍛錬とかそういう話じゃなくて騎士は竹刀で練習なんかしないだろ。竹刀だけに。
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- 2018年12月15日 22:57
- きっと木剣だと痛いかなって思って竹刀にした優しさ
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- 2019年01月12日 15:24
- 素振り10回でほっこり