穂乃果「聞き耳は立てない方がいい」
真姫ちゃんの家でお泊り会をする事になった私達。
真姫「なんで私の家なのよ」
穂乃果「いや~、皆んなでお泊りって言うと。ねえ?」
凛「うん」
絵里「ごめんね、真姫。皆んなで押しかけちゃって。迷惑なら…」
真姫「別に…迷惑とは言ってないけど」
ってな感じで
花陽「お、美味しすぎです」
希「焼肉最高や~」
にこ「あんたは美味しいか凄く美味しいのどちらかしかないでしょ」
真姫ちゃん家ご飯は美味しいしでもう最高。
絵里「さあ、そろそろ寝るわよ」
穂乃果「え~もう?」
絵里「海未なんてもう寝てるわよ」
ことり「明日も早いもんね」
そうして私達は皆んなで寝る事になった。
シーン
凛「かよちん?」
花陽「ん…んん…」
凛「かーよちん」
花陽「どうしたの?凛ちゃん?」
凛「起きてる?」
花陽「起きてると言うか…起こされたと言うか…半分寝てたと言うか…」
凛「あっ、そうなの?ごめんね」
花陽「大丈夫だよ…」
凛「ねえ?かよちん」
花陽「どうしたの?」
凛「皆んな寝たのかな?」
凛「だよね~…真姫ちゃん?」
シーン
凛「真姫ちゃん起きてる?」
真姫「起きてない」
凛「ふ~ん」
ガサゴソ
花陽「凛ちゃん?何してるの?」
凛「真姫ちゃんが嘘つくから」
ふう~
真姫「あん」
凛「ふふん」
バシッ
凛「痛っ」
真姫「何すんのよ」
花陽「凛ちゃん…何してるの?」
凛「耳に息を吹きかけただけなのに…叩くなんて酷いにゃ」
凛「眠れないの」
真姫「だからって私や花陽まで巻き込むんじゃないわよ」
凛「だって~、真姫ちゃんだって起きてたんでしょ?」
真姫「だから何よ?」
凛「眠れるまで凛とかよちんのお喋りに付き合ってよ」
花陽(私が参加するのは決定なんだ…)
凛「ね?真姫ちゃんお願い~」
真姫「え~…」
凛「ね?青春みたいでいいでしょ?友達と夜な夜なお喋りなんて。ね?」
真姫「確かに…はあ…仕方ないわね」
花陽(真姫ちゃん簡単だなぁ)
凛「イェーイ!やったにゃ~」
花陽「り、凛ちゃん…少し声のボリューム下げよう?他の皆んな起きちゃうよ」
凛「あっ、そうだね」
穂乃果(せっかく寝かけてたのになぁ)
希(注意したい所やけどなぁ。そしたらウチもなんだかんだで楽しくなってお喋りにに混ざっちゃいそうや)
ことり(そんな事になったら流石に明日辛いよねぇ)
絵里(まあ、放って置けばその内寝るわよね)
海未「すぅ、すぅ」ZZZ
真姫「なんでもいいけど」
凛「本当に?」
真姫「勝手にしなさいよ」
凛「ん~…好きな人の話する?」
真姫「はあ?」
凛「な~西木野?クラスに好きな子とか居ないの?」
真姫「何なのよ…その演技…女子校なんだけど」
花陽「修学旅行みたいなだね」
凛「だね!海未ちゃん先生が来たら皆んなで寝たふりしようね」
真姫「今からしてくれると助かるんだけど」
花陽「と言うか…海未ちゃんだけは絶対に起こさない様にしようね」
絵里(あの恐怖は二度と味わいたくないわ)
ことり(海未ちゃん途中で起こされると…機嫌が凄く悪いんだよなぁ)
希(下手なホラー映画より怖いもんなぁ。寝起きの海未ちゃんとにこっちの美容法は)
穂乃果(どうしようかな?穂乃果もお喋りに混じって来ようかな?でもなぁ、あと少しで眠れる様な気もするんだよなぁ)
海未「すう…すう…すう…」ZZZ
花陽「え?そうなの?」
真姫「って言うかアルパカって吠えるの?」
凛「うん。吠えるよね?」
花陽「ん~…機嫌が悪かったのかな?」
凛「絵里ちゃん凄い怖がってたにゃ」
真姫「あの絵里が?」
花陽「意外だね」
希(あ~、えりちってあのアルパカと相性悪いからなぁ)
ことり(あんなに可愛いのに…)
にこ(って言うか何でアルパカがいるのかしら?うちの高校…アルパカって…)
穂乃果(頭の中でアルパカを連呼してたらアルパカが何なのか分かんなくなって来たよ。こう言うのなんて言うんだっけ?タルト…タルト…タルト何とか破壊…)
海未「すう…んん……すう…」ZZZ
にこ(え?私?)
真姫「何よ?」
凛「にこちゃんのにこにこに~ってどう思う?」
真姫「は?」
凛「だから、にこにこに~ってどう思う?」
真姫「寒いと思う」
にこ(はあ?)
真姫「寒いと思うけど…まあ…慣れれば…少し可愛いかなぁって…慣れればね?慣れれば」
にこ(ちょ…な、何よ…真姫ったら)
凛「凛もそう思うにゃ」
花陽「うん。にこちゃんはアイドルの鏡だよね」
真姫「まあ、冷静に考えるとやっぱり寒いし馬鹿みたいだけどね」
絵里(まあ、私も初見では思ったわ。寒いって)
希(やっぱり皆んなそう思うんやなぁ)
ことり(でも変に中毒性あるんだよね。にっこにっこにーって。言いたくなるもん)
穂乃果(あぁ…やばい。今度はにっこにっこにーがなんだか分からなくなって来た。タルト破壊が発動した!?)
海未「………んん」ZZZ
希(え?ウチとことりちゃん?)
ことり(何だろう…)
真姫「希とことりが?」
凛「希ちゃんのことりちゃんが」
花陽「希ちゃんとことりちゃんが…」
凛「あの二人の話は特になかったにゃ…」
真姫「何よそれ…」
ことり(なんだか複雑だなぁ…はあ…)
絵里(変に暴露されなくて羨ましいわよ)
にこ(キャラ作りが必要かもしれないわね。あれ?でも、希とことりって結構キャラ濃くない?)
穂乃果(あっ!そうだ!ゲシュタルト崩壊だ!そうだよ~。なんか違うと思ったんだよなぁ)
海未「………」ZZZ
穂乃果(え?)
にこ(え?)
真姫「凛も含めてね」
凛「え?」
真姫「3バカなんだから」
凛「かよちんも知ってた?」
花陽「えっと…あはは…」
穂乃果(知らなかった…穂乃果って馬鹿なのか…)
希(ウチも聞いた事あるけどなぁ)
絵里(否定出来なかったものね。本当の事だから…)
ことり(でも、凄く良い子なんだよとしか…)
海未「ほ、穂乃果…良い加減に…しなさい…すう…すう…」
穂乃果(え?何?寝言?怖っ…穂乃果って夢の中まで説教されてるの?)
にこ(びっくりしたぁ)
希(何したんやろ?穂乃果ちゃん…)
絵里(それにしても海未は夢の中まで穂乃果と一緒なのね)
ことり(仲良いなぁ。少し嫉妬しちゃうな)
真姫「心臓が止まるかと思ったにゃ」
花陽「ダレカタスケテ…ダレカタスケテ…ダレカタスケテ」
凛「かよちん…怖がってるにゃ」
真姫「花陽…海未の寝言だから…」
花陽「え?」
凛「何がちょうど良いの?」
真姫「何がって…いいからもう寝ましょうよ」
凛「じゃあ、最後」
真姫「まだ何かある訳?」
凛「こないだ真姫ちゃんが尊敬出来る先輩って誰の事?」
真姫「え?」
花陽「そう言えばこないだ言ってたね」
真姫「な、何の事だっけ?」
凛「トボけたってダメだよ。言いかけたんだから教えてよ。凛もかよちんも言ったんだから」
真姫「分かったわよ…」コソコソ
凛「え~そうなの?」
真姫「声大っきいわよ!」
凛「だって凛とかよちんと同じ何だもん。びっくりしたにゃ。先輩とか言うから誰かと思ったもん。μ'sは先輩禁止なのにさ。先輩って言って曖昧にしようとしたんでしょ?」」
真姫「それは…」
花陽「やっぱり真姫ちゃんも同じなんだね。カッコいいもんね」
絵里(誰の事?誰の事なの?)
希(一年生組が揃って憧れる人物って…)
にこ(何でこんな事ぶっ込んでくんのよ。もう気になって眠れないじゃない!)
ことり(誰なんだろう。今の言い方だとμ'sのメンバーだよね?先輩禁止だもんね)
海未「……」ZZZ
真姫「そうね。悔しいけどね。カッコいいわ」
花陽「うん。私もあんな風になれるかなぁ」
凛「かよちんだったらなれるよ」
真姫「そうね。大丈夫よ!花陽は少し自信を持ちなさいよ」
花陽「えへへ。そうかな?」
ことり(かっこいいかぁ。言われた事ないなぁ。私じゃないかぁ。でも…言われてみたいなぁ)
にこ(いや、もうかっこいいとかにこの事でしょ!一年生組とはしょっちゅう一緒に居るし!カッコいい所も何度も見せてるハズだもんな)
絵里(え~、カッコいいかぁ。まあ…正直ね?正直言われるから。結構カッコいいって言われるから。やだ…尊敬なんて…恥ずかしくなって来た)
希(ウチ…結構あれやもんな?カードとか使って意味深な事言ってるし。あれ?ウチって結構中二病っぽい?あれ?)
海未「ん…んん…んん…」ZZZ
花陽「そうだね。私なんて結構人見知りがちだから最初ああ言う風に気遣ってくれて凄い嬉しかったよ」
真姫「そうね。私も…どっちかって言うと素直な方ではないから…まあ…その…ああ言う気遣いが嬉しかったりするのよね」
花陽「だよね」
凛「わかるにゃ~」
真姫「結局の所面倒見が良いのよね」
希(もしかして)
にこ(そうよね)
のぞえりにこ(私っぽい)
にこ(言われるもん。小さい頃から下の面倒をよく見るって)
希(凛ちゃんなんかしょっちゅうウチに付いて回って来るし。そうかぁ。もう、照れるやん)
絵里(亜里沙が居るからねぇ。どうして面倒みたくなっちゃうのよね)
ことり(面倒見かぁ…メイドさんをやってるから…って言うのはちょっと無理やりだよね)
穂乃果(ん~ここで怪しくなってきたな。こう見えても長女なんだけど…どっちかと言えば面倒見られがちだからね。自覚あるんだよね)
花陽「そうだよね。もし、自分のお姉ちゃんだったら自慢したくなっちゃうかも」
凛「あ~分かる。真姫ちゃんは?」
真姫「まあ…そうね。ちょっと羨ましいかも」
凛「だよね~」
にこ(このメンバーで理想のお姉ちゃんってにこしか居ないわよ。だって、四人兄妹の一番上だし。一年生組とはなんだかんだで行動を共にする事が多いものね)
穂乃果(あー、前に凛ちゃんに言われてるんだよね。穂乃果ちゃんがお姉ちゃんだったら毎日楽しいだろうなぁって。やっぱり、穂乃果の事なのかなぁ。どうしよう…そうだったら物凄く嬉しい)
希(どうしよう?ウチなんかな?頼りになる理想のお姉ちゃんって言ったらやっぱりえりちかなって思ったりするけど。ウチだってそれなりに一年生組が頼ってくれたりするし。何より…あの三人にお姉ちゃんって思われたいわ!めっちゃ憧れるもん。一人っ子やし)
ことり(ん~…頼りになるかぁ。私はそう言うタイプじゃないけど。でも…少しくらい期待したって良いよね?私だってお姉さんらしい所少しはあるよね?)
海未「ん…んん…」ZZZ
凛「ふあ~なんだか眠く…なって…ごめん…もうダメにゃ…」
真姫「もう。勝ってなんだから。でも…ふあ~たしかに眠いわ」
花陽「そうだね。お話の続きはまた今度にして寝ようか?」
真姫「うん」
にこ(ちょっと待ってよ。結局誰の事言ってたのよ?真姫達は誰に憧れてるのよ?凄い気になるんですけど)
ことり(気になっちゃって眠れないよぉ)
絵里(って言うか…まずい。トイレに行きたい。トイレに行きたいけど自分の家じゃないから…一人で行くの…)
穂乃果(あ~気になる。凄く気になるよぉ)
海未「……ん…ん?」
ことり「え?穂乃果ちゃん?」
穂乃果「ことりちゃん…起きてたの?」
ことり「穂乃果ちゃんこそ…」
希「なんや…二人共起きてたんや」
ことり「希ちゃんも…」
にこ「もう、うるさいわねぇ。起きちゃったじゃない!」
穂乃果「あっ、ごめん。起こしちゃった?」
にこ「本当よ。あ~寝てたのに」
希「本当に寝てたん?」
にこ「寝てたわよ。何?嘘つく必要あるの?」
希「え?……そうやんな?」
にこ「…そうよ」
ことり「そうだよね」
穂乃果「え?何が?」
にこ「今何か言ってたじゃない」
穂乃果「え?そう?」
にこ「そうよ。何か…真姫達に方に向かって何か」
穂乃果「えっと…真姫ちゃん…」
真姫「すう…すう…すう」ZZZ
花陽「すう…すう…すう」ZZZ
凛「すう…すう…すう」ZZZ
穂乃果「寝てる…」
希「え?もう?」
にこ「早っ!!?」
穂乃果「え?」
にこ「あっ、いや…」
にこ「いや…寝てたわよ?」
希「う、うん。そうやんな?」
ことり「そっか」
穂乃果「…あのさ」
絵里「もう…うるさいわよ」
希「えりち?」
絵里「起きちゃったじゃない。…起きたついでにトイレ行く人居ない?私行くけど?」
穂乃果「いや…別に」
にこ「にこも別に。一人で行ってくればいいじゃない」
絵里「いや…トイレどこだったっけ?」
にこ「部屋出て真っ正面でしょ?」
絵里「…そうだったけ?」
穂乃果「そうだよ。昼間行ってなかった?」
絵里「えっと…希?希も行きたくないの?」
希「え?あ~…そうやな。行っておこうかな」
絵里「希!」
穂乃果「うん。行っといれ」
にこ「うわっ」
絵里「さあ、あなた達はもう寝なさい。ね?」
穂乃果「うん。そうだね。そうなんだけど…」
にこ「気になって眠れないのよ」ボソッ
穂乃果「え?」
にこ「いや…」
穂乃果「えっとさ…やっぱり、もしかして…」
海未「うるさいですねぇ…」
希「え?」
にこ「ちょっ」
ことり「海未ちゃん…」
絵里「嘘でしょ…」
海未「何時だと思っているのですか?早く寝るって言ったじゃないですか?」
穂乃果「あ、あの…」
絵里「私…トイレに…」
海未「ふっ…ふふっ…覚悟はいいですね?」
穂乃果「いっ…」
いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
チュン チュン
凛「にゃ~良くてたにゃ~」
真姫「あら?ちゃんと起きれたのね」
花陽「凛ちゃんおはよ」
海未「おはようございます。凛」
凛「おはよう!かよちん、真姫ちゃん、海未ちゃん!あれ?他のみんなは?」
真姫「それが…」
真姫「なんか…皆んな起きないのよね」
凛「え?そうなの?」
海未「昨日夜更かしでもしたのですかね?早く寝ようって言ったのに」
凛「ふ~ん。そうなんだ」
穂乃果「うっ…うう…」
にこ「くっ…んん…」
希「んん…ん…」
ことり「ん……」
絵里「くぅ…ふぅ…んん…」
凛「なんか皆んなうなされてない?」
真姫「怖い夢でも見てるのかしら?」
海未「心配ですね」
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (2)
-
- 2018年12月06日 18:51
- 最初日本語怪しい系かと思ったけど、慣れると楽しく読めたよ
-
- 2018年12月06日 21:23
- 未だにμ'sのSS書いてくれるの嬉しい。
面白かったよ。