友人(♀)「キミの居場所なんてどこにもないよ。ぼくのそば以外には、どこにも。」
友「どうかな、孤立した気分は。きっとキミには初めての経験でしょ。でもね、ぼくはずっとこうだったんだよ。」
友「誰からも相手にされなくて、たまに注目されてもからかわれて終わり。おかげでぼくは、ヒトが苦手になっちゃった。」
友「学校なんて大嫌いだった。はやく終わってずっと家にいたいって思ってた。でもね、キミがいてくれた。」
友「キミが、ぼくの友だちになってくれたんだ。ぼくに優しくしてくれた、初めてのお友だち。大切な、ぼくの親友。」
友「ずっと一緒にいたいって、思うようになった。キミならぼくを、大事にしてくれる。ぼくとキミとで、ずっとお話してたかった。」
友「でも……キミ、人がいいからさ。ぼく以外にも、仲のいい人、いるんだよね。ぼくにとって唯一の友だちはキミだけ。でも、キミにとってぼくは沢山いるうちの一人に過ぎないの。」
友「そんなの、嫌だったんだよね。ぼくにとってただ一人の存在なんだから、キミにとってもそうじゃなきゃ不公平じゃない。そうでしょ?」
友「だから…………ちょっとした噂を流したんだ。キミの友だちが、みーんないなくなるように。」
友「あっけなかったよね。すぐ離れてった。所詮キミのことはその程度しか思ってない、偽物の友だちしかいなかった。」
友「でもね、ぼくは違うよ。キミの唯一の友だちであるぼくは、決してキミから離れたりしない。なにがあっても、ぼくらはずっと友だちだ。」
友「……怒ってる、よね。でも、突き放そうとはしない。だって、ぼくがいなくなったら、キミは本当にひとりになっちゃうから。」
友「今さらひとりになんて、なれっこないのに。」
友「……えへ…。このあったかいの、ぼく好きだな…。これからはずっと、このあったかいのにスリスリできる…。……うれしい、な…♪」
友「うぅー……っ…♪○○、好きだよぉー…っ♪これからもずーっと、仲良しでいよーね……へへ…。」
かわいい
でも怒らないしちょっと嬉しそう
オチがあったらそこで話が終わっちゃうじゃないか!
友「へへ……よくよく考えたら、キミがぼくの家に遊びに来るの、初めてだね。」
友「これからは、毎日でもいいからね。お母さんにも、もう伝えてあるし。」
友「なにを、って…………へへへ、ぼくに友だちが出来たってこと。お母さん、すごく喜んでた。」
友「よろしく伝えておいて、ってさ。なんか、ケーキも買ってきてくれたみたい。あとで食べようね、一緒に。」
友「さてー……んーと、なにしよっか。ぼくは、なんでもいいよ。きみが、ぼくの近くにいてくれるだけで。」
友「こういうとき、なにしていいか分からないんだよね。だって、家に家族以外の人を呼んだのなんて、初めてだからさ。」
友「一応、インターネットで調べて、映画は借りてきたんだよ。なんか、よく分かんないけど面白そうなやつ。よかったら、観る?」
友「……うんっ。じゃあ、ここにおいで。ソファ、隣に座れるでしょ?あ、ケーキも持ってこなきゃ。飲み物はなにがいい?ケーキだから、コーヒーが合うかなぁ。」
友「え?あ、いいよいいよ。キミはお客さんなんだから、ぼくがおもてなししないと。キミは、座ってて。」
友「ふんふふーん……ふふんふーん……♪」
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コメント一覧 (6)
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- 2018年11月26日 17:17
- フーーーンフ フーーーーン フーーーーン フーーーーン フーーーーン…
フーーーンフ フーーーーン フーーーーン フーーーーン フーーーーン♪
…すいまセーン…ボクウソついてまーした…
日本食とかヘドが出るほど嫌いデース…
ボクの国ではみんな…ハンバーガーとバーベキューしか食べませーん…
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- 2018年11月26日 17:28
- なんか納豆臭いな
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- 2018年11月26日 20:47
- これ絶対友人超過になるだろ、なれ
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- 2018年11月27日 02:18
- どうよも丸くなったもんだな
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- 2018年11月27日 14:26
- ※1はユベルか?
そうだよ、噂程度で離れていく奴らなんか友達でも何でもない、ただのまやかしだよ。この子はそんな偽りの世界から君を救い出してあげたかっただけなんだよ。
それに君も本当の愛というものを実感できただろう?愛しているからこそ苦しませてあげたい、傷つけてあげたい、大切なものを奪い尽くして滅茶苦茶にしてあげたい……。だってそれこそが本当の「愛」なんだからさ。
さあ、君も友達に愛を与えてあげてあげようよ、なぁに簡単なことさ。その友達は君が大切なんだろう?だったらその君がいなくなる事こそが君が与えてあげられる「愛」なんだよ?
大丈夫さ、君の命を奪うような無粋な真似なんかしないよ、君にはボクが友達の与えられる「愛」の中に永遠に閉じ込めてあげるよ。二度と覚めない「愛」の中で永遠に微睡み続けると良い。
友達もボクが君がいなくなった世界を進まない時の中で永遠に彷徨う素晴らしい夢の中に誘ってあげよう。二人共お互いの「愛」で満たされ続ける夢の中で眠り続けるが良い……。