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地の四天王「光の勇者よ、お前は留守番だ!」

320:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:11:24.42 ID:Dg3S28BXo

光の勇者(以下、勇者)「いやお前……その格好」


地の四天王「む? おお、そうだったそうだった!」

パァァ……ァァァ

大地の魔女(以下、地女)「――うむ! これで美少女だな!」


勇者「自分で言うんじゃねえ!」

勇者「っつーか、服くらい着ろ!」



321:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:16:00.83 ID:Dg3S28BXo

地女「良いではないか、減るものでもなし」クネッ

勇者「色っぽいポーズ決めんな!」

地女「やれやれ、朝から元気だな」

勇者「……っていうか、なんで元の姿に戻ってたんだよ?」


地女「む? おお、昨晩は闇の魔王様がお忍びで来ていてな?」

地女「それで、まあ……なっ? わかるだろう?」


勇者「ああもう、お前本当何なの!?」



322:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:19:22.32 ID:Dg3S28BXo

地女「今は、大地の魔女――お前達の仲間だ」

勇者「……本当に、頼むぞ」

地女「うむ、祝福の聖女と、剣の乙女の事は任せておけ」

勇者「……本当の、本当に頼むからな」


地女「光の勇者よ、お前には世話になっている」

地女「それに俺は、このパーティーが気に入っているのだ」

地女「俺に出来る事ならば、喜んでやろうではないか」


勇者「……四天王の言葉とは思えないよな、本当に」



323:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:22:32.62 ID:Dg3S28BXo

  ・  ・  ・

祝福の聖女(以下、聖女)「あの……お話って、何ですか?」

地女「まあまあ! まずは、ケーキを食べるぞ!」

聖女「……」

地女「この店のケーキは、街でも評判なのだ!」


地女「――ケーキは、悩みごとを解決してはくれん」

地女「だが、食べれば幸せな気分になるだろう?」


聖女「……大地の魔女さん」



324:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:26:52.43 ID:Dg3S28BXo

聖女「……私が悩んでるのに、気付いてたんですね」

地女「当たり前だろう?」

聖女「えっ?」

地女「加入して日が浅いが、もうパーティーの仲間なのだからな!」


地女「……ままっ、そんな事はどうでも良い!」

地女「ケーキはいくつ食べる? 二つか? 三つでも良いぞ!」


聖女「ひ、一つで十分です」



325:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:32:16.04 ID:Dg3S28BXo

聖女「……すみません、ご迷惑をおかけして」

地女「むう?」

聖女「私のために、こんな事まで……」

地女「何を言っているのだ」


地女「今日は、ケーキを食べて女子トークをしに来ただけ」

地女「迷惑だとは、微塵も考えてはいないぞ」

地女「……食べ終わって、美味しかった、との礼は受け取るがな!」


聖女「……ふふっ」

聖女「……ありがとう、ございます」



326:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:36:47.63 ID:Dg3S28BXo

地女「お前が話したいというなら、聞くのもやぶさかではない」

聖女「……」

地女「言えないというのなら、それもまた良し」

聖女「……大地の魔女さん」


地女「ただ、礼を言われる時は、笑っていて欲しいものだな!」

地女「最近の作り笑いでない……先程のような、自然な笑顔で」


聖女「……うふふっ」

聖女「美味しくてお礼を言うって、決まってるんですね!」



327:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:40:59.23 ID:Dg3S28BXo

聖女「……少しだけ、相談しても良いですか?」

地女「うむ! かかってくるが良い!」

聖女「これは……私の友達二人の話なんですが」

地女「二人?」


聖女「私の友達二人が……悪い、一人の男に弄ばれてるんです」

聖女「けれど……二人共、その男を信じているんです」

聖女「私は……その事を告げるべきなんでしょうか?」


地女「……とんだ悪人が居たものだな!!」



328:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:44:31.22 ID:Dg3S28BXo

地女「何処の痴れ者だ、その男は!」

聖女「それは……約束なので、言えないんです」

地女「ふむ……そうなのか」

聖女「二人共、私を信頼して……相手が誰か教えてくれたんです」


地女「……祝福の聖女」

地女「お前は、よっぽどその二人に信頼されているのだなぁ」


聖女「……はい」



329:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:46:30.98 ID:Dg3S28BXo

聖女「お互い、立場があるけれど……とっても仲良しなんです」

地女「どちらも、得難い友人という訳か」

聖女「……はい」

地女「……ならば、答えは決まっている」


地女「祝福の聖女よ」

地女「その事で悩むのは、もうやめるのだ」


聖女「……」

聖女「えっ?」



330:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:56:12.48 ID:Dg3S28BXo

地女「お前の悩みとは、そもそも他人の恋愛」

聖女「だ、だけどっ!」

地女「それにな? 祝福の聖女よ」

聖女「……何ですか」


地女「その二人が、男を信じ切っているのならば……」

地女「女同士の、壮絶な戦いが始まるかも知れんぞ?」


聖女「あり得……無いとも言い切れない!!」



331:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 21:59:24.16 ID:Dg3S28BXo

地女「だから、放っておくのが一番なのだ」

聖女「でも……私は、どうしたら……」

地女「何を言っているのだ? そんなものは決まっている」

聖女「えっ?」


地女「まず、食べるケーキを選ぶ!」

地女「甘い物無くして、女子トークとは言えないからな!」


聖女「……」

聖女「あ……あはははっ!」



332:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:03:09.85 ID:Dg3S28BXo

聖女「……何も解決してないけど、ちょっと気が楽になりました」

地女「うむ! それは良かった!」

聖女「でも……また、その事で悩むと思います」

地女「難儀な性格だな」


聖女「その時は……また、お話を聞いて貰えますか?」


地女「任せておけ!」ニコッ!


聖女「そ……それと、ですね……?」

聖女「あの……お姉ちゃん、って呼んでもいいですか……?」



333:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:06:28.00 ID:Dg3S28BXo

  ・  ・  ・

剣の乙女(以下、乙女)「――ふっ!」

ブンッ!

乙女「……くっ」


「――剣の乙女よ、此処に居たのか」


乙女「……お姉様」


地女「うむ! 大地の魔女のお姉様なのだ!」



334:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:10:00.04 ID:Dg3S28BXo

乙女「……どうして、此処に?」

地女「迷っていたら、辿り着いた……というのは、どうだ?」

乙女「……」

地女「まあ、それは冗談としてだ」


地女「剣を振るう時には、迷うな」

地女「お前の剣技には、迷いは似合わない」


乙女「……お姉様」



335:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:12:57.30 ID:Dg3S28BXo

乙女「あ……あのっ!」

地女「む? 何だ?」


乙女「大地の魔女のお姉様……!」

乙女「お姉さまは、私に何か隠していませんか!?」


地女「うむ!」

地女「お前には、沢山の事を隠しているぞ!」


乙女「えっ、あ……いえ、あのっ!?」

乙女「そんなに開き直られると……え、ええっ!?」



336:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:17:53.80 ID:Dg3S28BXo

地女「誰でも、隠し事の十や二十はあるものだろう?」

乙女「一つや二つ、ではなく!?」

地女「ふはは! 恐れ入ったか!」

乙女「多すぎます! 何を隠しているんですか!?」


地女「剣の乙女よ、とりあえず一つ教えよう!」

地女「隠し事のある女というのは、何故か魅力的なのだ!」


乙女「何か違います、お姉様!」

乙女「私の質問への答えとしては、何か違います!」



337:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:24:11.29 ID:Dg3S28BXo

地女「違ったか?」

乙女「違うわよ! 私が聞いたのは、秘密! 秘訣じゃないわ!」

地女「おおっ、やはりお前は敬語よりそっちの方がいいな!」

乙女「きゅ、急に何を……」


地女「それで? この大地の魔女の何が知りたい?」

地女「遠慮せずに、何でも聞くが良い!」


乙女「な、何が……って……」



338:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:30:35.60 ID:Dg3S28BXo

乙女「……」

地女「さあ、遠慮するな! 答えるとは限らんがな!」

乙女「……ふふっ、何よそれ?」

地女「年長者として、出来る限りは答えよう!」


乙女「……やめておくわ」

乙女「だって、隠し事が魅力なら……えっ!?」

乙女「まっ、待って!? 年長者って言った!?」


地女「む? 言っていなかったか?」



339:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:39:05.79 ID:Dg3S28BXo

乙女「だって、どう見ても私より年下じゃないの!」

地女「魔法で姿を変えているのだ」

乙女「ま……待って……! えっ、ちょっと……!」

地女「どうした? 頭が痛いのか?」


乙女「あ、貴女は……一体、何者なの?」

乙女「どうして、此処に居るの?」


地女「大地の魔女は、迷う少女を助けに来た」

地女「仲間を助けるのは、当然の事だからな!」


乙女「しょ……少女って……!///」



340:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:44:34.30 ID:Dg3S28BXo

地女「剣の乙女よ、お前に聞こう!」

乙女「……私に、何を?」

地女「そんなものは、決まっている!」

乙女「……」


地女「最近、お前の剣には迷いが見られる!」

地女「その理由、話して貰うぞ!」

地女「さあ……ガールズトークの始まりなのだ!」


乙女「……」

乙女「へっ?」



341:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:48:30.99 ID:Dg3S28BXo

乙女「ねえ……全然、何もわかってなかったの?」

地女「ああ、サッパリな!」

乙女「……」

地女「わからない事は聞く! ふはは、素直だろう!」


乙女「……ふふっ」

乙女「あっ、あはははっ! 何よ、それ!」

乙女「ふふふっ、あはっ、あははははっ!」


地女「むう……?」

地女「どうして笑っているのだ……?」



342:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 22:57:46.51 ID:Dg3S28BXo

  ・  ・  ・

地女「――と、言う訳だ! 二人共、元気になったぞ!」

勇者「……お前、凄いな」

地女「光の勇者よ、もっと褒め称えても構わんぞ!」

勇者「いや……素直に凄いと思った」


地女「――祝福の聖女の悩み」

地女「一瞬だけ、俺のことかとも思ったがな?」

地女「俺は、ヤっちゃった数は二人ではきかぬ!」

地女「それに、酔ってただけで、弄んだつもりはない!」

地女「――だから、どこかのクズの話なのだ!」


勇者「いや、お前の方がクズだろう!?」



343:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 23:05:44.52 ID:Dg3S28BXo

地女「光の勇者よ、俺の事よりも、聖女に笑顔が戻った事を喜べ」

勇者「……俺が聞いても、大丈夫としか言ってくれなかったからな」

地女「愛する者に心配をかけまいと……健気ではないか」

勇者「あ、愛するって……う、うるせえよ!///」


地女「――剣の乙女の迷い」

地女「あれは恐らく……まあ、何だ」

地女「……年齢に関する事だな」

地女「ほら……今の俺の見た目は美少女だろう?」

地女「だから、まあ、色々とな? 気を付けていこうな?」


勇者「……ああ、そうだな」



344:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 23:14:54.95 ID:Dg3S28BXo

地女「それに……安心ばかりもしてられん」

勇者「お前は、安心してる暇なんか全く無いと思うぞ」

地女「それを言うならば、お前もだぞ? 光の勇者よ」

勇者「……あん?」


地女「光の勇者よ!」

地女「祝福の聖女に、お前からキスをし――」

地女「――舌を入れるのだ!」


勇者「……」

勇者「…………」


勇者「はっ?」



345:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 23:21:33.31 ID:Dg3S28BXo

勇者「まっ、待て! 待て待て待て待て! 何だそれ!?」

地女「いやぁ! 女子トークをしてたら、つい……な?」

勇者「つい!? 何でだ!? どうしてそうなった!?」

地女「うむ!」


地女「なんか、楽しくなっちゃってな?」

地女「――次は、勇者からキスをしてくると予言しよう!」

地女「――それも、とても熱いキスだ!」

地女「そう言って、盛り上がっちゃったのだ」


勇者「何してくれてんだよお前はよおおおおお!?」



346:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/11/10(土) 23:32:01.48 ID:Dg3S28BXo

地女「光の勇者よ、お前も男だろう!」

勇者「だけど、お前……!」

地女「祝福の聖女は、待ち望んでいるのだぞ! 物凄く!」

勇者「お前のせいでな! ってか、物凄くとか言うんじゃねえ!」


地女「ふはは! 観念するが良い、光の勇者よ!」

地女「お前は、決して逃れられぬ!」

地女「この新たな力――お姉ちゃんパワーからはな!」


勇者「めんどくせえ力をつけてんじゃねえええええ!!」



おわり



元スレ
地の四天王「光の勇者よ、助けてくれ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1540900012/
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         コメント一覧 (10)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月17日 20:39
          • 祝福の聖女はそれでいいのか…
            あれ?聖女は魔女の正体知ってたよね?最近誰が何を知ってるかこんがらがってきた
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月17日 21:34
          • 地がとうとう聖女もヤっちゃうものかと……
            そうなったらいよいよもって滅茶苦茶だからさすがにやらん……よな?(不安)
          • 3. 知の歴史
          • 2018年11月17日 21:40
          • 地の魔女(地の四天王)がいい人過ぎますね。
            今さらですが女性比率高すぎです。
            癖のある四天王の中でも、安定感は抜群。
            光の勇者と闇の魔王の対立軸でどちらサイドなのやら。そもそも対立しているのかさえ怪しい感じですが。
            身内や外向き含めて祝福の乙女を中心として把握していると悩むという構図。
            各々が個別的な関係性を築いて問題を内包させていますし。どんどん深みをましていきますね。
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月17日 21:57
          • ボケで言ってるんだろうけど
            ※3
            過去作見たか?
            そもそもの原因九割以上地の四天王だぞ
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月17日 22:18
          • 酒癖が悪くなかったら面倒見の良い兄貴分(姉貴分)だったのかもしれないなぁ…
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月17日 22:25
          • ゴミ文章
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月17日 22:50
          • まだ終わらないの
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月18日 02:58
          • これ事情が判明したら祝福の聖女は確実に痴の四天王の敵に回るだろうな。激昂の魔王、水の四天王、祝福の聖女チーム対火の四天王、剣の乙女のお姉様防衛隊の激戦になりそう。

            ※4
            それ地の四天王の書き込みでは?
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月18日 03:25
          • ほんと好き
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2018年11月18日 04:18
          • ※1
            全てを知ってるのは勇者のみ、浮気はまだ聖女に2股を知られただけ。

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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