【デレマス】好きな気持ちのサチュレーションアタック
―そして授かったお腹の子
―どうやら女の子みたいで、かつての同僚は嘆いていたけど
―もうすぐ予定日か……
―今まではPさんにプロデュースされてばかりだったけど
―これからは私もプロデュースしてあげないとな
聖「ひ、聖……見ちゃいました」
奈緒がツンなのはワケがある
の続きかつ最終回になります。とりま、奈緒とプロデューサーが結ばれて子どもができる前夜ということで
こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
奈緒「ふぁああ……」
奈緒「ぐんっと寒くなったなぁ……」
サスサス
奈緒「でも、雪が振る前に生まれそうだな」
奈緒「とりあえず着替えるか」
フワサッ
奈緒「んーと、今日は検診があるから」
ガラッ
モバP(以下P)「おはよー、奈緒!」
奈緒「あ……」←下着姿
P「」
奈緒「みみみみ……」
奈緒「見るなぁ!!」
P「すまんすまん」
奈緒「まったくもう……女の子の着替えを覗くなんて」
P「……すべてを見せあった仲でも難しいもんだなぁ」
奈緒「そそそ、それとこれは別だ!」
P「はい、どうどう。お腹の子によくないぞ」
奈緒「ぜーぜー」
奈緒「えっ?そういうのはPさんが決めるんじゃ?」
P「おいおい……親として最初のプロデュースだろう。いいも悪いもリモコン次第じゃないが、一生背負うものだからな」
奈緒「まったく……こういう時だけ、一端のプロデューサーの顔をしちゃって」
奈緒「まぁ……アタシもPさんのプロデュースで人生が変わったようなものだからな」
P「その……大丈夫なのか?」
奈緒「ん?……あぁ、さすがに10年近く前だとな」
奈緒「……中学生ぐらいまではよく思い出して、急に起きたりもしたけどな」
P「奈緒……」
奈緒「そんな暗い顔すんなって」
P「ん?」
奈緒「好きになって……告白されてから二人だけでいる間が短かったのは……ちょっと……」テレテレ
P「……」ジーン
奈緒「な……なんだよ。ガラにもないってか?」
P「奈緒ーっ!」
奈緒「うわっ!馬鹿!やめろっ!!」
バタバタバタバタ
P「奈緒っ!」バタン
凛「こらこら、病院はお静かにじゃないの?」
加蓮「そうだね。休んで回復する人が大勢いるんだから」
P「凛……加蓮……どうして?」
凛「やだな……自分のプロデュースしているアイドルのスケジュールぐらい確認してよね」
加蓮「あとは、奈緒が誰か呼ぶって言ってなかったかな?」
P「あ……」
奈緒「そうだな。朝言ったはずだもんな」
P「奈緒……大丈夫なのか?」
奈緒「あぁ、今はまだ本格て……」
奈緒「うぐっ!」
P「奈緒っ!?」
奈緒「はーっ、はーっ……大丈夫だ。まだまだこれからだもんな」
P「奈緒……」
凛「そうだね。奈緒は一人孤独で戦っていかなければならないんだからね」
P「あー、奈緒が見られるのを嫌がったからな」
奈緒「人のあんなとこを見られて喜ぶヤツがいるか!!」
加蓮「いやぁ、奈緒なら」
凛「Pさん……助けてって手を繋いで」
奈緒「まったく……」
オトウサンデスカ
ハ、ハイ
コレカラブンベンシツヘイキマスノデ
ヨロシクオネガイシマス
凛「……みんなには伝えたよ。さすがに内緒にするわけにはいけないでしょ」
奈緒「うん……」
加蓮「それじゃあ……頑張って」
奈緒「あぁっ」
P「奈緒、頑張れ!」
奈緒「……まるでデビューするときのアタシを思い出したよ」
奈緒「こうして……Pさんに送り出してもらって」
奈緒「また……受け止めてくれるか?」
P「もちろんだ。よし、行ってこい!」
奈緒「あぁ……行ってくる」
……
P「」ウロウロ
凛「はぁ……わかっていたけど落ち着きがないね」
加蓮「こりゃ、一緒に分娩室に入っても反って困らすだけだね」
P「うっせ」
凛「ねぇ、プロデューサー。今日、何で奈緒が私たちと話をしたかわかる?」
P「そういえば……といいたいが、今まで黙っていたからとは思うが」
加蓮「半分は当たり。私たちだってプロデューサーのこと……本気だったって」
P「加蓮……」
凛「でも、ここで言わないといけないのはもう半分のこと」
P「……」
加蓮「最後はただののろけ話よ。二人きりになると照れ臭くなったりとか、わがままばかりで困らせてばかりとか」
P「奈緒……」
凛「だから……奈緒の口から普段じゃありえないぐらい、プロデューサーについて洪水のように想いを吐き出してわかったの」
加蓮「私たちの倍……違うかな、多分奈緒が生きてきた分を足してもまだ私たちの想いより上だって……ね」
凛「だからプロデューサー」
加蓮「奈緒の『大親友』として警告するから」
二人『奈緒を泣かしたらただじゃすまないから』
P「何を今更」
P「あいつの姿、声、形、想い」
P「全部愛しているさ。あいつがイヤだって言っても守ってやる」
P「あいつがどんな過ちを犯そうが全力で許してやる」
P「あいつがオレを想う気持ちよりさらに想ってやる。いや、100年たっても」
凛「もういい、もういいよ(///)」
加蓮「私たちまで熱くなっちゃうよ(///)」
凛「あー、まぶしいなぁ」
加蓮「奈緒がどんなとこにいても光りを差し示す一番星みたいだね」
P「あぁ……」
オギャッオギャッ
P「……」
凛「……おめでとう。お父さん」
加蓮「パパの方がよかった?」
P「あ……そういえば考えてなかった」
二人『まてぃ!』
P「奈緒、お疲れ。それからありがとう」
奈緒「あぁ……女の子かぁ……」
奈緒「まだ早い話だけど、やっぱりプロデュースする気はある?」
P「何をいってるんだ」
P「この子のプロデュースは二人で……な」
奈緒「あぁ……よろしくな」
「パパ」
「え゛……お父さんじゃないのか」
「いいじゃねぇか!」
奈緒「そうだな……いいか?」
P「うん。聞かせてくれよ」
奈緒「この子の名前は……」
凛「いい名前だね」
加蓮「みんなに知らせたよ。じゃあ」
凛「馬に蹴られないうちに帰る?」
加蓮「鹿もいるけどね」
凛「あははっ、なにそれ」
アハハー
―お幸せに
終
出産ネタも何番煎じかわかりませんが、おつきあい感謝です
ではまたどこかで
ちなみに最近だと
デファクトスタンダードの告白
も書いてます
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (3)
-
- 2018年11月03日 20:48
- グへへへ…
-
- 2018年11月04日 01:04
- トラプリの信頼関係ええぞええぞ
師匠なら喜びそうだけどな。