紙兎ロペ「シンデレラガールズ……すか?」アキラ先輩「最近ハマってんだよ」
アキラ「まあな。やっぱそこはオメー、俺も男だからよ」ヘヘヘ
ロペ「いや、まあ。わかりますけど」ヘヘヘ
アキラ「まずはアニメからって思って、レンタルで借りてきたわけだけど」
ロペ「あ、はい」
アキラ「あそこのレンタル、3本で500円だろ?」
ロペ「確かそうっすよね」
アキラ「で、1本が280円」
ロペ「なんていうか、微妙な値段すよね」
ロペ「どう……ですかね。自分、なんかもったいなくて見ちゃうかも知れないっす」
アキラ「金、払ってるわけだからな。でも、俺はそういうのイヤなタイプなんだよ」
ロペ「先輩、我慢とかしないですもんね。いつも」
アキラ「チキンラーメンの3分も待つのイヤだしよ」
ロペ「いや先輩、そこは待ちましょうよ」ヘヘヘ
アキラ「こないだなんか、もう3分たったかなーって思って時計見たら、まだ3秒しかたってなかったしな」ヘヘヘ
ロペ「いや、早すぎっしょ」ヘヘヘ
アキラ「まあそんな俺だから、我慢とか損はしたくねーわけよ」
ロペ「はいはい」
ロペ「見なかったら、そうなりますよね」
アキラ「それで昨日、借りてきたんだよ。第1巻だけを」
ロペ「どうだったんすか?」
アキラ「いやもー……最高」
ロペ「あ、そうなんすか」
アキラ「歌もいいしよ、話もマジいいんだよ」
ロペ「ほうほう」
アキラ「1巻に2話入っててよ、凛、卯月、未央のニュージェネの3人が出会って、急遽カリスマギャルの城ヶ崎美嘉のバックダンサーやることになって、そこで2話が終わるんだよ」
ロペ「いいトコで終わるわけっすね」
ロペ「あー。成功か失敗か、そういうヒキなんすね」
アキラ「気になりすぎて、昨日また借りに行っちまってよ」
ロペ「マジすか」
アキラ「もうマジ面白いのはわかってっからよ、今度は2,3,4と3巻で500円で借りようと思ったんだよ」
ロペ「また借りに行くのも大変ですもんね」
アキラ「そしたらよ。ねーんだよ、3巻だけ」
ロペ「え? 借りられてたんすか?」
アキラ「みてーでよ。もうガッカリだよ」
アキラ「選択肢としては、だな」
ロペ「はい」
アキラ「案その① 2,4,5の3巻をセットで借りる」
ロペ「でもそうすると、2巻に入ってる3話・4話と次は間を飛ばして・7話・8話・9話・10話と見ることになるわけっすよね」
アキラ「そーなんだよ。その見てない5話と6話で、大事な展開とかあったら見逃しちまうだろ?」
ロペ「ですよね。それにそこで登場したキャラとかいて、7話以降で普通に会話とかに入ってこられても『誰?』ってことになりますよね」
ロペ「え? そんなにいるんすか? ちょっと多くないすか?」
アキラ「ヘタすると俺らの学校の1学年より多い数だよな。だから見てない話で、新キャラが出てる可能性もたけーんだよ」
ロペ「なにしろ200人ですからね」
アキラ「事実、2話でシンデレラプロジェクトとしてメチャクチャたくさんアイドル登場してるしよ」
ロペ「それって何人ぐらいっすか?」
ロペ「11人すか」
アキラ「いや……10人?」
ロペ「どっちなんすか」ヘヘヘ
アキラ「ちょっと待てよ、数えてみっから。双葉杏、神崎蘭子、諸星きらり、多田李衣菜、城ヶ崎莉嘉、三村かな子、赤城みりあ、前川みく、新田美波」
ロペ「先輩」
アキラ「あ?」
ロペ「今、9人しかいませんでしたよ」
ロペ「いやいや、先輩。やっぱり9人なうえに、さっき聞いてない名前の娘が2人いましたよ」ヘヘヘ
アキラ「おっかーしーな」
ロペ「先輩、最初と違う娘が2人いて9人なわけですから、やっぱり11人いるんじゃないすか?」
アキラ「そう……なるかな」
ロペ「今度こそ11人になるよう、もう1度数えてみて下さいよ」
ロペ「……先輩」
アキラ「? なんだよ」
ロペ「確かに11人になりましたけど、同じ娘が2回出てきてました」
アキラ「えっ!?」
ロペ「それも2人」
アキラ「ホントかよ」ヘヘヘ
ロペ「もうなんだかよくわからなくなってきたっすね」ヘヘヘ
アキラ「まてまて。今までのでだいぶわかってきたから」ヘヘヘ
ロペ「ホントっすか?」ヘヘヘ
アキラ「今度こそ、ちゃんと11人言えると思う」
ロペ「じゃあ、お願いします」
ロペ「先輩、先輩」ヘヘヘ
アキラ「あ?」
ロペ「今、13人いました」ヘヘヘ
アキラ「えーーー」
ロペ「しかも。その内、三村かな子ちゃん4人いました」ヘヘヘ
アキラ「ホントかよーーー」ヘヘヘ
ロペ「先輩、かな子ちゃん好き過ぎっしょ」
アキラ「そんなこと意識したことねーけど……そうなのかな?」
アキラ「けど、そんなに三村かな子意識してねーつもりなんだけどな」
ロペ「でもさっき、1番最初からかな子ちゃんでしたよ」
アキラ「違うって。よし、じゃあもっかい数えてみるからな」
ロペ「はいはい」
アキラ「三村かな子……あ!」
ロペ「ね?」ヘヘヘ
アキラ「あれえー?」
ロペ「もうホント先輩、かな子ちゃん担当Pっすよ」ヘヘヘ
アキラ「ちょっと待てよ。かな子と話つけるから」
ロペ「え? それって脳内のかな子ちゃんと……すか?」
ロペ「話、ついたっすか?」
アキラ「ああ。なんかちょっと寂しそうな顔してたけど、まあ後でフォロー入れとくからよ」
ロペ「いやそれもうホント、担当っていうかカレシじゃないですか?」
アキラ「あ?」
ロペ「ふつーに、彼女に電話する図でしたよ、今」
アキラ「んなわけねーって。俺、かな子の担当でもねーし」
ロペ「あ、じゃあ先輩は誰担当なんすか?」
アキラ「え?」
アキラ「担当……ってゆーか……まだアニメも全話見てないんだけどよ……」
ロペ「あ、それっす。結局アニメは何話まで見たんすか?」
アキラ「そうそう。やっぱ途中の話をとばすのは嫌だからよ」
ロペ「はいはい」
アキラ「いったん、見るのはやめた」
ロペ「はい?」
アキラ「見るのはやめた」
アキラ「確かに、気にはなる。気になって仕方ねーんだけどよ。けど……」
ロペ「なんすか?」
アキラ「俺は、しぶりんのこと信じてるから」
ロペ「あー」
アキラ「凛はぜってーやる。俺はそう、信じてるからよ」
ロペ「つまり先輩は、しぶりん担当Pなわけっすね?」
ロペ「え? どうしたんすか?」
アキラ「今、かな子が俺のことジッと見てた」
ロペ「それって脳内の、かな子ちゃんっすか?」
アキラ「あれ……ちょっと泣いてたんじゃねえか?」
ロペ「えっ?」
アキラ「俺、なんかしたか?」
ロペ「それは……しぶりんのこと『信じてる』とか先輩が言うからじゃないっすか?」
アキラ「えーっ!?」
アキラ「……なんか、悪いことしたかな」
ロペ「謝っておいたらどうです?」
アキラ「……まあ、後でそうするわ」
ロペ「……知りませんよ、自分」
アキラ「それよりもアニメだけどよ」
ロペ「はい。見るのやめたんでしたね」
アキラ「とりあえずアニメは後日にして、ゲームの方をやろうかと」
ロペ「あー。そっちにいくわけっすね」
ロペ「先輩、メッチャ課金しそうですけどね」
アキラ「……」
ロペ「先輩?」
ロペ「えーっ!」
アキラ「まあ、メシは家で食えるからいいけどよ、今一飯店とか行けなくなりそうなんだよな……」
ロペ「もしかしてそんなに課金したんすか!?」
アキラ「いや、するのはこれからなんだよ」
ロペ「え?」
ロペ「それ、かな子ちゃん知ってるんですか?」
アキラ「あ?」
ロペ「また怒るんじゃないですか? かな子ちゃん」
アキラ「……かな?」
ロペ「もう認めたらどうっすか? かな子ちゃんPだって」
アキラ「いやいやいや、しぶりんの為にこれからガチャだって引くから」
ロペ「あ、今からっすか」
ロペ「がんばれ! 先輩!」
アキラ「まずは貯まってるジュエルが300あるから、これでいってみるぞ」
ロペ「しぶりん、くるといいっすね」
アキラ「こい! しぶりんこい……どうだ!?」
アキラ「可愛いけどよ……ま、まあ課金はこれからだから」
ロペ「10連課金……これっすか?」
アキラ「頼むぜ! 俺の今月の小遣い!!」
ロペ「まず……あ」
アキラ「また若林智香……次も若林智香……それから……若林智香」
ロペ「ここまで9人、若林智香ちゃんですよ」
ロペ「どうしたんすか?」
アキラ「アイマスのマークが広がって……」
ロペ「これ……」
アキラ「SRか!?」
ロペ「うおおお!?」
アキラ「やったか!? しぶりーん!!」
アキラ「怒ってんのかな? これ」
ロペ「みたいっすね」
アキラ「へ……」
ロペ「へへへっ」
ロペ「いや先輩、認めるの遅いっす」ヘヘヘ
アキラ「やったー! 担当アイドルのSRーーー!!!」ヘヘヘヘヘヘ
ロペ「おめでとうございます」ヘヘヘ
お わ り
SS速報、復活おめでとうございます。
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コメント一覧 (8)
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- 2018年10月15日 16:44
- どすこい
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- 2018年10月15日 17:41
- 3行や!!言うとるやろがい!!
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- 2018年10月15日 18:13
- 非常にそれっぽい
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- 2018年10月15日 18:37
- ド カ ベ ン
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- 2018年10月15日 19:14
- これはなかなかの再現度
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- 2018年10月15日 21:11
- 今しぶりんガチャ?なにを…と思わせてのこれか
さて、あんたん埋めるべし
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- 2018年10月16日 00:19
- 面白かった
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- 2018年10月16日 07:44
- この緩さ よくできてる