荒木比奈「来ちゃった…ッス」
比奈「自分の同人誌呼んでもらうためにお宅訪問なんて……原稿の持ち込みみたいで緊張する…」
比奈「…………ここまで引き返すのもアレでスし、ここは腹くくりますか…」
比奈「…………あれ?」
ピンポーン♪
比奈「……………………………あれー?おかしいッスね…」
ガチャ
比奈「あ、開いてる…………プロデューサー…?」
比奈「お…お邪魔しまーッス……」
ギシッ……
比奈「…相変わらず稼ぎと不釣合いなアパートッスね……一体何に消え…………プロデューサー?」
P「」
P「Zzz…」
比奈「ベッドで寝てるだけか……」
比奈「あのー…………アタシの同人誌、ここに置いておくッスよー……」
P「…………」スヤスヤ
比奈「…………」
ぶにっ
比奈「……お、おぉ………起きない…」
ぶにっ、ぶにっ
比奈「意外と柔らかいッスね……」
P「Zzz…………Zzz……」
比奈「…………手とか…触ってみようかな~なんて…」
比奈「お…おおおお……」
比奈「(やっぱり男の人の手って大きいッスね……ゴツゴツしてるし……うわ、手首太っ……)」
比奈「(ちょっと手をお借りして……頭ぽんぽんっ、なんつって……あはは…ここで起きられたら憤死もんッスね…)」チラッ
P「Zzz…」
比奈「(大丈夫そう……………………"アレ"やっちゃうッスか…?……"アレ"やっちゃってもバレないッスよね…?だ…大丈
夫ッスよね?いきなり起きたりしないッスよね?)」
P「Zzz…」
比奈「(い…イケる…!イケるッスよね?行けまスよね………い…行っちゃいますよ…行っちゃっていいッスか!?いいッス
よね…!!??行っちゃいますよおおおお!!!!??)」
比奈「(うっひゃああああ~!!憧れだったんスよね~…頬っぺた撫でられるの~!!うわ、あったか~…手ぇデカ~…)」
比奈「(へへへ……スリスリ…)」
比奈「……」チラッ
P「Zzz……」
比奈「…………」
ふにっ
比奈「きゃ…きゃあー……プロデューサーのえっちぃ~…………なんつって…」ムニムニ
比奈「!!!!!!???」シュバババッ
P「………んん~…」
比奈「………プロデューサー…?」
比奈「(あっ、あっぶなああああああ~……寝てるプロデューサーに自分の胸揉ませせるとか、我ながら何やってんスか!!
馬鹿なんスか…!!?)」
比奈「はぁ……か、帰りますかね…」
比奈「っと、その前にトイレ借りてこ」ガチャ
モゾモゾ
比奈「ふぃー……」
ピンポーン♪
比奈「!!」
ガチャ
比奈「(ガチャア!!!??)」
夏樹「よーっす……プロデューサー。いるのか?」
比奈「(こ…この声はぁぁ!!!??)」
比奈「(早く…早く出て行ってー!!!)」
夏樹「………………やれやれ、起きるまで待ちますか…」
比奈「(神様ー!!!!??)」
夏樹「……」
比奈「(どうしよう…どうしたらいいんスかコレ……!?)」
夏樹「ん、なんだコレ」ペラペラ
比奈「(ふおおおおおおお!!!!??そ、それはアタシのおおおおお!!!??)」
夏樹「……………」
比奈「(じゅ…熟読されている………即売会で慣れているとはいえ、知り合い、しかも微妙に絡みの少ない知り合いに読まれ
るのはあああああああ)」
夏樹「…………クスッ…」
比奈「(ぃヨシッ!)」グッ
比奈「(あ、そっちは去年出したガチの恋愛モノ……うひゃー!は、恥ずかしい……)
夏樹「…………」
比奈「…………ゴクリ…」
夏樹「……………////」トゥンク
夏樹「…………」
比奈「(み…見える……パステルカラーのほわほわが夏樹ちゃんの周りを飛んでいるッッッ!!!!)」
比奈「(あれは間違いない…『自分の性癖どストライクの同人誌で、自分の予想を遥かに超える深い分かりみから生まれる特
有のヤバみ』を感じた顔!!!)」
比奈「(夏樹ちゃん……意外とベタなの好きなんスね…)」
夏樹「…………ふぅ…」
比奈「(ため息!!ため息出させたぁ!!ッシャア!!!)」ググッ
夏樹「…………プロデューサー…」スッ
比奈「え?」
比奈「(何…何すか……?メス顔みたいな顔して何を………ハッ!まさか!?)」
「そんな……タカシくんが…意識不明の重体…!?」
「私のせい……私のせいよ…………私のせいでタカシくんが…」
(中略)
『私は…タカシくんの一番になんかなれない………だからせめて…私のはじめて、もらって………タカシくん…』
チュッ
~~~~~~~~
比奈「(寝込み!!!!寝込みキッスする気ッスか!!?)」
比奈「(そんなズルい……じゃなくて、その…あの……とにかくダメっすよ……!!!)」
夏樹「…………////」
比奈「(あわわわわ…)」
夏樹「…………///////」ググッ
比奈「(ダッ…ダメ~~~~!!!!!)」
チュッ
比奈「(お……おデコ…?なぁ~んだおデコかぁ~ビックリした。私てっきり……)」
夏樹「ああ~、ヤバイヤバイ…………コンビニでも行ってくるか……」
比奈「(おっ…?)」
ガチャ
バタン
比奈「た……助かったぁ~…」
比奈「お、お邪魔しま~…」
P「Zzz…」
比奈「…………」
比奈「(あ…アタシも頬っぺた辺りにしちゃおうかな~……なんて…)」
比奈「(い…いいッスよね?アタシの同人誌に感化されて夏樹ちゃんがシたんすから、アタシが教えたようなもんですし、ア
タシがやっても……)」
P「Zzz…」
比奈「………」ゴクリ
P「……………」
比奈「(い…行きますよぉ……荒木比奈!!いっきまーーーー!!)」
ピンポーン♪
比奈「!!!!!!???????」シュババババッ
ガチャ…
比奈「?!!!???!!???!?!?」
比奈「(かっ隠れなきゃ!!でもどこ…ベッドの下しかない!!!)」ゴソゴソ
まゆ「……プロデューサーさん?起きてますかぁ?」
比奈「」
まゆ「ふふふっ…"やっぱり"まだ寝てますね……カワイイ…」
比奈「(やっぱり…!?やっぱりって言いました?この娘!!??)」
まゆ「はぁぁ~……素敵…」
比奈「(この子まさか……盗聴とか盗撮してませんよね…?いや、それは無いか……もししてたら…)」
比奈「(さっきトイレいったのにチビりそう…)」
まゆ「プロデューサーさん…いつも私達のためにありがとうございます♪今日はゆっくりお休みしてていいんですよ…」
まゆ「まゆ知ってるんです。プロデューサーさんが私達のために、いっつも残業して、いっぱい他人に頭を下げて……ホントは誰より辛いのに…いつも笑顔で『お疲れ様』って言ってくれるの……知ってるんですよ?」
比奈「(まゆちゃん……)」
まゆ「だから…プロデューサーさん…………………プロデューサー…プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー
プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー
プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー
プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー
プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー
プロデューサープロデューサープロデューサープロデューサープロデューサー………………」
比奈「()」
比奈「(えっ)」
まゆ「プロデューサーさん許してくださいね…まゆは悪い子……イケない子なんです…」ギシッ
比奈「(えっ!?ちょっ!?乗ってき…!?)」
まゆ「プロデューサーさん…」モゾモゾ
比奈「(よ…夜這いぃぃ!!!??)」
まゆ「うふふ♪温かい…プロデューサーさんの体温…いっぱい感じちゃいます…」
比奈「(ええええ……)」
まゆ「はぁ……毎日こうして目覚めたい……いいえ…このままずっと、あなたに抱かれて…」
まゆ「あぁ…もっと触って…私を感じてください、プロデューサーさん…!」モゾモゾモゾモゾ
比奈「(おぉう…もう……アタシどうしたら)」
まゆ「…………………………………あら?」
比奈「………?」
まゆ「…………」スンスン
まゆ「なんだか……………"おかしな"匂いがしますねぇ…?」
比奈「!?」
比奈「(ひ…ひぇっ…)」
まゆ「待っててくださいプロデューサーさん♪私が"匂いの元"を綺麗さっぱり"消し"ちゃいますから♪」ゴソゴソ
まゆ「よいしょっと…………………さて…どこでしょう…」
比奈「(た…たすけてえええええええええ!?)」
まゆ「あっ」
比奈「!!!!!???」
まゆ「みーつけた♪」
比奈「 」
まゆ「……リ○ッシュしましょ♪」シュッシュッ
比奈「…………」
比奈「(せ…セェェェェェフ!!!??)」
比奈「?」
ポツ…ポツ…
ザーッ
まゆ「雨……?大変、プロデューサーさんのお洋服が干しっぱなし!」ガララッ
比奈「(これは好機!!い、今のうちに脱出ッス!!!)」モゾモゾ
比奈「(左右確認!プロデューサーの寝息確認!退路よしっ!いざっ!!!)」ダッ
ガチャッ
夏樹「ひぁーッ!ちょっと濡れちまったか…やれやれ……ん?」
比奈「あっ」
夏樹「は?」
比奈「あっ」
夏樹「え?」
まゆ「え?」
比奈「あー」
夏樹「ああああああああああああああ!!!???」
まゆ「きゃああああああああああああ!!!???」
比奈「あああああああああああああああ………」
比奈「いや…それは」
まゆ「そ…そんな……え…ひ、比奈さんもしかして…ずっとこの部屋に…?」
比奈「え゛!?あ、いやその…………えぇ…」
まゆ「ぁ……ぁ……ああああああ……////////////////」ヘナヘナヘナ
夏樹「あれ……もしかして…そこの薄い本…比奈さんが描いたヤツ…?」
比奈「え……あ、まぁ…そういう奴ッスね…////」
夏樹「って事はあの時から…………ぁ…ああああ……」ガクッ
比奈「あ、あははは……」
比奈「あっ、やっば…プロデューサー起こしちゃったッスかね…」
こずえ「ふぁ……みんなー…うるさいー………」
比奈「ええええええええええええええええええ!!!!???」
夏樹「ええええええええええええええええええ!!!!???」
まゆ「ええええええええええええええええええ!!!!???」
P「………むにゃ?」
*************
こずえ「うん……でも暇だから…プロデューサーの家にー…」
夏樹「そっかそっか、寂しかったんだな」
まゆ「それで寝てしまったんですね…うふふっ、こずえちゃんらしい」
比奈「いやー、びっくりびっくり」
P「あの」
夏樹「なー、布団に潜ってたとはいえ、わかんないもんだな」
まゆ「ええ、うふふっ」
P「ねぇ」
こずえ「プロデューサー……さかさづり……いたくなーいー?………」
P「んんー、ありがとうこずえ、むっちゃ痛い」
比奈「あっはっは」
夏樹「はっはっは」
まゆ「うふふふ…♪」
みんなの溜まり場になってる家が鍵明けっ放しだったので思いついたお話。
「シンデレラガールズ」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (16)
-
- 2018年10月11日 17:28
- 鍵はちゃんとかけようね!
-
- 2018年10月11日 17:38
- こずえのお蔭で血の雨が降らずに済んだのだな…
-
- 2018年10月11日 18:16
- 先客がいて痴態を見られてたことに赤面するまゆとはなかなかええやん、寝てただけなのにPが不憫すぎるが。
-
- 2018年10月11日 18:37
-
珍しい組み合わせ
比奈pとしては嬉しい限り
-
- 2018年10月11日 18:51
- 何でプロデューサーが罰を受けてるのかわからないんだが
-
- 2018年10月11日 19:25
- 男はな、女が恥をかきそうになったらスケープゴートにされるんや
そういうもんなんや
そのまま女が恥をかくより丸く収まるんや
-
- 2018年10月11日 19:39
- 切れたナイフのようなヤンデレままゆ?……馬鹿な、もはや絶滅した筈では……?
-
- 2018年10月11日 19:46
- 罰?ご褒美ではないのか!?
-
- 2018年10月11日 21:54
- ほっこりした好きもっと書いて
-
- 2018年10月11日 23:20
- 比奈せんせー胸もませるとはやるっすなw
-
- 2018年10月12日 03:04
- こういうまゆ見たのすっごい久しぶり
-
- 2018年10月12日 08:07
- >だ…大丈
夫ッスよね?いきなり起きたりしないッスよね?)」
改行のせいでPの事を夫認定!?もう結婚したつもりなのか?と思ってしまった。
-
- 2018年10月12日 10:08
- なつきちだけガチで肉体関係持ってそう
男同士のノリで「絶対そういう関係にはならないだろう」って考えで家に入り浸ってたらうっかりそういう関係になっちゃった感じあるわ
-
- 2018年10月12日 20:19
- 比奈って調教したくならない?
-
- 2018年10月12日 21:00
- ※14
日菜子「むふふふふ…。」
-
- 2018年10月19日 04:19
- ※5※6
成人済みの男性の布団から血縁関係のない幼女やぞ
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
スポンサードリンク