ガヴリール「ぜんぶ秋のせいだ」
- 2018年10月08日 23:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴリール「あー、天界帰省中は学校なくて最高だわー……」ダラダラ
ガヴリール「ご飯も勝手に出てくるしグータラグータラいっぱい寝てられるし」
ガヴリール「これで、ゲームがあれば……もっといい……け……ど……」ウトウト
ガヴリール「……ZZZ……」
ハニエル「あっ、ガヴお姉ちゃんねてる」トテトテ
ハニエル「えへへ、私も一緒にねちゃおっ」
ハニエル「ガヴおねえちゃーん」ギュッ
ガヴリール「ふあっ……、はにえる……?」
ハニエル「……」
ハニエル「ねぇお姉ちゃん」
ガヴリール「んー?」
ハニエル「……ちょっと、太った?」
ガヴリール「」ガ-ン
布団「……」
ヴィーネ「なんで今日学校こなかったのよ」
布団「……」
サターニャ「あんたが休んだおかげで、わたし授業でたくさん当てられたんだけど!」
布団「……」
サターニャ「返事ぐらいしなさいよー!」ガ-!!
ヴィーネ「こらこらサターニャ……」
布団「……」
布団「」ピク
ヴィーネ「人間界に戻ってきてから全然顔出してないでしょ」
ヴィーネ「私もサターニャもすごく心配してたんだから」
サターニャ「ちょ、ちょっと私は別にっ……ヴィネット、余計なことはいいから……!」
布団「……」
サターニャ「……ま、まあ私達は悪魔だから天界の事情なんて知らないけど……い、一応友達でしょ? 慰める事ぐらいはできるわよ」
ヴィーネ「もし言いづらいなら無理して言わなくてもいいから」
ヴィーネ「ひとまず、お腹減ってない? 晩御飯一緒に食べましょう?」
ヴィーネ「ガヴの顔、見たいな」
布団「……」プルプル
ヴィーネ「……う?」
サターニャ「?」
ガヴリール「うわああああああん!! ゔぃーねぇ! さたーにゃぁ!!」ガバッ
サターニャ「ひあっ!?」
ヴィーネ「わっ、とと……!」
ガヴリール「あーんあーん!!」
ヴィーネ「よしよし、いっぱい泣いていいから」ナデナデ
ガヴリール「うえええええええん」ギュウウウ
サターニャ(うわわわわ、泣いてるガヴリールが私を抱きしめてる!?)
サターニャ(…………かわいい)ナデナデ
ガヴリール「ふええええええええん」
ガヴリール「わたっ……わたしっ……ひっ、ふぇぇっ」
ヴィーネ「ゆっくりでいいわよ。どうしたの?」ナデナデ
ガヴリール「ハニエルにデブって言われちゃったよおおおおおおおお!!」
ヴィーネ「ん?」
サターニャ「は?」
ヴィーネ「ショックで寝込んでたわけ?」
ガヴリール「ゔん……」グスッ
サターニャ「あ、魔界通販始まるから私そろそろ帰るわ」スクッ
ヴィーネ「ガヴ、明日は学校来なさい。来なかったらお仕置きだから」スクッ
ガヴリール「あれ!? 突然冷たい!!」
ガヴリール「なんでだよ!? さっきの優しさはどこいったの!?」
サターニャ「いやあんた、毎日グータラグータラ運動もせず遊んでたらそりゃ太るでしょ……」
ガヴリール「!?」
ガヴリール「……まさか、私は本当に太ったのか?」
ヴィーネ「自覚なかったんかい」
サターニャ「自分の身体にどれだけ脂肪ついてるか気付いてなかったの?こことかこことか」プニプニ
ガヴリール「こ、こら、お腹をつまむな」
サターニャ「二の腕だってほら」ムニムニ
ガヴリール「や、やめ、くすぐったいって!」
サターニャ「これじゃガヴリールというよりプニリールね」プフ-
ガヴリール「なんだと!」
ヴィーネ(ガヴの二の腕気持ちいい……)ムニムニ
ガヴリール「ええい! はなせはなせ!」
ヴィーネ「どんな幻想よそれ」
ガヴリール「で、でもまだラフィには太ってるとか言われた事ない。セーフだ!」
サターニャ「言ってたわよ」
ラフィエル『今のガヴちゃん、天界にいた頃よりちょっとお肉がついて抱き心地がすっごく良いんですよね』
ラフィエル『胸を押し付けるフリして抱きしめるのがどうしてもやめられないんですよ~』
ラフィエル『あっ、ガヴちゃんには言わないでくださいね。ダイエットしちゃったらもったいないので♪』
サターニャ「……って」
ガヴリール「白羽ぁぁ!!」
ガヴリール「運動する!」
サターニャ「運動オンチのダメダメ天使が?」
ガヴリール「やる! 今日から始める!」
ヴィーネ「あんた本当に続けられるの?」
ガヴリール「私は天使学校首席だぞ? 本気になったらすごいって所を見せてやる……!」ゴゴゴゴ
ガヴリール「サターニャ脚を持て! 腹筋だ!」
サターニャ「はいはい……よいしょっと」
ガヴリール「ふっ……ぐぐぐぐぐぅ! ふんぬぅ!!」
ガヴリール「ぜー……っ! ぜー……っ!」
ガヴリール「……ふぅ、まずは一回」キリッ
ヴィーネ「全く上がってないんだけど」
ガヴリール「え!? 嘘だろ!?」
サターニャ「あんた筋肉死んでるんじゃないの」
ガヴリール「そんなはずは……! い、いいから足押さえてろ! 今上がるから」
ガヴリール「んっ!」
ガヴリール「っ……んっ、んんん! ん、うんん!」
ガヴリール「はぁっ、いっ……! んぁ……んっ!」
ガヴリール「はうぅ! く……っ! くぅ……!んっ……んっ、んっ……ぁん! はぁっ……んぁぁっ!」
ガヴリール「やぁん……はぁっ、はぁっ、ぁ……ぁん」
ガヴリール「あっ……あっ……ぁぁ……!」
ガヴリール「も……もう……だめ……ぇ!」フルフル
ヴィーネ(……これ腹筋よね)
サターニャ(なんだかいけない事してる気分だわ)
ヴィーネ「運動するとか言っておきながらもう床でゴロゴロし始めてるじゃない」
サターニャ「プニリールどころかデブリールになるわよ」
ガヴリール「うるさいブターニャ」
サターニャ「私は太ってないでしょうが!!」
ガヴリール「だって筋トレとかつまんないもん。私には合ってないんだもん」
ヴィーネ「そんなんでどうするのよ」
ガヴリール「ふんだ」プイ
サターニャ「ったく、情けないわねガヴリール。それでも私のライバルなの?」
ガヴリール「……なんだよ」
サターニャ「私があんたにぴったりなメニューを組んであげるわ。ちょっと準備するものがあるから外で待ってなさい」
ヴィーネ「準備って一体なにかしらね?」
ガヴリール「嫌な予感しかしない」
サターニャ「おまたせー!」
巨大なタイヤ『』ゴロゴロ
ヴィーネ「どっから持ってきたそれ!?」
サターニャ「工事現場の車から借りてきたわ」
ヴィーネ「今すぐ返してきなさい!」
ガヴリール「そもそもこれで何するつもりなんだよ……」
サターニャ「よくぞ聞いてくれたわね」フフン
サターニャ「このでっかいタイヤとガヴリールの体をロープで繋いで走ればすぐさま全身鍛えられるでしょ!」
ガヴリール「スポ根かよ!?」
ヴィーネ「流石にこのタイヤを引きずって走るのは無理があると……」
サターニャ「え? 違うわよ。タイヤが浮くぐらいの速さで走って地面につかないようにするの」
ヴィーネ「それ忍者の修行と混ざってるから!!」
サターニャ「さあ行くわよガヴリール!! これで町内一周よ!!」
サターニャ「私の手にかかればあっという間に痩せさせてみせるわ! んなーっはっはっはぁ!!」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「うわすっごい嫌そうな顔」
サターニャ「いや見本って、ただ走るだけ……」
ガヴリール「やっぱ優秀なコーチが見せてくれてこそ教わる側はフォームとか整うと思うんだよね。ひとまず、あそこの角まででいいから」
サターニャ「そ、そう? じゃあ最初は私がやるわ」
ガヴリール「んじゃ、ヴィーネ行ってくるね」
ヴィーネ「え、うん……」
サターニャ「さあ見てなさいガヴリール!」ズリズリ
ガヴリール「おー頑張れ頑張れ」テクテク
サターニャ「た、ただいま、ヴィネ……げほっ! ヴィネット……!」ゼ-ハ- ゼ-ハ-
ガヴリール「ZZZ」
ヴィーネ「……なんでガヴリールはサターニャが引きずってるタイヤの上で寝てるの?」
サターニャ「だ、だって途中で眠いって言い出すんだもん! しょうがないでしょ!?」
ガヴリール「ふぁぁ……いえついたー?」
ガヴリール「ヴィーネおなかへったー、カップラーメンつくってー」
ヴィーネ「どうしようもないなこいつ」
ガヴリール「あ、あるって!」
ガヴリール「なんだかんだ、ここまで結構運動しただろ。私痩せたよね? どう!?」ビシィ
ヴィーネ「全然」
サターニャ「全然」
ガヴリール「ダメだもう、立ち上がれない。全身の筋肉が悲鳴をあげてる」グデ-
サターニャ「あんた特に何もしてないでしょ」
ガヴリール「明日は学校も行けない」
ヴィーネ「学校は来い」
サターニャ「引きこもりの代償ね」
ガヴリール「うっ……ぐす……こんなんじゃハニエルに見捨てられちゃうよぉ……」メソメソ
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「もう、仕方ないなあ……」
ヴィーネ「ガヴ、痩せたいなら私の言うことちゃんと聞きなさい」
ガヴリール「え……」
ヴィーネ「毎日私のご飯をきちんと食べること。痩せるようなメニュー考えてあげるわ」
ガヴリール「ヴィーネ……」
ヴィーネ「それからやっぱり軽いジョギングなんかも必要ね。投げ出さないように少しずつ距離を増やしましょう」
サターニャ「運動に関しては私に任せなさい。嫌がっても無理やり引っ張っていってあげるわ!」
ガヴリール「サターニャ……」
ヴィーネ「私たちが全力でサポートするから」
ヴィーネ「どう? できる?」
ガヴリール「う、うん!」
ヴィーネ「ラフィにもお願いして協力してもらいましょうか」
サターニャ「悪魔と天使が揃えば脂肪の一つや二つ、冥界の彼方へ消し去ってくれるわ!」
ヴィーネ「一緒にがんばるわよ! ガヴ!」
ガヴリール「……二人とも」
ガヴリール「ありがとう!」
【その後・天界 天真家】
ゼルエル「ガヴリール、もう昼だぞ! いい加減起きろ!」
ガヴリール「んー起きてる」ダラダラ
ゼルエル「布団から出ないことには起きてるなんて言わん!」
ガヴリール「なんでよ、たまの休みぐらいゆっくりしててもいいでしょ」ダラダラ
ガヴリール「下界では規則正しい生活しないとヴィーネが悪魔のように怒ってくるし、少しは癒されたいんだよ」
ゼルエル「ううむ、まあ確かに最近のガヴリールはしっかり引き締まった生活をしているし、前よりどことなく天使力で輝いているように見えるが……」
ゼルエル「だが天界でも天使である事を胸に日々真面目にお祈りや感謝の気持ちを忘れず、生きとし生けるもの全てに幸福を与えられるよう自分の出来ることを最大限……」クドクド
ガヴリール「あー、うっさいなぁ……もー」ウトウト
ハニエル「あ、ガヴお姉ちゃんまた寝てる」
ハニエル「私もいっしょにねよーっと♪」
ハニエル「んっ」ギュ-
ガヴリール「ふあ、ハニエル……?」
ハニエル「……」
ハニエル「ガヴお姉ちゃん、細くなって物足りなくなっちゃったね」
ガヴリール「ヴィーネ!! めっちゃ太る料理を食べさせてくれ!」
ヴィーネ「なんで!?」
完
ガヴリール「この前ヴィーネが実家の家電からかけてきたんだけどさ」
ガヴリール「天使と悪魔と残暑とマスター」
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (15)
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- 2018年10月09日 01:20
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ガヴちゃんといけない事したい
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- 2018年10月09日 01:25
- ガヴちゃんかわいすぎておかしくなりそう
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- 2018年10月09日 01:30
- ガヴお姉ちゃんの人か
3作やって沈黙を続けるラフィエルが気になる
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- 2018年10月09日 03:47
- 絶対良いお尻になってた筈なのに勿体無い…
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- 2018年10月09日 06:10
- ヴィーネ「ガヴお姉ちゃん♪」
ラフィ「ガヴお姉ちゃん♪」
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- 2018年10月09日 06:35
- ガヴお姉ちゃんはかわいいなぁ
-
- 2018年10月09日 11:04
- ドラムカン天使、ガヴリール
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- 2018年10月09日 12:22
- サタニキア様も可愛い
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- 2018年10月09日 13:41
- ※7
うっ…頭が……。
ここは、何処だ…?
俺は、誰だ…?
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- 2018年10月09日 15:50
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タプ「例え太っていても、痩せていても、どんな先輩でも私は大好きですよ!!」
ガヴ「あーそう、それよりお前将来タップリのプリンみたいな体型になりそうだよなwwwww」
タプ「え”?」(告白をスルーされた上にブラックジョークを言われて光の輪が黒くなった)
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- 2018年10月09日 18:34
- 全部ワタシのせいだ!ハハハハハ!!
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- 2018年10月09日 19:43
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サターニャ、ガヴちゃんに甘々でわろた
特訓とはなんだったのかwww
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- 2018年10月09日 20:56
- 天高くガヴデブる秋
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- 2018年10月10日 17:59
- いい!
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- 2018年10月11日 10:22
-
すき
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