人間に捕まってしまって本当は怖くてしょうがない鬼娘ちゃん「お前が僕を買ったのか」
鬼娘ちゃん「引っ張るな! ぐっ、けほっ、お、お前……!」
鬼娘ちゃん「……し、躾のつもりか。低能種族の分際で……!」
鬼娘ちゃん「……っち。歩く。歩くから引っ張るな。人間風情が、偉そうに……」
鬼娘ちゃん「……なんだ。じろじろと見るなよ」
鬼娘ちゃん「……お前、変態か? ……まさか、僕のような子供に欲情しているんじゃないだろうな?」
鬼娘ちゃん「……だとしたら反吐の出る変態だな、お前は……」
鬼娘ちゃん「……っ」
鬼娘ちゃん「……大丈夫だ。大丈夫」
鬼娘ちゃん「……いつか、機会があるはずだ。きっと、あるはず……」
鬼娘ちゃん「……無駄口だと? 言われなくとも、お前になんか口もききたくないね」
鬼娘ちゃん「……厳重な出入り口だ。屋敷を囲う壁も高い。くそ……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……母様」
鬼娘ちゃん「……下等な生物の分際で! 調子に乗るなよ……僕が力を使えれば、お前なんか……!」
鬼娘ちゃん「ぐっ……ひ、引っ張るな、わかった……入るから……」
鬼娘ちゃん「……っ、はぁ……はぁ……」
鬼娘ちゃん「……首枷の次は、手枷と足枷か……ふん、僕のことがよっぽど怖いらしいな」
鬼娘ちゃん「当然だ。子供でも僕は鬼だ。お前のようなひ弱な種族なんかと比べ物にならないくらい強い」
鬼娘ちゃん「力だって大人のお前に劣らない。呪術が使えれば、お前のようなひょろっちい奴なんて簡単に壊せるんだ」
鬼娘ちゃん「……いずれ!! お前と! お前の家族もろとも! 鬼族の誇りにかけて!! 破滅に追い込んでやるからな!!」
鬼娘ちゃん「……っ!! 無視をするなぁっ!! 僕を、馬鹿にするなぁ!!」
鬼娘ちゃん「はぁ……はぁっ……くそっ……」
鬼娘ちゃん「……っち」
鬼娘ちゃん「人間の分際で……!」
鬼娘ちゃん「……くそっ、外れない……!」
鬼娘ちゃん「……くそっ、くそっ、くそっっ!!」
鬼娘ちゃん「はぁ……はぁ……」
鬼娘ちゃん「……落ち着け。逃げる機会は絶対に来る」
鬼娘ちゃん「それまで、耐えるんだ……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……母様……心配してるかな」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「くそぉ……」
鬼娘ちゃん「このまま干からびるまで放置する気か? お前の目的は、なん、な……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「なん、だ……その、刃物は……」
鬼娘ちゃん「……ぼ、僕を、ご、拷問す、する気、か……?」
鬼娘ちゃん「……な、なんとか、言えよ……」
鬼娘ちゃん「!? つ、角に触れるな!!」
鬼娘ちゃん「ま、待て、止めろ、どうして角に刃を当てるんだ、やめ」
鬼娘ちゃん「あ、ぐ、あぐぅ!! うあ」
鬼娘ちゃん「……っぅ……」
鬼娘ちゃん「……ぅあ」
鬼娘ちゃん「ぅぁ……ぅぅ……」
鬼娘ちゃん「……ひど、いよ」
鬼娘ちゃん「なんで、こんなこと、するの……」
鬼娘ちゃん「ひぃ……ぁぅ……いたいよぉ……」
鬼娘ちゃん「僕のつの、どうするのぉ……」
鬼娘ちゃん「……僕の手足の枷、外してもいいの?」
鬼娘ちゃん「……そう」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……なにしてるの」
鬼娘ちゃん「……すり鉢で、何かを磨り潰しているように見えるけど」
鬼娘ちゃん「……それ」
鬼娘ちゃん「……僕の角?」
鬼娘ちゃん「良かったって……」
鬼娘ちゃん「また、僕の角、切るの……?」
鬼娘ちゃん「……や、やめてよ」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「やめて、ください……」
鬼娘ちゃん「……いたいの、やめて」
鬼娘ちゃん「……ひぐっ……ひっ……うぅ……」
鬼娘ちゃん「なに、それ……パイプ?」
鬼娘ちゃん「吸、う? 吸って、どう、なるの?」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……それ、僕の角が、使われてるんだね」
鬼娘ちゃん「……っ……なんて……」
鬼娘ちゃん「……そんなもの、僕は吸わない……」
鬼娘ちゃん「堕落のための薬だなんて、度し難い……」
鬼娘ちゃん「……うるさい……早く出て行って……どうして居座るの」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……動くのが面倒……?」
鬼娘ちゃん「……なんて、醜悪な」
鬼娘ちゃん「しかも薬で腑抜けている状態だ」
鬼娘ちゃん「……あとは、この首枷が、無ければ……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……っ」
鬼娘ちゃん「……やっぱり、外れない」
鬼娘ちゃん「鍵が……」
鬼娘ちゃん「……あの人間が」
鬼娘ちゃん「あの人間を近づけさせれば……」
鬼娘ちゃん「今度角を切りに来た時……っ!」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「ど、どうしたの。僕に何か用……」
鬼娘ちゃん「……え?」
鬼娘ちゃん「……あ、え?」
鬼娘ちゃん「首枷、え」
鬼娘ちゃん「……ど、どうして、外したの?」
鬼娘ちゃん「……ガチャガチャうるさい?」
鬼娘ちゃん「……は?」
鬼娘ちゃん「……っ!」
鬼娘ちゃん「っ、はぁ……はぁ……」
鬼娘ちゃん「……今」
鬼娘ちゃん「僕がこの手に力を込めれば……お前は死ぬ」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……お前」
鬼娘ちゃん「まともな判断力が無いのか……?」
鬼娘ちゃん「……まあいい」
鬼娘ちゃん「僕を、解放してもらうぞ……」
鬼娘ちゃん「決まってるだろう!! 僕の故郷に、家族のもとに、僕を戻せ!!」
鬼娘ちゃん「ない?」
鬼娘ちゃん「……何を言ってる?」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……全員、駆除、された?」
鬼娘ちゃん「……駆除?」
鬼娘ちゃん「……こ、殺」
鬼娘ちゃん「殺、した、のか? 皆を?」
鬼娘ちゃん「……方針が決まった? 誰が? なんで?」
鬼娘ちゃん「……危険だから? 秘密裏に処理された?」
鬼娘ちゃん「みんな殺される、前に……僕を……こっそり、横取り、した?」
鬼娘ちゃん「……あ」
鬼娘ちゃん「……き、貴様ら、ふ、ふざ、ふざけっ、げほっ、ごほっ……」
鬼娘ちゃん「……殺してやる」
鬼娘ちゃん「……お前ら人間、全員根絶やしにしてやる」
鬼娘ちゃん「……こ、殺してやる……」
鬼娘ちゃん「……み、みんなの恨みを、必ず」
鬼娘ちゃん「……え」
鬼娘ちゃん「……か、母様は? 本当か!?」
鬼娘ちゃん「……知り合いの、好事家?」
鬼娘ちゃん「飼われてる?」
鬼娘ちゃん「新しい妹もいる?」
鬼娘ちゃん「は?」
鬼娘ちゃん「……た、助けなく、ちゃ」
鬼娘ちゃん「……え?」
鬼娘ちゃん「秘密裏に、公開されてる?」
鬼娘ちゃん「……何を?」
鬼娘ちゃん「は?」
鬼娘ちゃん「…………」
鬼娘ちゃん「………………」
鬼娘ちゃん「……なんで?」
鬼娘ちゃん「なんで、あんな」
鬼娘ちゃん「ぼくたち、どうして」
鬼娘ちゃん「どうして……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……なに?」
鬼娘ちゃん「ぼくのつの? きりたい?」
鬼娘ちゃん「……………………」
鬼娘ちゃん「あはは」
鬼娘ちゃん「……ねえ、ご主人様」
鬼娘ちゃん「……おくすり頂戴よ」
鬼娘ちゃん「……足りないよ」
鬼娘ちゃん「もっと、頂戴よ」
鬼娘ちゃん「……お願い、ご主人様」
鬼娘ちゃん「……僕におくすりを頂戴よ」
鬼娘ちゃん「この間、切ったばかりじゃない」
鬼娘ちゃん「……ぷっ」
鬼娘ちゃん「……あはははは。はははは」
鬼娘ちゃん「……ねえ、見て。僕を見て」
鬼娘ちゃん「……角が無いから、まるで人間みたいだ」
鬼娘ちゃん「……鬼じゃなくなったみたい」
鬼娘ちゃん「あはは……」
鬼娘ちゃん「そんなに鬱陶しそうに僕を払わないでよ」
鬼娘ちゃん「ねえ、ご主人様。ほら、ご主人様」
鬼娘ちゃん「脆弱な人間のくせに、僕を拒まないでよ」
鬼娘ちゃん「この前みたいに、肉を削いでしまうよ、ねえ、ご主人様」
鬼娘ちゃん「ご主人様ってば、パイプから手を放してよ」
鬼娘ちゃん「……僕に頂戴よ、それ」
鬼娘ちゃん「……嫌なら僕に構ってよ」
鬼娘ちゃん「……いつもみたいに僕を虐めてもいいんだ」
鬼娘ちゃん「……だから僕を邪険にしないで」
鬼娘ちゃん「……僕を放っておかないでよ」
鬼娘ちゃん「……僕に触ってほしい。僕を一人にしないでほしい」
鬼娘ちゃん「……構って。構って、構って、構って構って構って」
鬼娘ちゃん「いたっ」
鬼娘ちゃん「……あはは。殴ったね、ご主人様」
鬼娘ちゃん「……お仕置きだ。人間のくせに僕に歯向かうな」
鬼娘ちゃん「ほら、痛い? 苦しい?」
鬼娘ちゃん「悲しい? 辛い? 寂しい? 楽しい?」
鬼娘ちゃん「……僕を見ろよ。僕に敵わないくせに」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……ご主人様、僕を愛して」
鬼娘ちゃん「僕を苦しめて……」
鬼娘ちゃん「……僕を一人にしないで」
鬼娘ちゃん「ねえ、ご主人様……」
鬼娘ちゃん「……ご主人様ぁ」
鬼娘ちゃん「ご主人様……」
鬼娘ちゃん「……ねえ、ご主人様」
鬼娘ちゃん「……最近……あまりパイプ吸ってないけど……どうしたの……?」
鬼娘ちゃん「……お金がなくなった?」
鬼娘ちゃん「……そう」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……横たわってる……場合なの……?」
鬼娘ちゃん「どうでもいい……?」
鬼娘ちゃん「ん……」
鬼娘ちゃん「……駄目だよ……それなら……稼がないと」
鬼娘ちゃん「……誰でもいいから……殺して奪ってきなよ」
鬼娘ちゃん「めんどうくさい……? あはは」
鬼娘ちゃん「……僕が? ……嫌だよ……ここから、出たくないなあ……」
鬼娘ちゃん「……ん」
鬼娘ちゃん「ご主人様は……すぐに死んじゃうよ……」
鬼娘ちゃん「駄目だよ……」
鬼娘ちゃん「ご主人様が死んだら……誰が僕の角を切るの……?」
鬼娘ちゃん「……切っても意味ない? そんなこと……いわないで……」
鬼娘ちゃん「……僕に、構ってよ」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……つれないなあ……ん」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……じゃあ……勝手に……死のうかなあ」
鬼娘ちゃん「……うん」
鬼娘ちゃん「……ご主人様は、冷たいのに、温かいなあ」
鬼娘ちゃん「ねえ……ご主人様」
鬼娘ちゃん「ご主人様ってば……」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……本当に……死んじゃうの?」
鬼娘ちゃん「本当に死んじゃうよ……」
鬼娘ちゃん「……冷たくなっちゃうよ」
鬼娘ちゃん「……ねえ、ご主人様」
鬼娘ちゃん「ねえったら」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……あ」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……角、伸びてきちゃってるや」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「…………」
鬼娘ちゃん「………………」
鬼娘ちゃん「……ふー」
鬼娘ちゃん「……肩に掴まって……ご主人様」
鬼娘ちゃん「……軽いなあ」
鬼娘ちゃん「……さあて」
鬼娘ちゃん「……」
鬼娘ちゃん「……どこに、行こうかなあ」
鬼娘ちゃん「……まあ」
鬼娘ちゃん「……どこでもいいや」
これ系のちゃんとしたエ口を見たかったらビフレストやるといいです
アペンドがいつの間にか販売されてたので来週の休みはこれにかかりきりの予定
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (17)
-
- 2018年10月08日 17:28
-
なにこれ
-
- 2018年10月08日 18:38
-
意味分からん
-
- 2018年10月08日 19:08
- 最初の数レスでオゲーとなったがコメントを見る限り最後まで読まなくて正解だったようだな
-
- 2018年10月08日 19:58
- エレ速民「SSじゃない!ただのまとめ!エレ速も堕ちたもんだ!」
〜SSが載ると〜
エレ速民「なにこれ、意味分からん」
エレ速民「最初の数レスでオゲーとなったがコメントを見る限り最後まで読まなくて正解だったようだな」
頭オランウータンかよ
-
- 2018年10月08日 20:10
- ※4
じゃ例えば
映画見に行ってそれが酷い出来だったらみんな文句言うでしょ?
で映画見に行って漫才見せられたらそれも勿論文句言うでしょ?
お前の言ってることが余りに頓珍漢だったから突っ込んだだけでこのSSの話じゃないからね
-
- 2018年10月08日 20:53
- 正直こんなんなら昔のssで管理人ちゃんがオススメなの発掘してくれた方が万倍マシなんですけど
-
- 2018年10月09日 00:57
- うん、胸糞にもなってないし突き抜けた背徳感も無い
まさに『駄作』ですね!
-
- 2018年10月09日 03:02
- まとめる側も酷ければ観てコメントする奴らも底の底だなこのサイト
-
- 2018年10月09日 03:07
- アクロバティック自虐やめろ
-
- 2018年10月09日 09:24
- 割と好きなんだけど
-
- 2018年10月09日 23:49
- 鬼娘なら最後は電撃でシメなきゃ駄目だろ
-
- 2018年10月10日 05:15
- 俺は好きかな
人の好みなんて一律じゃないしね
-
- 2018年10月18日 15:43
- 無料で見といて何言ってんだこいつら
-
- 2018年10月18日 16:56
- 僕も好きです
-
- 2018年10月18日 18:49
- お金出さなかったら貶してはいけないという風潮
いや本来お金を出して手に入れるべき物ならそりゃそうなんだけど
-
- 2018年12月30日 14:57
- ※5お前が1番頭おかしいんだよなぁ...
自分の決めつけた主観で語るなや禿げ
-
- 2019年06月10日 12:28
-
俺は嫌いじゃない、大嫌いだ!
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
スポンサードリンク