【モバマス】しーちゃん「私の義理の兄はプロデューサー」
――私が少しながらも自由が利くようになり、その姉がアイドルを目指すことになったのは今からほんの数年前
――アイドルになりたての姉は毎日経過報告をしてきた
ネネ「あのね、しーちゃん。今日マストレさんに歌を褒めてもらったんだ!」ウキウキ
ネネ「今日は失敗しちゃった……せっかくのバックダンスのお仕事だったのに」ドヨーン
――やがて話題は一つのことで纏まるようになった
ネネ「またプロデューサーさんってば、ゼリーとか栄養ドリンクで昼食を取っていたんだよ」
ネネ「えへへ、今日プロデューサーさんにお弁当をあげたら喜んでくれたんだ」
――私はこのとき、なんて横着な人なんだろう。アイドルにお昼をたかるだなんて
――そんな人に姉を任せていいのかと思っていた
――そう、実際に自分が出会うまでは
……今日、Twitterでありすと凛がNBを歌うという話を見てそこからリンクを広げなければ忘れていましたのは内緒です
とりあえずしーちゃんはネネが15の時に11歳ぐらいで考えてます。そういった独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
とりあえず25歳ぐらい。学生時代にバイトでやってた延長でプロデューサーをやってるぐらい……でお願いします
――あ、お姉ちゃんが帰ってきた
トントントン
「お邪魔します」
――え……知らない声
クルッ
――おもわず噫を引っ込めてしまったが、よく考えればお姉ちゃんが連れてきそうな男性なんか一人しかいない
ネネ「あれ?お母さん、しーちゃんは?」
――やばい!見つかる?
ネネ「あ、こんなところにいたのね」
「紹介します。私のプロデューサーさんだよ」
モバP(以下P)「始めまして、お姉さんのプロデューサーをやっておりますPと申します」
――この人が……お姉ちゃんの
P「えっと……もしかして男性恐怖症とかかな?」
ネネ「んー、もしかするとあまり外に出ないからかもしれませんね」
――そうお姉ちゃんが言うとその人は、私の目線に合わせて腰をかがめ自己紹介をしてくれた
P「私の名前はPといいます。君のお姉さんと同じプロダクションのプロデューサーをさせていただいています」
「お姉ちゃんの……」
P「うん。いつもお姉さんを取っていってる悪い人だよ」
「うぅ……」
ネネ「しーちゃん、自己紹介をしないと」
「えっと栗原……」
――今日、少しだけプロデューサーさんを見直した……かな?
――お姉ちゃんはニコニコしながら、プロデューサーさんのことを両親に話していた
――その横で赤くなったり青くなったりする人がいたのは気にもかけず……ただだだ、嬉しそうに
――私は……それまでの仲睦まじいってのもあり、姉を取られたような感覚と
――何かはわからない違和感を覚えながらだったけど
――そのあと、二人はお姉ちゃんの部屋に入っていった。なんでも小さい頃のアルバムがどうとか
――そういえば、プロデューサーさんが帰る前、送っていったお姉ちゃんが足を変な形にしながら歩いていたなぁ
――たまに姉に合わせてダンスもできるようになっていた
――その姉は、既に高校を卒業して短大に入っていた
――そんな私の前に再びプロデューサーさんが現れたのは姉が海外へ撮影に行く前夜だった
――あの日以来、ちょくちょく遊びに来ていたが、私を指名してまで来たは初めてで
P「アイドルに興味はありませんか」
――との言葉と共に私は姉と同じ道を行くことになった
「ほら、ワンツー、ワンツー。こらっ!カワイイボクを見ないで自分の姿を見る!」
「笑顔だけなら誰でもできます。あなただけの笑顔を……頑張ってください!」
「闇に飲まれよ!」
――最後はよくわからなかったが、みんな必死に私を育ててくれている
――スカウトされた身だから油断なんて一切できない。私には持久力というハンデがあったから……
「ナナは持って30分ですけど、しーちゃんならもっと頑張れますよ」
「ほら、無理はしないでペースダウン。休めるときに休む癖をつけないと持久力なんてあっという間なんだから」
――つらい
「しーちゃんさん、ツライと思ってもまだそこからどこまで伸びるかもアイドルに必要なものですわ」
「論理的な考えだけでなく、根性論も少し取入れましょう。論破です」
――でも
――楽しい
――姉が先に進んでいた世界はこんなにも……
「あ、プロデューサーさ……」
ネネ「Pさぁん!」ダキッ
P「おいおいよせよ。みんなが見てるだろ」
――どうしてもこれだけは勝てなかった
――自分がまさか……自分の姉の想い人に恋するなんて
――自分がこんなに貪欲な人間だなんて
(私を……見て)
(想って欲しいよ……)
――欲張り過ぎたのかも知れなかった
――身の程知らずだったのかもしれない
――彼の体が震えた
「あなたのこと、最初に見たときから……想ってました」
――どうしていいのかわからない顔をしていた
(やめて……)
(そんな顔をして欲しくないよ…私は……)
P「ごめん。俺は……」
――わかっていた
――わかっていたからこそ
「……っ!!」
――ごめんなさい
――でも……私は
P「……知っていたさ。君がどう想っていたかぐらい」
「だってさぁ……同じ顔だよ。同じ瞳だよ。同じ恋する女の子だよ……」
「でも俺が選んだのは」
――同じ血なのに、同じ女なのに
――神様、なんで私は姉の……お姉ちゃんの妹に生まれたの
――もし、逆に……ううん、せめて同じ年だったら
――たった数年の差で私は……
――でも姉を怨む気持ちはなかった
――信頼でも家族愛とも違う、私と姉との絆みたいなものがそうさせたんだろう
――だから私は泣く。明日、何があっても泣かないように……たっぷり泣いておかなくちゃ
ネネ「しーちゃん……ごめんね」
「でも私は……あの人が大好きだから」
「好きだから……愛してるから……ごめんなさい…ごめん」
司会「今年のシンデレラナンバーワンは、栗原……」
――私だった
――まさかの私になった。姉すら取れなかったシンデレラの……
「おめでとーございますよ」
「おめでとう…でも来年は……負けない」
「ふわぁ、おめでとうなの」
――みんなが祝福してくれる
――悔しいはずなのに、去年までの私みたいに、私だってって思っているはずなのに
――ふと気がつく
――今の私は、ひょっとしてあの頃の姉のそれみたいな気持ちなのかと
――嬉しいのに悲しさも知ってる……
――だから私は
「ファンの皆さん、そして事務所のみんなやスタッフの皆さんのおかげで私はここに立つことができました」
「本当にありがとうございます」
「だから、今から二人の大好きな人に真っ先にこの気持ちを伝えたいです」
「お姉ちゃん『達』私をここまで連れてきてくれて、ありがとう!」
…………
……
「というお話だったんだよ」
「もう、千枝ちゃんったらまたその話を」
「まぁまぁ、しーちゃん。新人さんが入って来た時の恒例行事みたいなもんですからね」
「もう……智絵里さんまで」
「そういえば、ネネさんはもう三人目でしたか?」
「はいっ、もう予定日も近いはず……」
♪トースメロギノカシコークモー
「あ、メール……わぁ、元気な女の子だそうです」
「へぇ、しーちゃんさんにも姪っ子さんですか」
「もう、唯ちゃんったら。おばさんをからかわないの!」
アハハー
HAPPY BIRTHDAY FOR NENE KURIHARA
でもネネなら三人ぐらいは作りそうです
ではネネに声が付くことを願いつつ、ありがとうございました
「シンデレラガールズ」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
今週
先週
先々週
コメント一覧 (9)
-
- 2018年09月10日 10:42
- 栗原天音?
-
- 2018年09月10日 11:43
- 妹なんていたっけ?
-
- 2018年09月10日 12:19
- ネネさんと妹は不可分だろ
幸子に一人称なんだっけと聞くような愚かさ
-
- 2018年09月10日 12:30
- ふたつ出たほいのよさほいのほーい、
二人娘とやるときにゃ、
姉の方からせにゃならぬ、
よさほいのほーい、よさほいのほーい。
-
- 2018年09月10日 13:20
- あの・・・両親と食事した後に足が変な形になる行為をしたんですかね?
-
- 2018年09月10日 14:25
- ネネさんって健康にいいからって乙倉ちゃんが飲めないようなドリンク作って飲ませる性癖があるんでしょ?
-
- 2018年09月10日 14:34
- >足が変な形
股じゃなくて?
-
- 2018年09月10日 15:08
- 両親も妹もいる彼女の家でしちゃったかー
流石に引く
-
- 2018年09月10日 16:27
- 下品
ただただ下品
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク