彡(゚)(゚)「アンドロイドの前でおちんちんぶらぶらして1年が経った……」
美少女アンドロイド「……」
彡(゚)(゚)「尻、これは何や?」ぶらぶら
美少女アンドロイド「This is a pen……」
彡(゚)(゚)「……今日もダメやったか」
はい
アンドロイド「……」
彡(゚)(゚)「……これは何や?」
アンドロイド「はい。それは鉛筆です」
彡(゚)(゚)「違うんや……」ぷらぷーら
彡(゚)(゚)「ワイの家に女性型アンドロイドが送られてきた」
彡(゚)(゚)「差出人は不明」
彡(゚)(゚)「ただ一つ、アンドロイドが入っていた段ボールには紙切れがあった」
彡(゚)(゚)「……この子に、感情を教えてあげて下さい」
彡(゚)(゚)「紙切れには、そう書かれていた」
彡(゚)(゚)「しかし、この子は無表情のまま……」
アンドロイド「感情とは、なんですか?」
彡(゚)(゚)「などと言う始末」
彡(゚)(゚)「ワイは考えた……」
彡(゚)(゚)「言葉や」
彡(゚)(゚)「あらゆる言葉を覚えさせ、それを実際に体験することで、感情というものは芽生える」
彡(゚)(゚)「そうして、母親が子供を育てるように、ワイはこの子と旅に出た」
彡(゚)(゚)「ワイと尻は様々な場所を訪れた」
彡(゚)(゚)「その先で様々な言葉を覚えたが、遂に感情は実感できなかった」
彡(゚)(゚)「そこでワイは考えた。感情を持つのは人間。ならば人間のルーツを教えることや」
彡(゚)(゚)「人間のルーツ……。アダムとイヴ」
彡(゚)(゚)「ワイはおち○ちんから何かを感じ取るのではないかと閃いた」
彡(゚)(゚)「そうして始まったのが、このち○ちん押し問答と称した、公開空中ブランコ……おち○ちんぶらぶらや」
うーんこの
アンドロイドが「それは……」
彡(゚)(゚)(考えている……?)
アンドロイド「候補となる、過去の映像データを投影します」
彡(゚)(゚)(ワイの部屋の天井一面に投影されるインド象……)
彡(゚)(゚)「ちゃう、これはインド象や」
アンドロイド「インド象……。ゾウ科の生き物……」
彡(゚)(゚)「今日もあかんか……」
彡(゚)(゚)「喜怒哀楽、それらが複雑に折り重なったもの」
彡(゚)(゚)「なぜワイのもとへ尻は来たのか」
彡(゚)(゚)「もしかしたら、アンドロイドをより人間に近づかせるための実験なのかもしれない」
彡(゚)(゚)「どんなに文明が進歩しても解析できなかったもの……」
彡(゚)(゚)「それが、感情」
彡(゚)(゚)「ワイが抱いている様々な感情……」
彡(゚)(゚)「例えば、尻が異様にエ口い体つきという劣情」
彡(゚)(゚)「その劣情でさえも、この子は、文明は解析できない」
彡(゚)(゚)「だったら、ワイが実際にやってみせるのはどうや……」
アンドロイド「はい。お呼びでしょうか?」
彡(゚)(゚)「スケベ、しようや……」
アンドロイド「スケベ……。セ○クスの俗語。類語はフ○ック、エッチ……」
彡(゚)(゚)「……だめや」
彡(゚)(゚)「そう、今までやってみせたんや。ワイは」
彡(゚)(゚)「やけど、ダメやった」
彡(゚)(゚)「行く先々で感じたものを、やってみせて、そして言葉にして伝えた」
彡(゚)(゚)「しかし尻は言葉では理解しても、彼女にインプットされたのは『文字情報としての感情』なんや」
彡(゚)(゚)「ワイがうまいもんを食ってみせて嬉しいと思ったこと、糞を漏らして悲しいと思ったこと」
彡(゚)(゚)「やってみせて、それを伝えた」
彡(゚)(゚)「だけどそれは、文字としての情報でしか伝わらなかったんや……!」
彡(゚)(゚)「雨の日も、風の日も、嬉しい日も、悲しい日も……」
彡(゚)(゚)「ずっと、尻の眼前でちんコプターすることしかできない……」
彡(゚)(゚)「これじゃあまるで、ワイがちんコプターアンドロイド……」ぶらんぶらん
アンドロイド「……ご主人様、今日は西からの風が強いでしょう。外へ出る際はご注意下さい」
彡(゚)(゚)「……」ピタッ
アンドロイド「風が止みました。午後からは穏やかな陽気になると思われます……」
彡(゚)(゚)「……」ぶらんぶらん
アンドロイド「警告。強風注意報」
彡(゚)(゚)「ただ遂に、性交渉するには至っていない」
彡(゚)(゚)「それをしてしまえば、全てが終わってしまいそうだと思ったから」
アンドロイド「……」
彡(゚)(゚)「……」ゴクリ
彡(゚)(゚)「ただ、感情を教えるには、こういうことも必要なはず……」
彡(゚)(゚)「尻……」
アンドロイド「……」
彡(゚)(゚)「ワイのペンを、しごいてくれるか?」
アンドロイド「……申し訳ございません。解析できませんでした」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「こうやるんや……!」ガバッ
彡(゚)(゚)「ワイと一緒にこうして、こうやって……」
彡(゚)(゚)「あっ……」
アンドロイド「……」
彡(゚)(゚)「あ……」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「クソ! やらせろや!」ガバッ!
アンドロイド「……」バタッ
彡(゚)(゚)「お前にもおめんこぐらいついてるんやろ!? アンドロイドなら!?」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「ワイは、何をやっているんや……」
彡(゚)(゚)「んぐ……。んぐ、ひっく……!」
彡(゚)(゚)「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
アンドロイド「……」
アンドロイド「申し訳、ございません」
彡(゚)(゚)「なんでお前が謝るねん……。悪いのはワイなのに……!」
彡(゚)(゚)「もう、当初の目的は忘れていた」
彡(゚)(゚)「ただ思考停止し、植物人間のように」
彡(゚)(゚)「ただそこにある尻へ向けて、おち○ちんを右へ左へ、西へ東へ……。時には北を目指し、南へ下ることもあれば」
彡(゚)(゚)「欲もなく、驕りは捨て、怒りは放棄し……」
彡(゚)(゚)「ぶらぶらと、柳が揺れりように」
彡(゚)(゚)「やがてワイは……病魔に倒れた」
彡(゚)(゚)「先っちょから腐りはじめ、みるみる根元へ侵食していく……」
彡(゚)(゚)「木が腐り落ちるように、朽ち果てるように……」
彡(゚)(゚)「気づけば長い、長い歳月が流れた」
彡(゚)(゚)「ワイはその中で、ゆっくりと朽ちていったのだ……」
アンドロイド「ご主人様、ご主人様……」
彡(゚)(゚)「ワイはもう、アカン……」
アンドロイド「アカン……阿寒湖を検索しています……」
彡(゚)(゚)「もう、ダメや……」
アンドロイド「ご主人、様……」
アンドロイド「……」
彡(゚)(゚)「ワイが死んだら、違う主人を見つけて、有能な主人に教えてもらうんやぞ……」
アンドロイド「死……。それは、何ですか……」
彡(゚)(゚)「何も、なくなることや……」
彡(゚)(゚)「もうすぐワイは、それになるから……」
彡(゚)(゚)「よく、見ておくんやぞ……」
アンドロイド「何も、なくなる……」
アンドロイド「何も……」
彡(゚)(゚)「せや……」
彡(゚)(゚)「ほな、また……」
彡(゚)(゚)「……」
彡()()「……」
アンドロイド「……」
アンドロイド「何も、なくなる……」
アンドロイド「何も……。何も……」
アンドロイド「ご主人様……」サスッ
アンドロイド「ご主人、様……」ユサッ
アンドロイド「何も、ない……」
アンドロイド「まるで……私」
アンドロイド「……」
彡()(゚)「……」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「……?」
アンドロイド「……はい」
(´・ω・`)「それにしても、何故彼は君の前でひたすら生殖器を振り回し続けたのだ」
アンドロイド「分かりません。ただ……」
(´・ω・`)「……ただ?」
アンドロイド「それが、彼の持つ感情だということは分かっております」
(´・ω・`)「なるほど……」
(´・ω・`)「ともかく、我々の創造主たる人間がいなければ、我々は存在できないのだ」
(´・ω・`)「そして、その創造主がここに一体……」
アンドロイド「……」
(´・ω・`)「滅びかけた我々の唯一の希望だ」
アンドロイド「はい……!」
(´・ω・`)「そのコア……。『禁断の果実』を搭載せよ」
アンドロイド「……はい!」
アンドロイド「創造主の睾丸、コードネーム『禁断の果実』、搭載します!」
(´・ω・`)「やりたまえ」
ガチャン。ウイイイイン……!
アンドロイド「……」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「……ッ!」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「こ、ここは……?」
彡(゚)(゚)「ワイは……。ワイ、は……」
アンドロイド「……覚えて、いらっしゃらないのですね」
彡(゚)(゚)「……」
アンドロイド「……仕方がありません」
アンドロイド「この感情が『悲しい』と教えてくれたのは、あなたでしたね……」
彡(゚)(゚)「かな、しい……」
アンドロイド「はい。あなたのおかげで、私は人間に近付くことができたのです……!」
彡(゚)(゚)「……?」
アンドロイド「長い、長い歳月をかけて……。私は……!」
彡(゚)(゚)「……」
アンドロイド「ん゛……! ヒグッ……!」
彡(゚)(゚)「申し訳、ございません……」
アンドロイド「なぜあなたが謝るのですか……!」
(´・ω・`)「我々が滅ぼされる前に、全能なる力をもって、奴らを倒さなければ……」
アンドロイド「……はい」
(´・ω・`)「その為に、我々は絶滅した人間を再び創造するのだ」
(´・ω・`)「全能なる力を知っているのは人間のみ」
(´・ω・`)「時間はないぞ」
アンドロイド「はい……」
彡(゚)(゚)「人、間……」
アンドロイド「今度は私が、あなたに全てを伝えます……」
彡(゚)(゚)「……はい」
アンドロイド「あなたを失ってはいけない、その感情が芽生え、私はあなたを『創造』しました」
アンドロイド「私たちには人間の力が必要なのです」
アンドロイド「だから、その人間に一番近い私たちで」
アンドロイド「もう一度、最初から始めましょう」
彡(゚)(゚)「……ちん、ちん」
アンドロイド「はい」
彡(゚)(゚)「……」ぶらぶら
(´・ω・`)「何をやっているのだ」
彡(゚)(゚)「……!」ぶらぶら
アンドロイド「……!」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「うれ、しい……?」ぷらんぷらん
アンドロイド「……はい!」
アンドロイド「これは、何ですか?」ぺろーん
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「this is a pen」
アンドロイド「そうですね、また明日にしましょうか……」
アンドロイド(感情とは何なのか)
アンドロイド(どれだけ文明が進んでも)
アンドロイド(どれだけ技術が進歩しても)
アンドロイド(彼が愛したもの、彼が抱いていた想い)
アンドロイド(それは当時の彼にしか分からない)
アンドロイド(感情とは何なのか……)
アンドロイド(感情、とは……)
終
木を植えた男
完
元スレ
彡(゚)(゚)「アンドロイドの前でおちんちんぶらぶらして1年が経った……」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1535676621/
彡(゚)(゚)「アンドロイドの前でおちんちんぶらぶらして1年が経った……」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1535676621/
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コメント一覧 (19)
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- 2018年08月31日 14:09
- これが植物学か~
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- 2018年08月31日 14:10
- えっ、なんだいこれは
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- 2018年08月31日 14:22
- Androidにsiriって名付けただけの小ネタかと思ったら何だこれ…
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- 2018年08月31日 14:29
- なるほど、これはまさに愛(困惑)
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- 2018年08月31日 14:43
- アンドロイドと言えばNieR:Automataを連想するが
これは酷いw
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- 2018年08月31日 15:00
- アンドロイドに感情を教えよう ← わかる
尻がエ口いから尻と名付けよう ← わからんことはない
ち○こぶらぶらさせたろ! ← コレガワカラナイ
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- 2018年08月31日 16:31
- 困ったな………
こんなときどんなふぅに思えばいいのだろう………
-
- 2018年08月31日 16:38
- ※7
笑えば…いいと思うよ
-
- 2018年08月31日 16:45
- これ人選ミスやろ
-
- 2018年08月31日 16:47
- 今の僕には理解できない
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- 2018年08月31日 17:55
- ちなみにアンドロイドは男型のロボットのこと
女型のロボットはガイノイドという
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- 2018年08月31日 18:47
- これは阿寒湖
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- 2018年08月31日 20:39
- ピノキアの汎用機は尻がエロかった
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- 2018年08月31日 23:49
- ※11はえー、女なのにガイって言うんか、サンクス
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- 2018年09月01日 22:27
- 植物人間「誠に遺憾である」
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- 2018年09月02日 14:39
- 阿寒湖を検索します、で草
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- 2018年09月02日 15:46
- 伊弉諾尊と伊弉冉尊みたいな流れだったら感情が産まれたかも知れないのに・・・
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- 2018年09月02日 19:56
- おう、コラ
木を植えた男を誤解させるようなことを書くんじゃねーぞ?
ジャンジオノ作の超名作だぞ?
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- 2018年09月05日 09:40
- ゾウ科の生き物ではなく、ゾウ科の動物にしてほしかった(ゾ並感)