姫騎士「絶対に>>4(おさんぽ)なんかに屈したりしませんわ!!」
姫騎士「嫌ですわ」ツーン
オーク「全く…強情だな」
姫騎士「嫌ですわ!絶対嫌ですからね!!」
オーク「ちっ…こうなったらしょうがない……」
姫騎士「な、なんですの?」
オーク「>>20して無理矢理にでも外出させるからな!」
爺ちゃんちの犬見ててほんとそう思う
オーク「可愛いだろう?昨日Amazonで注文したんだ」
姫騎士「だからなんだと言うんです!」
オーク「おまえの大好きな赤色だぞ?きっと似合うはずだ」
姫騎士「や、やめてくださいましっ!これ以上近づくと斬りますわよ!?」
オーク「なんて危なっかしい真似を……なら、>>25で大人しくなってもらうぞ!」
オーク「カントリーマアムにキットカット…おまえの大好きなローソンのロールケーキもあるぞぉ?」
姫騎士「べ、別に食べたくなんて……!」ジュルリ
オーク「あーあ、散歩に行けばこれをあげてやってもいいんだがなぁ」
姫騎士「!!」
オーク「散歩に行かないって言うんじゃなあ……俺が全部食べるしかないなぁ?」チラッ
姫騎士「う……うぐぐぐぐ……」
オーク「じゃあもうこのお菓子はしまっておこうかね…」
姫騎士「……わかりました!わかりましたわ!」
オーク「おぉ?」
姫騎士「散歩…行ってやりますわ!!」
オーク「やっと素直になったな」
姫騎士「い、一回だけ!一回だけですわよ!!」
姫騎士「ね、ねぇオーク……本当に似合ってますの?」モジモジ
オーク「おう、赤い首輪に赤いリード…雌犬のおまえにはお似合いだな」
姫騎士「誰が雌犬ですって?!」
オーク「さぁ、早速出発だ。俺の散歩コースを教えてやる」
姫騎士「んっ!強く引っ張らないでくださいまし…」
オーク「悪い悪い…散歩が楽しみでついな…」
オーク「おまえもきっと散歩の虜になって、散歩なしでは生きていけない身体になるだろう!」
姫騎士「な、そんなバカなことあるわけないですわ……!」
姫騎士「………」トボトボ
オーク「朝の新鮮な空気を吸うと、心が洗われるようだ!なあ?」
姫騎士「ふ、ふんっ…私はそうは思いませんわ」
オーク「まったく…だが、もう少し歩いてみればわかるさ」
>>44「あ、オークさん!おはようございます!」
オーク「おはよう!」
姫騎士「この方は……?」
オーク「俺の散歩仲間だよ」
山本昌「オークさんが女の子連れとは珍しい」
オーク「紹介しよう。姫騎士だ」
オーク「今日はこいつの身体に散歩の悦びを教え込んでやろうと思ってな」
山本昌「なるほど」
姫騎士「何をいってますの?私は散歩など、これっきりですわよ」
山本昌「まぁまぁそう言わずに。朝のウォーキングで身体を暖めれば、一日元気に過ごせますよ」
オーク「おっ、いいこと言うじゃないか昌」
姫騎士「私には必要ないですわ!」
山本昌「ありゃ、こいつは手強いな」
オーク「だろう?だがこの散歩が終わる頃には、こいつも散歩の虜にしてやるぜ」
山本昌「健闘を祈るよオークさん。お姫様もまた明日会いましょう!」
オーク「ああ、また明日!」
姫騎士「今日限りといったでしょう!?」
オーク「足の筋肉が刺激されて血流がよくなってきたようだな?」
姫騎士「はぁはぁ…それに、身体全体が熱く……」ポカポカ
オーク「身体は正直だぜ……もう散歩の効果が出てきたらしい」
姫騎士「おのれ……ですが心までは……」
オーク「そんな減らず口が叩けるのも今のうちだぜ……」
姫騎士「な、何を……!?」
オーク「目的地に到着だ。あれを見な」
姫騎士「ここは…>>52!!」
オーク「へへへ、すっかり驚いたようだなあ…」
姫騎士「な何を、こんなものただの野球場ですわ」
オーク「ほう、まだそんなことが言えるのか」
姫騎士「そんなっ…まだ何か企んでいるというんですの?!」
オーク「そうだ……驚くなよ、俺たちは今からここで>>66する」
オーク「野球場で野球するのは当然だよなぁ?」
姫騎士「大体貴方ごときにマツダスタジアムの使用料を払えるわけが……」
オーク「ああ、国王陛下がポケットマネーで払ってくれるそうだ」
姫騎士「私のみならず私の両親まで……卑劣ですわ!」
オーク「なんとでも言え…おまえを運動させるためなら俺はどんな手でも使う!」
オーク「その点も抜かりはない!」
オークの対策>>76
ゾロゾロゾロ…
姫騎士「な…カープの選手?!え本物?!」
オーク「へへへ、広島東洋カープ全面協力だ……!」
姫騎士「わ、私野球はあまり詳しくないのだけど…」ソワソワ
オーク「大丈夫だ、おまえならできるぜ」
姫騎士「こうなったらやるしかねぇですわ!!」
オーク「へへへ、まずは俺から打たせてもらうぜ!」
姫騎士「望むところですわ!」
オーク「さあ来い!」
姫騎士「食らいなさい、私の火の玉ストレートを!」
オーク「戦場で鍛えた俺の豪腕を舐めるなよ!!」
この回の得点>>96
姫1
姫騎士「たった一点すぐに巻き返してやりますわ!」
オーク「ククク…もうすっかり運動が楽しくなっちまったようだなぁ?」
姫騎士「これは…!…あくまで勝負ですから…私が敗北するわけにはいかないのであって……!」
オーク「ハッハッハ、そうかそうか」
姫騎士「勘違いしないでくださいまし!」
オーク「そうだ、負けた方は罰ゲームってのはどうだ?」
姫騎士「いいですわよ?その方が勝負が盛り上がりますわ」
オーク「じゃあ罰ゲームの内容は>>100だ」
オーク「どうした?可愛い声を出して」
姫騎士「なんでもありません!勝てば良いのでしょう勝てば!?」
オーク「お、ますますやる気になったな」
姫騎士「素振りなんて死んでもごめんですわ!!」
オーク「よし、試合再開だ!」
そして試合はつつがなく続き……最終回
姫騎士「オークチームとの点差は一点差……」
姫騎士「ここで私が打てば……逆転のチャンスがありますわ」
姫騎士「この状況でマウンドに立つのは…戦場にいるときくらい緊張しますわね…!」プルプル
オーク「どうした?緊張してるのか?」
姫騎士「はっ!ちょっと生まれたての子鹿の物真似をしてただけですわ」
オーク「そうか……なら、早く決着をつけようぜ…!」
姫騎士(こんなバットで球を打つくらい何です?)
姫騎士「ドラゴンを斬るよりしゃらくせぇですわ!!」
オーク「その意気だ…俺のボールを……受けとれぇぇぇぇぇっ!!!」ビュン
姫騎士(来る――!)
姫様「とぉりゃあぁぁあぁぁあぁっっ!!!」ブゥン
どうなったか…>>108
カキーン……!
姫騎士(当たった……!)
オーク(球が、フェンスを越えて……)
オーク「…やるじゃねぇか」
姫騎士「はぁっ…はぁっ……これで私の勝利…ですわ……!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
オーク「カープの皆さん、今日はお世話になりました」
「お疲れ様でした」「 お姫様よかったよ」
姫騎士「ぁ……誉められてしまいましたわ…」テレ
オーク「さて…俺は宣言通り、残って素振り100回だな……」
姫騎士「わ、私も!」
オーク「え?」
姫騎士「私も……やりますわ」
オーク「お、おう……?」
オーク「53……54…っ……」
姫騎士「ねぇ、オーク」
オーク「なんだ?」
姫騎士「今日は…誘ってくれて、ありがとうございます」
オーク「へへっ、今朝はあんなに嫌がってたのになあ……俺の思惑通りになっちまったなあ」
姫騎士「…私は騎士。普段から鍛練は欠かしておりません」
姫騎士「ですから…わざわざ身体を動かすために散歩したり野球したりする必要はないのですわ」
オーク「………」
姫騎士「貴方もそれはよく知っている」
姫騎士「ならば何故…私を誘って連れ出したのですか?」
オーク「それは…>>129」
オーク「おまえはゆくゆくは陛下の後を継いで王となる身だ」
オーク「支配するものとして、民草と気持ちを共有する王になってもらいたい」
姫騎士「……あくまで社会勉強の一環だと」
オーク「そうだ」
姫騎士「………」
ブンッ…ブンッ…
姫騎士「ねぇオーク……私は…その……!」
オーク「どうかしたか?」
姫騎士「いえ…その……今日一日、楽しかったですわ」
オーク「楽しむことができたのなら、それはいい」
姫騎士「ふぅ……終わりましたわ…」
オーク「さぁて、散歩はまだ続くぞ」
姫騎士「こんなに疲れているのに、まだ歩くつもりですの?!」
オーク「へへっ…散歩堕ちさせると言っておいて野球しちまったからなぁ…」
姫騎士「はぁ……次はどこに行きますの?」
オーク「ククク…>>138だ」
オーク「ククク…せっかくここまで来たんだ…参拝しなきゃ罰当りだろう…水族館もあるぞぉ?」
ー宮島ー
姫騎士「あっ、見てくださいまし!鳥居がありますわ」
オーク「厳島神社の大鳥居だな」
姫騎士「すごくおっきいですわ…」
オーク「さすが世界遺産なだけあるぜ…」
姫騎士「あ、写真撮りましょ!」
オーク「ああ…最高にインスタ映えする一枚を撮ってやるぜ」
姫騎士「ええ!水族館のスナメリ可愛かったですわ!」
オーク「ククク…それは良かった」
姫騎士「……もう日が暮れますわね」
オーク「宮島の夕日は美しいぞぉ?ほらあれを見ろ」
姫騎士「まぁっ…!…大鳥居が夕日のオレンジを照り返して……」
オーク「素晴らしいだろう?お散歩しないとこれは観られないぞ?」
姫騎士「ええ……」ウットリ
オーク「………」
姫騎士「ねぇ…そろそろ帰らなくちゃ…父上と母上に怒られてしまいますわ」
オーク「そうだなぁ……だが、夜の散歩も悪くないぞぉ」
姫騎士「えっ」
オーク「さぁ…今日の散歩の最後の寄り道…>>152だ」
オーク「日本式の城も悪くないだろう?」
姫騎士「私のお城もこんな感じに改築しようかしら」
オーク「さあて、お次は城内だ」
姫騎士「待ってくださいまし、開館時間は…」
オーク「ここも貸し切りだ…さぁ、天守閣に登るぞ…」
姫騎士「くっ…階段で足腰を鍛えようって魂胆ですわね」
オーク「いや、ここはエレベーターだ」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ウィーン………チンッ
姫騎士「まぁ…!…美しい夜景ですわ……これを見せるために?」
オーク「そうだ……ゆったりと流れる太田川と広島市街の灯り……良いだろう?」
姫騎士「はぁあ………」ウットリ
オーク「…………なぁ、姫」
姫騎士「…な…何かしら、改まって」キョトン
オーク「おまえに……言いたいことがある」
姫騎士「え……」
オーク「俺はそのためにこの場所を選んだんだ」
姫騎士「!!!」ドキッ
オーク「よく聞いてくれ……」
姫騎士「はい……!」ドキドキ
オーク「俺は…おまえを………>>159」
オーク「俺はこれからも従者として、おまえの一番側でおまえを支え続けよう」
姫騎士「そんなの……当たり前ではないですか!!」
オーク「は………」
姫騎士「自分から約束したからには……私より先に倒れるようなことは許しませんわよ?」
オーク「…ああ!!」
姫騎士「ふふっ……もう、この胸の高鳴りをどうしてくれますの?」
オーク「えぇっと……?」
姫騎士「もういいですわ!…あーあ、なんだかいっぱいお散歩したからお腹すいてきましたわ!」チラッ
姫騎士「あー、広島風お好み焼きをたらふく貪りてぇですわー!!」チラッチラッ
オーク「……おう、すぐに行こう!!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ーー後日
姫騎士「オーク!起きてくださいまし!」
オーク「……んぁ…今何時だ……?」
姫騎士「4時23分ですわ」
オーク「なんだ……まだ寝れるじゃねぇか………」
姫騎士「駄目ですわ!」
オーク「んだよもう……そんな早起きして何すんだ」
姫騎士「もちろん、お散歩ですわ!」
姫騎士「ほらぁオーク、早くしてくださいまし…私はもうとっくに準備万端ですのよ?」ウズウズ
姫騎士「貴方が似合うと言った首輪とリードも…ほら、ちゃぁんと着けておりますから……」フリフリ
オーク「もう少し…もう少し寝かせてくれ……」
姫騎士「貴方のせいで…私もう、散歩なしでは生きていけなくなったのですよ?」
オーク「ぐっ………」
姫騎士「あはっ……責任…とっていただけますわね……?」
このあと滅茶苦茶散歩した
昨日のスレを見ていてくれていた方もいたのは感謝です
かわE
リードがない
いいね
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (23)
-
- 2018年08月26日 05:50
- イイハナシダナー
-
- 2018年08月26日 06:11
- オークの細道
-
- 2018年08月26日 06:26
- 広島ダイマすれやんけ!
-
- 2018年08月26日 08:21
- 最近良質な安価スレが多いな
-
- 2018年08月26日 08:36
- これは良い広島スレ
-
- 2018年08月26日 09:30
- 犬にとっての散歩なんて楽しいに決まってんじゃん
キンタマ取られて首輪させられての監禁生活の中での唯一の外出時間だぞ
楽しむしかねえだろそんなん
-
- 2018年08月26日 09:50
- 『人間』と『それ以外』の立場逆転世界…かと思いきや、どうやらこのオークは親衛隊長か何かが、呪いで変わっているだけじゃないのかなって…。
-
- 2018年08月26日 10:07
- おもろいゾ
-
- 2018年08月26日 10:15
- めっちゃ平和やん!
-
- 2018年08月26日 10:33
- 平和すぎてワロタ
-
- 2018年08月26日 11:08
- なんて健康的なssなんだ…
-
- 2018年08月26日 11:12
- 日光を浴びないと身体に悪いからな(特に骨が脆くなる)←最低一日30分を目安
-
- 2018年08月26日 11:28
- 中崎お前何被弾してんねん
-
- 2018年08月26日 11:59
- いいSSだったなー!
-
- 2018年08月26日 12:05
- オークが現監督で女騎士がかな子夫人でも普通に内容が通る件
-
- 2018年08月26日 13:57
- 姫騎士スレかと思ったら広島スレだった
-
- 2018年08月26日 16:47
- (広島の)アライさ~ん、またやってしまったね
-
- 2018年08月26日 17:15
- ちょっと赤い首輪とリード付けて散歩してくる
-
- 2018年08月26日 23:16
- 山本昌で草生えたわ
-
- 2018年08月27日 00:22
- 安価が有能
-
- 2018年08月27日 02:49
- おさんぽがおち◯ぽに見えた俺はもうダメみたいだ…
-
- 2018年08月31日 09:44
- そうそうこういうのが欲しいんだよ(切実)
-
- 2018年09月07日 23:43
- いい話だ