千早「スケッチブック?知らないわ」
※>>1は本家「“知らないわ”シリーズ」の作者ではありませんので予めご了承ください。
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春香「千早ちゃん、“スケッチブック”知らないの?美術部系の雑学癒し4コマ漫画だよ!」
千早「へえ、そうなのね。機会があれば読んでみたいものだわ」
春香「ところで千早ちゃん、なんで(画材の)スケッチブック持ってるの?」
千早「今さらね。私はいつもスケッチブックを持って出かけているのだけど」
春香「たしか写真撮影が趣味だったよね?」
千早「たしかに写真撮影は趣味だったわ。でも今はスケッチしながら歩き回るのがマイブームなのよ」
春香「水筒持参で麦わら帽子被って出かけるのが?」
千早「ええ」
春香「動機は?」
千早「カメラじゃダメなのよ」
春香「なんで?」
千早「なんでと言われても……そう、なんとなくダメなのよ」
春香「スケッチブック…知ってるよね?」
千早「知らないわ」
あずさ「ありがとうございます」
春香「それほど混んでなくて良かったですね」
あずさ「そうねー。健診以外で病院なんて来ること滅多にないから混んでたらどうしようかと思ったわぁ」
千早「ところでさっきの“待合室でお待ち下さい”って言葉なんですけど」
貴音「千早、急にどうしたのですか?」
千早「私、何度聞いてもそれが“抹茶アイスでお待ちください”って聞こえるんですよね」
あずさ「言われてみれば…確かにそうかもしれないわ」
春香「スケッチブック…」
千早「知らないわ」
春香「ねー!千早ちゃんはプレゼント買った?」
千早「高いものは気兼ねするだろうと思ったから、これ(文房具)にしたわ」
春香「わあ、可愛いね!これならやよいも気に入ってくれるんじゃないかな?」
千早「なら良いのだけど…。春香は?」
春香「私はやっぱりお菓子かなー。私の得意分野だし、やよいも喜んでくれそうじゃん?」
千早「はい、春香の負けね」
春香「ええっ、なんで!?」
千早「この会話、実はしりとりだったのよ。喜んでくれそうじゃ“ん”…!“ん”がついたから春香の負けよ」
春香「スケッチブック…?」
千早「知らないわ」
律子「今日も朝からすごい雨ね」
雪歩「ですね。川の水があんなに茶色く濁ってるし流れも速い…」
春香「この先もずっと天気が悪いそうですよ」
千早「……天気が悪い?」ボソッ
春香「どうしたの?千早ちゃん」
千早「“天気が悪い”って…」プルプル
千早「カエルやカタツムリの気持ちを考えたことがあるのかぁー!?」
律子「うるさい!」
春香「千早ちゃん?スケッチーーー」
千早「知らないわ。けろけろけろけろ」
雪歩(今日の千早ちゃん、朝からテンション高いなあ…。)
響「えっ!?ひ、人が倒れてるさー!」
響「もしもし!大丈夫ですか?どうしたんですか…って、あれ?」
千早「んー?星…見てるのよ」
響「千早だったのか!びっくりしたぞー!」
春香「スケッチブックーーー」
千早「知らないわ」
P「(珍しいな…。)いいのか?じゃあ、お願いするよ。ありがとう」
千早「」ジョボボボ…ピッ!
P「どうしたんだ?お茶の茎なんか入れて」
千早「茶柱を入れてみたんですが、なかなか立たないものですね」ウ-ン
美希「あっ!ミキもやってみていい?」
真「じゃあボクも!」
P「お、おう…ほどほどにな?」
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ーーー
千早「うーん、だめね」
真「ほら、こういうのはコツだよ。ほいっ!…ありゃ、ダメかぁ」
美希「簡単そうでなかなか難しいの」
千早「だから立ちそうなのを選ばなきゃ…これは?」
真「これはどうかな?…おっ!?」
美希「立ったの!さすが真クンだね!あはっ☆」
真「へへっ、やーりぃ!」
P「おお、ありがとうな」
ゴッチャリ
P(茎が3分の1ぐらいの割合を占めている…飲みにくそうだな…。)
真美「ごますり」
亜美「りんご」
真美「ごますり」
伊織「…?アンタたち、何やってるの?」
亜美真美「メビウスゲーム!」
伊織「名前はともかく、やってることはしょうもないわよ…」
やよい「あっ、伊織ちゃん!果汁100%のオレンジジュースが安くなってるよ!」
伊織「えっ?」
[果汁100%オレンジジュース]←40%引き
伊織「なんか…いい感じしないわね」
やよい「?」
響「いやー、今日もいっぱい買ったさー!って、貴音?“お会計”の掛け看板なんか眺めてどうしたんだ?」
貴音「“お会計”が揺れているのです…」
響「ん?」
[お会計]パッタンパッタン
貴音「“お会計”があんなに揺れて…。もしや物の怪の仕業では!?」ガタガタ
響「…ああ、空調の風が当たっているだけなんじゃないかー?ほら、行くぞ!」
千早「今日はパスタなんですね」
P「コンビニのだけどな」サッ
千早「それ、タバスコですよね?辛くないんですか?」
P「ん?ああ、タバスコだが…まあ少量だから大して辛くはないぞ」
千早「バスコ・ダ・ガマ?」
P「いや、言ってない…ん?ああ、確かに言ったか」
春香「千早ちゃん、スケッチブック…」
千早「知らないわ」
真美「いやいや、納豆だYO!」
亜美「え→!?豆腐でしょ→!」
真美「よし、じゃあ兄ちゃんに聞いてみよ→!」
真美「ねえ兄ちゃん、これは豆腐?それとも納豆?」
P「ただの腐った豆だ」
P「…はっ!中身がない!?」ヘニャヘニャ
小鳥「ふふふ…形を整えたまま中身を取り出すのに苦労しましたよ!」バ-ン!
P「あっ、音無さん!」
小鳥「そしてその中身はここに!一口サイズに切ってありますのでどうぞ!」
P「音無さん…よっぽどヒマなんですね」
小鳥「ヒマってほどでもないですけどね!」
律子「小鳥さん、仕事して下さい」
高木「おお、如月くん。お疲れ様」ガチャッ
千早「お疲れ様です、社長」
高木「それはホットケーキかね?」
千早「いいえ、ただのケーキですよ」
高木「いや、それはホットケーキだろう?」
千早「社長は冷めてしまったこれを“ホットケーキ”と呼ぶんですね」
高木「うむ…呼ぶねえ」
千早「…事務所にもレンジが欲しいものですね」
春香「いやいや、給湯室にあるでしょ!…ってか千早ちゃん絶対スケッチブック知ってるよね?」
千早「知らないわ…。だけどね春香、これだけは言わせてくれる?」
春香「何?」
千早「私、美術部に入って本当に良かったと思うの」
春香「ここアイドル事務所だから!ねえ千早ちゃん、本当はスケッチブック知ってるんじゃないの!?」
千早「……知らないわ」
【完】
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「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (5)
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- 2018年07月07日 07:03
- う~ん
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- 2018年07月07日 10:26
- これ面白い?
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- 2018年07月07日 23:16
- 米2
原作の雰囲気もだいたいこんな感じだよ
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- 2018年07月08日 18:28
- 765プロ福岡支部
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- 2018年07月24日 13:30
- スケッチブック知ってる人にしか(面白さを含めて)判らないね、こりゃ。