幼馴染「ねえ、好きな人とかいないの?」 俺「お前はどうなんだよ」
幼馴染「キミだって人のこと言えないでしょうが。恋人どころか女の子と親しげにしてるって話も聞かない」
俺「お前だって女の子じゃねえか。俺はお前といればそれで十分なんだよ」
幼馴染「はぁ……。そんなこと言ってるから恋人の一人もできないんじゃん。モタモタしてると私しかいなくなっちゃうよ?」
俺(なんだよこいつ鈍いな……。ずっとお前のことが好きなんだよ気付けよ……)
幼馴染(ほんと鈍感なんだから。幼稚園の時からアピールしてるんだからいい加減気付いてよ)
俺「帰るか……」
幼馴染「あっ、途中でご飯食べていかない? ハンバーグ屋さんが新しくできたって聞いたんだー」
俺「いいね。どの辺にできたの?」
幼馴染「隣町」
俺「遠いじゃねえか……。まあいいけど」
幼馴染「えへへー♪ 楽しみー!」
俺「食いしん坊さんかよ」
幼馴染(キミとのデートが楽しみなんだよバカ!)
俺(なんかデートみたいだな。俺も楽しみだぜ)
幼馴染「私はチーズハンバーグとデミグラスハンバーグセット1つずつで」
俺「よく食うな……。なんで太らないのか不思議だわ」
幼馴染「栄養は全部胸にいくんだよー! どや! 私の胸の前にひれ伏せ!」
俺(最高です……最高ですよ……。触ってみたい……!)
幼馴染(早く堕ちろ……! 好きだって一言言えばいくらでも……)
俺「俺別に胸とか興味ないし」
幼馴染「……なっ!?」
俺「おっ、ハンバーグ来たぞ。食おうぜ」
幼馴染「ぐぬぬぬぬぅ……! いただきます」
俺「いただきます。んまーい」
幼馴染「んぐんぐ。おいひいね♪ もぐもぐ、はぐはぐ」
俺「ほら、ほっぺたに付いてんぞ」フキフキ
幼馴染「……! あ、ありがと……」テレテレ
俺「……かわいいなぁ」ジー
幼馴染「んふふ……さいこー♪ むしゃむしゃぱくぱく」
幼馴染「んぐっ、ぷはーっ! 食べた食べた! ごちそうさまでしたー」
俺「あの量を軽くペロリだもんなあ」
幼馴染「……けぷっ」
俺(これだよこれ。食べた後のげっぷ。なんであんなかわいくげっぷできるんだよ。もはや反則だろ)
幼馴染(あわわわわ……! げっぷ出ちゃった……! うぅ……恥ずかしいぃぃ……!)
俺「お前食後にげっぷする癖治せよな……。一緒にいるのが俺だからいいけどさ」
幼馴染「く、クセじゃないもん! キミの前だと……安心しちゃって……その……」
俺「まあ俺の前だけならいいよ。が、我慢するのもよくないしな」
幼馴染「もうしないように気をつけます……」
俺「いやいや。だから我慢するなって。な?」
幼馴染「……?」
俺「食べたらちゃんとげっぷしろよ?」
幼馴染「イヤだよ! 恥ずかしいもん!」
幼馴染「なーに? さっきの続き? ……キミはどうなの? 彼女。作らないの?」
俺「俺は、その……モニョモニョ」
幼馴染「えっ! やっぱり好きな人いるの!?」
俺(お前だよ!!)
俺「お前こそ好きな人いるんだろ。隠してたってわかるぞ」
幼馴染「私は、その……ムニャムニャ」
幼馴染(キミだよ!!)
俺「はぁ……いるのかぁ……」
幼馴染「はぁ……」
俺「……」
幼馴染「……」
俺「……」
幼馴染「……」
俺「……もうこの話はやめようか」
幼馴染「……そうだね」
俺「はぁ……」
幼馴染「はぁ……」
俺「じゃあまた明日」
幼馴染「あ、うん。朝迎えに行くね」
俺「男で話してるやつなんて敵男くらいだし……まさか好きな人って敵男なのか?」
俺「友子に相談してみよ」プルルルル
友子『もしもーし? どした?』
俺「あっ、友子? 相談なんだけどさ」
友子『またなの? この前も一方的に惚気聞かされたのに』
俺「かくかくしかじかでね? 俺、どうしたらいいのかなって……」
友子『だーかーらー。告白しなって。あたしが保証するから。成功間違いなしよ』
俺「でも……」
友子『あんたらほんとクソね。クソだわ。あークソクソ。爆発しろ』プチッ
俺「あっ……切れちゃった。結局何も進まないじゃん」
俺「……寝よ」
幼馴染「私じゃダメなのかな……。こんなに好きなのに」
幼馴染「敵男くんに相談してみよ」プルルルル
敵男『もしもし。どうしたの? 何かあった?』
幼馴染「敵男くん? こんばんは。ちょっと相談したいことがあって……」
敵男『あっ、うん。いつものやつだね』
幼馴染「かくかくしかじかで……。私どうしたらいいんだろう……」
敵男『あのね? 僕にできることは何もないんだよ。どっちかが素直になるだけで解決なの』
幼馴染「うーん?」
敵男「好きだって言ってみたら? 5秒で解決だよ。頑張ってね応援してるから。それじゃ』プチッ
幼馴染「うーん、よくわかんない……」
幼馴染「明日もお弁当作らないとだし、もう寝ちゃお」
俺「……おはよ」ガチャ
幼馴染「あーもう、寝癖! 制服もグネグネだし! じっとしててね」ナオシナオシ
俺「ん……ありがと」
幼馴染「ふふん、全部私に任せてくれてもいいんだからね」
幼馴染(お世話したい。でも私の全てを任せたい)
俺「お前いい奥さんになりそうだよなー」
俺(結婚するのか……? 俺以外のやつと……)
幼馴染「奥さんかぁ。ね、もし私が奥さんになったらどうする?」
俺「うーん……。幸せだろうなあ。理想といえば理想かもしれないね」
幼馴染(どきっ! そ、それって……!)
俺「まあありえないだろうけど」
幼馴染(あり得るよ! キミが一歩踏み出すだけでゴールインだよ!)
俺「結婚願望とかあるの?」
幼馴染「うん! ある! あるよ!」
俺(花嫁姿も似合うだろうなあ。今すぐにでも抱きしめて愛を誓いてえ……)
幼馴染「でもまずはお付き合いからだよねっ! 二人でゆっくり愛を……って私なに言ってんだろ! あはは!」
俺(お前への愛はもう限界まで育ち切ってるよ。破裂寸前だよ。ああもう!)
俺「……本当だ。あっ、おい! 見てみろよ!」
幼馴染「わわっ! 手繋いでる! ま、まさかあの二人……?」
俺「つ、付き合ってる……のか?」
幼馴染(うわわわわ! もし友子ちゃんのことが好きだったらきっと傷付いてるよ! どうしようどうしよう……)オロオロ
俺(あわわわわ! もし敵男のことが好きだったらきっとヘコんでる! 一体どうしたら……)オロオロ
幼馴染「……」チラッ
俺「……」チラッ
幼馴染(すっごいオロオロしてる! やっぱり友子ちゃんのこと好きだったんだ!)
俺(めっちゃ動揺してる! やっぱり敵男のこと好きだったのか!)
俺「……なあ」
幼馴染「な、なにカナ?」
俺「元気出せよ」
幼馴染「キミがだよ」
俺「……?」
幼馴染「?」
俺「お前たち付き合ってたんだな」
幼馴染「あわわわ……修羅場……修羅場だよ……」
敵男「別に隠すことでもないんだけどね」
幼馴染(殴り合い? 殴り合いなの?)
友子「今朝突然告白されてねー。付き合いたてホヤホヤよ。うふふーん」
俺「お、お前なかなかやるじゃん……」ヒソヒソ
敵男「君も早く付き合っちゃいなよ。見ててヤキモキする」ヒソヒソ
俺「そんな簡単に言うなよ」ヒソヒソ
敵男「そっちの場合死ぬほど簡単なんだけど」ヒソヒソ
幼馴染(コソコソ二人で何を……。はっ!? まさか決闘の時間と場所を!?)
友子「あんた多分勘違いしてるわよ」
幼馴染「なにが?」
友子「この四人の関係。すっごく単純なんだから」
幼馴染「Uの字だよね」
友子「ニだよ」
俺「毎日作ってもらってすまんな」
幼馴染「私が(キミのこと)好きで作ってるんだから気にしないで」
俺「俺も(料理)好きだから今度から時々俺も作るよ」
幼馴染(えっ、なに? 告白? えっ?)
俺「どうした? ほら食べようぜ」
幼馴染「あっ、う、うん。それじゃあこっちの大きい方が──」
俺「お前のな。俺はこっちの小さい方」
幼馴染「えへへ……」
俺「いただきまーす……ってまたハート弁当か」
幼馴染「イヤなら食べなくていいよーだ。いただきまーす」
俺(勘違いしちまうだろうが……。その気もないのにハートになんてするなよな)
幼馴染「んぐんぐ……んぐっ。んぐんぐんぐ……」
俺「あーうまかった。ごちそうさまでした」
幼馴染「えへへ、喜んでくれて嬉しい♪ ごちそうさまでした!」
俺「……」ワクワク
幼馴染「けぷぅ」
俺(きたああああ!! 好きいいいい!!)
幼馴染(ああああ! またやっちゃったああああ! 嫌われるぅぅぅぅ!)
俺「……っ!?」ガバッ
幼馴染「おはよ♪ 帰ろー」
俺「寝てたのか……。帰るか」
幼馴染「あっ、やっぱりちょっと待ってて!」
俺「なんだ、トイレか?」
幼馴染「分かるならわざわざ言わないでよっ! 待っててね!」タタタッ
俺「急がなくていいぞー」
友子「ねー、あんたいつ告白するの?」
俺「こ、告白って……友子、お前そんな」
友子「焦れったいっていうかさー。好きなんでしょ?」
俺「あいつのことは……好きだけど……」
友子「だけど?」
俺「もしフラれてよそよそしくなったら……」
友子「ならないっての!」
俺「万が一でも怖いの!」
幼馴染「……っ」ガタガタッ
友子「やっべ……」
俺「あっあっあっ」
幼馴染「あの、今の……」
友子「待って待って、どこから聞いてた?」
幼馴染「あんたいつ告白するの、ってところ……」
俺「全部じゃねえか! トイレ行ったんじゃねえのかよ!」
友子「あはは……あたし帰るね……」ソソクサ
幼馴染「……」
俺「えっと、ごめんな」
幼馴染「……私っ、うぅっ……ぐすっ……」
俺「 」
幼馴染「キミのことが好きっ……! 小さい頃からずっと……!」
俺「っ!?」
幼馴染「だから……だか、らぁ……ひっく……」
俺「お、俺だって昔から……! ずっと、好き、だよ」
幼馴染「うぇぇ……うれしいよぅ……」
俺「よ、よしよし」ナデナデ
幼馴染「……つ、付き合ってくれる?」
俺「こっちからお願いしたいです。付き合ってください」
幼馴染「好きーっ!」ダキッ
俺「あはは……よかった……」ギュッ
友子「全然大丈夫じゃんか……。あぁ、よかった……」コソコソ
幼馴染「えへへぇ♪ 私も今すっごく幸せだよ~」
俺「こうしてお前の部屋に来るのもなんか緊張するよ」
幼馴染「わ、私も……えへ……」
俺「で、今日は三ヶ月記念日なの? 刻み過ぎじゃない? 先月もやったよね。先々月も」
幼馴染「……重いかな?」
俺「特別感があんまりない」
幼馴染「でもケーキ食べたくない?」
俺「ケーキ食べてるお前を見るのは楽しい」
幼馴染「いやんいやん♥ 恥ずかしいよぅ! ね、ね、食べさせて?」
俺「はいはい。あーん」
幼馴染「あーん♪ ……むぐむぐ」
俺「どんどん食べるんだ。さあさあ」
幼馴染「んぐぐっ……はむはむ」
俺「おいしい?」
幼馴染「んっ……えへへ、おいし──けふぅっ」
俺「かわいい……」ムクムク
幼馴染「うぅ……。あっ、おちん……ってる……」
俺「え? なに?」
幼馴染「えへへ……♪ 今日さ、特別な記念日にしちゃおっか♥」サスサス
俺「お、おう……!?」ビンビン
幼馴染「優しくしてね……?」
happy end
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