【ダリフラ】ゼロツー「記憶を操作されてる……!」
- 2018年05月23日 00:10
- SS、ダーリン・イン・ザ・フランキス
- 7 コメント
- Tweet
ミツル・ココロ「……?」
ゼロツー「あの時と……同じだよ……!」
フトシ「そんなっ!? 二人共、忘れちゃったの!?」
ミツル・ココロ「アナタは……?」
フトシ「……」
フトシ「ん?」
ミツル・ココロ「……はぁ」
フトシ「ねえ、皆はどう思う?」
一同「……」
フトシ「ねえ、何か言ってくれないかな」
一同「……」
フトシ「……」
フトシ「なんで?」
ゼロツー「多分……余波、かな」
一同「……」
フトシ「ねっ、ねえ! 冗談だよね!?」
ゾロメ「落ち着けデブ! 大声出したってしょうがねえだろ!」
フトシ「ご、ごめん……ちょっと取り乱しちゃって」
ミツル「あの……デブは、僕の事を知ってるんですか?」
ココロ「デブくんは、どうして私の事を知ってるの?」
フトシ「デブが俺の名前じゃないからね!?」
ゼロツー「ボクにだって、詳しいことはわからないよ」
ゼロツー「……でも」
イチゴ「ほっ、他の皆のことは覚えてるのよね!?」
ココロ「えっ? うん、勿論覚えてるよ?」
ミツル「何を言ってるんですか、当たり前じゃないですか」
フトシ「おっ、俺は!?」
ミツル・ココロ「デブ」
フトシ「覚えてるか聞いたんだよ!」
ゼロツー「……他の皆との違いなんて、それ位しかなくない?」
ヒロ「……」
一同「……」
ゴロー「さすがに、あのままロビーで騒ぎ続けるのも、な」
ミク「でも、本当に記憶を消されてるだなんて……」
ゾロメ「だけどよ、なんでコイツの事も忘れてんだ?」
フトシ「……」
一同「……」
ココロ「ご、ごめんね? 私、知らない内にデブ君に悪いこと言っちゃった?」
フトシ「う、ううん! ココロちゃんは良いんだよ!」
ミツル「……デブは、優しい人なのd」
フトシ「お前はデブって呼ぶなああああっ!」
一同「……」
ゼロツー「うーん、多分、刷り込みみたいなものじゃないかな」
ヒロ「刷り込みって……あの?」
ゼロツー「うん。操作されて曖昧な記憶に、強烈な印象を与えちゃったんだよ」
ゾロメ「うるっせーぞ、このデブ!」
フトシ「だ、だけどっ!?」
ゾロメ「騒いでねえで、方法を考えんだよ! つか、痩せろ!」
ゼロツー「……あのやり取りが、さ」
ヒロ「……あぁ」
イクノ「そうね……考えてみたんだけど、うん、どうでも良いかな」
イチゴ「あ、うん」
ミク「ちょっと! アンタのせいで、ややこしくなったじゃないの!」
ゾロメ「なんだと!? 俺は本当の事を言っただけだろうが!」
ゾロメ・ミク「あぁん!?」
ゴロー「おーい、そのへんにしとけよお前ら」
ゴロー「今は……とりあえず、その……」
フトシ「二人とも! 俺の名前は、フトシ! フートーシ!」
ミツル・ココロ「太い?」
フトシ「見た目から離れてくれない!?」
ゴロー「……あれから何とかしようぜ?」
一同「……うん」
ゼロツー「彼の記憶の方なら、きっかけさえあればすぐにでも戻ると思う」
フトシ「それ、本当!?」
ゼロツー「うん。あくまでも、余波で消えただけだと思うから」
ゼロツー「あー……何て言えばいいのかな」
ヒロ「二人の記憶を消す時に……お腹が引っかかった感じ?」
ゼロツー「そう! そんな感じ!」
ゼロツー「やっぱり、ダーリンはボクの言いたい事をわかってくれるね!」
ヒロ「そんなの、当り前じゃないか」
ゼロツー「……ダーリン」
ヒロ「……ゼロツー」
フトシ「二人共? 俺は、キレたら手が出る男だよ?」
イチゴ「私達にわかる範囲での事じゃ……無理な気がするし」
イクノ「ねえ、イチゴ。後で、私達だけの秘密を作らない?」
イチゴ「ううん、作らないよ?」
ミク「元パートナーだし、男子同士だから……色々ありそう」
ゾロメ「あっ! はーいはーい!」
ゾロメ「こいつ、寝てる時にすげえオナラしたことある!」
ゾロメ「しかもさ、めっちゃリズムにのったやつ!」
ゾロメ「マジで臭かったんだけどさ、俺とミツルは爆笑だったんだぜ!?」
一同「……うわぁ」
ミツル「っ!? な、なんでしょう……なんだか、覚えがある気がします!」
フトシ「……ねえ、そんな事あったの?」
イチゴ「……男子って、ホント馬鹿」
イクノ「イチゴもそう思う!? でもね、私……イチゴのオナラは、笑わないよ?」
イチゴ「うん、ありがと。でも、怒るよ?」
ミク「ほら、もっと何か無いの!? 頑張んなさいよ!」
ゾロメ「うるっせーなー! 今思い出して……そうだ!」
ゾロメ「こいつ、隠れて色々食ってたんだよ!」
ゾロメ「それでさ、部屋にも食い物隠し持ってたんだよ!」
ゾロメ「その一つに辛いの大量に仕込んで、コイツが食った時の反応がさ!」
一同「……ひでぇ」
ミツル「っ――!」
ミツル「スパイシーだけど……中々いけるね!」
一同「思い出した!?」
フトシ「……ねえ、そんな事あったの?」
ミツル「ええ……どうして、忘れていたんでしょうか」
ゾロメ「……忘れらんねえよな、あの一言」
ミツル「はい……デブの――フトシの、あの時の言葉は」
ゾロメ「そうさ! 次の日のトイレから出て、一言――」
ゾロメ・ミツル「――俺、お尻爆発したかも知れない」
ゾロメ・ミツル「……」
ゾロメ・ミツル「あっはっは!」
女子達「……うっわ、最悪」
ゾロメ・ミツル「……は?」
ミツル「そっ、そうですよ! 結果的には、良かったじゃないですか!」
イチゴ「ねえ……男子って、いつもこうなの?」
ゴロー「……まあ、割と」
イチゴ「……はぁ、男子って」
イクノ「ねえ、イチゴ。今度、食べて貰いたいものがあるの」
イチゴ「ううん、食べないよ?」
ゼロツー「男子って、仲が良いんだね♪」
ヒロ「う……うん、そうだね」
ゾロメ・ミツル「ほらっ! 皆もこう言ってる!」
フトシ「うん、何が?」
イチゴ「とりあえず……ゾロメとミツルは、ミクに任せたけど……」
フトシ「うん、ありがとう」
フトシ「でなきゃ、俺も自分を抑える自信が無かったよ」
ココロ「あの、デブくん……爆発したお尻は大丈夫?」
フトシ「大丈夫だよ、ココロちゃん」
フトシ「そして俺は、フトシだよ」
ココロ「太ましい?」
一同「……」
フトシ「ぶっちゃけね、ミツルが俺を忘れてようがどうでも良いの!」
フトシ「ココロちゃんに思い出して貰えれば、それで!」
フトシ「なのに、何!? さっきまでの仕打ちはさ!」
一同「……」
ゼロツー「そうだね。元パートナー同士なら、簡単に思い出しそう」
フトシ「やっぱり? ねえ、やっぱりそう思う!?」
ゼロツー「ねえ、ダーリンってお尻が爆発したこと、ある?」
ヒロ「無いけど……それがどうしたの?」
ゼロツー「ううん、何でも無い」ニンマリ
ヒロ「ゼロツー? ねえ、何か変なこと考えてない?」
ゼロツー「さぁ?」ニンマリ
ヒロ「俺に変なもの食べさせる気だろ!?」
ゼロツー「えへへ! バレたか♪」ニコッ
ヒロ「……全く……本当にやめてくれよな?」ニコッ
フトシ「二人共? 無駄にそういうの挟むの、やめてくれる?」
イチゴ「そっ、そうそう! それが一番よ!」
イクノ「イチゴが、私に名前をつけてくれたの」
イチゴ「イクノ? 今、その話は関係無いよね?」
ヒロ「フトシ! 付き合いが長かったんだから、色々あるよな!」
ゼロツー「そうだね。ボク達の真似だってしてたし」
フトシ「皆……! お、俺……やるよ!」
一同「ああっ!」
フトシ「――ココロちゃん!」
ココロ「はっ、はい!」
フトシ「俺たち、お互いの事が好きだったんだよ!!」
フトシ「なのに、無理矢理引き裂かれたんだ!!」
一同「おい、デブ」
フトシ「嘘!? 俺の中では真実だよ! 何か問題!?」
イチゴ「……いや、あのね?」
イクノ「自分の中の真実を信じる……うん、大事だと私は思う」
イチゴ「イクノ? ちょっと黙ってよう?」
ヒロ「でっ、でもほら! 大事なのは、きっかけだから!」
ゼロツー「ココロ、何か思い出した?」
ココロ「何も感じない」
フトシ「ふぐううううっ!? 何で!?」
フトシ「どうしてなの、ココロちゃん!?」
一同「いや、そりゃそうだろ」
フトシ「こ……ココロちゃんが謝る必要ないよ」
フトシ「それに、その……へへっ」
フトシ「ココロちゃんにデブって言われるの、悪くないんだ」
ココロ「デブくん……」
フトシ「うんんっ!」ビクンッ!
フトシ「あの優しいココロちゃんが、俺をデブだなんて……」
フトシ「……」
フトシ「俺……ココロちゃんに無理をさせる位なら、このままでも良い!」キリッ!
一同「……」
ゼロツー「……うん、ダーリンの言う通りだ」
フトシ「……二人共?」
ヒロ「忘れたままじゃ……寂しすぎるじゃないか」
ゼロツー「でもね、ダーリンは思い出してくれた」
ヒロ「随分と、時間がかかっちゃったけどね」
ゼロツー「ううん……それでも、ボクは嬉しかったんだ」
ヒロ「ああ……俺も、またキミに会えて良かった」
ゼロツー「……ダーリン」
ヒロ「……ゼロツー」
フトシ「二人共? うーん、何て言えば良いのかな」
フトシ「うん、ぶっとばすよ?」
イチゴ「そう……だね、そういうのって凄く大事だから」
イクノ「ねえ、イチゴ。私のこと、大事にしてくれる?」
イチゴ「イクノ? あのね、もう本当……ね?」
フトシ「思い出の品……」
フトシ「……ある」
フトシ「あるよ! 大事な、思い出の品が!」
一同「!」
フトシ「ちょっと待ってて! 鞄に、大事にしまってあるんだ!」
フトシ「パートナーとして戦った、記憶に残る物が!」
ゴソゴソッ…!
フトシ「――じゃーんっ!」
…ぴらっ
一同「……白い、布の切れ端?」
ココロ「……」
フトシ「ただの白い布じゃないよ!」
フトシ「ココロちゃんの――パンツの切れ端さ!」
フトシ「ほら、服を溶かす奴と戦っただろ!?」
フトシ「その時に回収しておいたのさ!」グッ!
一同「……」
ココロ「……まだ持っ――」
フトシ「! ココロちゃん! 思い出してくれたの!?」
ココロ「――う、ううん? 何も?」
フトシ「そんなっ!?」
イチゴ「ヒロ、ゴロー。ソイツを取り押さえて」
イクノ「……クソが」
ゼロツー「ダーリンは、ボク達の味方だよね?」
フトシ「何でっ!? 俺、何か悪いことした!?」
ゴロー「……悪いな」
ヒロ「……自覚、無いのか」
ガシッ!
フトシ「ね、ねえ……何? 何なのさ!?」
一同「――おかえり、フトシ!」
フトシ「へへっ! 盛大に出迎えてくれるなんて、俺、嬉しいよ!」
ココロ「……はじめまして、フトシくん」
一同「……ちゃんと消えてる?」ボソッ
フトシ「……」
一同「……」
フトシ「……忘れないように、食べちゃったんだ」
一同「!?」
ココロ「そんなっ……!?」
フトシ「――ただいま、ココロちゃん!」グッ!
おわり
名前ミスはちょこちょこすると思います
HTML化依頼出しときます
「SS」カテゴリのおすすめ
- 鷺沢文香「たった一つを貴方のために」
- 衛宮士郎「強くてニューゲーム?」
- ラディッツ「ふん…戦闘力5…500…5万…まだ上がっていくだと!?」
- 千早「プロデューサーは貧乳フェチなんですね、なるほど」
- 志希「他人のことを嫌いになっちゃう薬!!」
- エレン「俺は憲兵団に入って内地で暮らす!」
- 武内P「人生シュミレーション?」
- 杏子「そうしてお姫さまは泡となって、」
- 八幡「卒業してから結衣ヶ浜や雪ノ下と疎遠になった」
- 勇者ヨシヒコ「皆さんっっ!!アイドルマスターOFAをやりましょうっっっっ!!」
- カイジ「この勝負さえも完全に運否天賦だ・・・・・!」
- 八幡「親友」葉山「親友」
- 一方通行「助けろ三下ァ……」
- オニヤンマ♂「誰だお前?」
- 小鳥「きゅんっ!ヴァンパイアガール」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- 波平「バカもーん!ファイアローをH2n+1調整しない奴がおるか!」
- 女騎士「くっ、殺せ!」オーク「子宮パーンチ!!」ドゴオッ
- 京子「ちなっちゃーん!」ちなつ「ちょとやめてくださいよ」
- ヴァンピィ「ねぇねぇ、眷属」グラン「どうしたの」
- モルジアナ「私がいわゆる『薄い本担当』って奴じゃないですか」
- 蓮「貴様……アイアンメイデン・ジャンヌか?」
- コナン「キック力増強シューズで博士蹴るの超楽しいいいぃぃいいいい!!」
- P「和久井さんの愛が重い」
- 橘純一「輝日東高校ではTwitterが流行っています」
- 少女「…………………気持ち悪い」
- 提督「曙の様子がおかしい」
- 今頃勇者ってのもないようです
- シンジ「アスカ……アスカ……うっ……!」アスカ「……」
- 女神「貴方が落としたのは金の斧ですか?それとも」男「お弁当です」
- 女「死ね」 男「お前が死ね」
コメント一覧 (7)
-
- 2018年05月23日 00:54
- サイコパスフトシもっと流行れ
-
- 2018年05月23日 01:43
- イチゴのツッコミのキレがよくなった
フトシもなかなか
ヒナまつりのツッコミを見てるようだ
-
- 2018年05月23日 06:54
- イクノがじわじわくる
-
- 2018年05月23日 08:06
- 本編が踏んだり蹴ったりだからssでくらいフトシは報われて欲しい
-
- 2018年05月23日 08:54
- バス内なのにめっちゃ笑ったわ
-
- 2018年05月23日 13:29
- 本編よりたくましさが有って良いじゃんか
本編フトシに救いはないのかねぇ…イクノとくっつく展開は別にいらねえけど(ありえないとは思うが)