【艦これ】提督「ブラック鎮守府バスターズ?」【後半】
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瑞鳳嫁提督鎮守府 夜 廊下
葛城「ふぁ~ぁ・・・」スタスタ…
葛城(全く。ウチの提督は口を開けば瑞鳳瑞鳳って・・・作戦にまで私情を持ち込むのはやめてほしいよ)
葛城(いつの日か瑞鳳をかばって死ねとか言われるのかなぁ・・・)
タシュケント「やぁ、葛城・・・元気してたかい?」
葛城「ッ!?!?」ビクッ
タシュケント「おっと、大声を出さないで欲しいな」
葛城「あんた・・・生きてたの・・・?」
タシュケント「あたしがお化けに見えるかい?見ての通りさ」
葛城「だ・・・だとしたらなんで・・・なんで今急に・・・それに、半年も一体どうやって・・・提督に言わないと・・・」
タシュケント「落ち着いて、葛城。提督にいうのは駄目だ」
タシュケント「それより・・・ついてきてほしい、話があるんだ」
葛城「・・・?ここじゃ駄目なの・・・?」
タシュケント「なるべく人に聞かれたくないんだ」
葛城「わ、わかったわ・・・」
….
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瑞鳳嫁提督鎮守府 港
葛城「あれ・・・アイオワ・・・?あなたもここに?」
アイオワ「Oh,カツラーギ、一体ここでなにしてるの?」
葛城「私は・・・タシュケンにここに呼ばれて」
アイオワ「Really?me too. What happening?」
タシュケント「よし、これで話ができるね?」
アイオワ「タシュケント、talkってなにかしら?」
タシュケント「ああ、そのことなんだけど・・・まず君たちには謝らなくちゃいけない」
葛城「へ・・・?何を・・・?」
タシュケント「本当に悪いと思っている・・・どうか許してほしい」
アイオワ「タシュケント・・・?What are you tal---」
ドガッ
アイオワ「ぐっ・・・!?」ドシャッ…
葛城「え・・・?」
ガッ!
葛城「う・・・」
ドシャッ…
タシュケント「これも、家族の為なんだ・・・あたしの立場だったら・・・君たちもこうするだろう?」
U-511「さ、運ぶ?」
タシュケント「ああ、今頃アクィラが艤装を工廠から持ってきている頃だ。あたしとアクィラで荷物を運ぶよ」
タシュケント「お疲れユー。悪かったね、こんな役させて」
U-511「気にしてないよ、大丈夫。もうすぐ幸せに暮らせるもんね」ニコッ
タシュケント「・・・そうだね」ニコッ…
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翌日 長門達の基地
青葉「司令官、またしても問題発生です・・・最悪のタイミングですよ」
提督「見つかったか?」
青葉「ですが・・・どうやら彼女たちは・・・ただの運び屋として終わるつもりは無かったようです」
明石「?」
青葉「例の神隠しがあった鎮守府からまた艦娘が消えました。今回は二名です」
長門「また脱走か?」
青葉「青葉もそう考えたんですが・・・どうやら港で血痕が見つかったようで・・・」
提督「・・・誘拐か」
青葉「だと思います・・・きっと、フリーランスの艦娘の需要が高まってきているのでしょう」
長門「これは大変な危機だぞ・・・食い止めなければ・・・艦娘が深海棲艦以外の存在に銃を向けることとなったら・・・」
提督「わかっている。青葉、取引場所は分かるか?」
青葉「鎮守府近くの港の監視カメラをすべて調べてみますが・・・海の上で密輸船を使われたら追跡はほぼ不可能ですよ?」
長門「くそっ・・・せめて向かう方角でもわかれば・・・」
青葉「海の上に監視カメラはないんですよ。難しい注文です・・・」
青葉「何か・・・高速で移動出来て・・・彼女たちを追跡出来て・・・行動を完全に把握できるもの・・・」
明石「・・・ありますよ」
明石「いや、います・・・といった方が正しいでしょうか」
提督「・・・?それは一体どういう意味・・・」
ガチャッ…
加賀「あの・・・ここでよろしいのでしょうか・・・?」
加賀「・・・話は聞いています。今あなた方が何をしているのか・・・」
加賀「私が来たのは、あの時助けてもらった恩を返すためでもあり、あなた方同様・・・悪が許せない気持ちがあるからです」
加賀「もし、今追い返されたとしてもこのことは決してしゃべりません。でもどうか・・・」
加賀「私も戦わせてもらえないでしょうか・・・?」
提督「・・・本気なんだな?」
加賀「はい・・・・!」
提督「・・・わかった。歓迎するよ、君も今日からここの一員だ」
長門「本当にいいのか?あなたの判断に従うが・・・」
提督「彼女の意志の強さは本物だ。それは、俺たちが彼女を助けに行った時も感じることができただろう?」
長門「・・・ふっ、確かにそうだな」
加賀「期待に全力で答えます。こちらこそよろしくお願いするわ」スッ…
ガシッ
加賀「あの・・・あなたが前に助けに来てくれた・・・白いコスチュームに身を包んだ人・・・なのよね?」
提督「あぁ・・・そうだが・・・?」
加賀「い、いえ・・・何も・・・ただ、普段の姿にいざ会うと・・・なんだかすごく不思議な気持ちです」
青葉(わかります・・・わかりますよ・・・こういう会話を聞けてよかった・・・)
加賀「まぁ、それだけです。何か私にできることはありますか?」
提督「よし、実はちょうど君の力を借りたいところだったんだ」
提督「鎮守府を抜け出して、人身売買を行っている艦娘がいる」
提督「しかも、つい先ほど艦娘を直接誘拐した可能性が高い」
提督「いつもは青葉が監視カメラを使って見つけたりするんだが・・・今回は無理だ。君の索敵機の力がいる」
提督「・・・頼めるか?」
加賀「えぇ、任せて頂戴」フフッ
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日本 とある港 夜
タシュケント「Добрый вечер・・・? Good evening?」
カルテル・メンバー1「日本語で結構だ・・・本当は英語が嬉しいが」
アイオワ「H…Hey…where am I…?」
葛城「だれか!!誰かいない!?聞こえていたら助けて!!お願い!!」
アイオワ「I can’t see anything…なんで目隠しされてるの・・・?」
カルテル・メンバー1「おい・・・あんたら素人か?なぜ荷物の口を閉じておかない?」
タシュケント「すまない・・・誘拐は初めてだったもんでね・・・テープの用意をすっかりわすれていたよ」
葛城「タ、タシュケント・・・?一体何を話しているの・・・?」
カルテル・メンバー2「まぁ、人払いは済んでいる。このままでも構わないさ」
ボス「取引といこうか?」
タシュケント「うん、時間はかけたくないんだ」
ボス「いい心掛けだ。金は・・・そこのボートに積んである。ボートごと持っていけ、サービスだ」
タシュケント「正直あたしたちにボートは不必要なんだけどね・・・まぁ、運びやすくなるからいいか。ありがとう」
ボス「それじゃ、そこの女二人をこっちに渡してもらおうか?」
ボス「ああ、俺たちが持っているのかで一番デカい船を持ってきた。問題ないさ」
タシュケント「アクィラ、艤装運搬の用意を頼む」
アクィラ「は~い♪」ガチャガチャ…
タシュケント「さぁ、行くよ。ユー、葛城の方を頼む」グイッ
U-511「さ、歩こう」グイッ
葛城「ひっ・・・なに!?やめて・・・お願い離して・・・!」
アイオワ「Please help! Somebody help me! Please!!」
カルテル・メンバー1「うるさいな・・・すこし黙らせる必要があるか?」チャキッ…
ボス「商品に傷を付けたらお前を殺して捨てていくぞ」
カルテル・メンバー1「は、はい!すみませんボス」
タシュケント「それじゃ・・・早く船に行こうか」
葛城「タシュケント・・・なのよね?なんで・・・なんでこんなことをするのよ・・・」
アイオワ「Why・・・?私たちをどうするつもりなの・・・?」
タシュケント「・・・さぁ、仕事だから・・・かな?」
アイオワ「仕事・・・?仕事って・・・?」
U-511「二人が知る必要は・・・ないよ」
U-511「アイオワ・・・ごめんね。君たちが最初で最後だから・・・」
ボス「・・・あんたら、これが終わったら足を洗うんだって?」
タシュケント「それがどうかしたかい?」
ボス「ひとつ忠告だ・・・罪からは逃げられない」
ボス「罪に苛まれ・・・きっとまた戻ってくることになるぞ・・・」
ボス「一番楽な方法は・・・罪に慣れ、罪の中に生き続けることなんだからな」
タシュケント「・・・今後もあたしたちに仕事をしてほしいって意味に聞こえるよ」
ボス「バレたか・・・あんたらが仕事をやめちまうもんだから・・・」
ボス「こいつらを運び屋兼兵器になるように色々教えていかなくちゃならなくなっちまったからな・・・つい本音が出てしまったよ」
タシュケント「もともとそのつもりだったんだろう・・・?」
ボス「だが・・・今言ったのは事実だ。あたまに留めておいてくれ」
タシュケント「・・・」
ボス「余計なお世話だったかな?さ、積み荷を積んだらお別れ-----」
バツンッ
ボス「おい・・・何の音だ?」
バツンッ バツンッ バツンッ
バツンッ バツンッ バツンッ バツンッ
バツンッ バツンッ バツンッ
カルテル・メンバー1「つ、次々と街灯が消えていく!!」
ボス「まだすべては消えていない。今の内に味方の位置を確認し、同士討ちを防げ」
バツンッ
タシュケント「・・・真っ暗だ」
アクィラ「あ、あらぁ・・・?」
ボス「各自、戦闘用意」ジャキッ
U-511「・・・!」
U-511「気を付けて、何かが高速で接近してきている」
タシュケント「・・・なにか?」
密輸用大型船 船上
バキィッ!
戦闘員7「ぐぇあっ!」ドシャッ
戦闘員8「見つけたぞ!そこの角だ!こそこそと仲間をやりやがって!」
戦闘員9「撃ち殺せ!」ジャキッ
ズガガガガッ!
提督「ぐっ・・・」サッ
提督(やはり銃火器持ち複数相手は厳しいな・・・)
ヒュンッ!
ドスッ
戦闘員8「ぎゃあああっ!いてぇ!!腕になんか刺さったぞ!!」
戦闘員9「なんだこりゃ・・・!矢だ!矢が飛んできているぞ!」
ヒュンッ!
ドスッ!
戦闘員9「ぐああああっ!俺の足があああ!!」ゴロゴロ
加賀『どうですか?お役に立てていますか?』
提督「・・・完璧だ」
ヒュンッ パリンッ!
ヒュンッ
ヒュヒュンッ
パリンッ!
パリンッ!
パリンッ
戦闘員11「船の明かりも全部消えていく!」
戦闘員10「クソ!何も見えねぇ!隠れていないで出てきやがれぇえええ!」ズガガガガ…
戦闘員11「馬鹿!適当に打つな!味方に当たるぞ!」
タタタ…
バキィッ!
ドカッ!
戦闘員10・11「ぐほぉっ」
ドシャァ…
提督「大型船、制圧完了」
提督「俺が9人・・・君が2人・・・メンツは保てたな」
加賀『あら?その気だったら矢で全員仕留められましたよ?』
提督「・・・いい新人を迎えたもんだよ」
港
カルテル・メンバー1「船がずいぶん騒がしいな・・・侵入者は殺し----」
ガッ…
カルテル・メンバー1「ぐっ・・・」ドシャッ
カルテル・メンバー2「お、おい・・・?一体どうし---」
ゴンッ…
カルテル・メンバー2「ぐはっ・・・」ドサッ…
U-511「いる・・・すぐそこに何か立ってる・・・」
タシュケント「・・・」
サアァ…
ボス(・・・雲が晴れて月明かりが・・・!)
長門「・・・」
ボス「・・・なるほど、暗視ゴーグルに素手か・・・対処できないわけだ」
ボス「だがそれも・・・姿が見えてしまえばおしまいだな?」チャキッ
ドゥンッ
ギィンッ!
ボス「・・・!?」ドゥンッ! ドゥンッ!
長門「無駄だ・・・」キキンッ…
ボス「・・・どうなって・・・」
タシュケント「その人は艦娘だよ。艤装も付けてる、銃は効かない」
ボス「ハッ・・・実際戦ってみると・・・とんでもない兵器だな・・・」
長門「・・・」スタスタ…
ボス「・・・欲しかったぜ」
ドカッ…
ドシャァ…
葛城「た、助けが来たの・・・!?だ、誰かわからないけど助けて!」
アイオワ「Please help! 殺されそうなのっ・・・!」
長門「安心しろ、今助けてやる」
ズドンッ!
長門「ぐっ!」ヨロッ…
タシュケント「悪いけど・・・そうはいかない」
長門「駆逐艦の砲撃じゃ大したダメージはないぞ。他だって地上にいる潜水艦、艦載機を飛ばせない空母・・・」
長門「勝負は目に見えている・・・あきらめろ。まともに撃ち合えば周囲の人間やお前たちが死ぬ」
タシュケント「・・・」
タシュケント「・・・あたしたちが元居た場所は、ひどい差別があった」
タシュケント「そこの提督は、自分がケッコンした瑞鳳だけを可愛がり、他の艦娘はまるで道具のように扱った」
タシュケント「あのまま居座っていたら・・・瑞鳳の為に死ねと命令されてもおかしくはなかった」
長門「・・・続けろ」
タシュケント「だから・・・鎮守府を出た。そして・・・生きる道へひたすら向かったら・・・」
タシュケント「・・・ここにいた」
長門「本当に・・・他の道は無かったのか・・・?」
タシュケント「あの提督を説得できるとでも・・・?無理無理・・・無理だね」
タシュケント「あたしたちは、行きつくべき場所に行きついたんだ。後悔はしていない」
タシュケント「これでも人殺しはしなかったんだよ?ただ海を行ったり来たりしただけさ」
長門「・・・」
タシュケント「君とやりあえば家族が傷付く・・・となるともう、今度こそ選択肢は無いんだろうね・・・」
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください
今までの自分を全て捨てて俺(提督)の所有物になってもらおうか(バスターズ手伝え)
タシュケントはけじめと周りへの説明のため顔に火傷痕入れる
同情するしつぼ司令も責任あるが身内売りはダウト
懲役刑でいい
長門「いいや、選択肢はあるさ・・・来るべき場所がある。清算ができる場所が」
タシュケント「・・・いやいや・・・ないさ。でもね・・・行き場がなくなるのは・・・あたしだけでいい・・・!!」
ガバッ!
U-511「タシュケント!?」
タシュケント「いくら戦艦でも・・・!魚雷を突き立てられたら無事ではいられないだろう!!」 ガキンッ
タシュケント「皆・・・どうか今の内に・・・」カチッ
アクィラ「タシュケントさん!」
長門「よせ!----」カッ
ズガァ…ン…
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長門達の基地 医療室
タシュケント「・・・う」パチッ…
タシュケント「ここは・・・?」
U-511「医務室だよ、タシュケント」
タシュケント「ユー・・・逃げなかったのかい?」
U-511「あなたを残して逃げるなんて・・・無理だよ・・・アクィラも・・・同じ気持ち・・・」
アクィラ「・・・」
タシュケント「逃げられたかもしれないのに・・・」
ガチャッ
長門・提督「・・・」
タシュケント「さすがは連合艦隊旗艦・・・といったところかい?」
長門「・・・私だって無事ではなかったさ。うちのデザイナーが作った防具越しでも・・・長時間の入渠が必要になった」
タシュケント「それってつまり・・・あの時から相当時間がたっているのかな?」
提督「お前は致命傷を負った。入渠である程度は治したが・・・」
提督「すべては治しきれなかった。長時間の手術で・・・一命はとりとめた」スッ…
タシュケント「鏡・・・?一体何故・・・」
タシュケント「・・・!」ポロッ…
パリンッ…
U-511「タシュ・・・ケント・・・」
アクィラ「・・・」
タシュケント「周りにあたしが付けられたあだ名・・・覚えている?」
U-511「・・・」
タシュケント「ほら、言ってよ・・・」
アクィラ「優しい家族と、冷酷な運び屋・・・“2つの顔のタシュケント”・・・」
クルッ…
アクィラ「・・・ッ!」サッ…
タシュケント「これで見た目も・・・その通りになったね・・・ハハハ・・・」デロッ…
U-511・アクィラ「・・・」
提督「もちろん、お前たちは牢獄送りだ。だがそれじゃ足りない。もっと大きな償いが必要だ」
タシュケント「・・・何?」
提督「お前たちは悪の道に詳しい。犯罪者の心理、行動パターンをよく理解できる」
提督「そこで、お前らには服役しつつ知識を活かして人助けをしてもらう」
提督「お前らのせいで、艦娘が悪の手に渡るとどうなるのかが広まった」
提督「今後、艦娘を狙った犯罪が増えるかもしれない」
提督「新しい道をやろう、正しい道を。今まで犯した罪の分、少しでも善に努めてもらおうか」
アクィラ「・・・わかりました・・・」
U-511「・・・」
タシュケント「死刑になるよりは・・・マシなのかな・・・?」
提督「・・・以上だ。動けるようになり次第、あんたらを刑務所に移す」
提督「戻るぞ、長門」
長門「提督、まだ一つ片づけていないことがある」
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瑞鳳嫁提督鎮守府 夜 執務室
瑞鳳「てーとくっ♪お仕事終わった?」
瑞鳳嫁提督「ああ、今片付いたよ。寝る用意をして一緒に寝ようか」
瑞鳳「うん、それにしても・・・アイオワさんと葛城さん・・・戻ってくるのかな」
瑞鳳嫁提督「たしかにこのままじゃまずいな・・・君を守れなくなってしまう」
瑞鳳「もーっ、私を優先しすぎだよっ!でも・・・それだけ私の事を愛してくれているってことだもんねっ?」
瑞鳳嫁提督「もちろんさ。さぁ、歯を磨きに行こうか」
瑞鳳「うんっ!」
ザッ...
瑞鳳「えへへ・・・へ?」
提督「・・・」
瑞鳳「き----」
提督「お前は寝てろ」プシュッ
プスッ
瑞鳳「うっ・・・」ドサッ
瑞鳳嫁提督「なっ・・・!?瑞鳳!?」
瑞鳳嫁提督「貴様・・・なんのつもり----」
ドゴッ
提督「・・・」スタスタ…
瑞鳳嫁提督「やめろ・・・来るな・・・」
グイッ
バキィッ!
瑞鳳嫁提督「うぐっ・・・」ベシャッ
瑞鳳嫁提督「一体・・・一体何が目的なんだ」ズルッ…ズルッ…
提督「お前は・・・艦娘の指揮を執るに値しない」
提督「俺と一緒に来てもらおうか。お前にはここよりふさわしい場所がある」グイッ
瑞鳳嫁提督「やめてくれぇ・・・瑞鳳・・・瑞鳳・・・」ズルズル…
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翌朝 憲兵基地前
葛城「あ、あなたが・・・私たちを助けてくれた人?」
アイオワ「Oh、まるでcomic heroね・・・」
提督「正確には俺じゃないがな・・・君たちはもう大丈夫なのか?」
葛城「えぇ、中で事情聴取を受けてたところ。もう帰って寝たいわ」
提督「無事で何よりだ。だが、君たちに伝えなくてはならないことがある」
アイオワ「What・・・?」
提督「君らの元へは・・・今度新たな提督が配属されることになった」
葛城「・・・納得だわ」
アイオワ「・・・」
提督「君らにこれをやる・・・」スッ…
アイオワ「Wrist watch・・・?」
提督「押すと・・・俺達への救難信号になる。役立ててくれ」
葛城「なにからなにまで・・・ありがとう」
提督「気にするな。これが務めだ」
アイオワ「Thank you!これ気に入ったわ!!」ブンブン
提督「気に入ってくれてうれしいが・・・押されないことを祈っているよ・・・」
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瑞鳳嫁提督鎮守府 執務室
瑞鳳「あれ・・・ここは・・・?確か私は・・・」
瑞鳳「・・・!」
瑞鳳「提督・・・!提督!!」
瑞鳳「提督・・・どこなの・・・?」
瑞鳳「提督・・・?」
瑞鳳「どこ・・・?」
瑞鳳「・・・提督・・・」
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長門達の基地
青葉「今回ばかりは本気でやばかったですね・・・・」
明石「下手すれば世界の危機でした・・・」
提督「未然に防げて本当に良かった」
長門「・・・で、これからはどうするんだ?」
加賀「私ですか?そうですね、この先出来る限り協力していきたいです」
加賀「今いる鎮守府での生活もあるので、あまり頻繁に手を貸せるかは分かりませんが・・・」
明石「加賀さん、あなた用のスーツも・・・作っておきますね!」キラキラ
青葉「明石さん・・・良い顔してますね・・・」ハァ…
加賀「私も・・・ああいうのを着るの・・・?」
明石「不満ですか?」
加賀「い、いえ・・・そんなことは・・・」
明石「なら、決まりですね!またコスチュームを作れるなんて最高ですよ!」
明石「あ、長門さんのコスチュームも直さないといけませんね!腕が鳴ります!」
提督「・・・と、言うわけだ。これからもよろしく頼むよ、加賀」
加賀「こちらこそ・・・よろしくお願いしますね」
次回のブラック鎮守府を決めます
↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)
その間を付け狙った遠征組の暁がドラム缶またはクーラーボックスに珍生物をこっそり忍ばせ遠征帰還する
その後…
鎮守府近くの町に出て
厨二病を発した(暗黒女神)暁が
捕ってきた外来生物を
川や公園の池へ放して生態系を狂わしてる
ハートマン軍曹っぽい提督から毎日罵詈雑言を浴びせられる
(動機はおまかせします)
鎮守府が淫乱に満ち溢れている
毎日ふしだらな様子で賑やかで、
那珂ちゃんが変態ソングを歌えば
周りは一斉に盛り上がるほど…
どうやら提督には解放フェロモンを醸し出す武器を身に付けてるらしい
↓5までで、暗黒暁鎮守府と、ガニー軍曹鎮守府どちらにするかの投票をお願いします
https://youtu.be/5LU4l4tw5ks
※タシュケントがすべての事柄をコイントスで決めたりするようにはなりません
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ハートマン鎮守府 朝
ハートマン提督「今日も貴様らにとって楽しい一日がやってきたぞ!!嬉しいか!?」
阿賀野・能代・矢矧・酒匂・初月「サー、イエス、サー!」
ハートマン提督「ふざけるな豚娘共!心まで豚になり下がったか!?もっと大声を出せ!」
5人「サー!イエス、サー!!」
ハートマン提督「貴様らがここにいる理由は分かっているな!?」
5人「サー!イエス、サー!」
ハートマン提督「貴様等が今の腐りきった心をまともにしたら・・・各人がようやく艦娘となれる」
ハートマン提督「その日まではウジ虫だ!!貴様らはまだ艦娘ではない!!」
ハートマン提督「深海棲艦のクソをかき集めた値打ちしかない!!」
5人「サー!イエス、サー!」
ハートマン提督「そこのロリコン四姉妹!!貴様らは駆逐艦を虐めるのが趣味のド変態共だったな!?」
阿賀野姉妹s「サー!ノー、サー!!」
ハートマン提督「何がノーだ!!それが事実だからここに来たんだろうが!!」
ハートマン提督「ここには駆逐艦が一匹いる!貴様らがファ〇クしないか見ておいてやるからな!!」
阿賀野型「サー、イエス、サー!!」
ハートマン提督「マザー・ぴゃっカー!!あの糞みたいな口癖は抜けたたのか!?」
酒匂「ぴ・・・サー!イエス、サー!!」
ハートマン提督「まだまだ抜け切れていないぞ!!腐った膿を脳からヒリ出しておけ!!」
矢矧「はぁ・・・今日もハートマン気取りか・・・」ボソッ…
ハートマン提督「今言ったのは誰だ!!」クワッ
矢矧「サー!私です!サー!!」
ハートマン提督「ロバのケツみてぇな頭してる割には度胸があるな!!!」
ハートマン提督「貴様はじっくり可愛がってやるぞ!まずは感情を消してやる!!」
ハートマン提督「駆逐艦を見ても欲情しなくなるぞ!!良かったな!!喜べ!!!」
矢矧「サー、イエス、サー!!」
ハートマン提督「今日も貴様らにはここに来たことを後悔してもらう!!ここに来て良かったと思える日が来るまでな!!!」
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長門達の基地
長門「提督、新しい任務はあるか?」
提督「いや、まだなにもない」
青葉「あ、それなら青葉にちょっと気になる鎮守府があるんですよ!」
長門「憲兵から届くファイル以外にか?」
青葉「ええ、実は・・・何か問題を起こして元いた鎮守府にいられなくなった艦娘を更生させる為にできた鎮守府があるんですよ」
長門「初耳だ」
明石「どういったところが気になっているんですか?」
青葉「艦娘を更生させる・・・言い換えれば艦娘に罰を与えていい場所ってことです」
青葉「その権限を利用して・・・必要以上の事をやっているとしたら?」
提督「構成施設なら・・・そのへんをよく理解している人が送り込まれているんじゃないか?」
青葉「青葉もそうだと思います。ですが・・・」
青葉「ブラックか違うか・・・まずは調べてみませんか?」
提督「分かった、行ってみよう」
明石「コスチュームを着てですか?」
提督「昼間からそれは目立ちすぎる。制服さ、バッジも付けていく」
明石「それなら目立たないですね。行ってらっしゃい!」
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ハートマン提督鎮守府 食堂 昼
阿賀野「はぁ・・・毎日がいやになっちゃうな・・・」モグモグ…
能代「ここはそういう所よ、阿賀野姉ぇ・・・」
酒匂「ぴ・・・いや、やめないと・・・!」
矢矧「人格を入れ変えるつもりなんだ、あの男は
初月「ここから出る頃には・・・私たちはどうなっているんだろうな・・・」
矢矧「初月・・・だったか?お前はなんでここに来た?」
初月「さぁ・・・もといた鎮守府の提督に『上官に対する口がなっていないから直してこい』と言われてここに来た」
矢矧「ずいぶんと理不尽だな」
阿賀野「上官に対する口を改善するならまず先に軽巡である阿賀野達に対して口やら態度やら改めるべきじゃなぁい?駆逐艦?」
阿賀野「ほら、そのおかずよこしなさいな」ヒョイッ
能代「・・・はい?」
阿賀野「うるっさいなぁ。阿賀野たちはねぇ、イライラしてるの」
阿賀野「せっかく提督と仲良く楽しかったのに、邪魔されてねぇ・・・」
能代「いえてるわ」
初月「いい度胸じゃないか・・・」ガタッ
矢矧「おい、ずいぶんけんかっ早いな!」
酒匂「損するよっ?」
初月「!」ハッ…
初月「・・・僕は嫌なものは嫌っていう人間なんだ。やられて黙るタイプでもない」
初月「・・・そのせいで、ここに送り込まれたのかもしれないけどね」
阿賀野「・・・」
初月「いきなり立って悪かった、でもそれは僕のものだ。返してくれないか?」
阿賀野「食べながら考えるわ」モグモグ…
初月「・・・」
ガンガンガン!!
「!!」
ハートマン提督「腐った女特有の薄汚い陰口タイムは終わったか!?ケツの穴より汚い口で飯を味わっているところ悪いが、今日は客人が来ることになった!!!」
ハートマン提督「貴様らの醜態を目に焼き付けてやるつもりだ!!くれぐれもお嬢さまを気取るなよ!!!分かったか!!!」
5人「サー!イエス!サー!!」
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ハートマン鎮守府 玄関
ハートマン提督「ようこそ、我が鎮守府へ。今回はどういった御用で?」
提督「ここがどういった施設かは知っています。そのうえで、どういった更生のさせ方をしているのか参考に見に来たんですよ」
ハートマン提督「そうでしたか」
提督「中に入っても?」
ハートマン提督「どうぞ、なら早速見てもらいましょうか。今からちょうど訓練を行う所だったんですよ」
提督「ええ、ぜひ・・・」
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ハートマン鎮守府 グラウンド
阿賀野「ひぃ・・・ひぃ・・・」ゼーッ ゼーッ
ハートマン提督「もっと速く走れ肉布団!!そのぜい肉を筋肉に、ウジ虫根性を軍人に変えろ!!」
ハートマン提督「吐き捨てたガムの如く粘れ!!!出来損ない!!駆逐艦に威張るしか能がないのか!?」
ハートマン提督「乗り越えなけばお前はウジ虫のままだ!!!あだ名を人型イ級のクソに変えられたいか!?」
阿賀野「サー、ノー、サー・・・・」ゼーッ ハーッ…
酒匂「酒匂も・・・もうきつい・・・」
ハートマン提督「戦争が終わるまでここでのんびり休むつもりか!?口で言う分まだ余裕があるぞ!走れ!マザー・ぴゃっカー!!死ぬか走り切ったら休ませてやる!!!走れ!!」
酒匂「ひぃいい・・・」ダッ…
ハートマン提督「まだ走れるじゃないか!!!次嘘ついて休もうとしたら目玉を抉り出して頭蓋骨にクソを流し込んでやるぞ!!!」
阿賀野「ひぃ・・・ひぃ・・・」ゼーッ ハーッ…
能代「ほら、阿賀野姉ぇ、つかまって!」
ハートマン提督「シスコンの妹を持てて幸せ者だな!人型イ級のクソ!!!その調子で小便のやりかたから教えてもらえ!!!」
ハートマン提督「俺が理不尽だって恨みたいか!?だがな、戦場はもっと理不尽だ!!!」
ハートマン提督「さぁ走れ!ここに来た理由を!!ここがある理由を忘れるな!!!」
5人「サー!イエス、サー!!」
ハートマン提督「自分の境遇に感謝しろ!!ここで変われることに感謝しろ!!!」
5人「サー!イエス、サー!!」
提督(これは・・・)
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ハートマン鎮守府 応接室
ハートマン提督「いかがでしたか・・・?我が鎮守府は」
提督「・・・」
ハートマン提督「あなたの言いたいことは分かります。やりすぎだといいたいのでしょう?」
ハートマン提督「ここは人格や態度に問題ありとされた艦娘が集う所。偶に提督の憂さ晴らしのために送られてくる子もいますがね」
ハートマン提督「戦場では技術だけではなく、精神面の強弱がものを言います」
ハートマン提督「これは私が彼女たちの人格を変えるのに、精神を強くするのに最適だと思ったからやっている事。言い逃れるつもりも取り繕う気もありません」
ハートマン提督「今日はありのままの姿を見せました」
ハートマン提督「・・・あなたのご意見を聞かせてほしい。やりすぎだというのであれば・・・別のやり方も考えましょう」
提督「・・・」
提督「むしろあなたは自分から進んで憎まれ役をする、艦娘達の事をよく考えている愛情深い教官だと思えました」
ハートマン提督「・・・」
提督「これからも・・・どうか頑張ってください」
ハートマン提督「そう言ってもらえて、光栄ですよ」
提督「お世話になりました。これにて失礼いたします」
ハートマン提督「あぁ、少し待ってください。これから卒業式があります、見ていきませんか?」
提督「卒業式・・・?」
....
..
.
ハートマン鎮守府 執務室
コンコン
ハートマン提督「入れ!」
ガチャッ
初月「初月です呼び出しを受けて参りました」
初月「どういったご用件でしょうか・・・?」
ハートマン提督「昼の食堂でのやり取りを見させてもらった」
初月「・・・」
ハートマン提督「貴様はよくやった。『上司に対して口の利き方がなっていない、常識知らず』とここに送られた貴様は、阿賀野達に嫌がらせを受けても、途中で自分がやろうとすることに気が付き大人の反応を見せた」
ハートマン提督「成長した証だ。貴様はここで変わった」
初月「提督・・・」
ハートマン提督「これより貴様はここを出る!!自分の悪しき点と向き合い、見直し、過去の自分を超えた誇り高き軍人として、艦娘としてここを出る!!!」
ハートマン提督「おめでとう、初月。そしてさようならだ」
初月「提督・・・い・・・今までお世話になりました・・・!」ペコッ…
ハートマン提督「よし、部屋に戻って荷をまとめろ!元居た鎮守府に俺が連絡をしておく」
初月「はい、失礼しました・・・!」
ガチャッ…
バタン…
ハートマン提督「見ましたか?あの子の目が変わる瞬間を。どこに出しても恥ずかしくない目になったでしょう?」
提督「あなたは本当に・・・愛情深い教官です・・・」
....
..
.
長門達の鎮守府
青葉「あ、司令官おかえりなさい。どうでした?」
提督「彼はブラックなんかではなかったよ。誰よりも優しい指揮官だった」
青葉「それは良かったです」
提督「愛情ゆえの厳しさっていうのを学べたよ。いい勉強になった」
長門「厳しさか・・・」
提督「少なくとも、阿賀野達はあそこできっと変われるだろう」
提督「・・・まだまだ時間がいりそうだが」
明石「良薬は口に苦しってやつですね?」
明石「あ、参考までにいうと・・・私はほめられて伸びるタイプです」
提督「わかったよ・・・」
次回のブラック鎮守府を決めます
↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)
提督(もちろん男)自身は真面目で誠実、しかも艦娘想いで仕事も有能だがそれに惚れ込んだ艦娘の性欲が暴走
最近はセクハラを超えて逆レ◯プ寸前まで来ていて提督も真剣に悩んでるが艦娘想いだから強く拒絶出来ずにいる
艦娘はそれに気づいてて提督の優しさにつけこんでるので始末に負えない
おっぱいぷる~んぷるん鎮守府
中からは卵焼きでお腹が破裂寸前で気絶した艦娘が発見された。
犯人は自分の提督を失った瑞鳳らしい。
….
..
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逆セクハラ鎮守府 執務室 昼
優提督「よし、今日の分は終わりだな」
鹿島「お疲れ様です、提督♪いつも仕事が早くて感心します♪」
優提督「いやぁ、鹿島のアシストのおかげさ」
鹿島「嬉しい事言ってくれますね。それじゃあ・・・・」
ピトッ…
優提督「お、おい・・・」
鹿島「一緒にお昼ご飯・・・食べに行きましょうか・・・」キュッ…
優提督「くっついていく必要はないと思うんだけど・・・」
鹿島「大ありですっ!私が頑張ったご褒美・・・くれませんか?」
鹿島「くっつくだけで・・・いいんです・・・」
優提督「わ、わかった・・・」
鹿島(ふふ、ずっとこうして居たいなぁ・・・)
鹿島(ずっとずっと・・・・)
....
..
.
優提督の自宅 夜
優提督「・・・」カキカキ…
=================================
2018年 〇月〇日
最近、鹿島の様子がおかしい
おかしいというよりは、距離が近い
仲良くなれるのは良い事なのだが・・・どうにもくっつきすぎな気がする
僕は提督で、彼女は艦娘
鎮守府内で提督と艦娘が恋仲になるというのはよく聞く話だ
僕には妻も娘もいる。そのことは彼女も知っているはずだ
だが、偶に彼女の目が・・・ものすごく妖艶な光を放つように見える時がある
気のせいだといいんだが・・・
=================================
パタンッ…
優提督「ふーっ・・・少し疲れた・・・」
ガチャッ!
優提督娘「お父さんただいま!」
優提督「おぉっ、お帰り!今日の部活はどうだった?」
優提督娘「私ね、バドミントンで学校一位になったのよ!!」
優提督娘「先生が、私の第一志望高校に推薦状書いてくれるって!」
優提督「そうかぁ!さすが自慢の娘だ!」
優提督娘「いい高校出て、私もお父さんみたいな立派な提督になりたいな♪」
優提督「なれるよ、絶対に。僕の自慢の娘なんだから」ニコッ
優提督娘「ありがとう、お父さん。大好き!」ニコッ
ガチャッ
優提督妻「ご飯、できてるわよ。皆で食べましょう?」
優提督「あぁ、今行くよ」
優提督娘「お母さん!今日のご飯は何?」
優提督妻「大好物のクリームシチューよ。お母さん、張りきって作ったんだから」
優提督娘「やったぁ!お腹ペコペコ!お父さん!早く行こう!」ピョンピョン
優提督「はしゃぎ過ぎだよ。今行くから」
優提督娘「今日は幸せいっぱいの日ー!」ドタドタ…
ダダダ…
優提督妻「もう、家の中を走ったら危ないのに・・・」
優提督「・・・」
優提督妻「どうしたの?あなた」
優提督「今・・・とても幸せだなと思ってさ」
優提督妻「・・・えぇ、幸せね。とっても」フフフ…
優提督(この幸せな家を・・・世界を、守り抜いていこう・・・)
優提督(うん、ここにいるだけで・・・いつまででも頑張れる)
....
..
.
優提督鎮守府 執務室
盗聴器『どうしたの?あなた』
盗聴器『今・・・とても幸せだなと思ってさ』
盗聴器『・・・えぇ、とても幸せね。とっても』
鹿島「提督さん・・・素敵な家庭をお持ちですね・・・」
赤城「本当に・・・幸せそうな家庭・・・」
鹿島・赤城「「ふふふふ・・・」」
....
..
.
翌日 優提督鎮守府 執務室
優提督「ずっと座っていると・・・体が鈍ってしまうなぁ」ノビ~…
赤城「あら、それなら・・・弓道をやってみませんか?」
優提督「弓道?」
赤城「えぇ、結構筋肉を使いますし、心が落ち着きますよ?」
優提督「それはいいな、ぜひやってみたいよ」
赤城「はい!準備してきますね」
....
..
.
優提督鎮守府 弓道場
優提督「やっぱり和を基調とした部屋は落ち着くな」
赤城「そうでしょう?さ、弓を構えてみてください、提督」
優提督「よし・・・こうか?」ギリリッ…
赤城「ああ、それじゃ自分の耳を弦で弾いてしまいます、提督」
赤城「ほら・・・こうするんですよ・・・」ソッ…
ピトッ…
優提督「あ、赤城・・・?」
赤城「シー・・・心を集中させてください」
優提督(背中に柔らかい感触が・・・)
赤城「ほら・・・息を合わせて・・・」
赤城「聞こえますか?提督と私の鼓動が重なる音・・・」
ドクン… ドクン…
優提督(ものすごくいけないことをしている気がする・・・は、早く振りほどかないと・・・)
赤城「あぁ・・・駄目ですよぉ・・・?指をそんなに緩めちゃ・・・」キュッ…
優提督「す、すまない・・・」
赤城「さぁ・・・・弓の左側に的が見えるように狙ってみてください・・・」
赤城「これを、新月、満月の狙いと言います。うふふ、ロマンチックな名前ですよね・・・?」
優提督(赤城の息が後頭部に・・・)
赤城「射ますよ・・・3、2、1・・・」
ヒュンッ
ガスッ...
赤城「あらら・・・外れちゃいましたね」
優提督「か、簡単そうに見えて難しいんだな・・・」
赤城「集中が足りてませんよ?」
赤城「なにか・・・イケナイことでも考えていたんですかぁ・・・?」フフ…
優提督「・・・!」ゴクリ…
優提督「いや、とんでもない。君の教えは実にわかりやすかったよ」
優提督「そろそろ仕事に戻らないと。き、今日はありがとう赤城、またあとでな」
スタスタ…
赤城「・・・」
赤城(あぁ・・・かわいい・・・かわいいわ・・・提督・・・)
赤城(欲しい・・・彼が欲しい・・・絶対欲しい・・・)
....
..
.
優提督の自宅 夜
優提督「・・・」カキカキ…
===================
2018年〇月△日
鹿島に引き続き、赤城も様子がおかしい
やたらと体をくっつけようとしてくる
彼女たちの事はもちろん尊敬しているし、戦友として好きだ
鹿島と赤城も同じ思いであればうれしいが・・・
今日の赤城の目は・・・戦友に向ける眼差しではなかった
もっと艶めかしく・・・まるで何かを欲しているような眼だった
これ以上は家族を持つ僕として容認できない
明日からは・・・強く言わなくちゃならないかもしれない
====================
パタンッ…
優提督「はぁ・・・」
ガチャッ
優提督娘「お父さん、お仕事お疲れ様。はいこれ」スッ
優提督娘「お母さんが、コーヒー淹れたから飲んでだって♪」
優提督「あぁ、ありがとう・・・飲むよ」
優提督娘「お父さん、疲れた顔してるね。どうかしたの?」
優提督「いや、ちょっとね・・・仕事場の子達の事で悩んでいるんだ」
優提督娘「大丈夫だよ、お父さんは優しい提督だもん。うまく行くよ!」
優提督「・・・ありがとう。明日からはお母さんと旅行だろう?早く寝なさい」
優提督娘「うん!ねぇ、お父さん、本当に明日一緒に来れないの・・・?」
優提督娘「お母さんも残念がってたよ」
優提督「これが提督の辛いところかな・・・年末には一緒に旅行に行けるさ」
優提督娘「わかった・・・あ!あのね、お母さんがね、少しでも寂しくないようにお父さんの大好物をいっぱい作っておいたって!やったね♪」
優提督「本当か!それは最高だなぁ!」
優提督娘「えへへ♪それじゃ・・・お休み、お父さん」
優男提督「あぁ、お休み」
....
..
.
優提督鎮守府 執務室
盗聴器『・・・ありがとう。明日からはお母さんと旅行だろう?早く寝なさい』
盗聴器『うん!ねぇ、お父さん、本当に明日一緒に来れないの・・・?』
盗聴器『お母さんも残念がって・・・』
鹿島「へぇ・・・提督さん・・・明日から家族いないんだぁ・・・」
鹿島「明日からはきっと・・・提督さんは寂しい思いをするはずですね・・・」
赤城「寂しい思い・・・させちゃまずいですよね・・・」
鹿島「ですよね・・・♪」
....
..
.
翌日 優提の督自宅 夜
優提督(今日は・・・二人とも何もしてこなかったな・・・)
優提督(やっぱり僕の勘違いだったんだ、あの子達とは今まで何も起きなかったじゃないか)
優提督(急に変わるなんてこともないさ。考えすぎだ・・・考えすぎ・・・)
ザアアァァァ…
優提督(にしても、ひどい雨だなぁ。妻と娘に何もなければいいが・・・)グゥゥ…
優提督(・・・お腹が減った。晩御飯にしようか)
優提督(お・・・冷蔵庫にメモが)ピラッ…
冷蔵庫のメモ【あなたの大好物をたくさん作っておきました。お腹いっぱい食べてください。 おとうさん!私が作ったクッキーも食べてね! 愛するお父さんへ 妻と娘より】
優提督「ふふ・・・食べるのがもったいないなぁ・・・」
ピンポーン
優提督(こんな大雨の日に・・・誰だろう?)スタスタ…
優提督「今開けます」
ガチャッ…
優提督「・・・!」
赤城・鹿島「こんばんは・・・提督(さん)♪」
優提督「な・・・なんでここに・・・?」
赤城「実は・・・買い物でここの近くまで来たんですけど・・・」
優提督「買い物って・・・鎮守府から何キロ離れてると・・・」
赤城「そしたら途中で大雨に襲われて・・・雨宿り、させてもらえませんか?」
鹿島「もう・・・下着までぐっしょりなんです・・・」
ポタッ… ポタッ…
優提督「わ、わかった・・・とりあえず上がってくれ。今バスタオルを持ってくる」
....
..
.
優提督の自宅 リビング
鹿島「すいません、迷惑かけちゃって・・・」ゴシゴシ…
優提督「いや、良いんだ。雨に濡れて体も冷えただろう。ついでだし、温かいシャワーも浴びていってくれ」
赤城「いいんですか?」
優提督「あぁ、風呂場にある洗濯機に濡れた服を入れておいてくれ。僕が乾燥させておくから」
鹿島「お世話になります」
優提督「シャワーから上がって服を着たら・・・僕が鎮守府まで車で送るよ」
赤城「本当にありがとうございます。それじゃ、シャワーお借りしますね」スタスタ…
鹿島「鹿島も失礼します」スタスタ…
優提督「ああ、ごゆっくり」
優提督(彼女たちは・・・本当に雨宿りをしていくだけ・・・だよな・・・?)
....
..
.
数分後 脱衣所
シャァァァァ…
優提督「二人共もう風呂場だよな?一応目をつぶって入るぞ・・・風呂場は覗かない、約束するよ・・・」カチャッ…
優提督「あぁ、大丈夫。ここは長年住んでいる自宅だから目をつぶっていても洗濯機のボタンを押すのは楽勝さ・・・」スタスタ…
「・・・・」
優提督「鹿島・・・?赤城・・・?」パチッ…
赤城・鹿島「・・・」
優提督「!?」バッ
優提督「ふ、二人共何してるんだ!?裸でそんな・・・」
赤城「ふふふ・・・驚きました?」
優提督「ふ、服はもう洗濯機の中に入れてあるんだろう?見てないから・・・洗濯機の操作をさせてくれ・・・」
鹿島「提督さん・・・」ヒタヒタ….
優提督「なんのマネなんだ?はやく風呂場へ・・・」
赤城「提督・・・」ヒタヒタ…
鹿島「提督さぁん・・・ほら・・・」
「「私 た ち を 見 て」」
優提督「ま、まま・・・待て・・・」ゾァッ…
優提督(こ、このままじゃまずい・・・!)
鹿島「来て・・・提督さん・・・」
優提督「や、やめてくれ・・・無理だ。家庭があって幸せなんだ・・・」
赤城・鹿島「・・・」
優提督「わかってくれないか・・・?頼む・・・!」
赤城・鹿島「・・・」
赤城「・・・わかりました。今日はこれで帰ります」
鹿島「服は乾かさなくても結構です・・・そのまま着ていくので」
赤城「車もいりません、タクシーで帰ります」
優提督「ほ・・・本当か・・・?」
鹿島「えぇ、これ以上ご迷惑はおかけできません・・・」
鹿島「ですが・・・提督さん、また戻ってきますね・・・?」
鹿島「家族がいない間・・・寂しい思いをしないように・・・♪」
赤城「私達で・・・提督のお世話・・・してあげますね」ニコッ…
赤城「それじゃまた・・・ふふっ・・・」
優提督(大丈夫なんかじゃなかった・・・!この二人は・・・この二人は・・・!)ガタガタ…
....
..
.
翌日 長門達の基地
ガチャッ
加賀「失礼します」
明石「あ、加賀さん!ちょうどいいところに・・・」
加賀「ちょっと、青葉さんに頼みたいことがあるのだけれど・・・構わないかしら?」
青葉「はいはーい、どうかしましたか?」
加賀「あの・・・実は最近、赤城さんの様子がおかしくて・・・」
加賀「前までは携帯でのやり取りでも普通だったのに・・・ここ最近で急におかしくなり始めたんです」
青葉「・・・というと?」
加賀「返信が異様に遅かったり・・・いつもはその日あった出来事とかで盛り上がるのに・・・」
加賀「話を途中で無理やり切ったりするの・・・」
青葉「・・・加賀さん、赤城さんは・・・自分がいる鎮守府の提督について何か言っていましたか?」
加賀「そうねぇ・・・素敵な提督だと言っていたわ・・・心の底から信頼できる人だって・・・」
加賀「だからこそ心配なの。何かあったのかさっぱり予測もできなくて・・・」
青葉「加賀さん、実は今朝・・・憲兵にとある問い合わせが来たらしくて・・・」
加賀「・・・どういった内容?」
加賀「・・・え?」
青葉「そこの司令官は家庭を持っているらしくて・・・それを伝えたにもかかわらず・・・だったそうです」
加賀「そんな・・・一体どういう・・・」
提督「今から俺と長門で調査に行く所だ。もしかしたら厄介なことになっているかもしれない」
加賀「・・・私に行かせてください」
長門「・・・駄目だ。危険すぎる」
提督「まだこの仕事も始めたばかりだろう。任せきれない」
加賀「鹿島さんはともかく・・・赤城さんは私にとって家族のような存在です」
加賀「どうか・・・私に・・・」
提督「・・・」
長門「・・・提督、どうする?」
提督「・・・わかった。君に任せる」
提督「ただし、少しでも危険を感じたら逃げる事。これが絶対条件だ」
提督「俺達との無線はつなげたままにしておけ」
提督「・・・わかったな?」
加賀「はい、ありがとうございます・・・!」
明石「加賀さん、これ・・・」スッ…
明石「あなたのコスチュームです。これを着て行ってください」
加賀「・・・その、やっぱり私は・・・マスクを付ける必要はないわ。素性がばれたところで・・・」
提督「マスクは自分を守るために着けるんじゃない、周りの人を守るために着けるんだ」
提督「・・・着ていったほうがいい」
加賀「・・・わかりました。有難く頂戴します」
加賀「それでは・・・行ってきます」
....
..
.
同時刻 優提督鎮守府 執務室
鹿島「あーあ、提督さん・・・憲兵に喋っちゃったぁ・・・」
赤城「提督は・・・こっちを向いてくれる気はないようですね」
鹿島「悲しいなぁ・・・こんなにも提督さんを愛しているのに・・・」
赤城「ふふ、だったら振り向かせちゃいましょう?」
赤城「いろんな手を使って・・・♪」
鹿島「やさしいやさしい提督さん・・・次やることを・・・許してくれるかな?」
提督のコスチュームのイメージ図
このスーツのカラーリングを提督の制服のような白色にしたイメージです
加賀のコスチュームのイメージ図
このスーツのカラーリングを青にしたようなイメージです
ガチャッ…
優提督「赤城・・・鹿島・・・ちょっと話がある・・・」
赤城「あら、こんにちは提督。今日は遅めの出勤ですね」
鹿島「今執務室の掃除を終えたところです♪さ、今日もみんなでお仕事しましょうか」
優提督「なぁ・・・昨日の事なんだが・・・」
鹿島「・・・」
優提督「その・・・実は今朝・・・君たちの事を・・・憲兵に喋ってしまったんだ・・・」
赤城「・・・」
優提督「でも・・・やりすぎた、本当にすまない。あの時は混乱してて・・・気の迷いだった」
優提督「君たちもそうだったんだろう?気の迷いだったんだろう?」
優提督「憲兵には僕からうまく言い訳して取り消してもらうよ」
優提督「だから・・・これで手打ちにしよう・・・そうしないか?」
鹿島「提督さん・・・あなたは・・・本当に・・・」ジワ…
鹿島「ほんっとうに・・・お優しいのですね・・・!」ポロポロ…
赤城「あんな事をした私たちを・・・許してくれるのですか・・・」
赤城「なら・・・これからすることも許してくれますよね?」ポチッ
盗聴器『・・・それはどういうことだい?』
優提督「・・・え?」
盗聴器『・・・え?』
優提督「『どうして僕の声が・・・そこのスピーカーから・・・?』」
赤城「あなたの声・・・ずっと盗聴していました・・・」
鹿島「幸せそうな家族の声も・・・ずっと聴いていました・・・」
ユラッ…
スタスタ…
赤城「私たちも・・・幸せになりたいです・・・」
鹿島「ハッピーエンドが欲しい・・・」
優提督「『こ・・・こっちへ来ないでくれ・・・』」
赤城「迎えましょう?私たちのハッピーエンド・・・」グァッ
バキィッ…
優提督「『うぐっ・・・』」ドサッ…
赤城「もう・・・我慢できないんですよ・・・提督・・・///」ハァ…ハァ…!
....
..
.
優提督の自宅 寝室
ペロ…ペロペロ…
ペロッ… ペロペロ…
ペロペロ…
優提督「ぅ・・・ん・・・?」パチッ…
赤城「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ペロペロ…
優提督「あか・・・ぎ・・・?」
赤城「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」ペロペロ…
優提督「い、一体・・・何をしているんだ・・・?」
赤城「提督・・・起きたんですか・・・?」
赤城「お顔・・・傷つけてしまってごめんなさい・・・これで・・・少しでも楽になれば・・・」ペロッ…
優提督「こ・・・これをほどいてくれ・・・!」ギシッ…
赤城「あぁ・・・それは駄目です提督・・・お世話できなくなってしまいます・・・」
優提督「どうしてしまったんだ・・・赤城・・・」
優提督「僕が知っている君は・・・こんなことをする人ではなかったはずだ・・・」
赤城「ええ・・・でも・・・私は変わってしまったんです・・・」ペロッ…
優提督「うぅっ・・・」ゾクッ…
赤城「あなたに恋して・・・おかしくなってしまったんです・・・」
ガチャッ…
鹿島「あら・・・おとうさん、起きたんですね」
優提督「か、鹿島・・・その服・・・娘の制服だぞ・・・」
鹿島「似合ってますか・・・?お父さん・・・?」
優提督「何を考えているんだ・・・!」
鹿島「知っていますか?女の子は誰だって・・・」スタスタ…
鹿島「お父さんが初恋の人なんです・・・」ギシッ…
鹿島「ねっ・・・お父さん・・・」ナデ…
優提督「ッ・・・ッ・・・」ガタガタ…
鹿島「枕元に家族写真・・・素敵な家庭・・・家族思いの良いお父さん・・・」ヒョイッ…
鹿島「でも、今日からは私たちが家族です」ポイッ
優提督「やめっ・・・」ググッ…
ガシャンッ…
優提督「うぅう・・・」
鹿島「代わりにこれを置きましょう」コトッ…
鹿島「覚えていますか・・・?私たちが鎮守府に来て最初に撮った集合写真・・・」
鹿島「今日から提督さんは提督さんじゃなくて・・・」
鹿島「パパになってもらいます・・・えへへっ・・・♪」ニコッ…
優提督「助けてくれ・・・頼む・・・助けてくれぇ・・・!」
....
..
.
優提督鎮守府 執務室
バンッ!
加賀「誰もそこを動かないで!!」スチャッ
「・・・」
加賀「・・・」
加賀「ここは・・・もぬけの殻だわ・・・」
提督『なに・・・?鎮守府に誰もいないのか・・・』
明石『一体どこへ・・・?』
提督『近くになにか手掛かりがないか?』
加賀「手がかり・・・」
加賀「争った形跡は無し・・・部屋には何も----」
盗聴器『ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・』
加賀「----!」
提督『これは・・・』
盗聴器『提督・・・起きたんですか・・・?』
加賀「赤城さんの声だわ・・・」
盗聴器『こ・・・これをほどいてくれ・・・!』
提督『・・・どうやら、そこの提督はどこかで拘束されているようだな』
加賀「・・・」
青葉『その盗聴器の信号を逆探知して居場所を特定できるかもしれません』
加賀「いえ、ちょっと待って・・・その必要はないかもしれないわ」
盗聴器『枕元に家族写真・・・素敵・・・家族思いの良いお父さん・・・』
加賀「・・・赤城さん達は、ここの提督の自宅にいるわ」
提督『青葉、場所を特定できるか?』
青葉『今やってます・・・』
青葉『加賀さん!分かりました!場所は・・・』
....
..
.
優提督の自宅 寝室
ガシャンッ
ビリビリ… グシャッ
パリンッ…
メキャッ…
優提督「やめてくれ・・・やめてくれ・・・」
鹿島「これも・・・前の家族の物ですね・・・」グシャッ
赤城「鹿島さん、冷蔵庫にこんなものがありましたよ」
鹿島「なんですか?メモとタッパー・・・?」
鹿島「どれどれ・・・あなたの大好物をたくさん作っておきました・・・お腹いっぱい食べてください・・・おとうさん・・・私が作ったクッキーも食べてね・・・愛するお父さんへ・・・妻と娘より・・・」
鹿島「愛する妻と娘はここですよ。これも捨てましょう」ビリビリ…
赤城「料理も私達に任せてくださいね♪」ポイッ
グチャッ…
優提督「うぅっ・・・うう・・・どうして・・・どうして・・・」ポロポロ…
赤城「あなたが欲しくて・・・切なくて・・・苦しくて・・・」
鹿島「改めて言わせてください、提督・・・あなたが大好きです。心の底から愛しています」
鹿島「幸せは・・・待っているだけでは来ません・・・こっちから向かいにいかないと・・・」
鹿島「さぁ、昔の物はほとんど無くなりましたね・・・新しいものを築きましょう」
鹿島「私たちの・・・家庭・・・」
赤城「私たちの家族・・・」
鹿島「まずはあなたとの子供が欲しいです・・・おとーさんっ?」
赤城「提督はそのままで良いですよ・・・すぐに済みますので・・・」シュルッ…
優提督「僕が何をしたっていうんだ・・・こんなっ・・・あぁっ・・・」
優提督「あまりにもひどい・・・」
赤城「いずれ幸せになります・・・私たちがして見せます」
赤城「受け入れてください」スッ…
「そこまでよ、赤城さん」
赤城「・・・私の知り合いにロビンフッドは居ませんよ?」
加賀「・・・今すぐ彼を解放しなさい・・・!」スチャッ… ギリリ…
鹿島「邪魔をしないでもらえませんか・・・?これから幸せな家庭を築くんですから」スラッ…
加賀「ナイフなんかで私を止められると思って・・・?」ヒュンッ!
キンッ!
鹿島「・・・っ!」
加賀「丸腰の人を射る趣味は無いわ・・・おとなしくしなさい・・・!」スチャッ ギリリッ…
赤城「・・・その弓の腕・・・加賀さん・・・?」
加賀「・・・!」
提督『絶対に正体は明かすな』
加賀「・・・私はあなたたちを捕らえに来た者よ・・・それ以外の何者でもないわ・・・」
赤城「・・・」
スッ…
赤城「わかりました・・・投降します・・・」
鹿島「そうですね・・・」
鹿島「下手に動いて・・・赤ちゃんを産むこの体を傷つけたくないです・・・」
赤城「ええ・・・幸せな家庭には代えられないわ・・・」
加賀「なにを・・・言っているの・・・?」
優提督「その子達は正気じゃないっ・・・!おとなしくしている今の内に・・・」
加賀「今助けます・・・!」
....
..
.
加賀「大丈夫ですか?」
優提督「すまない、助かった・・・」
加賀「彼女たちの事は・・・私に任せてください」
優提督「・・・」
加賀「あなたたち二人は・・・超えてはいけないラインを超えたわ・・・」
加賀「相応の罰を受けるべきよ・・・でもそれは・・・私ひとりで決めるわけにはいかない」
優提督「・・・」
赤城「提督・・・判断を誤らないでくださいね・・・?」
鹿島「あなたの事を・・・一番想っているのは・・・私達です、提督さん・・・」
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください
許す場合は、そのまま憲兵へと引き渡されます
ハートマン提督に本当の愛を叩き込んでもらおう
ハートマン提督に頼んで更正させよう
優提督「・・・君たちは・・・正気を失っている・・・!」
赤城「いいえ、正気ですよ・・・!こんなにもあなたを愛しているんですもの・・・!」
鹿島「この愛は本物です・・・!」
優提督「・・・艦娘を更生させる施設が・・・あるんだ」
優提督「君たちをそこに入れる・・・!」
赤城「そんな・・・どうして・・・!」
鹿島「私たちが嫌いになったんですか・・・」
優提督「ゆるしてくれ・・・今の君たちとは・・・一緒にいたくない・・・」
赤城「嘘・・・」
鹿島「提督さん・・・私たちを愛してよ・・・!」
優提督「愛していたとも・・・仲間として・・・!」ギリッ…
....
..
.
ハートマン提督鎮守府
赤城「・・・」
鹿島「・・・」
ハートマン提督「よく来たな!!今日から貴様らにはクソ地獄を楽しんでもらうぞ!!」
ハートマン提督「そびえたつクソ二本共!ここに愛があると思うなよ!!!貴様らが感じられるのは俺への憎悪だけだ!!」
ハートマン提督「貴様らの話を聞いただけでその日食う飯が糞以下の味になった!!!」
ハートマン提督「貴様らを見ていると嫌になる!!!人間の欲の醜さをクソで塗り固めて彫刻にしたみたいだ!!!」
ハートマン提督「名前はなんだ!?発情期の豚か!?それともクソ売春婦か!?」
赤城「これも・・・愛への試練・・・きっと提督は私たちを試しているんですよ・・・!」
鹿島「ふふふ・・・待っててくださいね・・・お父さん・・・」
ハートマン提督「思考回路がビチグソでショートしたか!?クソボケ!!!その気色の悪い笑みを消せ!今すぐ顔面に伝えろ!!」
ハートマン提督「貴様らに本来の名前は似合わん、ほほえみ売春婦と呼ぶ!!!」
ハートマン提督「良い名前だろう!?なんなら腕に掘ってやってもいいぞ!!!」
....
..
.
長門達の基地
加賀「二人があれで変われるといいのですが・・・」
提督「あの人なら大丈夫だろう・・・」
加賀「はぁ・・・赤城さん・・・どうしてあんな姿に・・・」
明石「恋は人を盲目にするっていうじゃないですか・・・」
加賀「私が知っている赤城さんは・・・もっと自制ができる・・・尊敬できる人だったはずです・・・」
提督「今は信じて待とう。それしかできない・・・」
加賀「・・・」
提督「話は変わるが・・・今回の仕事は見事だったぞ、加賀」
提督「冷静に動けていたし、状況判断も悪くなかった」
加賀「・・・ありがとう、でも今は・・・正直に喜べないわ・・・」
加賀「ごめんなさい、今日はこれで失礼します・・・」
スタスタ…
バタンッ…
提督「・・・」
青葉「加賀さん・・・」
長門「仕方無い・・・家族を自分の手で捕らえたも同然だ・・・そっとしておいてやろう・・・」
次回のブラック鎮守府を決めます
↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)
「魚雷が魂を上部構造に引き継ぐ」の教えの下、信仰者を集めました
特に根強い信者は
日々、秘密の礼拝堂で「巨大魚雷」を拝んでました
教祖提督は魚雷信者部隊編成を作っては
出撃した信者部隊は敵の旗艦に自殺行為に等しいゼロ距離魚雷を実行してました。
その後、復讐に燃えた深海棲艦に鎮守府まで進行され根絶やしになるほど爆撃、砲撃攻撃を受け、教祖提督は鎮守府の崩壊に巻き込まれ死亡しました。
しばらくして、廃墟となった鎮守府は建て直され新しい提督が着任して新たな艦娘も召集されました
しかし、教祖の執念を受け継いだ生き残りの信者、早霜と清霜が
新人提督に復讐を誓いたいと意向を示し信用を得て、
裏では艦娘たちに過激な思考の崇拝を広めてました。
中からは卵焼きでお腹が破裂寸前で気絶した艦娘が発見された。
犯人は自分の提督を失った瑞鳳らしい。
巨乳艦だけが厚遇される
おっぱいぷる~んぷるん鎮守府
被害艦:阿武隈 綾波
了解です。ついでに厚遇されている巨乳艦を決めます
↓2で厚遇されている艦娘をお願いします
ガチャッ
綾波「艦隊・・・帰投しました・・・」ボロッ…
阿武隈「ふえぇ・・・」ボロッ…
潮「・・・」ボロッ…
神威「・・・」
胸差別提督「・・・戦果報告」
綾波「司令官の作戦通り、綾波と阿武隈さんでひたすら注意をひいて盾になりましたが・・・」
阿武隈「・・・すいません、潮さんの被弾を・・・許してしまいました・・・」
胸差別提督「・・・」プルプル…
胸差別提督「綾波と阿武隈はここに残れ・・・潮と神威は外して良い、部屋でくつろいでいてくれ」
潮・神威「は、はい・・・」スタスタ…
潮(阿武隈さん・・・綾波さん・・・大丈夫かな・・・)
ガチャッ…
バタン…
胸差別提督「・・・」プルプル…
胸差別提督「命令したのに!守り抜けと!!」バンッ!
綾波・阿武隈「ッ!」ビクッ!
胸差別提督「俺の命令に背きやがって!なんて無様な結果なんだ!!」
胸差別提督「その貧相な胸も相まって見るに堪えんわ!!!」
綾波「ですが・・・敵の注意を惹く装備だけでは・・・いずれはこうな----」
胸差別提督「うるせぇ!!お前らはそろいもそろって臆病者だ!!」
阿武隈「ち、ちょっと・・・いくらなんでも・・・」
胸差別提督「臆病な裏切者の負け犬だ!バーカッ!!」
阿武隈「ごめんなざい゛・・・」ポロポロ…
胸差別提督「潮と神威の完璧なおっぱいに傷が付いたら責任取れんのか!?百均のまな板どもめが!!!」
胸差別提督「恥さらしめ!!」
綾波「・・・グスッ・・・」
....
..
.
その日の夜 食堂
胸差別提督「さぁ、召し上がれ♪」
神威「まぁ・・・すごいご馳走・・・」
潮「あの・・・私・・・今回の作戦で色々ミスしちゃって・・・阿武隈さんと綾波さんにケガさせてしまったのに・・・こんな・・・」
胸差別提督「気にしなくていいさ、ミスは誰にでもある。君はここに来たばかりなんだから、新しいやり方になじめなくて当然さ」
胸差別提督「それに、悔しいことがあった後は普通のご飯を食べるよりも・・・」
胸差別提督「美味しいものを食べて、次回も頑張るぞって気になったほうが良いだろう?なっ?」ニコッ
潮「提督・・・えへへ、ありがとうございます・・・」
潮(新しい提督は・・・優しそうな人で良かった・・・!)
神威「ふふ・・・潮さん、ここの提督は優しいでしょう?」
潮「はいっ!」
神威「ところで・・・阿武隈さんと綾波さんはどこへ・・・?」
胸差別提督「だいぶ傷ついてしまったからな・・・まだ入渠していると思うよ」
神威「そうですか・・・」
胸差別提督「さぁ、彼女たちの分もちゃんと取ってあるから先に食べてしまおう」
神威「あ、はい・・・」
潮「あの、提督・・・」
胸差別提督「なにかな?」
潮「作戦報告の時・・・潮と神威さんが執務室から出た後に・・・怒鳴り声が聞こえた気がしたんですけど・・・」
潮「・・・何かあったんですか?」
胸差別提督「ただ単に、励ましていただけだよ」
胸差別提督「何も心配するようなことは起きていないさ・・・」
潮「そうでしたか!なら・・・よかったです」
胸差別提督(うんうん・・・やっぱり、大きなおっぱいには笑顔が似合う・・・)ジィー…
潮「・・・ッ!?」ゾクッ…
神威「潮さん?どうされましたか?」
潮「いえ、なんでもないですよ・・・」
潮(前の鎮守府で・・・嫌というほど向けられた視線を・・・感じた気がする・・・)
潮(気のせい・・・だよね?)
....
..
.
胸差別鎮守府 物置
阿武隈「うぅ・・・今日もコップ一杯のスープとパンだけ・・・」
綾波「お腹・・・減るなぁ・・・」
阿武隈「どうしてあたしたちだけがこんな目にあわなきゃならないの・・・?」
綾波「仕方がないですよ・・・胸が小さいのがいけないんです・・・」
阿武隈「こんなのどうかしてるよぉ・・・」
阿武隈「潮ちゃんと神威さん・・・このこと知っているのかなぁ・・・」
綾波「知ってはいませんよ・・・そして、知られてはいけないんです」
阿武隈「・・・」
綾波「綾波達に厳しい司令官は、神威さんと潮さんの前では、優しい司令官でありたいんです。胸の大きな子に好かれるために」
綾波「二人は・・・司令官が優しい人であることを信じています」
綾波「その二人がこのことを知ったら・・・信じる二人の心が傷付いてしまいます。だから・・・知られては・・・いけないんです・・・」
阿武隈「だったら・・・一体どうしたら・・・」
綾波「耐えるんです・・・綾波は・・・この方法しか知りません・・・」
....
..
.
翌朝 胸差別鎮守府 廊下
潮(昨日感じた視線・・・なんだったんだろう・・・)
スタスタ…
潮「あ、阿武隈さん。おはようございます」
阿武隈「潮ちゃん・・・おはよう」
潮「その・・・昨日はごめんなさい!私のせいで・・・」
阿武隈「ううん、良いの。気にしないで!あたしよりケガは少なかったんだから」
阿武隈「これがあたしの役目だよ」
潮「で、でも・・・」
阿武隈「いいからいいから、気にしないでって♪」
阿武隈「それじゃ、また後でね」クルッ…
潮「あ、危ない!」
ドンッ
阿武隈「あうっ!」ドシャッ
阿武隈「いたた・・・ごめんなさ・・・」
胸差別提督「チッ・・・」
潮「!?」
胸差別提督「気を付け-----」
胸差別提督「----!」ハッ…
潮「てい・・・とく?」
胸差別提督「阿武隈!大丈夫かい?」グイッ…
阿武隈「う・・・うん・・・大丈夫・・・です・・・」スクッ…
胸差別提督「よかった。気を付けるんだよ?」
阿武隈「は、はい・・・!失礼しました・・・!」タタタ…
胸差別提督「やぁ、潮。おはよう」
潮「お、おはようございます・・・」
胸差別提督「私は執務があるから失礼するよ」スタスタ..
潮「ご苦労様です・・・」
潮「・・・」
潮(今の提督の顔・・・すごく怖かった・・・)
潮(何か・・・何か変だ・・・!神威さんに相談してみよう・・・)
....
..
.
その日の夜 神威の部屋
神威「提督が怪しい・・・?」
潮「はい、4人で出撃するとき以外で・・・阿武隈さんと綾波さんの姿を見たことがありますか?」
神威「・・・言われてみれば・・・あまり見ませんね・・・」
潮「阿武隈さんと綾波さんに、提督が優しくしているところは・・・?」
神威「話しているときは普通の口調でしたが・・・それ以外ではわからないですね」
神威「少なくとも、提督に何か貰った・・・とか・・・何かしてもらった・・・なんて話は聞いていませんね」
神威「何か・・・あったんですか?」
潮「確証は無いんですが・・・きっと何かを隠していると思うんです」
神威「あの提督に限ってそんなことが・・・」
潮「潮もそう信じたいです・・・だからこそ、色々と気になるんです」
潮「ここに来る前に居た鎮守府で・・・潮は嫌な思いをしたので・・・」
潮「神威さんも・・・確かめてみようと思いませんか・・・?」
神威「・・・」
....
..
.
胸差別鎮守府 庭
神威「提督が夜に外へ出ているのを・・・何度か見たことがあります」
神威「ただの気晴らしだと思うのですが・・・すいません、提督の事は私も深くは知らないんです・・・」
神威「優しくはしてくれているんですがね・・・」
潮「いえいえ、とんでもないです!こちらこそ付き合わせてしまって・・・」
~~~.... ~~~~~.....
潮「・・・なにか聞こえませんか?」
神威「・・・あちらの物置からですね・・・」
潮「行ってみましょう!」タタタ…
物置
阿武隈「もう限界!!このままじゃ、胸の為に殺されちゃう!!」ガタッ
綾波「・・・綾波達には・・・何もできませんよ・・・」
綾波「憲兵さんに手紙を出そうとしましたが・・・見つかって破り捨てられちゃいました・・・」
綾波「司令官はポストにカメラを仕掛けて監視しています。助けは・・・呼べません・・・」
阿武隈「また近いうちに出撃がある・・・今度は死ぬかも・・・」
ガラッ…
阿武隈・綾波「!」ビクッ
潮「阿武隈さんと綾波さん・・・?どうしてこんなところに・・・?」
綾波「潮さん・・・これは・・・その・・・」
カランッ…
神威「・・・その小さなカップは・・・?」
阿武隈「・・・綾波ちゃん、もう・・・隠し通せないよ」
綾波「でも・・・!」
神威「何があったか・・・話していただけませんか・・・・?」
綾波「・・・」
....
..
.
神威「そんな・・・あの提督が・・・!」
潮「じゃぁ・・・ご飯の時よくいなかったのも、出撃の時は敵の攻撃を引き付けるような装備しかしなかったのも・・・」
潮「いつも・・・元気がないのも・・・そのせいなんですか・・・?」
潮「たった・・・それだけの理由なの・・・?」
綾波「そう・・・です・・・」コクン
阿武隈「・・・」
潮「・・・私、言ってきます」スッ…
綾波「そ、そんな!駄目だよ!あの男の内に秘めた凶暴性は知っています!開き直ったらどうなるか・・・!」
潮「・・・関係ありません。だからって潮は引き下がりません」
潮「前に居た鎮守府から、潮はある人に助けてもらいました。今度は・・・助ける側になりたい」
潮「あの人のように・・・」
潮(だから・・・この時計はまだ使わない・・・!)サス…
綾波「潮さん・・・」
潮「ここにいてください。すぐに戻りますから!」
ダッ!
阿武隈「潮ちゃん!」
....
..
.
胸差別鎮守府 執務室
胸差別提督(うーむ・・・潮の好感度をどう上げようか・・・)
胸差別提督(確か腕にみすぼらしい腕時計をしてたな・・・よし、腕時計をプレゼントしてあげよう)
胸差別提督(綾波と阿武隈の給料から良い時計を買って・・・)
バンッ!!
胸差別提督「!?」
潮「・・・提督、お話があります・・・!」
胸差別提督「ど、どうしたんだい・・・?」
潮「・・・阿武隈さんと・・・綾波さんにしたこと・・・ちゃんと二人に謝ってください・・・」
胸差別提督「・・・一体何を言っているんだい?」
潮「知っていますよ・・・差別している事・・・!胸の大きさなんて理由で・・・あの二人にひどい仕打ちをしていることを・・・!」
胸差別提督「・・・・・」
胸差別提督(これは・・・願ったり叶ったり・・・かもしれんな・・・)
胸差別提督「・・・嫌だって言ったら・・・??」ユラッ…
潮「・・・あ、あやまらせ・・・ます」タジッ…
胸差別提督「つまり君は、クーデターを引き起こそうとしているわけだ・・・」
胸差別提督「いけない事だ・・・いけない子だなぁ・・・」
胸差別提督「こんなことはしたくないけど仕方がない・・・」チャリッ…
潮(あれは・・・手錠・・・?なんでそんなものを・・・)
胸差別提督「これで君を拘束させてもらう。なんでって?クーデターを起こそうとしてるからだよ」
胸差別提督「そして、そんなことを企てたからには・・・お仕置きしなくちゃぁ・・・」
胸差別提督「うっかり君の胸を触ってしまったとしても・・・先に悪いことをしたのは君だ」
胸差別提督「文句はいえないよなぁああ!?」ジュルッ…
潮「ひ…」
潮(こ、怖い・・・あの人と同じ・・・すごく気持ちの悪い視線・・・嫌・・・)
潮(足が・・・)ガタガタ…
......
....
..
.
-------「潮は・・・あなたみたいな・・・人の前に立って・・・守ることができる人になりたいです」
-------「なれるさ・・・必ずな」
......
....
..
.
潮(・・・言ってくれたんだ、“必ずなれる”って!)
潮(立って、守らなきゃ!)
潮(嫌な思いをするのは・・・潮が最後にしたい・・・!)
スッ…
胸差別提督「・・・!」
潮「・・・綾波型10番艦、駆逐艦潮・・・」
潮「友達を守るために・・・あなたと戦います!!」
潮「倒れてくださぁぁああい!!」ダッ…
ブンッ!
パシッ…
潮「!」
胸差別提督「なんだその弱々しいパンチは?」
胸差別提督「ピッチャーフライ取るみたいに簡単に受け止められた」グググ…
潮「い・・・痛い・・・!」ギリギリ…
胸差別提督「ハハハ・・・思い付きだけで行動すると馬鹿を見るぞ?」ニタァ…
胸差別提督「世の中ってのはなぁ・・・」
グイッ!
潮「いっ・・・!?」
胸差別提督「勝てる見込みがある勝負だけするもんなんだよぉおお!」ブォンッ!
潮「きゃああっ!」
ドガッ!
胸差別提督「あぁ・・・なんて軽くて柔らかい体なんだろうか・・・」
胸差別提督「まるで枕でも放り投げているかのような気分だよ・・・」スタスタ…
潮「うぅ・・・」ヨロッ…
胸差別提督「おっぱいにケガが無いようでよかったよかった・・・」モミッ…
潮「いやっ・・・」ビクッ…
胸差別提督「これは俺が考えていたおっぱいを気兼ねなく揉めるシチュエーションその12でな・・・」
胸差別提督「その名も“鎮守府の平和のために”・・・だ」
胸差別提督「平和のために君が起こしたクーデターを沈めなきゃならないんだ・・・」
胸差別提督「平和の為・・・平和の為・・・平和の為・・・」ブツブツ… モミモミ…
潮「や・・・さ、触らないで・・・!」
胸差別提督「おっと、まだだ・・・まだやりすぎちゃぁ駄目だ・・・」パッ…
胸差別提督「まずは君に手錠を付けてここに拘束しなきゃな」チャリッ…
カシャンッ…
潮「・・・っ!」キッ!
胸差別提督「おぉ~~う・・・これほど手錠で繋がれた姿が似合う女はそうそういまい・・・」ククク…
胸差別提督「これでおびえて震えている面なら・・・もっと絵になるだろうに・・・」
胸差別提督「つい一昨日までオドオドしていた君はどこへ行っちまったんだ?いきなり歯向かってきたり、こんな状況で睨みつけたり・・・」
パシンッ
潮「ッ!」ヒリヒリ…
胸差別提督「ほら、怖がれよ」スッ
潮「いやっ・・・」ビクッ
胸差別提督「今の君は泣きっ面の方が似合う」ヒュッ
パシンッ
潮「いたいっ・・・」ビリビリ…
潮(痛い・・・怖いよぉ・・・)ジワッ…
胸差別提督「うんうん、その顔だ。その顔」
胸差別提督「叩かれて赤くなった顔がより煽情的だなぁ・・・」
胸差別提督「さて・・・協力者を潰しに行ってくるよ。あの子は今何をしてるのかなぁ・・・」
潮「か、神威さんは関係な----」
胸差別提督「あ、協力者は神威だったのかぁ・・・」
潮「----ッ!」
胸差別提督「てっきり、まな板二枚のどっちかが喋ったんだと思ってたんだが・・・」
胸差別提督「ご協力ありがとう。う・し・お・ちゃん♪」ナデナデ…
潮(そんな・・・潮のせいで・・・!)
潮「あぁっ・・・」ポロポロ…
胸差別提督「そそる顔だねぇっ!!うっかり手が出そうだ!」
胸差別提督「あ、もう出してたわ。ヒャヒャヒャ!!」
胸差別提督「そこでおとなしくしててくれよ。そしたら・・・」
胸差別提督「君にプレゼントをあげるよ。私は本当は優しくして笑顔にするのが好きなんだ」
胸差別提督「プレゼントは・・・君の為に腕時計を用意してあげる予定だよ」
胸差別提督「こんな似合わない腕時計じゃなくて・・・ね」ブチッ
ポイッ
潮「あっ・・・!」
グシャッ…
潮「そんな・・・」
胸差別提督「悲しそうな顔をするなよ。いい時計を代わりに買ってあげるんだからさ?」
胸差別提督「それじゃ、神威もここに連れて来るとするかな。ばぁーい」スタスタ…
胸差別提督「今日はおっぱいがたくさん揉めるなぁ・・・実に良い日だ」ガチャッ
バタン…
潮「潮の・・・せいだ・・・」
....
..
.
長門達の基地
青葉「・・・!」
青葉「司令官!多分緊急事態です!!」
提督「どうした?」
青葉「セクハラ鎮守府にいた潮さん・・・彼女のSOS発信腕時計が破壊されたみたいで・・・」
提督「・・・なんだと?位置は分かるか?」
明石「破壊された場合は、その瞬間に位置がわかります。それ以降は分かりませんが・・・」
提督「十分だ、今すぐ行けば間に合うだろう。長門!」
長門「ああ!」
....
..
.
胸差別鎮守府 倉庫
阿武隈「・・・潮ちゃん・・・大丈夫かな」
綾波「あ・・・綾波達も行きましょう!」
神威「・・・賛成です!潮ちゃんだけに・・・すべてを任せるわけには・・・!」
ガラッ!
胸差別提督「その必要はないよ?」
「!?」
綾波「・・・し、司令官・・・!」
阿武隈「・・・潮ちゃんを・・・どうしたの?」
胸差別提督「黙ってろ、まな板ども!俺は神威に用があってきたんだ」
綾波(もう・・・本性を隠す気すらない・・・!潮さんが心配だ・・・!)
神威「わ、わたし・・・?」
胸差別提督「ああ・・・お前は・・・クーデターに協力したんだ・・・それ相応の罰を受けてもらおうと思ってな・・・」
神威「えっ・・・?」
胸差別提督「ほら、こっちに来やがれ!我慢できねぇんだよ!」グイッ!
神威「きゃぁっ!?痛い!提督!痛いです!!やめて!!」
胸差別提督「黙ってついて来いって言ってんだ!!」
ドンッ!
胸差別提督「ぐっ!?」グラッ…
阿武隈「も・・・もうこんなことはやめてよぉ!!」
綾波「・・・司令官・・・!あまりにも・・・ひどすぎます・・・!」
綾波「綾波が黙っていたのは・・・潮さんと神威さんが嫌な思いをしなくて済むと思っていたからです・・・!」
綾波「でも・・・こんな・・・ここまでやるなんて・・・」
ドカッ!
綾波「うぐっ・・・!」ドサッ…
胸差別提督「てめぇらやりやがったな!!貧乳の分際で!!」グァッ!
阿武隈「や・・・やめ・・・」
バキッ…
阿武隈「きゃぁっ・・・」ドシャッ…
胸差別提督「貧乳は人にあらずだ!!やせた大地めが!」ペッ…
神威「そんな・・・!綾波さん・・・!阿武隈さん・・・!」
神威「提督・・・!」キッ!
胸差別提督「お前もそういう顔をするのか・・・」
胸差別提督「これ以上俺の手を煩わせるな!!おっぱいを揉むのに取っておくんだよ!!」
神威「ひっ・・・」
胸差別提督「ほら、ついてきやがれ」グイッ…
....
..
.
胸差別鎮守府 執務室
ガチャッ
胸差別提督「さーて、これから潮と神威のおっぱいで山脈をつくってやるぞぉ~~~!」
胸差別提督「楽しい登山の時間・・・」
胸差別提督「・・・あれ?ここに手錠で繋いでおいた潮が・・・いない・・・?」
「彼女なら・・・ここにいるとも」
胸差別提督「!?」バッ!
提督・潮「・・・」
胸差別提督「貴様らは・・・噂の・・・!」
胸差別提督(まずい・・・今はひとまず逃げなくては・・・!)
胸差別提督「くそっ・・・!」ダッ…
ヒュッ…
ダンッ!!
長門「どこへ行くつもりだ?」
胸差別提督「お前・・・今・・・上から現れたのか・・・?」
青葉『上から飛び降りて参上は一度はやってみたいですもんね!』
長門(そういうつもりでやった訳ではないのだがな・・・)
長門「その子を離せ・・・!」
胸差別提督「ぐっ・・・!」
胸差別提督「お、お前みたいなんかのに・・・!俺の野望を潰されてたまるかぁ!!」
胸差別提督「よ・・・よく見たらお前もいい胸してるじゃねぇか・・・!」
胸差別提督「お前の胸も揉んでやるよぉ!!」ダッ!
ブンッ
パシッ…
胸差別提督「なっ・・・?」メキメキ…
長門「良い腕時計をしてるじゃないか・・・だが、時間が見れないように叩き壊してやろう・・・」
長門「・・・貴様の顔面の方をな・・・!」グァッ!
バキィッ!
胸差別提督「ぐほぉぁっ!?」
ドシャァッ…
長門「・・・まだやるか?」
胸差別提督「くそっ・・・くそ・・・!」ヨロッ…
提督「潮、君の仲間をここへ・・・」
潮「は、はい!」
....
..
.
胸差別鎮守府 執務室
長門「たかが胸の大きさで・・・貴様はこんな蛮行を振るったのか・・・!?」
胸差別提督「たかが!?たかがだと!?お前は何もわかっちゃいない!!」
胸差別提督「大きなおっぱいはな・・・この世のどんな山よりも人々に恵みを与え・・・」
胸差別提督「どんな深さの海よりも人を溺れさせる・・・そんな存在なんだ!」
胸差別提督「この世で最も安全な避難場所は・・・おっぱいだ!」
潮・神威「・・・」サッ…
明石『提督・・・提督はこの男の言っていることがわかりますか?』
提督「何が言いたいかは分かったが理解はまったくできないな」
明石『この状況でこんなことが言える精神にはある意味尊敬を覚えます』
長門「貴様がいっていることはさっぱり理解できんが・・・これだけは分かる・・・」
長門「貴様はどうしようもない外道だということ・・・そして、その罪を清算する必要があるということだ・・・」
胸差別提督「俺はただ・・・おっぱいの為に生きようとしただけだ・・・!」
胸差別提督「巨乳は富であり・・・貧乳は人にあらず・・・」ブツブツ…
長門「この男に虐げられてきた君達は・・・この男をどうしたい?」
阿武隈・綾波「・・・」
許す場合はそのまま憲兵の元へと送られます
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください
が、教育のために男の娘カフェで強制労働
なら貴方のモノをそのスジの方々に見てもらいましょうか
阿武隈「提督なんて大っ嫌い・・・!」
綾波「綾波はもう・・・なにも言えません・・・!」
綾波「少し・・・頭を冷やしてきてください・・・!」
長門「・・・決まりだな・・・」
胸差別提督「お、おい・・・どうするつもりだよ・・・?」
長門「頭を冷やしてもらうのさ。心を入れ替えるにはシベリアで木の数を数えるに限る」
胸差別提督「し・・・死んでしまうだろ!!ふざけんな!!」
提督「もちろん、死なないように手配はするさ」
提督「あくまで・・・死なない程度にだがな・・・!」
胸差別提督「い・・・嫌だ・・・温かいおっぱいの中にくるまれて暖をとりたい・・・」
提督「幻覚を見るにはまだ早いぞ。ほら立て」グイッ
胸差別提督「いやだああああ!!せめて最後に・・・潮!神威!どっちでもいいからおっぱいを揉ませてくれぇ!!」ズルズル…
胸差別提督「俺がみじめだろう!?かわいそうになってくるだろう!?ならせめて------」
バタンッ…
神威「・・・さようなら、提督」
....
..
.
翌朝 憲兵基地前
潮「また助けてもらって・・・本当にありがとうございました!!」ペコペコ…
長門「潮こそよくあの男に立ち向かった。強い心を持っているな」
阿武隈「そうだよ!潮ちゃん・・・ありがとう。あの時の潮ちゃんはとてもかっこよかったよ!」
綾波「はい!とても勇気ある行動でした!尊敬します!」
神威「かっこよかったですよ!」
潮「みんなぁ・・・」ジワッ…
提督「本当によく頑張った」
潮「でも・・・潮は・・・何もできませんでした・・・あっさり捕まって・・・好き勝手させて・・・変に頑張らずに・・・早くボタンを押していれば・・・」
提督「・・・だとしても、その時立ち上がった君は間違いなくヒーローだった」
提督「誰だってヒーローになれる。特別なことをしなくても・・・おびえる子供に毛布を掛け、もう大丈夫だと励ませばいい」
提督「君はおびえる子たちの希望となったんだ。これは誇って良い事だぞ」
潮「あ、ありがとう・・・ございます」
提督「・・・さて、そろそろ戻ろうか。君たちの元へ来る提督が良い人間であることを祈っているよ」
....
..
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長門達の基地
青葉「セクハラ鎮守府はロクな奴がいませんね」
明石「どの方もだいぶ頭にキてますよね・・・」
長門「セクハラしてる連中はどいつもそれ相応の罰を受けている。きっと反省しているだろう」
青葉「提督、明日の鎮守府新聞の記事にするために聞きたいのですが・・・」
提督「なんだ?」
青葉「ズバリ、提督は巨乳派ですか・・・?貧乳派ですか・・・?」ズイッ…
提督「・・・」
提督「・・・あの男、今頃何本目まで数えたかな・・・」
青葉「あぁー、流さないでくださいよ!」
....
..
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ロシア とある空港
胸差別提督「・・・・・」
憲兵「お待ちしておりました。こちらにヒートテ〇クがたくさんあるのでこれをたくさん着込んでもらいます」
胸差別提督「はは・・・マジで死ぬかもな・・・」
憲兵「大丈夫です。死なないようにうまく調整しますよ」
憲兵「心を入れ替えたと判断したらちゃんと日本に返します」
憲兵「まぁ、獄中ですが」
胸差別提督「・・・」
憲兵「さ、あそこの木から数えていきましょうか?」
胸差別提督「一本・・・二本・・・」
胸差別提督(考えるのをやめよう・・・)
次回のブラック鎮守府を決めます
↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)
提督が悪人という訳ではないが職場環境が壊滅的に悪い
(本土からの補給も滅多に来ずほぼサバイバル生活)
現在より289日前 とある南の島 海岸 無人島生活 0日目
?「それじゃ・・・君たちは今日からここで働いてくれたまえ」
鈴谷「ちょっと!ここ何にもないじゃん!こんなところでどうやって生きて行けっていうのさ!?」
?「はっ・・・あれだけの事をしておいて・・・命があるだけマシと思え」
サバイバル提督「・・・」
?「誇り高き軍人なら生き残って見せたまえ。ははははは!!」
熊野「ぐぐぐ・・・!」ギリッ…
?「あ、今食べているビーフジャーキーを選別に置いてってやろう、ほれ」ポイッ
ポトッ…
?「大事に食べるんだぞ?はははは!!」
?「ではまたな。君たちの無病息災を祈っているよ!」
?「出港したまえ」
グォンッ…
ザザザァ…
「・・・」
鈴谷「誰がお前の口付けたジャーキーなんぞ食うかぁーっ!!」ゲシッ
最上「ちょっと、ものに当たるとかみっともないよ?」
三隈「でもどうしましょう!?ある程度の食料を持ち込んだとはいえ・・・」
初春「慌てるでない!腹も減ったし、とりあえずむこうの美しい砂浜で昼餉とゆこうではないか!!」
熊野「賛成ですわ。熊野、美味しいサンドイッチを作ってきてますの。食べましょう」
鈴谷「おぉー!良いね。そのあとは泳ごうか!」
三隈「素敵ですね!」
サバイバル提督「なぁお前ら・・・ピクニックか何かと勘違いしてるんじゃねぇだろうな?」
鈴谷「提督心配しすぎ!鈴谷たちは艦娘だよ?」
鈴谷「網を持ってきたし、艤装に括り付けて海をくるくる回るだけで食糧難に何てならないから!」
サバイバル提督「・・・燃料の事、ちゃんと考えてんのか?」
鈴谷「・・・・・」
鈴谷「あっ・・・」
サバイバル提督「んなこったろうと思ったよ・・・」
サバイバル提督「とりあえず艤装を使うのは魚を捕るほんの数分だけだ。それを他の艦娘でローテーションしていけば、それなりの間は動けるだろ」
鈴谷「・・・燃料がなくなったら・・・?」
サバイバル提督「その時までにある程度生活ができる環境を整えておくぞ。まずは飲み水が確保できる場所から探していくぞ!」
サバイバル提督「・・・こうなっちまったのは俺のせいだ。これでもサバイバルの知識は軍人としてある程度はある」
サバイバル提督「使えるもんはなんでも使って生き延びるぞ!」
5人「おー!!」
....
..
.
現在より286日前 山中 無人島生活3日目
初春「ほりゃぁぁあ!」ギギギ…
バキバキ…
ズズンッ…
初春「どうじゃ?これで家が作れるのではないか?」
三隈「結局使ってしまいましたね・・・艤装・・・」
サバイバル提督「家を作るためには仕方ねぇ・・・さっさと作っちまおう」
鈴谷「ふふ、テレビ番組みたいでドキドキする!」
サバイバル提督「楽観的なのはいいが危機感ってもんを持とうぜ?」
最上「いいじゃないか。確かにボクもワクワクするよ!提督はしないのかい?」
サバイバル提督「この先の事を考えるとちょっと・・・な」
最上「ま、今のところは上手くやっているんだからそれでいいじゃないか!提督!」
サバイバル提督「・・・元凶の俺が憎くねぇのか?」
最上「何言ってるのさ提督!ボク達だって提督に協力したし、頑張ったじゃないか!」
最上「後悔はしていないよ。こうなったら、一緒にどこまでも行こうよ」
サバイバル提督「・・・すまねぇな」
最上「きにしないでよ」ニコッ
鈴谷「提督ー!最上―!早く手伝ってよー!」
最上「おっと、そろそろやろうか。提督」
サバイバル提督「だな、やってやろうぜ!TOKI〇もびっくりするくらいになぁ!!」バキボキ…
最上「ふふっ、そっちの方が提督らしいよ!」
....
..
.
現在より150日前 山中 無人島生活139日目
カピバラ「ブモォォォーッ!」
熊野「そっちに逃げましたわ!誘導してください!」
鈴谷「おうさ!」ブンッ!
ドカッ!
カピバラ「ブルル・・・」サッ
サバイバル提督「よし・・・動きを止めたな・・・三隈!最上!」
最上「任せて!」スチャッ…
三隈「くまりんこ突き!」ヒュッ
ズドッ!
カピバラ「ブムォォオオッ…」ジタバタ…
最上「よし!ちょうど心臓の位置だ!」
三隈「毎度この時は嫌になりますね・・・」グリッ…
カピバラ「グゥウ…ゴフッ…」ピクピク…
初春「うぅ・・・わらわはまだ慣れん・・・」
サバイバル提督「今まで多くのカピバラの皮を剥いで服にしてきた奴がよく言う・・・」
初春「生きているのを殺すのと既に死んでいるのを加工するのは訳が違うのじゃ!!」
サバイバル提督「なにはともあれ、これで全員分の服が揃いそうで良かったな。持ってきたすべての服がボロボロになる前に用意できてよかったぜ」
最上「実写版ギャートルズみたいだね」
サバイバル提督「よく知っているな・・・」
熊野「今夜も美味しい晩御飯が食べれそうですわね」
初春「・・・」
鈴谷「どったの?初春」
初春「・・・羊やカピバラ・・・果てはワニを見ても食料や服の素材としか見えなくなってきた当たり、だいぶ毒されてきたと思ってのう・・・」
熊野「ワニ革は高級品ですの!熊野、一度持ってみたかったんですわ!」
熊野「・・・こんな形で持つことになると思っていませんでしたが・・・」
初春「人間の適応力はすごいのう・・・」
....
..
.
現在より89日前 サバイバル鎮守府 無人島生活200日目
三隈「うぅ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
最上「提督大変だ!三隈がデカいクモに噛まれてから高熱がひどい!」
サバイバル提督「おいおい・・・ひどい熱だ・・・!とりあえずそこのベッドに寝かせろ!」
三隈「熱くて寒くて痛い・・・助けて・・・提督・・・」ガタガタ…
サバイバル提督「今助けてやる!鈴谷!川で水を汲んでこい!熊野!毒に使える薬草を取ってきてくれ!」
鈴谷「わかった!」ダッ
熊野「承知しましたわ!」ダッ
初春「わらわは解毒剤を作る準備をする!」
サバイバル提督「頼んだぞ!」
三隈「提督・・・もがみん・・・」ガタガタ…
最上「三隈・・・」ギュッ…
サバイバル提督「最上!どんなクモだった!?」
最上「て、手のひらよりデカくて・・・毛がたくさん生えてた・・・」
サバイバル提督「タランチュラ系統か・・・なら命を失うほどの毒じゃないぞ」
三隈「提督、もがみん・・・お願い、近くにいて・・・」
最上「もちろんだよ・・・三隈」ギュッ…
サバイバル提督「離れたりなんてしない、ずっとそばにいる」
三隈「うぅっ・・・」
最上「すぐに助けてあげるから・・・!」
....
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現在 サバイバル鎮守府 無人島生活289日目
プスンッ…
ギギィッ…
鈴谷「あぁ・・・艤装が・・・」ガクッ…
サバイバル提督「どうした?」
鈴谷「とうとう・・・私の艤装も動かなくなっちゃった・・・」
初春「これで艤装は全て使えなくなってしまったのう・・・」
サバイバル提督「もう大掛かりな作業ができないな・・・」
鈴谷「それは痛いけど・・・まぁ、今のままで十分じゃない?雨風凌げる家もあるんだし」
熊野「本当はクーラー付きの家が欲しいところですの」
初春「そうじゃのう・・・暑いのはきらいじゃ・・・」
サバイバル提督「お前らはほんっとうにここの生活向いてねぇな」
初春「じゃが、たくましくはなって来とるじゃろう?ここに来たときに比べれば・・・」
最上「そうだね・・・ボクもあの時はさすがに死ぬと思ったよ」
サバイバル提督「お前らが持ち込んだ食料を何も考えずに二週間で食べつくしたせいだけどな」
三隈「ぎくりんこ・・・」
サバイバル提督「だがまぁ・・・マジでたくましくなったと思うぜ。本当に」
サバイバル提督「よくやってるよな、俺達」
初春「今日も一日・・・生き延びたのうっ!」
サバイバル提督「おう、忘れねぇうちに壁に彫っとけ。今日で生存何日目だ?」
最上「そーだねぇ・・・289日ってところかな」ガリガリ…
鈴谷「すっごいじゃん!こんなの並大抵の事じゃ成し遂げられないっしょ!」
三隈「三隈達、こんな無人島でこんなに長い間生きてきたんですね・・・」
熊野「今日は贅沢にアサイーのデザートも食べましょうか」
鈴谷「おおっ?熊野いつの間に!」
熊野「ふふん、罠を仕掛けるついでにこっそり取っておきましたの!」フンス
最上「熊野すごいね!高いところに実る果物なのに!」
熊野「もっと褒めてもいいですのよ!と、言うわけで・・・はい、提督」
熊野「ここまで生きてこられたのも提督のおかげですわ。なので、一番大きくて甘そうのをあげますわ!」ニコッ
サバイバル提督「・・・」
最上「どうしたんだい?提督」
サバイバル提督「いや、ここに来ちまったのは俺のせいだってのに・・・悪いな」
熊野「ふふふっ・・・まだそんな事気にしてらっしゃったのですか?」
最上「そうだよ!ここに来たのは全員の責任みたいなものさ!」
三隈「この島での生活は確かに大変ですけど・・・あのことは別に後悔していません!」
鈴谷「らしくないじゃん提督!ほら、みんなで食べようよ!」
初春「いつの日か戻って、あの男の顔に一発食らわせてくれようぞ!」
サバイバル提督「ふっ・・・最高だよ、お前ら・・・んじゃ、食べるとするか」
....
..
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長門達の基地
長門「青葉、一体何を見ているんだ?」
青葉「例のキャバクラ事件の時に居た上層部の人たちの携帯端末やPC等を覗いているんですよ。何か見つからないかなぁと・・・」
長門「さらっとすごいことをしているな・・・何か見つけたか?」
青葉「それが・・・尻尾を隠すのは上手いみたいで・・・証拠らしいものは何も・・・」
長門「見た目はあんなにも間抜けそうだというのに・・・そういう所には脳が回るみたいだな」
提督「どんな些細なことでもいい、何か手掛かりとなるような情報はあるか?」
青葉「それがですね・・・経費帳に妙な記録が・・・」
提督「なんだ?」
青葉「この男、どうやら一度南米のアマゾン近くに行っているみたいなんですよ・・・」
明石「アマゾン・・・?旅行でしょうか?」
青葉「にしてはかかった経費が安すぎるんです。旅行というよりは単に行って帰ってきた燃料費だけって感じで・・・」
明石「まるで・・・“何か”を運んだって感じですね」
提督「行った場所を特定できるか?何かわかるかもしれない」
青葉「もちろんですよ。なにか見つけた時のことも考えて、輸送機もチャーターしておきますね」
提督「頼んだ。長門、準備しておけ。長旅になるかもしれないぞ」
長門「よし、宝探しと行こうか!」パンッ
....
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サバイバル鎮守府 無人島生活290日目
ザザアァァァ…
鈴谷「今日もまた一段とすごいスコールだね~・・・」
熊野「これでは川辺に張った罠は全滅ですわね・・・」
三隈「また作り直しますわ。初春、準備いたしましょう」
初春「仕方がないのう・・・」テキパキ
最上「にしてもひどいスコールだ・・・ここまでひどいのは初めてじゃないかな?」
鈴谷「川の氾濫が心配だね・・・」
サバイバル提督「・・・なんだか嫌な予感がしてきた」
熊野「ここは川からだいぶ離れていますし・・・大丈夫ですよね・・・?」
ドドド…
サバイバル提督「・・・何か聞こえないか?」
最上「聞こえるね・・・・」
ズドドドドド….
三隈「大量の水が押し寄せるような・・・音・・・」
熊野「・・・熊野のせいではないですよね?」
サバイバル提督「言ってる場合か!走れ!!」
メキメキメキ…
ズズズズズ…
....
..
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輸送機内
パイロット「燃料補給の為、一度リオデジャネイロに止めさせてもらいます」
提督「了解した」
長門「まだつかないのか・・・」
提督「言っただろう、長旅になるかもしれないと。ところで・・・」
加賀「・・・」
提督「あんなことがあったのにすぐ呼び出して済まないな。君の偵察機の力が必要だったんだ」
加賀「いえ、私ももう落ち着きました。赤城さんの事は本当に残念でしたが・・・」
加賀「悲しんでいたところで何も変わりません。あなたの言う通りです、今は信じてただ待ちます」
加賀「それに・・・また任務がしたい気分だったのよ」フフッ
提督「そう言ってくれて助かるよ」
加賀「この後の動きはどうする予定なの?」
提督「青葉が調べた情報によると、どうやらアマゾン近海のとある無人島に向かった痕跡があるらしい」
提督「この輸送機は海にも着水できるようになっている。無人島近くの海に着水し、そこからは各自艤装を使って島まで向かう」
提督「島についてからは・・・チームでひたすら痕跡をたどって隠されたものを見つけ出す」
青葉「地上からは青葉の鼻と勘に明石さんの様々な探知器具。空からは加賀さんの偵察機ですか・・・」
明石「案外早く終わるかもしれませんね!」
提督「その探検隊みたいな服を着てくる必要はあったのか・・・?」
青葉「気分を上げるのには重要なことなんですよ!」
青葉「加賀さん!どっちが先に見つけ出すか勝負といきませんか?」
加賀「ふふ・・・望むところよ」
....
..
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翌日 サバイバル鎮守府 無人島生活291日目
サバイバル提督「・・・全部流されちまったな・・・」
鈴谷「・・・」
初春「あそこまでの大雨になるとはのう・・・・」
最上「て、提督・・・どうする?家も食料も全部流されてしまったけど・・・」
熊野「もう艤装の力も借りれません・・・また前のような環境をつくるのは難しいですわ・・・」
三隈「また0からやり直しですわね・・・」
サバイバル提督「・・・やれるさ、俺達なら」
鈴谷「ふふ、そうだね!こんなこと、昔にも散々あったしね!」
最上「確かに。三隈がクモに噛まれた時よりは焦りを感じないや!」
サバイバル提督「あれはたしかに焦ったなぁ・・・」
サバイバル提督「個人的に一番焦ったのはやっぱあれだな、ジャガーと戦った時だな」
鈴谷「鈴谷もさすがにあの時は死んだなっておもったよ」
初春「6人がかりでようやく仕留めたのう・・・。惜しむらくは記念に取った毛皮も流されてしまったことじゃな・・・」
熊野「最初に捕まえた魚の味に感動したり、軍隊アリに襲われたり・・・」
三隈「最初は皆叫んでいたムシさんも今となっては素手で捕らえて餌に使うあたり、成長を感じますわね・・・」
サバイバル提督「さ、まだまだ新しい思い出をみんなで作っていこうぜ。ここでな」
サバイバル提督「戻れる日がくるまで・・・!」
青葉「司令かあああああああん!!!発見しましたああああああ!!」
「!?!?」
鈴谷「なっ・・・げ・・・幻覚!?」
三隈「提督!三隈・・・なにか変なキノコを食べてしまったのでしょうか・・・」
初春「開いた口がふさがらん・・・」
サバイバル提督「お・・・お前は・・・誰だ・・・?」
青葉「青葉型1番艦、重巡洋艦の青葉です!」
青葉「同じ艦娘とお見受けしますが・・・大丈夫ですか?」
熊野「え、えぇ・・・最上型4番艦・・・熊野ですの・・・」
青葉「助けに来ました。今すぐこちらに・・・」
最上「ボ・・・ボクたち・・・助かるの・・・?」
青葉「詳しい話はあとで説明します。輸送機まで案内しますのでついてきてください・・・」
....
..
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無人島 海岸
サバイバル提督「つまりあんたらは・・・あの上層部の男を追ってここまで来たってのか!?」
提督「そういうことだ。何かの証拠を隠ぺいするためにこの島に来たことまで突き止めたわけだが・・・」
提督「いざ島に来てみれば・・・人間が住んでいた痕跡を見つけ・・・君達を発見した」
提督「本当に驚いたよ」
青葉「記録は300日近く前の物でした・・・つまり、あなた方は・・・」
サバイバル提督「あぁ、俺たちは・・・この島に置き去りにされ、今日まで生きてきた」
明石「すごい・・・そんなことが・・・」
サバイバル提督「まぁ、それは良いんだ。あんたらは一体何者なんだ?何故艦娘があの男を探っていたんだ?」
青葉「それは・・・」
長門「ここまで来たらもういいだろう。我々は憲兵に依頼を受け、ブラック鎮守府を潰して回っていたんだ」
サバイバル提督「・・・!」
鈴谷「うっそぉ・・・」
最上「そ、それってまさか・・・!」
サバイバル提督「あんたら・・・ブラック鎮守府バスターズか!?」
青葉「ふぇっ!?」
加賀「!」
提督「何故・・・君たちがそのことを知っている・・・?」
サバイバル提督「知ってるも何も・・・・」
サバイバル提督「俺たちがブラック鎮守府バスターズだ」
提督「なに・・・?」
サバイバル提督「正確には・・・“だった”・・・というべきだが」
提督「詳しく教えてくれ」
サバイバル提督「俺達がここに来る前は・・・あんたらと同じようにブラック鎮守府を潰して回っていた・・・」
サバイバル提督「最初は単に・・・演習相手の艦娘の様子がおかしかったから、こっそり話を聞いた」
サバイバル提督「そしたらその子は何て答えたと思う?」
サバイバル提督「笑顔で“なんでもない”・・・ただそれだけだ。普通ならそれ以上は聞かねぇ」
サバイバル提督「おせっかいしちまったかと・・・どことなく寂しげなその子の笑顔を見ていた時だった」
サバイバル提督「風でなびいた前髪の隙間から・・・見ちまったんだ」
サバイバル提督「その子の額に・・・夥しい数の火傷の跡があるのを・・・」
サバイバル提督「すかさず聞き直した。どうしてそんなところに傷がある?なにがあった?大丈夫なのか?・・・ってな」
サバイバル提督「そしたら・・・消え入りそうな声でたった一言・・・」
サバイバル提督「“たすけて”“これ以上は耐えられない”って・・・あの時の顔は今も忘れられねぇ」
サバイバル提督「話を聞けば、その子が所属していたところの提督は・・・戦闘においてミスを犯した者に過剰に罰を与える奴だったみたいでな」
サバイバル提督「ただの演習にも関わらず・・・敗北の原因となったその子の頭を・・・タバコの灰皿代わりに使ってたそうだ」
青葉「ひ・・・ひどい・・・」
サバイバル提督「その話を聞いた瞬間に俺はブチ切れ・・・周りに人がいるにも関わらず演習相手の提督に殴りかかった」
サバイバル提督「ほんの二、三発殴るだけでべらべらとしゃべったよ。いままでどんなことをしてきたかをな」
サバイバル提督「その提督を憲兵に突き出し、虐待を受けていた艦娘の何人かを、俺が引き取ったんだ」
サバイバル提督「引き取った艦娘達は・・・そういったブラック鎮守府はほかにもあると言ってきた・・・」
サバイバル提督「ふざけた変態の為に何度も金で売り飛ばされたりして、あらゆる鎮守府をたらい回しにされた艦娘も中にはいた」
サバイバル提督「人を守るために戦っている艦娘達が・・・何故自分勝手な野郎の都合で嬲られなければならないんだ?」
サバイバル提督「俺は終わりにしたかった・・・そんな状態化にある艦娘がいる現状を」
サバイバル提督「それからだ・・・憲兵が気が付いていないような場所や、手が出せない場所を見つけては・・・俺が襲撃して艦娘を助けていた」
サバイバル提督「気が付いたら・・・こんなにもメンバーが増えてたけどな・・・」
提督「・・・」
最上「ちなみに、ボクが提督に最初に助けてもらった艦娘だよっ♪」
サバイバル提督「お前の為にわざわざ伏せて言ってやったのに・・・」
最上「むしろここで明かす方がロマンがあるってもんじゃないかい?」
明石(気が合いそう)
長門「なるほどな・・・ならば、ここに送られた理由は・・・」
サバイバル提督「ああ・・・俺たちはあんた達みたいに憲兵に依頼されて動いたんじゃない、完全な自警団だ」
青葉「・・・」
サバイバル提督「憲兵に追われたこともあったが・・・次第に彼らの中にも協力的な人たちが増え始めた」
サバイバル提督「だが・・・限界が来た。俺達の存在を邪魔に思うやつらが・・・力を合わせて俺達を排除しようとしてきたんだ」
サバイバル提督「素顔を隠し、必死に戦ってきたが・・・見つかってしまった」
サバイバル提督「やつらは俺たちを処刑しようとしたが、俺たちに協力的だった憲兵達のおかげでそれは免れた」
サバイバル提督「だが、それで奴らの腹が収まるわけなく・・・」
サバイバル提督「俺たちに新たな鎮守府への転属と称してこの島に・・・」
提督「・・・なるほど、よくわかった。本当に・・・今までよく戦ってきた」
提督「君たちを心から尊敬する。この輸送機で故郷まで送ろう」
サバイバル提督「すまねぇな・・・わざわざ」
提督「きにするな。戻ってからは・・・俺が君たちを匿う」
鈴谷「戻ったら・・・また鈴谷たちも戦うよ!!」
初春「うむ!このままでは終わらぬぞ!!」
サバイバル提督「・・・いや、駄目だ」
熊野「えぇっ!?なんで?」
初春「戻ってあの男に一発食らわせると言うたじゃろう!?」
サバイバル提督「俺が好き勝手やったせいで・・・みんなまとめてこの島に送られたんだ」
サバイバル提督「俺は・・・身の回りの仲間さえ守れなかったんだ!!」
サバイバル提督「もう危険は冒せない、ここで終わりだ。俺にもう力は無い、俺たちの代わりになる人たちも今はいる」
サバイバル提督「俺はどんな目にあっても耐えられる・・・だが、お前らがまたこんな目に合うのは・・・耐えらんねぇ」
サバイバル提督「わかってくれ」
鈴谷「提督・・・」
最上「提督がそう決断したなら・・・ボクは聞くよ」
三隈「・・・」
長門「あとは私達に任せてくれ。あなた達の無念・・・必ず晴らすと約束しよう」
サバイバル提督「・・・悪いな。丸投げしちまって」
提督「丸投げなんかじゃないさ。君たちからのバトンは確かに受け取った」
提督「君の彼女たちを想うその気持ちも・・・な」
提督「さぁ、帰ろうか」
....
..
.
長門達の基地
青葉「はぁーっ!輸送機の中は大変ですねぇ!!」
提督「帰りの道は楽しかっただろう?」
青葉「ええ、いろんな武勇伝が聞けて楽しかったです!」
加賀「すごい子たちだったわね。大きな技術力や情報力が無くてもあれだけ戦うことができて・・・」
提督「見習うべき点がたくさんあった」
明石「彼らのスーツ・・・作ってあげたかったな・・・」
長門「そのうち機会が来るかもしれないぞ?」
明石「え?」
長門「あの男の目・・・まだ戦士の目をしていたからな」
次回のブラック鎮守府を決めます
↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)
海面から9780mある深い海底がある海域
小笠原海溝で、ドーム状の基地があり
内部は鉄骨に囲まれて中央にエレベーターが建造してある
そこで過酷実験と称した外道な行為を続けている
艦娘はそのエレベーターに拘束される
そして稼働スイッチを押すと
エレベーターが深海一直線に急降下、搭乗した艦娘は水圧で圧壊される (当時の潜水艦でも400~600mで圧壊する程)
拘束された艦娘の正面にはライトカメラが設置してありリアルタイムで様子を映せる
観察部屋でモニターを眺めるのが楽しみな女提督は犬のように飼いならされてる金剛、ウォースパイト、アークロイヤルと一緒に紅茶と豪勢な料理を嗜んでいる
かつて鎮守府は魚雷を崇拝する提督がいました
「魚雷が魂を上部構造に引き継ぐ」の教えの下、信仰者を集めました
特に根強い信者は
日々、秘密の礼拝堂で「巨大魚雷」を拝んでました
教祖提督は魚雷信者部隊編成を作っては
出撃した信者部隊は敵の旗艦に自殺行為に等しいゼロ距離魚雷を実行してました。
その後、復讐に燃えた深海棲艦に鎮守府まで進行され根絶やしになるほど爆撃、砲撃攻撃を受け、教祖提督は鎮守府の崩壊に巻き込まれ死亡しました。
しばらくして、廃墟となった鎮守府は建て直され新しい提督が着任して新たな艦娘も召集されました
しかし、教祖の執念を受け継いだ生き残りの信者、早霜と清霜が
新人提督に復讐を誓いたいと意向を示し信用を得て、
裏では艦娘たちに過激な思考の崇拝を広めてました。
とあること
艦娘を一般人と学べる学校を建設したいという提案を上層部に持ち出したが、
上層部たちからは「常軌を逸してる」風に言われ提案を却下される
これに納得いかなかった提督は
裏の人物頼りで偽造住民票を作成して
正式な学校で学びたいと意欲がある艦娘を偽名で一般の学校へ通わせてる
魚雷崇拝鎮守府 廊下 真夜中
カンッ…
カンッ… カカンッ…
カルト鎮守府提督(こんな真夜中に・・・一体なんの音だ・・・?)スタスタ…
カンッ カンカンッ… カカンッ…
カルト鎮守府提督(・・・この部屋からだ・・・)ガチャッ…
カンッ… カンカン… カカンッ…
早霜「すべては・・・九三式酸素魚雷の御心のままに・・・」カンッ...
早霜「ああ、父よ・・・上部構造から見てくださっているのを感じます」
清霜「父よ・・・あなたのご遺志は・・・私たちが必ず・・・引き継ぎます・・・」カンッ…
カルト鎮守府提督(早霜・・・?清霜・・・?一体何をしているんだ・・・?)
カルト鎮守府提督(な・・・なんだ・・・?あれは・・・何かを祀っているのか・・・?)
カルト鎮守府提督(まだ気が付いてないみたいだ・・・もう少し・・・近くで・・・)ソロ~…
キィッ…
カルト鎮守府提督(!・・・まずい・・・ドアが・・・!!)サッ…
バタンッ…!
早霜・清霜「!」バッ
カルト鎮守府提督(しまった・・・!)
早霜「司令・・・官・・・?」
カルト鎮守府提督「君たちは・・・ここで何をしているんだい・・・?」
清霜「祈りの時間です・・・」
カルト鎮守府提督「祈り・・・?」
清霜「えぇ、この世で最も美しき武器・・・それは魚雷・・・」
早霜「どんな敵も貫き、打ち崩す必殺の槍・・・」
カルト鎮守府提督「君たち二人共・・・なんかおかしいぞ・・・?」
カルト鎮守府提督「後ろに祀ってあるデカいのも・・・手に持っているその棒も・・・魚雷なのか・・・?」
早霜「“棒”・・・?神聖な魚雷を・・・“棒”呼ばわり・・・?」
清霜「あぁ・・・駄目・・・この司令官は駄目です・・・」
清霜「以前の父には・・・遠く及ばない・・・あなたは・・・足りません」ユラッ…
早霜「でも・・・信仰が足りないことを嘆く必要はありません・・・」ユラッ…
清霜「足りないものは・・・増やせます・・・」スタスタ…
カルト鎮守府提督「おい・・・来るな・・・!」
早霜「まずは理解を深めることから・・・」スタスタ…
カンッ… カンカンッ…
清霜「まずは信じることから・・・」スタスタ…
カカンッ… カンッ…
カルト鎮守府提督「こ・・・来ないでくれ・・・!」
ジャキッ…
「「始めましょう」」
....
..
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長門達の基地
提督「無人島に行っていた間に新しい依頼がいくつか届いているな・・・」
青葉「どれどれ・・・」
長門「深刻そうなのは?」
青葉「あ・・・なんだか変わった者が一つ・・・」
青葉「だいぶ前に・・・とある鎮守府が深海棲艦の攻撃を受けて崩壊した話を覚えていますか?」
提督「もちろん覚えている。確か・・・深海棲艦の攻撃があまりにも過剰・・・だったとか?」
青葉「その原因なんですが・・・どうやらその鎮守府ではカルトが流行っていたみたいで・・・」
明石「カ、カルト・・・?」
青葉「魚雷を信仰し、敵深海棲艦に魚雷で特攻させたり・・・」
明石「うわ・・・」
青葉「その原因なんですが・・・どうやらその鎮守府ではカルトが流行っていたみたいで・・・」
明石「カ、カルト・・・?」
青葉「魚雷を信仰し、敵深海棲艦に魚雷で特攻させたり・・・」
明石「うわ・・・」
青葉「壊滅に伴い、他の鎮守府へ転属となった艦娘達の話によると・・・巨大な魚雷を祀ってあった・・・とか・・・」
青葉「結果として、深海棲艦にかなり恨まれたらしく・・・鎮守府は跡形もなく消滅、そこにいた司令官は死亡・・・」
明石「ヤバそうですが・・・もう壊滅したんですよね?」
青葉「そのはずなんですが・・・転属にならず、新しく立て直された鎮守府にそのまま着任した子達がいるんですよ」
提督「またカルトが復活していないか調べろ・・・ということか」
青葉「そういうことです」
長門「魚雷を信仰するカルト教団か・・・今回もきつそうだな・・・」
提督「青葉、調査を頼む」
青葉「オーバーウォッチにお任せあれ!」
....
..
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魚雷崇拝鎮守府 食堂
妙高「あの、初風・・・ちょっと相談したいことがあるの・・・」
初風「妙高姉さん?どうしたんですか?」
妙高「私、提督の秘書艦なんだけどね・・・」
妙高「その・・・提督のご様子が今朝から変なの・・・なんだか上の空というか・・・」
妙高「ブツブツつぶやいていたり・・・遠くを見ていたり・・・魚雷がどうのとか・・・」
初風「あの真面目な提督が・・・?不思議ですね・・・一体なにがあったんだろ」
ガチャッ…
早霜「彼は見つけたのです・・・真の道を・・・」
カルト鎮守府提督「お父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さんお父さん」
カルト鎮守府提督「送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば送らねば」
カルト鎮守府提督「行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば行かねば」
カルト鎮守府提督「向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう向こう」
妙高「てい・・・とく・・・?」
初風「あんたっ・・・!どうしちゃったのよ・・・!?」
清霜「今日より司令官は新たな作戦指揮をとります。理想の作戦指揮を」
清霜「司令官、トアピ第六十一章五節は?」
カルト鎮守府提督「よりよい世界へ、まっすぐに、ただ真っすぐに」
カルト鎮守府提督「その先には聖なる火柱が赤々と天まで突き上り、我らの前に立ち塞がるものを灰に、助けを求めし者に祝福を与えん」
早霜「さすがですね・・・司令官。一日にしてそこまで覚えるなんて・・・」
初風「あ、あなた達・・・一体提督に何をしたのよ!?」
早霜「あなたたちもわかりますよ・・・提督が見たものと同じものを見たら・・・」
清霜「あなたたちも見ましょう?」
カルト鎮守府提督「一緒に見よう。素晴らしい世界を」
妙高「・・・」フラッ…
初風「妙高姉さん!?近づいちゃだめですよ!何かおかしい!」
妙高「私は・・・提督の事を・・・とても尊敬申し上げていて・・・」フラフラ…
初風「彼らとてもまともに見えないわ!!妙高姉さん!行っちゃ駄目!!」
妙高(彼が素晴らしいというのであれば・・・)
妙高「・・・興味が・・・あります」
カルト鎮守府提督「行きましょう、妙高。あなたも光りを目指して向こうへ」
清霜「初風もどう?来ませんか・・・?」
初風「うぅ・・・!」タジッ…
清霜「機会はまたあります・・・いずれ・・・また・・・」ガチャッ…
バタンッ…
初風「妙高姉さんが・・・提督が・・・」
初風「おかしい・・・なんでこんな・・・」
初風「わ・・・私が・・・私が何とかしないと・・・!」
....
..
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長門達の基地
青葉「あー・・・司令官・・・何と言ったらよろしいのでしょう」
提督「何を見た?」
青葉「見えちゃいけないものって感じです・・・」
青葉「結論から言うと、例の鎮守府ではまだカルトが残っていたみたいです」
明石「うへぇ・・・」
青葉「それで・・・そこの司令官を洗脳したのか、それとも司令官が自ら入信したのかは分かりませんが・・・」
青葉「とりあえずだいぶ危機的状況です。カルトに一切関係のない妙高さんに初風ちゃんが巻き込まれています」
提督「まずいな・・・長門!」
長門「用意する」バッ
提督「よし、俺もすぐさま向かう。青葉、その鎮守府の見取り図等を俺の端末に送っておいてくれ」
青葉「了解です!!」
....
..
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魚雷崇拝鎮守府 礼拝堂
カルト鎮守府提督「妙高・・・これが今後新たな世界への扉を開ける鍵・・・」
妙高「魚雷・・・ですか・・・?」
早霜「その通り・・・魚雷は・・・どんな敵でも打ち砕きます・・・」
清霜「魚雷は小さなものが大きなものへ立ち向かう為にある最強の兵器・・・」
清霜「救世主にして・・・破壊の女神・・・下剋上の体現者・・・」
妙高「私には・・・まだ・・・理解が・・・」
清霜「誰でも最初は理解できないのです・・・」カンッ…
早霜「すべては無知から始まります・・・」カンカンッ…
カルト鎮守府提督「私も最初は知りませんでした」カカンッ…
妙高「私も・・・最初は無知・・・」
カルト鎮守府提督「でも新しい世界は目の前にあったのです」カンッ…
妙高「目の前に・・・」
カルト鎮守府提督「そして単純で深く、まっすぐなのです」
妙高「真っすぐ・・・」
カルト鎮守府提督「あなたもすぐにわかりますよ・・・まずは信じることから・・・」
「「「始めましょう」」」
バンッ!
初風「そこまでよ!!」
初風「あんた達!妙高姉さんを離しなさい!!」
カルト鎮守府提督「初風ーーー・・・」
カルト鎮守府提督「真っすぐに・・・ひたすら・・・まっすぐに」
早霜「司令官・・・彼女は私達を勝手に危険因子だと決めつけて弾圧しようとする不信心者です・・・とらえて・・・教えを説かねばなりません・・・」
カルト鎮守府提督「はい・・・すべては・・・九三式酸素魚雷の御心のままに・・・」ガバッ!
初風「きゃぁああ!?」
カルト鎮守府提督「初風・・・君もわかります。直に解ります」ググッ…
初風「離してよ!離して!!」ジタバタ
早霜「司令官・・・彼女をこの魚雷像の中へ・・・」ガチャッ…
カルト鎮守府提督「初風・・・解ります。直に解ります」
カルト鎮守府提督「私も解りました。あの中で解りました」グイッ
初風「嫌ッ・・・やめて・・・!いやぁあああ!!!」ジタバタ
清霜「どうか暴れないで・・・」グイッ…
初風「嫌ぁああ!!助けて!!誰かぁ!!!」
妙高「提督・・・これは・・・正しい事なんですか・・・?」
カルト鎮守府提督「正しい事。その先の答え」
妙高「・・・」
初風「妙高姉さん!目を覚まして!!お願----」
バタン…
~~~~!!~~~~!
ドンドンッ!!
清霜「これより初風は外界と離れ、偉大なる父に会います」カンッ
早霜「そして、新たな世界を見るでしょう。知るでしょう」カンカンッ
カルト鎮守府提督「理解するでしょう」カカンッ
清霜「さぁ・・・旅立ちの為の準備を・・・」
「今すぐその子をそこから出せ」
清霜「・・・今日は・・・不信心者がいっぱい・・・」
提督「全員おとなしくしろ・・・」
清霜「いつの時代でも開拓者は異端児扱いされるもの・・・我々はそれを乗り越え・・・」
早霜「砕き・・・」
カルト鎮守府提督「灰にします」
ダッ!
提督「来るぞ!!」ジャキッ
プシュッ…
早霜「ぐ・・・」グラッ…
ドシャッ…
提督「一人制圧!」
清霜「邪魔をしないでください」ドカッ
提督「っ!」パシッ
カルト鎮守府提督「光を見失わないでください」ヒュッ…
ドガッ!
長門「ぐっ・・・!」
明石『提督!スタンガンなら傷付けずに無力化できます!』
提督「悪いが寝てもらう!」ヴァチチッ!
清霜「ぐうううっ!?」ビビビ…
ドシャッ…
提督「二人目制圧!N!大丈夫か!」バッ
長門「ハァッ!」ブォンッ
ドギャッ!
カルト鎮守府提督「うぐぇっ・・・」
長門「誰に言っているんだ?」
提督「無事で何より」
長門「むしろ私があなたを心配していた。少女二人に負けたらこの先どんな顔していいかわからないだろうしな」
青葉『軽口は戻ってきてからにしてください』
提督「悪かった。今から救助を行う」
~~~~!! ~~~~!
長門「今開ける!」ガチャガチャ…
ガチャッ!
初風「うわあああ!」バッ
長門「安心しろ!君を助けに来た!怪我はないか!?」
初風「うぅっ・・・怖かった・・・!狭くて・・・真っ暗で・・・!」ボロボロ…
長門「もう大丈夫だ・・・」
妙高「・・・」
提督「妙高だな?大丈夫か?君が巻き込まれたことは知っている。助けに来たぞ!」
妙高「わ、私は・・・何を・・・?」
提督「君は洗脳されかけていたんだ!もう大丈夫だ・・・」
妙高「提督が・・・」
提督「彼も・・・被害者だ・・・いずれ目が覚めるだろう・・・」
提督「それまでに・・・決めなくてはならないことがある・・・」
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください
更生施設に入れよう
ハートマン提督お願いします
....
..
.
カルト鎮守府提督「ここは・・・」
妙高「提督!よかった!」
カルト鎮守府提督「妙高・・・?一体何が起きたんだ?」
カルト鎮守府提督「棺桶のようなものに押し込まれ・・・そこから・・・恐ろしい思いをして・・・それから・・・」
初風「そこから先は思い出さなくて結構だわ、提督」
初風「それよりも問題は・・・」
早霜「連れて行かねば・・・連れて行かねば・・・」
清霜「理解から逃げないで」
初風「・・・こいつらよ」
カルト鎮守府提督「・・・この鎮守府に所属していた人の事は知っている・・・」
カルト鎮守府提督「だが・・・これほどまで・・・洗脳に長けていたなんて・・・」
長門「この子達はどうする?私達は・・・あなた達の意思を尊重する」
カルト鎮守府提督「・・・こういう子達の為の・・・施設がある」
カルト鎮守府提督「艦娘の更生のために作られた施設だ」
提督(彼も忙しくなりそうだな・・・なにか差し入れを持って行ってあげようか・・・)
長門「・・・わかった。そこなら大丈夫だろう」
....
..
.
翌日 ハートマン提督鎮守府
阿賀野「ようこそ・・・あんたも災難ねぇ・・・」
早霜「・・・あなたは魚雷に導かれますか?」
阿賀野「あぁ・・・またとんでもないのが入ってきたんだなぁ・・・」
ハートマン提督「おい肉布団・・・!他人を心配する暇が貴様にはあるのか!!?」
阿賀野「ひゃい!走ります!!」ダッ
清霜「魚雷は・・・いつしか閉ざした道を切り開きます」
赤城「私が信じる者は提督だけですよ・・・?」
ハートマン提督「クソ売春婦!!誰が口からクソを出して良いといった!!?」
ハートマン提督「貴様の口に許されているのは息をすることと飯を入れること、そして血を吐くことだけだ!!走れ!!」
赤城「提督・・・提督・・・」ダッ
ハートマン提督「ヨハネ伝第五章でイエスが言ったのを知っているか!?厄介ごとを持ち込むなこの“アマ”だ!!!」
ハートマン提督「クソ虫共!ここには貴様らがラリっていられるようなものは一つもないぞ!!」
ハートマン提督「貴様がこれから祈りをささげるのは魚雷なんぞではなく俺だ!!」
早霜「は、はっ・・・?」
ハートマン提督「毎日許してくださいと祈るまでシゴいてやるからな!!」
ハートマン提督「聖母マリアが思わずクソをしたくなるくらい心を綺麗にしてもらう!!」
清霜「心に慈悲を・・・」
ハートマン提督「慈悲なんぞとうの昔に犬に食わせてクソになった!!!貴様らに与えるのは苦痛だけだ!!!」
ハートマン提督「さぁ・・・走れ!!!」
....
..
.
魚雷崇拝鎮守府
カルト鎮守府提督「本当にすまない!何て言ったらいいのか・・・!」
妙高「いえ!私も危ないところでしたし・・・!」
初風「妙高姉さんも提督ももう何にもないようでよかったわ・・・」ヘナヘナ…
カルト鎮守府提督「迷惑かけたな、すまない。そして・・・」
提督・長門「・・・」
カルト鎮守府提督「本当にありがとう・・・君たちがいなかったら・・・俺も、妙高と初風も・・・おかしくなっていたかもしれなかった・・・」
提督「君たちが無事でよかった。洗脳の後遺症なんかも見当たらない」
長門「我々はこれで失礼する・・・が、その前に」
長門「これを渡しておこう。役に立つ日が来るかもしれない」スッ…
初風「これは・・・腕時計?」チャリッ…
長門「横のボタンを三回押せば私達に連絡が来る・・・連絡がくれば・・・駆けつける」
提督「使われないのがベストだが・・・なにかあったら押せ」
初風「ありがとう・・・」カチャッ…
初風「中々かっこいいじゃない!ねぇ、これ----」
「・・・・」
初風「いない・・・」ポカン
カルト鎮守府提督「もう行ったよ」
妙高「速いですね・・・」
....
..
.
長門達の基地
青葉「カルト教団って怖いですね・・・カメラ越しでも凄まじい狂気を感じました・・・」
明石「魚雷をなんだと思っているのかしら・・・」ハァ…
長門「魚雷が嫌いになりそうだよ・・・」
提督「じかに突き立てられたこともあったしな?」
長門「はぁ・・・」
提督「それじゃ俺は・・・例の更生施設に差し入れを持っていくよ・・・」
提督「ここ最近で何人あそこにブチこまれたことやら・・・」
青葉「あぁ・・・きっと疲れている事でしょう・・・」
魚雷崇拝鎮守府編はこれにてお終いです。ハートマン提督は今日も大忙し
次回のブラック鎮守府を決めます
↓3までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)
憲兵から鎮守府関係者(艦娘含む)を拉致して
ウォーターボーディングの様に生卵を口や鼻に注ぎ込んだり、熱々卵焼きを押し付ける拷問をしている
犯人はある鎮守府の提督が去ってから、行方をくらました瑞鳳らしい
海面から9780mある深い海底がある海域
小笠原海溝で、ドーム状の基地があり
内部は鉄骨に囲まれて中央にエレベーターが建造してある
そこで過酷実験と称した外道な行為を続けている
艦娘はそのエレベーターに拘束される
そして稼働スイッチを押すと
エレベーターが深海一直線に急降下、搭乗した艦娘は水圧で圧壊される (当時の潜水艦でも400~600mで圧壊する程)
拘束された艦娘の正面にはライトカメラが設置してありリアルタイムで様子を映せる
観察部屋でモニターを眺めるのが楽しみな女提督は犬のように飼いならされてる金剛、ウォースパイト、アークロイヤルと一緒に紅茶と豪勢な料理を嗜んでいる
小笠原諸島付近 嗜虐女帝鎮守府 執務室
伊勢「伊勢型戦艦一番艦、伊勢です!」ビシッ
日向「伊勢型戦艦二番艦、日向だ」ビシッ
嗜虐女帝提督「こんな辺鄙なところにはるばると・・・ようこそ私の鎮守府へ・・・」
嗜虐女帝提督「歓迎会は気に入ってもらえたかしら?」
伊勢「えぇ、私には勿体ない位で・・・」
日向「十分に満足した。歓迎会であれだけの馳走、わざわざすまないな」
嗜虐女帝提督「お安い御用よ・・・だって・・・」
嗜虐女帝提督「最後の食事は・・・豪勢なほうが良いでしょう?」
伊勢「・・・?それは・・・どういう・・・」
グラッ…
ドサッ…
伊勢「日向!?」バッ
日向「なにか・・・ヘンだ・・・体が痺れて・・・眠い・・・」
嗜虐女帝提督「毒が入っているとも知らずにまるで犬のように貪っちゃうなんて・・・」
嗜虐女帝提督「見ごたえはあったわよ?卑しくご飯にがっつく様は・・・!」ニタァ…
伊勢「一体・・・何が・・・」クラッ…
伊勢「もくて・・・----」ドシャッ…
伊勢「-----・・・」スゥ… スゥ…
嗜虐女帝提督「素敵な物語を見ることよ」
....
..
.
嗜虐女帝鎮守府 海底基地
日向「・・・」スゥ… スゥ…
嗜虐女帝提督「今日もやってきたわねぇ・・・こ・の・じ・か・ん・・・」
ウォースパイト「I can't wait・・・///」ハァハァ….
金剛「待ってたデース・・・!」
嗜虐女帝提督「晩餐会の準備はできているの?」
アークロイヤル「Of course,Admiral どうぞこちらに」
嗜虐女帝提督「さぁ、向こうに行く前にそこの子豚ちゃんを起こしなさい」
金剛「まっかせてヨー!」チャプッ…
バシャァッ!
日向「!?」ビシャッ
日向「ゲホッ・・・!げほっ、ごほっ・・・!」ビチャビチャ…
日向「こ・・・ここは・・・?」
金剛「ヘーイ、good morning! Little pig」
嗜虐女帝提督「ちょっと金剛・・・私の服にまで水が飛んできたわ」
嗜虐女帝提督「床の水、あなたのスカートと上着で拭いときなさい」
金剛「Im sorryネー・・・テイトクゥー・・・」ビリッ…
フキフキ…
日向(訳が分からない・・・どういう状況だ・・・?縛られていて身動き一つとれない・・・)ギチッ…
日向(そうだ・・・確か・・・飯を食って、執務室に呼ばれて・・・それから・・・)
日向「伊勢はどこだ・・・!」ギロッ…
嗜虐女帝提督「そんな目で見ないで欲しいわ・・・?」
嗜虐女帝提督「心配しなくてもすぐ会わせてあげるわよ。画面の中でだけれど」
日向「どういうことだ・・・?」
嗜虐女帝提督「ベラベラと説明するのは面倒なの。ウォースパイト、アークロイヤル」
ウォースパイト・アークロイヤル「Roger」グイッ
日向「ぐっ・・・どこへ運ぶ気だ・・・?」
ウォースパイト「Dinner party…晩餐会よ?今日は贅沢な一日ね?」
....
..
.
嗜虐女帝鎮守府 海底基地 処刑室
嗜虐女帝提督「さ・・・日向ちゃんをそこに座らせて」
ウォースパイト・アークロイヤル「・・・」スッ…
日向「・・・」ギチッ…
嗜虐女帝提督「縄を解こうとしても無駄よ。あなたはここで私達と映画を見るの」
日向「伊勢はどこだ!」ガタタッ!
嗜虐女帝提督「せっかちさんねぇ・・・もうすぐ会えるって言っているでしょう?」
嗜虐女帝提督「さぁ全員席について。カップに紅茶を注いで頂戴」
アークロイヤル「今日は私の番だな。Admiral、今淹れる」
アークロイヤル「そして・・・もちろん今回もForkとKnifeはAdmiralの分しか用意していない」
アークロイヤル「私達には・・・まだ過ぎた代物・・・だからな」
嗜虐女帝提督「いい子ね・・・アークロイヤル・・・」ナデナデ…
アークロイヤル「Im so happy…Admiral…」
嗜虐女帝提督「次からはあなた方の皿を犬の餌皿から普通の食器に変えていいわよ」
金剛「It's an honour…テイトク・・・」
ウォースパイト「我々には勿体なさすぎる慈悲・・・感謝いたします・・・Admiral・・・」
日向「なんだお前らは・・・?イカれているのか・・・?」
嗜虐女帝提督「ウチの子達をイカれてるなんて言わないで頂戴?この子たちは・・・誰よりも従順なだけなの」
嗜虐女帝提督「さ・・・晩餐会を始めましょうか。モニター画面にご注目・・・」
嗜虐女帝提督「さよならを言う準備をしてね・・・?」ピッ
ヴンッ…
日向(なんだ・・・?映っているのは・・・狭い個室・・・?)
日向(縛られているあいつは・・・!)
伊勢『誰か・・・誰か・・・返事をして・・・』
日向「伊勢!!」
伊勢『その声・・・日向なの・・・?助けて日向・・・!』
日向「待ってろ・・・今行くからな・・・ッ!ッ!!」ガタタッ…ガタガタ…
日向「この縄を解け!!今すぐ解けぇ!!」
ウォースパイト「見ものね・・・」クスクス…
日向「伊勢はどこにいるんだ!!」
嗜虐女帝提督「ここの窓から見えるかしら・・・夜だし見えないわね・・・」
嗜虐女帝提督「いい?伊勢はここから少し先のエレベーターの中にいるの」
嗜虐女帝提督「そのエレベーターはね・・・このスイッチを押せば・・・」ポチッ
伊勢『なっ・・・なに・・・?』ガゴンッ…
伊勢『日向ぁ!こ、これ・・・沈んでいく!日向ぁあ!!』ズズズズ….
日向「今すぐあれを止めろォ!!止めろぉお!!」ガタガタ…
嗜虐女帝提督「このスイッチをもう一度押すと止ま・・・あぁ、説明するのも怠くなってきたわ」
嗜虐女帝提督「おしゃべり金剛、任せたわよ。私お腹が減ったわ」カチャカチャ…
金剛「OK!」
日向「聞こえないのか!?あれを今すぐ止めろと言っているんだ!!この外道共ォ!!」
嗜虐女帝提督「あ、他の皆も食べていいわよ。ただし、ナイフとフォークがないからって手は使っちゃ駄目だからね」モグモグ…
嗜虐女帝提督「ちゃんと口だけで食べなさいよ?」
ウォースパイト・アークロイヤル「Roger」ムシャムシャ…
伊勢『日向ぁあ・・・日向ぁ・・・』
日向「伊勢・・・!」
金剛「説明の続きさせてもらうネー」
金剛「この装置はvery単純ネー。このままエレベーターは下までまっすぐfall downデース」
金剛「そしてぇー・・・深海まで行くと・・・」
金剛「Squash!!水圧でエレベーターごとペシャンコになってヒューガの愛するイセーは握りつぶしたトマトみたいになりマース!!」
金剛「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」
ウォースパイト・アークロイヤル「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!」
嗜虐女帝提督「説明ありがとう金剛。あなたもご飯食べていいわよ」
金剛「Thank youネー!」
嗜虐女帝提督「ま・・・今説明した通りよ。このままだと・・・あと五分で伊勢はグチャグチャね」
伊勢『そんなの嫌だ・・・お願い・・・助けて・・・』
嗜虐女帝提督「そ・こ・で・・・」ピッ
伊勢『・・・!』ガクンッ…
伊勢『止まった・・・?』
嗜虐女帝提督「チャンスをあげるわ。伊勢ちゃん?」
伊勢『チャンス・・・?』
嗜虐女帝提督「そ・・・簡単よ」
嗜虐女帝提督「“代わりに日向を殺して”って言えば・・・あなたを助けてあげる」
伊勢・日向「『・・・・!』」
嗜虐女帝提督「簡単でしょ?」
嗜虐女帝提督「自分の方が可愛かったら・・・日向を犠牲にして生き残りなさい」
日向「そ・・・そんなの・・・」
日向「私が代わりに死ぬ・・・伊勢を助けてやってくれ・・・」
伊勢『そんなの・・・駄目だよ!私はこのままでいいか----』
嗜虐女帝提督「・・・」ポチッ
伊勢『!』ズズッ…
伊勢『エレベーターが・・・なんで!?』ベゴンッ!
伊勢『ひっ・・・何の音!?』
嗜虐女帝提督「だんだんエレベーターが水圧に耐えられずにきしみ始めた音ね・・・」
嗜虐女帝提督「金剛の説明だと一瞬で死ねるように思えただろうけど・・・実はジワジワと潰れていくのよ?」
嗜虐女帝提督「ゆっくりとプレスされるように・・・」
嗜虐女帝提督「体中の骨が折れて・・・内臓が口から出そうなほど押し込まれて・・・」
嗜虐女帝提督「行き場のなくなった体液が全身からにじみ出るように流れ出すの・・・」
嗜虐女帝提督「狭くて暗い金属の棺桶の中で・・・あなたはゆっくり・・・ゆっくりと・・・苦しみもがいて死んでいくのよ」
伊勢『・・・!』ゾワッ…
嗜虐女帝提督「想像した?怖くなった?助かりたくなった?」
嗜虐女帝提督「ほら・・・本当は助かりたいでしょう・・・?」
伊勢『だ・・・だとしても・・・』ベゴンッ…
伊勢『うぅっ・・・うぅ・・・』ガタガタ…
嗜虐女帝提督「最初に飛び出すのは目玉かしら・・・?」
日向「伊勢!!無理をするな!!私が代わってやる!!伊勢の代わりに私が死ぬ!」
日向「私なら大丈夫だ!伊勢!!頼む!!」
日向「助かってくれ!!私の代わりに助かってくれぇ!!」
伊勢『・・・・・本当に・・・いいの・・・?』ガタガタ…
日向「いいんだ!私が代わりに死んでやる!!」
伊勢『・・・・・』
伊勢『だ・・・駄目だ・・・駄目だよ・・・日向・・・』ベゴンッ…
伊勢『日向を犠牲にしてまで生き延びたいだなんて・・・私は思わない・・・』ボゴッ…
日向「伊勢・・・!」
嗜虐女帝提督「この姉妹愛・・・なんて素敵な物語なんでしょう・・・」
嗜虐女帝提督「例え自分が苦しんで死ぬとしても・・・それでもなお妹の命の方が大事だと言うのね・・・!」
ウォースパイト「Wonderful・・・」パチパチ…
アークロイヤル「Im moved・・・」ポロポロ…
金剛「比叡・・・榛名・・・霧島・・・元気してるカナー・・・?」ポロポロ…
嗜虐女帝提督「とまぁ、三流の感動的な話はもう十分。そろそろフィナーレね」
嗜虐女帝提督「慈悲深い私はさらにチャンスを与えるわ」ポイッ…
カラカラ…
嗜虐女帝提督「素敵な姉を死なせたくなかったら・・・あそこに投げたスイッチを押してごらんなさい?」
嗜虐女帝提督「ほら・・・潰れるまであとちょっとしかないわよ・・・?」
伊勢『日向ぁ・・・!』ボゴッ… ボゴゴッ…
日向「ぐっ・・・うぅっ・・・」ググッ… ガタッ… ガタタ…
ガタタッ… ガタッ… ガタンッ… ガタッ…
日向「待っていろ伊勢・・・今助けてやるからな・・・!」ググッ…
嗜虐女帝提督「椅子に縛られているって言うのに・・・頑張るのねぇ・・・」
伊勢『日向・・・あのね・・・私は・・・』ボゴォッ… ベゴンッ…
日向「言うな!!私が助ける!!絶対だ!!!」ズリッ… ズリッ…
日向「伊勢ぇ!伊勢ぇえ!!」ガタガタガタ…
嗜虐女帝提督「ほら・・・あと少しよ・・・ほらほら・・・」
日向「クソォッ!!!伊勢ぇ!あと少しだからな!!」ギギッ… ガタタ…
日向(あと・・・あと少し・・・!あと・・・!)
伊勢『日向・・・あのねっ・・・私・・・あなたのような・・・妹を持てて-----』
ブツンッ…
日向「スイッチ・・・!」ダンッ!
日向「押した・・・押したぞ・・・!伊勢・・・!」
日向「・・・伊勢?」
「・・・・」
嗜虐女帝提督「あーあ・・・あと数秒早かったら・・・」
日向「うそだ・・・そんな・・・そんな・・・」
嗜虐女帝提督「この装置・・・カメラがすぐ駄目になるから潰れる瞬間が見えないのよねぇ・・・なんとかならないかしら・・・」
日向「どうして・・・ああっ・・・伊勢ぇ・・・」ボロボロ…
日向「あああ・・・」ボロボロ…
嗜虐女帝提督「あなたを最初見た時、たとえどんな悲しいことがあっても泣かずに凛としているような強い人だと思っていたわ。さすがに姉が死んだら泣くのね」
嗜虐女帝提督「今夜は素晴らしいものが見れたわ。みんな、食事の続きにしましょう」
日向「うぅっ・・・こんなの・・・こんなのっ・・・!」
金剛「そう・・・This is all just bad dream…(これは全部、ただの悪い夢・・・)」
アークロイヤル「And…(そして・・・)」
ウォースパイト「You're NEVER waking up!(二度と覚めることは無いのよ!)」
「「「「AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」」」」
-----------------------------
近くの物陰
鳳翔(そんな・・・伊勢さんと日向さんをどこへ連れていくのかと思ったら・・・・!)
鳳翔(提督が・・・あんな恐ろしいことを・・・)ガタガタ…
鳳翔(人を・・・あんなむごたらしく殺すなんて・・・!)
鳳翔(け・・・憲兵・・・!)タッ…
鳳翔(通信施設から・・・憲兵の本部へ・・・!)タタタ…
....
..
.
長門達の基地
青葉「・・・!」
青葉「司令官!今憲兵本部に緊急通信が!」
提督「内容は?」
青葉「通信先が酷く動揺していたみたいで、正確な情報かは分かりませんが・・・」
青葉「なんでも、日向さんの目の前で伊勢さんを深海に沈めて抹殺したとか・・・」
提督「なんだと・・・?」
青葉「海底に施設が建造してあって・・・そこで艦娘を棺のようなエレベーターに閉じ込めてから沈めて・・・圧死する様をモニター越しに見て楽しんでいた・・・と・・・」
明石「信じられない・・・」
青葉「どうやら途中で切れてしまったみたいで、これ以上詳しい話は聞けなかったようです・・・」
長門「途中で切れた・・・?まずいな・・・!」
提督「場所は?」
青葉「小笠原諸島近辺の小さな鎮守府・・・です・・・」
提督「くそっ・・・遠いぞ・・・!」
青葉「憲兵隊が特別にヘリを貸してくれるとのことです」
長門「提督!急ぐぞ!!」
提督「わかっている。だが・・・今回の任務で必要になるかもしれない子が二人・・・いる」
長門「・・・?」
....
..
.
数時間後 嗜虐女帝鎮守府 海底基地 処刑場
金剛「テイトクゥー!新しいエレベーターとワイヤーの取り付け、スイッチの修理終わったヨー!」
嗜虐女帝提督「ご苦労さま・・・」ナデナデ…
金剛「あぁっ・・・癒されマース・・・」
嗜虐女帝提督「全く・・・あなたが頭突きでスイッチを押すから・・・時間がかかっちゃったじゃない。おかげでもう深夜よ」
日向「伊勢・・・伊勢・・・」ボーッ…
ウォースパイト「彼女はもう駄目よ、Admiral・・・上の空だわ・・・」
アークロイヤル「これじゃ殺してもつまらないだろうな・・・」
嗜虐女帝提督「そうねぇ・・・四肢をもいで飼おうかしら」
嗜虐女帝提督「でもその前に・・・」ピッ…
ヴンッ…
鳳翔『誰か・・・誰か・・・』
嗜虐女帝提督「本日二度目の処刑のお時間・・・」クス…
嗜虐女帝提督「鳳翔さぁ~ん・・・聞こえるかしら?」
鳳翔『て・・・提督・・・?お、お願いですっ・・・!ここから出してください・・・!』
嗜虐女帝提督「あなたの死を嘆きながら見てくれる子がここにはいないから正直退屈なのよ」
嗜虐女帝提督「今からあなたを殺すのは楽しむ為じゃなくて憂さ晴らしの為・・・」
嗜虐女帝提督「憲兵なんかに連絡してくれちゃって・・・いろいろと隠蔽しなくちゃいけなくなったじゃない」
嗜虐女帝提督「ここが辺鄙な人工基地で助かったわ。確認の船が来るまであと20時間ってところかしら・・・」
嗜虐女帝提督「あなたは戦闘で錯乱して訳も分からないことをのたまいながら深海棲艦の群れに単艦突撃して轟沈・・・」
嗜虐女帝提督「こんなところかしら・・・」
鳳翔『私が悪かったです・・・到着した憲兵方に私の誤報であったことを伝えます・・・』
鳳翔『なのでどうか・・・私を・・・私を殺さないで・・・!』
嗜虐女帝提督「もう決定事項よ。せいぜい良い悲鳴を上げて頂戴ね」
鳳翔『そんな・・・!こんな死に方は嫌です!!お願いですっ・・・!どうか・・・どうか・・・』
嗜虐女帝提督「時間がないのよ」スッ…
嗜虐女帝提督「さ っ さ と 死 ね」ポチッ…
鳳翔『ていと-----』ズズンッ….
鳳翔『いやあああ!提督!お願いです!』ズズズ...
嗜虐女帝提督「あぁ・・・さっきと比べて本当に退屈ね・・・」
嗜虐女帝提督「はぁ・・・早く潰れないかしら」
鳳翔『うぅっ・・・提督・・・お願いです・・・お願いですから・・・』ギシッ...
嗜虐女帝提督「ほら、命乞いもワンパターン。実につまらないわ」
ウォースパイト「I m sleepy…」
嗜虐女帝提督「もっと重くするなりして早く死ぬように作り直すべきかしら」
鳳翔『提督・・・死にたくないです・・・助けて---』
ブツンッ…
アークロイヤル「What・・・?潰れるにはずいぶん早いな」
ザザッ… ザザァ―…
嗜虐女帝提督「何の音よ・・・?」
『今日のわんこ』
嗜虐女帝提督「・・・は?」
青葉『小笠原諸島の辺鄙な鎮守府・・・そこに暮らしているのが・・・』
青葉『金剛、ウォースパイト、アークロイヤルの三匹です』
青葉『この三匹は鎮守府で餌を与えられながら毎日を無下に過ごしています』
青葉『そんな三匹の楽しみは~・・・』
青葉『イカれた司令官とイカれた趣味を楽しむ事』
嗜虐女帝提督「何よ・・・このふざけた機械音声・・・どうなってんのよ・・・これ・・・」
青葉『イカれた司令官と三匹の犬は、これから先何が起こるか想像もつかず・・・ただただ茫然と立ち尽くす・・・』
青葉『そんな間抜けな、四匹たちなのでした~・・・』
金剛「What happened・・・!?」
ヴンッ…
嗜虐女帝提督(映像が・・・戻った・・・)
鳳翔『こ、これは一体・・・どうなっているの・・・?』ギギギギ…
鳳翔『提督・・・?私を引き上げる気になったんですか・・・?』ギギギギ…
嗜虐女帝提督「引き上げる・・・?そんな馬鹿な・・・どういうこと・・・?」
伊58『でっちぃぃぃぃぃいい!!』グググ…
伊26『おりゃぁぁぁぁぁああ!!』グググ…
ウォースパイト「Whose voice!?」
ザッ…
提督「お前たちの敗北を告げる声だ・・・」
長門「おとなしくしてもらおうか」
嗜虐女帝提督「あんたら・・・誰なのよ・・・?」
提督・長門「制裁」
....
..
.
嗜虐女帝鎮守府 庭
ドシャッ…
嗜虐女帝提督「痛いわねぇ・・・!」ゴロ...
提督「そこで仲間もろともおとなしくしていろ」
長門「日向、大丈夫か・・・?」
日向「・・・私は・・・目の前で死ぬ伊勢を・・・救えなかった・・・」
長門「・・・」
青葉『司令官!朗報です!実は・・・』
提督「なに?それは本当か?」
青葉『はい、今ゴーヤちゃんとニムちゃんが・・・』
提督「・・・了解だ」
提督「日向・・・君に話が・・・」
日向「私は・・・!そこの女を八つ裂きにしないと・・・気が済まない・・・!!」ギリッ…
長門「気持ちは分かるが・・・まずは一旦落ち着いてくれ・・・!」
嗜虐女帝提督「私に復讐してどうするってのよ!?良い?伊勢は死んだの!!私はチャンスを与えたのに・・・あなたはそれを無駄にした!」
嗜虐女帝提督「それで話はお終いよ!!復讐したところで何も変わらないわ!!」
「まだ・・・終わっていないよ・・・!」
日向「・・・!」
伊勢「やぁ、日向・・・ひどい顔だよ・・・?」
日向「い・・・伊勢・・・?お前なのか・・・・?」
嗜虐女帝提督「なんで・・・生きているのよ・・・?確かに潰れたはず・・・!」
提督「近くの鉄骨にワイヤーが引っかかって止まっていたそうだ」
伊勢「それだけじゃないわ・・・私が本当につぶれかかったとき、エレベーターが止まったの・・・」
伊勢「日向・・・あなたがボタンを押してくれたんだよね・・・?」
日向「あぁっ・・・あれは・・・無駄じゃなかったのか・・・!」ヨロヨロ…
日向「私は・・・伊勢の命を救えたのか・・・!」ギュッ…!
伊勢「うん・・・あなたのおかげよ・・・日向・・・本当にありがとう・・・!」ギュッ…
日向「よかった・・・!よかった・・・!」ボロボロ…
伊勢「ただいまっ・・・!日向・・・!」ボロボロ…
嗜虐女帝提督「つまんない・・・・!」ギリ…
嗜虐女帝提督「こんなのつまらないわ!!こんな三流ハーピーエンド・・・!」
嗜虐女帝提督「私が好きなのは他人の最高のバッドエンドを眺めること・・・!」
嗜虐女帝提督「伊勢は潰れて死んで日向は絶望し泣きわめく・・・」
嗜虐女帝提督「これが最高の終わり方じゃない!つまらない!!つまらない!!!」
提督「バッドエンドなら見れるさ・・・」
提督「ただし・・・お前のバッドエンドだがな・・・!」
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください
許す場合は、そのまま憲兵へと引き渡されます
死なないギリギリのライン(ある程度体が潰れて痛むくらい)まで沈めて同じ目にあわせる
もう1人のブラック鎮守府バスターズ提督がいた島に送り付ける
そんなに痛みが好きなら両手両足の爪を剥ぎ針を刺してやろう
....
..
.
数日後 南米アマゾン 無人島 元サバイバル鎮守府
提督「美しい場所だろう?君たちは今日からここで暮らしてもらう」
嗜虐女帝提督「冗談じゃないわよ!こんな何もないところでどうやって生きて行けっていうのよ!!」
日向「よく探せ、木の実が落ちてたり魚が泳いでいたりするだろう」
嗜虐女帝提督「つまらない・・・こんなのつまらない・・・」ガリガリ…
日向「爪を噛むのは食べるものが本当に無くなったときだけにしたらどうだ?」
嗜虐女帝提督「そうよ・・・!憲兵に連絡してからあなたたちが来たってことは・・・あなた達は憲兵の関係者でしょ!?」
嗜虐女帝提督「勝手に人を殺しておいて・・・タダで済むと思っているの?」
提督「・・・」ポイッ…
ヒラヒラ…
パサッ…
嗜虐女帝提督「何よこれ・・・紙切れ?」ピラッ
【異動願い受理】
嗜虐女帝提督「こ・・・これは・・・!」
提督「その通り、君は今日からここの鎮守府に配属だ。席が空いてたんで丁度良かった」
嗜虐女帝提督「ねぇ・・・お願い待って・・・!ねぇ・・・!私が悪かったわよ・・・日向・・・!」ヨロヨロ…
日向「触るな」バシッ
嗜虐女帝提督「うぅっ」ドサッ…
嗜虐女帝提督「こんなところで生きていけるわけないじゃない・・・!嫌・・・!」
嗜虐女帝提督「いやよ・・・!こんなところで飢えて死んでいくのは・・・!」
嗜虐女帝提督「お願い・・・助けてよ・・・!」
日向「本当ならこの刀で細切れにしてやるところだったが・・・チャンスをやろうと思ってな」
日向「私は優しいんだ」クルッ…
日向「行こう」
嗜虐女帝提督「この人殺しぃぃぃいいい!!」
嗜虐女帝提督「私もつれてってよ!!お願いだから!!死にたくなぃぃいい!!」
嗜虐女帝提督「殺さないで・・・お願い・・・お願い・・・!」
提督「お前を殺すつもりはない。だが・・・」
提督「助けるつもりもない」
嗜虐女帝提督「嫌・・・嫌・・・あり得ない・・・嫌・・・」ガクッ…
....
..
.
元嗜虐女帝鎮守府
伊勢「本当に・・・助かりました・・・」
提督「君を助けたのは日向だ。俺達じゃない」
日向「いや・・・私からも礼を言わせてくれ。本当に・・・助かった」ペコッ…
鳳翔「私もあと少しで死ぬところでした・・・!ありがとうございました!」ペコッ…
長門「頭を下げなくいい。三人共無事で何よりだ」
提督「これから君達の元に新たな提督が来るだろう」
提督「あの忌々しい施設も取り壊しだ」
提督「君たちもこれからの新生活を楽しんでくれ」
日向「君たちも・・・か。ふっ・・・向こうも楽しんでいるといいが・・・」
....
..
.
長門達の基地
長門「はぁ・・・今回も長旅だったな・・・!」
提督「ただいま・・・」
伊58「あ、おかえりでち!」
伊26「おかえりなさい!お疲れ様!」
提督「すまないな、いきなり呼びつけて。君たちの力が必要だったんだ」
伊58「かまわないでち!人助けなら喜んでやるでち!」
伊26「提督たちのようにねっ・・・♪」
提督「なぁ、二人共・・・このことは・・・」
伊58「もちろん言わないでち!お口チャック!」
伊26「これでも口はかたいほうなんだよ?大丈夫大丈夫!」
伊26「また力が必要になったら言ってね!」
提督「助かるよ。ありがとう」
明石「あそこの提督に犬扱いされてた艦娘たちはどうなったんですか?」
提督「洗脳されていないかまずは経過観察。その後どうなるか決まる」
提督「もし自分たちの意志でついて行ったのだったら・・・あの島か、例の更生施設送りだ」
明石「・・・洗脳で会ってほしいものです」
青葉「しかし、今回は過去史上最悪の敵でしたね・・・」
提督「だな・・・正直俺も生かしておきたいとは思えない存在だった」
提督「だが、これで良いんだ。奴にとっての一番のバッドエンドは・・・」
提督「奴にとって最もうれしくないハッピーエンドを迎えた日向達の事を考えながら・・・あそこで懺悔し続けることなんだからな・・・」
長門「それも、まだ生き延びていればの話だがな?」
次回のブラック鎮守府を決めます
↓5までの中ででどういうブラック鎮守府かを。でた三つの内で最もコンマの高いものを採用します
※動機を入れるか入れないかは自由とします。ない場合は>>1が決めます
ブラック鎮守府が決まった段階でさらに↓2で被害にあっている艦娘を決めます(複数可)
提督は資産家の息子である
提督のお気に入りの艦娘には、紳士淑女の富豪達が搭乗する豪華客船に連れ込まれ籠の鳥状態にさせられる
ドレスに着替えされられた娘は船内で日々専業スタッフに囲まれた優雅な暮らしを約束している
思い出に残る船には美女がつきものって思想の提督である
少数精鋭ながら配属艦娘に与えられた個室は高級ホテルのスイート並で食事も秋月型でなくとも贅沢すぎておののくほどだったり……,etc.
そんな環境を用意してくれる提督に対して艦娘達の忠誠心はもちろん高く中には崇拝している者もいる
通報者はこの鎮守府に新たに配属され、豪勢な生活や異様とも言える艦娘達の雰囲気、そして常に仮面を外さない提督に恐怖を覚えた艦娘
(オチ:待遇は提督がガチ資産家で儲けを全力投資している為、仮面は素顔がとても醜いので無闇に艦娘を怖がらせない&嫌われたくない為)
この鎮守府では強面で無口だが優秀な提督がおり艦娘達から信頼も熱い
だが近くに彼を疎ましく思う鎮守府がおり彼の優秀な艦娘をすべていただき潰そうと嘘の通報した
頭がよくまわり外面がいい上に他人への印象操作がうまいため真の真っ黒な心は気づかれにくい
強面寡黙提督鎮守府
大淀「提督、演習お疲れ様です。今日も大勝利でしたね!お茶をお持ちしました」コトッ…
強面寡黙提督「・・・すまない」
強面寡黙提督「君たちも・・・よく頑張った・・・」スッ…
山風・浜波「ひゃぁ!」ササッ…
大淀「あらら・・・」
強面寡黙提督「・・・」
大淀「二人共、提督は頭をなでようとしただけですよ?私の後ろに隠れちゃ駄目です」
山風「ホント?」ヒョコ
浜波「撫でるだけ?」ヒョコ
強面寡黙提督「君たちに怒った事ないだろう・・・?」ニゴォ…
浜波「ひぃっ!今怒ってる!」
大淀「提督ももっと笑顔練習してください・・・ターミネーターみたいな笑顔ですよ?」
強面寡黙提督「ぐ・・・!そ、そうだ!ほら・・・がんばったね人形だ・・・」
山風・浜波「!」パアアッ…
山風「今回はなんの動物?」トコトコ…
強面寡黙提督「今回はシマエナガさんとアカオクロオウムさんだ・・・!」スッ…
大淀(ずいぶんマイナーな動物を・・・)
山風「フワフワ!」
浜波「かわいい!」
強面寡黙提督「よし・・・!」
大淀「物で釣るのはどうなんですか・・・?」
強面寡黙提督「いつか・・・人形が無くてもみんなと仲良くできる日が来るといいんだがな・・・」
山風「提督・・・確かに・・・提督はいつも怒ってるような顔で怖いけど・・・」
山風「でも・・・頼りになるし、優しいのは知っているし・・・」
浜波「な、なんだかんだで・・・ありがと・・・」
強面寡黙提督「・・・どういたしまして・・・」ナデナデ…
山風「うん・・・やっぱり、優しくて暖かい・・・提督の手・・・」
浜波「・・・♪」
大淀「・・・ふふっ♪」
....
..
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人面獣心提督鎮守府
人面獣心提督「クソっ・・・いつもいつも勝ち誇った面で楽しく暮らしやがって・・・!」
人面獣心提督「負けた相手に気を使ったとしてもよぉ~・・・ムカつくだけなんだよ・・・」ドカッ...
人面獣心提督「なにが“あなた方も強かったです、またやりましょうね”だ・・・!」
人面獣心提督「演習でボコボコにしておいてさわやかな空気だして完全勝利気取ってんじゃぁねぇよっ・・・!」
人面獣心提督「隅から隅まで気に入らねぇ・・・!どうせあいつらだって心の中じゃ雑魚で相手にもならねぇだなんて鼻で笑ってるに違いねぇんだ・・・!」
人面獣心提督「奪ってやる・・・!俺なりの・・・俺なりの勝負で何もかも奪ってやる・・・!」
人面獣心提督「演習ですべて決まると思うなよぉ・・・?てめぇらは俺の土俵にあがってもらうぜ・・・!」
....
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長門達の基地
明石「はい、長門さんのコスチュームにも麻酔銃を組み込んでおきましたよ」
明石「代わりに自白剤は左腕部に装着しといたので、撃つときに間違わないでくださいね」
長門「助かる」
明石「珍しいですね。長門さんがコスチュームの改善を頼むなんて」
長門「この間の変な宗教が流行っていた鎮守府での件でな・・・今後ああいう洗脳された人が敵になった時、なるべく傷を付けずに戦いたいと思ったんだ」
明石「なるほど・・・あっ、加賀さんの矢にもあらゆるギミックを組み込んでおきましたよ」
加賀「ありがとう。どういうものなのかしら?」
明石「矢の羽の色で見分けるのですが・・・」
ピピピッ…
明石「おっと・・・お楽しみは後で、ですね」
提督「通報があったのか?」
青葉「ええ、たった今・・・内容はですね・・・」
青葉「『気の弱い艦娘を恐怖で支配し、思うがままに操っている』・・・だそうです」
青葉「あ、大変です!どうやら現在進行形で艦娘に危害を加えるところを目撃したとのことです!急いでください!」
提督「準備する」
加賀「ずいぶんと小物ね・・・」
青葉「言葉じゃ小物にしか聞こえませんが、非道な人間に変わりはありません」
明石「一体どう艦娘を恐怖に陥れているやら・・・」
加賀「もちろんわかっているわ。取り掛かりましょうか」
青葉「その前に・・・今すぐ目標のブラック鎮守府のデータを出しますね」
青葉「場所は・・・そう遠くないですね・・・そこの司令官の名前と顔は・・・ヒェッ・・・」
加賀「どうし・・・っ・・・これは中々強烈ね・・・」
明石「顔だけで深海棲艦も恐れをなしそう・・・」
青葉「でも、実績は非常に優秀ですね。実戦、演習共に好成績です」
提督「それが艦娘を脅し上げて成したものじゃ無ければな・・・」
長門「早速行くとしようじゃないか」
....
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強面寡黙提督鎮守府 執務室
大淀「そろそろお休みになられてはどうですか?提督」
強面寡黙提督「いや・・・まだ大丈夫だ・・・」
ガチャッ…
山風「提督。浜波と一緒にお茶・・・持ってきたよ」
浜波「これ飲んで・・・書類仕事頑張って・・・」スッ…
大淀「よかったですね、提督」
強面寡黙提督「はは・・・あぁ、助かる・・・ありがとう・・・」ニコッ…
山風(やったぁ・・・普通に笑ったよ、提督・・・!)ヒソヒソ…
浜波(うんっ・・・!)ヒソヒソ…
強面寡黙提督「どうしたんだい・・・?」
山風「いや・・・なんでもないよ・・・」
浜波「司令、無理せず・・・普通に笑っ-----」
パリーンッ!!!
「!!!」
ザッ…
提督「ここの提督に用があってきた。他の全員は部屋から逃げろ!」
山風「な・・・なんなの・・・!」ガタガタ…
浜波「し、しれ・・・」ガタガタ…
強面寡黙提督「大淀!そこの二人を連れて今すぐここから逃げろ!」
大淀「は、はいっ!さぁ、二人共!逃げますよ!」ガシッ…
ダッ…
ガチャッ…
山風「て、提督・・・!」
バタンッ…
強面寡黙提督「・・・強盗か?だとしたら・・・来る場所を間違えたな・・・!」
提督「間違いを犯したのはお前の方だ・・・!」スタスタ…
グァッ!
ブンッ!
強面寡黙提督「ッ!」パシッ!
グググッ…
提督「何故艦娘を恐怖で支配する・・・!」
強面寡黙提督「なんの話だ・・・!」バッ!
提督「しらばっくれるな!」ヒュッ…
ドカッ!
強面寡黙提督「うぐぁっ・・・!」ドサッ…
提督「お前にはひとまず眠ってもらう・・・!」ジャキッ…
提督「安心しろ・・・ただの麻酔銃だ・・・」
強面寡黙提督「ぐ・・・!」
ガチャッ!
山風「やめて!!」ダッ…
提督「!」
浜波「司令・・・大丈夫!?」
提督「おい、危ないから下がっているんだ!君たちは俺が-----」
強面寡黙提督「大丈夫だ・・・!大丈夫だから・・・下がっているんだ・・・!」
提督「・・・?」
大淀「憲兵に通報しましたよ・・・!おとなしく引き下がってください」
提督「・・・オーバーウォッチ、なにか誤解があるようだ・・・!」
青葉『・・・のようですね・・・!』
山風「て・・・提督にひどいことするなら・・・」
浜波「あ、あたしたちが・・・相手に・・・な、なるっ・・・!」プルプル…
大淀「・・・逃げたほうが良いですよ?」
提督「俺は・・・君達を助けようと思ってここまで来た・・・」
大淀「・・・どういうことです?」
提督「説明する。N、K・・・二人共来てくれないか?」
....
..
.
大淀「私たちの提督が艦娘を恐怖で支配しているですって・・・?」
強面寡黙提督「・・・」
山風「だ、誰がそんなことを・・・」
提督「そういう通報があったんだ」
大淀「憲兵関係者なんですか・・・?」
提督「悪いが・・・その辺については深くは話せない。だが・・・そうだ、関係はしている」
長門「協力関係とだけ言っておこう・・・」
浜波「確かに司令の顔は怖いけど・・・でも、怒った事なんて一度もないんだよ・・・」
加賀「その、すみません・・・完全にこちらの早とちりでした・・・」
山風「・・・」ムスッ…
提督「悪かった・・・だが、そうなると憲兵に嘘の通報をした者がいるはずだ」
提督「オーバーウォッチ。通報者は分かるか?」
青葉『それが・・・バレてひどい目にあわされるのが嫌だからと・・・匿名で、電話も公衆電話からでした』
浜波「あの人、何もない空間で誰に向かってしゃべってるの・・・?怖い・・・」
提督「・・・」
提督「・・・なにか心当たりは?恨みを買うようなこととかをした覚えは・・・?」
大淀「提督はそんなことをする人じゃありません!!」
提督「そうか・・・わかった。こちらで調べておく・・・何か解ったら・・・憲兵に連絡を頼む・・・迷惑かけたな」スッ…
山風「待って」ガシッ…
提督「・・・なんだ?」
山風「窓。弁償して・・・」
提督「・・・もちろんだ・・・」
....
..
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長門達の基地
ガチャッ…
提督「今戻った・・・」
青葉「モニターを殴りたいです。値段を知っているから殴りませんが」
提督「・・・俺の過失だ。先走りが過ぎた」
長門・加賀「・・・」
提督「すぐさま通報者の特定に取り掛かろう。青葉、なにか分かったことはあるか?」
青葉「通報に使われた公衆電話近くの監視カメラを探しましたが・・・何も映っていなかったです」
明石「濡れ衣を着せられた鎮守府の近くに家屋とかはあったんですか?」
提督「いや・・・少なくともあの鎮守府の中の様子がわかるような位置にはなかった」
加賀「周囲を偵察していた私としては、あそこを覗くのは難しいと思うわ」
長門「仮にも軍事施設。そう簡単に中の様子を見たり聞いたりできるつくりにはなっていなかった」
明石「憲兵への連絡は一応市民もできますが・・・可能性は限りなく低いですよね・・・」
提督「だが彼は恨みを買うような真似は一切していないそうだ」
加賀「だとしたら一体だれが何のために・・・」
青葉「ただの妬みだったとしたら・・・?」
青葉「彼の戦績は非常に優秀なものでした。演習も負け知らずです」
青葉「だからこそ・・・逆恨みされている可能性が・・・」
提督「頻繁に演習を行う鎮守府は?」
青葉「ここです。調べてみますか?」ピピッ…
提督「俺に考えがある。必要なものはただ一つ。濡れ衣を着せられた彼の協力だ」
提督「俺が連絡を取っておく。青葉、その良く演習を行う鎮守府の様子は探れるか?」
青葉「うーん・・・監視カメラが旧式で音声は拾えないですね・・・直接出向いて探る必要があります」
長門「私のドローンの出番だな」
明石「まってください。ドローンだと見つかった場合が面倒なので・・・」チラッ…
加賀「・・・?」
明石「ちょっと試したいものがあるんです」
....
..
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人面獣心提督鎮守府 付近 給水塔の上 夜
加賀「位置につきました。オーバーウォッチ、聞こえるかしら?」
青葉『はい、問題ないです。司令官、準備は?』
提督『できている』
長門『私もだ。もうすぐ時間だろう?』
青葉『ええ』
明石『加賀さん、聞こえますか?あなたの矢筒の中に矢の羽が緑色のがあると思います』
加賀「見つけたわ。矢尻に何もついていないわね」カチャカチャ…
明石『羽が緑の矢尻にはあらゆるギミックが取り付けられるようになっています』
明石『加賀さんのベルトに吸盤のついた矢尻が装備されているはずです』
加賀「これね・・・。これを緑羽の矢に装着すればいいのね。吸盤付きの矢でどうするというの?」カチッ…
明石『それを窓に張り付けると、その裏からする声や物音が無線機で拾えるようになります』
明石『あとはわかりますよね?』
加賀「なるほど・・・これをここから見える執務室の窓に打てばいいのね?」
明石『そういうことです。付いた時の音は吸盤が吸収してくれます、できそうですか?』
加賀「目をつぶってもできるわ」スチャッ ギリリッ…
バシュッ…
ヒュルル…
ペタンッ…
加賀「命中。執務室の中の提督は気が付いていないようね」
明石『お見事です。その矢は目標物にぶつかると衝撃で矢尻を残して他は地面に落ちるようになっています、注意深く見ない限りバレることは無いでしょう』
加賀「あとは・・・時間まで待つだけね」
....
..
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数分後 人面獣心提督鎮守府 執務室
プルルル…プルルル…
人面獣心提督(こんな時間に電話?誰だよ・・・ったく・・・)
ガチャッ…
人面獣心提督「はいもしもし!こちら××鎮守府です!」
強面寡黙提督『私だ・・・』
人面獣心提督「あぁこれはどうも!!今夜はどういったご用件で?」ニコニコ
人面獣心提督(はぁ!?またテメーかよ!今度は何の用だ!?また演習とか抜かしやがったら・・・)ピキッ…
強面寡黙提督『近いうちに・・・また君たちとの演習を・・・頼みたいんだ・・・』
人面獣心提督「・・・」プルプル…
強面寡黙提督『不都合があるだろうか・・・?』
人面獣心提督(良い訳ねーだろがこのダボが!!またテメーの戦績の肥やしになれってか!?)ピクピク…
人面獣心提督(だが相手の方が立場が上だ・・・断れねぇ・・・!死ねばいいのに)
人面獣心提督「もちろん良いですとも!」ニコニコ…
強面寡黙提督『すまない・・・助かるよ』
人面獣心提督「あのー・・・お言葉ですが、私のところとは十分に戦われたのでは?」
人面獣心提督「あまり同じところと戦い続けると、妙な癖が付いてしまいますよ?」
人面獣心提督(これで相手から引いてくれれば・・・)
強面寡黙提督『それはもちろん承知している・・・だが、君の所との勝負はいつもいつも新しい発見があるとウチの艦娘達が言うんだ・・・』
人面獣心提督「さようでございますか!それはまた有難いお言葉で・・・!」ペコペコ…
人面獣心提督(フ○ック!!圧勝してる奴が言うセリフじゃねぇだろが!!死ねばいいのに)ピキッ…
人面獣心提督「わかりました!では、私たちが演習可能な日をそちらに送らせていただきますね!」
強面寡黙提督『すまないな・・・ではまた・・・』
人面獣心提督「はい!失礼いたしました!」ペコッ...
ガチャッ…
人面獣心提督「またかクソッタレェェェェ!!」ダンッ!
人面獣心提督「あの野郎ぉぉお・・・!まだ俺の戦績に傷付け足りないっていうのかぁ~?」ギリギリ…
人面獣心提督「クソが・・・憲兵に通報したらその鎮守府は謎の集団に襲撃を受けるって話はなんだったんだ・・・!」
人面獣心提督「デカい証拠を作る必要があるな・・・!よし、妖精をけしかけてあの野郎の服に・・・」ブツブツ…
....
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人面獣心提督鎮守府 外
加賀『聞きましたか?』
提督「何か態度の一つで怪しい部分でも垣間見れれば儲けものだと思っていたが・・・」
長門「ここまでベラベラしゃべるとはな・・・」
提督「今度こそ間違いない。突入する」
青葉『やっちゃってください』
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人面獣心提督鎮守府 執務室
人面獣心提督「よし!これなら奴が何と言っても言い逃れはできない!あとは薬を手に入れるルート----」
「それからどうするつもりだ?」
人面獣心提督「・・・えっ?」
提督・長門「・・・」
人面獣心提督「ど・・・どなたでしょうか?」ガタタッ…
提督「外面よくふるまわなくてもいいぞ。ついさっきお前の本性を見たんだからな」
人面獣心提督「何のことでしょう?私、実は艦娘達と新人歓迎会で行う演劇の練習をしてまして・・・」ニコニコ…
提督「お前が俺たちをけしかけたことは分かっている。認めたほうが後で楽だぞ」
人面獣心提督「だから何のことだか・・・」
長門「・・・」ピッ…
再生機器『あの野郎ぉぉお・・・!まだ俺の戦績に傷付け足りないっていうのかぁ~?』
再生機器『クソが・・・憲兵に通報したらその鎮守府は謎の集団に襲撃を受けるって話はなんだったんだ・・・!』
長門「まだ必要か?」
人面獣心提督「・・・クソッ!」ダッ…
提督「逃がすか!!」ジャキッ
プシュッ…
人面獣心提督「ぐぉ・・・」グラッ…
ドシャッ…
提督「お前には向こうで真実を話してもらうぞ・・・!」
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強面寡黙提督鎮守府 執務室
人面獣心提督「んん・・・?」ムクッ…
強面寡黙提督「・・・」ジッ…
人面獣心提督「うわああああ!」ビクッ
人面獣心提督「ビビらせんなよクソフランケンシュタイン!テメーの顔は心臓に悪・・・」ハッ…
人面獣心提督「ここは・・・」
強面寡黙提督「私の鎮守府だ・・・」
山風・浜波・大淀「・・・」
提督・長門「・・・」
人面獣心提督「どうも皆様お揃いで・・・!」
長門「まだやる気か・・・」ハァ…
強面寡黙提督「話は聞いた。私をハメようとしていたことも・・・何故だ?」
人面獣心提督(クソ・・・もう駄目か・・・!どいつもこいつも死ねばいいのに・・・)
人面獣心提督「テメーのせいだよ・・・!」ペッ…
人面獣心提督「演習で何度も圧勝して・・・テメーの戦績はさぞやピカピカだろうなぁ・・・?」
人面獣心提督「だが・・・そのせいで俺のキャリアはメチャクチャだ!テメーが現れてから傷がつく一方だ!!」
人面獣心提督「何度も敗北させられて、そのたび“いい勝負でしたね”“お疲れさまでした”なんて笑顔で言われてみろ!!」
人面獣心提督「むかっ腹がたつに決まってんだろがぁ!!」
人面獣心提督「完璧な人間気取ってどうせ心の底で今もほくそ笑んでいるんだろ!?」
浜波「し・・・司令は・・・そんなことしないっ!」
山風「顔は怖くても、心は誰よりも優しいの!勝手に適当言わないで!!」
人面獣心提督「ッ・・・!」
提督「今回はこの男に騙されたとはいえ、君たちに大きな迷惑をかけた。あまり強く言える立場ではない」
強面寡黙提督「気にしていないさ・・・君がいなかったら・・・さっき言ってたこの男の計画通り・・・私は失脚し、彼女たちを奪われていた可能性が高かった・・・」
強面寡黙提督「それに・・・もとはといえばこの男のせいだからな・・・」
提督「・・・」
強面寡黙提督「今は・・・この男をどうするかだけで良い・・・」
※捕捉で申し訳ないですが、あくまで罪を償わせることが目的です。結果的な殺傷になることは避けてください
許す場合は、そのまま憲兵へと引き渡されます
やったのはいたずら程度だし勝手に事を大きくしたのは提督だし説教ぐらいにしとく
ハートマン提督お願いします
ちゃんと法に乗っ取った対処を
強面寡黙提督「そして・・・肝心なこの男についてのなんだが・・・私の話を聞いてほしい」
提督「?」
強面寡黙提督「この男を・・・どうか許してやってくれないか」
強面寡黙提督「今回の事に関しては・・・私にも非がある・・・彼の心を理解せず、ただ互いの為になると思って演習を行い続け・・・彼の心に闇を作ってしまった」
提督「・・・」
強面寡黙提督「結果として今回のような・・・悲劇を呼んだ」
強面寡黙提督「今回は・・・全員が被害者だ・・・誰も、何も悪く言うことはできない」
人面獣心提督「なんで・・・俺は・・・あんたのすべてを奪おうとしたんだぞ・・・!」
強面寡黙提督「私は何も奪われてはいない。君は考えただけだ」
強面寡黙提督「考えただけの者を・・・罰するつもりは無い」
強面寡黙提督「もう帰っていい・・・縄も解く」シュルッ…
人面獣心提督「また・・・計画するかもしれないんだぞ・・・?」
人面獣心提督「俺は学び・・・今度は気が付きもしないうちにあんたからすべてを奪うかもしれないんだぞ・・・」
強面寡黙提督「その時は・・・君を罰する。今回の事は・・・今回の事だ」
強面寡黙提督「もう・・・君に演習は頼まない。君の心を傷つけるだけだと分かった・・・」
強面寡黙提督「次に君と戦うときは・・・共に肩を並べ・・・深海棲艦と戦おう・・・」
人面獣心提督「ぐ・・・!」ポロポロ…
人面獣心提督「・・・ッ!」ダッ…
タタタ…
強面寡黙提督「終わりだ。君たちも帰るといい、罰する者たちの前で彼を逃がして・・・悪かったな」
提督「謝るべきは俺たちの方だ。情報に踊らされ・・・ロクに確かめもせずに無実の君を攻撃した」
提督「すまなかった・・・」
強面寡黙提督「さっきも言っただろう。今回は全員被害者だ・・・もう気にしなくていい」
提督「もし、何か助けが必要になったらいつでも呼んでくれ。これを君たちに渡す」
強面寡黙提督「これは・・・?」
提督「緊急用のSOS発信装置だ・・・横のボタンを三回押せば・・・憲兵に連絡をしなくとも直接俺たちが駆けつける」
強面寡黙提督「わかった・・・いざというときは使わせてもらう・・・」カチャ…
提督「では・・・これで俺たちも失礼する・・・」クルッ…
強面寡黙提督「最後に・・・一つ・・・」
提督「・・・?」
強面寡黙提督「戦争が始まる前に、誰かが先走れば・・・罪なき者が死ぬ」
強面寡黙提督「私の祖父が言っていた言葉だ・・・この言葉を・・・心にとめておいてくれ」
強面寡黙提督「何かで手遅れになる前に・・・」
強面寡黙提督「だが・・・君たちのおかげで助かったというのもある。それに関しては・・・礼を言わせてくれ」
提督「礼を言うべきは俺の方だ・・・今夜は・・・勉強になったよ」
....
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翌日 長門達の基地
青葉「昨日は・・・お疲れさまでした」
提督「今回は・・・多くを学んだ」
長門・加賀「・・・」
明石「確かに我々はミスをしました・・・それも、人に危害が及ぶような・・・」
明石「ですが・・・人はミスをする生き物です。そして・・・学べる生き物です」
提督「・・・」
明石「提督、人は何故落ちると思いますか?」
明石「這い上がることを学ぶためです」
提督「すまない、明石」
明石「良いんですよ。償い方は・・・あなたが一番よくわかっているはずです」
ピピピピ…
提督「なんだ?」
青葉「・・・大本営からの・・・メッセージです」
提督「内容は?」
青葉「その・・・今すぐ大本営に・・・出頭せよ・・・と。大将直々の通達です」
提督「すぐに支度するよ」ガチャガチャ…
加賀「まさか・・・あの、大将はあなた方の事を知っているのですよね?」
提督「ああ」スタスタ…
長門「提督、タイミング的に・・・あまりいい予感がしないのだが・・・」
提督「大本営からの命令なら無視できないさ。行ってくる」ガチャッ…
バタンッ…
明石「なにも・・・無ければいいのですが」
長門「大将は私たちの存在については肯定的だそうだ・・・大丈夫だと思いたいが・・・」
....
..
.
大本営 執務室 前
憲兵「こちらでお待ちです」
提督「すまないな、わざわざ案内してもらって」
憲兵「お気になさらず。あ、それとですね・・・」
提督「?」
憲兵「彼、あなたのファンみたいですよ」
提督「・・・何?」
憲兵「まぁ・・・詳しくはお部屋の中で・・・私はこれで失礼します」クルッ… スタスタ…
提督「・・・」
--------------------------------
大本営 執務室
コンコン…
大将「入れ」
ガチャッ…
提督「ご無沙汰しております、大将」ビシッ
大将「そうかしこまらなくていい。君を怒るためにわざわざ呼んだんじゃないんだ」
提督「そうですか・・・」
大将「はは、内心ホッとしただろう?顔を見ればわかる」
大将「それじゃ何のために呼んだかって?」
大将「君とお話がしたくてね・・・」
提督「話・・・ですか?」
大将「君が・・・いや、君たちが今やってることについての話だよ」
大将「私の元に来る情報は全てが終わった後の結果報告でね。“こういう男がこういう理由で捕まった”って内容だけだ」
大将「まずは、君たちの活動の詳細を聞きたいんだ」
大将「あの優秀だった効率重視の人命軽視男は・・・どんな人間だった?」
大将「ぜひ聞かせてくれ。彼がどんな性格で、どんな理想をもち・・・どんな大儀の元艦娘を捨て駒扱いして殺そうとしたのか」
大将「そして・・・どんな罰をあたえ、懲らしめようとしたのか・・・」
提督「彼は・・・“これが一番海域を突破するのに必要だから”という理由で・・・艦娘達を騙し、弾避けの為に殺そうとしました」
大将「おぉっ・・・それは何とも・・・酷いな」
提督「犠牲になりそうになった艦娘達も・・・私も、彼にはそれ相応の報いが必要だと考えました」
提督「だから・・・彼にも同じ気持ちを味わってもらう為に・・・コンテナに閉じ込め、彼が突破しようとした海域まで送ろうとしました」
大将「でもしなかった・・・何故だ?」
提督「彼と同じになると思ったからです。憲兵からの依頼があるとはいえ、私たちがしたことは人に褒められたものではありません」
提督「それでも・・・手を血で染めようとは思いませんでした」
大将「その男を前に・・・君は何を思った?」
提督「彼の言うことに納得はできませんでしたが・・・同じ指揮を執るものとして、理解はできました」
提督「やり方こそは非道であれ、彼は彼なりに・・・理想に生きようとしていたのだと・・・思いました」
提督「彼を捕らえ、罰を与えたことが正しい道だとは思っていません。ですが、捨て駒にされ・・・殺さるはずだった彼女たちの命を救えた事・・・私は後悔していません」
大将「なるほどな・・・いや、私も君を責めるつもりは無い」
大将「まだまだ聞かせてくれないか?山ほどあるんだ!人身売買に協力していた艦娘の事!しょうもないセクハラをゲームと称して行った男の事・・・」
大将「艦娘をエレベーターで海底へお送り、潰れるさまを楽しむ外道な指揮官の事!艦娘の夢を奪うことが生きがいの男の事--------」
提督「大将」
大将「・・・」
提督「そんな男を捕らえた記憶はありません。今出た男はなんです?」
大将「・・・」
提督「大将。どうか質問に答えてはもらえないでしょうか?」
大将「・・・君は・・・ヒーローは好きか?」
提督「・・・?どういう意味でしょうか?」
大将「私は・・・ヒーローが大好きでね・・・恐怖におびえる人間を助ける・・・希望の光・・・」
大将「むかしからそんな存在にあこがれてきた。そんな存在になりたくてここまで来た」
大将「でも気が付いた。私が見て、憧れたようなヒーローは・・・現実にはいなかった」
大将「ヒーローに最も必要不可欠なもの・・・それはなんだと思う?」
提督「大将・・・おっしゃっている意味が・・・分かりません」
大将「強固な信念?人を守る想い?優しさ?そんなものはあとからついてくる」
大将「ヒーローに最も必要なもの・・・それは“悪役”だ」
大将「悪が恐ろしく・・・巨大で・・・見た人間全員が嫌悪するような存在であればあるほど・・・」
大将「ヒーローは輝きを増すんだ。ヒーローはかっこよくなるんだ」
提督「・・・大将?」
大将「ヒーローにはなれないと気が付いた私は・・・せめてヒーローが見たかった」
大将「映画や漫画の世界ではなく・・・この現実で」
大将「だから・・・ヒーローを現れるように・・・悪役を作った」
大将「心に歪みがあった者を指揮官として配属し・・・時には彼らのコンサルタントとなった」
大将「“どうやったらバレにくくなりますか?”“どうやったら面白おかしく苦しめられますか?”・・・すべて答えた」
元凶大将「私 だ よ」
提督「・・・!」ゾァッ…
元凶大将「すべて私がやった。ずっとこの私が・・・艦娘達の苦しみの作者だった」
元凶大将「やがて念願のヒーローが現れたが・・・潰されてしまった。島流しにされてね」
元凶大将「次はその潰されたヒーローの想いを継がんと、憲兵達の中から立ち上がった者がいた・・・」
元凶大将「そんな彼らも・・・反逆罪として捕まり処刑された・・・彼らは実にあっけなかったなぁ・・・」
元凶大将「そして・・・今の君たちがいる。君たちは今までで最も強い」
元凶大将「憲兵達への撒き餌にする為に作った、欲に忠実な私の部下達・・・キャバクラを経営していた男を捕らえた時に会っただろう?」
元凶大将「彼らはいい感じの悪役となってくれた・・・まさに壁だ。島流しにされたヒーロー達も、憲兵にも打ち破らせず・・・逆に潰した」
元凶大将「そんな彼らに正体を悟らせない頭の切れる青葉・・・」
元凶大将「君達が動きやすいような装備の開発ができる明石・・・」
元凶大将「頼れる戦力の長門と加賀・・・」
元凶大将「実に良いチームだ」
元凶大将「私は君たちに悪役を与え・・・君たちはそれを打ち砕くヒーローとなり・・・そしてそれを見て私が楽しむ・・・」
元凶大将「私が直接君たちを殺すことはない。殺すには面白すぎる」
元凶大将「君たちは私の手のひらの上でヒーロー劇を見せ続けるんだ・・・」
元凶大将「君たちは私には勝てないし、勝たせるつもりは無い。私が物語の作者として楽しむためにね」
元凶大将「さぁ、もう帰っていいぞ。君は私を攻撃できない」
提督「・・・」
元凶大将「私を捕らえるにはルールがいるもんな?そして・・・私を捕らえるということは・・・どういうことかわかるだろう?」
元凶大将「これからも君は悪と戦い続けて・・・時期が来たら・・・」
元凶大将「君をここに呼んで話をさせる。また楽しいヒーロー劇を聞かせてくれ」
提督「ッ・・・!」ギリギリ…
提督「また・・・戻ってきます・・・!」
元凶大将「ああ、何度でもな・・・」
....
..
.
長門達の基地
青葉「そ・・・そんな・・・大将が・・・」
明石「提督・・・冗談ですよね・・・?彼は人類の希望である海軍のトップですよ・・・?」
加賀「理解ができません・・・どういうことなんですか・・・?」
提督「あの男は・・・理屈だとかでは片付かない存在だ・・・!」
提督「説得も交渉も不可能だ。ただただ楽しみたいだけなんだ・・・!」
明石「彼は・・・とらえられないんですか?」
青葉「無理です・・・証拠がなくて動けないだけじゃありません・・・」
青葉「彼ほどの地位にいる男が捕らえられたら・・・人類を守るために存在している海軍の信頼は地に落ちます・・・」
青葉「青葉達にも・・・どんな影響があるかわかりませんよ!?」
長門「彼を野放しにすれば艦娘達は苦しみ続け・・・彼を捕らえたら・・・人類の希望は消える・・・」
長門「クソッ・・・!どうすれば・・・!」
提督「戦い続けるしかない・・・今は」
長門「・・・」
提督「他に選択肢はない。少しでも・・・あの男が送ってきた悪が艦娘達を苦しめる前に・・・助けるんだ」
提督「自分は作者とのたまおうがなんだろうが・・・いずれ必ず好機が来る」
提督「すべてうまく収める解決策が見つかるまで・・・俺達は戦い続けるしかない」
提督「・・・やるぞ。今からだ・・・!」
続く...
次回がいつごろになるかは分かりませんが、必ずまた戻ってきます
そのときはまたよろしくお願いします。ではまた・・・
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コメント一覧 (61)
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- 2018年05月10日 02:20
- これは荒れる(予言)
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- 2018年05月10日 02:32
- 長すぎちゃう?
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- 2018年05月10日 03:14
- まだ途中までしか読んでないけど、ドラマみたいに一話完結型で区切られているから普通に見れる
でもってブラック鎮守府の安価争奪戦が激しすぎる。秒単位やんけ・・・
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- 2018年05月10日 03:43
- 俺はお前らとは違う!
結果、説教して終わり
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- 2018年05月10日 03:55
- ロム兄さん的な展開を期待してるとずっこけるパティーン?
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- 2018年05月10日 04:56
- 「これでお前もこちら側(外道とか邪悪存在)だ」みたいなことをドヤ顔で敵に言われるのいろんな作品で見るけど、正直「お前がそう思うならそうなんだろう、お前ん中ではな」とか「何の問題ですか?」としか思えない
というか、そんな事言われた程度で迷うとかそういうキャラって何考えて行動してる設定なんだろう?全く理解できない
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- 2018年05月10日 08:37
- 青葉のコードネームのオーバーウォッチってドラマのグリーンアローが元ネタか
主役サイドが不殺をモットーにしているのもその辺の影響を受けてるのかもな
悪役たちの魅力がすごかった(小並感)
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- 2018年05月10日 08:54
- 蒼龍「中破したままの状態で放置したりもしない?
ごめん…やってたわ
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- 2018年05月10日 09:09
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長いけど面白かった。
ハートマン大人気でしたねw
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- 2018年05月10日 09:12
- 時代劇的な勧善懲悪かと思いきや安価で内容かいな
特定の読者がついて熾烈な安価争いしてるがそのせいで主人公がアホの子
ろくすっぽに調べず突撃して報告してきた意見のみで処罰
ダークヒーロー未満の何か、続くみたいだが永遠の未完の方がいい
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- 2018年05月10日 09:39
- もっと違うやつを制裁してほしかった...そう、スマホ扱ってるとよく見る広告のポテチだけ食わせてる馬鹿女、そいつが実権握ってるような、あんなやつを裁いてほしかったなぁー続きに期待しよ
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- 2018年05月10日 11:32
- 誰が見張りを見張るのか…
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- 2018年05月10日 12:32
- この世界同名の艦娘がいない設定なのにクソ提督と腐った上層部が多すぎるし
艦娘自体も逆レ未遂だったりカルトにハマったりで心配になるわ
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- 2018年05月10日 14:03
- サバイバル提督の拡大版を!
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- 2018年05月10日 17:10
- ハートマン提督の最後はやっぱりFMJと同じなのだろうか...?
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- 2018年05月10日 17:20
- 安価さばきは上手かった。
続いたら見る。
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- 2018年05月10日 17:58
- センス無い俺tuee系みたいなノリ
悪い奴だからって拘束した状態であくまで第三者の存在が殴るしそれを誰が咎めないのはどうなの
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- 2018年05月10日 18:17
- ※17
捕虜への暴行は国際条約違反だって? 戦争だもの、仕方ないね
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- 2018年05月10日 19:07
- 長えよぉ...
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- 2018年05月10日 20:05
- ブラック提督とケンペイたちもシャバダバシャバダバ追いかけろ
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- 2018年05月10日 20:07
- これは俺TUEEEE系とかヒーロー系ではなく胸くそ悪い悪役を倒して罰を与えてスッキリする善悪の屑系だと感じた
悪役のキャラ、演出は素晴らしかったけど主役サイドに魅力がなかったなぁ
主役の過去編でもやればよかったんじゃない?
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- 2018年05月11日 00:15
- 本スレにアンチが少なすぎてほっこりした、内容は良かったけど長すぎたかな?
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- 2018年05月11日 00:26
- 胸糞展開が合わないのは仕事人が苦手なだけだから読まない方が利口だぞ
やり過ぎるとアカメみたいなギャグになるからさじ加減は必要だが
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- 2018年05月11日 03:02
- 捨て艦はやる奴大井だろ
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- 2018年05月11日 10:01
- ※22
アンチが少ないのは本スレが過疎気味なのと
ほとんどの人が嫌なら見るなの精神でなにも言わずに去っていくからだよっと
後、本スレは作者に優しいからなそれでもアンチというか否定意見が出るスレはちょいとあれだが
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- 2018年05月11日 11:24
- 安価捌きうめーな。良い安価なら大化けするかも
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- 2018年05月11日 14:33
- 安価ものでオチまで安価にすると主人公が馬鹿に見えるなのな
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- 2018年05月11日 20:10
- ※13
マッドサイエンティスト大淀と強面鎮守府の大淀は同一人物だった…?
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- 2018年05月11日 22:56
- 次、待ってるよ
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- 2018年05月14日 16:19
- 携帯から簡単なメールを送って月30万。この方法すげえ。ワイはこれで無事社畜リタイア。
goo.gl/3dtVP
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- 2018年05月14日 17:27
- ハートマン提督の過労が心配です
彼の鎮守府はブラックじゃないかもしれないが彼の労働状況がブラックなのでは…
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- 2018年05月14日 21:30
- ※10と※17で結論出てた
結局主人公もブラ鎮とは違うベクトルの屑なんだよな
本スレ見てたけど途中から悪役だけじゃなくて主人公にもイライラさせられた
少なくとも相手が酷いという報告を受けただけで慎重に調べることもせず私刑で殴る奴は善人でも何でもない。ただの屑。実際勘違いだった人にも殴りかかってるわけだし
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- 2018年05月14日 21:58
- 安価ものはお題ごとに時間を多くかけてられないから仕方ないね
それでも短い時間の中で監視カメラをハッキングしたりPCを覗いたりして調べてたやん
ただ、私刑を与えるならいっそ必殺仕事人みたいにバッサリ殺ってしまった方がよかったと思う
最後の裁きは憲兵に任せるが、その前に罰は与えるって中途半端なのがよくなかったな
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- 2018年05月15日 01:36
- 長いと思ったけどサクサクテンポ良く読めた
賛否はあるけど色々下調べはした上でだから個人的にはあり
ただ瑞鳳に救いがない気はした。
提督は1人にかまけて他疎かにしてたぽいからまあ仕方ないとしても
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- 2018年05月15日 19:31
- 主人公に魅力がないって言ってるけど、作者が意図的にそうかいてるんだけどな
元凶の大将も言ってるじゃん「ヒーローに魅力があるからヒーローが輝くんじゃない。悪役に魅力があるからヒーローは輝くんだ」って
それが作品としてうけるかは別問題やけど、その点に関してはうまく馴染めてる
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- 2018年05月16日 22:15
- アローっぽさがあってアロー好きとして嬉しかったし最後までおもしろかった。
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- 2018年05月17日 01:09
- 俺の鎮守府もバスターされる
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- 2018年05月17日 01:10
- 元ネタはゴーストバスターズか?
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- 2018年05月17日 04:35
- 長文安価の気持ち悪さよ
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- 2018年05月17日 18:34
- 長文安価はある意味荒しと同意だなー
途中コメにもあるが中途半端に正義を振りかざして主人公はなにしたいのかなー
って感じの残念になってる、全てにおいて残念
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- 2018年05月18日 03:19
- この程度の文章量で長いとか....
割とマジで、アタマ大丈夫か?
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- 2018年05月18日 23:51
- クッソ面白かった
色々言いたいけどとりあえずハートマン提督は強く生きて
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- 2018年05月19日 13:16
- 確かにヒーロー物は個性的・魅力的な悪役がいてこそだからなぁ
この大将はよく分っている(ぉ
それにつけてもハートマン提督の使い勝手の良さよww
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- 2018年05月19日 16:22
- 糞みたいなのりだなぁ
善悪の屑を例えに出してるのいるけどあれは屑が屑とハッキリしてるし裁いてる主人公も自分が屑なの自覚してるけど
これの主人公自分が正義みたいなのりじゃん、コメで面白いとか言ってるのハートマン提督についてだけだし大方自分が面白いと思った作品が貶されて悔しいの安価とった本スレ民なんだろ?
まぁ、この程度を長いという奴は擁護不可避だが
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- 2018年05月20日 06:00
- ぼくのかんがえた最強ののって部類の感じ半端ない
てかこれ内容的によくいって深夜のノリ 、ぶっちゃけると作者の社会経験不足だろ
ドラマの水戸黄門さんが最後には結局本人の身分任せみたいになってるのは理由がある
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- 2018年05月22日 01:43
- 時代劇の必殺シリーズ観てるような感じで俺は面白かったな
ハートマン提督の鎮守府のその後も見てみたい
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- 2018年05月22日 01:45
- ※46あと、タシュケント一味も気になるな
しばらくは続編待ちかな
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- 2018年05月22日 20:46
- 大将の声が納谷悟朗さんで再生される
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- 2018年05月22日 23:34
- ハートマン提督:立木文彦 大将:大塚明夫 サバイバル提督:鈴木達央 胸差別提督:梶裕貴 捨て駒提督:神谷浩史or福山潤 女帝提督:田中敦子 強面提督:諏訪部順一 マッドサイエンティスト提督:鳥海浩輔
声優だとここまで想像できたわ
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- 2018年05月23日 03:16
- 馬鹿共のハートマン推しが酷すぎて、後半さらに雑になったな。元から酷いのに。
あと、どうなろうが構わないぐらいの勢いで向かってきてもいいだろ。悪役で艦娘なのに素直に罰を受けまーすって...
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- 2018年05月23日 11:36
- 台本形式だから戦闘シーンを省きたくなるのはわかる
でも、せっかく戦う為の装備とかガジェットを作ったんだからもう少し戦って欲しかった
コメ欄にある程主人公は屑には感じなかったし、調査不足にも感じなかった。次回に期待
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- 2018年05月26日 01:10
- これ見て描写不足じゃない、主人公が屑じゃないとか必死に擁護してるのって本スレ見てた奴か?
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- 2018年05月26日 17:20
- タシュケントあたりはけっこう好き。まあ短編集みたいな形式だから主人公サイドが便利な俺ツエーになってるのは致し方ないところはあるとおもう
なんだかんだで最後まで読んじゃったし、続編にも期待
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- 2018年05月31日 23:24
- ※46
話自体はそれなりに楽しんだけど、こんなのと必殺を一緒にしないでほしいわ
必殺は大抵が法で裁けぬ悪を斬る話だし、事前調査もきちんとしてるし、仕事人達は各々の考えがあるけど
これは法で裁ける相手に私刑を加えてるだけだし、噂で行動してるし、少なくともきっかけは長門に言われて遊び半分でじゃないか
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- 2018年06月02日 20:14
- 暗殺者系統の物語は「どれだけスカッとするか」がキモだから
変に線引きなんてしないで、きっちりあの世に送る選択肢も用意してほしかったなあ
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- 2018年06月03日 12:31
- 途中で色々言われているように勧善懲悪じゃなくもやっと裁きが多いのが
このSSを駄目にしている全て
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- 2018年06月08日 00:24
- 長文クソ安価野郎に粘着されてて作者がかわいそう
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- 2018年08月08日 07:11
- 流石にあの投げやり感は納得できない
起承転結の転までを気に入ってただけにショック
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- 2018年08月08日 07:23
- 川内「三途の川の渡し賃だよ、とっときな…」
でもやっぱり川内は花屋の政か組紐の竜ポジかな、神通は主水って感じはしないけど刀が似合うからそのポジだろうし
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- 2019年06月02日 15:09
- 個人的にはいじめ鎮守府の提督が一番うざかったな
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- 2024年01月04日 11:01
- 安価酷いな
作者はよく捌いたと思うよ