【俺ガイル】結衣「待たないで、こっちから行くの」 ブルゾンちえみ「じゃあ質問です!」
- 2018年05月05日 00:10
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- 20 コメント
- Tweet
結衣「ゆきのん、風邪引いた時は大丈夫か心配だったけど、ちょっと元気になったよね」
八幡「そうだな…ちょっと聞いていいか?」
結衣「ん、なに?」
八幡「雪ノ下の家に行った時、何か話したのか」
結衣「…なーんにも」
八幡「は?」
結衣「ヒッキーの知りたいことは何にも聞いてないよ」
八幡「いや、別に知りたいこととかねぇよ」
結衣「そう?あたしは知りたかったけどね」
結衣「…あたしね、ゆきのんの事は待つ事にしたの」
結衣「ゆきのんは多分、話そう、近付こうってしてるから。だから、待つの」
結衣「でも待っててもどうしようもない人は待たない」
八幡「ん?まぁどうしようもない奴待ってても仕方がないよな」
結衣「ちがうよ。待たないで、こっちから行くの」
八幡「・・・そうか」
結衣「うん、そう「待ちなさい!」
結衣・八幡「!?」
ブルゾンちえみ「あー女に生まれてよかった♡」
八幡「…誰だこいつ」
結衣「さ、さぁ?」
ブルゾン「どうも、効率的な仕事ぶり、充実した私生活。キャリアウーマンです」
結衣「なんでキャリアウーマンがここに・・・」
ブルゾン「独り身でさみしい働きウーマンのみんな!」
八幡(高校で誰に向かって言ってんだよ。誰一人いないだろそんな奴)
(…待てよ、平塚先生の事か?平塚先生の事なのか?)
結衣「え・・・?」
ブルゾン「じゃあ質問です!」
ブルゾン「花は自分からミツバチを探しに行きますか?」
ブルゾン「・・・探さない、待つの」
結衣「・・・!」キュピーン
スタスタスタ
八幡「なんだったんだあいつ・・・由比ヶ浜?」
結衣「・・・」
結衣「ふんふんふふふーん」
ガララララ
八幡「うす」
結衣「ヒッキーやっはろー!」
八幡(・・・ん?なんだこれ)
結衣「ふふ~ん」
八幡「なんだこの・・・植木鉢は」
結衣「花!育てようと思って!」
八幡「唐突だな」
結衣「いいじゃん!なんかこの部室って殺風景だったし!なんか彩が欲しいなーって思ってたの」
結衣「ふふふ・・・教えてあげない!」
八幡「あっそ」
八幡(まぁどうでもいいんだが)
結衣「ちなみに今私が着てる制服の匂い・・・これと同じだよ」
八幡「お、おう」
八幡(なにいってだこいつ、それこそどうでも)
結衣「当ててくれたら、なんでも言うこと1つ聞いたげる」
八幡(なん・・・だと・・・?)
八幡(どうしてこうなった)
結衣「ほら・・・もっと顔、近付けないと匂いわかんないよ」
八幡「いや・・・これ以上は」
結衣「もっとこっちきて・・・」
八幡(いつもの席で匂いを気にしつついつも通り文庫本を読んでいたと思ったら
いつの間にか誘導されて今、由比ヶ浜を壁まで追い込んで匂いを嗅いでる変態の構図が出来上がっていた)
結衣「ヒッキー・・・わかった?」
八幡「いや・・・」
八幡(そういえば小さい頃は謎の義務感に駆られてあの花の蜜をひたすら吸ってたな。なんだ俺はあの頃働きバチか何かだったのか?道理で今一切労働意欲が湧かないわけだ)
結衣「しょうがないなぁ・・・じゃあ大ヒントあげる」ギュ
結衣「ヒッキーが答え出すまで待つから・・・それまでちゃんと確かめて・・・」
八幡(更に密着してきた。アカン、これ以上は・・・)ハァハァ
バターーーン
平塚「比企谷ああああああああああああああ!!!!!!」
バッ
結衣「ひっ!?」
八幡「うお!?」
平塚「ふう・・・どうやらどのクラスも問題無く運営出来てるようだな」
平塚「しかし見回りを頼まれるとは・・・他の顧問の先生や担任は担当クラスの生徒と楽しんでると言うのに・・・悲しい」
ブルゾンちえみ「くみちゃん!仕事仕事!」
平塚「ん?なんだ?」
平塚(不審者か?というかくみちゃんらしき人は周りにどこにもいないのだが…誰に対して言っているんだこいつは)
平塚(なっ!何故そのことを・・・)
ブルゾン「ダメウーマン」
平塚(うぐっ)
ブルゾン「じゃあ質問です!」
「味のしなくなったガムをいつまでも、いつまでも、噛み続けますか?」
平塚(・・・?)
ブルゾン「・・・新しいガム、食べたくない?男はガムと一緒!」
ブルゾン「味がしなくなったら、また新しいガムを食べればいい!」
平塚「・・・!」キュピーン
「・・・だって、地球上に男は何人いると思っているの?」
「・・・35億。」
平塚(・・・これだ!)ダッ
「・・・あと5000万人。」スタスタスタ
平塚「比企谷ァ!!!!!!」
八幡「な、なんすか」
結衣(うう、良いところだったのに)
平塚「お前は私の新しいガムだ!!!」
八幡(何それどこの木の葉の抜け忍?)
平塚「そういうわけだから今日の放課後、ラーメンを食べに行こう!」
八幡「いや意味わかんないんですけど」
平塚「頼む!この間の合コンで失敗してから辛くて辛くて堪らないんだ!」
八幡(よくもまぁ恥ずかしげも無く言えるなこの人は・・・つかいい加減誰か貰ってやれよ)
八幡「なんだったんだ・・・」
結衣「さ、さぁ・・・あ、さ、さっきの続き・・・」
八幡「い、いやよく考えたらお前にそんな近づかなくても制服脱いでくれれば「きて・・・?」
八幡「さっきみたいに誰か入ってきたらやば「きて・・・?」はい・・・」
バァァァァァァァァァァァァァァン
雪乃「こんにちは」
結衣「ひえ!?」
八幡「!?」
雪乃「D組の代表は誰かしら?」
代表「は、はい・・・」
雪乃「出し物はお化け屋敷ということだけれど、教室内に割いてる人手が多すぎるのではないでしょうか?列の整理も立派な仕事の1つよ」
代表「すいません・・・」
雪乃「以後気をつけるように」
ワイワイ
結衣「・・・ゆきのん、風邪引いてた時は心配だったけど、元気になってよかった」
八幡「そうだな…ちょっと聞いていいか?」
結衣「ん、なに?」
雪乃(二人共、何を話してるのかしら)
ワイワイ
雪乃(・・・私には関係の無い話ね。それより自分のやるべき仕事に集中しないと)
ブルゾンちえみ「素直じゃない女は!」
雪乃「!?」
ブルゾン「・・・嫌いですか?」
雪乃(な、何かの出し物かしら?廊下で始まるパフォーマンスなんて見た覚えないけれど…)
雪乃「ちょっと貴方達、その出し物の許可は」
ブルゾン「特に気になってる相手、好きになっている相手には、とうていムリ」
雪乃「!」
ブルゾン「だから、やけに冷たい態度をとってみたり、そっけない態度をとってみたり・・・」
ブルゾン「それで相手に誤解されて、私何してんだろうって・・・思う」
雪乃「・・・」
「・・・女のイヤは、イヤじゃない」
・・・ソウナノカ?
ナニガヨ・・・ッテチョッナニスンノヨ!
マダアシナオラナイノカ?
ホケンシツマデツレテッテヤルヨ
イヤ!ハナシテヨ!
イヤナノカ?
イヤニキマッテルジャナイ!
メンドクセーナ、イイカラオレニツカマットケヨ
チョ!・・・バカ
雪乃「・・・!」キュピーン
雪乃「こんにちは」
八幡「っと・・・よう」
結衣「わわっ、ゆきのんやっはろー!」
雪乃「二人共何をしてたのかしら」
結衣「べ、別に大した事じゃないよ!」
八幡「・・・」
雪乃「貴方も何か言いなさい・・・あら?これは」
結衣「あ、こ、これ?花を育てようと思って!ほら、うちの部室ってなんだか殺風景だし!」
雪乃「そう」
結衣「だ、ダメだったかな、勝手にこんな事・・・」
雪乃「これくらいなら問題無いと思うわ。幸い日のあたりも良いしよく育つでしょう」
結衣「・・・ゆきのんありがとっ!」
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん・・・」
雪乃「!」
『・・・女のイヤは、イヤじゃない』
雪乃「・・・嫌よ、由比ヶ浜さん、話して頂戴」
結衣「ゆきのんっ!?」ガーン
八幡「なんだ、嫌だったのか。てっきり照れてるだけだと思ってたが」
雪乃「黙りなさい」
結衣「ゆきのん・・・」
雪乃「い、嫌なものは嫌なのよ。中々言い出せなかったけれど・・・」
結衣「そうなんだ・・・ごめんねゆきのん・・・」
雪乃「え・・・いや、本当は嫌ってわけじゃ・・・」
結衣「ゆきのん・・・」
八幡(なにこいつツンデレに目覚めたの?)
雪乃「今日はここまでにしましょうか」
結衣「ごめんねー今日は用事があって早めに帰らないといけなくって」
雪乃「そう、それじゃ私は鍵を返却してくるから」
八幡「じゃあな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
駐輪場
八幡「ったくなんだこれ・・・誰だよこんな適当に自転車置いた奴」
八幡(後から来た奴が自転車を無理矢理隙間に詰め込むよう置いたせいで、俺の自転車までの道のりが塞がれてやがる)
八幡(くそっ、ふざけんなよ・・・)
八幡「・・・おう」
雪乃「まだ帰ってなかったのかしら」
八幡「駐輪場が無法地帯になっててな。周りの自転車退かすのに随分かかっちまった」
雪乃「てっきり私の帰るタイミングに合わせて来たのだと思っていたわ。気持ち悪い」
八幡「ちゃんと正当な理由説明したのに気持ち悪いって言うのやめろ」
雪乃「貴方と一緒に帰るなんて、嫌な事この上ないわね」
八幡「へーへー、じゃあ俺は先に自転車で帰ってますよ」
八幡(そもそも一緒に帰ろうなんてこれっぽっちも思ってないしな)
八幡「ん・・・?おい、大丈夫か」
雪乃「だ、大丈夫よ」
八幡「足怪我してんじゃねえか」
雪乃「平気よ・・・これくらいなんて事ないわ」
八幡「・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~
雪乃「・・・自転車の二人乗りは犯罪よ」
八幡「じゃあ今すぐ降りるか?」
雪乃「別にいいわよそれで」
八幡「今止まっても自転車が不安定だから一緒に倒れてしまうまである」
雪乃「何を言ってるのかしらこの男は・・・」
八幡「・・・方向、こっちでよかったか」
雪乃「ええ」
八幡「お前は嫌かもしれんけどな、俺だって嫌なんだよ、普段こんなお節介みたいなこと小町以外にしない」
雪乃「そう」
八幡「・・・」
雪乃「・・・私も嫌だったわ」
八幡「あ?」
雪乃「本当に、今日一番嫌な出来事だった」
八幡「そうかよ」
雪乃「・・・ふふ」
八幡(雪ノ下にほんの少し触れている俺の背中から、彼女の小刻みな揺れが感じ取れた)
八幡(なんでこんなに嬉しそうにしてるんだ、こいつは)
その頃
ガララララララ
平塚「比企谷ラーメン行くぞ!!!・・・あれ?」
おしまい
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (20)
-
- 2018年05月05日 00:26
- 先生は俺が貰ってくわ
-
- 2018年05月05日 00:41
- ええやん
-
- 2018年05月05日 03:45
- やっぱりブルゾンすげえや
-
- 2018年05月05日 11:00
- ブルゾン論法強すぎわろた
-
- 2018年05月05日 11:24
- じゃあ俺は、先生の通帳と印鑑と車と家財一式貰ってくわ。
ぶっちゃけ、あの暴力ババアにはそれ以外に価値はない。
-
- 2018年05月05日 11:31
- 先制かわいそうすぎるやろ…withBのどっちかもらってやれよ…
ブルゾン嫌いじゃないし好きだよ
-
- 2018年05月05日 19:11
- なんかこういう俺ガイルSSは久々に見たって感じ
-
- 2018年05月06日 00:29
- 男の方、ワイの高校の先輩やで。めっちゃラグビー部の勧誘受けた。
-
- 2018年05月06日 01:13
- 俺ガイルSS全盛期を思い出すわ
面白かった
-
- 2018年05月06日 01:31
- お前はオレにとっての新たな光だ!
-
- 2018年05月06日 02:39
- ブルゾン結構好き
-
- 2018年05月06日 09:00
- ぶっちゃけブルゾンのネタって男女逆にしたら批難殺到するレベルの男性差別だよなぁ(ガムとか)
-
- 2018年05月06日 11:47
- 久しぶりに俺ガイルssで良作を見た。
コメも平和だし
-
- 2018年05月06日 14:08
- オレオ!!!!!!!
-
- 2018年05月12日 18:28
- ※5
ラノベキャラにしかマウント取れないお前よりは価値あると思う
-
- 2018年05月12日 20:40
- ※15
やめたれw
-
- 2018年05月27日 01:17
- 笑った
面白かった
-
- 2018年05月27日 10:49
- ※5
ラノベキャラにしかマウント取れないお前よりは価値あると思うよwwww
ガ、イジ陰キャキモオタオタクくんwwww
-
- 2018年07月15日 19:47
- ※5
マウント取ろうとしても、自分がマウント取る相手よりも価値の低い人間であることを晒しているだけだよ。
-
- 2018年07月25日 16:35
- やっぱ、ブルゾンおもろいな~