【ミリマス】ジュリア「紗代子がお笑い鼻メガネを付けてきた」
翼「……ソワソワ」
百合子「……ソワソワ」
ジュリア「ん、どうかしたのか、2人とも」
翼「……チラッ」
ジュリア「あっちになんか……サヨ?サヨがどうか……」
紗代子「あ、おはよう、ジュリア!」
ジュリア「ブフォッ!」
紗代子「ど、どうかしたの!?」
ジュリア「どうかしたの、って、いや……その……ナンデモナイ」
紗代子「なんでもない、って、いつもどおりってこと?」
ジュリア「ま、まぁ、そう、かもしれないな」
ジュリア「2人と?どういうことだ」
紗代子「翼ちゃんも百合子も、いつもどおりだって言うから……」
ジュリア「そ、そうなのか。じゃあ、ちょっと2人に話を聞いてきてやるよ(タッタッタッ」
翼「あ、ジュリアーノ~」
百合子「どうにかしてくださいよ~」
ジュリア「そりゃ、こっちのセリフだ。なんだありゃ?」
翼「お笑い鼻メガネです」
ジュリア「それは分かる。なんでサヨがお笑い鼻メガネを付けているかって聞いているんだ」
ジュリア「ってことは、最初に見たのは」
百合子「私です。入ったときにはあの格好で手帳を見てて、それで声をかけられて」
ジュリア「で、噴き出したと」
百合子「噴き出さないわけないですよ、あんなの!ドッキリか何かかと思ってきょろきょろしちゃいましたし」
翼「そして、百合子ちゃんがわたわたしてるところにわたしが入ってきたの」
百合子「わたわたって、翼だって目を丸くしてたじゃない!」
翼「当然でしょ?笑わなかっただけ褒めて欲しいくらいだよ。そのあと質問されて」
ジュリア「質問?何を聞かれたんだ」
百合子「天気です」
ジュリア「天気?それぐらいなんてこと」
翼「そんなこといううなら、ジュリアーノ、紗代子さんのところにもう一回行ってきてくださいよ」
百合子「そうですよ!私たちと同じ目に遭って来てください!」
ジュリア「は、はぁ!?なんでわざわざ」
ジュリア「あ、ああ、サヨ。なんでもない」
翼「……フイッ」
百合子「……フイッ」
ジュリア「おい、ズルいぞ、2人とも」(ヒソヒソ
紗代子「ねぇ、ジュリア。今日っていい天気だと思わない?」
ジュリア「そ、そうだな」
紗代子「私ね、今日、なんだか生まれ変わったみたいな気分なんだ!」
ジュリア「……っ!」
紗代子「今までの私とは違う、新しい自分になったみたいな!」
翼「だってお笑い鼻メガネだもん」(ボソッ
百合子「フフッ」
ジュリア「オメーら」(ペシペシ
ジュリア「な、なんでもない。そ、それで」
紗代子「うん。見える世界が違ってね。なんていうんだろう……世界にスポットライトが当たってるっていうか」
百合子「でも、立っているのはコントのステージだよね」(ヒソヒソ
翼「フフッ」
ジュリア「ブフッ」(ペシペシ
紗代子「ジュリア?ちゃんと聞いてる?」
ジュリア「き、聞いているとも!……だから、顔を近づけないでくれ」
ジュリア「い、いや……いつもと同じだと、思うぞ」
紗代子「……そっか」
ジュリア「なぁ、これって言ったほうがいーんじゃねぇか?」(ヒソヒソ
百合子「なんて言うんですか?お笑い鼻メガネとってもお似合いですね!とでも言うんですか」(ヒソヒソ
翼「うわ、百合子ちゃん、ひどい」(ヒソヒソ
紗代子「また3人でヒソヒソ話して……!なんなの、もう!」(ズイッ
ジュリア「だ、だから顔を近づけるのは!」
百合子「み、瑞希さん!」
ジュリア「お、おお、ミズキか。どうかっていうか……」
紗代子「あ、聞いてよ、瑞希ちゃん。みんなったら私を仲間はずれにしてひそひそ話を」
瑞希「……」
紗代子「瑞希ちゃん?」
翼「おーい?」
瑞希「あ、すみません。ちょっと気を失っていたようです」
ジュリア「さすがのミズキでも、か」
紗代子「え?」
百合子「み、瑞希さん!?」
翼「怒られちゃうよ!」
紗代子「瑞希ちゃんは私のメガネが違うって、分かるの……」
瑞希「はい。というより、分からない人がいないのではないかと」
紗代子「……良かった」
紗代子「だって、せっかく勇気を出してメガネを変えたのに誰も触れてくれないんだもん」
百合子「それってどういう……」
紗代子「ほら、私って髪型も顔も地味でしょ。だから、メガネでも変えればそんな自分を変えられるかなって」
瑞希「高山さん……」
紗代子「でも、みんな気付いてくれなかった。もしかして、私のことなんて気にしてないんじゃないかって……」
紗代子「えっ」
ジュリア「あたしらだって気付いてたさ、サヨのメガネが変わっていたことには」
紗代子「じゃあ、どうして触れてくれなかったの?」
ジュリア「大したことじゃないからさ!だって、メガネを変えてもサヨはサヨだろ?」
紗代子「……!」
ジュリア「あたしらは目でサヨを見ているんじゃない。心で見ているんだ!だからメガネが変わったぐらいで騒がなかったそれだけだよ」
紗代子「ジュリア……!」
翼「いや、さすがにそれは無理があるよ……」(ヒソヒソ
紗代子「そうだよね……私は私だもんね。ごめんね、こんなくだらないことを気にしちゃって」
翼「えー……」
百合子「しーっ!」
瑞希「その話でいくと私は……」
百合子「瑞希さんも、しーっ!」
翼「えー、なんかちょっと疲れちゃったし、休憩してからにしましょうよー」
百合子「いや、私たち何もしてないからね」
瑞希「高山さんはレッスン用のメガネを持ってきているのですか?」
紗代子「ううん。今日は一日これで過ごす予定だったから」
ジュリア「いや、出来れば外してほしいんだが」
百合子「ですね。レッスン中に目があったら笑っちゃいそうですし」
紗代子「笑うって……そんなに似合ってないの?」
瑞希「似合っていたらアイドルとして失格ではないかと」
翼「というか、そのお笑い鼻メガネってちゃんと度が入ってるんですね。特注品ですか?」
翼「何のことって、今、紗代子ちゃんが付けているメガネのことですよ~」
百合子「えっ……もしかして」
ジュリア「なぁ、サヨ。この鏡を見てくれないか……」
紗代子「う、うん……」
……
…………
……………………
紗代子「えええええええええええええええ!?!?」
ジュリア「お、おちつけ!」
百合子「紗代子さん、もってきたはずのメガネはいつまで間違いなくつけてましたか?」
紗代子「え、えーっと、劇場に来て、みんなをこの部屋で待ってて、気づいたらうとうとしちゃって、で、そのあとに百合子が来たから……」
瑞希「ここに来た時、どなたか先客は?」
紗代子「確か亜美ちゃんと真美ちゃんが……あっ」
ジュリア「なるほど」
百合子「あの2人が……」
紗代子「ううっ、居眠りさえしなければ……!」
紗代子「どこで!」
瑞希「ホールです。今から遊びに行くところだと」
紗代子「ありがとう!ごめん、ちょっと用事できたから!」
ジュリア「おー。ほどほどになー」
百合子「良かった、紗代子さんは普通のメガネを買ってたんですね」
ジュリア「ああ、あんなメガネを本気で選んでいるのかと思ってちょっと頭が痛かったからな」
瑞希「何がですか、伊吹さん」
翼「紗代子ちゃんに亜美ちゃん達を追いかけさせて」
ジュリア「しょうがないだろ。あのままじゃレッスンできないし」
翼「いや、そうじゃなくて……。紗代子ちゃん、お笑い鼻メガネを付けたまま外に飛び出しましたよ」
百合子「……」
瑞希「……」
ジュリア「……あっ」
このあと、「お笑い鼻メガネアイドル 高山紗代子」のSRカードが追加されたことは言うまでもない。
タイトルを盛大に誤字って恥ずかしい(紗代子→サヨ)のでHTML依頼出してきます。
乙です
>>2
高山紗代子(17)Vo/Pr


伊吹翼(14)Vi/An


七尾百合子(15)Vi/Pr


ジュリア(16)Vo/Fa


>>8
真壁瑞希(17)Da/Fa


「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
今週
先週
先々週
コメント一覧 (2)
-
- 2018年04月24日 03:10
- べーせんの怖い顔もこれで安心
-
- 2018年04月27日 21:40
- 紗代子が冷蔵庫にしまっておいた鯛焼き食べたい
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク