落ち葉の悪戯【ミリマスSS】
千早「この前、ちょっと面白い事があったわ。まだ四月なのに、もうハロウィンの撮影をしたの。」
千早「驚くでしょう?いくら何でもさすがに早すぎなんじゃないかって思ったけど、社長が強引に押し切ってね。衣装や会場まで手配しちゃってたから、プロデューサーもやるしかなかったみたい。相変わらずあの人のやる事はよく分からないわ。」
千早「それで撮影が終わって劇場に帰ろうとしたら、一緒にドラキュラの格好をした横山さん、あの関西弁の子ね。彼女が『ハロウィンのコスプレしたんだから、お菓子も貰わないと割に合いません!』なんて言い出して。」
千早「プロデューサーはプロデューサーでそれもそうだな、って悪乗りするし。劇場に戻る途中でお菓子を大量に買い込んで、それを小さな子達に配ったわ。」
千早「喜ぶ子もいれば、なんでこんな時期にって不思議がったり呆れたりする子もいて。あなたならどう、やっぱり変に思うのかしら。」
千早「皆、それなりに楽しんでたみたいだったわ。なんであれ騒ぐ事が好きな人達が多いからね、言い出した横山さんも満足してたみたいだし。律子は季節感が無さすぎるって怒ってたけど。」
千早「それからね、ちょうどプロデューサーがお菓子配ってる最中に白石さんが劇場に来て。『なんなん?』って目を丸くしてたわ、無理もないけど。あの子はまだウチの雰囲気に慣れてないのよね、入った頃の私みたい。」
千早「…いつもごめんね、事務所の仲間の事ばかり喋って。どう、こんな話聞いてて楽しい?」
千早「……」
千早「答えてくれるわけ、無いのにね。分かってるのについ喋ってしまうわ。」
千早「大丈夫よ、もうあの頃の私とは違う。あなたの事はきちんと受け止めて、前に進めているわ。だけど。」
千早「だけど…声が聞きたい。一度だけでいい、あなたと話がしたい。あなたを見たい、あなたに触れたい。もしもそれが叶うなら、どんな事だってするわ。」
千早「…馬鹿ね。何言ってるのかしら、そんな事出来っこないのに。」
千早「………」
千早「ねえ。前に七尾さん、あの読書好きの子ね。彼女に教わったんだけど。」
千早「もしもだけど。その時いつものままでいたら、あなたのいる所へ連れてって貰えるのかしら?」
千早「…なんてね。あなたは悪い霊のいる所になんていないか。ずっと見守ってくれてる。そうでしょう?」
千早「あ、そろそろ行かないと。それじゃあ、また来るわね?」
千早「お疲れ様高槻さん。行きましょうか。」
やよい「はい…あ。」
千早「どうかした?」
やよい「千早さん、頭に…」
千早「え?あら、本当ね。いつの間に付いたのかしら。春に落ち葉だなんて珍しいわね。」
やよい「木の種類によってはあるそうですよ、この前ひなたちゃんに教わりました。」
千早「そうなのね。けど、一体どこから来たのかしら。この辺り、そんな木無いみたいだけど。」
やよい「今日は風が強いですから。どこから吹いて飛んできちゃったんですよ、きっと。」
千早「そうね。でも、もしかしたらだけど…」
やよい「え?」
ミリシタのイベントでハロウィンカード?が実装されたので書いてみました。
何故この時期にって気もしますが、真夏に復刻クリスマスイベをやった実績もありますしね・・・
撮るとき千早もポーズきめてくれたのだろうか
乙です
>>1
如月千早(16) Vo/Fa
>>6
高槻やよい(14) Da/An
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コメント一覧 (2)
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- 2018年04月25日 16:13
- 順当に考えれば優なんだろうが、ついうっかり、春香を充ててしまった。SS脳並感、反省。
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- 2018年04月25日 23:12
- あほりぼんのことは忘れないの。ハニーは任せてなの