ガヴリール「シスコン姉さんはあきらめない」
- 2018年03月10日 11:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴリール「いちゃいちゃしまくるシスコン姉さん」
ラフィエル「コタツで丸くなってるガヴちゃんもかわいいですよね~」
子ネコ「にゃーにゃー」
タプリス「どうしよう……」
子ネコ「にゃーにゃー」
タプリス「あううう、すみません。うちでは飼えないんですよ……」
子ネコ「にゃー……」
タプリス「あぁ……えっと……」
タプリス「だ、誰か飼える人を……って、心あたりもないですし」
タプリス「あうあう……」
ゼルエル「おや、タプリスじゃないか」
タプリス「……お姉さん!?」
ゼルエル「困っているようだが、どうしたんだ?」
タプリス「はい……」
ゼルエル「親は?」
子ネコ「にゃー……」
ゼルエル「……そうか、大変だったな」ナデ
タプリス「この季節はまだまだ寒いです。このままだとこのネコも……」
タプリス「や、やっぱりうちで飼います! 天使として見捨てることはできません!」
タプリス「もしかすると大家さんに迷惑をかけてしまいますが、きちんと躾ければなんとか……!」
ゼルエル「ふむ」
ゼルエル「お前は今後同じような状況に置かれたら全て飼うつもりか?」
タプリス「ですが……」
ゼルエル「少し、待っていなさい」スッ
ゼルエル「このあたりで顔のきくベテラン猫を連れてきた。面倒を見てくれるそうだ」
タプリス「あ……」
ゼルエル「これから厳しい道を進むかもしれないが、この方についていけば、きっと猫として立派な一生を歩めるだろう」
ゼルエル「常に努力を怠らないように」ナデ
子ネコ「にゃー」
ゼルエル「それではよろしく頼む。元気でな」
ノラ猫「んにゃー」ノソノソ
子ネコ「にゃー」タタタ
ゼルエル「タプリス。私達は幸福へと導く存在であって、必ずしも私達自身が幸福をもたらす必要はない」
ゼルエル「生きとし生けるものに機会を与えるのだ。あくまで幸せを掴むのは自分自身であるべきなのだよ」
タプリス「お姉さん……」
タプリス「はい! ご指導ありがとうございます!」ペコ
ゼルエル「うむ、日々精進していきなさい」
タプリス「ところで、お姉さんはなぜ下界に?」
ゼルエル「ガヴリールが構ってくれないから来ちゃった」
タプリス「………………」
タプリス(このギャップどうにかならないかなあ)
タプリス「えぇ? まあちょっと寂しい気持ちはありますが、私は後輩ですしそれが普通なんじゃ」
ゼルエル「いちゃいちゃしに行くぞタプリス」
タプリス「いや、あの」
ゼルエル「大丈夫だ。今ならガヴリールの家は誰もいない」
ゼルエル「ガヴリールが帰宅する前に入り込んで迫るチャンスだ」
タプリス「お姉さん、ストーカーです。完全に」
玄関「」ガチャ
ラフィエル「ようこそいらっしゃいましたー」
ゼルエル「なんでいるんだ!」
ラフィエル「ガヴちゃんの危機を感じたので、面白そうだなと思い神足通で助けに来たんです」
タプリス「面白そうだなと思ったんですか」
ラフィエル「まあまあ、どうぞおあがりください」
タプリス「いや、そんな我が家のように……」
ラフィエル「いまお茶を淹れますねー」ニコニコ
タプリス「白羽先輩、自然に客人へお茶を出す気の使いかた……さすがですねー」ぽわー
ゼルエル「そう思うか?」
タプリス「え?」
ゼルエル「なぜ友人とは言え、他人の家ですぐに茶葉やカップを用意できるのか……」
ゼルエル「よく見ろ。もてなしているふりをしてガヴリールの家の事を熟知しているアピールだ……!」
タプリス「はっ!? この優雅なティースプーン……! 天真先輩がこんなものをお客様のために揃えるとは思えません!」
ゼルエル「つまり」
タプリス「自前を天真先輩の家に置いている……!?」
ラフィエル「うふふふ」ニコニコ
ラフィエル「ゼルエルさんお久しぶりですね。ガヴちゃんに会いに来られたんですよね?」
ゼルエル「その通りだが……」
ラフィエル「ではガヴちゃんが帰るまで、少しの間くつろいでいて……」
ラフィエル「ああ、すみません! 私ったらお客様に座布団もお出しせずに!」
ラフィエル「いま出しますねー」ガチャ
ゼルエル「座布団の収納場所まで!」
ラフィエル「昨日、お日様の下で干したばかりなのでフカフカですよ」
タプリス「白羽先輩どんだけ天真先輩のお家に馴染んでるんですか」
ラフィエル「あ、いかがです? お茶のお味は」ニコニコ
ゼルエル「結構な、おてまえで」プルプル
タプリス「悔しさで震えすぎですよ」
ゼルエル「おかえりガヴリールっ!」
ラフィエル「おかえりなさいガヴちゃん」ニコニコ
タプリス「お、お邪魔してます」
ガヴリール「うわ天使率たかっ」
ガヴリール「って、何で私の家にいるの!」
ゼルエル「会いたかったぞ」ギュ
ガヴリール「私は会いたくない」
ガヴリール「お茶まで勝手に淹れて……」
ガヴリール「一体どうやって入ったんだよ」
ゼルエル「ラフィエルが出迎えてくれた」
タプリス「白羽先輩が開けてくれました」
ガヴリール「お前かラフィエル」ジロ
ラフィエル「あれ、私が悪い流れになってますね」
ゼルエル「そんな事はない。ガヴリールが帰ってくるまで玄関先で座り込んで待っているつもりだった」
ガヴリール「カギ失くした小学生か」
タプリス「お姉さん真顔で子供みたいな嘘つくのやめましょうよ……」
ガヴリール「もー、なんで姉さん下界に来るんだよ。ほんと用もないくせに会いにこないでよ……」
ゼルエル「待ちなさい。今日はちゃんと用事がある。お前に抗議しに来たんだ」
ガヴリール「なに抗議って」
ゼルエル「なぜお姉ちゃんを誘わないんだ!?」
ガヴリール「うわでた、覗き魔。妹の私生活を覗き見るのほんとやめて欲しいんだけど」
ゼルエル「いや、千里眼は使っていない。お前を見るために使いまくってたら天界警察に目をつけられてしまってな」
ゼルエル「今回は情報提供者から『ガヴちゃんとコタツに入って、あんな事やこんな事をしたんですよー』って教えてもらったんだ」
ガヴリール「またお前かラフィエル」
ラフィエル「えー、今の話に私の名前は出てきていないじゃないですか」ニコニコ
ガヴリール「白々しいな白羽」
タプリス「ああああんな事やこんな事って! 一体どんな事をされたんですか先輩!!」
ガヴリール「お前はなに興奮してんの」
タプリス「それなら呼んでくれたっていいじゃないですかっ」
ゼルエル「そうだそうだ!」
ガヴリール「いやなんか流れで集まった感じだし」
ラフィエル「流れで連絡して集まりましたよね」
タプリス「連絡する流れがあったんじゃないですか!? お姉さんはともかく、その流れで私にも連絡くださいよっ」
ガヴリール「姉さんはともかくタプリスは呼んでもよかったな。ごめんごめん」
ゼルエル「私をともかくらないでほしい」
タプリス「先輩とコタツデート!」
ガヴリール「……このメンバーじゃヤダ」
ゼルエル「そんな!?」
タプリス「なんで!?」
ゼルエル「ガヴリール、お姉ちゃんのこと嫌い?」
ガヴリール「答えにくい質問しないでよ姉さん」
タプリス「白羽先輩、これってどっちなんでしょう」
ラフィエル「好きなら答えやすいのでは?」
タプリス「確かに」
ゼルエル「」ガ-ン
ゼルエル「少しだけ! 少しだけでいいから!
10秒でいいからお姉ちゃんとコタツに入ってくれガヴリール!」
ガヴリール「必死すぎて怖いわ」
ガヴリール「……まあ、別に良いけどさ。変なことしないでよ」モゾモゾ
ラフィエル「こうして天使だけでコタツを囲むのもなかなか珍しいですねー」
ガヴリール「んー」
タプリス「落ち着きますー……」
ゼルエル「ふふ、趣きが感じられるな」
パシャ
「「「………………」」」
ガヴリール「いま誰かコタツの中撮ったろ!! なに撮ったんだ!?」
タプリス「わっ、私じゃないです! いえ決してそんな天真先輩の脚をこっそり撮ろうなどとそんな!」あわわわ
ラフィエル「セクシーなガヴちゃんの写真も良いですねー」ニコニコ
ゼルエル「な、なんのことかな? お姉ちゃん分からない」しらんぷり
ガヴリール「あれっ、全員怪しいなこれ」
ラフィエル「不思議ですね。これだけ天使がいるのに全然聖なる感じがしません」
ガヴリール「一人残らず心がくすんでるからな」
ガヴリール「ぎくっ」
ゼルエル「飲みかけのペットボトルに脱ぎっぱなしの衣類、ゴミ箱付近の丸まったティッシュ……」
ゼルエル「どうやらまた私のしつけが必要なようだな」
ガヴリール「い、いや待ってよ。今日掃除しようと思ったんだってば!」
ゼルエル「嘘じゃないだろうな」
ガヴリール「嘘じゃないよ。最近サボりすぎてたからそろそろちゃんとしないとって」
ガヴリール「……実を言うと、嘘ついて逃げ回ってたんだけど、悪魔のように怒ってくる奴がいてさ」
ラフィエル「それ、多分本物の悪魔の方ですよね」
ゼルエル「やれやれ、私が手伝ってやろう」
ガヴリール「姉さん私の卒アル眺め出すじゃん」
ゼルエル「ガヴリールの部屋は誘惑が多いんだ」
タプリス「全然手伝えそうにないですね」
ピンポーン
ガヴリール「ん」
ドア「」ガチャ
ヴィーネ「ガヴー、約束通りお掃除手伝いに来たわよ……」
ヴィーネ「って、うわ! なにっ! 天使率高っ! サバト!?」
ガヴリール「大丈夫ヴィーネ。この場で一番天使なのはお前だよ」
ヴィーネ「それ大丈夫じゃなくない? 天使的にも悪魔的にも」
ゼルエル「ああ、相変わらずガヴリールが世話になっているようだな。姉として大変感謝している。ありがとう」
ヴィーネ「いえいえ、大したことはしてませんから」
タプリス「月乃瀬先輩、天真先輩のために掃除を手伝いにきたんですか?」
ヴィーネ「そうなんだけど、せっかくゼルエルさんが来てくれたのに掃除を始めるわけにはいかないわよね……」
ガヴリール「そうだよ、とりあえず今日はやめとこうよ」
ヴィーネ「こういう時のために片付けておきなさいって言ったでしょ!」
ガヴリール「別に姉さん相手に掃除なんかしなくてもいいって」
ゼルエル「布団もたたまず投げっぱなしで、どうせろくに干してもいないんだろう」
ゼルエル「…………」スーハー
ゼルエル「あぁぁぁ……! ガヴリールの匂いがいっぱいするぅ」うっとり
ガヴリール「私は姉さんが自分の姉である事にほとほと呆れているよ」
ガヴリール「くそっ、この駄目姉どうもならないな」
ラフィエル「そんなに帰ってほしいなら秘密兵器を使えば良いじゃないですか」
ガヴリール「いや、私もしばらくはサターニャに犬を借りて姉さんにけしかけてたんだけどさ」
ガヴリール「この前ハニエルから電話かかってきて……」
ガヴリール「え、な、なんで?」
ハニエル『あのね、ゼルお姉ちゃんがここ最近ずっとね』
ゼルエル『ガヴリールが構ってくれない、ガヴリールが構ってくれない』メソメソ
ハニエル『って、ベッドで泣いてるの』
ハニエル『お母さんもお父さんもみんなその声で眠れなくて……ふぁぁ、私も寝不足になっちゃって……』
ハニエル『ガヴお姉ちゃんどうにかしてよぅ……』
ゼルエル『ガヴリールぅ……!』ズビビ
ラフィエル「たち悪いですね」
タプリス「ハニエルちゃん、かわいそうです……」
ガヴリール「ほんと家族にまで迷惑かけないでほしいよ」
ガヴリール「やめろこら! 早く布団から出てよ!」
タプリス「お、お姉さん、私も少しかがせてもらっても……」
ガヴリール「お前まで混ざってくんな!!」
ラフィエル「ヴィーネさーん、ガヴちゃーん、お茶が入りましたよー」
ヴィーネ「いや、みんな自由すぎでしょ……」
ゼルエル「全然駄目だ! ガヴリールといちゃいちゃするまで帰らない!」
ガヴリール「なんだよいちゃいちゃって!!」
ゼルエル「他の世界のガヴリールみたいにいちゃいちゃするんだ!」
ガヴリール「またその話!? 姉さんまだ諦めてなかったの!?」
ラフィエル「なんですか? それ」
ガヴリール「簡単に言えばパラレルワールドだよ。よく知らないけど、別の世界の私がお前らといちゃいちゃしてるのを見て姉さんが嫉妬してるんだ」
ラフィエル「えっ、私たちと……ですか?」
ガヴリール「こら、抱きつくな。暑苦しい」
ゼルエル「違う、もっといちゃいちゃしてた。ガヴリールも受け入れてたし。ちゅーもしてた」
ラフィエル「ちゅー……ですか」ムムム
ラフィエル「ガヴちゃん、ちゅーしましょう」ガシ
ガヴリール「なに並行世界の自分に対抗意識燃やしてんだよ。しないよ」
ヴィーネ「そ、それって私もガヴと深い関係にあったりするんですか?」
ゼルエル「ん? ああ、他の世界では結婚していたな」
ヴィーネ「けっ……!///」
ガヴリール「は、はぁ? 結婚までしてんの?」
ゼルエル「この世は並行世界が無数にあるんだ。探せばどんな世界も必ず見つかるぞ」
ゼルエル「……なぜか私がガヴリールといちゃいちゃしてるところは見つけられていないが」
ゼルエル「千個は見たのに」
ガヴリール「もはや運命付けられてるんでしょ」
ゼルエル「無論存在する」
タプリス「ぜっ、ぜひ見せてください!」
ゼルエル「ダメに決まっているだろう」
タプリス「どうして!」
ゼルエル「タプリスの望む世界を見たところでこの世界の自分は何も得ることはないんだぞ」
タプリス「で、でも」
ゼルエル「それどころかその世界にすがりつくばかりできっと歩みを止めてしまうだろう」
ゼルエル「幸せな夢を見ていてもいずれは醒める。大事なのはこの世界のタプリス自身が幸福に向かって努力していく事だ」
ゼルエル「自分自身を大切にしなさい」
ヴィーネ「おぉ……」パチパチパチ
タプリス「さすが神の腕のお言葉……!」
ゼルエル「ふふん」
ガヴリール(姉さん、自分の幸せな世界は探しまくってるのに)
ラフィエル(最もらしい事を言って単にガヴちゃんとのいちゃいちゃを見せたくないだけなのでは)
ラフィエル「コタツでお菓子パーティーした時も、ガヴちゃん私の膝に来てくれませんでしたからね」
ガヴリール「なに、根に持ってるの?」
ラフィエル「昔のガヴちゃんなら素直に座ってくれるのに」
ガヴリール「座ってないと思うぞ。昔からお前にはおちょくられてきてるからな」
ヴィーネ「昔のガヴにイタズラするラフィってどんな感じだったの?」
ガヴリール「例えば……胸は揉むと大きくなると嘘をつかれたり」
ヴィーネ「えぇ……」
ラフィエル『私に折り入って相談とは、いったいどうしたんですか?』
ガヴリール『ラフィ……その、あの…………ぅぅ』
ラフィエル『ゆっくりでいいですから、落ち着いて話してくださいガヴちゃん』ナデナデ
ガヴリール『私……わたし……』
ガヴリール『胸が全然大きくならないんです……!』
ラフィエル『……んぐふ……っ、……ぶぷっ』プルプル
ラフィエル『た、確かに。やや発育が悪いようですが」
ガヴリール『このままでは、もしかすると大人になれないのでしょうか……』グスグス
ラフィエル『…………安心してくださいガヴちゃん』
ガヴリール『え……?』グス
ラフィエル『胸は、人に揉んで貰うと大きくなるんです!』
ガヴリール『ほ、本当ですか!?』
ラフィエル『じゃ、始めますね』ニコニコ
ガヴリール『今から!?』
ガヴリール『お、お願いしますっ』
ラフィエル『なでなで~』
ガヴリール『ふっ、はぅん……っ』
ラフィエル『ガヴちゃんのおっぱい、ちゃんと柔らかいですよー』さすさす
ガヴリール『んっ……これ、刺激が……!』ピクン
ラフィエル『ちょっとつまんでみますね』ムニ
ガヴリール『いやぁん……っ!』ビク
ガヴリール『本当に……こんな事で、あっ……大きく、なるんですか……?』
ラフィエル『なりますよ。私がその証拠です』
ガヴリール『ラフィもこの方法で?』
ラフィエル『もちろんです。見事に育ったこの胸を見てください』
ラフィエル『えっ』ギクッ
ガヴリール『だって揉んで貰わないと大きくならないんでしょう?』
ガヴリール『お家の執事さんですか?』
ラフィエル『絶対ないです』キッパリ
ガヴリール『それならいったい誰に……』
ラフィエル『せ、セルフで……』
ガヴリール『…………』
ラフィエル『…………』
ガヴリール『私を騙したんですね?』
ラフィエル『いや、あの』
ガヴリール『ラフィなんてもう知らないっ!』プンスカ
ラフィエル『が、ガヴちゃぁ~ん……ちょっとしたお茶目ですよぅ……!』
ゼルエル「ラフィエル。あとでちょっと話をしようか」
ヴィーネ「どんな思い出話だ」
ヴィーネ「でも確かに、良い子ガヴは何でも騙されちゃいそうよね」
ガヴリール「否定はできないけど……」
ゼルエル「素直なガヴリールはすっごく可愛かったぞ。私もよく天界で一緒に散歩をしたものだ」
ガヴリール『みてみて姉さん! お花がたくさん! とっても綺麗ですよ!』
ガヴリール『ふふふっ、お花の海みたい!』
ゼルエル『こらこら、あまりはしゃいでいては転んでしまうぞ』
ガヴリール『ん~、いい香り!』
ガヴリール『こっちのお花もとってもいい匂い』
ガヴリール『こっちも、こっちも!』
ゼルエル『はっはっは、ガヴリール。あんまり一生懸命に香りをかぐものだから、鼻の頭に花粉が付いているぞ』
ガヴリール『えっ、ほんと?』
ゼルエル『まだまだお前も子供だな。どれ、姉さんが拭ってあげるから来なさい』
ガヴリール『あ、あうぅ……///』
ゼルエル「それはそれは微笑ましい姉妹だったのだ」
ガヴリール「姉さん、そのあと私の鼻をなめ取ろうとして張り倒されたの覚えてないの?」
ヴィーネ「お花畑で無邪気にはしゃいじゃうガヴ、見たかったなぁ……」
ガヴリール「お金畑を用意してくれれば今だって無邪気にはしゃいでみせるぞ」
ヴィーネ「そんなガヴは見たくない……」
ガヴリール「あー、うざ……やめてよ姉さん」
タプリス「先輩がないがしろにするからお姉さんも構って欲しがるんじゃないですか?」
ガヴリール「じゃあどうすればいいんだよ」
タプリス「あえて抱きしめて甘えてみるとか……」
ガヴリール「なんだそれ……」
ゼルエル「ん?なんだこっちを見て」
ガヴリール「……」ぎゅ
ゼルエル「お、おおおぅ!?」
ガヴリール「お姉ちゃん」
ゼルエル「んっ!? んん? な、なにかな?」
ガヴリール「大好き」ぎゅー
ゼルエル「」
ガヴリール「お姉ちゃーん」スリスリ
ゼルエル「」
ガヴリール「すきすきー」グリグリ
ゼルエル「」
ガヴリール「あれ、姉さん?」
ゼルエル「」
ガヴリール「姉さんってば」
ガヴリール「…………」サワサワ
ガヴリール「心臓止まってる」
ラフィエル「ちょっと前から止まってましたよ」
ヴィーネ「なんか光りだしたけど……」
ラフィエル「あ、これ昇天ですね」
ヴィーネ「天使なのに!?」
ゼルエル「」サラサラサラ
タプリス「消えちゃいました」
ラフィエル「天界に帰ったんじゃないですかね」
ヴィーネ「えぇー……」
ガヴリール「悪は去った!」
ヴィーネ「いや自分の姉を悪って言うのはどうなのよ……」
ガヴリール「よーっし! これで心置きなくグータラできるぞ!」
ヴィーネ「なに言ってんの。部屋の掃除でしょ。お姉さん帰ったから始めるわよ」
ガヴリール「うぇぇぇぇ!?」
ヴィーネ「私の槍でお尻突かれたくなかったら素直に従いなさい」
ガヴリール「このあくまぁ!」
ヴィーネ「悪魔ですもの」
ラフィエル「うふふふ、容赦ないヴィーネさんも素敵ですね」
タプリス「わ、私も手伝います天真先輩!」
ガヴリール「くっそぉ……!」
ガヴリールの携帯「」ヴヴヴヴ
ガヴリール「ん?」
ハニエル『ガヴお姉ちゃん……ゼルお姉ちゃんになんかしたの……?』
ガヴリール「えっ」
ハニエル『ゼルお姉ちゃんが帰ってくるなり私にベタベタしてくるの』
ゼルエル『ハニエルぅー、ガヴリールに大好きって言われちゃった。姉妹なのにどうしよう。やっぱり結婚しないとだめかな?』デレデレ
ゼルエル『ガヴリールの甘えん坊さんめ!』デヘヘヘ
ハニエル『正直どうすればいいかわかんないよ……』
ガヴリール「ほんっとたち悪いなその姉」
完
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (17)
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- 2018年03月10日 12:10
- 天使100%もいいけどサターニャがいないのも悲しいんだ…
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- 2018年03月10日 12:24
- サターニャも頭天使なところあるからガヴドロは実質登場人物全員天使
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- 2018年03月10日 13:39
- 姉さん可愛いな
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- 2018年03月10日 13:40
- かわいいですよね〜シリーズもっと書いてください
お願いします
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- 2018年03月10日 14:32
- 頭天使とかいうパワーワードがコメ欄で生まれてるんだが
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- 2018年03月10日 16:53
- このシリーズでハーレムやってほしい
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- 2018年03月10日 17:18
- 聖ガヴちゃんだまくらかしてえっちなこといっぱいしたい
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- 2018年03月10日 17:28
- カカカ‥‥‥‥!
ところがどっこい‥‥‥‥
いくら探そうとゼルエルとガヴリールが結ばれる世界などありません‥‥‥‥!
現実です‥‥‥!これが現実‥!
現実ですっ‥‥!
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- 2018年03月10日 19:02
- 聖ガヴの声でヤってよw
ガヴちゃんっ付き合ったら絶対聖と駄使い分けてくるよね……
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- 2018年03月10日 20:07
- ガヴリールと杏(デレマス)とうまると杏(ガルパン)で鍋パさせてみたい
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- 2018年03月10日 23:38
- 並行世界は突き詰めるところまで突き詰めると本当に何でもアリになるから
ゼルエルの望む世界も必ずある
それでも見つけられないというのは、タプリスに対して語ったことを理解しているから
無意識の領域で自分からブロックしてるんじゃなかろうか
と邪推してみる
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- 2018年03月11日 02:14
- ヴィーネさんがお義姉さん呼びしてないのは珍しいな
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- 2018年03月11日 03:49
- まず、鍋がない
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- 2018年03月11日 07:44
- そしてタップリンがいない
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- 2018年03月11日 20:56
- イチャイチャできたじゃないかゼルエル姉さん!
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- 2018年03月12日 07:44
- 久しぶりに良いガヴドロSS来たか…
ここしばらくまともなの無かったから嬉しい
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- 2018年09月05日 13:42
- ゼルエル「タプリスの望む世界を見たところでこの世界の自分は何も得ることはないんだぞ。それどころかその世界にすがりつくばかりできっと歩みを止めてしまうだろう。幸せな夢を見ていてもいずれは醒める。大事なのはこの世界のタプリス自身が幸福に向かって努力していく事だ。自分自身を大切にしなさい」
この理論で言うなら確かにゼルエルがこの世界で素晴らしい理由もわかるなw
それだけ幸せ探しておいてないんだもんな、そりゃ今生で努力するしかないもんなw