サトシ「自分10万ボルト出てへんかったん!?」ピカチュウ「まあまあ、そうなりますね」
ピカチュウ「まま。嘘ぉーとは、また違うと思いますけど」
サトシ「え、どういうこと?」
ピカチュウ「あのー、まあ、言うてへんし」
サトシ「は?」
ピカチュウ「僕は一切、言うてないですからね」
サトシ「え、なに?」
ピカチュウ「あのーwですから、言ってないでしょ? 僕はひとっことも。『これは10万ボルトですよ』とは」
サトシ「ああ?」
ピカチュウ「いやこれは実際、確認してもろたほうがええんやと思いますよ。ビデオでもなんでも。見たら分かる、言うてませんから」
サトシ「確認て」
ピカチュウ「いやホンマですから。いっつも、お前が言うとるよ」
ピカチュウ「お前や。必ずサトシから、『ピカチュウ、10万ボルトやぁ』言うて」
サトシ「いや、それは」
ピカチュウ「僕はね。一切言って無いんですよ。『これは、この電撃は、10万ボルトありますよ』とは」
サトシ「それはそうかもしれへんけど、俺が『10万ボルトぉ』言うた後に出してるわけやから、10万あるんや思うで。フツー」
ピカチュウ「それが嫌やねん。こっちはそんなつもりないし。10万出す気なんて、1mmも無いのに」
サトシ「はぁ!?」
ピカチュウ「まあまあまあwwwwww努力はしてますよ」
サトシ「そんなん当たり前や」
ピカチュウ「やけど、いっぺん考えてもみてください」
サトシ「何を」
ピカチュウ「10万なんて……そんなん、絶対無理やん」
サトシ「wwwwww」
ピカチュウ「ぜっっったい無理やん。10万なんて」
サトシ「それをwwwそれをお前が言ったらアカンわ。それで通っとるんやから」
サトシ「は? なに、5? 5万?」
ピカチュウ「いや、5」
サトシ「5ボルト?」
ピカチュウ「はい」
サトシ「5ボルト!?!?」
ピカチュウ「はいwwwww」
サトシ「おまえwwwwwwおまえそれ全然やんwwwww」
ピカチュウ「調子が良くて7、8……まあ8行くかなぁ、って感じですね」
サトシ「それでよぉ言えたな。『10万ボルト』て」
ピカチュウ「やから言うてへんねん! 一切言うてへんから! 全部そっちで」
サトシ「それやってお前、もう20年以上や。旅を始めて」
ピカチュウ「まー、そうですね。そんなに経ちますか」
サトシ「どっかで打ち明けろや。『すいません、実は10万出てないんで、10万ボルト言うんはやめてもらえますか』言うたらええやん」
サトシ「なに」
ピカチュウ「そんなん、だって、言い出せませんよ」
サトシ「なんでや」
ピカチュウ「僕からは、とても」
サトシ「なんでや。言うたらええやん」
ピカチュウ「めちゃくちゃ嬉しそうに『10万ボルトォ!』言うてて、それを前にしたらもう」
サトシ「誰が」
ピカチュウ「サトシ」
サトシ「俺ぇ? 今の俺か? 言うてへんわ、そんな」
ピカチュウ「エクボできてますからね。ニッコニコですよ」
サトシ「wwwwホンマか?」
ピカチュウ「『ピカチュウゥゥゥ! 10万ボルトォォォ!』言うて」
サトシ「そんなwwwなっとるかぁ?」
ピカチュウ「『んぴかちゅううううう~!!!!!!!!』」
サトシ「それはもうええわ」
ピカチュウ「そないなふうに、言われたら、それはもう。言い出せませんよ」
サトシ「それでーなに。俺には、無いの?」
ピカチュウ「無い? 無いとは」
サトシ「謝罪が」
ピカチュウ「謝ってほしいんですか?」
サトシ「それはだって、騙されとったわけですからね。まあ、ある種、裏切られとったわけですから」
ピカチュウ「いや、それはおかしいわぁ」
サトシ「なにが」
ピカチュウ「それは、違うと思うわぁ」
サトシ「なんで」
ピカチュウ「裏切り言いますけど、あのー、野球と同じですよ。これは」
サトシ「野球?」
ピカチュウ「『かっとばせー』言うでしょ? バッターがね、ボックスに立ったら『かっとばせー』」
サトシ「ああ、観客がね」
ピカチュウ「ほんで、まー、空振りしました、と」
サトシ「バッターが」
ピカチュウ「そこで、バッターに対して、『裏切りやぁ!』ってね? なるか、って話ですよ」
サトシ「? どういうこと?」
ピカチュウ「空振りで、かっとばせへんかったわけで」
サトシ「ああ」
ピカチュウ「それをね、やれ『裏切りだ』。やれ『騙された』なりますか? ってね?」
サトシ「いやまあ、それは」
ピカチュウ「バッターは精一杯やって、それでも打てへんかったわけで。それを捕まえてね?」
ピカチュウ「『裏切りだぁ!』って。一番悔しいのは、バッターですよ。それを『裏切りだぁ!』。それはもう、人として」
サトシ「まぁ……そうなるか」
ピカチュウ「僕も同じですよ。『10万ボルト』言われて出せへんかったけど、僕としてはもう、精一杯」
ピカチュウ「死に物狂いで電撃をね、こう、出して、ほんで『裏切り』なんて言われたら」
ピカチュウ「もー、立ち直れませんよ」
サトシ「それはまあ、悪かったわ」
ピカチュウ「いやいや、謝るほどのことやないと思いますけどね。お互い」
サトシ「せやったら次からは言わんようにすればええんやろ? 『10万ボルト』とは」
ピカチュウ「まー、そうですね。その方が助かりますね」
ピカチュウ「まあ…………はい」
サトシ「……なに?」
ピカチュウ「いや、それはもう、5ボルトでね……まあ」
サトシ「なんや」
ピカチュウ「あのー…………ほんまのこと言うと5も出てないー……」
サトシ「はぁ!?!?」
ピカチュウ「wwwwwいやwwwwwほんまにwwwwwwwww最近5もきつなってきてwwwwwww」
サトシ「それやったらいくつや」
ピカチュウ「wwwwえ?」
サトシ「いくつやったら出せるんや」
ピカチュウ「まー…………1……てん……」
サトシ「いってん!!!」
ピカチュウ「……なな……75としておきましょうかwwww」
サトシ「1.75!? 1.75ボルト!?」
ピカチュウ「四捨五入で2になりますけどね」
サトシ「効いてへんやろ!? それ!」
ピカチュウ「可能性はありますねwwwwww」
サトシ「お前ほんまにええ加減にせぇよ!!!」
ナレーター『実は5ボルトも出ていなかったピカチュウの10万ボルト。衝撃の事実が明かされたが、サトシたちの旅はつづく。つづくったらつづく』
END
◆以下、おまけ(小ネタ)になります。
サトシ「いけピカチュウ!10まんボルトだ!」
ピカチュウ『高圧・特別高圧電気取扱特別教育を修了していますか?』
サトシ「してないです」
ピカチュウ「資格は?」
サトシ「電工2種なら…」
ピカチュウ「でしたら600Vまでですね」
サトシ「いけピカチュウ!600ボルトだ!」
元スレ
サトシ「自分10万ボルト出てへんかったん!?」ピカチュウ「まあまあ、そうなりますね」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1520344507/
サトシ「自分10万ボルト出てへんかったん!?」ピカチュウ「まあまあ、そうなりますね」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1520344507/
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (37)
-
- 2018年03月07日 00:54
- ダウンタウンで脳内再生余裕
-
- 2018年03月07日 00:58
- ダウンタウンで読んでたのは自分だけじゃなくてなんか嬉しい
-
- 2018年03月07日 00:58
- 1000万ボルト!
-
- 2018年03月07日 01:00
- おまけはTwitterかなんかに投稿されてたネタをコピペしただけやん
-
- 2018年03月07日 01:03
- ※5
逆だわ
-
- 2018年03月07日 01:26
- 電圧が低くてもアンペアが高ければセーフ
-
- 2018年03月07日 01:31
- マザーボードじゃないんだぞ
-
- 2018年03月07日 01:34
- ピカチュウ「電気!」
サトシ「いや君喋ったらあかんやろ」
-
- 2018年03月07日 01:59
- まぁ実際電圧高いところは資格なしでもできるけどな
そういうとこは企業がめちゃくちゃ厳しくしてて事故とかもないから規制されてないだけで
-
- 2018年03月07日 02:25
- ガキ使のトークの絵面まで想像できる
-
- 2018年03月07日 02:26
- 劇中のピカチュウの攻撃を見てマジレスするとあの距離の大気絶縁破壊は10万どころか数千万ボルトは行ってる
-
- 2018年03月07日 03:01
- 600Vでも危険
-
- 2018年03月07日 03:24
- アンペア高いんやろ
-
- 2018年03月07日 05:27
- ピカチュウ「んもぉぉぉ!俺をさっさと進化させへんからポケモンリーグ敗退してもうたやんけぇぇ!!」
サトシ「ンナッハッハッハwwwww」
-
- 2018年03月07日 09:19
- 大好きだわこれ
-
- 2018年03月07日 09:24
- お前らよう来たな、ここがマサシャ↑、マサラタウンや
-
- 2018年03月07日 10:58
- 初代でパラスを鍛えるために手加減して5ボルトくらいで攻撃してるんだよなあ
-
- 2018年03月07日 12:23
- ちなみに高圧・特別高圧電気取扱特別教育は
文字どおり教育なので
資格である電工2種受けるより遥かに楽
-
- 2018年03月07日 13:18
- ダウンタウン風は、鉄板だなぁ。
-
- 2018年03月07日 14:39
- サトシ途中で笑いだすのいいw
-
- 2018年03月07日 15:35
- 確かどっかの空想科学で劇中のピカチュウの放ってる電撃は10万Vよりも数百倍の数値あるとか言ってた気がする
-
- 2018年03月07日 16:38
- あの距離を電気が空気を通すとなったら10万ボルトじゃすまない定期
-
- 2018年03月07日 16:40
- ※18
あれは10ボルトくらいじゃなかったか?
-
- 2018年03月07日 17:17
- ※23
1万ボルトで1cmしか飛ばせないとか聞いたことあるわ
-
- 2018年03月07日 20:44
- 『アンペアでいうたら結構なモンだしてますけどね!』
とか一回意味なくキレてそう
-
- 2018年03月07日 21:12
- ダウンタウン好きなんやな、とだけ
-
- 2018年03月07日 21:41
- 柳田理科雄の本で、10万ボルトだとせいぜい30センチとかなんとか
-
- 2018年03月07日 21:49
- 電圧高いところは電気主任技術者が責任持ってて、その管理下で働くことになるって建前で資格がいらんだけやで。
実際には主任技術者がいつも見ていてくれる訳ではないので、1・2種の電気工事士資格のある者におってもらわんと怖くてできない。
人体の皮膚乾燥時の抵抗は約3000Ωだったか? 100vでピリッと来た時、0,003A。
でかい200vの蛍光灯代えるとき、ビリッとやらかすことがあるが、0.006Aでかなりきくぞ。
600Vだとその3倍。 0.2A。 警報作動する・・・
-
- 2018年03月08日 07:58
- 久々に面白いS Sを読ませてもらったよ
-
- 2018年03月08日 10:40
- ハマちゃんのヤドキング
-
- 2018年03月08日 15:13
- ルージュラの格好させられる浜田
-
- 2018年03月08日 23:10
- 米29
ドヤ顔で恥じかくまえに言っとくが
言ってる内容なら地絡だし、靴やら服から抜けるからその計算全然関係ないで
あと、警報じゃなくて保護継電機の方がわかってる風になるで
-
- 2018年03月10日 14:28
- 静電気でさえ数千ボルトはあるって何かの番組で見た記憶
エネルギーに換算すれば大したことはないんだろうけどさ
-
- 2018年03月10日 18:24
- インパクトあるわ
-
- 2018年03月12日 09:38
- 電池ネズミ草
-
- 2018年03月12日 10:15
- サトシが技受けてもピンピンしてるのはそういう訳か
実際のところ電位が対象より5ボルト高くなったところで放電できないでしょ。知らんけど