日菜子「花も日菜子も、愛でるもの~♪」
日菜子「ここが、日菜子の行ってみたかったお花畑です……♪」
モバP「おぉ……結構きれいな場所だな」
日菜子「でしょう? どこまでも青い空が広がっていて……色とりどりの花が咲いていて……理想の花畑です♪」
日菜子「……さあプロデューサーさん。花冠を作りましょう」
モバP「……さっそくだな」
モバP「というか、俺も作るのか」
日菜子「王子様と日菜子の二つ分が必要ですからねぇ」
日菜子「むふふ……作り方が分からなければ、日菜子が教えますから」
モバP「日菜子はわかるのか?」
日菜子「お姫様の嗜みですから。王子様に迎えられるためにもこのくらいは覚えなきゃです」
モバP「そういうもんか」
モバP「……ま、いいや。俺全然知らないから教えてくれ」
日菜子「わかりました~」
…………
……
日菜子「……と、まあこんな感じですね」
日菜子「わかりましたか?」
モバP「ん……まあ、なんとなくな」
日菜子「むふ、さすがです」
モバP「実演してくれたからな、わかりやすかったよ」
モバP「ありがとな」
日菜子「いえいえ……さあ、作りましょう?」
モバP「ん」
日菜子「……」
モバP「……」
日菜子「……」
モバP(……普段はふにゃふにゃしてるのにな)
モバP(ひとたび真剣になると真面目な顔になって……)
モバP(……っと、俺も作らなきゃな)
モバP「……?」
モバP「なあ、日菜子。ここって――」
日菜子「むふ……♪」
モバP(……さっきまで真面目な顔してた日菜子がいつの間にかふにゃふにゃ顔になってた)
モバP(いつのまにか妄想に入っていたのか)
モバP「おーい、日菜子ー」
日菜子「……♪」
モバP「……ダメだ、やっぱり反応無いか」
モバP(妄想に入るとなかなか帰ってこないしな)
日菜子「むふ……日菜子の秘めた思いを受け取ってくれた王子さまはこの冠を……♪」
モバP(……その割に妄想は外に出るんだよな)
日菜子「そして、日菜子のことを……」
日菜子「むふふ……花も日菜子も、愛でるもの~♪」
モバP「……」
モバP「……」ポン
日菜子「……」
モバP(……しまった)
モバP(花も日菜子も愛でるもの、なんて可愛いことを言うもんだから、つい頭に手を載せてしまった)
モバP「!」ビクッ
モバP(……気づかれたか?)
日菜子「お外でお姫様だっこなんて……皆に見られちゃいます……♪」
モバP(……あ、別に俺に対してじゃなかったのか)
日菜子「でも、幸せ……♪」
モバP「……」
モバP「……やっぱり可愛いんだよなぁ」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「……♪」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「むふ……日菜子が可愛いからみんなにみてもらいたいだなんて」
日菜子「王子様は大胆ですねぇ……♪」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「そんなにぎゅっとしなくっても大丈夫ですよぉ」
日菜子「日菜子はあなただけの一輪です……むふふ、逃げません……♪」
モバP「……」ナデナデ
モバP「……」
モバP「……」ワシャワシャ
日菜子「むふふ、強すぎますよぉ」
モバP「」ビクッ
日菜子「日菜子は逃げませんから……そんなにぎゅっとしなくても……♪」
モバP「……」
日菜子「……♪」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「……♪」
モバP「……」ナデナデ
モバP「……」ピタッ
日菜子「……」
モバP「……」
日菜子「……王子様は意地悪ですねぇ」
日菜子「でも、そこも素敵です……♪」
モバP「……」
モバP「……なぁ、日菜子。気づいてるだろ」
日菜子「……バレました?」
モバP「そりゃあな」
日菜子「むふふ……王子様の手が日菜子の目を覚ましちゃいました♪」
モバP「最初からってことか……」
日菜子「びっくりしちゃいましたよぉ」
日菜子「いくら日菜子でも、さすがに起きちゃいます」
モバP「……でも、逃げなかったんだな」
日菜子「むふふ……日菜子としても利用できましたから~」
モバP「利用?」
日菜子「王子様の手は優しくて暖かいですねぇ」
モバP「……あー」
日菜子「むふふ……ワイルドな王子様も、ちょっと意地悪な王子様も素敵でしたよぉ?」
モバP「……」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「照れ隠しですか?」
モバP「違う」
モバP「なぁ、日菜子。ここなんだけど」パッ
日菜子「あっ……」
日菜子「止めちゃうんですかぁ?」
モバP「そりゃあ、載せっぱなしだと花冠作れないからな」
日菜子「あ、そうでしたね……」
日菜子「……」
モバP「……」ポン
日菜子「むふ……」
モバP「……」スッ
日菜子「……」
モバP「……」
日菜子「むふ……」
日菜子「……あっ」
日菜子「プロデューサー。日菜子、いいこと思いついちゃいました……♪」
日菜子「……むふ」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「王子様の応援があると花冠作りも捗りますねぇ」
日菜子「花と一緒に日菜子の気持ちも編み込んで~♪」
モバP「……俺が撫でて、日菜子が作るのはいいんだけどさ」
モバP「これって、日菜子的に妄想はできてないんじゃないか?」
日菜子「そんなことありませんよぉ。さっきみたいに撫でられてたって妄想はできますから」
モバP「……そうだったな」
日菜子「今だって、王子様の手のおかげで日菜子に春の風が……むふ♪」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「……♪」
モバP「……」ナデナデ
日菜子「むふふ……本当に捗りますねぇ」
日菜子「それに、ドキドキもしちゃって……」
日菜子「この胸のときめきは……春のせいでしょうか?」
モバP「……俺に聞くなよ」
日菜子「むふ……♪」
おしまい
あと『秘めた想いを、受け取って……♪』も大好き。
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません、読んでくださった方ありがとうございました
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「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (6)
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- 2018年03月04日 12:54
- ここまで日菜子の幻術(妄想)だ
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- 2018年03月04日 13:45
- 愛はいつも私を傷つけるだけ…って 君はつぶやいて 信じる事が怖くて泣いたんだろ
弱さを知って強くなれ 恐れず信じることで
憎しみに変わる前の 本当の愛を知るのだろう
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- 2018年03月04日 16:15
- 菜々年後、並木さんに進化した日菜子の姿が…!!
-
- 2018年03月04日 16:22
- 日菜子が念を修得したらどんな具現化が出来るのかな?
-
- 2018年03月05日 01:28
- 喜多日菜子
・並木芽衣子のすがた
・音無小鳥のすがた
他は?
-
- 2018年03月05日 18:20
- めっ!あっちは見ちゃいけません(大西を背中で隠すように)
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