男「ぐへへへ!>>2を捕まえてやったぜぇ?」
俺「や、やめろー!」
男「お前なぁ、置かれてる立場をわかってんのか?」
俺「ぐっ…」
男「お前は片親かつ低学歴で成人してんだ」
男「それに親も底辺で親戚一同に見放され、連絡もつかない」
男「お前自身にはなんのコネも人望もねぇ」
男「そんなお前になにがあるってんだ?」
俺「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
男「もう>>11するしかねーだろ」
男「そうだ」
俺「でも俺寿司なんか…」
男「そう、握ったことなんかねーよなぁ」
男「誰が食ってもそれを寿司だと認めてくれる奴なんかいねぇ」
俺「じゃあダメじゃないか…」
男「日本だったら…な!」
俺「!!」
男「海外ならお前が握ったもんは紛れなく寿司!!」
男「それ以上!!お前自身と言ってもいい!!」
俺「…」
男「握ってみねぇか?」
男「夢と希望ってやつをよ」
俺「男さん!! 」
そして…俺は>>16へとたった…
俺は首都ダカールに来ていた、西アフリカ、サハラ砂漠最西端に位置する活気ある街だ
俺「勢いでセネガルに来てしまった…」
男「さーて、寿司屋を開くか…」
俺「でも寿司なんて現地で受けますかね?」
男「でぇじょうぶだ、なんたってこの町は海に面している」
俺「生食できるか心配なんですが…」
男「ここら辺の地域の水が飲めるくらいだからへーきだぜ!がっはっは!」
俺「は、はぁ…」
男「それじゃあ買い出しにいくか…」
俺「あ!これ!」
男「ニヤリ」
俺「これ、米ですよ!」
男「セネガルでも地方によっては米が主食だからな」
男「そして海で取れ立ての魚も大量だ」
俺「じゃあ寿司がつくれますね!」
男「そうだな、しかし問題は…」
男「なんなんだこの見たこともない魚は…」
俺「うーん…食べれるのは食べれるんでしょうけど…」
男「マグロはないのか…」
俺「見当たらないですねぇ…」
男「いいさ!このよく分からない魚をまとめてくれ!」
店員「~~!!」
俺「フランス語か…?」
俺「屋台として出すんですね…」
男「寿司は江戸の頃はジャンクフードだったからな」
俺「へ、へー…」
男「料金設定が全くわからん…」
俺「ですね…」
男「所得の平均は先進国の十分の一らしいからな…」
男「とりあえず一つ日本価格で十円…いや五円にしよう」
俺「そうですね」
~
男「よし、客を呼び込め」
俺「え!?そんなこと…」
男「大丈夫、ここでお前を知ってるやつなんぞおらん」
男「こえ出してればくるさ」
俺「…」
俺(よぉーし…)
俺「すしいかがですかぁ!!」
現地人「「「ざわざわ」」」
俺「お、おお!」
男「よし!!」
現地人「パクパク」
俺「おー、結構いけてますね」
男「…物珍しさにかな」
~10分後
俺「だめです…もうほとんど来ません」
男「しまったな…」
男「海に面していようが生食文化がなけりゃそりゃあ売れねぇぜぇ」
俺「そんなぁ…」
男「なにかもう一つアイディアがあれば…」
俺「うーん…」
俺「それじゃあ、寿司+>>24なんてどうですかね?」
俺「だめですね…はは…」
男「切りてぇのか?」
俺「いや、日本の文化とか混ぜると面白いかなって…」
男「…」
俺「って、混ぜるにしてもハラキリは馬鹿げてますよね…」
男「それだ…」
俺「えぇ!!」
男「この包丁で…」
俺「ちょちょちょ!!待ってください!!」
男「腹を裂く!!」
俺「ひっ!!」
ザクゥゥゥ
俺「…?」
男「この魚の骨、内臓を取り出し鱗を落とす」
男「そしてここに米と野菜スパイスを詰め込み…」
男「じっくりと鉄板で焼き上げるここに鉄蓋をおき蒸し焼きだ」
俺「魚のタンドリーチキンみたいな感じですね!!」
男「おうよ!これ一つで米と魚と野菜が食える」
男「まさにジャンクフードだぜ!!」
俺「いけますよこれ!!」
~三十分後
現地「~~ウマイウマイー!!」
現地「「「ガヤガヤ」」」
俺「お客さん増えてきました!!」
男「もう材料がそこをつきたぜ!」
男「おわりおわり!!売り切れごめん!!」
俺「男さん…」
男「ん?」
俺「やりましたね…!」
男「へっ…」ニヤリッ
男「毎度あり~(現地語)」
現地人「ありがと~!」
俺「はじめの寿司からは離れましたけど、これはこれで楽しいですね」
男「そうだな」
俺「そうだ、お金も貯まりましたしお店でも構えませんか?」
男「おう、それもありかもな」
俺「ですよね!そういうと思いましたよ!」
男「がはは!」
俺「大通りに面したところで、道がわのカウンターからドライブスルー出来るようにして」
俺「ってドライブではないんでスルーですかね?」
男「それじゃあ意味がかわっちまう」
俺「あ、そうか!」
俺「あとなかにはちゃんと席を用意したいんですよね」
俺「和風にしてみるとかどうですか?」
男「くっくっく…」
俺「どうしました?」
男「いや、お前の成長が面白くてな」
俺「成長?」
男「お前は数ヵ月前とは別人だよ」
俺「そうですか?」
男「あぁ」
俺「やめてくださいよwそんな別れ話みたいなものw」
男「…」
俺「男…さん?」
現地人「ひとつスシちょーだい!」「こっち2つ!」「おれもー!」
男「ほら、きたぞ」
俺「あ、はいただいま!」
俺(…)
男「…」
男「あぁ、そうだな」
俺「じゃあ片付けましょう」
男「なぁ…」
俺「はい?」
男「飲みにでもいかないか?」
俺「あ、いいですねそれ」
男「そうだろ、じゃあいこうぜ」
~
俺「アフリカって首都は結構栄えてますよね」
男「タクシーもビルもあるしな」
俺「では」
男「かんぱーい!」
俺「かんぱーい!」
男「いやー、にしてもお前は変わったよ」
俺「そうですか?」
男「ああ、見違えるようだ」
俺「よしてくださいよ」
男「くく、謙遜するな」
俺「そういえば…ちょっといいですか?」
男「?」
ゴソゴソ
俺「これ」ポン!
男「なんだこれ?」
俺「プレゼントですよ!」
男「お前そっちのけがあったのか…」
俺「ちがいますよ!!」
俺「なんというか、これはもろもろのお礼です。これだけじゃ返せないですけどね」
男「そうか…ならありがたくいただくぜぇ」
男「なんだこのセンス…」パカッ
俺「いやぁ、この街で一番まよけの効果があるんですって」
男「魔除けって…これ事態が魔って感じの禍々しい妖気が…」
俺「そんなことないですって!!」
俺「絶対に似合いますよ!」
男「…」パサッ
俺「なんで箱に戻すんすか!!」
男「いやぁ、なんとなく…」
~翌日
俺「はぁ、急に今日は休みにするなんて…」
俺「予定もないしどうするかなぁ…」
俺「町でもふらふらするかな…」
~
俺「でも病気とか…」
俺「そうだ!高いところにいこう!それなら絶対に安全だ!」
俺「安全か?」
俺「あんぜんだ!!」
~
俺「…あの」
オッサン「おー!観光のかた?」
俺「あ、その、はい…」
オッサン「ここすごーくいいよ!質がいいよ!」
俺「ほんとに?」
オッサン「すこーし値が張るけどね、あんた中国?」
俺「いや、日本です」
オッサン「日本?よくしらないけど金持ちでしょ!入った入った!!」
俺「あ、その…」
~
俺「ひぇ~、流されるままはいってしまった!」
俺「それにこんな…高そうなホテルの一室みたいな…」
俺「だだだだ大丈夫かな…」
俺(ま、まもなく俺もロストオブチェリーか…!!)ドッキドッキ
俺「緊張すりゅー!!!」
俺「でもな~…こういうところってだいたいブスが…」
「こんにちは…よろしくお願いします」
俺「!!!!」
この時、俺の未来は大きく変わってしまった
>>42 女の子の容姿、特徴
黒髪美少女「?」
俺「かわいいいいいいいいいい!!」
黒「ふふ、大げさだね」
俺「あ、あふ、あ、あえ」
黒「あの…シャワーいいですか?」
俺「あ、あへ、あ、うん!」
黒「じゃあお先します」
~
ジャアー…
俺「可愛すぎるぅぅぅぅぅ」
俺「しかも俺とほぼ歳かわんねー!!」
俺「どうしよ!?どうしよ!?」
俺「てかレベル高すぎるだろここの風俗店!!」
俺「ヒー!!」ジタバタ
キュッ…
俺「しゃ、シャワーが、とまった!!」
俺「…」バクンッバクンッバクンッ
黒「おまたせ」
俺「…!!」ゴクンッ
俺(美しすぎる…!!)
俺「え?あ、うん」
黒「…」
俺「あ、はいったほうがいいよね…!はは!」
黒「ふふ…どっちでもいいですよ」
俺「あの」
ドサッ
黒「…」
美少女が俺の胸に倒れこんでくる。薄い俺のTシャツの上から柔らかい感触が包み込む
俺「…!!」バクンッバクンッ
黒「…」
俺「あ、あの…」
黒「すごい心臓の音…」
俺「え…あ、その…」
黒「もしかしてお客さんはじめて?」
俺(しまったー!見栄張っちゃったー!!)
黒「そうなんだ…残念だなぁ」
俺「…!?」
黒「わたしは…はじめて…だよ…」
耳元で囁かれる
俺「~~~!!!」
俺「そうなの!?」
黒「それが売りだからね、その方が高く売れるでしょ?」
俺(そ、そういうものなのか…)
俺(でも…そ、それはくっそ…)
俺(朗報やーん!!)
黒「ねぇ、もうおっきくなってる」サワッ
俺「くあ」ビクン
黒「はじめてだから色々教えてね…」
俺「う、うん…」
サワサワ
俺(こんな可愛い美少女で処女なんて…!)
ジジー…
俺(もう、しんでもいいかも…)
ボロン…
黒「…!」
俺(……)
俺「ひとつ聞いてもいいかな?」
黒「?」
俺「歳はいくつ?」
黒「え?19だよ」
俺「そうなんだ、ほんとに処女なの?」
黒「そうだよ…確かめてみて?」
俺「あのさ…」
黒「?」
俺「なんで君みたいな可愛いこがこんな仕事を?」
黒「…」
俺「家の借金とか?」
黒「うん」
俺「大金なの?」
黒「そうだよ…」
俺「聞いてもいいかな?」
黒「…」
俺「あ、ごめんね…こんなこと」
黒「(日本円で200万)くらいかな…」
俺「え?」
黒「ね、ぜったい返せないでしょ?」
俺「なんて、こった」
黒「?」
俺(たったそれだけの額のために人生を売ったのかこの子は…!)
黒「あの…」
俺(いいのか…ここで行動しなくて…!後悔するんじゃないのか…!)
黒「どうかした?」
俺「>>56」
安価なら下
黒「…え?」
俺「ごめん、奴隷ってのは言い過ぎた。けど俺の物になってほしい」
黒「…そんなこと急に言われても…」
俺「即金で現金払いできるよ」
俺「それに、これからの人生をここで何十年も潰してしまうくらいなら、今この瞬間から借金から解放されるほうが…」
俺「何百倍もいいと思わないか?」
黒「…」
俺「それに、君の日頃の自由は保証する…ただ俺のお世話とかしてくれればそれでいい」
俺「俺に……君の人生をくれないか…!!」
黒「あ…あの…///」
俺「おれは真剣だ…!」
黒「か、考えさせてください!」
俺「だめだ、ここで今決めてくれ、なんなら俺からの下の奴に言ってやってもいい」
俺「どうかな?」
黒「…」
俺「…」
黒「わかりました…//」
俺「じゃ、じゃあ!」
黒「これから…おねがいしますね…!!」
男「じゃあ、これからすぐ現金もってくるから!下で話つけといて!」
黒「はい!」
男「よし!!じゃあすぐ戻るからな!」
黒「はい…!」
男「まってろよ!?」
黒「…はい!!」
俺は家に向かって走った
ガチャン
俺「はぁっ…はぁっ…!」
男「おー、今帰ったか」
俺「はぁー!」
男「どうした?そんなに息あげて…」
男「それはそうと、店の改築の話なんだけどよ」
俺「あ…」
男「いいところ見つけたんだ」
俺「あの…」
男「ん?どうした?」
俺「そのことなんですけど…」
男「あぁ…」
俺「俺…新しい目標が出来ちゃって…」
男「おー?そうか?」
男「道がわのカウンター増やすか?都心でやるなら予算は結構ギリギリで」
俺「すいません!!!」ガバァ!!
男「ど、どうした?土下座なんて…?」
俺「どうしても救いたい女がいるんです!!」
男「…はぁ?」
俺「そのこ…まだ19なのに風俗で働いてて…!!」
俺「でも…その金があれば救えるんです!!」
俺「人生をやり直させてやれるんです!!」
男「おいおい…ちょっとまてよ…」
男「なら…その…お嬢ちゃんのためだけにこの大金…三百万がいるってのか?」
俺「はい!!」
男「お前なぁ…現実をみろ…」
男「そいつ一人助けたところでお前はヒーローにはなれない」
男「そいつ一人だけ助けた所でなんになる?」
男「そんなやつこの街、いやこの世界にどれだけいると思ってる?」
男「お前はなぜそいつだけなんだ?おかしいだろ?」
男「それも風俗嬢みたいな汚れた女…」
俺「ちがっ、彼女は!」
男「それに、そいつが本当のことを言ってるかも怪しいもんじゃねぇか」
俺「それは…!!」
男「それだけの価値が…」
男「本当にあるのか?」
俺「…」
男「わかったら考え直せ…もうそいつのことは忘れろ、いいな?」
男「ん?」
俺「なら…なんであのとき俺を助けてくれたんですか?」
男「…」
俺「それこそ俺みたいなニート…日本には…いや!俺以下の助けを求めていた奴だっていくらでもいたじゃないですか!!」
俺「なんで、なのになぜ俺を助けてくれたんですか?」
男「…仕事だからだ」
俺「しご…と?」
男「俺は国家機関の者だ、人生更正プログラムという計画でお前はその対象の一人だ」
俺「……は?」
男「俺がお前を選んだ訳でもなければお前を助けたかった訳でもない」
男「すべては日本国の実験的計画の一部にすぎん」
俺「じゃ、じゃあ…この数ヵ月かんはすべて…すべて演技だったんですか?」
俺「なにもかもうまくいくように見えたのもすべて国の台本通りだったって…」
男「全てとは…いわんさ」
俺「そうですか…」
俺「引かれたレールなんてまっぴらごめんですよ」
俺「国の計画?そんなもの知らない、その金は俺が稼いだんだ!!」
俺「俺はあのこを助けたいから動く、そんな利口でもなければ合理的でもないただただ利己的な行動を…」
俺「おれは選びます」
俺「というか、もうほっといてください」
俺「あとは全部俺の責任で動きますんで」ガッ
男「お、おい!はやまるな!!」
バッ!!
男「やれやれ、仕事だとしても憎まれるのは嫌なもんだ…」
俺「はぁっ、はぁっ!」
俺「あの!!」
オッサン「おー!あなたはさっきの!」
俺「あ、覚えててくれたんだ!」
オッサン「もちろん!」
俺「さっきは料金を払わずに出てしまって申し訳ない!」
オッサン「ほっほっほっ!」
俺「あ、話通ってるかな??さっきの黒髪ちゃんに会いたいんだけど…!」
オッサン「はい?なんのことでしょう?」
俺「…え?」
オッサン「お客さんうちをご利用になってないよ?」
俺「え?いや、絶対にこの建物だったと…」
オッサン「さて?」
俺「あの、じゃあとりあえず黒髪ちゃんに…」
オッサン「そんな人うちにはいませんが…」
俺「いや、ふざけるな!!いるんだよ!このめでしっかり見たんだからな!!」
俺「いいから出せよ!」
オッサン「痛い目見てみますか?」
俺「!?」
マッチョ「おーっと兄ちゃんいけないなぁ」
ゴリ「暴れられるとこっちも困るんだよ」
俺「なんだお前ら?」
マッチョ「ちょっと事務所までこよっか?」
~
バコォッ
ドコォッ
バキィッ
俺「…」
オッサン「そのくらいにしときなさい」
マッチョ「うぃーっす」
ゴリ「こいつ、死ぬほどもやしですよ…はは!」
俺「くろ…」
マッチョ「まだいってるぜ」
ゴリ「こいつどうしやすか?海にでも」
オッサン「いーや、外人をコロすのはすごーく不味いことになるんだよ」
オッサン「だから裏に転がしとけばいい、もう二度と来ないだろうからね」
マッチョ「うぃっす!」
ガシィ
オッサン「ちょっとまて」
ゴリ「?」
オッサン「そいつ大金持ってるらしいからね、あいつ言ってた」
マッチョ「え?」
ゴリ「どこだぁ?」
ゴソゴソ
マッチョ「ありました!スゲー札束!」
マッチョ「うるせぇなぁ」
オッサン「ほっほっ!あとは捨てていいよ!」
ゴリ「うぃーっす!」
~病院
俺「…」シュコー
先生「いったいどこの誰なんだ?」
看護師「さぁー…警察を呼んだほうが…」
先生「そうだな、治療費の回収も出来るかわからんようだし…」
「あ、すいません」
先生「ん?なんだい?今は面会できないよ?」
「あ、治療費ですが、小切手でも?」
先生「え?」
「これで足りますかね?」
先生「ひょ、ひょぇぇぇぇぇ!?」
看護師「え!?こんなに!?」
ガチャン
男「…」
俺「…」シュコー
俺「…」シュコー
男「金もとられ、満身創痍…」
男「まるでバカみたいじゃねーか…」
男「だからあれだけやめろっていったよな…」
男「どこの誰ともわからんやつ…」
男「お前ははめられたんだよ」
俺「…」
男「でもな、俺は嬉しかったんだ、お前が誰かを助けようって動いたことが」
男「数ヵ月前までは自分のことで精一杯だったお前が…」
男「ひなが巣だっていくみたいでな…」
男「おれは監視官としては落ちこぼれなのかも知れないな…」
男「俺がちゃんと止めていれば…」
俺「俺…」
男「!?」
俺「おれ…騙されてなんか…いないっす…」
男「お前意識が?!」
俺「だって…黒髪…ちゃん…」
俺「笑顔でした…よ…泣いて…ました…よ…」
俺「俺に落ちた…彼女の…涙…」
俺「熱かった…んだ…とても…」
俺「熱かった…嘘じゃ…ない…」
男「…そうか…そうか」
俺「行か…なきゃ……助けに…」
男「もういい……もういいんだ…」
俺「スー…スー…」
男「なにも心配するな…」
男「俺に…任せろ…」
オッサン「いやー、こんなに儲けるとはね!思わぬ臨時収入だよ!ほんと!」
黒髪美少女「……」
オッサン「ひっひっ!」
黒「あのひと…どうしたの?」
オッサン「ん?あのガキか?捨てた」
黒「す、すてた!?!」
オッサン「運が良ければ生きてるんじゃない」
黒「このー!!」ガバッ
オッサン「うるさい!!」
バキィッ
黒「ギャッ!」ドスンッ
オッサン「女が男に勝てると思うなよ、バカが…」
黒「う、うぅ…」
オッサン「だいたいなぁ、何が借金を返済するから返してくださいだボケ」
オッサン「お前の親御さんはなぁ、お前を売ったんだよ」
オッサン「それですでに借金はチャラチャラ」
オッサン「お前が仕事に性を出すためにそう言っただけ」
オッサン「恨むなら借金まみれの親を恨みなさい」
オッサン「ほっほっほっ!!」
黒「うう…」
オッサン「まぁ、お前で稼ぐはずたった分も入ったし、今日の夜にはお前は別の国に売るんだけどな!」
オッサン「逃げようとした罰も兼ねてな!」
黒(そう…これは罰だ…関係ないあの人を巻き込んだばかりに…)
黒(私はどうなってもいい…どうか…あなただけは無事でいて…)
フロント「いらっしゃいませ~」
男「…」スタスタ
フロント「あ、あの!お客さま!?勝手に入られては困ります!!」
男「気にするな、おれは上客だ…」
男「とびっきりのな…」
フロント「えぇ!?」
フロント「そ、そうだ!」
~
プルルル
オッサン「もしもし」
フロント「あ、あの!変な男が侵入して!」
オッサン「はー?なんだそれ…」
フロント「とびきりの上客だといって、事務所の方に…」
オッサン「なんで止めないんだ!!バカタレ!!」
フロント「いえ!その止める前に抜けられてしまって!」
オッサン「もういい!お前は首だ!」
フロント「そ、そんなぁ!!」
黒「なにかあったの?」
オッサン「うるさい!!!」
黒「ッッ」ビクンッ
オッサン「おい、ゴリ。仲間を連れて殺してこい」
ゴリ「いいんすか?殺っちゃって?」
オッサン「ああ、今日は機嫌が悪くなったからな!」
ゴリ「くく、久しぶりにやれるぜぇ…!」
マッチョ「お、おれは…」
オッサン「お前がいくまでも無いだろう」
~
男「…」
ゴリ「おーっと、なにかと思えばチャイニーズかよ」
ゴリ「殺りがいがねぇーなー…」
男「…」
チンピラ「「「けへへ」」」
ゴリ「怖くて声も出ねえーか?あん?」
「ダメだこいつ!完全に止まってやがる!」
「どうしたー!おい!」
ゴリ「心配するな、お前は俺一人で殺してやるからよ」
男「時間の無駄だ、まとめてかかってきな」クイックイッ
ゴリ「ぶちころぉぉぉぉす!!」
黒(もしかしてあの人かな…だとしたら今度こそ殺されちゃうよ…)
オッサン「そろそろ終わったころか?」
マッチョ「どうですかねぇ…」
オッサン「やっぱけちらずに通路にはカメラを設置するべきだったな」
マッチョ「なぁに、俺がいれば余裕ですよ」
ガチャ…
ゴリ「…」
オッサン「よう、終わったかゴリ?」
ゴリ「」バタンッ
オッサン「なっ!?」
マッチョ「ゴリィ!」
男「ここは少し虫が多いな…」
オッサン「てててててめぇ!!あの数相手に!?」
オッサン「機銃かなんか使いやがったのか!?」
男「あいにく日本人に銃は使えないんだ」
オッサン「あぁ?日本人?どこだそこは!?」
黒(このひと!あの人と同じ人種だ!同じ国なのかな!?)
マッチョ「なぁ…こいつぁ…俺がやってもいいかよぉ?」
オッサン「ま、マッチョ?」
マッチョ「こいつはなぁ…俺の親友なんだよぉ…」
マッチョ「それをこんなにしやがって!!」
マッチョ「ぶっ壊してやる!!」
マッチョの巨腕が空を切る
男「…」
マッチョ「てめぇ、避けやがったな?」
がむしゃらなラッシュをまるで木の葉のように避けると急に大男が崩れ落ちる
マッチョ「アガガ…」バタン
男「俺が気にくわないのはたったひとつだ」
オッサン「なんなんだお前はぁぁぁぁ!?」
オッサン「どこかに雇われた殺し屋か!?拳法家!?金か!!金なら全てお前にやる!!頼む!!」
男「お前は俺の大事な弟分に手を出した、死ぬには十分の罪状だ…」
オッサン「助けてくれぇぇぇぇぇ!!!」
バキャァァァッッッ
オッサン「ッカ」バタン…
黒「あ、あの…」
男「君が例の娘なのかな?」
黒「え?」
男「君は自由だ、何をしても、どう生きてもいい」
黒「……」
男「でも、お前を待ってるやつがいるんだ…良かったら、そいつの所に行ってあげてくれないか?」
黒「…!!」
黒「も、もちろんです!!」
男「そうか…」
オッサン「いか…せ…ん!」ググ
男(入りが甘かったか!!!)
オッサン「し…ね…」ジャキッ
銃口が女を向く
男「危ない!!」バッ
ズドォォォォォォン
男「くッッ」バタン
黒「そ、そんな!!」
オッサン「へ…へへ…」ガクッ…
男「」
黒「しっかりしてください!!お願いします!!」
俺「スシいかがっすか~!!」
「くれー!」
「こっちも2つ~!」
俺「へへ…まいど!」
俺「イタタ!!」
「おい、大丈夫かあんちゃん…」
俺「へーきへーき!」
黒「平気じゃ無いですよ…」
俺「お前のためなら頑張れるって!」
黒「もう…ばか…!」
「おいおい、あんたらの熱でスシが焦げちまうよ」
俺「悪い悪い!焦げても値引きはきかねーぜ」
「おいおい!勘弁してくれ!」
「あっはっは!」
黒「この後…今日は…あそこに…」
黒「行きませんか?」
俺「……あぁ」
黒「運命ってわからないですよね 」
俺「そうだな…」
黒「少し変わればきっと今はないと思うんです」
俺「…」
黒「きっと、両親の借金がなかったとしても、私は今の幸せを選ぶと思います」
俺「たしかにちょっとしたことで未来はかわるよな…」
俺「人の生死も…」
俺「俺もあのとき別の行動をとっておけばって思うことはいくつもある」
ガチャ…
俺「でも、おれはこの未来が…今が好きだ」
男「よっ」
俺「お見舞いに来ましたよ!男さん!」
男「へ、おんな連れとは変わっちまったな、お前もよぉ」
俺「そんな男さんこそ俺のネックレスはめて行ってくれたんすね!」
俺「悪趣味だって散々いってたのに!」
男「ば、ばかその話はもういいだろ!」
黒「でも奇跡ってあるんですね、この変なペンダントのお陰で弾丸が止まるなんて…」
俺「やっぱ魔除けの効果あったね」
男「ばーか、それせいでトラブルに巻き込まれたんだよ」
俺「最近憎まれ口おおいなぁ」
男「おれは元からこうだぜぇ?」
黒「ふふ、仲がいいんですね、兄弟みたい」
俺「え!」
黒「そんな…」
男「お前に怪我させた責任を取らねぇとな、俺の胸骨もバキバキだしな」
俺「あれは俺のせいで!!」
男「ふん、お前は甘いんだよ、何でも感情論で動きすぎ、正義が常に正しいとは限らん」
俺「それでも…!」
男「ただ、俺はそういうお前が好きだけどな」
俺「…男さん…!」
黒「なんか取られちゃいそうです」
男「それはねぇぜぇ!!?」
黒「ふふ」
男「お前はこっちで生きて行くのか?」
俺「…いろいろありましたけど…」
俺「俺にはこっちのほうが合ってるみたいで」
男「じゃあ、俺も安心だ 」
男「ただ、お前が曲がっちまった時はまたいつでも来てやる」
男「絶対だ…」
俺「約束…っすよ…」
男「お、おい、泣くなよ」
俺「今まで…ありがとうございました…!!」
男(それは俺の…セリフだ)
俺「こんどこっちに来たときは!もっともっとでかい店にするんで!!」
俺「だから!絶対に!もう一度来てください!!」
俺「俺のスシを!!」
男「じゃあそれも約束だな…!」
男「これで更正プログラム終了」
男「お前は晴れて一人前だ」
「またあおう、いつの日か」
~~fin×
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コメント一覧 (17)
-
- 2018年02月06日 16:59
- 第37話「ダカールの日」
-
- 2018年02月06日 17:30
- 安価の捌き方うますぎるな
-
- 2018年02月06日 17:51
- このスレタイからのこの流れである
-
- 2018年02月06日 17:58
- クソ安価SSかと思ったら普通にいい話になったな
-
- 2018年02月06日 18:14
- クソ安価挟まっても対処が上手いな…
-
- 2018年02月06日 19:29
- 綺麗にまとまったな。
-
- 2018年02月06日 20:11
- 感動した
-
- 2018年02月06日 20:36
- 映画のシナリオみたいだな、これをこの安価からひねり出すってスゴくね…
悔やまれるのは安価スレってこと、長編のしっかりしたストーリーにしても良かった、細かい描写も見たかったし
-
- 2018年02月06日 22:10
- 安価を上手く捌いて、ストーリーを作る作者を讃えて
-
- 2018年02月06日 22:17
- なんっ感動話にw
-
- 2018年02月06日 23:43
- 最高
-
- 2018年02月07日 00:22
- ここでセネガルなのはW杯で日本と当たるからかもしれない。
-
- 2018年02月07日 01:12
- セネガルって黒髪なんか
-
- 2018年02月07日 09:04
- 風俗店で誰か一人くらいは男さんで安価狙うと期待してたのに
-
- 2018年02月07日 12:38
- 有能
-
- 2018年02月09日 02:50
- あいにく日本人に銃は使えないんだ
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- 2018年03月27日 02:32
- 文句なし