【政剣マニフェスティア】メカ総理「ちょっと待って! ムリムリ! そんなキミみたいな大きいのは入らない!」

1:このSSは政剣マニフェスティアのSSです  ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:02:08.54 ID:Qq/dRLBao

メカ総理「」カキカキペタンコ

ビッキー・トウジョウ「あ、総理。今日は冷蔵庫なんだ」ガチャ

メカ総理(以下総理表記)「うん、そうなんだけど、君はなぜぼくのドアをおもむろに開けるのさ」

ビッキー「もう我慢したくないの。ひとつになろ? 私が一生総理を守るから」

総理「いや何言ってるのさ、ダメ止めてぼくの中に入ろうとしないで! 小型冷蔵庫にキミが入るのは無茶だ!」

ビッキー「大丈夫だよ総理。こうやって体を縮めて、縮めて縮めて……。う、うー!」

総理「ダメっ、ダメだって! そんなぼくの体の中にギッチギチになって収まろうとしないで!」

総理「それが許されるのは、シェロブとかジュリエットとかダーシーとかだけだから!」

総理「ビッキーのそんなバインバインむっちむちの体が冷蔵庫に入るわけがないって……!」

ビッキー「大丈夫、大丈夫だよ総理。ほらもうちょっと、もうちょっとで収まるから……!!」



2: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:03:29.07 ID:Qq/dRLBao


ビッキー・トウジョウ

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シェロブ・ビックベア

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ジュリエット・マツダイラ

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ダーシー・キド

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3: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:04:30.90 ID:Qq/dRLBao


総理「止めてッ! ぼくの体がミシミシ言ってる!」

総理「過積載だからっ! 大人の女の子は入らないってば!」

総理「というか風邪を引くから止めよう! もう寒くなってきたのに冷蔵庫に入るなんて無茶をしたらダメだ!」

ビッキー「大丈夫だよ総理。私は総理のためなら何でもできるから、風邪を引くくらいへっちゃらだよ」

総理「ノー! 違う、ビッキーが風邪を引いたらぼくが悲しい」

ビッキー「総理は私が風邪を引くのは嫌?」

総理「そりゃいやだよ! だからほら、この狭いところから出よう?」

ビッキー「うん! 分かったよっ! 総理が嫌なことは私も嫌だから」バタンッ

総理「で、どうしてぼくの向かい側にどっかり陣取ってこっちをじっと見ているのです?」

ビッキー「急がなくても大丈夫! 何万年でも待てるよ。私は見ているだけでも幸せだから」ジー

総理「」カキカキメクリ

総理(しゅ、集中できない……!)



4: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:05:19.70 ID:Qq/dRLBao


ナイカク「ダスダスダス! いい加減イチャイチャしてないで早く執務を終わらせるんダス!」

総理「いや分かってはいるんだけれどね……」

ナイカク「だったらいいんダスけど、でも手止まってるダス」

総理「あ、あぁうんゴメン。えぇっと、ビッキーあの、ね?」

ビッキー「どうしたの総理? もしかして何か困ったことがあった? それならなんでも言って」

ビッキー「私は総理のためなら何でも出来るから」

総理「な、なんでもって……」

ビッキー「うん、なんでも!」



5: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:06:05.71 ID:Qq/dRLBao


\ぽろんぽ~ろん、ルンルン/

ガチャッ

クレア・コイソ「ねぇ総理ミレイアちゃん探してるんだけど知らない?」

ビッキー「あっ、クレア」

クレア「び、ビッキーさん」

総理「ミレイア? うーん今日は朝からここにカンヅメだからちょっと分からないな」

総理「ビッキーは知ってる?」

ビッキー「んえ。えぇっと、……知らない」

クレア「そっかー、ありがと。じゃあどこかで見かけたらクレアが探してたって伝えておいてねー」

総理「クレアちょっと待って」

クレア「んー?」



6: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:07:04.94 ID:Qq/dRLBao


クレア・コイソ

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ミレイア・ヨナイ

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7: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:08:06.21 ID:Qq/dRLBao


総理「ビッキー嘘ついてるでしょ?」

クレア「えーっ、ビッキーさんミレイアちゃんどこにいるか知ってるの?」

ビッキー「う、うぅ。うん本当は知ってるよ。でもなんで分かったの総理?」

総理「なんとなくな。ついでに総理としてビッキーにはクレアをミレイアのところまで送り届ける任を与える」

ビッキー「そ、そんなー!? なんでそんな意地悪言うの総理?!」

総理「だって嘘ついたし、クレア困ってるし、ぼくも執務に集中しないとだし」

クレア「ビッキーさん案内してくれるんだ! ありがと!」

ビッキー「ちょっと、私は、私はまだやるなんて……」

総理「ビッキー断られるとぼく困っちゃうなー(棒読み)」

ビッキー「うううぅぅ! 分かった、やる!!」

クレア「じゃあいこっビッキーさん。総理もありがとねー。ルンルンっ!」バタンッ



8: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:09:13.02 ID:Qq/dRLBao


総理「ふー」

ナイカク「見事に厄介払いしたダスな」

総理「人聞きの悪い言い方しないでほしいな」

総理「ぼくはビッキーがもっといろんな人に普通に心を開けたらいいと思ってるだけだよ」

ナイカク「そうダスか。……、ビッキーは社交的なほうじゃないかと思うんダスが……?」

総理「社交的ではあるけれど、心はあんまり開いてないでしょ?」

ナイカク「良く分からないダスな」

総理「そういうものなんだよ」

ナイカク「なんというか、総理はそういうところクソ真面目ダスな。

ナイカク「ただその真面目さを執務にも生かしてほしいものダス」

総理「それはー、ナイカクとシノブが案件をこっちに上げすぎなだけじゃないかなあ」

総理「大体ぼくには戦挙のバックアップだってあるんだよ」

ナイカク「愚痴なら聞きかないダスから、早く仕事するダス」

総理「はあ、この鳥公人使いが荒いにもほどがある」

ナイカク「何を言うダス、総理はメカダス。人間呼んだつもりだったのにメカに登場されたボクの気持ちも考えるダス」

総理「ははっ、じゃお互い様ってことで。今度焼き鳥おごるよ。トリクシィにいい店を教えてもらったんだ」

ナイカク「総理……、流石ダス。絶対に喧嘩うってるダス」

総理「ハハハ、そんなまさかっ」



9: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:11:26.59 ID:Qq/dRLBao


シノブ・イチハシ

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トリクシィ・ハラ

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10: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:12:08.19 ID:Qq/dRLBao


……
………


クレア「ビッキーさんクレアたちはどこに向かってるの?」

ビッキー「そんなのミレイアのところに決まってるでしょ」

クレア「じゃあじゃあそのミレイアちゃんはどこにいるのかなーって」

ビッキー「ついてくれば分かるよっ!」

クレア「えぇと、あの、あのね?」

ビッキー「なぁに?」

クレア「ビッキーさんってクレアのこと嫌いだったりする?」

ビッキー「そんなことないよ? けど……」

クレア「け、ケド、何か、な……?」

ビッキー「私は総理と一緒にいるのが一番幸せなのっ! だからそれを邪魔されてちょっとご立腹っ!」

クレア「そ、それは悪いことしちゃったかなーって……。ご、ゴメンネ?」

ビッキー「べ、別に本気で怒ってるわけじゃないんだけれど……」

ビッキー「ほら、ココだよ。船の甲板で本読んでたはずだから」



11: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:15:20.29 ID:Qq/dRLBao

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12: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:16:08.09 ID:Qq/dRLBao


ビッキー「び、びっくりした……」

クレア「あれ? もういなくなっちゃったのかな?」


/いるでがんす。……じゃなくて、いるよー\



13: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:17:26.84 ID:Qq/dRLBao


ミレイア・ヨナイ「クレアちゃんと、ビッキーさん?」ヒョコ

ビッキー「それじゃあミレイアも見つかったし私は総理のところに戻るね」


/あれー? 誰か来てるのー?\ /クレアちゃんとビッキーさんが下にいるんですー\



14: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:18:27.68 ID:Qq/dRLBao


ティアラ・イヌカイ「おお! お二人ともこれから皆でカレーを食べるんだけど、ご一緒にどうですか!」ヒョッコリ

ビッキー「げっ、ティアラさん……」

クレア「カレーって言ってたしきっとコーデリアさんも一緒にいるよ」

ティアラ「さぁさぁ! 沢山あるのでぜひご一緒に!」ブンブン

ビッキー「やっぱり私は総理のとこ――――」

クレア「折角だしごちそうになろうよ!」ガシッ

ビッキー「うっ……、うん。断ったらティアラさんもうるさそうだし、仕方ないから」

ビッキー「そう、コレはあくまで仕方ないから一緒するだけで……」

クレア「ビッキーさんはみんなのこと嫌い?」

ビッキー「きっ、キライなわけでは、ない」

クレア「じゃあホラ、一緒にいこっ」グイグイ

ビッキー「ちょ、ちょっとクレア!? 行く、行くから引っ張らないでっ!」



15: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:19:14.83 ID:Qq/dRLBao


ティアラ・イヌカイ

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16: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:20:23.36 ID:Qq/dRLBao


甲板

コーデリア・ヤマモト「こんにちはビッキーさん。クレアと一緒なんて珍しいね」

ビッキー「こんにちは。本当は総理と一緒に居たかったんだけど……、頼まれたから」

コーデリア「そっかぁ。あっ、じゃあ私たち自慢のカレーを後で総理に届けてもらおうっと! いいよね?」

ビッキー「うん、いいよ!」

コーデリア「それじゃあ向こうに広げたテーブルに座ってて。今寸動と御ひつ持っていくからね」

ビッキー「はい」コクリ

ミレイア「ビッキーさん、こっちです」

タタタッ



17: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:21:14.47 ID:Qq/dRLBao


コーデリア・ヤマモト

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18: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:22:27.85 ID:Qq/dRLBao


調理室

エルダ・コマツバラ「ちょ、ちょっとティアラ……、なんか増えてたんだけど……」ダバダバダバ

ティアラ「エルダが引きこもっている間に来客があってな! 折角だから一緒にどうかと誘ったんだ!」

エルダ「き、聞いてない。どうしよう……、牛先生? 『諦めろ』。そんな……」
 ※牛先生とはエルダコ・マツバラが持っているぬいぐるみ
  変な声でしゃべる

ティアラ「三人が六人に急に増えることくらいよくあることじゃないか!」

エルダ「そんな、よくあるわけない、ないよ……」

エルダ「コーデリアさんと一緒に料理を作るから一緒に食べないかって話だったから一緒に来たのに」

エルダ「船に来てみたら甲板で本読んでるミレイアさんいるし……」

エルダ「コーデリアさん仲良さそうにしゃべってるし……」

ティアラ「エルダが引きこもってる間に政霊も増えたんだ。出来れば紹介したかったんだが」

エルダ「そ、その言い分は分かるけれどぉ……」

コーデリア「二人ともー、そろそろ寸動持ってこー?」 

コーデリア「って、あれれ、エルダさんどうしたのー? 顔が青いよ?」

エルダ「コ、コーデリアさん……」

エルダ「(´;ω;`)ブワッ」

牛先生(エルダ)『もうダメ』



19: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:23:16.77 ID:Qq/dRLBao


エルダ・コマツバラ

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20: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:24:28.72 ID:Qq/dRLBao


コーデリア「えっ? えぇ?! な、なんで泣いてるの?」

ティアラ「エルダはその……、どうも人が増えすぎたみたいで……」

コーデリア「んー? もしかしてコワイの?」

エルダ「想像するだけで、は、吐きそう……」

コーデリア「んー? それじゃあ仕方ないねー。えっと、食欲はある?」

エルダ「お腹は空いてる、と思う」

コーデリア「それじゃあ、船内の食堂でティアラさんと二人で食べる?」

ティアラ「コーデリア、しかしそれでは……」

コーデリア「ティアラさんの気持ちも分かるけど焦っちゃダメだよ」

コーデリア「それにカレーはやっぱりおいしく食べてもらいたいもん」

エルダ「こ、コーデリアさ゛んん~!」

コーデリア「よしよし」ナデナデ

ティアラ「はぁ……。よしっ! じゃあ私たちは一旦カレーを向こうに運んでくるからな!」

ティアラ「寂しいだろうが少し待っていてくれ!」

コーデリア「持っていく前にティアラさんとエルダさんの分をよそって置かないとダメだよー」

ティアラ「そうだった!」イソイソ



21: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:25:40.37 ID:Qq/dRLBao


――――

ティアラ「良し! それじゃあ行こうっ!」

コーデリア「うん。ってすごいね流石ティアラさん、力持ちー」ガラガラ

ティアラ「なっ、そんな便利なものが?!」

コーデリア「ココ船の上だし、揺れるからカート無いと運ぶの大変だから」

ティアラ「なるほど!」



22: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:26:37.68 ID:Qq/dRLBao


――
――――
――――――

コーデリア「みんなお待たせー」ガラガラ

ティアラ「コーデリア特製のカレーだぞー!」ガラガラ

ミレイア「わぁ、いい匂いでがんす。えと違う、いい匂いです」

クレア「ぽろんぽろーん、幸せのにおいがするよー」

ビッキー「わぁ。おいしそうだね」

ティアラ「おいしそうじゃなくて、ちゃんと味もおいしいぞ! なんだってコーデリアのお手製だからな!」

ビッキー「それでなんでティアラさんが得意げなの……」

コーデリア「ティアラさんも一緒に作ったんだよー?」

ティアラ「そんな、ほとんどコーデリアが作ったんじゃないか! 私たちはちょっと手伝っただけだ!」

コーデリア「そんなことないよー? 三人で一緒に作ったんだよー」

ティアラ「コーデリア!」バッ

コーデリア「ティアラさん!」ダキッ

ビッキー「二人とも何してるの……?」

ミレイア「ティアラさんはともかくコーデリアさんがそういうのに乗るのはなんていうか、その意外、です」

クレア「クレアはいいと思うなー。でも、そろそろお預けはつらいかなーって」

コーデリア「あはは、ついノリで。ティアラさんいつもこんな感じだから」カチャカチャ

ティアラ「すまない! すぐ用意しよう!」イソイソ



23: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:27:46.85 ID:Qq/dRLBao


――
――――

クレア「わー、本当においしいそー」

コーデリア「御代わりもあるから好きなだけ食べていいよー」

ティアラ「ん、んん、ごほんっ! それでは食前の挨拶を私から……」

ミレイア「ティアラさん、その流石にお腹ペコペコです」

コーデリア「ティアラさん、きっと子牛ちゃんもお腹空かせてるよ?」

ティアラ「そ、それもそうか! それじゃあみんな、コーデリアに感謝しておいしくいただくように!」

そういうとティアラは大慌てで手を振りながら走り去っていった!

コーデリア「うん、それじゃあ、みんな食べよっか!」

「「「いただきます!」」」

ミレイア「んまい……ち、違った。ぜ、絶品です」

クレア「おいしー! 幸せの味がするよー、るんるん!」



24: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:29:01.94 ID:Qq/dRLBao


 艶々と眩いばかりにきらめくご飯に、大き目の具がごろっと入ったややさらりとしたカレールーが掛かっている。
 ふんわりと仄かに香るニオイと色つやからそれがバターで軽く炒められたバターライスであることが窺えた。
 香ばしい匂いと光沢を放つバターライスに食欲を刺激するスパイスの香りを漂わせるカレー。
 香ばしいスパイスのニオイの中から仄かに香るブイヨンのニオイがそのカレーが欧州カレーであることを主張していた。
 ゆっくりと煮込まれて切り口が丸くなったニンジンに丁寧に面取りされたジャガイモ。
 そして何より目を引くのはやや肉厚なサイコロ状の牛肉。それはスプーンの先を押し当てるとそのまま沈み込むほどに柔らかかった。

 太陽の光を浴びて光沢を返すスプーンでカレーをそっと掬う。
 その手は微かに震えていた。
 何故か、そのカレーがあまりにもおいしそうだったからか?
 いや違った。その手が震えていたのは、彼女ビッキー・トウジョウが甘党だったからだ。
 折角の手作り料理を自分が辛いものが苦手というだけで拒否することが出来ようか、いいや出来まい。

 意を決して、唾を飲み込み、掬ったカレーを口へと運ぶ。
 香ばしさとブイヨンが香るカレーの香りからそう特別辛いものでない事は分かる。
 だが、それ以上に彼女は辛いものが苦手なのだ。
 ビッキーにとってカレーは好物の一つではある。が決して外食で食べようとはしない。
 それは外で食べるカレーは彼女にとって辛すぎるからである。

 目を瞑り、襲い来るであろう辛味に備えつつ一口食した。



25: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:30:14.67 ID:Qq/dRLBao


ビッキー「……」ホロリ

ミレイア「び、ビッキーさんどうしたんですか?」

コーデリア「もしかして、辛かったかな? お水飲む?」

ビッキー「ち、違うの。ゴメン、ナニコレ……、おいしい……」

ビッキー「ナニコレおいしい」

ビッキー「柔らかい辛味の中にじんわりと広がってる牛肉と玉ねぎのうま味が癖のない全体を一つに調和させてる」

ビッキー「何より、なんだかとってもあったかい」グスンッ

コーデリア「そ、そんなに褒めないでよー。照れるなー」

コーデリア「でもさっきも言ったけど御代わりなら沢山あるから好きなだけ食べていーよ?」

ビッキー「うんっ、ありがとう!」



26: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:31:12.69 ID:Qq/dRLBao


――
――――

クレア「んー! ごちそうさまー!」

ミレイア「本当においしかった、です」

ビッキー「うん、お粗末さまでした。すごくおいしかった」

コーデリア「みんなよく食べたね。沢山あったのがずいぶん減っちゃったよー」

コーデリア「残った分は……、この量なら大きなお皿に全部入るかな」

コーデリア「岡持ちは……、あったあった。これに入れてっと」

クレア「コーデリアさんは何してるのかなー?」

コーデリア「んー? これはねー、総理へのお土産だよー」

クレア「そーなんだ! それならクレアが持っていくよー!」

ビッキー「それは私が持っていくからクレアは遠慮してよ」

ビッキー「というかミレイアに用があって探してたんでしょ。そっちが終わってないじゃん」

クレア「あっ! そうだった! ミレイアちゃんあのねー」

ミレイア「ん? 何かあったの?」

クレア「この間私が引き継いだ件なんだけどねー」

ミレイア「引き継いだ件結構一杯あったと思ったけど、どれの事、ですか?」

コーデリア「よしっ! じゃあハイ、これが総理へのお土産だよ」

ビッキー「コーデリアさんありがとうっ! 総理もきっと喜ぶよ!」

コーデリア「うん。じゃあお願いね」

ビッキー「うん!」



27: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:32:16.76 ID:Qq/dRLBao


――
――――

総理執務室

総理「なぁナイカクよ」

ナイカク「何ダスか、総理」

総理「常々思っていることを言ってもいいかい?」

ナイカク「内容にもよるダスが、聞くだけは聞くダス」

総理「んじゃ遠慮なく。ぼくってメカじゃん?」

ナイカク「メカダスな」

総理「何でぼくはメカなのに手作業で書類整理や嘆願書の処理をしているんだ?」

ナイカク「それは、慣例だからダス」

総理「電子化しよ?」

ナイカク「それは次の決議に提出して認可が下りないと今すぐにはちょっと無理ダスね」

総理「もー! そんなんばっかりだなー!」



28: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:33:35.75 ID:Qq/dRLBao


コンコン

総理「どうぞー」

ビッキー「ただいま総理」ガチャ

総理「あぁうんおかえりビッキー。って、おかしくない?」

ビッキー「うん? 何か変かな?」

総理「いやほら、ココ総理執務室」

ビッキー「うん。それくらい知ってるよ、総理っ」

総理「とてもいい笑顔だけどそうじゃなくって!」

ビッキー「総理が何が言いたいのか私には良く分からないよ?」

総理「身もふたもない言い方になるんだけど、」

総理「戻ってくるのが当たり前みたいな感じでただいまって言われても、同意しかねるよ?」

総理「何を隠そう来なくてもいいならぼくだってこの部屋にはあんまりお世話になりたくないし」

ビッキー「?」



29: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:34:24.81 ID:Qq/dRLBao


総理「つまりだね。ちゃんと自分のお部屋にお帰り?」

ビッキー「うん? だから私の部屋は総理のお部屋だよ!」

総理「あいや、うんだからね?」

ビッキー「あっ、それよりね総理。ほらコレコーデリアから貰ってきたんだ」

ナイカク「流石人の話を聞かないことに定評があるダスな」

総理「何で岡持ちなんか持ってるのかと思えば……。もしやカレーか!」

ビッキー「うん! コーデリアの作ったカレー。すっごくおいしいんだよ!」

総理「わぁい、ぼくカレー大好き、カレーもぼくが大好き!」ガチャリ

総理「って、ビッキーどうしたの? なんで冷蔵庫モードのぼくのドアを開けるの?!」

ビッキー「総理がご飯食べている間はこの中で大人しく待ってようと思って……!」

総理「だからダメだって! キャリーやシルヴィアやネリーやスーならいざ知らず」

総理「ビッキーのその出るとこ出まくってる魅惑のメリハリナイスバディは冷蔵庫形態のぼくの中には入らないって!」

総理「いや冷蔵庫形態だからというかどんな形態だったとしてもビッキーくらいの女の子が入るほどスペースはないけれども!!」



30: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:36:03.73 ID:Qq/dRLBao


キャリー・カネコ

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シルヴィア・コムラ

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ネリー・ダテ

no title


スー・カバヤマ

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31: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:37:46.89 ID:Qq/dRLBao


ビッキー「大丈夫だよ総理。ほらこうやって首を、首をこう、こうすれば……」ゴキッ

ビッキー「……、きゅぅ」

総理「び、ビッキー!! ビッキーっ!!!」

ナイカク「ヤレヤレ落ちたダスな……。ほら、さっさと食べて仕事の続きをするダスよ総理」

総理「くそっ、ナイカクの畜生鳥公め!」

ナイカク「早くするダス!」ドロップキック



32: ◆FLVUV.9phY 2017/12/21(木) 01:39:09.92 ID:Qq/dRLBao

no title



元スレ
メカ総理「ちょっと待って! ムリムリ! そんなキミみたいな大きいのは入らない!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513785728/
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          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年12月21日 02:28
          • 政マニSSウレシイ...ウレシイ...(ニチニチ)
            欲を言えばシェロで書いて欲しいであるんである!
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年12月21日 06:34
          • 5 みんな可愛くて嬉しい
            ミレイアちゃん好感度700で草
            できればミオちゃん出して欲しいな(チラッチラッ
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年12月21日 10:47
          • 正直一瞬で潰されたと思ってたけどまだやってたのか?魅力的だったからそうなら嬉石。このssもおもしろかったぜ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年12月21日 13:27
          • おおこれのSSとか意外すぎた

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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