【シュタゲ】紅莉栖「岡部の誕生日?」まゆり「そうなのです」
- 2017年12月14日 21:40
- SS、シュタインズ・ゲート
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紅莉栖『……ふむん』
まゆり「それでね~ それでね~、みんなでお誕生日会を開こうって…… ねぇダルくん?」
ダル「そうだお。それで牧瀬氏はアメリカで忙しいだろうから、せめてこうやってビデオ通話でオカリンを祝って欲しいってまゆ氏が」
まゆり「そうなのです!」
まゆり「わー、やっ――」
紅莉栖『行くわ』
まゆり「へ?」
ダル「行くって、どこにだお?」
紅莉栖『どこって、そっちよ』
まゆり「そっちって?」
紅莉栖『日本に決まってるじゃない』
ダル「ちょっ、牧瀬氏どうしたん?」
紅莉栖『どうって何よ?』
ダル「デレすぎじゃね?」
紅莉栖『デレとらんわっ!』
ダル「あるあ……ねーよ。牧瀬氏さすがにそれは無理があるお」
紅莉栖『本当よ』
ダル「ツンデレ乙」
紅莉栖『だから違うと言っとろうが!』
まゆり「は~い」ブチッ
ダル「僕への挨拶がなかった件について」
まゆり「クリスちゃんはツンデレさんなのです」
紅莉栖はα世界線で岡部と共に戦った記憶を保持したままでいます
【3日後 空港】
岡部「それでクリスティーナは本当に来るのか?」
まゆり「なんかね~、日本に用事があるんだって~」
ダル「まさか本当に来るとは思わなかったお」ヒソヒソ
岡部「まったく、ラボメンでありながらこの俺に連絡もよこさずに帰って来るとは」
まゆり「でもでも~、まゆしぃはクリスちゃんに会えて嬉しいのです」
岡部「クリスティーナはどこにいるのだ?」
まゆり「あれじゃないかなぁ~ おーい、クリスちゃ~ん」
紅莉栖「……!」
まゆり「あ、やっぱりクリスちゃんだぁ。トゥットゥッルー♪」
紅莉栖「ハロー、まゆり。久しぶり」
紅莉栖「ハイハイ。いま疲れてるから、後ね後」
岡部「なっ―― この狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真にむか――」
紅莉栖「はいはいワロスワロス」
紅莉栖「久しぶりに聞くとホントうざいわね、それ」
岡部「なにぃぃ、そもそもファーストクラスのセレセブが疲れているはずがないだろう」
紅莉栖「セレセブ言うなっ!」
まゆり「オカリンとクリスちゃんは仲良しさんなのです」
岡部・紅莉栖「「仲良しじゃない!」」
ダル「あ、もしもし壁殴り代行さんですか? はい、二時間コースでお願いします。オプションはメリケンサックで」
まゆり「クリスちゃんはこれからどうするの?」
紅莉栖「そうね、今日はもう疲れたからホテルに行くわ。明日は午前中は行く場所があるから、ラボに顔出せるのは午後になるかな」
まゆり「お掃除して待ってるね~」
ダル「オカリンのプレゼント買いに行くのかお?」ヒソヒソ
紅莉栖「なっ/// ついでよ、ついで」ヒソヒソ
ダル「ツンデレ乙。てことは買いに行くってことでFA」ヒソヒソ
紅莉栖「くっ……///」
紅莉栖「お生憎様。私はあんたのお遊びに付き合ってあげられるほど暇じゃないの。他をあたってちょうだい」
岡部「な、なんだと。助手の分際で!」
紅莉栖「だから私は助手でも、クリスティーナでもないと言っとろうが!」
まゆり「二人は本当に仲良しさんだねぇ」
岡部・紅莉栖「「だから違う!」」
ダル「夫婦漫才乙」
【翌日 デパート】
紅莉栖(岡部が欲しいものねぇ……)
紅莉栖(それにしてもクリスマスフェアで、どこもかしこもカップルばっかりね)ハァ......
紅莉栖(そもそも岡部は私のことどう思っているのかしら)
紅莉栖(キスまでしておいて、私がアメリカに帰った後なんの連絡もないとか、なんなの? 馬鹿なの? 死ぬの?)
紅莉栖「あ、これとかあいつが喜びそうね」
紅莉栖(嘘発見器とか、こういう下らない機械好きそうだものね)
紅莉栖「あ、これも」
紅莉栖「これもいいわね」
紅莉栖(男の人ってなにが欲しいのかしら?)
紅莉栖(でも岡部だし、普通の男の人ではないか……)
紅莉栖(そもそも私、誕生日プレゼントなんて、家族と先輩くらいにしか渡したことないし……)
紅莉栖(あいつならこんなこといいそうね)クスッ
岡部『そんな哀れな助手に、特別にこの狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真がこの腐敗した世界に堕とされた日を、祝わせてやろうではないかッ!!!』
紅莉栖(うわ、言いそう……)
紅莉栖(なんかイライラしてきたわね)
紅莉栖(バカは風邪ひかないって言うけど)
紅莉栖「あ!」
紅莉栖「そうね、これでいいかも」プルルル
紅莉栖「ハローまゆり。頼みたいことがあるんだけど……」
まゆり『え! なになに~』
紅莉栖「実はね……」
まゆり「オカリ~ン、お誕生日おめでと~」
フェイリス「おめでとニャン、キョーマ 」
るか「おめでとうございます。岡部さん」
岡部「――俺だ。ああ、ラボメンの様子がおかしい。奴らが俺の誕生日を祝うなど…… 調査を開始してくれ。迅速にな。――エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「……ったく。素直に喜びなさいよ」
ダル「牧瀬氏に同意」
岡部「ぐぬ……」ピロ-ン
岡部「ぐぬぬ……」
鈴羽「アハハ! 集中攻撃だね岡部倫太郎」
紅莉栖「なんでそんなに偉そうなんだ」
フェイリス「仕方ないニャ。これでこそキョーマニャ」
紅莉栖(うわ…… 本当に言った……)
紅莉栖「はいはい、どうぞ自称狂気のマッドサイエンティストさん」
フェイリス「ほら、料理もあるニャ」
岡部「……ほぉ」
ダル「おっ、すげー。これ全部まゆ氏が作ったん?」
まゆり「えへへ……、実はね、……これは~ 全部クリスちゃんが作ったのです!」
岡部「――なん……だと」
岡部「じょ、助手が作っただと?」
紅莉栖「……///」
岡部「お、おいダルよ、マイフェイバリットライトアームよ。早く逃げるのだ。助手が作った劇物だと、これは俺たちを陥れるための機関の罠に違いない。さあ、早く」
紅莉栖「!!!」カチン
岡部「助手の作った料理だぞ? そんなものを口に含めば、このラボは阿鼻叫喚の地獄へと落ちてしまう」
ダル「ちょっ、オカリン」
岡部「実験大好きっ娘が作った劇物など危険だと言ったのだッ!」
紅莉栖「――ッ」
紅莉栖「もういい! 勝手にすれば!」バタン
まゆり「ク、クリスちゃん!」
ダル「オカリン、さすがに今のはないっしょ……」
るか「岡部さん……」
岡部「――なっ、放っておけばいい。どうせそのうち帰って――」
ダル「カバンも持って行ったし、もう帰ってこないと思われ」
岡部「ぐぬ……」
綯「紅莉栖お姉ちゃん泣いてたよ……」
岡部「ぐぬぬ……」
鈴羽「やっちゃったね岡部倫太郎」
ブラウン「岡部ぇ、お前またなんかやらかしたんじゃないだろうな?」
岡部「ぐ、ぐぬぬ……」
岡部「なっ、しかし――」
フェイリス「こんな寒い中上着も着ないで出て行ったら風邪ひいちゃうニャ」
岡部「ぐ、ぐぬぬぬ……」
岡部「ぐっ…… ああ! もう、わかった! 行けばいいのだろう? 行けば!」
ダル「そうしたほうがいいと思われ」
フェイリス「それでこそキョーマニャ」
るか「でも、行くなら早くしないと」
鈴羽「店長、牧瀬紅莉栖はどっちの方に行ったの?」
ブラウン「ん、ああ、確か――」
【公園】
紅莉栖(……何よ、別にあそこまで言わなくてもいいじゃない……)
紅莉栖(そもそもアイツにはデリカシーってものが……)
紅莉栖(……寒い)
岡部「……風邪引くぞ」
紅莉栖「……岡部っ…… 何よ、今更」
紅莉栖「……えっ」
岡部「紅莉栖と話してると、その、だんだん舞い上がってきて、つい調子に乗ってしまうんだ…… 本当にすまない」
紅莉栖(……紅莉栖……名前)
紅莉栖「もういいわよ。……ごめん、私も……少し言いすぎた」
紅莉栖「もうわかったから。はい、この話はこれでおしまい」
岡部「ああ、すまない」
岡部「……ッ」
岡部「フッ、フゥーハハハ! この程度で機嫌を直すとは実にちょろいな、クリ――」
紅莉栖「調子に乗らない」
岡部「ハイ、スミマセン」
紅莉栖(それにしても白衣がないと普通の人みたいね)クスッ
岡部「ん? なんだこれは?」
紅莉栖「プレゼントよ」
岡部「それは、料理ではなかったのか?」
紅莉栖「料理だけじゃプレゼントっぽくないじゃない」
紅莉栖「……どうぞ」
岡部「……」ガサガサ
岡部「これは、マフラー?」
紅莉栖「そうよ、それもまゆりに教えてもらったの。ほら、あんたいつもそんな格好で寒そうだから…… 時間がなかったしちょっと歪だけど……」
岡部「いや、そんなことないさ。ありがとう」
紅莉栖「どういたしまして」
岡部「なんだか、思い出すな」
紅莉栖「え?」
岡部「ソーイングセット」
紅莉栖「……ああ」
岡部「あの時は結局ピンクだったか」
紅莉栖「暗かったから仕方ないじゃない」
紅莉栖「そうね。アンタたちに出会って、ラボメンに勝手に入れられて、電話レンジにタイムマシン…… そして…… ――本当に今までに経験したことない夏だったわ」
紅莉栖「何?」
岡部「ありがとう」
紅莉栖「なっ……と、突然何を言い出す!?」
紅莉栖「……私だって…… まゆりも助けられて、それで私も…… 私が今ここで生きていられるのはアンタのおかげよ。まゆりたちと一緒に笑って過ごせているのもそう。……だから、ありがとう。岡部」
岡部「……ああ」
岡部「ん?」
紅莉栖「アンタは私のことどう思ってる?」
岡部「――ッ。そ、それは前に言ったではないか」
紅莉栖「あの後何も言ってこないじゃない。あんなことまでしておいて……」
岡部「ご、誤解を招く言い方はよせ」
岡部「そんなことを言ったら、お前だってあの時返事をしなかったではないか」
紅莉栖「わ、私は――」
岡部「ああ、もうよい! 早く帰ろう!」
紅莉栖「なっ、逃げるな!」
紅莉栖「それは私があげたマフラーだろ!」
岡部「早く帰らなくては。紅莉栖の料理が食べられなくなってしまう。ほら、早く」
岡部「ほら、早―― ん? 今なんと言った?」
紅莉栖「だから、これからはいくらでも作ってあげるって言ったのよ」
紅莉栖「どうって、そのままの意味だが?」
岡部「しかし、紅莉栖はアメリカに帰――」
紅莉栖「今度うちの大学が前から進めていた人工知能のプロジェクトを、日本の企業と共同で取り組むになったの」
岡部「ほぉ」
岡部「それは、つまり日本に住むということか?」
紅莉栖「まあしばらくはそういうことになるわね。長期的なプロジェクトだし。今回はその下見も兼ねて日本に来たのよ」
紅莉栖(まあ、かなり無理を言って日にちを早めてもらったわけだけども……)
岡部「そ、そうなのか」
岡部「俺の実家の近くだな……」
紅莉栖(!!!)
紅莉栖「へ、へぇ。そうなの///」
紅莉栖「何よ。その顔?」
岡部「いや…… もう一つ最高の誕生日プレゼントをもらったなと思ってな」
紅莉栖「バカ……///」
ここまで付き合ってくださった方ありがとうございました。
何かありましたらTwitterまでお願いします
http://twitter.com/yuasa_1224
普段は地の文ありのオリジナルのお話を書いているので、よろしければそちらも是非お願いします
「最適な時間の戻し方」「十年前から電話がかかってきた」などいくつかあります
最後宣伝みたいになってしまって申し訳ありません
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コメント一覧 (6)
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- 2017年12月14日 22:53
- シュタゲSSはいいぞ
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- 2017年12月14日 22:57
- ゼロやるからか?
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- 2017年12月15日 03:00
- ゼロ放送してまた前みたいにシュタゲSS増えないかなー
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- 2017年12月15日 11:09
- 最近ゼロのアニメ化発表に合わせてソフマップの中古買ってやりだした俺にはタイムリーなSS
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- 2018年02月11日 06:32
- ロリっ子と先任軍曹のSS超増えろ
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- 2019年01月07日 18:07
- 面白い