【ガルパン】沙織「……詰まった」
- 2017年11月27日 01:10
- SS、ガールズ&パンツァー
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さおりんがロクな目に遭いません
優花里「学園艦も戻ってゴタゴタも全部片付いて……平和ですねぇ西住殿」
みほ「12月9日に何か起こりそうだけどね」
優花里「へ?」
みほ「なんでもないよ優花里さん。それより沙織さん、お店ってどの辺にあるの?」
沙織「もうそろそろだよみぽりん。あと5分くらい走れば着くと思う」
麻子「運転するのは構わないが…その店は戦車を停められるのか?」
華「電話したら駐車場のスペースを広く使う許可をいただけましたので、大丈夫かと。なんでも戦車道のファンだそうで」
麻子「ならいい。まったく、全部片付いたからって気が緩みすぎじゃないか沙織。これ以上食べ歩いたらさすがに太るぞ」
みほ「食べ“歩き”じゃないけどね」
優花里「冷泉殿様様です」
華「ありがたや」
沙織「麻子大好き」
麻子「や”め”ろ”」
麻子「おおっ」ブレーキグイッ
ガガガガガ
優花里「おおっとっと…」
パカッ
華「よいしょ。ここですか…失礼ながら、見た目はこじんまりとした普通のお店ですね」
沙織「大丈夫だって。こういうお店の方がおいしいって独りで静かで豊かなグルメを楽しむおじさんから学んだし」
麻子「そのオッサンたまに店選び失敗するような」
華「まあ、とにかく参りましょう。わたくしもお腹はペコペコですので」
優花里「西住殿、わたしたちも行きましょう」ヒョイッ
みほ「あ、うん」ヒョイッ
麻子「ケーキはあるのかな」ヒラリ
沙織「えーと、お財布と…化粧ポーチと…」
麻子「おい沙織なにしてるんだ。置いてくぞ」ノゾキコミ
沙織「待ってよー麻子。今出るから」ドッコイショ
ギュチッ
ミチチ…
麻子「…沙織?」
沙織「ん~……!」グイグイ
華「沙織さん?」
沙織「んがががが!」グイグイグイ
優花里「武部殿?」
みほ「……まさか」
沙織「……詰まった」
麻子「普通は無いだろう。戦車ってのは大人の男も乗り込むものだし」
優花里「そうなると武部殿が普通じゃないということに」
沙織「冷静に分析してないで引っ張り出してよ!」
みほ「あ、うん。じゃあ手を握って…引っ張るね」
沙織「おねがーい」
みほ「ふんっ!」グイッ!!
沙織「いたああああ!肩が抜けるうううう!」
みほ「ああっ!ごめんなさい沙織さん!」
優花里「あれ?結構深刻な事態ですか?」
沙織「特になにも…」
華「あのとき沙織さんは…」
華『あ、いただきます』
沙織『ゆかりん、干し芋食べる?』
優花里『いただきますぅ』
沙織『みぽりーん、ふかしたサツマイモ食べる?』
みほ『丸ごと一本持ってきたの!?食べるけど』
優花里「炭水化物ダイエットの真逆を行ってますね。化物じみたカ口リー摂取ですよ、炭水化物だけに」
華「座布団一枚」
麻子「つまり太って出られないと」
沙織「そんな急に太るわけないじゃない!」
華「大きなカブならぬ大きなデブですね」
沙織「華!言い方!」
みほ「そうだね。ちょっと痛いかもしれないけど我慢してね?」
沙織「みぽりん一人でも肩がすっぽ抜けかけたんだけど…」
華「まあまあ。痛いって言ったらやめますから」
沙織「歯医者の常套句じゃない…信じられないんだけど」
麻子「泣き言をいうな沙織。ランチを楽しみたくないのか?」
沙織「……楽しみたいです」
みほ「じゃあちょっとだけ我慢しようね?」ギュッ
麻子「みんな!丸太は持ったか!」ギュッ
沙織「わたしの腕が丸太みたいに言わないでよ!」
優花里「いつでも準備オーケーです!」ギュッ
華「右に同じく」ギュッ
沙織「……」ゴクリ
みほ「いきますよ!せーの」
優花里「えーんたー」グイグイ
イタアアアアアイ!
一同「「「「みっしょーん」」」」グイグイグイグイ
ヤダモオオオオオオオ!
華「はやくー」
麻子「ここに」
一同「「「「おいでー」」」」
沙織「ストップ!マジでやめて死んじゃう!そこに行けなくなっちゃう」ギリギリギリ
みほ「つーらーくーても、へいきー」グイー
沙織「やかましい!!」ブンブン
華「あらら」
麻子「それでも デブは ぬけません」
みほ「みなさーん作戦中止です」
みほ「えんやーとえーんたーって似てない?」
沙織「似てないよ…肩が痛すぎるんだけど…付いてる?」
優花里「バッチリ付いてますよ。まあ、気持ち長くなったような気がしますが」
麻子「よかったな。腕が長くなって損することはあまりないぞ沙織」
沙織「麻子って慰めがヘッタクソよね…」
華「うーん…引っ張るのがダメなのでしたら、横のハッチから中に入って押し上げてみてはいかがでしょうか」
沙織「えっ…。ちょ、ちょっとタンマ!!」
沙織「そうじゃなくてその…わ、わたしスカートだし…」
華「あー…」
優花里「女同士ですしいいじゃないですか」
麻子「誰も捲ったり下ろしたり写真撮ってネットにあげたりしないから安心しろ」
沙織「そこまで言われると逆に安心できなあああい!」
麻子「ワガママ言うな」スルリ
みほ「よいしょ」シュタッ
華「あ、沙織さんの足が生えてます」ヒョイ
優花里「おっとと…うわ、なんかシュールな光景です」
沙織(下半身)「やだもー!やだもー!」バタバタ
華「わたくしもです。とっとと片づけてしまいましょう」
麻子「わたしと秋山さんは右足を持つ。そっちは左足を押してくれ」
沙織「わたしの下半身が雑に扱われてるぅ…」
麻子「誤解を招くようなことを言うのはやめろ馬鹿」
みほ「じゃ、せーので押し上げますよ。せーの!」グイイイイ!
沙織「お”っ!お”う”っ!」
麻子「変な声出すな馬鹿」
優花里「今更ですがめっちゃパンツ見えてますね。グリーンのサテン生地ですか」
沙織「ちょっとお”っ!ゆかりん”っ!///」
華「衝撃が骨盤を通って変なところに逃げてるのでは」
みほ「沙織さんの女性が開発されるかもしれませんが構いません。押し続けましょう。あへあへ作戦です」
沙織「ストップううううう!!!う”っ?///」
優花里「うわ、なんか染みてます」
華「沙織さん、残念ながらわたくしはそういう趣味では…」
みほ「はぁ…一時中断です」
沙織「ごめんね…わたしのせいで苦労かけて…」
みほ「いいよ。ここまで動かないとちょっと大ごとかもしれないし…」
華「もしそうだとしたらレスキューを呼ぶとこも考えなければなりませんね」
沙織「ごめんなさい…」
優花里「沙織殿は悪くありませんよ。不幸な事故です」
みほ「大丈夫。絶対助けてあげるから…ね?」
沙織「みぽりん…!」
華(沙織さんの肩とアソコをいたぶった人間が吐く言葉でしょうか…)
麻子「……なあ沙織。一つ聞きたいことがあるんだが」
沙織「……なに?」
沙織「失礼な…」
麻子「いや、なにか物が挟まってるとか、心当たりはないか?」
沙織「物?」
優花里「ああ、やっぱりその線が濃厚ですよ。大人の男性も通るキューポラに女子高生が詰まるわけありませんし」
華「そもそも戦車の中での飲み食い程度で急激に太るわけもありませんし」
みほ「わたしは最初から気づいてたけどね」
沙織「こいつらっ…」
沙織「え、うん。ちょっと持ち物を…お財布とー、あと…」
麻子「化粧ポーチ」
沙織「うん。あっ」
優花里「…武部殿、化粧ポーチってどこに着けてますか?」
沙織「…腰に巻いてます」
華「キューポラの中に腕は入りますか?」
沙織「大丈夫です。入りました。あ、化粧ポーチに触りましためっちゃ引っかかってます。布がはまり込んだファスナーみたい。やだもー」
一同「…………」
沙織「ごめん」
化粧ポーチ「ぐえー」グチャア
沙織「やだもー、高かったのに…」
みほ「化粧ポーチめっちゃパンッパンだね…」
沙織「女の子は自分を磨く努力を何処であろうと怠るわけにはいかないの!」
麻子「女の子は戦車にハマってケツを出しながら暴れたり喘いだりしない」
沙織「はい…」
華「まあ、その辺にしてお食事にいたしましょう」
優花里「ケーキもあるらしいですよ冷泉殿」
麻子「おぉー…」スタスタ
みほ「運動したらお腹すいたしね」スタスタ
沙織「あ、待ってよー」タタッ
アリガトウゴザイマシター
沙織「…んー!おいしかった!大当たりだよこのお店!」
優花里「本当でしたね。ついおかわりしてしまいましたよ」
華「料理はもちろんのこと、お米にすら妥協しない姿勢…感服いたしました」
麻子「だからっておひつまるごと食うか普通…」
みほ「『これぞおひつ茶漬けです!』とか言い出したときはそのアンテナ毛に脳みその栄養全部吸われたのかと思ったよ…」
麻子「さて…帰りにどこか寄りたいところはある?」
みほ「あ、じゃあボコミュージアム」
優花里「またですか…西住殿が喜んでくれるならわたしはいいんですけど…」
華「確か島田流の方が出資して綺麗になったんですよね?」
優花里「そうなんですか?じゃあちょっと見てみたいかもです」
みほ「んー…慈善事業ではないから商売のことを考えると建物が綺麗な方が初心者にはとっつきやすくていいかもしれないけど、やっぱりボコのミュージアムなんだから建物もボコボコな感じの意匠にするべきだったとわたしは個人的には思ってるかな。決して批判したいわけではなくて、あくまでいちファンとしてのわたしの個人的な意見を述べたただそれだけなんだけど」
優花里「めんどくせえオタクモードに入っちゃいました…」
華「みほさん、ボコの話になると気持ち悪…アツくなりますよね」
みほ「だから~(ブツブツ ねえ沙織さんは新ミュージアムについてどう思う?」
みほ「沙織さん?」
優花里「……キューポラから生えているむちむちの尻と太ももがそうでしょうか」
華「まさか…」
麻子「おい…」
沙織「……詰まった」
終わり
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コメント一覧 (28)
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- 2017年11月27日 01:39
- なぜわざわざ砲塔から出て行くのか、多分ハッチと間違ったんだろうけど
四コマアンソロでこういう話あったな
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- 2017年11月27日 01:48
- 🔵面白かった。
🔴主人公、何気に外道だな。
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- 2017年11月27日 01:54
- ※2
お前こそキューポラを何と勘違いしてるんだ?
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- 2017年11月27日 02:01
- ※2
言われてみりゃそうだわIV号は通信首席の天井にハッチあるもんな
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- 2017年11月27日 03:31
- ※4
お前こそ何に噛み付いてんだ? ※2は通信士の沙織が何で車体側のハッチからでなく、砲塔のキューポラから
出なくちゃならないのだと言ってんだよ、お馬鹿さんw
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- 2017年11月27日 04:41
- この疾走感好き
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- 2017年11月27日 09:29
- ※2
戦車型の小物入れに座ってハマったやつな
沙織ムチムチしてるから仕方ないね
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- 2017年11月27日 10:24
- こいつは冷泉
見ての通り頭のいい奴だ。
独りでメシ食うオッサンは新幹線の客車をシューマイの匂いを充満させる
大失敗やらかしてんぞ。
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- 2017年11月27日 12:09
- これ前にみぽりんがギックリ腰になるSS書いた人かな?
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- 2017年11月27日 12:42
- とりあえずかの世界では戦車は最初から女性向けに作られたものであるとだけ
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- 2017年11月27日 13:20
- 女性用って風潮が出来上がってるだけだよ
戦車の規定にWW2までのものとかあるし
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- 2017年11月27日 13:22
- 面白かった
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- 2017年11月27日 13:37
- このお互いに毒吐きまくりのあんこう好き
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- 2017年11月27日 18:05
- >沙織「みぽりん一人でも肩がすっぽ抜けかけたんだけど…」
フィジカル化け物だから仕方ないね
炭水化物だけに
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- 2017年11月27日 20:49
- ※2
アンソロだとピンクだったよね
何がって、パンツが
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- 2017年11月27日 20:53
- 面白かった
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- 2017年11月27日 22:57
- ちょいちょい言葉のチョイスが面白いw
>>みほ「12月9日に何か起こりそうだけどね」
ほんと、ナニが起きるんだろうね
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- 2017年11月27日 23:20
- ※18
第三次役人しねしね作戦だ
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- 2017年11月28日 11:23
- こんなに興奮しない壁尻は初めてです
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- 2017年11月28日 14:35
- たまに辛辣なこと言い合うの本物の女子高生っぽくて好き。
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- 2017年11月28日 16:03
- enterミッションくっそ笑ったわ
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- 2017年11月28日 20:12
- 上手いねー。
原作も、50話ぐらい有ったら、こんな話が入っていたかもしれない。
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- 2017年11月28日 23:00
- ※22
おなじく、えんたーみっそんがツボに
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- 2017年12月01日 00:11
- そこに行けなくなっちゃうで大草原
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- 2017年12月04日 09:32
- ※19
本編でもそろそろアツい役人を見てみたい
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- 2017年12月04日 11:53
- えーんたで吹き出し「そっちいけなくなっちゃう」で大草原
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- 2017年12月20日 07:50
- 沙織『華、ポテトチップス食べる?』パリパリ
沙織『ゆかりん、干し芋食べる?』
沙織『みぽりーん、ふかしたサツマイモ食べる?』
これから飯食いに行くってのに食い過ぎじゃねwww
お手本のようだ