夜神月「う…ここは?」カイジ「なんだぁ…?ここはぁ?」
- 2017年11月24日 06:10
- SS、DEATH NOTE
- 27 コメント
- Tweet
カイジ「あ、あんた…ここがどこだかわかるかい?」
夜神月「…さぁ」
カイジ「狭い一室……窓なし…」
カイジ「また俺なんかしちゃったっけ…?」
カイジ「あぁ…あ…あぁ…」
夜神月(なんなんだ…こいつ…)
夜神月(ぱっと見れば俺と同じく何者かによって監禁された一般人)
夜神月(だが…この異様な状況だ、こいつが仲間とも限らない…)
カイジ「そ、そうだ!あんた携帯電話とかもってないか?」
夜神月(…とりあえずは、うわべは友好的に探るか…)
夜神月「だめだね、何も持ってないみたいだね」
カイジ「うぐぐ…」
夜神月「それに、誰にも気づかれずに、いつの間にか監禁されていた手際の良さ」
夜神月「そんな簡単なミスをするとも思えないよ」
カイジ「あ、あぁ、それもそうだな…」
夜神月「一応自己紹介しないか?」
カイジ「あぁ、俺はカイジだ…」
夜神月「僕はライト、月って書いてライトだ、面白いだろ?」
カイジ「いまどきだな」
カイジ「あぁ、丸で地下帝国だ…」
夜神月「?」
夜神月(あ、そうだ…)
夜神月「リューク!!いるか!!」
夜神月「リューク!!!」
夜神月「…」
カイジ「?」
カイジ「し、知り合いかい?」
夜神月「ちょっとしたね…」
ジジジ…
カイジ「な、なんだ!?」
夜神月「プロジェクター?」
「やぁ」
カイジ「な、なんなんだあんたは!!」
「初めに、これは録音だからね、なんなんだあんたは…なんて言っても意味がないよ」
カイジ「うぐ…」
夜神月「…」
夜神月(仮面とボイスチェンジか…)
「僕は頭の良い奴が好きでね、戦わせたいだけなんだ」
「しかし、人間が本気を出すのはいつか、それは生死がかかった時だよね?」
夜神月「な…!!」
カイジ「えぇ!?」ザワザワ
夜神月(ここで死んだら僕の計画は台無しだ!!)
カイジ「あぁ…」
「あと、特殊能力や超常現象等は使えないよ、それをよく肝に命じるんだね」
夜神月(それでリュークが…)
カイジ「ちょ、超能力?」
「では、デスゲームを始めよう。はじめは簡単なゲームさ」
「内容は…じゃんけん…」
カイジ「ま、またじゃんけんか!?」
夜神月(くそ、運が絡むとこのバカを出し抜きにくくなるな…)
「勝負は単純、二回勝ち越すこと…それだけ」
「じゃあね、グッドラック」
ブツン…
カイジ「勝負って俺とライトでだよな…やっぱり…」
夜神月「そうだね…」
カイジ「いやだ!まだ他の可能性があるはずだ!!」
カイジ「他の…方法を…探そう…!!」
夜神月「…ふふふ」
カイジ「え?」
カイジ「な、なんなんだライト!?イカれちまったのか!?」ザワザワ
夜神月「ふふ…まだ仲良しごっこを続けるのか?」
夜神月「協力する可能性を、考えて良い面をしていたが…」
夜神月「対立関係なら必要ないだろ?」
カイジ「ら、ライト…!?」
夜神月「さぁ、ゲームをはじめよう…カイジ…」
カイジ「うぐ…!!」
夜神月(勝負は単純、じゃんけん…)
夜神月(二回勝ち越すこと…)
夜神月(単純な運勝負…いや…ちがう…)
夜神月(が、追い込まれた人間が初めに出す手は…)
夜神月「いくぞ!!じゃんけんッッ」
カイジ「あっ!?え!!」
夜神月「ほい!!」パー
カイジ「ぐっ!」グー
カイジ「あぁ…あああ…負けた…」ぐにゃぁぁ
カイジ「あぁ…ぁぁ…」
絶望ッッカイジを襲うッッッッ圧倒的絶望ッッッッ
次の手で勝負が決まるのか!?
カイジ「うぐ…」
夜神月(終わったな)
夜神月(次の僕はチョキだ)
夜神月(心理的には次の手は前回の手より強いものをだす確率が高い…)
夜神月(それに、三すくみ中三分の二は引き分け以上…)
夜神月(確率論だけでいくなら、最初の一手を勝った時点で)
夜神月(ほぼ勝負は決まっている…)
カイジ「ぐぅ……」
夜神月「じゃあ、いくよ」
カイジ「ま、まて!!」
夜神月「じゃん…けん…」
カイジ「くそ!!」
夜神月「ほい…」チョキ
カイジ「!!」チョキ
しかし…あいこ…それは追い込まれたカイジに取っては首の皮一枚で繋がった希望…
決断する…勝つか…負けるか…
否ッッ
生きるか死ぬかの大勝負にッッッ
カイジ「やってやる…やってやるよ…!」
夜神月「…」
夜神月(まぁ、想定内だ)
夜神月(しかし、こいつ…統計学で勝つのは難しいな…)
夜神月(恐らく…修羅場を潜り抜けてる…)
夜神月(目つきが変わった…まるで生きるために戦う獣だな…)
カイジ「ふー!ふー!」
カイジ(しかしどうする!!エスポワールのように出す手が制限される訳じゃない!!)
カイジ(圧倒的不利は変わらない!!)
カイジ(出す手を…制限…?)
夜神月「じゃあ、いくぞ」
カイジ「ま、まて!!!」
夜神月「?」
カイジ「お、俺は…」
カイジ「グーを出す…」ザワ…
夜神月「…」
ザワザワ…
夜神月「パーを出すよ…」
カイジ「うっっ!?」
カイジ(そ、そんな…制限に対して制限だってのか…!?)
カイジ(それも負ける手を…!?こいつは…頭のネジが外れてやがるッッッッ!!)
カイジ(だめだ…だめだだめだ…!)
カイジ(いや!冷静になれ…)
カイジ(こいつはバカじゃない…狡猾なんだ!!)
カイジ(ならば更にその先をいけばいい…!!)
カイジ(この状況…俺が変えた場合は負けかあいこだ!!つまり勝ち筋が減るんだ!)
カイジ(加え、奴が変えるならば勝ちかあいこ…)
カイジ(一見不利だが…確率でいくなら変えない…これが最善の作…!!!)
カイジ(そして、両方変えた場合は俺がグーとパー…相手はグーとチョキ…)
カイジ(同等…!!)
夜神月「いいかい?」
カイジ(変えられれば負ける…が!!)
カイジ(もはやこれは精神力の勝負だ!!)
カイジ「い、いくぞ!!」
「「じゃんけん」」
夜神月「ほい」パー
カイジ「くっ」チョキ
夜神月「…」
カイジ「あぁ…か、勝ったぞ…!」
カイジ「やったんだぁ!!俺は自分に勝ったんだ!!」
カイジ「うぉぉぉ!!」
夜神月(これでイーブンか)
夜神月(しかし、この負けはデカイ)
夜神月(大一番での常人を遥かに上回る精神力の強さ…)
夜神月(くくく…それが…あだとなるぜ…)
カイジ「よし…じゃあ…次も俺はチョキだ!!」
夜神月「じゃあ、僕はパーをだすよ」
カイジ「ッッッッ!?」
カイジ(全く同じ手!?)
カイジ(こいつ!?命懸けの勝負で同じ手!?)
カイジ(同じてに対しての同じてだと!?)
カイジ(出せるわけがねぇ!!いや、これすら策にはまっているのか!?)
夜神月「…」ニヤッ
カイジ(ッッッッ!?)
ザワザワ…ザワザワ…
カイジ(あの顔!!なにかを企んでやがる!!企んでやがる奴の顔だぜ!!)
カイジ(なら、変えると想定して…)
カイジ(奴はグーとチョキ…!!)
カイジ(勝ち手は…!!グーだ!!)
カイジ(なら、グー牽制のチョキのままの方がいい…)
カイジ(そう、このままなら俺の勝ち…)
カイジ(相手がグーカウンター狙いでもそのままパーだ!!)
カイジ(つまりこの手に奴の勝ちはない!!)
夜神月「さて、はやくやろう…」
夜神月「パーを出したくてウズウズしているんだから」
カイジ「ぐぐぐぐぅぅぅ…!!」
「「じゃんけん」」
カイジ(だめだ!どうなる!?勝ちだよな!?勝ちだよな!?)
夜神月「ほい」パー
カイジ「なっ!?」チョキ
カイジ「か、勝ったぞ!?」
カイジ「俺の理論は間違ってなかった!!」
カイジ「勝ち越したんだ!!!」
カイジ「おれは…」ぞくぞくッッッ
夜神月「」ニヤッ
カイジ「俺は…」
ザワザワ…
カイジの脳内を一抹の不安が過る…このままで終わるような奴のはずがない!!それならここに奴がいるはずがないのだ…
夜神月「僕は…パーをだすよ」
カイジ「うぐぅぅぅ!!」
渾身のミス…先に言われる…
これがカイジの精神を蝕むにはあまりにも簡単だった
カイジ「お、俺は…俺は…」
カイジ「ぐ、グーを…だす…」
夜神月「変えてしまうのかい」
カイジ「ぐ…」
カイジ(まってくれ…まずい…このままじゃ負ける!!負けるが!!)
カイジ(今までの定石が思考を引っ張る!!)
カイジ(このままじゃ負けるのに…チョキに変えられない!!!)
夜神月「じゃん…」
カイジ(あぁ!!勝ちが…足枷になるなんて…こんな…ことって…)
カイジ(俺が勝ちに出てチョキに変えた場合…相手も変えたなら敗色が濃い)
夜神月「けん…」
カイジ(しかし、このままでも!!)
カイジ(いや、自分を信じろ!!俺は!!俺は!!少しでも勝つ手を)
夜神月「ほい」グー
カイジ「あぁッッ!!!」チョキ
夜神月「おっと、同時に変えるなんて珍しいね」
カイジ「そ、そんな…そんな…」
夜神月(計画通り…!)ニヤッ
夜神月(俺並の頭脳…そして勝負運…精神力をあわせ持っている…)
夜神月(顔にはいかにも負けそうだと…もう終わりだと思いながらも…常に勝ちの濃い手を取る)
夜神月(それが…弱点だ)
カイジ「また…イーブン…」ザワザワ
夜神月「じゃんけん」
カイジ「ま、まて!!」
夜神月「ほい」パー
カイジ「あっ!!」グー
夜神月(そして、こいつは素の時は単純な男)
カイジ「そんな…!!やられた!!」
カイジ(おしまいだッッ!!?)
カイジ「俺は!!チョキだ!!」
夜神月「…終わりだな」
「「じゃんけん」」
カイジ(自分を信じろ…そうして俺は勝ってきた!!)
カイジ(負けるわけがない!!)
夜神月(残念だが)
夜神月「ほい」グー
カイジ「……あ…」チョキ
夜神月「お前程度じゃ俺には通用しない」
夜神月「せめて、もう少しでもゲーム性があったなら話は別だったかもな」
カイジ「あぁ…あぁ…」ぐにゃぁぁ
夜神月「ただの騙し合いにおいてなら、お前の何倍もの天才と戦っているんだ」
カイジ「なんで…そんな…!!」
夜神月「終わりだ」
バァァァァァン
カイジッッッッ落ちるッッッッ!!
床が抜けッッ落ちる!!ッッカイジ!!
地下行きッッッッ!!
カイジ「もう一度!!もう一度合ったなら!!俺が!!」
夜神月「ふん…」
ガショーン
「やぁ、よくやったね、その開いた扉から出てくれ」
夜神月「あぁ」
「次のステージに進んでもらう」
夜神月「まだ続くのか??」
次回、シカマルVSアカギ
夜神月VSカイジ
カイジは自前の勝負運と精神力、また瞬時に勝ち手を考える思考力をあわせ持っている、知能戦のプロだと言える。
しかし、逆にいうならゲーム性の薄い単純な騙し合いにおいては、生活の全てを騙し合いに身をおいていた夜神月には及ばないはずだ。
また、カイジは素の状態では一般人以下の精神力と思考力、単純さが目立つ。
今回、破格の大金が用意されている等、勝負の目的(現金)が用意されていたなら……そして、発想力、小細工のできるゲーム性のある勝負なら…
戦いは分からなかったかもしれない
~~fin×
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (27)
-
- 2017年11月24日 06:16
- クソだな
-
- 2017年11月24日 07:06
- 悪くない
-
- 2017年11月24日 07:22
- ほうほう
-
- 2017年11月24日 07:23
- 「先に2回勝ち越す」ではなく単に「2回勝ち越す」とうい条件を利用して二人とも残る展開にする方が頭脳戦という感じではある
-
- 2017年11月24日 08:15
- もっと叫ばせろよ
-
- 2017年11月24日 08:37
-
藤原竜也要素が全然なかった…
-
- 2017年11月24日 09:02
- 月って心の声でも一人称は僕じゃないのか
いきなり俺と言っちゃってるけど
-
- 2017年11月24日 09:15
- 藤原竜也要素が無いとかタイトル詐欺だろ
-
- 2017年11月24日 10:12
- 藤沼悟とか志々雄様とか藤堂新一とか出ると思ったのに
-
- 2017年11月24日 10:48
- 1、2、3同じ奴がコメントしてるだろ
-
- 2017年11月24日 10:53
- 全然心理戦になってないじゃん
-
- 2017年11月24日 11:12
- 出始めからSAWっぽいと思ったが、全然そうじゃなかった
-
- 2017年11月24日 11:30
- いやー、つまんねえっす
-
- 2017年11月24日 13:42
- 全然カイジじゃないし全然月じゃない
-
- 2017年11月24日 15:11
- 2点かな
-
- 2017年11月24日 15:55
- とても良かった
続きはよ
-
- 2017年11月24日 17:01
- そもそも2回連続で勝ち越すって3連勝って意味になら無い気がする。勝ち越すって負けより勝ちが多い状態の事でしょ?
-
- 2017年11月24日 17:06
- レスの間隔が長いから適当に行き当たりばったりで書いてるんやろ
こいつのssは書きためたほうがええタイプのやつやな
-
- 2017年11月24日 17:40
- ※17
分かりづらい表現だが要は2勝リードすることって意味だろう
-
- 2017年11月24日 18:15
- お人形遊びは楽しいかい?
-
- 2017年11月24日 18:15
- エッチしないと出れない部屋じゃねーのかよクソだな
-
- 2017年11月24日 19:32
- キャラ全然違う、というか似せようとすらしてない感
-
- 2017年11月24日 20:01
- 大物食いしないならカイジ出す意味ないんじゃないか
-
- 2017年11月25日 00:09
- アニメ版の方で脳内再生されたから宮野真守だったわ
-
- 2017年11月25日 14:15
- 筆者の頭脳を越える頭脳戦なんて書けるわけないのになんで頭脳戦を書こうとした?そんな残念な頭で。
-
- 2017年11月25日 16:58
- じゃんけんの心理戦って最終的には結果論になるからあまり面白くないんだよね
もう少し凝った勝負にしてればこの>>1ならもっと面白くできた気がする
-
- 2017年11月25日 17:56
- ノリで書いてたやつだからクオリティはしゃーないやろ
本スレ見てたが書きためやなかったしな