【モバマス】加蓮「MasqueRadeに」まゆ「甘いひとときを」
李衣菜「ごめん~待たせちゃったよね」
加蓮「まったく、主役を待たせるなんてなくない?」
李衣菜「これで最速なんだって。学校から駅までダッシュだよダッシュ」
まゆ「ふふっ、加蓮ちゃん、あまり李衣菜ちゃんをからかっちゃダメですよ」
李衣菜「そうなの? よかった~」
加蓮「李衣菜はすぐ真に受けるんだから」
美穂「それじゃあ予約の時間にはちょっと早いけど、李衣菜ちゃんも来たからお店行っちゃおう」
・・・・・・
智絵里「みんなバラバラの制服なの、ちょっと面白いね」
李衣菜「私まゆちゃんが制服着てるとこ初めて見たかも」
まゆ「事務所に行くときはなるべく着替えるようにしていますからね」
智絵里「私もそうしてるな。学校と気持ちを切り替えようと思って」
李衣菜「へぇ~けっこうちゃんと気を遣ってるんだね」
加蓮「李衣菜が考えてなさすぎなんじゃないの~」
まゆ「それを言ったら加蓮ちゃんだって制服でいることが多くないですか」
加蓮「まあね。なんだかんだラクだし。それに制服だって着こなしようでしょ」
智絵里「かっこいいなぁ」
加蓮「今度指南してあげよっか? イマドキな着崩し術」
智絵里「え、ええと、機会があれば……」
美穂「だ、大丈夫っ! 何回か行ったことあるお店だから。
それにいつまでも都会の道がわからないなんて、は、恥ずかしいし……」
李衣菜「たぶんここ渡った先の通りだと思うんだけど合ってる?」
美穂「へ? あ~! そうそう、この道見憶えある。このまま行けばすぐ着くよ」
智絵里「はーい」
まゆ「楽しみですね」
加蓮「うん。アタシもこういうの初めてだから楽しみ!」
加蓮「ここまで一面スイーツだと少し圧倒されるよ」
美穂「えっと、あんまり好きじゃなかった……?」
加蓮「そうじゃないって。むしろこういうとこ一度行ってみたかったんだ」
美穂「ならよかった。まゆちゃんも楽しんでね」
まゆ「はい。もちろん」
智絵里「そうかな。李衣菜ちゃんも似合ってると思うよ」
加蓮「そーそー李衣菜はそっちの路線もイケるって」
李衣菜「智絵里ちゃんならともかく加蓮ちゃんに言われてもなぁ」
加蓮「アンタはアタシのことなんだと思ってるのよ」
美穂「たまにはそれもいいと思うよ」
まゆ「このお店は美穂ちゃんが選んでくれたんですよね」
美穂「そうだよ。P.C.Sの3人で何度か来たことがあるんだ」
智絵里「私たちもここ最近ばたばたしちゃって……」
まゆ「ううん、こうしてみんなで集まれてすっごく嬉しい」
美穂「でもここのスイーツは本当に美味しいから!」
智絵里「平日なのに外まで並んでてびっくりしちゃった。予約しておいてよかったね」
美穂「私もびっくりしたよ。初めて来たときは今ほどじゃなかったと思うんだけど」
李衣菜「それってつまり美穂ちゃんたちが紹介したからじゃ……」
美穂「え? 私何か変だった??」
加蓮「いや変っていうか、周りにいた人たちがぎょっとしてたよ。だってそこに小日向美穂がいるんだもん」
まゆ「まゆたちに気づいていそうな方が多いと思ったら、そういうことだったんですね」
美穂「わわ、私、とんでもないことを」
智絵里「そうだよ。美穂ちゃんのせいじゃないって」
美穂「で、でも……」
まゆ「それならいっそこの場にいるみなさんにお祝いしてもらうなんてどうかしら」
李衣菜「まゆちゃんは何を言い出すの!?」
加蓮「いいね。どうせならみんな楽しいほうがいいもんね」
智絵里「それはそう……かも?」
李衣菜「加蓮ちゃんも乗らないで。智絵里ちゃんがちょっと真に受けてるでしょ」
加蓮「そうそう、楽しまないとダメ。これは今日の主役ふたりの命令なんだから」
美穂「……うん。わかった」
李衣菜「それじゃ、気を取り直して。
加蓮ちゃんとまゆちゃんの真ん中バースデーパーティーを始めよう!」
加蓮「何かあったっけ」
まゆ「ほら、制服のお話のことじゃないですか」
李衣菜「あ、そっか。さっき美穂ちゃん地図見るのでいっぱいいっぱいだったもんね」
美穂「たしかにそうかも。この中だと李衣菜ちゃんだけセーラー服なんだね」
李衣菜「うん。都内の高校だとけっこう珍しいみたい」
美穂「いいなあ。セーラー服ってちょっと憧れるかも」
智絵里「そうだ! そしたら今度みんなで制服の取り替えっこしてみようよ」
まゆ「わぁ、面白そうですね」
加蓮「そ、そうね」
智絵里「加蓮ちゃん何か気になることがあるの?」
李衣菜「いや実はさー随分前に加蓮ちゃんとお仕事がいっしょだったときの――」
加蓮「李衣菜~そういうのってロックじゃないとアタシは思うんだけど」
李衣菜「そう言われるとたしかに……」
加蓮「でしょ? だからこの話は終わり」
加蓮「うわ、これはこれでめんどくさい……」
智絵里「結局どういうことなんだろう」
李衣菜「大したことじゃないよ。セーラー服に憧れる気持ちわかるよねっていう、ねっ」
加蓮「李衣菜……アンタ後で覚えておきなさいよ」
美穂「よくわからないけど制服の取り替えっこはしてみたいな。李衣菜ちゃんは平気?」
李衣菜「私は全然問題ないよ。そしたら今度寮に遊びに行くね」
李衣菜「いや、まゆちゃんあんまり食べてないなーと思って」
まゆ「ええ、なんだか目移りしちゃって」
智絵里「あっ、それ私も」
まゆ「もともと少食だし、栄養のバランスやカ口リーも気になっちゃって」
李衣菜「一日くらいはいいんじゃない。せっかくのバースデーパーティーなんだから」
美穂「そうだよ! 神様だって許してくれます」
加蓮「たしかにツアー中はいろいろガマンしてきたもんね」
李衣菜「いつも以上に厳しかったよね。あれはダメ! これはダメ! って」
美穂「P.C.Sの打ち上げでもそんな話したなあ。今は好きなもの食べるぞ~って」
智絵里「3人ともツアーの大楽で一緒だったもんね」
美穂「そうなの。大きいライブで一緒になるのは初めてだったんだ」
美穂「そうだよ。特別なお祝いごとのときはここって決めてるの」
李衣菜「あれ? そしたら美穂ちゃんは最近ここ来たばっかり?」
美穂「大丈夫っ。月が変わってケーキの種類も変わったから」
まゆ「李衣菜ちゃんが言いたいのはそういうことじゃないと思いますけど」
李衣菜「一日くらいはいいんじゃないって言ったけど何度もはちょっと……」
加蓮「まあそうじゃなくても美穂だけおかわりのペース早いと思ってたけど」
美穂「へ……? え、そういうこと!?」
智絵里「さすが、発声がしっかりしてる……」
美穂「ごめん……でも、だって今日は楽しまないとダメって」
李衣菜「うん。美穂ちゃんが平気ならいいと思う」
智絵里「ほら、美味しいから大丈夫だよ」
美穂「いいもん! プロデューサーさんにお願いしてレッスンたくさん入れてもらうから!」
まゆ「そんなことないですよ。今日こうして集まれているのは美穂ちゃんのおかげですから」
美穂「まゆちゃん……」
まゆ「それにスイーツがたくさん食べられなくても、みんなとお喋りしているだけでまゆはとても楽しいですよ」
美穂「……うん。うぅ、今日はほどほどにします」
智絵里「ええっ、いぇい」
加蓮「おおーやるぅ」
智絵里「えへへ、撮影のお仕事はたくさん経験したから」
加蓮「さすが。じゃあこっちはどうかな。李衣菜~?」
李衣菜「はむっ、ん~~。どうしたの加蓮ちゃん……って今パシャって!?」
加蓮「お世辞じゃなく李衣菜ってこういうの絵になるよね」
智絵里「とっても幸せそう……」
李衣菜「ちょっとふたりとも聞いてる」
智絵里「あっごめん、つい」
加蓮「だってそれじゃ面白くないじゃん」
李衣菜「面白さはいらないよー。アイドルリーナは――」
加蓮「『クールでかわいいロックなアイドル』でしょ。ならおとなしくかわいい一面を見せなさい」
美穂「ふふっ、今日はクールはお休みってさっきもそう言ってたよね」
李衣菜「まあそう言ったけどさ」
美穂「そうだよ。ほらまゆちゃんも」
智絵里「じゃあ私、席変わるね」
まゆ「ありがとう智絵里ちゃん。お隣失礼しますね」
加蓮「うん。へーき」
李衣菜「そしたらツーショットで撮ろっか。はいポーズっ!」
加蓮「もうそんな時間なんだ。いやーでもちょっと食べすぎちゃったかも」
まゆ「本当に美味しかったです」
李衣菜「満喫してもらえてよかったよ……ひとり途中からペースガタ落ちしてたけど」
美穂「いいの……みんなが楽しかったなら私はそれで」
智絵里「美穂ちゃん、私もレッスン一緒に付き合うよ」
美穂「ありがとう智絵里ちゃん」
まゆ「はい。だからちょっと急がないといけないかも」
李衣菜「それなんだけどさ、実はプロデューサーさんにお迎えを頼んであるんだ」
まゆ「え?」
李衣菜「だから安心して大丈夫だよ」
まゆ「でもまゆ一旦寮に戻ろうと思ってて」
李衣菜「なら余計にプロデューサーさんの車のほうが都合がいいよね」
まゆ「はい……李衣菜ちゃんのことだからそうなんでしょうけど」
加蓮「それに安心して。まゆが思うより制服姿ずっと可愛いから」
まゆ「もう加蓮ちゃんったら……まあどちらにせよプロデューサーさんは来ちゃうんだから、仕方ないですね」
まゆ「大変だけど、光栄なことですから。智絵里ちゃんだってそうだったでしょう?」
智絵里「えへへ、そうだね。緊張したけど特別なお仕事でした」
美穂「私もそんな大役任されたいなぁ……もちろんどんなお仕事も大事だけど」
李衣菜「あのとき私たちはライブ組だったもんねー」
まゆ「美穂ちゃんにならきっと訪れますよ」
加蓮「にしてもよく考えたもんね」
智絵里「どうしたの」
加蓮「これでお邪魔虫はいなくなって向こうはふたりきりって、そういう企みでしょ」
智絵里「あっそういうことだったのかな?」
加蓮「えっ、3人で考えたんじゃないの」
加蓮「マジで……」
智絵里「けど李衣菜ちゃんの場合どこまで本気かわからないよね」
加蓮「それじゃあ直接本人に問いただしますか」
李衣菜「みんなープロデューサーさんが二次会の軍資金もくれたよ」
李衣菜「そうだけど? どうかしたの」
加蓮「美穂も智絵里も知らなかったみたいだから、何で黙ってたのかなーって」
李衣菜「えーと、サプライズ、的な?」
加蓮「あはは、なにそれ。まゆ以外にまで隠す必要ないでしょ」
李衣菜「でもみんなプロデューサーさんが絡むと何言い出すかわからないし……」
美穂「さすがにそれはひどいよ」
加蓮「いくら愛が重いでお馴染みとはいえ、ねぇ」
李衣菜「わざわざ言うほどのことじゃないと思ったんだよ。ごめんって」
加蓮「けど、ってことはもしかしてアタシにもサプライズを用意してくれてたり」
李衣菜「……ごめんなさい」
李衣菜「かわりに二次会やろっ、ね。ふたりも門限まだ平気だよね」
美穂「うん。大丈夫」
加蓮「しょうがない、李衣菜がなんでもワガママ聞いてくれるなら許してあげる」
李衣菜「えぇ……けど仕方ないか」
智絵里「そんな、これくらいしかできなかったけど――」
加蓮「ううん。智絵里の言う『これくらい』がすごく嬉しかったんだ」
美穂「どういうこと?」
加蓮「アイドルになってからは番組でとかファンのみんなからお祝いされるようになったけど、
普通に友達に祝ってもらえることってこれまであんまりなくてさ」
誕生日を祝われて……そんなありふれた特別を私にくれてありがとう」
智絵里「加蓮ちゃん……」
加蓮「はいっ! というわけでちょっとだけ真面目な加蓮でした。特別サービスなんだから」
李衣菜「いつもこんな加蓮ちゃんだったらもっと可愛いのに」
加蓮「わかってないなぁ。たまに見せるからいいんだって」
美穂「ところで二次会の場所はどうする?」
李衣菜「無難にカラオケとかでいいんじゃない」
加蓮「賛成~」
・・・・・・
まゆ「プロデューサーさんは運命の出逢いって信じていますか? まゆはあると思ってます。
でも最近思うんです。それは一度きりのものじゃないのかもって」
まゆ「今日一緒に過ごしてくれたみんなも、まゆを応援してくれるファンのみなさんも、
全部の出逢いが特別なんだって、そう思うんです」
まゆ「今日は本当に特別な一日でした。でもまゆにとって本番は明日なんですよね」
まゆ「だから明日はもっともっと特別な一日になりますよね。
プロデューサーさん、まゆ、信じていますから。うふふ」
まゆも加蓮も誕生日おめでとう。
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コメント一覧 (4)
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- 2017年12月02日 06:33
- そんなことよりりーなよ
早くままゆに壁ドンするんだ
レズレズするんだよぉ〜
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- 2017年12月02日 07:52
- ※2お前は何にも分かっちゃいない、レズは人に言われて意識するのではなく勝手にしてるからこそ尊いんだ
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- 2017年12月02日 14:28
- 対まゆは実際のとこPを妄想する踏み台にされただけだから萎える
やっぱりだりなつこそ至高
HAHAHA! そんなものは一日たりとも稼働してないけどな!