カツオ「ん?なんだこれ…手紙?」
カツオ「中島、これ見てくれよ。」
中島「ん~?ピンク色の手紙…?どこで見つけたんだ?」
カツオ「いや、僕の下駄箱に入ってたんだ。」
中島「ええ!?それってもしかしてラブレターじゃ!中身見たのか?」
カツオ「いや、まだだよ。これから開けようとしてたんだ。」
中島「僕も見ていいかい?」
カツオ「ああ、じゃあ開けるぞ?」
ビリビリ
出会った時からあなたのことが好きでした。この手紙を見てくれたなら5時頃屋上へ来てください。そこで答えを聞かせてください。」
中島「おい磯野~!抜け駆けはずるいぞ~w」
カツオ「う、うーん…けどこれ誰からだろう?」
中島「花沢さんじゃないか?」
カツオ「えええ!そんなの嫌だよ!断ると後が怖いし…ま、まぁ誰かのイタズラの可能性もあるし取り敢えず後で屋上へ行ってみるよ。」
中島「そうだな、じゃあ磯野!野球しようぜ!」
カツオ「おう!」
カツオ「ただいま~」
サザエ「あらカツオ遅かったじゃない!」
カツオ「姉さん…中島と話してたんだ。今から中島達と野球してくるよ!」
サザエ「遊びもいいけど勉強もしないと父さんに怒られるわよ?この前のテストも散々だったし!」
カツオ「うっ…まぁ次は頑張るよ。…じゃあ行ってきます!」
サザエ「あっ!ちょっと待って!さっき花沢さんから電話がかかって来たわよ?なんかソワソワした様子で『磯野くん帰ってきてますか?』って」
カツオ「(まさか…)う、うーん…分からないから後で折り返し電話してみるよ。」
サザエ「そうしなさい!夕飯までには帰るのよ!」
カツオ「は~い!じゃあ行ってきま~す」
中島宅
中島「うーん、磯野のやつ遅いなぁ…」
おーい!中島ー!
中島「あっ磯野!遅いぞ!」
カツオ「ごめんごめん、ちょっと姉さんと話してて。」
中島「まあいいや!それでこれから屋上行くのか?」
カツオ「うん、取り敢えずイタズラかどうかだけ確かめたくてね。」
中島のお爺さん「二人とも、あんまり遅くなってはいかんぞ?」
中島「うんおじいちゃん。夕飯までには帰ってくるよ!」
カツオ「じゃあ行こうか。」
中島「おう!誰だろうな手紙の主。」
カツオ「うーん…誰だろうなぁ…」
カツオ「中島はここで隠れてみててくれ。」
中島「分かったよ。」
カツオ「くれぐれもバレないでくれよ?」
中島「分かってるって!」
ギギギ
扉を開け屋上に居たのは…
案の定花沢さんであった。
花沢「手紙見てくれたのね?」
カツオ「う…うん…」
花沢「じゃあ改めて言わせてもらうわね?磯野くん!あたしと付き合「ごめんなさい」
花沢「えっ」
花沢「…!り、理由を聞かせてもらっていいかしら!?」
花沢は声を震わせながら聞いた
カツオ「いや何というか…顔がね…」
中島「(磯野!それはまずいぞ!)」
カツオ「ええ!!」
カツオは恐怖を体感した
そして脳内にこう過ぎった
カツオ「逃げなきゃ…」
カツオ「中島!逃げるぞ!」タタタタ
中島「分かってるよ!早く逃げるぞ!」
花沢「い゛い゛い゛そ゛そ゛そ゛の゛の゛の゛お゛おおおおおおおおお!!!!!!!」
そして恐怖の鬼ごっこが始まった。
カツオ「あれ?追ってこないぞ!!」
中島「本当だ!今がチャンスだ磯野!外に出て助けを呼ぼう!」
カツオ「ああ!…もうすぐ出口だ!早く!」
中島「…よし!運動くに履き替えたぞ!」
二人はグラウンドへ出た。
中島「このまま走って…」ズドーーン!!
まるで隕石が落っこちてきたような音が鳴った
その正体は…
カツオ「は…花沢さん!?」
中島「馬鹿な!屋上から飛び降りてきたって言うのか!?」
花沢「い゛ー そ゛ー の゛ー お゛おおおおおおおお!!!!!!殺してやるぅ!!!!!」メキメキメキドゴーン!
彼女が一歩歩くたびにグラウンドに穴が空いた。
中島は隠し持っていた金属バットで殴りかかった。
花沢「フンッ!」シュババッ!
中島「なにっ!?」
花沢「遅いわよ、中島くん!はっ!」スパッ!
花沢は手刀で金属バット諸共中島の腕を切り落としてしまった。
中島「ぐわあああああああああああ!!!!!!!」
カツオ「中島ァ!!!!」
花沢「さようなら、中島くん」スッ
カツオ「やめろおおおおお!!!」
花沢が腕を振り落とした…が
シュバババ!ザシュ!ドンッ!
??「間に合ったみたいだねカツオくん。」
カツオ「マスオ兄さん!どうしてここに!」
マスオ「話は後だよぉカツオくん?まずはそこのクソメガネをは家まで運んであげな!」
カツオ「あ!ありがとうマスオ兄さん!」
花沢「ますおおおおおおおおおおおお!!」シュババッ!ドゴッ!ドカッ!
マスオ「フンッ!ハッ!」スルッスルッ
マスオ「君は能力に目覚めて間もないみたいだね!まだまだ甘いよ!」
花沢「ほざけえええええええ!」ドカッドゴーン!
マスオ「はああああっ!磯野家流!魚派拳!!びゃあ゛ぁ゛゛」ドゴッ!ドカッ!シュババッ!
カツオ「中島!っ!酷い出血だ!」
中島「ううう…いてぇよお…」
サザエ「まぁ中島くん!どうしたのよ!」
カツオ「姉さん!マスオ兄さんが花沢さんと戦ってて…ええっと…」
サザエ「大体話は分かってるわ!まぁ見てなさい!磯野家流回復技!拳螺清海水!」
カツオ「す、凄いや姉さん!」
何とサザエが呪文を唱えると中島の腕がみるみるうちに元の状態へ戻った
カツオ「姉さん!そろそろ『能力』について教えてくれないか?」
サザエ「…ええ、家で父さんが待ってるわ。今すぐ帰りましょう!」
カツオ「中島は?」
サザエ「取り敢えずうちに連れていきましょうか。じゃあ行くわよ!」
カツオ「ああ!」
マスオ「なかなかやるねぇ!びゃあ゛ぁ゛゛!!」
花沢「グおおおおおおおお」
マスオ「(完全に能力に取り込まれてるね…これ以上は不味いかもしれない)」
マスオ「時間稼ぎはもういいだろう!そろそろお暇させてもらうよ!」
花沢「…! ニガスカアア!!」
マスオ「フンッ!」ブゥー!
花沢「!?」モワァァン
マスオ「(煙幕さ!じゃあな化け物!)シュッ!」
波平「…」
フネ「…」
サザエ「…」
カツオ「(空気が重いなぁ…)」
ガラガラ
マスオ「お父さん!帰りました!」
波平「ご苦労。ではそろそろ話させてもらおう。時間が無いので手短に行くぞ?」
カツオ「うん」
カツオ「う、うん…」
波平「その能力は蓋を開けて見るまでは分からない。しかし人によって能力は全く違う。ワシの場合雷を起こすことが出来る。母さんは神通力。マスオ君は戦闘能力強化。サザエは治癒。」
フネ「因みに我々家族以外にも能力を使える人間は多々いますよ。例えば花沢不動産屋一家、波野一家、まだまだ他にもね。」
カツオ「そ…そんなに居るの?じゃあ!」
波平「まぁ落ち着け、まず能力を持つ者の大半が我々の仲間だ。しかし1部我々のやり方に反発したもの、それが花沢一家だ。」
波平「そういうルールなんだ。能力に目覚めてないもの及び能力について知らない者には手出ししない。これが結束だ。破った場合全面戦争になる。だからあちらも何もしてこなかったんだ。」
カツオ「…」
サザエ「カツオ…残念だけどこれが真実なの…ごめんね…」
フネ「今まで隠していてごめんねカツオ。けど花沢の能力が目覚めた今、アイツらはきっと攻撃を仕掛けてくるの。」
マスオ「しかしお父さん、花沢の奴能力に飲み込まれてましたよ?」
波平「何!?それを早く言わんか!!」
フネ「これは…大変な事になりそうですね…」
マスオ「はいお父さん!」
フネ「私達も行きますよ、ね、サザエ?」
サザエ「ええ!あんな顔面凶器にこの町を滅ぼされてたまるもんですか!」
カツオ「え?ど、どうすれば…」
波平「カツオ、どうするんだ?付いてくるのか?着いてくれば恐らく花沢の最期を見ることになる。無理についてくるようには…」
カツオ「…いくよ。」
波平「…よし!行くぞ!」
サザエさん一家「はい!」
そして外に出たサザエさん一家、しかし…
そこには血塗れのノリスケが居た
ノリスケ「サザエさん…助けt」ブシャー
波平「なんと!どうしてこんな事に!」
サザエ「今すぐ治療するわ!」
カツオ「オロロロロロ!ヴォエ!」ビチャチャチャ
フネ「カツオ!大丈夫かい!?」
カツオ「う、うん。大丈夫…」
マスオ「原因はアレ見たいですよ?お父さん」
花沢「グおおおおおおおお!!!」クパァ!
花沢Jr「い゛い゛い゛い゛そ゛そ゛そ゛そ゛の゛の゛の゛の゛く゛く゛ぅ゛ん゛?」ドロドロ
花沢の膣から溢れる別の花沢、あれは間違いなく彼女が生み出しているものだ。
波平「この数を相手するのは…」
??「俺に任せな!」
カツオ「!?」
そこに居たのは…
タラヲ「壱弐参…結構いるな。んじゃ、ちょっくら化け物の相手してくるわ。おじいちゃん達、あのデカいのは頼んだぜ」
波平「…くれぐれも気をつけるんだぞ?」
タラヲ「はいはいwもうおじいちゃんは心配性だなぁ…タマ!行くぞ!」
タマ「任せな坊や!」
そう言うとタラヲは三輪車に乗った。
カツオ「???なんで三輪車に?」
フネ「タラちゃんの能力は『高速移動』よ。けどまだ小さいから三輪車に乗らないと使えないのよ。」
カツオ「なんで三輪車なんだ…」
タラヲ「飛ばすぜ相棒!」
そう言って三輪車を漕ぎ始めた。
カツオ「!!動きが見えない!」
波平「時速500kmくらい出てるぞ!更に腕を上げたなタラちゃん!」
タラヲ「うおおおおおおおお!!!」
タラヲ「タマ!援護射撃頼んだぜ!」
タマ「任せな!」
タマの能力は『レーザー』いわゆるビームだ。
タマ「うおおおおおおおお!!!」ヒューン!ヒューン!
花沢Jr達「ぐわあああああああああああ!!!!!!!」
タラヲの三輪車の体当たり、タマの援護射撃、この二つで花沢Jrを次々と倒していった。タラヲの漕ぐ三輪車の後には『花沢であったもの』が大量に落ちていた。
波平「そろそろ花沢本体の場所に付いてもいい頃なんだがな…」
フネ「これはまさか…幻覚!?」
??「その通りだよフネさん」
カツオ「!!甚六さん…」
甚六「やぁカツオ君…フヒヒwここから先に生かすわけには行かないんだよォ!ピャア!」
カツオ「どうしてさ!」
甚六「花沢不動産のコネを使って東京大学へ合格させてくれるって言うんだ!その代わりに君達の足止めをしろって言われてね!」
サザエ「あなた…?」
マスオ「お父さん!こいつの相手を僕に任せてくれませんか!」
甚六「フヒヒwマスオさん、悪いけど君じゃ僕の相手にはなりませんよ!w」
甚六「それに君達はこの幻覚からは逃れられない…」
??「ぶるああああああああ!!!!!!!」
大声とともに空間にヒビが入った。
サザエ「助けに来てくれたのね!」
アナゴ「ああ…空間を探すまで少し手こずってしまったぁ…」
アナゴ「それよりも急ごう…取り敢えずこの車に乗ってくれ…」
マスオ「アナゴ君…みんなを頼んだよ。」
アナゴ「任せな友人…この騒動が終わったらまた一緒に飲みに行こう…」
マスオ「もちろんさ!」
マスオ「ああ!お前みたいなクズは跡形もなく消し去ってやるさ!」
アナゴ「ではマスオ君、お先に行かせてもらうよ」
アナゴは車を発進させた
甚六「ヒッ!クソっ!うわあああああ!!!!!!!」
マスオ「…」
甚六「ヒヒヒ…ここは僕の幻覚の中!ここでは君も僕のおもちゃさ!」
甚六「死ねぇぇええええピャアアアア!!!」
その声と共にマスオの上に巨大な岩石が降り注いだ。
はは!!」
ゴゴゴゴゴゴ…ピキッ、ドゴオオオオーン!
マスオ「やれやれ…こんなものか…」
甚六「ははは!…はあああああああああ!!?!?!」
甚六「僕の攻撃に耐えた!?」
マスオ「しゃしゃるなよ高卒浪人クソメガネ…僕は早稲田大学商学部卒だ…」
マスオ「磯野家流…」
甚六「や…やめてくれ!許して!」
マスオ「貝鋏!!」
甚六「いっ!やだっ!死にたく!」
マスオ「……ハッ!」
甚六「ピャアアアア!!!」
掛け声と共に強烈な光が甚六を襲った。
そこには甚六の影だけが残っていた。
マスオ「ふぅ…」
マスオ「さて、みんなを追いかけるか!」
マスオ side out
波平「…いや、まだだ」
アナゴ「ぶるあああ!?」
フネ「じゃあどうやって戦うつもりですか!!」
波平「まぁまて…戦うのは…カツオ、お前だ。」
一同ザワつく
フネ「そうですよお父さん!流石に無謀過ぎます!」
波平「しかし我々に抵抗する力があってもあの化け物を倒す事は出来ないだろう…しかしカツオの力なら倒す事が出来る。」
フネ「確信もなくそんな事…」
波平「分かるんだワシには。だから…!アナゴ君!前!」
アナゴ「!!アレは花沢夫妻!」
アナゴさんは急ブレーキを掛けた。
キキーーッ!
アナゴ「どの面下げてここに来やがった!」
花沢父「いきなりだね…無礼だとは思わんかね君?」
花沢母「まぁ弱い犬ほどよく吠えるって言いますからねぇw」
アナゴ「ぶるああああああああああ!!!!!!!」
アナゴは怒りのままに突進した
アナゴ「ぶるああ!?!?カハッ…」
アナゴの体には花沢父の腕が刺さっていた。
花沢父「私の能力忘れましたか?私の能力は『全身を刃物のように鋭くする』能力ですよ」
アナゴ「し…しまった…」ガタッ
アナゴは倒れ落ちた。
波平「アナゴ君!」
アナゴ「ぼ…僕は大丈夫だ…だからその二人を…」
花沢母「哀れね…どうせ放っておいてもても死ぬしそこで大人しくしてなさい。」
波平「カツオ、サザエ、先に行きなさい。」
サザエ「…分かったわ!」
カツオ「姉さん!けど!」
サザエ「残念だけど今の私たちじゃあの二人を相手する事は出来ないわ。だから父さんたちに任せましょう。」
カツオ「…分かったよ。父さん!母さん!死んじゃダメだからな!」
波平「ふっ…息子に心配される程わしは老耄じゃないぞ?」
フネ「ですね!私達もまだまだですよ!」
アナゴ「…(勝ってくれ…波平さん、フネさん…!そしてカツオくん、あの化け物を倒してくれよ…)」
アナゴの意識はそこで途絶えた。
波平「じゃあワシは男を殺ろう。」
花沢父「フンッ!無駄口叩けるのは今のうちだ!」
花沢母「はあああああああああ!!」
フネ「ハッ!」ドゴーン!
花沢母「テイヤッ!」シュババッ!
花沢父「波平さん、では僕達も始めましょうか…」
波平「ああ、(今思えば本当に下らん理由で始まった戦いだな)」
波平「ええ!?うちのカツオとお宅の娘さんとで婚約を!?」
花沢父「ええ!花子の奴、カツオ君を相当気に入った見たいで!」
波平「しかし…」
花沢父「まぁすぐに決めることではありません。ご家族と話し合ってから答えを出してもらって構いません。」
波平「はぁ…」
………
サザエ「私も反対よ!」
マスオ「お父さん、僕も反対です!カツオくんにはカツオくんが決めた相手と結婚させてあげるべきです!」
波平「3人とも反対か…まぁ当然だな。では後日断ってくる。」
………
カツオ「うわあああ!!花沢だあ!!!」シュババッ!
花沢父「では波平さん、答えを聞かせて頂けますか?」
波平「はい。まず婚約の件ですが…お断りさせていただきます。」
花沢父「…! 理由を聞かせていただいて宜しいですか?」イライラ
波平「まずカツオはまだ小学生です。小学生に婚約と言うのは重すぎる。そしてカツオにはカツオの好きな人と付き合ってもらいたい。と言うのが我々家族の答えです。」
花沢父「しかし…あ!カ、カツオくん!花子の事は好きか?」
カツオ「いやー!花沢さん嫌いだー!」
花沢父「…」ブチッ
花沢父「ふざけるなあああああああああ!!!!!!!」バキッ
カツオ「うわあああ!!痛いよー!」
波平「やめんか!ハッ!」ボコー
花沢父「くっ!」
花沢父「貴様ら!我々を嘲笑った事を後悔させてやる!」
………
花沢父「しかし哀れですね…あの時断っていなければこんな事にはならなかっただろうに。」
波平「断っていなくてもいずれこうなっていたさ。」
花沢父「そうかも知れませんねぇ…ハッ!」
波平「フンッ!ハッ!キエー!」シュババッ!
ーーーーーーー
カツオ「うん…」
花沢「グオオオオオオ!!!」ビシャー
サザエ「…!カツオ!危ない!」
カツオ「うわあああ!」
ドゴーン!
カツオ「あ、危なかったぁ」
サザエ「一瞬でも気を抜くと殺されるわよ!」
サザエ「!効いてない!」
花沢「ああああああああ!!!!!!!イソノオオオオオオオオオオ!!!」ブンッ
サザエ「きゃっ!」
カツオ「姉さん!」
サザエ「私は大丈夫よ!それよりカツオ!花沢さんの狙いはあんたよ!気をつけなさい!」
カツオ「う…うん。」
花沢「い゛い゛そ゛そ゛の゛の゛お゛おおおおおお!!!」ドンッ!
カツオ「っ!(やばい!殺される!)」
……………………
波平「ぜぇ…ぜぇ…」
花沢父「相変わらずあなたは手強い!しかしこの一撃で決める!」
波平「ワシもこれ以上は持たなそうだ…次の一撃で決める!」
花沢父「はあああああああああ!!」シャキーン!
波平「磯野家最終奥義!!嘛臥們ーーー!!!!!」ビリビヒ!
ピキピキ!ッドギャーン!
膝をつく波平
アナゴ「(……波平さんの勝ちだ)」
花沢父「あ…あ…」
花沢父の心筋部を貫通する波平の腕
花沢父「…くっ、私の…負けだ」ガクッ
波平「終わった…カツオ、次はお前が頑張る番だぞ。」
花沢母「!!道路に穴が!なんて力だ!」
フネ「生憎あんたより長く生きてるんだよ!ハッ!」
花沢母「まだだあ!!花子の恨み!ここで晴らす!」
フネ「カツオにはカツオの人生があるんだよ!そして花子ちゃんもそれは同じ!アンタらに決める権利はなあああい!!」
花沢母「だまれえええええ!うわあああ!!」
フネ「後はあの世で考えなさい。自分の間違えを。」
アナゴ「波平さん…フネさん…」
波平「!!アナゴ君!生きていたのか!」
フネ「大丈夫ですか!?放置してすみません!」
アナゴ「いえ…それよりも早くカツオくんの所へ行ってあげて下さい。私もゆっくり追いかけます。」
フネ「くれぐれも気をつけてくださいね?」
波平「…先に死ぬようなことがあったらマスオ君も悲しむだろう。きっと死ぬんじゃないぞ?」
アナゴ「ははは…お二方の方が歳上なのに心配されるとは…」
波平「では先に行かせてもらうぞ。」
アナゴ「ええ。」
フネ「行きましょうかお父さん!」
波平「ああ!」
ーーーーーーーーー
カツオ「姉さん!なんで庇ったりしたのさ!?」
サザエ「ふふっ…弟を守るのも姉の仕事よ。」
カツオ「っ!バカ言ってないで!早く隠れよう!」
サザエ「心配しなくても死ぬほど酷いケガじゃないわ…けど戦うのは無理そうね。」
サザエ「!!ダメよ!父さんたちが来るまで隠れていましょう!」
カツオ「それじゃ遅いんだ!せめて…せめて何かしないと僕おかしくなっちゃいそうで…」
サザエ「……(父さん言ってたわね…確か…)」
………………………………………………………………
波平「しかし我々に抵抗する力があってもあの化け物を倒す事は出来ないだろう…しかしカツオの力なら倒す事が出来る。」
………………………………………………………………
サザエ「(って言ってたわね…よし!)」
サザエ「分かったわ。ただしやばいと思ったらすぐに逃げなさい!」
カツオ「もう充分ヤバいよ…けど分かった。」
サザエ「くれぐれも死んじゃダメよ!…よしっ!行ってきなさい!」
カツオ「うんっ!」
カツオ「うおおおおおおおお!!!」
花沢「フフフ、ソンナニワタシノコトガスキナノネ?モウ?イソノクンッタラ?」
カツオ「(やばい!殺される…!)」
??「磯野~!野球『殺』ろうぜ!」
聞き慣れた声と共に何かが飛んできた。
花沢「ぎゃあああああ!!!!!!!」グシャア
??「へへっ!遅くなって悪いな!磯野!」
カツオ「な!中島!お前もう大丈夫なのか!?それにその体は!?」
なんと中島の体はまるでボディビルダーのようにムキムキになっていた。
中島「ああ、この体はマスオさんに一時的に大きくしてもらってるんだ!しかし時間は無い!一気に畳み掛けるぞ!」
カツオ「う、うん!」
中島「はあああああああああ!!」
花沢の拳と中島の拳がぶつかり合う。
花沢「コロシテヤルウウウウ!!!」
中島「うぉりゃー!!」ズキズキ
中島「(うっ!…痛てぇ…マスオさん言ってたな。一時的に能力を上げることはできるが反動で肉体が壊れていくって…)」
花沢「スキアリイイイ!」
中島「カハァッ!!」
中島「くそがああああ!!」ゴスッ
花沢「ギャイイイイイン!!」
疲れてきたンゴ
カツオ「どういう事だよ!中島!」
中島「磯野…」
中島はカツオに能力の反動の事を話した。
カツオ「今すぐ止めろ!死んじまうぞ!」
中島「…なぁ磯野、もしこの戦いが終わったら…また野球しようぜ?」
カツオ「ああ!もちろんだ!だからやめろ!」
中島「けどな磯野、このままアイツを放置しててもこの街どころか世界中が破壊されるんだ。だから僕が止める。」
カツオ「!!お前まさか!!」
中島「へへっ!…磯野、またいつか野球しようぜ!」
中島「はあああああああああ!!!!!!!」メキメキ
花沢「グオオオオオオ!!!」
中島「はあああああああああ!!!!!」
中島は何をしようとしてるのか…それは『自爆』である。
中島は自身の筋肉を最大まで膨れ上がらせ破裂させるつもりだ。
中島「ぐわあああああああああああ!!!!!!!」メキメキメキメキ
カツオ「中島ああああああああ!!!!!!!」
中島「磯野おおおおおお!!!うわあああああああああああ!!!!!!!」
ピキピキ!ッドオオオオオオオン!!!!
大きな音と共に大爆発が起こった。
波平「マスオくん!?無事だったか!!」
フネ「良かったわ!サザエとカツオは…」
波平「カツオはグラウンドにいる。サザエは…」
サザエ「父さん…ここよ。」
波平「サザエ!お前も無事だったか!」
サザエ「ええ…今は中島君が戦ってるわ」
フネ「中島くんが!?」
マスオ「僕が一時的に彼の力を増幅させたんです!」
波平「!!!!!!!まさかこの音は!!」
マスオ「まさか自爆!?」
サザエ「!!!!!!!」
フネ「じゃあ中島くんは…」
……………………
そこには中島の姿はなく彼のトレードマークであるメガネが原型を失くした状態で落ちていた。
カツオ「あ…あ…あ…」
そして目の前にはカツオを絶望させる光景が映し出されていた。
花沢「はぁ…はぁ…クソメガネエエエエエエ!!!」
なんと花沢は死んでいなかった。
そして彼のメガネを踏み潰しながら笑っていた。
カツオ「……」
カツオは怒りと憎しみで心が満たされた。
そして…
カツオ「ふざけるなあああああああああ!!!!!!!」
大声とともにカツオの中の何かが目覚めた。
花沢「ぐわあああああああああああ!!!」
強烈な光が周りを襲った。
フネ「!!カツオ…」
サザエ「カツオ…頼んだわよ…」
マスオ「カツオくん!」
カツオの能力、それは感情を力に変える能力
カツオ(能力・解)「……」
花沢「イソノオオオオオオオオオオ!!!」
カツオ(能力・解)「遅い」シュンッ!
花沢「!?!?グォエ!?」カハッ!!
カツオ(能力・解)「よくも中島も…お前だけは絶対に許さない!」
花沢「ヒッ!」
花沢は恐怖した。
花沢「グボアアアアア!!!」
カツオ(能力・解)「はっ!はっ!」
カツオ(能力・解)「貴様だけは!」ボコッ!
花沢「グヘッ!」ゲボッ
カツオ(能力・解)「絶対に!!」バキッ!
花沢「ビャッ!?」
カツオ(能力・解)「許さない!!!」
カツオ(能力・解)「磯野家最終奥義!!!!荒怒海水!!」
花沢「びぎゃああああああああああ!!!!!!!」
カツオ(能力・解)「はあああああああああ!!」
花沢「コンナトコロデシンデタマルカ…」
波平「カツオ!!」
サザエ「カツオ!!」
フネ「カツオ!!」
マスオ「カツオくん!!」
アナゴ「カツオくん!!」
タラヲ「兄貴!!」
タマ「坊主!!」
カツオ(能力・解)「みんな…!」
カツオ(能力・解)「これで…終わらせる!!はあああああああああ!!!!!」
花沢「グワアアああああああああ!!!」
カツオ「…終わった…」バタッ
波平「カツオ!!大丈夫か!!」
サザエ「大丈夫よ父さん。多分疲れで気絶したんだわ。」
フネ「カツオ…よく頑張りましたね…」
アナゴ「…これで全て終わったんですかね…」
マスオ「多分…」
アナゴ「しかしカツオくんには驚かされた。あんな力が眠っていたとは…」
波平「まぁ一件落着って所だな。」
フネ「そうですね。」
サザエ「とりあえず我が家へ帰りましょう。ちょっと疲れたわ…」
波平「そうだな。引き返すぞ。」
…………………
カツオ「中島…」
カツオは中島の墓でこう言った。
カツオ「また…野球しようぜ?」
カツオ「な~んてなw」
カツオ「じゃあな中島!」
カツオはそう言うと走り出した。
??「磯野ー!野球しようぜ!!」
カツオ「!!」
カツオにはいつも聞いていたあのセリフが聞こえたような気がした。
カツオ「ああ!」
カツオは目を潤ませながら叫んだ。
終わり
??「ふふっ、あのバカ家族め、ワカメちゃんを放っていくなんて…いや、僕にとってはありがたいけどねw」
本当に終わり。
無理やり一スレで終わらそうとしたから最後gdgdになってもうたンゴ
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コメント一覧 (10)
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- 2017年11月20日 05:54
- 花沢さんに似てた人は大人になってからメチャクチャ美人になってたからな…
-
- 2017年11月20日 06:54
- 強制的に結婚させるって事は「自分の子どもにはその程度の魅力しかありません」って言っているようなものだ
-
- 2017年11月20日 06:56
- 正直、カツオが熱あげてる早川さんは花沢さんとどっこいどっこいだと思う
-
- 2017年11月20日 07:44
- またサザエさんキャラに異能力バトルさせてるのか…
-
- 2017年11月20日 08:41
- 母さんは神通力で何故かワロタ
-
- 2017年11月20日 12:11
- ※3
本命はカオリちゃんだから
-
- 2017年11月20日 18:12
- 日曜夕方アニメのSSの異能バトル化の確率は異常
-
- 2017年11月20日 18:17
- サザエさんとちびまる子ちゃんとつよししっかりしなさいしかないやんけ
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- 2017年11月20日 18:55
- そもそもサザエ、タラオ、マスオさんはフグ田じゃないのか、、、
-
- 2017年11月20日 22:36
- マスオさんは磯野家の血無いだろ。