【続編】国王「ぷくく…ひ、ひのきのぼうだ…w」勇者「…」
国王「ぷくく…ひ、ひのきのぼうを進呈しよう…w」勇者「…」
~~始まりの国の国王は、何をとち狂ったのか本物の勇者にひのきのぼうと100ゴールドしか渡さなかった、勇者の心に復讐の火がつくがそれはまた別のお話である。
盗賊と剣士を汚い手で倒して仲間にし魔導師の国でコロシアムに参加することになった勇者は、なんとひのきのぼうだけで優勝をしてしまう。賢者にエ口い手を使った勇者に男性ファンがついたのはまた別の話である。
最近寒くなってきたのが、季節のせいなのか、それとも独身糞野郎だからか…孤独にssを書きながらふと考える。これはまた別の話であった~~
勇者「さぁて、次の町にいくかー!」
剣士「そうですね!師匠のお陰で大金が入りましたし!」
盗賊「かなりの魔導師に恨まれることになったから、もう二度と来ることは無いだろうね」
勇者「そうか?俺はくるぜ?」
盗賊「はぁ…アニキって器がでかいのかそれとも…」
剣士「師匠は最強だー!!」
盗賊「…なんか剣士のキャラクター変わりすぎて心配になってきたっす」
勇者「ほら、リアカー引けよ」
剣士「はい!」
盗賊(その金で馬車買ってくれよ)
盗賊「わかったっす」
ガラガラ
「待ってください!」
勇者「あん?」
勇者「なんだ?この前の仕返しか?」
勇者「なら相手になる、行けっ盗賊」
盗賊「ふぁ?!」
▼盗賊は混乱している
賢者「ち、違います!!」
賢者「勇者さん…私にあんな事やこんなことしておいて行ってしまうんですか?」
賢者「責任を取ってください!!」
勇者「え?なんの話?」
剣士「残念だが、師匠には想い人がいるんだ。ちゃんとメモにも取ってある」ペラッ
盗賊(そういえばそんな事…いや絶対適当に言ったんだろうけどね)
賢者「な、ならばそれはいいです!!だけどあなたのせいで大魔導師になり損ねたんですから一緒に旅させてください!!」
賢者「修行のためにも!!」
勇者「あぁ、いいよ!」
盗賊「それも適当っすか!!」
▼賢者が仲間になった
勇者「はぁ~暇だな」
賢者「そうですね」
盗賊「いや、アニキはともかく賢者は荷車を押せよ!!なに乗ってるんだ!!」
賢者「あら?幻聴かしら?」
盗賊「なんだお前!」
『勇者よ』
剣士「本当だ、何か聞こえるぞ」
盗賊「え?」
『勇者よ、聞こえますか?』
勇者「おぉ!久しぶりだな神!」
「「「神ぃぃぃぃ!?」」」?
『お久しぶりです』
勇者「今日はいったい何だ?」
『ふふふ、用がなければ話しかけてはいけないのですか?』
盗賊「な、なんでアニキが神と繋がってるんですか!?」
賢者「説明してください!!」
勇者「いや!俺神に選ばれた勇者だって!!というか何度も勇者って言ってるだろ!!」
盗賊「ま、まさかアニキが本当に勇者だったなんて!!」
剣士「さすが…師匠…!」
勇者「いやいや!じゃあなんで俺が勇者って名乗ってると思ってたんだ?」
盗賊「お、俺はカツアゲされた時から偽勇者だと思ってたっす!」
勇者「殺すぞ!」
剣士「私は本名がユウ・シャさんかと」
勇者「バカなのか?」
賢者「私はモンスターの一種かと…」
勇者「お前よくそれで一緒に旅するとか言えたな?」
『そろそろいいですか?』
勇者「あぁ、悪い悪いなんだっけ?仲間になりたいって話だっけ?」
『違います、それ物語8割くらい終わりますよ?』
盗賊(露骨なイベント来た!!)
勇者「おー、それはありがたいぜ」
『あなたにスキルを差し上げます』
勇者「おう、くれ」
『ただとはいきません』
勇者「なんだお前」
『私、金銭を要求します!』
盗賊(この神あってのこの勇者って感じっすね)
勇者「なんか世知辛ぇな、神って言うほど金いるか?」
『人間界でホストクラ…買い物するにはゴールドが必要なのです』
勇者「あー、なるほど。じゃあやるよ」
盗賊「ホストクラブ?」
『ありがとうございますではパワーアップいきます』
『はぁぁぁ!』
『はい、終わりました』
▼勇者はパワーアップした
剣士「また師匠が強くなられたんですね!さすがです!」
賢者「なんのスキルがついたんですか?」
『ふふ、思い入れがあるでしょうからひのきの
勇者「おい、ちょっと待て」
勇者「ひのきの、まで聞こえちゃったけどさ」
勇者「ひのきのぼう関連のスキルじゃねぇよな?」
『おお、察しがいいですね』
勇者「金返せ!!」
勇者「さっきのなんか力がみなぎってきたわ!!って下りも返せ!!」
『えぇ……じゃあなんでひのきのぼうばっかり使ってたんですか?』
勇者「好き好んでたわけじゃねぇぇぇぇぇ!!」
勇者「俺の回りってなんかバカばっかりなんだよ!!」
『へぇー?そうなんですか?ふふふ』
勇者(お前もだよ!!)
勇者「そ、そうだな」
『鼻からひのきのぼうが無限にだせます』
勇者「くたばれぇぇぇぇぇ!!!」
▼勇者はキレた
『不満ですか?さすがにお尻は不衛生かと…』
勇者「いやそこじゃねぇよ!!!」
『まさか…ちん
勇者「ひのきのぼうが出る場所じゃなくてスキルがふざけてるだろぉぉぉぉ!!」
勇者「なんだひのきのぼうが無限に出せるって!!」
勇者「そういう問題か!!」
剣士「さすが師匠!!老後も専門店で安泰ですね!!」
勇者「だれがひのきのぼう専門店なんかするか!!」
勇者「だれが来るんだそんな店!!」
賢者「あら、安いですね三本くださる?」
勇者「お買い上げありがとうございます!!頼むから死んでください!!」
『もぅ、不満しか言いませんね?』
勇者「おまいう!?」
『ならばもう一つ能力をあげます』
勇者「たりめぇだろ!!魔王倒す気ある?人類救う気ある?!?」
『ただしまた料金がかかります』
勇者「さっきのスキル返品不可ぁぁ!?」
ガラガラ
勇者「あいつ、最後笑ってたよな?」
勇者「最後声震えてたもんな?」
盗賊「まぁ、でもよかったじゃないすか」
剣士「そうですよ!!ひのきのぼう装備時、あらゆるひのきのぼうにブーストがかかるって聞いたことないくらいレアスキルですよ!!」
賢者「ふふ…確かに聞いたことはないですね…」プルプル
勇者「レアスキルすぎるんだよ!!」
勇者「おかしいだろ!!ひのきのぼうが最終装備扱いって!!」
ポロ
「「「!!?」」」
▼勢いあまって勇者の鼻からひのきのぼうが出た
盗賊(ぐぐ…今笑ったら…コロさ…れる…)プルプル
勇者「あ、なんだ俺が死ねばいいのか、あはは」
剣士「師匠ぉぉぉぉぉぉぉ!!」
賢者「結構産みましたね」
勇者「そういう表現やめてくれるかな?」
勇者「まぁ、ストックはあるにこした事はないしな…四次元ポケットあるし」
剣士「師匠ぉぉぉぉぉ!!」
勇者「おお!売れたか?」
盗賊「ダメっす!!このひのきのぼう売れないっす!」
勇者「えぇ!?なんで!?」
剣士「全部ジャンク品って書いてあります!!」
盗賊「こういうの書いちゃうとダメみたいで!」
勇者「神のイタズラ!!!」
賢者「専門店開けないわね」
勇者「開くか!!」
勇者「いや、しかし一気に路銀が無くなったなぁ…」
勇者「しかたないがここでもタカるしかないか」
勇者「いくぞ、盗賊」
盗賊「…へい」
勇者「こんにちは!!」
王「はっはっはっ!こんにちわ冒険者よ!!」
盗賊(あ…アニキと同じ匂いがする)
勇者「俺、勇者だけどお金かしてくれ!!」
盗賊「ストレート!!」
王「いいぞぉ!!」
勇者「やったぜ!!」
王「ただぁぁぁぁぁし!!」
王「この街では力が全てだ!!」
王「この街のコロシアムで力を見せつけるがいい!!」
王「一戦勝つ毎に賞金が増えるシステムだ!!途中で辞退しても安心でしょ??」
勇者「またかよ」
勇者「と、いうことでコロシアムに参加することになったわ」
剣士「さすが師匠!!飽きなき向上心ですね!!」
勇者「まぁな!!今回は二人まで参加出来るから余裕だ」
勇者「なんたって賢者がいるからな!!はっはっは!!」
賢者「ここのコロシアムって魔法禁止よ」
勇者「ふぁ!?」
勇者「それマジ?」
盗賊「そ、それにここのコロシアムが一戦毎に報酬が支払われるって言うから調べたっすけど」
盗賊「どうやら魔物と人を戦わせてそれを見せ物にするからそのシステムになったそうっす」
勇者「えぇ!?魔物と対戦ってひのきのぼうじゃ不利すぎね!?」
盗賊「そんなこといい始めたら魔王討伐がそもそも不可能じゃないっすか?」
剣士「てめぇ師匠ディスってんじゃねーぞコラ!!」
盗賊「いやいや」
剣士「えぇ!?師匠ひのきのぼう流刀殺法やめちゃうんですか!?」
勇者「そんな流派はない!!!!」
剣士「うーん…なら私の剣を使ってください」
勇者「あぁ、ありが
ガシャァァァン
「「「「!?」」」」
▼勇者は剣を落とした
勇者「どういう事だ?」
『ふふふ』
勇者「お前は神!!」
『ちなみにスキルひのきのぼうを鼻から出すを得た代償でひのきのぼう以外の武器は2度と持てない体になりましたよ』
勇者「もはや呪いじゃねえかッッッッ!!!」
『何の代償も無しに力を手に入れれるとでも?』
勇者「ハイリスク&ローリターン!!!」
勇者「微力なのに代償でかくねッッ!?!?」
『あ、ゆう君の出勤する時間だ!!またね』
勇者「ゆうくんてだれ!!?」
盗賊「……」
剣士「師匠!!出場登録してきました!!」
勇者「おう、よろしくな」
剣士「いやぁ!師匠と戦えるなんて感無量です!!」
勇者「おう、いっぱい技を盗めよ」
盗賊(ろくな技なくね??)
賢者「一本くらいは鼻から出せるかもしれませんね」
勇者「黙れ糞女」
剣士「頑張ります!!」
「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ」」」
「さぁ始まりました!!モンスターコロシアム!!」
「ルール説明です!!」
「両者、またはどちらかが死ぬまで続けて頂きます!!」
「戦いが終わるまで、コロシアムのステージ内から、そしてステージ外…観客席側からの一切の干渉ができません!」
「派手に戦っても観客は安全ですし、逆に対戦者もビンなどをなげられる心配がありませんね!」
「そして、対戦者は二人一組でモンスターと戦って頂きます!!」
「それでは参りましょう!!」
「今日の挑戦者は初出場!!ひのきのぼう流刀殺法八段!!」
「「勇ぅぅぅ者ぁぁぁぁぁッッッッ!!!」」
勇者「お前さぁ…へんな登録すんなよ…」
勇者「しかも八段ってなんだよ、スゴいの?バカなの?」
剣士「八段ですよ!すごいですよ!!」
勇者「あっ…(察し」
「そして放浪の暗黒騎士!!剣んんんん士ぃぃぃぃぃ」
勇者「お前だけずるくね!?」
勇者「ていうか騎士なの!?剣士なの!?」
剣士「師匠より目立つまいと控えめに書いたんですけどね」テヘヘ
勇者「これで!?」
「砂漠ウサギだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
▼可愛いウサギが一羽現れた
勇者「……」
剣士「……」
ウサギ「キュゥ?」
勇者「殺せるかぁぁぁぁぁぁ!」
剣士「こんなもん愛玩動物じゃないかぁぁぁぁ!!」
ウサギ「キュゥ!」
「今回は一回戦という事でボーナスステージです!!」
「さぁて!どう料理するのか見物ですねぇ!!」
「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ」」」
勇者「観客はなんで盛り上がってるの!?」
剣士「うわっっ!!動きましたよ!!」
▼ウサギが剣士に突っ込んでいく
剣士「は、はい!!」
トトトッ
コツン…
ウサギ「キュゥ…」シクシク
▼ウサギは体当たりしたがダメージを与えられない
剣士「これでもかってくらい草食だぁぁぁぁぁ!!」
勇者「お、お前の方に行ったんだからやれよ」
剣士「えぇ!?」
勇者「ほら、修行修行」
盗賊「便利な言葉だぁ…」
剣士「……くッ」
剣士「どうすればいいんだ!!」
ウサギ「キュゥ!!」
スリスリ
▼ウサギは剣士になついている…
剣士「やめろぉぉぉぉぉ!!」
勇者「はやくやれ!!余計辛くなるぞ!!」
剣士「ウサギぃ…」
ウサギ「キュ?」
剣士「ウサ…」
ウサギ「…」ジー
剣士「う…」
ウサギ「…」ジー
賢者「いやぁ、今日は簡単な相手でよかったわね」
勇者「これだけで30000ゴールドだなんて破格だぜ」
勇者「勝つ毎に賞金も増えるらしいしな」
盗賊「気をつけてくださいよ!次はどうなるかわかんないっす!」
勇者「よーし、じゃあ金もあるし今日は飯でも食いにいくか!!」
賢者「いいわね!!」
盗賊「賛成っす!!」
勇者「おい、飯にいくぞ剣士」
剣士「いや…」
剣士「今日は…責任をもって食べるべき相手がいるんで!!」シクシク
▼剣士は泣きながら肉を捌いている
勇者「そ、そうか…」
勇者「ちゃんと火を通せよ…はは…」
「さぁて!!前日はかなりの盛り上がりを見せた試合でしたが!!」
勇者「おかしいだろ」
「今日の相手は更に盛り上がりますよ!!」
「海の支配者!!最強の魚人!!」
「深海王ジュラスです!!!」
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」
勇者「なんか、すごそうだな…」
剣士「何が来ても勝つからな…ウサギ…」
剣士「お前の死を無駄にはしない…」
▼剣士はウサギに誓っている
魚人「キュ…キュオオオ……」
▼カラカラの魚人が現れた
勇者「この国の環境に適してなさすぎぃぃぃ!!!」
剣士「ここの運営はどうかしてますよ!!!」
「「「おおっと!!強そうな魚人だぁぁぁぁぁ」」」
勇者「どこが!?干からび過ぎてエラがキュッてなっとるやないか!!」
剣士「弱りきってんでしょうが!!水もってこい水を!!」
勇者「もうお前ら何でもいいんだな!!爪楊枝がでてきても盛り上がるだろ!」
剣士「き、来ますよ!!師匠!!」
▼魚人は剣士に捨て身の特攻をしかけた
剣士「また俺か!!」
ドサッ
剣士「な!?」
▼魚人は剣士の手前で力尽きた
剣士「お、おい!!」
魚人「……た、助けて…ください…」
剣士「!?」
魚人「はぁ…はぁ…」
魚人「私は…深海王なんかじゃ…ありません…」
魚人「ただの魚人です…」
魚人「妻も小さい子どもも…いるんです…」
剣士「ひ、人の言葉を話せるのか!」
魚人「…私は…人間の引き網に引っ掛かってしまい…ここへ連れてこられました…」
勇者「わりとマヌケだな」
魚人「あの…綺麗な海に…帰りたい…子どもの…妻の顔を…もう一度見たいんです…お願いします!!」
剣士「殺せるかぁぁぁぁぁぁ!!!」
剣士「倫理的に無理でしょ!!なんでこんなやりにくい相手ばっかり出すの!?」
勇者「任せたぞ、修行だ」
盗賊「さすが鬼畜アニキ!ぶれないぜ!」
剣士「ぐ、俺は…どうすれば…いいんだ…」
魚人「はぁ、はぁ…」
魚人「剣士さん…あなた…優しいんですね」
剣士「なっ!?」
剣士「…」
魚人「でもね、最後に…夢を見てもいいでしょう…?」
魚人「あの真っ青な空と、深い海に願ってもいいでしょう?」
魚人「それが…私に残された最後の…」
魚人「自由ですから…」
剣士「ジュラスざああああああああん!!」
▼剣士は号泣している
魚人「はは…あなたはいい人だ…」
魚人「殺してください…」
剣士「し、しかし!!」
魚人「あなたに…」
魚人「あなたに殺されたいんです…」
魚人「優しき剣士さん…」
剣士「うわぁぁぁぁぁ!!」
魚人「もうひとつだけ…願いを聞いて貰ってもいいですか?」
~~
勇者「はっはっは!!儲けた儲けた!!」
盗賊「弱った魚人で十万ゴールドはすごいっすね!!」
賢者「この調子でどんどんいきましょう!!」
勇者「今日はパァーっといこうぜパァーっと!!」
賢者「さんせーい!!」
盗賊「よーし!のむぞー!!」
勇者「おーい、剣士!!飲みにいくぞー!」
ザクッ…ザクッ…
勇者「け、剣士?」
▼剣士は泣きながらなにかを捌いている
剣士「いえ…私は行けないです…」
剣士「彼を……私の血と肉に変えて…」
剣士「故郷の海に行かなくてはならないですがらぁ…グスッ」
勇者「えぇ…それ…食えるの…?」
勇者「は、腹壊すなよ…!」
盗賊「そんなに思い詰めないほうが…いいっすよ…?」
剣士「ありがとう…うぅ…」
賢者「おえ…」
「さぁーて!!今日も参りました!!コロシアム!!」
「今日も今日とて勇者と放浪の聖騎士~悲しみを超えし者~さんが参加してくれましたぁー!!!」
勇者「なんかバージョンアップしてね!?」
勇者「俺のほう適当だし!」
剣士「私は…負けない…」
勇者「お、おい…大丈夫か?」
「今日のお楽しみモンスターはスペシャルゲストです!!」
「しかし、名前はまだ明かせません!!では登場してもらいましょう!!」
ゴゴゴゴゴゴ
勇者「こいつぁ、すげぇのが出たな…」
剣士「…」
おばあちゃん「ここは…?どこじゃ…?」プルプル
▼お婆さんが現れた
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ」」」」
勇者「いや!もうこれファンタジーコメディの域をでちゃってるぜ!?」
勇者「ゴリゴリのスプラッタダークファンタジーでいいの!?」
▼剣士は同じ言葉を繰り返している
勇者「剣士が壊れた!?」
▼お婆さんが急に剣士との距離を詰めてきた
勇者「く!くるぞ!!」
おばあちゃん「はて?あんた旦那の……若い頃に似とるよ…」ヨボヨボ
勇者「いや、説明文の割にはすげぇ遅いじゃねーか!!」
▼一分後
おばあちゃん「はぁ、はぁ」
剣士「やめろぉぉぉぉぉ!!こっちに来るんじゃない!!!」
おばあちゃん「あれぇ!!」ドサッ
▼お婆さんは倒れた
剣士「だ、大丈夫ですか!?お婆さん!!」
▼剣士はお婆さんを介抱した
剣士「こんなの…おかしすぎる!!」
勇者「あぁ…」
「「「殺せ!!殺せ!!殺せ!!殺せ!!殺せ!!」」」
▼殺せコールが会場に鳴り響く
剣士「「「だまれだまれだまれぇぇぇぇぇぇ!!!」」」
剣士「弱いものばかりだしてそれを殺させて楽しいか!!」
剣士「金を払ってまでみたいか!!」
剣士「てめぇらの血は何色だぁぁぁぁぁ!!!」
勇者「…」
「おっとー!剣士さんなにやら叫んでおります」
「「「「なんだなんだ?」」」」
剣士「俺はなぁ…魔物ならと…参加したんだ!!」
剣士「それなのに!!!」
剣士「人間なんて殺せるかぁぁぁぁぁぁ!!」
シーン…
「「「ブフォッッ」」」
「「「アハハハハハハハ」」」
「「「何言ってるんだあいつは!!あーはっは!!」」」
剣士「こいつら…狂ってる…」
「えーと、剣士さん…初めにいいましたよね…」
「どちらかが死ぬまで続くと…」
「「「ぎゃはははは!!」」」
「「「大馬鹿だぜぇぇぇぇぇ!!」」」
剣士「何がおかしい!!」
剣士「この悪魔共がああああ!」
剣士「人殺しをショーにして楽しいか!!」
▼剣士は剣を抜いた
「あー…これもいいましたよね…」
剣士「何をだ!!」
「このコロシアムは……」
「《モンスター》と人間を戦わせるって…」
剣士「!?」
おばあちゃん「ゲヒヒヒ」
勇者「剣士ぃぃぃ!!避けろぉぉぉぉ!!!」
ドチュッッッッッ
剣士「か…はッッ…!!」
▼数本の触手が剣士の背中を貫通した!!
賢者「そん…な…!!」
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ」」」」
ブゥン
ズサァァァァ
▼剣士は軽々と投げ飛ばされる
勇者「剣士ぃぃぃぃぃぃ!!」
おばあちゃん「おおっと!!いかせねぇぜ!?」
バキバキバキバキッッッ
▼お婆さんはみるみる化け物となっていく
▼人型を留めてはいるが大部分が得体の知れない薄紅色の触手で構成されている
触手「ゲヒヒヒ!!やはり人間はバカだぜ!!」
触手「お前らを殺せばここから解放してくれるらしいからな!!大人しくしねや!!」
勇者「てめぇぇぇ…ぶち殺してやるからな…」ピキピキッ
▼勇者はキレた
勇者「い、生きてたか!!よかったぜ!!」
勇者「お前はアホだが死なせはしない!!安心してそこで見てろ!!」
剣士「がはっ!!」ブチャァァ
剣士「はぁ…はぁ…」
剣士(体が…動かない……)
触手「なめるなよぉ!!人間の分際でぇ!!」
ギュギュキュゥゥゥゥゥゥゥゥン
▼化け物は無数の触手を矢のごとく伸ばしてきた
勇者「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
バシンッバシンッバシンッバシンッ
▼勇者はひのきのぼうで左右に弾いた
触手「そんなもんかぁぁぁ?おい!?」
ギュゥゥゥンギュゥゥゥンギュゥゥゥンギュゥゥゥン
勇者「うぉぉぉぉぉぉッッッッ!!!」
バババババババッッッ
賢者「えぇ?」
盗賊「アニキの武器はひのきのぼう…」
盗賊「打撃ダメージじゃ防戦一方になってしまうっす!!」
盗賊「せめて剣で触手を斬らないと!!」
賢者「でも勇者は剣を…!」
盗賊「それに…距離を取られてこんなラッシュ…」
盗賊「息もつけない状況じゃあ、アニキお得意の知能戦もできない!!」
賢者「じゃあどうなっちゃうのよ!!!」
盗賊「そんなのわかんないっすよぉぉぉぉ!!!」
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ」」」」
「「「盛り上がってきたぁぁぁぁぁぁ!!」」」
「「「やれやれぇぇぇぇぇぇ!!!」」」
ババババババババババババババッッッッ
勇者(糞っ!!こんな状況じゃ…いずれ!!)
触手「ゲヒヒヒ…」
剣士(打撃じゃ分が悪すぎる…)
剣士(なのに…なのに…なんで動かねぇんだよ…)
剣士(この体…動けよ…動いてくれよぉぉぉぉぉ!!)
ドクドクドク…
▼剣士の体は冷たくなった
勇者「…!!」
勇者「おい!!まだ息はあるか!!剣士!!」
剣士「」
▼へんじがない…ただの…
勇者「いや!俺は信じねぇ!!絶対に!!」
勇者「うおおおおおお!!!」
▼勇者は鼻からひのきのぼうを出す
ザワザワ
「「「な、なんだあいつ!!本当に人間か!?」」」
盗賊「そうか…!!手が空かなくても鼻からなら!!」
賢者「なかなか使えるじゃない!!」
勇者「一本でだめならぁぁぁぁ!!」
勇者「二本だよぉおおおおお!!」
ドドドドドドドドドドッッッッ
▼勇者は触手を弾きながら前に進み始めた
賢者「でも…け、剣士が…」
触手「なんだとぉ!?こんな事が!?あってたまるかぁ!!」
触手「はぁぁぁぁぁ!!!」
▼さらに四倍の触手が化け物の背中から生え、勇者に向かって伸びる
▼まさに触手の壁が迫りくる
勇者「こんなもん!!」
ズッドォォォォォォォォン
▼勇者のフルスイング!!無数の触手壁を散り散りに弾きとばした
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!」」」」
盗賊「今っす!!行けるっす!!」
勇者「最後だぁぁぁぁぁ!!!」
▼勇者は拡散させた触手の間を正面切って突き進む
▼最後の一撃を決める気だ
勇者「オッラァァァァ!!!」
触手「や、やめろぉぉぉぉぉ!!」
触手「なんてね…」
ビュォォォォォォォ!!!
▼拡散させた触手が急激に旋回し勇者を襲う
勇者「なにぃぃぃぃ!?」
グルグルグル!!
▼化け物は勇者をスマキにした
盗賊「アニキぃぃぃぃぃぃ!!!」
賢者「もうダメ!!私がこの試合を止めるわ!!」
賢者「アイシクルスパイクッッッッ」
ズッドォォォォォォォォン
▼しかし、賢者の魔法は見えない壁に阻まれた
「そこのお客さん!!無理ですよ!!どちらかが死ぬまで一切の干渉はできません!!」
賢者「そん…な…!!」
賢者「なら…!大魔法で!!」
盗賊「賢者!!!」
賢者「なによぉ!!」
盗賊「黙って座ってくださいよ!!」ギリギリ
盗賊「アニキを…そして剣士を…」
盗賊「信じるんす……」グググ
▼盗賊の食いしばる歯からは血が流れていた
触手「ひゃはははははは!!!」
触手「つーかまえた!つかまえた!!」
触手「勇者のスマキができちゃったーっと!!」
触手「どうしてほしい?ん?」
ギリギリィィィ
勇者「…バカ…か…おまえ…」
勇者「離して…ほしい…に…きまっ…てる…」
触手「むーりー!!」
触手「お前は剣士と違って、じわじわと潰してやる!!」
ギリリッッッ
勇者「あが…が…」
賢者「剣士!!剣士!!聞こえるでしょ!!立ち上がってよ!!」
剣士「」
「「「だめだめ!あいつとっくに死んでるよ」」」
賢者「なんでわかるのよ!!」
「「「俺はコロシアムなげぇからな、見ればわかる」」」
「「「あんな出血じゃ、もうね」」」
賢者「そん…な…」
バキバキィィィ
▼会場に嫌な音が響く
触手「死んだか?」
▼ひのきのぼうは命を落とした
勇者「まだ…だよ…屑が…」
触手「ならばお前もそろそろ殺してやるぅぅぅぅ!!」
▼最大出力!!勇者の骨が砕け始める
勇者「………ッッッッ!!」
▼勇者は声すらだせない…
「おーと!!終わりかぁぁぁぁぁ!?」
あれ?
ここはどこだ?
さむい…さむすぎる…
―ゴポポッッ
▼口から気泡が溢れる
水の…中…?
なんでこんな所に……
暗い…暗い…水の中……
誰もいない…
―体の自由は無く…ただ沈んでいく…
寒い…苦しい…
これが終わるなら…
沈んでしまったほうが楽かもな…
―静寂の中…沈みゆく…
「……さん」
だれだ?
「剣士さん…」
声が…
―水の中を自由に泳ぐ影…
あれは…いったい…
―それは…颯爽とこちらに泳いでくる…
「あなたは…ここで死んではいけない…」
しぬ?
「まだ…やり残した事が…あるでしょう…?」
やり残した…事…
「あなたは今…戦っているんですよ」
そうだ…あの…触手…
師匠を…守らないと……
「優しい剣士さん…」
▼剣士の手を握ると水面まで一気に体が浮き上がっていく
お前は…
~~
「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!」」」
剣士「はっ!!」
▼剣士は立ち上がっていた
「「「あいつ立ちやがったぞぉおおお」」」
「「「なんだぁ!?不死身かぁぁぁぁぁぁ!?」」」
盗賊「やった!!やったぁぁぁぁ!!立ちやがった!!」
賢者「…!!」
触手「なにぃぃぃぃぃぃぃ!?」
触手「てめぇ!?なぜ立てる!?」
剣士「右手…」
触手「あ?」
剣士「握ってもらったんだ…まだ…暖かい…」
触手「意味わかんねぇよ…てめぇも死ね!!」
勇者「よぉ…」
剣士「師匠…!」
勇者「ちと…おせぇぞ…」
剣士「すいません…出来の悪い弟子で…」
勇者「はっ…」
勇者「 や っ て や れ 」
剣士「はい!!!」
▼剣士は深く剣を握り混んだ
剣士(あと…一降り…)
触手「おらもう一度くたばれぇぇぇぇ!!」
ドドドドドドドドドドギュゥゥゥンッッッッ
▼化け物は無数の触手を横なぶりの雨のごとく降らせる
剣士「決められるか…」
▼剣士は時が止まっている気がした
▼数多の触手も…観客も…宙を舞う砂ぼこりさえ止まっている
剣士(静かだ…)
剣士(これが…死を直前にした時に現れる走馬灯か?)
剣士(止まってる…)
剣士(これだけの触手…避けられるか…)
「キュッ?」
▼そこには一羽のウサギがいた
「キュッ!」
剣士(ついてこい来いって事か?)
▼剣士はウサギの跡を追った
▼同時にゆっくりと時が流れが加速し始めた
「キュー!!」
剣士(頼もしい仲間だ…!)
触手「なぜ当たらんのだぁぁぁぁッッッ!!!」
剣士「くらぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ズッパァァァァァァァァァァァァンンンンッッッッ!!!
▼剣士の駆け抜ける一閃…化け物は真っ二つになった
剣士「スキル…一兎両断…!!」
「「「「ウオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」」」」
勇者「いやぁ、死ぬかと思ったぜ!!」
賢者「私の回復魔法がなかったら死んでましたよ!!」
勇者「まぁでも1000万ゴールドだぜ!?やばくね?」
盗賊「剣士は回復魔法して貰わないで大丈夫だったか??」
剣士「それが……傷が塞がってるんだよね…」
▼剣士は胸と腹の傷跡を見せる
勇者「あれ…貫通…してたよな?」
盗賊「跡は残ってるっすね」
賢者「聞いたことがありますわ…」
賢者「人魚の肉を食べると…不老不死になると…」
勇者「えぇ!?じゃあ剣士は不老不死に!?」
賢者「いえ…今回のは魚人ですし…どうですかね…」
剣士「……」
賢者「少なくとも…一命だけはとりとめましたね」
勇者「人魚探せば魔王討伐楽勝じゃね?」
盗賊「それは無粋っすよ!」
勇者「いや!いけるだろ!!俺は探すぞ!」
勇者「次は海に行こう!!」
盗賊「そんな…どう思う?剣士?」
剣士「いいですね…」
剣士「海に…行きましょう…!!!」
▼新たなスキルを手に入れた剣士と鼻からひのきのぼうを産み出す機械の冒険はまだまだ続く…
▼あと有象無象も連れて…!舞台はついに海へ……!!
まさかのケツからも…!?
アナザーストーリー賢者VS触手
神とホスト愛の逃避行…
の3話をお送りします!!お楽しみに!!(嘘です
~~fin ×
以上で終わりです、乙でした
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コメント一覧 (37)
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- 2017年11月12日 19:47
- 続編キターと思ったらまさかの剣士メインだった……
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- 2017年11月12日 20:06
- 勇者ェ
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- 2017年11月12日 20:08
- お前らをこの勇者好きすぎかよ
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- 2017年11月12日 20:19
- 周りを振り回すタイプかと思ってたら結構周りに振り回されてるところもある勇者の明日はどっちだ!
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- 2017年11月12日 20:31
-
なんてハートフル(褒め言葉)な作品なんだ!
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- 2017年11月12日 20:40
- 下手なシリアスより突き抜けたギャグの方が良いな
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- 2017年11月12日 20:54
- 剣士vsウサギ、魚人がただの不憫ギャグだと思ったらしっかり伏線だったのは良かったな
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- 2017年11月12日 20:56
- ただ初めがくっそ寒かったのがマイナス
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- 2017年11月12日 21:23
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前話と比べるといまいち
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- 2017年11月12日 21:53
- 銀魂みてるみたい。
面白かったよ。
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- 2017年11月12日 22:11
- 勢いで笑わせに来るタイプだから外野から変な茶々入れられる前に頑張って完走まで頑張ってほしいわ。
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- 2017年11月12日 22:24
- ※10
銀魂よりも左門くんはサモナー見てる感じがしたな
シリアス書けないこともないけどギャグに比べると切れ味数段落ちてる感じ
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- 2017年11月12日 22:32
- 左門くんはサモナーか。
見た事無いから読んでみるわ。
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- 2017年11月12日 22:35
- 残念ながらジャンプにはもう乗ってないぞ
そこそこ長めのシリアス編二回やって切られた
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- 2017年11月12日 22:58
- 続編まってるぞ
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- 2017年11月12日 23:20
- 勇者くん、ゆうくん知らないのか。
あの黙りねぃのゆうくんを
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- 2017年11月13日 00:06
- なろうでもそこそこ支持を得られそう
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- 2017年11月13日 00:48
- は?どうしてそこで諦めるんだ?
早く続編を書けよ!!!いや!!!書いてください!!!!!
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- 2017年11月13日 00:59
- 明日か明後日にまた投下来るって言ってたぞ
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- 2017年11月13日 02:15
- ただしひのきのぼうは鼻から出る
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- 2017年11月13日 02:36
- ひのきのぼうなのに、刀じゃおかしくね?
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- 2017年11月13日 08:08
- ※21
ラケットを使ったスポーツで遊んでる時にふざけてラケット二本持った時に二本流と言うか?
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- 2017年11月13日 08:33
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賢者が割りと鬼畜で笑った
それにしてもえげつねぇ闘技場だったぜ…
続編待ってますよ〜
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- 2017年11月13日 09:35
- 寒い前書きだけはやめてほしい
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- 2017年11月14日 00:20
- 出来損ないの銀魂ノリと寒いだけの前置き。
続きはもう書かなくていいよ。
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- 2017年11月14日 00:46
- ※25
こいつ惨めすぎるw
火曜日の深夜にそのコメントするのもええが、せめてパート1に書こうねw嫉妬かコメで煽られたか原因はわからんけどどっちかの理由しかなくなっちゃうからねwww
あと俺にレスしないでくれよキモいからwwwwwwww
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- 2017年11月14日 01:20
- 割と真剣に、魚人と兎が剣士助けた下りでちょい感動した俺がいるんだが
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- 2017年11月14日 10:04
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次回作もマジで期待してます!
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- 2017年11月14日 13:26
- 魚人ってことはタンノ君みたいなのが出てきたのか・・・
あれを食べれる剣士はつわものだな
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- 2017年11月14日 14:01
- 次はひのきのぼうしか食べることができなくなる強化だな
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- 2017年11月15日 20:31
- 勇者がもう少しゲスいともっと好きになれる
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- 2017年11月16日 19:42
- 読みやすいな
てかたぶんかなり書き慣れてる人だろ
過去作読んだことあると思う
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- 2017年11月24日 09:51
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ふつうにすき
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- 2017年11月29日 02:15
- 草
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- 2017年12月06日 08:43
- ※16
最近ゆうくん見ないね
また幼女に酷いことしたりされたりしてほしい
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- 2017年12月10日 10:45
- 今回の好きですわ
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- 2017年12月11日 13:44
- ひのきのぼうが死んでるのにも悲しめよ!!
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