TOP

幼馴染「おはよ、男」 男「結婚しよう」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:23:43.72 ID:NOidhBLf0

幼「なによ、朝っぱらから」

男「いいじゃん。結婚して」

幼「だから、私はあんたなんかと結婚しなーいの。バカ言ってないで顔洗ってきなさい。朝ごはん作ってあげるから」

男「はーい…あーあ、またフラれちった。一度くらい結婚してくれてもいいのに」

幼「結婚するにしても段階があるでしょうが。何年か付き合ってから言うものでしょ」

男「マジで?付き合ってくれるの!?」

幼「なんでそうなるのさ。付き合いません」

男「なあんだ…」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:24:10.67 ID:NOidhBLf0

幼「美味いか?」


男「美味しいなあ、幼の料理は世界一だよ。毎朝作ってくれないかな。僕と結婚」
幼「しませーん」

男「ひどい…一世一代のプロポーズを断るなんて」

幼「1000回くらい言われてますけどね。あんたのプロポーズは軽すぎるわ」

幼「あ、お弁当作ってあるから持ってきなさい」

男「愛妻弁当ありがとうね。今日一日を過ごすための活気が沸いてくるよ。ああ、楽しみだなあ」

幼「愛妻弁当じゃないわよ。えー…義理弁当よ。義理弁当。ビジネスの関係でしかないんだから」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:24:44.88 ID:NOidhBLf0

幼「早く行こうよ~。男の癖に準備遅すぎるのよ」

男「せっかちだなあ。だって、美しい幼の隣を歩くに相応しい男にならないといけないじゃない?」

幼「殊勝な心掛けですね。あんたは別にそんなことしなくても、いいのよ」

男「なんで?」

幼「……なんでも」

幼「ほら、いいから!はやく!はやく!」

男「よし、よし。うん。行こっか。わざわざ僕のこと待っててくれるんだから、やっぱり幼は優しいなあ」

幼「待ってないと露骨に落ち込むから仕方ないでしょーが。面倒くさいなあ」

男「今日も手、繋ごっか」

幼「繋ぎません。今日も、って、小学校以来繋いだことありません」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:25:17.35 ID:NOidhBLf0

男「めっきり寒くなってきたね。雨まで降ってるし」

女「最高気温15度だってさ。どんどん寒くなってくるんだから。ああ、やだやだ」

男「冬服の幼も素敵だよ」

幼「そりゃあどうも」

男「そんなに寒いならマフラーと手袋編もうか?僕とペアの2つ。僕、細かい作業好きだからすぐ編めると思うよ」

幼「発想が女の子みたいね。学校で噂立つようなことやめてって言ってるでしょ」

男「そっか。じゃ、幼の分だけなら編んでもいい?」

幼「まあ、いいけど…ありがと」

男「色、どうしよっか。青?」

幼「うん、青」

男「幼は冷え性なんだから、風邪には気を付けてね」

幼「うん。そうする」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:25:44.30 ID:NOidhBLf0

男「席空いたよ、座って座って」

幼「いいの?じゃ、遠慮なく」

男 「相変わらずむさ苦しいなあ。降ってるから一段と湿気が強くて気持ち悪いよ。一日くらいガラ空きにしてくれてもいいのに」

幼「あはは。パンデミックとか大災害が起きて、人口が減ったら空くかもね」

男「そっかあ。うーん、人がたくさん死ぬのは良くないもんね」

幼「満員電車は社会が正常に回ってる証拠だと思うよ、たぶん。どうせ社会に出ても毎朝こんな風に寿司詰めにされるんだから、予行練習だと思いましょう」

男「あ、幼はそんな心配しなくていいよ。主婦は電車に乗る必要無いんだから」

幼「はいはい」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:26:12.42 ID:NOidhBLf0

男友「や、男。今日も彼女と一緒?いーいなあ、おめえ」

男「でしょ?いやあ、幼がどうしても一緒にって言うからさあ」

幼「はっ倒すぞてめえ。男友くんも、こんな奴彼氏でもなんでも無いって何度も言ってるでしょ」

男「照れちゃってぇ。かーわいいー」

幼「照れてない。お前嫌い。バカ、死ね」

男友「ひでえ」

男「悪口なんて普段言い慣れてないから、語彙が少なくて幼稚な幼もかわいいなあ」

男友「お前って明るいよな」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:26:40.36 ID:NOidhBLf0

男友「なんでお前って幼さんと一緒に昼飯食べないの?仲いいのに」

男「幼は学校で一緒に食べること嫌がるからさ。僕だって野郎と食べててもクソつまらないのに、ひどいよね」

男友2「あ?喧嘩売ってんのか?」

男「ごめんね。思ったことすぐ口に出ちゃうんだ」

男友「根の性格が腐ってるんだろうな。お前、なんか気持ち悪いし。友達いない理由もよく分かるよ」

男「うん。おかげで僕の周りには僕を許せるようないい人しか残らないんだ。だから改善はしないよ」

男友2「勝手な野郎だよ。轢かれて死ね」

男友「死ねは言い過ぎだろ」

男友2「ごめん」

男「いいよ」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:27:15.87 ID:NOidhBLf0

男友「羨ましいなあ…乳は無いけどすらっとした美人だし。俺も彼女欲しいなあ」

男「いいでしょ、僕の幼馴染。女神がいるならあんな姿をしていると思うよ。ああ、かわいいなあ」

男友2「幼さんの話になるとすぐトランスするからよ、きめえなあ」

男友「確かに幼さん優しいもんな。男みたいな無神経クソ野郎と何年も一緒にいてくれるんだから。俺でもたまに殴りたくなるのに」

男「この世で一番心の広い人間だからね。僕なんかのことも受け入れてくれるんだ」

男「あと、幼には普通に殴られてるよ。あんまり調子乗ってるとすぐ蹴ってくるんだ」

男友「殴られるは殴られるんだ」

男友2「あの子がそんなことするとこなんてあんまり想像できないな。相当ムカつくことばっかしてるんだな」



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:27:51.06 ID:NOidhBLf0

女友「駅前にクレープ屋出来るらしいよ」

女友2「もう無かったっけ?増えた?」

女友「うん、増えた。9軒目」

幼「ここらへんバカみたいにクレープ屋多いよね。コンビニより多いんじゃないの」

女友「それだけ需要があるってことだよね。まあ、クレープ嫌いな人間なんて存在しないしね」

女友2「下世話な話、原価もかなり安そうだし、儲かるんだろうなあ」

女友「あ、クレープで思い出した。この前さ、幼って男くんと一緒に公園でクレープ食べてイチャイチャしてたよね」

幼「げ」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:28:18.94 ID:NOidhBLf0

女友2「お?ほんとに?つまり~?ということは~?ふたりは~?」ニヤニヤ

幼「ちが、違うったら、違う違う!あれはただ、二人で出かけて、公園でクレープ食べたってだけで」

女友「違うも何も、あたしが言ったこと反復しただけだよ。落ち着きなって」

幼「だから、変な意味なんて無いから!」

女友2「別に認めたらいいのに。家が隣同士の幼馴染みなんて、いかにもじゃん」

女友「二人で話してる時、本当に楽しそうだよ。幸せそ~に笑って。好き合ってる人同士が一緒にならないのは、勿体無いよ」

幼「……ほんとに、そういうんじゃ無いんだってば………私、なんか」

女友「え?」

幼「…なんでもない」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:28:52.74 ID:NOidhBLf0

男「帰ろっか。幼」

幼「授業終わってすぐにこっち来ないで」

女友「お邪魔みたいだね。二人とも、また明日ね~」

男「ごめんね、女友さん」

幼「先帰ってて。私復習してるから」

男「真面目だなあ、幼は。主婦にはそんな知識必要無いったら」

幼「勉強ってのは必要かどうかじゃなーいの。やることが重要なの。私は別に勉強嫌いじゃないしね」

男「そっか。幼が言うならきっとそうなんだろね。僕も一緒にやっていい?」

幼「いいわよ。じゃ、とりあえず図書室行こっか、クラスのみんなに見られたら恥ずかしいから」

男「恥ずかしいんだ。うーわ、かっわいいー」

幼「黙れ」バシッ



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:29:21.31 ID:NOidhBLf0

男「あ、雨引いてるね、良かった」

幼「ほんとだ。私は雨好きだけどね。雨の音って落ち着かない?」

男「人間の脳の波と同じとかどうとか、なんかなんとなく落ち着く音らしいよ。同じ波は」

幼「かなり曖昧な情報ね。とにかく雨の音が好きなんだ。雨の音以外何も聞こえなくなるから」

男「幼は結構根暗だからね。音が減ると安心するんだろね。高校で友達が出来て安心したよ」

幼「私は根暗じゃない。外に出るのが面倒で、ぼそぼそとしか話せないだけよ」

男「それを根暗って言うんじゃないの?幼が暗い部屋で格ゲーに没頭してる姿とか正直キモいよ」

幼「うるさいなあ。じゃあ電気点ければいいんでしょ、点ければ」

男「幼がどれだけキモくても僕は受け入れるよ」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:29:51.95 ID:NOidhBLf0

幼「おばさんも私の親も留守だからさ、晩ご飯私が作るよ。何食べたい?」

男「うーん…寒いから、鍋にしよっか。鶏の水炊きとか」

幼「あ、私も食べたかった。じゃ、えーと、白菜あるから、ネギもある。よしよし」

男「あと、プロテインも買うね。プロテインが切れるとイライラするんだ」

幼「好きだねえ、鍛えるの…男ってこうして見てみると大きくなったわよね。肩もがっちりして」

男「鍛えてないと、いざと言うとき幼を守れないからね」

幼「守る、ね…」



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:30:19.77 ID:NOidhBLf0

男「ああ、眠い。なんで電車に乗ると眠くなるんだろうね。外国人はあんまり電車で寝たりしないらしいよ」

幼「へえ、なんでだろ。日本人は仕事の量にスタミナがついてってないからかな。魚ばっか食べてガリガリだから」

男「でも、デブはよく寝てるイメージあるよ。アメリカ人なんてハンバーガーとコーラ以外食べないからデブしかいないはずだよね」

幼「アメリカに対する偏見が凄いわね。所詮、我々農耕民族とは体の作りが違うのよ」

男「僕もアメ公に産まれてたらなあ、もっとムキムキになれたのかなあ。僕なんか所詮ミドル級の域を出ないもんね」

幼「珍しいわね、あんたがそういうこと言うの。自分の産まれを嘆いちゃダメよ」

男「そうだね。幼の隣の家に産まれたってことが何よりも大事だもんね。幼もそう思うでしょ?」

幼「…知らないわよ、そんなの」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:30:48.14 ID:NOidhBLf0

男「ごちそーさま」

幼「美味しかった?」

男「美味しかったよ、世界一。水炊きなんて誰が作っても同じだけど、愛はその味を億倍にも増幅させるから」

幼「お皿出して。洗うから」

男「僕も手伝うよ。終わったら映画一緒に見よう。バタフライエフェクト3とグラントリノどっちがいい?」

幼「よく3借りる気になったわね。グラントリノって面白いの?」

男「らしいよ」



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:31:16.97 ID:NOidhBLf0

幼「うぅ……ううぅー」グスグス

男「うん。面白かったね。あ、もうこんな時間だ」ピッ

幼「ああぁ!?何消してんの?何消してんの!?」

男「何って、終わったから。あとはスタッフロールだけじゃない」

幼「断りもなく切るんじゃないわよ、この野郎!」

男「え?スタッフロール見ても仕方ないじゃい、名前流れるだけでしょ」

幼「余韻を味わいたいの!私は!ED曲を必死に考えてくれた制作側の人にも失礼でしょーが!」

男「えー、変わってるなあ、幼は。黒い画面見て泣いてる幼のこと、かわいいけどバカだなあ、っていつも思ってたよ」

幼「ぶっ[ピーーー]!」ゲシッゲシッ

男「あはは、痛い痛い」



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:31:50.68 ID:NOidhBLf0

幼「あ、そうだ。あのね、この前出かけてたとこ、女友に見られてたの。どうしてくれるのよ」

男「ああ、この間のデートね。見られてたんだ。それがどうしたの?」

幼「だから、見られたくないって言ってるじゃない」

男「うーん…でも、僕、幼と並んで歩くのが生きがいなんだ。それでも幼がどうしてもって言うんならやめよっか。あーあ、残念だなあ」

幼「やな言い方するわね……ああぁ、もう。分かったわよ。我慢すればいいんでしょ!」

幼「…私もまあ、楽しいっちゃ楽しいしね」

男「ありがとう、幼。両想いだね」

幼「うるさい!」


男「じゃあ、おやすみ、幼。また明日ね」
幼「うん、おやすみ。また明日」



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:32:21.23 ID:NOidhBLf0

男「あ~、眠いなあ。幼が起こしてくれないとどうもスッキリしないよ」

幼「へえ、大変ね。慣れるまで行かないようにしましょうか」

男「そんなこと続けてたらそれこそ永眠しちゃうよ」

幼「そりゃあいいわね。試してみましょう」

男「幼と結婚するまで僕は[ピーーー]ないよ。ちょっとは僕の夢を応援してよ」

幼「なんで自分から巣穴に入らなきゃならないのよ」

後輩「先輩、おはようございます!」

男「後輩ちゃん、おはよう。今日も元気だね」

後輩「あ、幼先輩もおはようございます」

幼「あ、はい」

幼(なんだよ、その目は… )



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:32:53.85 ID:NOidhBLf0

幼(あいつもまあまあモテるようになったねえ)

幼(昔はいつもおどおどしてたのに、自信に満ちた顔するようになったし)

幼(体もがっちりして、外見は悪くないものね)

幼(…いつからこんなふうになったんだっけ?)

女友「おっはよー、幼」

幼「え?ああ、おはよう」

女友「どしたん?なんか呆けて」

幼「えーっ、と、もうすっかり秋になったなあ、って」

女友「?」



20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:33:21.57 ID:NOidhBLf0

幼「だからさ、なんでもないんだってば」

女友2「ええ~?ほんとかなあ。あたし、男くんが後輩に挨拶されてるの見たよ」

幼「相変わらずの恋愛脳ね。それに関しては、本当にどうしたとかは無いの」

女友2「少しくらいは嫉妬しちゃったでしょ?」

幼「ううん…どうだろうね。嫉妬っていうか……モテる理由がいまいち飲み込めない、というか」

女友「それは嫉妬とは違うの?」

幼「分からない。…正直、男が女の子と仲良くしてるとイライラするのは認めるけどさ…」

幼「それとはまた別の部分があるんだよね」



21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:33:51.27 ID:NOidhBLf0

女友2「なんにせよ、グズグズしない方がいいんじゃない。かわいい子に告白されたらあっさり付き合っちゃうかも」

幼「それは無いわよ、ないない。他の子と付き合ったりしないわよ」

女友「………」

女友2「へ~え、そうなんだー。愛されてんね、男くん」ニヤニヤ

幼「愛してるとかじゃなくて、あいつはそういう奴だって知ってるだけよ」

女友「ほんとにそう言えるのかな」

幼「……どういうこと?」

女友「えーっとね…幼が思ってるよりも速く、人は変わり続けてるってこと。なんの努力も無く今の状況を維持し続けられると思ってるのなら、甘すぎる、ってだけ」

幼「…………」

キーンコーンカーンコーン

女友「あ、予鈴。そろそろ戻ろっか」



22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:34:18.59 ID:NOidhBLf0

幼(……変わる?)

幼(今の関係が変わるなんて想像できない)

幼(もしかして、私が気付いていないだけで、今と一瞬前でさえ、私達の関係は変わり続けているのかな)

幼(そんなこと、考えもしなかった)

幼(確かに私もあいつも、私たちの意志なんて関係なく、否応なしに成長させられてる)

幼(私も小さい頃からはるかに大きくなって、あの泣き虫はその私よりも頭一つ高く大きくなって、妙に男らしい顔をするようになって)

幼(私の知らない内に。何も動かない私を放っておいて、大きくなる)

幼(だからって…私にどうしろってのさ)



23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:35:04.62 ID:NOidhBLf0

男「今日はわりかしいい天気だね。涼しくて気持ちいいよ」

幼「そうね。こんなふうに、大人しく秋らしい天気してればいいのよ」

男「天気に文句言うのもどうかと思うけど」

幼「春と秋が永遠に続けばいいのよ。中途半端な季節が一番過ごしやすいわ」

男「そう?僕は夏も冬も好きだよ。極端な季節にもいい所はあるからね」

幼「う~ん…そうかなあ」

男「ずっと同じような気候が続くなんて不自然だよ。季節の変化を楽しまなきゃね」

幼「変化を楽しむ、ねぇ…」

男「それに、季節ごとに変わる幼の服が見れるのはありがたいよ。もちろんどんな姿も天使のように美しいけどね」

幼「結局そこに結びつけるのね…」



24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:35:42.07 ID:NOidhBLf0

男「へ~、歩きスマホ禁止条例だって」

幼「一万件も事故してるんだ。でも、罰金15ドルって結構安くない?」

男「そこまで大事故には繋がりそうもないからね」

幼「でも、信号渡りながらスマホ見てる人とかたまに…」

男母「幼ちゃん、お母さん留守でしょ?家で食べてきなさいよ」

幼「あ、おばさん。いえ、そんな、悪いですし…」

男母「いーのよ、遠慮しなくて。お母さん留守なんでしょ?」

男「一緒に食べようよ。一人で食べてても寂しいでしょ?」

幼「うーん…じゃあ、ご相伴に与ります」

男母「うふふ、よかった」



25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:36:25.05 ID:NOidhBLf0

男母「美味しいかしら?」

幼「はい、とっても。すごく美味しいです」

男「幼がいるから張り切ってるんだ。それでも愛が詰まった幼の料理には敵わないよ」

幼「こら、失礼でしょ!作ってくれる人のことを考えなさい!」

男母「いいのいいの。ふふふ、愛が詰まってるんだものね?」

幼「おばさんまで、やめてください!」

男母「照れないの。幼ちゃんみたいな子がお嫁に来てくれたら嬉しいんだけどねえ」

男「大丈夫だよ、僕も頑張るから。必ず幼を貰ってみせるよ」

幼「ああ、もう…やな親子だわ…」



26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:36:56.36 ID:NOidhBLf0

幼「ただいまー…誰もいないけど」

幼「はぁ~……」

幼(やっぱり、男といると楽しい。今のままでも十分だ)

幼「お風呂入ろ」



27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:37:30.73 ID:NOidhBLf0

幼『ほら、泣かないの』

男『だって、ぼく……幼に守られて、怪我させて、うぐ…』

幼『いいのよ。男をいじめるあいつらが悪いの。一緒に先生に言いに行こう』

男『ひぐ、う…うん』

幼『泣き虫。私に守られるのが嫌なんだったら、やり返してやればよかったのに。ずっとあんたのこと守ってやることなんて出来ないのよ』

男『っ、うん、うん…ごめん、幼ちゃん……ぼく、もっとちゃんとしなきゃ…もう、幼ちゃんに怪我なんか、させないから』

幼『そっか。えらいえらい。これからは、ふたりでもっと頑張ろう。男がもっと強くなったら、私を守れるようになったら。え、と』

幼『私と、けっこんしよう』



28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:38:05.19 ID:NOidhBLf0

幼(……小さい頃の夢)

幼(小さい頃の私って賢かったんだな。今よりもずっと。素直でまっすぐ、変わることをなんにも恐れてなかった)

幼(自分の想いを知っていて、絶対に折りたくないって思ってた)

幼「あー…もう。なんでこうなっちゃったのかな」

幼「思い出したくなかったなあ」

幼(きっと、あまりに心地いい関係に浸かりすぎて、時間を重ねるにつれもっと大切になって。この関係を壊すことが怖くなってしまったんだ)

幼「ちくしょう」



29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:38:40.80 ID:NOidhBLf0

男「おはよう、幼。今朝も幼の美しいご尊顔を拝することができて…どうしたの?」

幼「え…何が?私、どこかおかしい?」

男「ちょっと落ち込んでる?大丈夫?幼の笑顔が失われるのは世界全体の損失に繋がるからね」

幼「……ええと、ごめん。落ち込んでるかも」

男「謝らなくていいよ。えっと、あんまり話したくない?」

幼「ん」コク

男「そっか。話しくなったらいつでも言って。人に言ったら楽になるかもしれないから」

幼「ありがとう…優しいね、男は」

男「え~…調子狂うなあ」



30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:39:28.40 ID:NOidhBLf0

幼「はぁ~……」

女友「どしたん幼。もうみんな移動してるよ」

幼「あ、うん。考え事?してると思う」

女友「ちょっと何言ってんのか分かんないです」

幼「……えっとね、昨日言われたこと考えてて。確かに私、卑怯だったかなって」

幼「男はいっつも私のこと想ってるとか勝手な考え押し付けて、そのくせ気持ちに答えることはしなくて。だから、私は、う~ん…」

女友「いいよ、ゆっくり話して」

幼「私は、このままじゃいけないんだろうな、って。変わっていかなきゃいけないのかなって」

女友「…いいんじゃない?そう考えられるのは、きっといいことだと思う」

幼「そう、そうだよね………分かった。私、頑張ってみる。ありがとうね、わざわざこんな話聞いてくれて」

女友「いいえ、どういたしまして。頑張れ、幼」



31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:43:40.08 ID:NOidhBLf0

男「お疲れさま、幼。一緒に帰ろうか」

幼「わあっ!お、男!」

男「え、ごめん。そんなに驚くと思わなかったから…えっと、大丈夫?」

幼「は、はい。大丈夫、です。帰ろうか」

男「?」


男「…………」

幼「…………」

男(なんか、気まずいな。やっぱり今日の幼はどっか変だ)

男「えっと、どっか寄る?どこでもいいから、ちょっと歩くと気分転換になるかもよ」

幼「……そうだね。うん、ちょっと歩こう。公園寄ろう。あの………話が、あるから」

男「本当?僕、なんでも聞くよ。なんでも話してね」



32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:44:12.15 ID:NOidhBLf0

男「それで、話って何かな?その前にどこか座る?」

幼「そうだね。ここらへんでいっか、人もいないし。男、座ろうか」

男「うん」

幼「…………」

男「…………」

幼「あの……………男って」

男「?」

幼「なんで私なんかのことが好きなの?なんでそんなに私に気持ちをぶつけられるの?」

男「なんで。なんで好きか、か」

幼「………」



33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:45:17.55 ID:NOidhBLf0

男「幼だからかな」

幼「え?」

男「なんて言えばいいんだろう。可愛いとか優しいとか、いくらでも理由を付けることは出来るけど、この気持ちにそういう理由は貼り付けたくないな」

男「僕は幼が幼だから好きになんだ。小さいころからずっと一緒だったから、幼が僕を信頼してくれているのを知っているから、誠実に気持ちを伝えたいんだ」

男「何が起きたとしても、幼が幼であるならこの気持ちは変わらないと思う」

幼「……そっか」

幼(なんか、妙に腑に落ちた)

幼(男は、私のこの気持ちも説明してくれたのかもしれない。そこまで考えてないだろうけど)



34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:45:52.76 ID:NOidhBLf0

幼「わたしも……」

幼(いつの間にか男は私を追い抜いて、気持ちに追いつけないと思ったから、答えられなかった。自分をぶつけて失望されるのが怖かったから)

幼(それでも、勇気を出せ。言ってしまえ。男の信頼に答えなければいけないんだ。どれだけ怖くても、このまま男を裏切り続けてしまう方がずっと怖い)

幼「私も、男が……」

幼「男が好き。大好き。男が男だから。だから……ずっと一緒に居たい 」

幼「私と付き合ってほしい」



35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:46:50.87 ID:NOidhBLf0

男「え?」

男「幼が、僕を……」

幼「うん、好き。絶対に離れたくない、離してほしくない。男以外の人なんて考えられない。他の誰よりも男のことが好き、大好き


男「…や……」

幼「や?」

男「っ、たあぁああああああああああああああああああああああああぁぁ!!!」

幼「うわぁ!?うるさい!聞こえちゃうでしょ!しーっ、しーっ!」

男「静かになんてなれないよ!幼!!」ギュッ

幼「ひゃあ!?やめて、抱き着かないで!」

男「いやだ!絶対に離さない!幼、僕も大好きだ!!結婚しよう!!」

幼「分かった、分かったから!回るな回るな!」



36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:47:33.08 ID:NOidhBLf0

男「ううぅ……よかった、よかったあ…僕、たまに、幼は僕のこと嫌い、鬱陶しいって思ってるんじゃないかって考えたりして……不安だったんだ」

幼「はぁ……鬱陶しいは鬱陶しいけどね、あんたのこと嫌うわけがないじゃない。そうじゃなきゃあ、何年も付き合ってられないわよ」ギュッ

男「ありがとう、幼。ありがとう…産まれてくれて、一緒にいてくれて、好きになってくれて…」グスッ

幼「泣いてるの?」

男「ちょっとだけ。大丈夫、すぐに泣き止むから。僕はもう泣き虫じゃないよ」

幼「ふふ……そうね。あんたは泣き虫じゃないわ」ナデナデ



幼「そろそろ帰りましょう。親が心配しちゃうわ」

男「うん……そうだね。暗くなってきたしね」

幼「あ、そうだ……」

男「うん?」

幼「手、繋ごっか?」



37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:48:19.30 ID:NOidhBLf0

男「ああ、もう着いちゃった。離れたくないなあ」

幼「そういうわけにもいかないでしょ。大丈夫よ、もう離れたりしないから」

男「そっか。そうだよね。もっとたくさん話したいけど、明日からはずっと、一緒にいられるんだもんね」

幼「うん。でも、その前にちょっと目、閉じて」

男「……うん」

幼「……………んっ」

幼「…………は、ぁ…」

男「………あはは、しちゃった、ね」

幼「えへへ……しちゃった」



38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:52:03.39 ID:NOidhBLf0

幼「あんたが紅くなるなるなんて、すごく珍しいわね」

男「そういう幼だって、真っ赤だよ」

男「幼」

幼「なに?」

男「結婚しようね。きっと幸せにするから」

幼「……うん、結婚しよう。男と一緒なら、絶対に幸せになれるに決まってるわよ」

幼「……んじゃあ、また明日ね。男」

男「うん、また明日。おやすみなさい、幼」



39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/10/28(土) 13:52:33.41 ID:NOidhBLf0

終わり



元スレ
幼馴染「おはよ、男」 男「結婚しよう」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1509164623/
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote

        • 月間ランキング
        • はてぶ新着
        • アクセスランキング

        SSをツイートする

        SSをはてブする

        コメント一覧

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 15:26
          • 久しぶりに甘々なの見たから心が浄化されるようだ
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 15:47
          • 砂糖吐きそ
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 15:53
          • えんだああああああああ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 17:33
          • 結婚後もよろしく(^^)/
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 18:10
          • きっっっっしょ
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 18:43
          • あまあまとかイチャイチャとか好きなんだけど男がきっしょくてキツイ
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 20:48
          • みたいのどうよかと思った
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 21:01
          • 創作文に嫉妬してる奴が居て草
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月28日 23:09
          • こっからが本番ダロォ?

            お願いいたします描いてくださいまし
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月29日 01:46
          • まあ凡作だな
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月30日 01:23
          • なんかわかんないけどなんかよかった。
            こーゆーのもっと増えろ
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月30日 03:36
          • 童貞ってこんなことしか思いつかないの?
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年10月30日 17:17
          • だめだ。耐えられない。ごちうさss見てくるわ
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年11月03日 10:14
          • 甘い甘すぎるぜ…

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

        カテゴリ別アーカイブ
        月別アーカイブ
        記事検索
        スポンサードリンク
        新着コメント
        画像・動画
        • 【アズールレーン】青葉「人気投票Bグループ!私もいるぞー!」
        • 【アズールレーン】青葉「人気投票Bグループ!私もいるぞー!」
        • 【アズールレーン】青葉「人気投票Bグループ!私もいるぞー!」
        • 【アズールレーン】青葉「人気投票Bグループ!私もいるぞー!」
        • 【アズールレーン】青葉「人気投票Bグループ!私もいるぞー!」
        • 【アズールレーン】青葉「人気投票Bグループ!私もいるぞー!」
        • 【ハルヒ】涼宮ハルヒの冷夏【SS】
        • 【ハルヒ】涼宮ハルヒの冷夏【SS】
        • 【ハルヒ】涼宮ハルヒの冷夏【SS】
        • 【ハルヒ】涼宮ハルヒの冷夏【SS】
        • 【ハルヒ】涼宮ハルヒの冷夏【SS】
        • 【ハルヒ】涼宮ハルヒの冷夏【SS】
        • 【ラブライブサンシャイン】8人「ポッキーの日だからCM撮るよ果南ちゃん!」果南「えっ!?」
        • 琴葉「最後の夜だから」【ミリマス】
        • 琴葉「最後の夜だから」【ミリマス】
        • 琴葉「最後の夜だから」【ミリマス】
        • 琴葉「最後の夜だから」【ミリマス】
        • 【ミリマス】千鶴「懐古」
        最新記事
        LINE読者登録QRコード
        LINE読者登録QRコード
        スポンサードリンク

        • ライブドアブログ
        © 2011 エレファント速報:SSまとめブログ. Customize by yoshihira Powered by ライブドアブログ