軍師(♀)「ははは……あんまりおばさんをからかうものじゃないよ。」
軍師「キミにはきっと、もっと素敵な女性がいるはずだから。だからそれまで、こんなおばさんで遊んでちゃいけないよ。」
軍師「だから今日のところは、帰って休むといいよ。大丈夫、このことは二人だけの秘密にしておくから、キミはなんの心配もしなくていいよ。」
軍師「…………困ったな。私の言うことが、聞けないみたいだね…。……ははは、まさか。別に怒っているわけじゃないよ。」
軍師「ただ…………私は、キミが思っているような人間では、決してないということだ。」
軍師「……ただのたちの悪い冗談だってことにしておけばよかったのに……そこまでしつこいと、いよいよ笑い話では済まなくなってくるよ…?」
軍師「…………食い散らかしてあげようか……。」
軍師「…………ふふふ、冗談冗談。さあさ、明日もはやいんだし、今日のところはこれくらいにしよう。」
軍師「もしまだ続けたいというなら、明日はしっかり聞いてあげるから。」
軍師「うん、おやすみ。寒くなってきたからね、きちんと暖かくして眠るように。分かったね?」
軍師「……それで……昨日の続き、しにきたのかな?」
軍師「……よしておけばいいのに…。こんなおばさんにちょっかいを出している暇があるなら、もっと可愛くて若い子をひっかけに行ったらどうだい?。」
軍師「ははは、熱烈だね。まさかキミの口からそんな歯の浮くようなセリフを聞くことになるとは、少し前までなら思いもよらなかっただろうね。」
軍師「……でもね、もうあまり挑発しないでほしいな…。私としても、キミとは今まで通りの友好的な関係でいたかったのに…。」
軍師「うん、今は少し怒っているよ。いい加減にしてほしいと、そう思っている。……ははは、まあそう縮こまらなくていいよ。でも、少しばかり独り言を言うね。」
軍師「まったく、まったく困った子だよ……こっちの気も知らないで、薄いことことをベラベラとしつこく並べて…。」
軍師「おかげでこっちは近頃イライラして仕方がないんだ……ガキのくせに、知ったふうな口ばかりきく…。」
軍師「…………せっかく殺しておいたのに……また、湧き上がるじゃないか…っ。」
軍師「うん、それでね…。……キミの気持ちは、とても嬉しいよ。女性として、男性に求められるのは……うん、嬉しい。」
軍師「それに、キミのことも好きだよ。でも好きだからこそ、若い、未来のあるキミだからこそ、私はその気持ちには答えられない。」
軍師「キミは私みたいなのではなくて、もっと若くて素敵な子と結ばれるべきなんだ。それは女性としてではなく、キミの教育係的立場から言わせてもらう。」
軍師「だから……頭を冷やして、考え直してくれないかな。冷静に、十年後、二十年後のことを視野に入れて、しっかり考えなさい。」
軍師「私から言えることは、それだけ……かな。うん、それじゃあそのまま、回れ右っ。……子供は寝る時間だよ。おやすみ。」
軍師「………………。」
軍師「……チッ…。…………どうやら、私の忠告が聞こえなかったとみえる。……耳掃除、してあげようか?はははっ。」
軍師「でなければ……こんな襲うように、後ろから抱きついてくるなんて真似、しないだろうからね。…………はぁ…。」
軍師「…………あーあ…………このガキが……っ。」
軍師「あのまま引き下がっていれば、今まで通り優しい私でいてあげられたのに……ふふ、もう流石に……はぁぁぁ…………我慢の、限界かなぁ……はは…。」
軍師「……そんなに私のことが欲しいのかい?私と愛を育みたい?私と共に過ごしたい?それとも私を支配したいのかい?逆に私に征服されたいとか?」
軍師「いいよ……もうなにも隠さなくても……いいから…。どうせもう、もう止まってあげられないんだから、全部吐き出すといいよ。」
軍師「うん…………はは、うん……そうか……。……ふふ……あはは、はは……!」
軍師「……参ったな…。こんなに食い下がるから、邪ななにかを抱えているかと思ったけど……そんな純粋な愛情だけだったとはね…。」
軍師「…………食い散らかして……汚してあげるよ……やーっぱり……。」
軍師「……せっかく……キミのことを考えてあげたのに…。せっかくキミの未来を明るくしてあげようとしていたのに…。それを踏みにじるっていうのなら……」
軍師「…………愛してあげるよ……イヤになるほど……悲鳴をあげたって、助けなんて来ないほど……。」
軍師「私も、私もキミを愛している。大好きだ。本当に、もうキミのことだけ考えて生きてきた。嘘じゃないよ、本当だ。キミのことしか、もう見えないくらいに、キミのことを想って生きてきた。」
軍師「でも、それは許されないじゃないか。だって私は、教師で、キミは教え子なんだから。自らの教え子に手を出すなんて、そんなことあってはならない。」
軍師「だからせめて、キミを健全に育てることで、この湧き出る愛情を処分しようと思っていたのに……ははは……誤算だったなぁ……まさか、キミがその“仮面”に惚れるなんて……!!」
軍師「もうこの仮面は、私の顔から外せない。でもこの仮面を被ったままでは、キミに口付けは出来ない。キミがどれほど望んでも、出来ないことなんだ。」
軍師「だったら……外せないなら、砕いてしまうよ…もう…。叩き割って、本当の素顔をキミに見せる……この、醜い化け物のような素顔を、ね……。」
軍師「さあ、どうしたのかな……私の唇はもうすぐここにあるよ…?キミの追い求めた柔らかな唇が、もう……もうすぐ触れそうな位置まで…。」
軍師「でも唇に触れた途端、私はあんぐりと口を開けて、牙だらけの口で、キミのことを食べてしまうよ……?ふふ……それでも………それでも……ねぇ……。」
軍師「それでも、キミは私を愛せると……言うのかな……?」
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コメント一覧 (37)
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- 2017年10月21日 04:26
- >詩的すぎてこの人の背景がわかんねえよ
ワロタ
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- 2017年10月21日 04:56
- 東南の風…※1、奴は鬼神か!?
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- 2017年10月21日 05:04
- 米3
懐かしいな、2だっけ?
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- 2017年10月21日 07:19
- なんか今までとベクトルの違う気持ち悪さを感じる、主に中二病患い的な意味で。あと糸目のお姉さんって感じじゃない気がする
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- 2017年10月21日 07:26
- CV榊原 良子で想像してたのはワイだけだった模様。
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- 2017年10月21日 08:15
- セシリアさん…
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- 2017年10月21日 08:56
- 糸目(複眼)
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- 2017年10月21日 10:03
- 大鳥香奈江さんはNG
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- 2017年10月21日 12:06
- 結構好き
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- 2017年10月21日 12:24
- スレタイボルガ博士
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- 2017年10月21日 12:33
- 今回主人公サイドが背景特殊すぎて想像するの難しいんですが。
艦これの提督と筑摩面つけた筑摩さんで想像したらなんかしっくりきた
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- 2017年10月21日 13:43
- バラライカ姉さんで再生されたのは僕だけか・・・?
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- 2017年10月21日 15:08
- こういうのもっと増えてほしい
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- 2017年10月21日 15:31
- ※ゲェーハハハハハァ!!
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- 2017年10月21日 15:44
- 軍師(♀)「はわわ!ご主人様、敵が攻めて来ちゃいました」
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- 2017年10月21日 16:10
- お姉さんではなくおばさんという所が非常に魅力的だネ。
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- 2017年10月21日 17:02
- ※15
その人は軍師どころかとんでもないフィジカル眼力モンスターなんだよなぁ・・・
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- 2017年10月21日 20:33
- 50歳くらいかな
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- 2017年10月21日 20:45
- ※19
それはばばあだろ
せめて42
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- 2017年10月21日 20:49
- 比喩なのか額面通りなのか分かんねぇな
都合いいように想像させてもらうよ
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- 2017年10月21日 22:28
- 私はいいと思います
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- 2017年10月21日 22:52
- セレン・ヘイズでどうよ
口調はもっと乱暴だけど
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- 2017年10月21日 23:26
- 君の子など孕みとうない!…こういうのが好きなのか?
とか真顔で突っ込んでほしい
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- 2017年10月21日 23:40
- CV折笠愛で脳内再生されたわ
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- 2017年10月22日 01:32
- ※25採用
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- 2017年10月22日 01:45
- でも>>2で温和なお姉さんって言ってるよ?
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- 2017年10月22日 02:12
- 中途半端だなぁ
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- 2017年10月22日 02:24
- 時折乱暴な口調になるのだいすき
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- 2017年10月22日 06:08
- NEWGAME!のしずくのイメージで読んだ
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- 2017年10月22日 10:22
- 見た目は20代中身は数百歳で
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- 2017年10月23日 03:29
- 濃いの出た
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- 2017年10月23日 03:51
- ※30決定!
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- 2017年11月10日 21:36
- むしろ幼いキャラというイメージしかない。
CVくぎゅうとか
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- 2017年11月10日 22:43
- なんか痛いオタク女って感じなんだけどこんなもんなの?
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- 2017年11月11日 00:33
- キングダムの女将軍キャラ思い出したから微妙に半勃ちですわ
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- 2017年11月14日 20:55
- CV豊田真由子
はぁー!
(祈祷で東南の風を吹かす音)