ガヴ「今日は」ラフィ「ヴィーネさんの」サターニャ「誕生日!」タプ「です!」
- 2017年10月20日 10:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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・皆、ヴィーネが大好き
ヴィーネ「……」ソワソワ ソワソワ
ヴィーネ「……」チラッ 18時:55分
ヴィーネ「後、5分ね……」
ガヴリール『遅れてもいいけど、早く来るなよ! 絶対だからな!』
ヴィーネ(早くガヴの家に来てしまった私は、こうして玄関前で待ち合わせ時刻になるのを待っている)
ヴィーネ(イベント好きの私にとって、お祝い事はとても楽しみだ。しかも、自分のお誕生日会なら尚更だ)
ヴィーネ(早く、時間にならないかな)ワクワク
ヴィーネ「ん? メッセージが入ったわね」ポチポチ
『準備できたからもう入っていいぞ。鍵は開けているからな』
ヴィーネ「……よし! 入りましょう!」ガチャッ
ヴィーネ「お邪魔しまーす……」ソローリソローリ
パーン! パーン! パーン! パーン!
ヴィーネ「!」ビクッ
ガヴ「ヴィーネ!」ラフィ「ヴィーネさん!」サタ「ヴィネット!」タプ「月乃瀬先輩!」
ガヴ・ラフィ・サタ・タプ「「「「お誕生日おめでとう(ございます)!!」」」」
ヴィーネ「皆……ありがとう!」ウルウル
ラフィエル「さあ、座ってください! 皆さんで作ったお料理を食べましょう!」ギュッ
ガヴ・サタ・タプ「「「!!」」」
ヴィーネ「うん! わー美味しそうね!」キラキラ
ラフィエル(うふふ……)チラッ
サタ―ニャ(何よその勝ち誇った顔は!)
タプリス(もう戦いは始まっているということですね!)
ガヴリール(……皆考えていることは一緒だな)
サターニャ(ヴィネットは誰にも渡さないわよ!)
ラフィエル(今日で友人関係というものに終止符をうちましょうか)
タプリス(最後に勝つのは……私です!)
ガヴ「この私だ!」サタ「私よ!」ラフィ・タプ「「私です!!」」
ヴィーネ「」ビクッ
ヴィーネ「み、皆どうしたの!? 突然大きな声出して……」
ガヴリール「気にすんな。こっちの話だ」
ヴィーネ「え、ええ……分かったわ」
ラフィエル「早く食べないと冷めちゃいますからねー」ニコニコ
サターニャ「それじゃあ、ヴィネット! 乾杯の音頭お願いね!」
ヴィーネ「うん!……えー、今日は私のために集まってくれてありがとうございます」
ヴィーネ「皆でこの日を楽しみましょう! では、グラスを手に持って……」
ヴィーネ・ガヴ・サタ・ラフィ・タプ「「「「「かんぱーい!!!!」」」」」
サタ―ニャ(誕生日プレゼントをヴィネットに渡すときね!)
ラフィエル(プレゼントの後、ヴィーネさんに告白するためにも!)
タプリス(贈り物で好感度をあげましょう!)
ガヴ・サタ・ラフィ・タプ「「「「ふふふ……」」」」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(なんか皆怖い……)
―――――――
――――
ヴィーネ「ふう……ごちそうさまでした! 今日はありがとね!」
ガヴリール「まあ、ヴィーネにはお世話になっているからな」
サターニャ「これぐらい当然よ!」
ヴィーネ「……うん!」ニコッ
ラフィエル「さて……お料理も食べ終わりましたし……」
ラフィエル「ヴィーネさんに誕生日プレゼントを渡しましょう!」
ガヴ・サタ・タプ「「「!!!」」」
ガヴリール(こ、これは……!)
サタ―ニャ(最初に渡したら不利ね……!)
タプリス(なぜなら、最初のプレゼントでその後の判断基準になってしまいます……)
ガウリール(ここは先に動いた方が負ける……!)
ガヴ・サタ・タプ「「「……」」」
ヴィーネ(今日は皆おかしいわね……なにかあったのかしら?)
ガヴ・サタ・タプ「「「!!!」」」
ガヴリール(悪くない提案だな)
サターニャ(しかし、クジ引きならラフィエル自身が最初の可能性もあるのに……)
タプリス(それでも一番でも構わないということは、よっぽどプレゼントに自信があるということ!)
ガヴリール(決まりだな。こいつは要注意人物だ……だが、今はこの案に乗っかろう!)
ガヴリール「よし、くじで順番を決めよう。ヴィーネ、クジを作ってくれ」
ヴィーネ「別にいいけど……(なんで私なのかな?)」カキカキ
ラフィエル(まあ、当然そうなるでしょうね)
タプリス(クジに不正を働かれたら困りますからね)
サタ・ラフィ・タプ「「「ええ(はい)!!!」」」
ガヴリール「それじゃあ引くぞ!」バッ
4人「「「「……」」」」
サターニャ(私が一番最初ね)
タプリス(私は2番目ですね!)
ラフィエル(残念、最後ではなかったですか……)
ガヴリール(私が最後か……)
ヴィーネ「えっ……いきなりどうしたの? まあ、軽いものなら食べられるわね」
サターニャ「分かったわ。少し待ってなさい」トコトコトコ
ガヴリール(サターニャの奴は何をするんだ?)
ラフィエル(食べ物関係で間違いないと思うのですが……)
――――
サタ―ニャ「お待たせ。ヴィネットお誕生日おめでとう!」ニコッ
ヴィーネ「これは……球形の大きなチョコレート?」
ガヴリール(なんだ、ただの大きなチョコの塊か……)
タプリス(これなら脅威にはならないですね)
ラフィエル(……! もしや、あのチョコレートは!)
サタ―ニャ「ふふ……ただのチョコレートの塊と思ったら大間違いよ! その目に焼き付けておきなさい!」
サターニャ「これが……胡桃沢家に伝わる秘伝のデザートよ!」シュボ
サタ―ニャ「点火!!」ボゥ
ガヴリール(何!? チョコに火をつけただと!?)
ヴィーネ「サターニャ……そんなことしたら、チョコがドロドロになって溶けるわよ」ハラハラ
サターニャ「まあ、黙ってみてなさい」ニヤッ
ヴィーネ「?」
タプリス「な……これは……!」
ガヴリール「チョコが溶けて……中からアイスクリームが出てきた!?」
ラフィエル(まさか…‥これをサターニャさんが作るとは……!)
ヴィーネ「わあ……綺麗!」キラキラ
ガヴリール(ヴィーネのほうが綺麗だよ!)
サターニャ「さあ、食べてみなさい!」
ヴィーネ「う、うん……頂くわ……」パクッ
ヴィーネ「……」モグモグ ゴクン
ヴィーネ「なにこれ!? 美味しい!」パアア
ガヴリール「ヴィ、ヴィーネ! 一口くれ!」
タプリス「わ、私も食べたいです!」
ラフィエル「私もぜひ……!」
サターニャ「もう一つあるから、あんた達3人で分けて食べなさい」コトッ
ガヴリール「おう、ありがとうサタ―ニャ!」パクッ
ラフィ・タプ「「いただきます!!」」パクッ
ガヴ・ラフィ・タプ「「「……」」」モグモグ
ガヴ・ラフィ・タプ「「「~~~~~っ!!!」」」
ラフィエル「球体部分のチョコレートは濃厚でちょっぴり苦め……バニラアイスも濃厚ながらさっぱりとした後味ですね!」
タプリス「そして、溶けて混ざっていくごとに味や温度の変化も楽しめます!」
ヴィーネ「なによりも、チョコが溶けて中からアイスが顔を覗かせる演出が素晴らしいわ!」
サターニャ「ちなみに、アイスクリームは魔牛のミルクから作ったわ! チョコも火が付いたら、すぐに溶ける魔界産のチョコよ!」
ヴィーネ「サターニャ!」
サターニャ「な、何よ?」
ヴィーネ「こんな美味しいデザートは、今まで食べたことないわ! ありがとう、サターニャ!」
サターニャ「!!」
ヴィーネ「うん……分かったわ!」
ガヴリール(くそ……まさかこんな伏兵がいたとは……!)
ラフィエル(これは認めざるしかないですね……事実美味しかったです)
タプリス(これは……強敵ですね!)
サターニャ「……」
サターニャ(私に秘伝を伝授してくれてありがとう……お父様……お母様……)
タプリス「!」
タプリス(次は私です……しかし……)チラッ
手作りのマフラー
タプリス(これでは胡桃沢先輩に敵いっこありません……)
タプリス(あのデザートは月乃瀬先輩の記憶に、いつまでも残っているでしょう)
タプリス(それに比べ、ただの手作りマフラーでは記憶に残らないかもです……)ショボン
タプリス(!?)
タプリス(こ、この声は…………黒奈さん!)
黒奈『それは立派な贈り物……きっと月乃瀬先輩も喜んでくれる……』
タプリス(で、でも……)
黒奈『大丈夫……思いは伝わる……』
黒奈『それに月乃瀬先輩は……プレゼントに優劣をつける人……?』
タプリス(そ、そうです! 月乃瀬先輩は贈り物に対して優劣をつけません!)
タプリス(ありがとうございます、黒奈さん! もう迷いません!)
黒奈『それならよかった……誕生会に行けなかった私の分までお願い……』スー
タプリス「ありがとう……黒奈さん」
※ここまで全部タプリスの脳内妄想
ヴィーネ(黒奈ちゃん? 黒奈ちゃんがどうかしたのかしら?)
タプリス「受け取ってください!」スッ
ヴィーネ「タプちゃんありがとう! プレゼントはなにかしら……」ゴソゴソ
ヴィーネ「これは……可愛いマフラーね!」
タプリス「あの……それは……手作りなんです」モジモジ
ヴィーネ「!! すごいわタプちゃん! いい出来栄えよ!」ナデナデ
タプリス「えへへ……///」テレテレ
ヴィーネ「今からの季節は寒くなるからね。大事に使わせてもらうわ!」
タプリス「はい!」
ラフィエル(可愛い後輩から手編みのマフラーを貰って、嬉しくない人はいるのでしょうか。いや、いません)
サターニャ(今から寒くなる時期だから、ヴィネットの性格上、身に着けると思うわ。
しかもタプリスのマフラーと色がお揃いとはね……タプリスも強敵ね!)
タプリス(やりました! 喜んでもらえてよかったです!)ピョンピョン
ヴィーネ(ピョンピョン跳ねてるタプちゃん可愛い!)キュン
ラフィエル「いえ、次は私ですよー」ニコニコ
ガヴリール(なんだ、その余裕そうな表情は……)
サターニャ(さて、何を渡すのかしら?)
タプリス(どんなものか気になりますね…‥!)ワクワク
ラフィエル「私からのプレゼントを受け取ってください!」
ヴィーネ「!! 少し重いわね……なんだろう……」ガサゴソ
ヴィーネ「これは……お酒?」
ガヴ・タプ「「!?」」
タプリス(あ、あれはもしかして……!)
ガヴリール(ラフィめ……こんなものを隠し持っていたのか!)
サターニャ「何なの、その酒は?」
サターニャ「? あの酒はそんなに貴重な物なの?」
タプリス「あのお酒は天界に数本しか、現存していないと言われている幻のお酒です」
ラフィエル「ふふふ……」
サターニャ「な!? そんなものどうやって!」
ラフィエル「白羽家を侮ってはいけませんよ? 独自の情報網から入手しました」
ガヴリール「しかも、あれは時価数百万もするものだ」
タプリス「一口飲めば嫌なことも瞬時に忘れ、昇天した気分になります。そして、飲んでいく毎に極楽へと誘うものです……!」
ヴィーネ「それに……まだ、未成年だから飲めないわよ……」
ラフィエル「ええ、分かっています。なので……」
ラフィエル「成人した時に……私と『一緒に』飲んでくれませんか?」
ガヴリール(な、なに!?)
サターニャ(遠回しにヴィネットを誘っている!?)
タプリス(つ、月乃瀬先輩と一緒にはさせません! 断固阻止します!)
ラフィエル「……」
ラフィエル「ソウデスネ。皆サンで一緒ニ飲ミマショウ……」グスン
ガウリール(ヴィーネ気付いてないのかよ!)
タプリス(これは流石に白羽先輩に同情します……)
サターニャ「ヴィネットが鈍感でよかったわ」ホッ
サターニャ「気を落とさないでラフィエル。その時はヴィネットと二人っきりにするから」ヒソヒソ
ガヴリール「ああ……約束する」ヒソヒソ
タプリス「そうですよ! 頑張ってください、白羽先輩!」ヒソヒソ
ラフィエル「サターニャさん、ガヴちゃん、タプちゃん!」パアア
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(また、私だけ蚊帳の外ね……)グスッ
ガヴリール「ああ……」
ガヴリール(とはいっても、こんなものじゃ3人には勝てない……)
お揃いのネックレス
ガヴリール(サターニャは自分のお菓子作りの技術でヴィーネを魅了した)
ガヴリール(タプリスは手編みのマフラーでヴィーネを喜ばせた)
ガヴリール(ラフィエルは幻の酒を探し見つけ、ヴィーネと約束を取り付けた)
ガヴリール(こんなものじゃ……ヴィーネを喜ばせることなんて……できない)
サタ―ニャ「……」
ラフィエル「……」
タプリス「……」
ヴィーネ「が、ガヴ……? どうしたの?」オロオロ
ガヴリール「うぅ……」
ガヴリール「!?」
ガヴリール「こ、この声は……!」
???「先程から千里眼で見ていれば……そんなに臆病だったか?」
ゼルエル「まったく……わが妹ながら情けないな」スッ
ガヴ、ヴィーネ、サタ、ラフィ、タプ「「「「「ゼルエル(姉)さん!?!?!?」」」」」
ゼルエル「何を言っている。今日はヴィネットの誕生日だろ? プレゼントを渡しに来た」
ヴィーネ「え!? 私にプレゼントですか!?」
ゼルエル「ああ、いつもガヴリールが世話になっているからな。このぐらい当然さ」
ヴィーネ「あ、ありがとうございます!」ペコッ
ゼルエル「では……ヴィネット誕生日おめでとう」ポン
ヴィーネ「はい! これは……『特別天界通行許可証』?」
ガヴ・ラフィ・タプ「「「!?!?!?」」」
ラフィエル「これはですね……悪魔の方でも、天界を自由に行き来できる通行証なんですよ」
サターニャ「……珍しいものなの?」
タプリス「珍しいもなにも……簡単には入手できません」
ラフィエル「白羽家でさえもこれは手に入れることができません。これを発行できるのは、ゼルエルさんの様な大天使クラスではないと無理ですね」
ガヴリール「つまりだな……ヴィーネは姉さんに認められているってことだ」
ヴィーネ「!?」
ゼルエル「ヴィネットなら天界に来てもいいと思っているからな」
ラフィエル「残念ながら、ヴィーネさんのような天使よりも天使らしいお方でないと貰えません」
ヴィーネ「私、悪魔なんだけど……」ズーン
ゼルエル「これを使って私達の家に遊びに来るといい。ハニエルも待っている」
ヴィーネ「は、はい! ぜひ、ガヴの家に行きます!」
ガヴリール「!!」パアア
ラフィエル「そ、その時はぜひ白羽家にも来てください!」
タプリス「わ、私の家にもぜひ……」モジモジ
ヴィーネ「ええ! お邪魔じゃなければ行ってもいいかしら?」
ラフィ・タプ「「!!」」パアア
ラフィ・タプ「「はい!!」」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「あの……ゼルエルさん」
ゼルエル「何だ? ヴィネット」
ヴィーネ「できれば……サターニャの分も発行してもらえませんか?」
サターニャ「!」
ヴィーネ「サターニャだけ仲間外れは嫌です。それに……皆と一緒に天界へ遊びに行きたいです!」
ヴィーネ「お願いします!」ペコッ
サターニャ「ヴィネット……」ウルウル
ゼルエル「……元からそのつもりだ」
サターニャ「!!」
ゼルエル「そこの小悪魔も天界では悪いことはしないだろう」
ゼルエル「ただ、次の審査まで待て。許可証を発行するまで時間がかかるんだ」
ヴィーネ「あ、ありがとうございます!」ペコッ
ラフィエル「良かったですね、サターニャさん」ニコニコ
ゼルエル「分かった。小悪魔の分はなしでいいな?」
サターニャ「調子に乗ってすみませんでした!」
ラフィエル「うふふ」
タプリス「ぷぷ……ざまあないですね!」プクク
サターニャ「なによ! このポンコツ天使!」
タプリス「な……! 失礼な! この小物悪魔!」
サタ―ニャ「大悪魔よ!」
ヴィーネ「ちょっと! 喧嘩はしないでよ!」
ガヴリール(……)
ガヴリール(このプレゼントは駄目だな。なかったことにしよう)
ガヴリール(渡しても惨めになるだけだ)
ガヴリール(あーあ、折角バイトで貯めたお金で買ったのにな……)
ゼルエル「……」
ゼルエル「ガヴリール」
ゼルエル「ヴィネットに誕生日プレゼントを渡さなくていいのか?」
ヴィーネ「!!」
ガヴリール「……」
ガヴリール「は? そんなものないよ」
ヴィーネ「……」ショボン
ゼルエル「そうか。まあ、無理強いはしないさ」
ゼルエル「ただ…‥後悔だけはするなよ」
ガヴリール「……!」
ゼルエル「では、私は天界に帰る。ヴィネット、いつでも遊びに来ていいからな」
ヴィーネ「はい! 今日はありがとうございました!」ペコッ
サタ―ニャ「……あ、ありがと」ボソッ
ゼルエル「では、さらばだ」シュン
ガヴリール(後悔はするな……か。全部、姉さんにはお見通しだったな)
ガヴリール(渡すしかないよな……)
ガヴリール(それと……プレゼントはネックレスだけではない)
ガヴリール(……よし!)
ガヴリール「ヴぃ、ヴィーネ!」
ヴィーネ「……ん? どうしたのガヴ?」
ガヴリール「実はな……ヴィーネへのプレゼントは用意してある……受け取ってくれ」スッ
ガヴリール「ああ、そうだ」
ガヴリール「気に入らなければ捨ててくれ。安物だか……「ガヴ!」」ギュッ
ガヴリール「!? ヴィーネ!?」
ヴィーネ「ありがとう……とても嬉しいわ。節約して買ってくれたの?」
ガヴリール「これは……バイトで稼いで買っただけさ」
ヴィーネ「知っているわよ。これは私が欲しかったネックレスよね? アルバイトの分でも足りなかったでしょ?」
ガヴリール「ああ、ネトゲの課金も止めて買ったんだ」
ヴィーネ「お金遣いの荒いガヴが、私のために高価なネックレスを買ってくれたのね……」
ヴィーネ「その気持ちが……とても嬉しい!」ギュウウウ
ガヴリール「……よかった。喜んでくれてよかった」グスッ
ヴィーネ「うん……ありがとう、ガヴ」ナデナデ
サターニャ(よかったわね、ガヴリール)
ラフィエル(ガヴちゃんも素直じゃないですねー)
タプリス(まあ、そこが天真先輩の良い所ですけどね!)
――――――
――――
ヴィーネ「落ち着いた?」
ガヴリール「ありがとな、ヴィーネ」
ヴィーネ「それはよかったわ」クスッ
サタ―ニャ(さて……もうお開きね)
ラフィエル(流石にこんな雰囲気で告白できませんからね)
タプリス(今日はプレゼントを渡せただけでもよしとしましょう!)
ヴィーネ・サタ・ラフィ・タプ「「「「???」」」」
ガヴリール「……」スーハー グッ
ガヴリール「ヴィーネ!!」
ヴィーネ「は、はい!」ビクッ
ヴィーネ「えっ……?」
サタ・ラフィ・タプ「「「えええええええ!?!?!?」」」
サターニャ(なっ……! ここで勝負を仕掛ける気!?)
ラフィエル(ここでヴィーネさんに振られたら、一気に気まずい関係になってしまいます! いわば、諸刃の剣です!)
タプリス(それでも……天真先輩は月乃瀬先輩と一緒になりたいのですね!)
ガヴリール「あの……へ、返事をくれ……///」
ラフィエル「……」ゴクッ
タプリス「……」ゴクッ
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴリール「!」
ガヴリール「は、はい……!」
ヴィーネ「少し時間をください!」
サタ・ラフィ・タプ「「「!!」」」
ヴィーネ「ごめんなさい! 初めて告白されたから戸惑っているの。ただ、ガヴからの告白はすごく嬉しいわ!」
ヴィーネ「必ず答えを出すから……それまで待ってくれる?」
ガヴリール「……」
ガヴリール「うん……」
ガヴリール「ずっと……ずっと、待っているよヴィーネ」
ヴィーネ「うん……ありがとう!」
ガヴリール「あ、ああ……はー、緊張した///」
ラフィエル「ガヴちゃんには悪いですが、私も負けていられませんね」
ガヴリール「ん? ラフィエルどういうことだ?」
ヴィーネ(そっか……ガヴは私のことを///)エヘヘ
ラフィエル「ヴィーネさん!!」
ヴィーネ「あっ、ごめんなさいラフィ! すこし考え事してて……」
ラフィエル「私もヴィーネさんのことが大好きです! 付き合ってください!」
ヴィーネ「へ……? それは何かの冗談……?」
ラフィエル「今の状況で、冗談が言えるほど余裕はないです。それで……ヴィーネさんは私のことをどう思っていますか?」
ヴィーネ「えっ、えっと……///」
ヴィーネ「サタ―ニャ!?」
タプリス「月乃瀬先輩……! 私も好きです! だから、これからも一緒に居てください!」
ヴィーネ「タプちゃんまで!?」
ガヴリール「はあ!? 私が一番早く告ったんだから、ヴィーネと付き合うのは私だろ! 卑怯だぞ!」
サターニャ「何を言ってるのよガヴリールは!」
ラフィエル「最後はヴィーネさんが決めることですよ」
タプリス「まだ、天真先輩への返事は保留していますから、卑怯ではないですよ」
ガヴリール「ぐぬぬ……」
ヴィーネ「えっ!?」
サタ―ニャ「もちろん、この私よね!」
ヴィーネ「えっと……///」
ラフィエル「ヴィーネさんとお付き合いするのは私ですよね?」
ヴィーネ「ちょ、ちょっと/// みんな待ってよ!///」
タプリス「月乃瀬先輩は私を選んでくれますよね?」
ヴィーネ「もうっ……///」
ヴィーネ「ただ……ガヴ!サターニャ!ラフィ!タプちゃん!」
ヴィーネ「最高の誕生日プレゼントをありがとう!」
遅れて申し訳ない
分類するとヴィネハーですかね
「SS」カテゴリのおすすめ
「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (9)
-
- 2017年10月20日 13:20
- 誕生日結構過ぎてるが内容は素晴らしかった
-
- 2017年10月20日 17:03
- とても良かった
-
- 2017年10月20日 17:41
- 尊い…
-
- 2017年10月20日 17:52
- 遅刻なんてもんじゃないぞ
-
- 2017年10月20日 20:57
- まさかのヴィネハーレム
-
- 2017年10月21日 01:59
- …ふぅ
-
- 2017年10月21日 02:14
- タプィーネ成分強いのも欲しい
-
- 2017年10月21日 04:43
- 素晴らしかった…
もう告白のシーンで一回一回昇天しそうになったわ。
続きも欲しい
-
- 2017年10月30日 03:12
- ヴィネハーいいぞ!