ジュリア「キラキラ流星群」【ガルパ×ミリマス】
有咲「はぁぁぁぁ! 香澄がインフル!?」
紗綾「らしいよ」
有咲「『らしいよ』じゃねーだろ、来週ライブだぞ? どーすんだよ!?」
たえ「来週かぁ…… 流石に無理そうだね」
りみ「香澄ちゃんに無理させちゃいけないもんね……」
有咲「はぁ…… バカは風邪ひかないんじゃねーのかよ……」
たえ「有咲、インフルは風邪じゃない」
有咲「知ってるっつの!」
紗綾「あはは…… まぁ仕方ないから今日帰りにまりなさんにキャンセル伝えてこよ?」
りみ「ライブ…… したかったなぁ……」
たえ「うん……」
有咲「治ったらデコピンしてやる……」
たえ「それでね、香澄が……」
有咲「ほんと信じられねー……」
りみ「あれ?」
紗綾「どしたの、りみ?」
りみ「今香澄ちゃんの声が聞こえたような……」
有咲「いやいやいくら香澄がバカだからってインフルなのに外出歩くほどバカじゃないって」
たえ「いやでも香澄なら……」
紗綾「て言うか私も聞こえたんだけど……」
有咲「はっ?」
たえ「実は私も」
有咲「たえも!?」
♪~
りみ「ほら今!」
たえ「あっちの方だ!」
紗綾「行ってみよう!」
有咲「あっ! ちょっ!」
りみ「赤い髪の女の人が…… ギター持って路上ライブしてる…… ?」
有咲「確かに…… 香澄の声だ…… !」
たえ「香澄…… いつの間にか髪を赤くするような不良になってたなんて……」
有咲「いやどう見てもちげーだろ!」
りみ「でも声凄いそっくり……」
紗綾「こんなことあるんだね……」
たえ「……」
たえ「あのさ」
紗綾「たえ…… まさか…… ?」
たえ「そのまさか」
有咲「おいバカやめろ、そんなのぜってー無理だって」
りみ「え? 何?」
りみ「えぇーっ!?」
有咲「やめとけって! そんないきなり誘うなんて無理だって!」
紗綾「いやでも、あの人歌もギターも凄い上手いし……」
有咲「なんで紗綾がそっち側なんだよ!」
りみ「あの人ちょっと恐そうだけど馴染めるかなぁ……」
有咲「何でもう入る前提なんだよ! あたし以外全員賛成かよ!」
たえ「有咲、香澄以外の子にボーカル任せるのは嫌かもしれないけど、これは緊急事態だから」
有咲「は、はぁーっ!? そんなんじゃねーし!」
紗綾(わかりやすいなー)
たえ「それじゃあ声かけてくる」
ジュリア「ん? なんだ」
たえ「私たちとキラキラしませんかー?」
有咲「いきなりそれはねーだろ!」
たえ「いや、香澄と声が似てるしこれで通じるかなって」
有咲「声で判断すんなよっ!」
ジュリア「……」
紗綾「ちょ、あの人引いてる引いてる!」
りみ「ま、まず自己紹介からしなくちゃ……」
ジュリア「えっと…… 何か用か……?」
りみ「香澄ちゃ、ボーカルの子がインフルエンザになっちゃって…… このままじゃライブ出来なくて、ライブハウスにも迷惑かけちゃう……」
有咲「そ、その時貴女を偶然見掛けまして、貴女の声うちのボーカルの子ととっても似てるんですよ」
たえ「だから私たちと一緒にキラキラしませんか?」
有咲「だからなんでそーなるんだよっ!」
ジュリア「えっと…… あんた達ほんとにバンドなんだよな? コントグループとかじゃないよな…… ?」
りみ「ち、違います~」
有咲「余計なことばっか言ってるから話ややこしくなったろ!」
ジュリア(なんだろう…… この金髪の子に凄いシンパシーを感じる……)
紗綾「やっぱり難しいですよね……」
ジュリア「あ、いや、ライブハウスで本格的なライブってのは面白そうだけど、そういうライブとかって勝手に出ていいかわかんなくてさ……」
りみ「勝手に出たら…… ジュリアさんもバンドやってて、勝手なことをするとメンバーに怒られるとかですか?」
ジュリア「んん、あたしアイドルやってるんだ。 この見た目じゃ信じられないかもしれないけど」
有咲「そうっ…… なんですか?」
ジュリア「そ、だからプロデューサーの許可無しに勝手なことすると怒られるんだよな」
紗綾「そうですか…… 無理なお願いしちゃってごめんなさい」
りみ「……」
ジュリア「…… ライブ、楽しみだったのか?」
りみ「え!? あっ…… はい……」
ジュリア「なぁ、一度あんた達の演奏聞かせてくれないか?」
有咲「え?」
ジュリア「もし、あんた達が遊びでバンドやってるなら手を引く、けどもしあんた達の言う『キラキラ』が本物ならあたしは協力したい。 プロデューサーはあたしが説得する」
りみ「ほんとですか!?」
たえ「それじゃあ1時間後! 有咲の家の倉で!」
有咲「またうちかよ!」
紗綾「まぁあそこがちょうどいいでしょ」
ジュリア「楽しみにしてるぜ」
りみ(な、なんか緊張する……)
紗綾(何だかんだいつも香澄の明るさに助けられてたんだなぁ……)
有咲(平常心平常心)
たえ「♪~」
紗綾「そ、それじゃあいきます!」
♪~
ジュリア「……」
りみ「何か上手くいかなかった……」
たえ「やっぱ香澄が抜けたのは大きいんだなぁ……」
紗綾「ど、どうでした……?」
ジュリア「……」
ジュリア「あんまり良くなかった」
紗綾「ですよね……」
ジュリア「なぁ、今居ない『香澄』って子、どんな子なんだ?」
りみ「香澄ちゃん…… ですか?」
紗綾「いつもキラキラしてて、積極的で」
りみ「香澄ちゃんが居たから、わたし達は今バンドをやってて…… こんなに音楽を楽しめてて……」
有咲「普段はウザいけど…… 居なくなると寂しいっていうか……」
ジュリア「そっか……」
ジュリア「あんた達の演奏聞いて、思ったんだ。 パズルのピースがひとつ欠けてるみたいって、きっとその最後のピースが香澄って子なんだろ?」
ジュリア「今の演奏は微妙だったけど、もしそのパズルが完成したらどんな音になるのかすげぇ気になった、だから……」
ジュリア「あたしにそのピースの役、請け負わせてくれないか?」
紗綾「それって……」
ジュリア「ああ、ライブ協力するぜ!」
りみ「…… やったぁ!」
有咲「……」
有咲(おいこいつ急にポエム言い出したぞ…… ひょっとしてこいつ結構ヤベー奴なんじゃ……)
有咲「ジュリアはギターも歌も上手くて(それこそ香澄より圧倒的に)そこは問題無かったけど、たった1週間で演奏合わせなきゃいけないから練習めっちゃ集中してやらなきゃいけなかった…… んだけど」
翼「わー! 本物のドラムだー かっこいー」
麗花「バンドってとってもいいですね! 私もリコーダーでジュリアちゃんとバンドしたいなー」
有咲「リコーダーでバンドはねーだろっ!」
麗花「えー、それならカスタネット?」
有咲「うるせー!」
ジュリア「うちの事務所で同じアイドルやってる翼と麗花…… どうしても付いてきたいって言うから連れてきたんだけど……」
ジュリア「おい翼! レイ! 邪魔しないって言ったよな!?」
翼「えー、ただ見てるだけなんてつまんなーい」
麗花「そうだよジュリアちゃん、バンドはみんなでやるから楽しいんだよ」
有咲「…… なぁジュリア、もしかしてこいつら話通じないタイプの奴らか?」
ジュリア「あぁ、大分…… 迷惑かけてごめん」
有咲「いいよ別に…… こういうの慣れてるから……」
紗綾「うん、大分合ってきた!」
有咲「これなら本番何とかなるか」
麗花「えー? そうかなー?」
りみ「えっ…… な、何かミスしていましたか…… ?」
麗花「うーん…… 思ったのが、ジュリアちゃんならもっと どかーん! って感じゃないかなーって」
有咲「意味わかんねぇよ……」
たえ「どかーん! か……」
有咲「わかんのか!?」
たえ「いや全然」
紗綾「あはは……」
ジュリア「フツー…… もっと弾けろ、ってことか?」
たえ「もっと…… ばばーん! って?」
麗花「そう! そんな感じ!」
有咲「何でそこで通じあってんだよ!」
ジュリア「なるほどな…… せっかく本格的なバンドやるチャンスなんだし、もっと本気にならないとつまんないよな…… 」
りみ「どうしました?」
紗綾「どんな、って……」
たえ「めちゃくちゃ」
有咲「ヘッタクソ」
ジュリア「そっか…… それなら」
ジュリア「演奏変える! あたしも滅茶苦茶にやるからお前らあたしに合わせろ!」
有咲「はぁ!?」
ジュリア「香澄の『代わり』なんてつまんないだろ? あたしはあたしの演奏してやるよ!」
たえ「いいね!」
紗綾「あ~ こうなっちゃったか~」
りみ「わ、わたし不安になってきた……」
有咲「やっぱヤベー奴じゃねーか!」
香澄「みんな久しぶり~!」
紗綾「お、香澄復活?」
香澄「うん! 今日から外に出ていいって」
ジュリア「あんたが噂の香澄か」
香澄「えっと…… ジュリアーノ!」
ジュリア「おい! 誰に吹き込まれた!?」
有咲「香澄ぃ~ 言っとくけどジュリアは香澄なんかより圧倒的にギターも歌も上手いから今さら帰って来たって香澄の居場所ねーぞ?」
香澄「うそー!?」
りみ「あ、有咲ちゃん!」
紗綾「ま、今日のところは客席で見ててよ」
香澄「はーい」
香澄「わくわく」
翼「あっ、香澄さーん」
香澄「あっ、翼!」
翼「わたし、こういうライブハウス来るの初めて~ なんかドキドキしちゃうかも~」
香澄「わたしも何だかドキドキする!」
翼「ライブ、やりたかったんですか?」
香澄「え?」
翼「わたしの友達も、病気でライブ出られないことがあって、その時とっても落ち込んでいたから……」
香澄「うーん…… そういうのじゃないかなー」
翼「違うんですか?」
香澄「うん、何て言うか 楽しみ! いっつも一緒に弾いてたみんなの曲を今日は客席で見られるなんて!」
翼「ふぅん……」
翼「えへへ、香澄さんおもしろーいっ」
香澄「あっ、始まる!」
ジュリア「アイドルとしてのあたしに慣れすぎてこういう時なんて言えばいいか忘れちゃった」
ジュリア「まぁいいよな、大事なのは言葉なんかじゃない」
ジュリア「見せてやるよ! あたし達のキラキラ流星群!」
https://www.youtube.com/watch?v=xE8HtTjAcyw
香澄「ジュリアーノ~!」
翼「お疲れさま~」
ジュリア「わ、ちょっ…… 二人して引っ付くな!」
香澄「すっごいすっごい良かった! ねぇこのままわたし達と一緒にキラキラしよ?」
有咲(あ、やっぱり香澄そうやって誘うんだな)
翼「えー! わたしのジュリアーノを取っちゃダメですよー!」
ジュリア「別にあたしは翼のもんじゃねぇけどな」
ジュリア「でもあたしの舞台はここじゃない、それは確かだ。 バンドやるのは楽しかったけどPoppin'Partyは香澄たちのバンドだろ? 香澄には香澄の、あたしにはあたしの帰る場所があるってことだ」
香澄「そっか! わかった!」
香澄「それじゃあ今度はジュリアーノがアイドルしてるとこ見に行くね!」
ジュリア「なぁ香澄…… まさかお前あたしの名前本気で勘違いしてないか?」
香澄「?」
香澄「楽しみだね~」
りみ「わ、わたしアイドルのライブなんて初めてで…… ちょっと緊張……」
有咲「別にただ見るだけなんだから緊張なんてすることねーだろ……」
たえ「いやでも、ライブには『警察』っていう人が居るらしくてよくない行いをすると連行されるとか」
りみ「ええっ!?」
紗綾「多分違うと思うよそれ……」
有咲「つか香澄どんだけグッズ買ってんだよ!」
香澄「え? 翼から『わたしのグッズ買って~ダメぇ?』っておねだりされて」
紗綾「あはは…… いいお客さんだねぇ」
有咲「え、ちょっ、何だこの盛り上がり」
紗綾「すっごい……」
りみ「みんなかわいい~」
たえ「L・O・V・E ラブリー……
有咲「なんでたえはもう適応してんだよ!」
香澄「凄い凄いすっごーい!」
ライブ後
香澄「ねぇみんな! アイドルやろアイドル! ジュリアーノと翼みたいにキラキラしよ!」
有咲「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?」
おわり
読んでくれた人ありがとうございました。
乙です
バンドリ ガールズバンドパーティーより
>>1
市ヶ谷有咲
山吹紗綾
花園たえ
牛込りみ
>>18
戸山香澄
アイドルマスター ミリオンライブより
>>6
ジュリア(16)
>>13
伊吹翼(14)
北上麗花(20)
元スレ
ジュリア「キラキラ流星群」【ガルパ×ミリマス】
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ジュリア「キラキラ流星群」【ガルパ×ミリマス】
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「ランダム」カテゴリのおすすめ
コメント一覧 (7)
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- 2017年10月15日 21:48
- 中の人が同じか。
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- 2017年10月15日 22:03
- アイマス×ガルパで声優ネタ作るなら
卯月や百合子もできるね
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- 2017年10月15日 23:52
- ちゅうかガルパじゃ何なのか全然わからねえよ。
ガルパンかと思った。普通にバンドリでいいだろうが
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- 2017年10月16日 00:15
- ゲームから入った人はガルパなんよね。
ラ!をスクフェスというようなもん。
でも紛らわしいから、バンドリでいい思うけどな。
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- 2017年10月16日 00:36
- 白金燐子ちゃん好きだけど未だにロゼリアのスペル覚えてない俺はガルパ派
バンドリだとポピパの印象が強すぎて……
モバマスをアイマスとは呼ばないような感覚
このSSはポピパしか出てないからバンドリの方がいいと思うけどね
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- 2017年10月16日 12:58
- バンドリは所詮ガルパの宣伝のために作られただけのクソアニメ
後発でもガルパが本家なんだから本家面しちゃいかんでしょ
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- 2017年10月20日 05:31
- あれ、最近他所で読んだぞ?とか思ったら、タグ差し替えだった。
コレやられると、今回と逆に読み逃しがおきるから、勘弁して欲しいんだよな。
SSは、クロスさせるためにだけ書いても、何も面白くない。