【ミリマス】走れ静香
必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
妹の結婚式の準備のために来たこの町ではなんと王によって人身売買が行われているという。
何でも王曰く『Nのカードはまとめて売却』らしい。
ミリシタからミリマスを知ったメロスにはグリマスがわからぬ。 けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
志保「あんたが侵入してきたメロスとか言う奴ね」
静香「王よ! 何故こんな酷いことを!」
志保「煩いわね、あんたRね はいメダル交換」
なんと、メロスはRだったらしい。
静香「待って! 明日妹の結婚式があるの! 私を処刑するならせめてそれまで猶予を!」
仮にも一国の王を個人の感情で暗殺しようとした奴がなんとも図々しい提案である。
静香「そんなことしないわ! そうだ、私の代わりにこの町に居る私の親友を人質にするわ」
志保「へぇ、親友を見捨てるんだ」
静香「私は親友を裏切らない、3日! 3日経つ前にここに戻ってくるわ!」
志保「面白いじゃない、その話乗ってあげるわ、親友の名前教えなさい」
静香「町で石工をしている、星梨ヌンティウスよ」
は?
志保「星梨ヌンティウスね…… 捕らえてきなさい」
どうしたことか、素晴らしき純文学であるはずの走れメロスがたった8文字で馬鹿馬鹿しい駄洒落に成り下がってしまった。
星梨花「いえ、大丈夫です! メロスさんはきっと帰ってくるって信じていますから!」
志保「ふんっ、信じるなんて…… バカみたい」
静香「私は必ず帰ってくるわ、3日後にまた会いましょう」
そう言い残し、メロスは故郷の村へ帰っていった。
志保「……」
志保「誰かを信じたって…… 裏切られるだけなのに……」
そう言えば、メロスと星梨ヌンティウスはいいとして、この王の名前は何て言うのだろうか、もしかしたら志保ヌンティウスかもしれない。
静香「結婚おめでとう。 花嫁衣装よく似合ってるわ」
麗花「わーいっ! ありがとう!」
何か妹の方が年上な気がするが、きっと気のせいだろう。
というよりメロスは妹に先に結婚されてしまうとは中々に情けない男である。 いい女は周りに居なかったのだろうか。
静香「それじゃあ私行ってくるわ」
麗花「もう行っちゃうの!? ゆっくりしていけばいいのに……」
静香「ごめんなさい…… 親友との大切な約束があるの……」
麗花「メロ香ちゃん……」
誰だよ
麗花「メロ香ちゃん!」
妹(名前何て言うんだ)は去っていく兄の背中に叫ぶ、いつも頼りになって無敵のはずの兄に何故か『イヤなもの』が見えた気がしたから
麗花(なんだろうこの気持ち、メロ香ちゃんともう二度と会えなくなっちゃうかもしれない……)
麗花(最後になるかもしれない、伝えなくちゃ!)
麗花「メロ香ちゃーーーんっ!」
麗花「今日の星座占い12位だったよーーー!!!」
麗花「ふう、すっきりしました!」
メロスは荒れた道を走る。 親友の星梨ヌンティウスとの約束を果たすため。
実際のところ3日というのはかなり余裕を持った期間だった。 なんと言ってもメロスはダンスをやってるのだ。 体力には自信がある。(でも妹が走ったら3時間くらいで着くかもしれない)
静香「なっ……」
なんと言うことか! 隣町へ行くための運河の橋が川に流されているではないか!
これはpity 運が無い。 運河なだけに。
メロスは渾身のクロールにより泳ぐ! ダンスで鍛えたその肉体は激流をものともせずに突き進む!
これはかっこいい。 取り合えずBGMとしてウルトラソウッを流しておこう。(https://www.youtube.com/watch?v=Ujb-ZeX7Mo8
)
静香「くっ…… 随分体力を浪費したわ……」
いくらダンスをやっているメロスとて、体力は無尽蔵ではない。 スパドリなんて便利なものはこの時代にはない。 もちろんタケコプターとかどこでもドアとかもない。
茜「ふっふっふ~ ここを通りたければドリを置いてけ~!」
目の前に現れた山賊! しかしメロスはそんなものに構ってる暇など無いので無視して進む!
茜「ちょちょちょ! モガミンモガミン! ここ茜ちゃん無視しちゃダメでしょ!? ここを通りたければ立ちふさがる茜ちゃんをたお
静香「国家機密ビームっ!」
茜「おんぎゃー!」
山賊はメロスの国家機密ビームにより倒れた。 体力を浪費したが先に進もうとすると
茜C「そんなもので茜ちゃんから逃れられると思ったのかい?」
茜D「茜ちゃんフィーバーはまだまだこれからだよーっ!」
静香「邪魔よ! どきなさい!」
茜E「通りたければ」
茜F「茜ちゃんを全部倒してけー!」
静香「うどんキーック」
うどんキック
消費TP50
メロスの誇る究極奥義 その威力は香川県を5cmずらすほどである。
うどんキックというからにはパンチもあるかもしれない。
茜BCDEF「おんぎゃー!」
茜MNO「戦いは」
マドハンドAB「これからだよー!」
静香「うどんパーンチ!」
うどんパンチ
消費TPめっちゃ多い
やっぱりあったキックと対を成す究極奥義
どうでもいいけどうどんでパンチと言えばコロッケだよね。
静香「もう無理よ…… 星梨ヌンティウスには悪いけど諦めるわ……」
しかしそんな時メロスの脳裏に過るのは辛かった特訓の日々。
静香「志保、星梨花……」
そう、あの時だってメロスは決して諦めなかった。
静香「野々原さん、麗花さん……」
さっき殴り倒した人の名前が入ってる気がするがさっきのアレは通りすがりの山賊である。 別人だ。
と言うより何故もがみんは茜ちゃんのことを名字で呼ぶのだろうか?
静香「小さな瞬きでも……」
あっ、歌い出したわ。
静香「きっと、集めてみたら」
ランニングも走りながら歌を歌うと楽しく出来るぞ、試してみよう。
静香「……になる」
メロスは歌詞が曖昧だった。
静香「光りあって空にーー」
今メロスが口ずさんだ『ShootingStars』を聞きたい君は大好評発売中の『THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY03』を買おう!
そこでは楽しそうにお茶会をする星梨ヌンティウスと志保ヌンティウスの姿が!
静香「って何でくつろいでるのよ!」
志保「星梨ヌンティウスがあまりにも可愛いので改心しました」
星梨花「めっ! したらいい王さまになってくれました!」
イイハナシダナー
志保「何言ってるのよ、あんたが私のこと暗殺しようとしたの忘れてないわよ」
静香「え?」
志保「処刑の続きよ、捕らえなさい」
静香「え、ちょ、やーめーてー! 助けて星梨ヌンティウス~!」
星梨花「志保ヌンティウスさん、メロスさんはわたしの親友なので助けてくれませんか?」
志保「うーん、でもあの子も悪事したし」
星梨花「それならわたしが悪いことしないようにちゃんと言います!」
星梨花「メロスさん、めっ! ですよ」
静香「…… 可愛い」
志保「ちょっと! 星梨ヌンティウスからめっ! されるなんて羨ましすぎるわ! 死刑よ!」
おわれ
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元スレ
走れ静香
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1505394591/
走れ静香
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コメント一覧 (2)
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- 2017年09月24日 17:23
- なんでお前が国家機密ビームを撃てるんだ
めっ(全体浄化魔法)