【バンドリ】新人スタッフ「ハロー、ハッピーワールドっていうくらいなら…」
- 2017年08月23日 00:40
- SS、BanG Dream!
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割と新人スタッフが出てくるので、苦手な方は注意
美咲(あたしの名前は奥沢美咲……どこにでもいるような、普通の女子高生)
こころ「さぁ、みんな準備は良い?」
美咲(……だったのに、ひょんなことから、学校一の問題児、弦巻こころと…)
薫「おや?ミッシェルの元気がないようだが……」
はぐみ「大丈夫、ミッシェル、緊張してる?」
美咲(いつも女性ファンに囲まれている学校一の有名人、瀬田薫に、ソフトボールのエースでキャプテン、北沢はぐみに……)
花音「大丈夫みーくん?中、暑いの?」
美咲(この花音先輩と二人で巻き込まれるようにして……あたしは……)
美咲「あー、うん、大丈夫」
こころ「そう?なら、みんな、いつも通り、ううんいつもよりハッピーにいくわ!せーの!」
ハロハピ「みんなを笑顔に!ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!」バラバラ
美咲(着ぐるみを着て!バンド活動をしている……!)
こころ「うーん!今日も良い天気ね!!何だか楽しいことが起こりそうで、ワクワクしちゃうわ!」
美咲(……天気が良いだけで、元気になれるなんて相変わらずだなぁ)
こころ「あら、キグルミの人!今日も気持ちがいい天気ね!でも、少し暑いわ!!」
美咲(……こころと薫さん、はぐみの3バカトリオはあたしのことを、あたし=ミッシェルと理解していない、せいぜいミッシェルの関係者として見ている、まぁ良いんだけど)
美咲「…おはよう。まぁ、暑いのは夏だからしょうがないでしょ」
こころ「う~ん!夏が暑いって大変だわ!そうだわ!今度のライブでは雪を降らせるってどうかしら!」
美咲「えぇ!?そ、それは流石に……」
こころ「きっとミッシェルも驚くわ!」
美咲(そのミッシェルはここに居て、絶賛驚いてるよ……!)
こころ「早速薫たちにも報告ね!ふふ~ん♪」
美咲「あぁ、ちょっと……行っちゃった……はぁ、雪って……」
美咲「というわけで、こころが雪を降らせるって言ってて……」ハァ
スタッフ「なるほど、流石にウチにはそういった機材はないなぁ、でも借りられるって話は聞いたことがあるよ、確か値段は……」カチカチ
美咲「……えぇ!?こ、こんなに高いんですか……!?」
スタッフ「まぁ数時間借りるとなると、そうなるかな」
美咲「うぅ、参ったなぁ……流石にあの黒い人たちの力を借りるしかないのかな……」
美咲(こころの家は超がつくほどのお金持ち……これくらいの額、なんてことないんだろうけど……)
スタッフ「はは、美咲ちゃんは、あんまりこころちゃんの家のお金とか使いたくないんだっけ」
美咲「それは……その……」
スタッフ「確かに、こころちゃんの家のお金でやるとなると、「ハローハッピーワールドで笑顔にした」ライブじゃなくなるもんね」
美咲「……うん」
スタッフ「……じゃあ、こういうのはどうだろう、本物の雪とまではいかないけれど、小さく切った発布スチロールを上から降らせて……」
美咲「あ!それならあたしたちだけでも……」
スタッフ「まぁ、掃除が大変だから、手伝ってもらうけどね」
美咲「はい、いつもありがとうございます。スタッフさん」ペコリ、タタタ
スタッフ「……ふぅ、相変わらずすごい良い子だなぁ」
美咲「すみません……スタッフさん、少し良いですか?」
スタッフ「ん、どうかした?」
美咲「いえ、あの……ここでライブするときって……跳び箱の持ち込みとかって……アリですか?」
スタッフ「跳び箱?ま、まぁそういうものを持ち込んだ例はないけど……そっちが用意する分には良いんじゃないかな……ああ、またこころちゃんが?」
美咲「はい……運動会が楽しいなら、ライブの中で運動会をすればもっと楽しいんじゃないかって……」ハァ
スタッフ「ははぁ、相変わらずだな。跳び箱のあてはあるのかい?」
美咲「一応、学校にお願いしてみます。多分、大丈夫だとは思いますけど……」
スタッフ「そうか、もしダメだったら言ってくれよ。こっちでお願いできるところがないか探してみるから」
美咲「いつもすみません……」
スタッフ「おいおい、みんなを笑顔にするバンドメンバーが、自分自身笑顔じゃなくてどうするんだ?」
美咲「……そうですね、でも、あたしが笑顔かどうかなんて、着ぐるみの中じゃ見えませんから」ボソ
スタッフ「……え?」
美咲「いえ、それじゃあ」
スタッフ「あぁ、もし跳び箱運ぶなら、手伝うから言いなよ?一人で背負いこまずにね」
美咲「はい、いつもありがとうございます。では……」バタン
スタッフ「……」
こころ「さぁみんな!今日も楽しいこと考えましょう!」
薫「そうだね、雪……運動会……と来たんだ、次は歌劇団というのはどうだろうか?」
こころ「中々面白そうね!」
美咲「いやいや、何の関連性もないよ……」
はぐみ「はいはい!じゃあ、はぐみは水泳大会なんていいと思うんだ!」
こころ「それも涼しそうで良いわね!花音は何かないの?」
花音「え?えっとわ、私は、みんなで楽しく演奏できたら、それでいいなって」
こころ「それもそうね!!じゃあ、今回は、水泳しながら歌劇団をして、演奏するっていうのはどうかしら!」
美咲「無茶言わないでよぉ、水中じゃ音も出ないし、踊りったりするのだって、難しいでしょ…」
こころ「……もう!キグルミの人ってば!いっつも反対ばっかり!どうしてそんなに心配性なの?」
美咲「え?」
美咲「いやいや、現実的に考えると難しいでしょ」
こころ「でもできたらとっても楽しいって思わない?きっとみんなも笑顔になるって思うわ!」
こころ「だから、今回は水泳しながら歌劇団をしてバンドをしましょう!」
美咲「……でも、それを用意するのって、いっつもあたしか、黒い人の集団だよね?」
こころ「用意?あなた何言って……」
花音「み、美咲ちゃん?」
美咲「あたしだって、楽しいことやって、楽しいだけならいいよ!でも、その楽しいことには、色々と難しいことだって、たくさんあって、それで……」ポロポロ
こころ「……!!」
はぐみ「け、喧嘩は駄目だよー!二人がそんなだと、はぐみ悲しくなっちゃうよぉ」ジワァ
薫「そうとも、子猫ちゃんたち。今は冷静になって、コーヒーでも飲んで……」
美咲「……ごめん、今日はもう帰る。ミッシェルも、今日は多分来ないから」タタタ、バタン
花音「み、美咲ちゃん!!」
はぐみ「ど、どうしようどうしよう。みーくんが……」
こころ「……」
花音「えっと、こころちゃん?」
こころ「ど、どうしましょう!このままじゃ、みんなで世界をハッピーにできないわ!」
花音「えぇ!?」
こころ「だって、あたしと薫、はぐみに花音にミッシェルに……キグルミの人が居て、ハローハッピーワールドなんだもの!」
花音「こころちゃん……」
こころ「あたし、キグルミの人を探してくるわ!そうして、もう一度世界を笑顔にしようって、誘うの!」タタタ
はぐみ「あ、こころん!」
薫「……ふぅ、かのシェイクスピアの言葉を借りるなら、悲しみが来るときは、単騎ではやってこない。かならず軍団で押し寄せる……といったところだね。ああ儚い」
はぐみ「そ、そんなこと言ってる場合じゃないよう。このままじゃ、メンバーがバラバラに」
花音「大丈夫ですよ。はぐみちゃん」
はぐみ「ふぇ」
花音「だって、二人とも……」
こころ「あ!あなたは!ねぇ、ここにキグルミのひとは来なかった!?」
スタッフ「キグルミの人?あぁ、美咲ちゃんかな。来てないよ」
こころ「わかったわ!それじゃあ!」「あぁ、ちょっと」
スタッフ「どうして、彼女を探しているのかな」
こころ「決まっているわ!キグルミの人に、もう一度私たちと一緒に楽しいことしましょって誘うの!」
スタッフ「ふ~ん……じゃあ、仮に、キグルミの人が嫌だって言ったら?」
こころ「良いって言ってくれるまで、何度だって誘うわ!だって、あたしたちのバンドに、キグルミの人は欠かせない大切な仲間だもの!」
スタッフ「……ねぇ、こころちゃん。じゃあ、まずはそのキグルミの人を笑顔にするっていうのはどうかな」
こころ「キグルミの人を?」
スタッフ「そうさ、ハローハッピーワールドっていうくらいなら、まずは世界よりも、彼女を笑顔にすることが先なんじゃないかな、彼女、最近ステージの準備やら何やらで大変だったみたいだし」
こころ「……それもそうね!ありがとう!!」タタタ
スタッフ「……だってさ、ほらな、やっぱり大切に思われていただろう?」
美咲(机の下)「……」
美咲「……」
スタッフ「それに……」
はぐみ「スタッフさん!みーくん!来てない!?」バーン
スタッフ「うわっと、き、来てないよ」
はぐみ「ありがとう!……みーくん!どこ行ったのかな?」
花音「スタッフさん!あのもしも、美咲ちゃんが戻って来たら、お電話、ください」タタタ
薫「ふぅ、迷子の子猫ちゃん、どうか、私の胸に戻っておいで……」タタタ
はぐみ「みーくんー!ゴハンだよー!」タタタ
ドタドタ、バタン!
スタッフ「……愛されてるなぁ」
美咲「うぅ、あれじゃあ、あたし、迷子の犬か猫みたいじゃんか……」
美咲「……」
キーンコーンカーンコーン
美咲「……こころ、来てないんだ」
美咲(昨日は言い過ぎた、かな…………ダメダメだ!そんなことで謝ったりしたら、つけあがってもっと無茶なことをしはじめるよ!)
美咲(でも……)
ガラガラ
薫「おや、子猫ちゃん、そんなに寂しそうな顔をしてどうしたんだい?」
美咲「え?あ、薫さん……」ッス
美咲(うわ、手のひらにキス、こんなキザな動きでも様になるなんてすごいなぁ……。後ろの女の子たちの視線が怖いよ……)
美咲「えっと……なんですか?」
薫「ふ、キミに見せたいものがあるのさ……ついてきたまえ!」
美咲「え、あ、ちょっと!」
美咲(な、なんなの急に~!?)
薫「ふ、決まってるだろう?」タタタ
薫「儚いもの、さ」
ミーンミンミンミーン!
ジージジジジジジ!
美咲「えーっと……」
薫「あぁ!なんと、儚いんだ……」
美咲「えっと、ただのセミ、ですよね」
美咲(しかも、何匹もいるのかうるさい…!)
薫「あぁ、その通り、この音色、わずか1週間で燃え尽きる命だというのに、力強く、そして、儚い……!かのシェイクスピアも言っていたじゃないか、諸行無常の響きあり、と」
美咲「言ってない!絶対言ってないから!」
薫「フフフ」
はぐみ「みーくーん!!」
美咲「どおどお……それで、どうかしたの?」
はぐみ「どうかしたじゃないよ!!えっと、えっと、はいこれ!!」
美咲「う、な、何この、サッカーボールみたいなの、これって、コロッケ……?」
はぐみ「あのね!みーくんが、元気なかったから、元気になるのはどうすれば良いかなって、それでお腹がいっぱいになれば元気になるかなってはぐみ思って、だから」
美咲「あ、あはは、あ、ありがとう……え、ってことは」
はぐみ「うん!これ全部食べていいよ!!」
美咲(えぇ!!?じょ、冗談じゃないよ!こんなフードファイターしか食べないような特大コロッケ、胸やけしちゃうよ!)
はぐみ「い、いらなかったかな、みーくん?」ウルウル
美咲(うぅ)「わ、わー美味しそうなコロッケだぁ、い、いただきます!」サク
美咲(う、ボロボロコロッケが落ちる……球体だから食べにくい……で、でも)
美咲「美味しい……!」
はぐみ「本当!えへへ、はぐみ、みーくんが元気になーれっていっぱい思いをこめて作ったんだ!」
美咲「……ありふぁとう」ハフハフ
美咲(う、なんか、素直にうれしいかも……)
はぐみ「えへへ、もう一個あるからね!」ズーン!
美咲「」ブフォ
花音「あ、美咲ちゃん!」
美咲「か、花音さん」
花音「昨日は、びっくりしちゃった……でも、ごめんね、私たちの分も、ステージの事とかずっと美咲ちゃんが一人で頑張ってくれてたんだよね……」
美咲「い、いえいえ!どうせ、ライブの時は、あたし、そんなにやることないし……」
美咲(うぅ、花音さんはやっぱりあたしの味方だ…!でも、花音さんがいるから、中々やめるっていうところに踏み切れないんだよね……)
美咲「それより、聞いてくださいよ。今日も、薫さんのセミの鑑賞会につきあったり、はぐみから特大サッカーボールコロッケもらったり……朝からもう大変なんです」
花音「そうなんだ、ふふ、きっと、みんななりに、美咲ちゃんに笑顔になってもらおうとしたんだね」
美咲「え?」
美咲(あ、そういえば昨日……)
スタッフ『世界よりまずは、美咲ちゃんを笑顔に……』
美咲「……はぁ、スタッフさん……余計な事を……」
美咲「あ~、花音さん。昨日スタッフさんに何か言われたのかもしれませんけど、気にしなくていいですよ」
花音「美咲ちゃん……私…」
美咲「花音さんにはいつも、ドラムでメンバーをリードしてもらってますから、それで十分です。それに、たまにこうやって愚痴に付き合ってくれるだけで……」
花音「美咲ちゃん!聞いて!」
美咲「え」
花音「……」スゥハァ
花音「か」
美咲(か?)
花音「花音の観音像」ペカー
美咲「」
美咲(っていうか)
美咲「か、花音さんが、こ、壊れた……」
花音「え、いや!違うの!こ、こうすれば、美咲ちゃんが笑顔に」ペカー
美咲「う、うわあああ」ダダダ
花音「あぁ!美咲ちゃん!」
?「見つけたわ!キグルミの人!!」
美咲「え?」
ドタドタドタ
黒い服の集団「……失礼いたします」ガシ
美咲「え?え?う、うわあああああ!?」ソイヤソイヤ!
美咲(なに、なんなの!あたし!死ぬの!?)
ヒュオオオオオオ!
美咲「あの、あのさ、一応、聞くけどこれって……」
こころ「えぇ!お空を飛べだら、鳥さんみたいで素敵よね!きっとあなたも笑顔になると思うわ!」ジャキ
美咲「い、いやいやぜんっぜん!お、おろしてください、ふ、普通に…」
美咲(怖い怖い怖い怖い!!)
こころ「飛び降りたいのね!いいわ!いきましょう!」ガシ
美咲「えぇ!!?ちょ、私、パラシュートやりかた、ええええぇぇぇぇ!?」シュウウ
こころ「ううーん!さいっこうね!どうだった、あなたもすっごく楽しかったでしょう?」
美咲「……ない」
こころ「?」
美咲「冗談じゃない!こんなの、全然、楽しくない!……」ッダ
こころ「っ!キグルミの人!」
薫「フゥ……」
はぐみ「うーん……」
花音「……」
スタッフ(突然入ってきたと思ったら、どうしたんだ、どんよりムード引っ提げて……」
こころ「どうしましょう!キグルミの人が、全然、笑わないの!」
スタッフ「え?」
薫「最高に儚いステージを用意したというのに……」
はぐみ「コロッケ美味しくなかったのかな」
花音「私の、渾身のギャグ……」
こころ「……困ったわ、こんな時に、ミッシェルが居てくれたら……」
スタッフ(ミッシェルたって、美咲ちゃんが居ないんだから無理でしょ。)
花音(こんな時に、本当は美咲ちゃんがいつも……)
スタッフ「……あ~……それで、みんな美咲ちゃんに一体何を?」
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--
スタッフ「なるほどな」
スタッフ(そりゃ、笑顔も浮かばないよなぁ)
こころ「すごいわ!サッカーボールコロッケなんて、素敵よはぐみ!」
はぐみ「えへへ、でも薫君も凄い!セミのコンサートを見に行くなんて、すごくいいよね!」
薫「ふふ、なに、空を飛ぶなんてそれこころくんのぶっ飛んだ発想には負けるよ。そう、つまり、そういうことさ」
花音(だ、誰も私の話題には触れてくれない……!)
スタッフ「話を聞いてると、みんながやろうとしてるのは、どれも自分にとって楽しいって感じることをしてあげたって気がするなぁ」
こころ「えぇ、そうよ!それが一番楽しいわ!」
スタッフ「まぁ、もちろん、自分が楽しいってことを他の人が楽しいって思ってくれるのは素晴らしいし、そうなる時もある。だけど、他の人の楽しいって、自分にとっての楽しいとは違うことも多いんだ。案外人ってのは余裕がある時にしか他の人の勧めるものを受け入れがたかったりするし……」
花音「あ、あの……」
スタッフ「ん?」
こころ・はぐみ・薫「????」
スタッフ(なるほど……)
スタッフ「つまり、ここに居る4人が全員楽しいって思えることは、きっと、美咲ちゃんにとっても楽しいって思えることなんじゃないかな?」
はぐみ「えぇ!!」
薫「なるほど、かの人も言っていた、目から鱗だと!」
こころ「すごいわ!(空白の3秒)は天才ね!!よーし、みんな、楽しいことを考えましょ!」
オオ!
スタッフ「……まぁ、これ、全部花音ちゃんの裁量にかかってるわけだけどね」
花音「は、はい、でも。頑張って、考えます。私も、美咲ちゃんに喜んでほしいから……」
スタッフ(天使かな)
美咲「はぁ」
美咲(あたし……ダメだな。こうしてる間も、結局、もとのみんなのこと、考えちゃってるし……)
美咲「はぁ……」
?「あったよー!こころちゃん!」
?「すごいわ!流石ね、花音!!
美咲(!この声……)
こころ「でもきっと見つかるわ!それに、宝さがしみたいで楽しいと思わない?」
はぐみ「思うー!」
花音「……あ、あった、これ……」
こころ「また見つけたの!?花音は宝探しの名人ね!」
美咲「……何やってるんだろう」
美咲「う、見つかった……」
はぐみ「みーくん!」ダダダ
花音「美咲ちゃん!……こころちゃん!」
こころ「えぇ!あなたに、渡したいものがあるの!」
美咲「わ、渡したい、もの?」
こころ「はい、これよ!」
美咲「これ……四つ葉のクローバー?」
こころ「花束みたいにいっぱいにしようって、言っていたのだけれど、これだけしか見つからなかったわ」
美咲「……」
美咲(みんな、あんな草がついて泥だらけで……)
美咲「……十分だよ、その、あ、ありがと」ニコ
こころ「見て!美咲が笑ったわ」
美咲「え?」
はぐみ「みーくんは、笑顔も可愛いね!」
薫「あぁ、今日は一段と輝いている!なんと儚い…!」
花音「よかった、ほんとうに……」
こころ「もう、こんな時に、ミッシェルはどこにいるのかしら、折角全員そろっているのに」
美咲「い、今、名前……」
薫「ミッシェルー!あぁ、会いたくても、出会えないなんて、まるで織姫と彦星、ロミオとジュリエット……!」
美咲「はぁ、もう……」
美咲「すみません、そこの物陰に隠れている黒服の方々、あの……」
こころ「ミッシェル!ミッシェルよ!」
はぐみ「わーい!ミッシェルだ―!もふもふー!」ダキ
ミッシェル「はは……」(やっぱり気づいてないんかい)
こころ「そうだわ!みんなで、楽しい気分になったのだから、このままここでライブをしましょ!?」
ミッシェル「え?こんな公園で?それに、楽器……」
黒服の集団「」ババ
ミッシェル(うわ、準備出来てる!)
こころ「あら、でも、あの子がいないわね……」
花音「えっと……」チラ
ミッシェル「……きっと、どこかで聞いてるよ」
こころ「それもそうね!さぁみんな!あの子に聞こえるくらい、楽しいライブするわよ!せーの!」
ハロハピ「ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!」
ガルパのSS少なくて悲しい・・
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新人スタッフ「ハロー、ハッピーワールドっていうくらいなら…」
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新人スタッフ「ハロー、ハッピーワールドっていうくらいなら…」
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